JP2008073898A - 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流路板等の振動を抑え液滴吐出の相互干渉を抑えて良好な噴射性能が得られ安価で小型の液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドの加工方法、画像形成装置を提供する。
【解決手段】電気機械変換手段と、ノズル孔1に対応し、液体が加圧される加圧液室2を形成する流路板3と、前記電気機械変換手段によって変位する振動板4の変位によって加圧液室2内の液体を加圧してノズル孔1から液滴を吐出する液滴吐出ヘッド10において、電気機械変換手段は、圧電材料と電極とを交互に積層した積層圧電素子部材5であって、当該積層圧電素子部材5の一端を固定するベース部材50と、前記振動板4と接続して電圧の印加により変位を発生する活性領域部51と、前記活性領域部よりも高い剛性を備え、電圧が印加されない不活性領域部52とを備え、前記不活性領域部52は、前記振動板4を介して前記流路板3を保持する流路板保持部6を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、液滴吐出ヘッド、及びその液滴吐出ヘッドの加工方法、液滴吐出ヘッドを備える画像形成装置に関する。詳しくは、電気機械変換手段による加圧液室の一面を形成する振動板の変位によって液体を加圧してノズル孔から液滴を吐出する液滴吐出ヘッド、及びその液滴吐出ヘッドの加工方法、液滴吐出ヘッドを備えて被記録媒体に記録画像を形成するインクジェットプリンタなどの印刷装置、複写機、ファクシミリ装置、プロッタあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
従来の液滴吐出ヘッド、及びその液滴吐出ヘッドの加工方法、液滴吐出ヘッドを備える画像形成装置において、プリンタ、ファクシミリ装置、複写機、プロッタ等の画像形成装置又は画像記録装置として使用するインクジェット記録装置におけるインクジェットヘッドは、インク滴を吐出するノズル孔と、このノズル孔が連通する吐出室又は圧力室、加圧液室、液室、インク室、インク流路等とも称されるものと、この吐出室内のインクを加圧するエネルギーを発生するアクチュエータ手段又はエネルギー発生手段とも言われるものを備えて、このアクチュエータ手段を駆動することで吐出室内のインクを加圧してノズル孔からインク滴を吐出させるものであり、記録の必要なときにのみインク滴を吐出するインク・オン・デマンド方式のものが主流である。
記録液体のインク滴を吐出させるためのアクチュエータ手段の種類により、幾つかの方式に大別される。例えば、液室の壁の一部を薄い振動板とし、これに対応して電気機械変換素子としての圧電素子を配置し、電圧印加に伴って発生する圧電素子の変形により振動板を変形させることで液室内の圧力を変化させて、インク滴を吐出させるピエゾ方式のもがある。
また、液室内部に発熱体素子を配置し、通電による発熱体の加熱によって気泡を発生させ、気泡の圧力によってインク滴を吐出させるバブルジェット(登録商標)方式のものがある。これらが一般に良く知られている。
更に、液室の壁面を形成する振動板と、この振動板に対向して配置される液室外の個別電極とを備え、振動板と電極との間に電界を印加することで発生する静電力により振動板を変形させて、液室内の圧力/体積を変化させることによりノズル孔からインク滴を吐出させる静電型のものも提案されている。
圧電素子を圧力発生源とする方式では、圧電素子の変位により加圧液室内部の体積変化を生じさせ圧力を発生させるが、加圧液室を構成する流路ユニットをしっかり支持していなければ、加圧液室自体が動いてしまう。これは加圧液室内の圧力が上がらないのみならず、流路ユニットの振動が他のチャンネル(CH)へ伝播して、相互干渉や吐出安定性に著しい不具合を生じる。
流路ユニットを支持する構成としては、第1の構成は、流路ユニット自体に剛性を持たせて、圧電素子が流路ユニットに支持されている構成で、印刷ピエゾ方式など、剛性のある流路ユニットに、剛性のない膜状の圧電素子が貼り付いているような構成である。
第2の構成は、流路ユニットをフレームで支持する構成で、所謂ノーマルピッチ構成で圧電素子では支持していない構成である。
第3の構成は、流路ユニットを圧電素子の一部で支持する構成で、所謂バイピッチ構成などが挙げられる。
圧電素子が流路ユニットに支持されている構成は、加圧液室を支持するという面では問題がないが、圧電素子の変位体積を確保するためには加圧液室の幅が必要になるので、ノズル密度の高いヘッドには向いていない。
バイピッチ構成は、加圧液室毎に支持されているので、流路ユニットを支持する上からは非常に有利であり、相互干渉が小さいけれども、圧電素子をノズルピッチの倍の密度で加工する必要があり、高画質化を狙って、更にノズル密度を高くするには限界がある。
ノーマルピッチ構成は、流路ユニットをフレームで支持しているので、圧電素子の加工には制約が少ないが、加圧液室の長手方向で支持するために、どうしても支持点間距離が長くなり、流路ユニット自体にある程度の剛性が必要になる。
そのためヘッド構成上は、流路板を厚く剛性を確保することと、支持点間距離をできるだけ短くすることが重要になる。
圧電素子の構成としては、d31方向変位を利用した方式と、d33方向の厚み方向変位を利用した方式がある。
立体的な組付けが必要になるという課題はあるが、d31方式は圧電素子の変位量の加圧液室の体積変化が取り易く、加圧液室の長さを短く流路ユニットの支持点間距離を短くし易いので、ノーマルピッチ構成のヘッドに向いている。
一方、d33方式の場合は、平面的な加工/組付けになるという利点があり、バイピッチ構造のように精度の必要な加工が実現できる。
但し、加圧液室の長さ方向に、外部電極と接続するための不活性領域が配置されてしまうため、ノーマルピッチ構成にする場合に、どうしても支持点間距離が長くなっていた。
インクジェット記録ヘッド用の圧電駆動体として、活性部領域に支持体はないが、圧電プレートの自由端側の下面の活性部後端縁近傍と固定部側の端面とを結ぶ斜めの線を境として、圧電プレートの活性部側に多数の圧電振動子を切割り形成して、固定部側に残存する非切削部を介して多数の圧電振動子を強固に保持するとともに、この後端部近傍にまで達する切割りにより圧電振動子相互の干渉を抑えることが提案されている(特許文献1を参照)。
製造効率を向上すると共にヘッドの小型化を図ることができる圧電素子形成部材、圧電素子形成ユニット及び圧電素子ユニット並びに液体噴射ヘッドにおいて、外部電極として、一端部側の端面で個別内部電極に接続される個別外部電極と、少なくとも他端部側の端面で共通内部電極に接続される共通外部電極とを独立して設け、圧電体形成部材の一方側の表面に、少なくとも他端部側の両角部近傍領域に、共通外部電極を他端部側の端面から連続的に設ける一方、個別内部電極を一端部側の端面から両角部近傍領域の間でスリットの形成方向にて共通外部電極と一部重なる領域まで連続的に且つ個別外部電極の他端部側に外部電極が形成されていない電極非形成部を残して設けることが提案されている(特許文献5を参照)。
圧電アクチュエータユニットを収容するケースの剛性を高めることなくクロストークを効果的に防止する液体噴射装置として、各圧電振動子は各圧力室の一面を形成する各弾性壁に島状部を介して接合された圧電変形可能な活性部を有し、複数のノズル開口の配列方向に直行する振動子幅方向における活性部の両側に一対のユニット固定部が設けられ、一対のユニット固定部は流路ユニットの複数の弾性壁以外の部分に接合することも提案されている(特許文献6を参照)。
更に、圧電素子の不活性領域を使って流路ユニットを支持する構成が提案されている(特許文献4を参照)。不活性領域といっても、電界がかかり変位する活性領域に引っ張られて変形するため、十分変位の小さい位置に、流路ユニットを支持する場所を限定している。圧電素子自体に支持点があるので支持点間距離が短くできる。
図15乃至図18を使用して、d33方式のノーマルピッチ構成、不活性領域支持について説明する。
図15は、従来の液滴吐出ヘッド1000の基本構成図である。
図16は、従来の液滴吐出ヘッド1000の図15の(X−X)線の断面図である。
図17は、従来の液滴吐出ヘッド1000の積層圧電素子部材1005の活性領域部1051と不活性領域部1052の模式図である。
図18は、従来の液滴吐出ヘッド1000の流路板1003に形成する加圧液室1002、振動板1004と積層圧電素子部材1005のレイアウトを表す上面図である。
図15乃至図18において、液滴吐出ヘッド1000は、流路板1003、振動板1004、積層圧電素子部材1005、ベース部材1050、ノズル孔1001を形成するノズル板1011、フレーム1008等で構成される。
フレーム1008には凹部が形成され、これが共通液室1080となる。流路板1003には、流体抵抗部1030、加圧液室1002、連通口1031が形成され、加圧液室1002間を隔てる隔壁が流路隔壁1032(図16)となる。
振動板1004は、薄肉のダイヤフラム部1041を形成する第1層目と、厚みがある第2層の凸部1042からなる2層構造である。図18に図示するように、この振動板1004は、加圧液室1002に対して凸部1042がストライプ状に形成されるストライプ振動板である。また、共通液室1080の対応部分にはインク流入口1040の穴が開けられている。
積層圧電素子部材1005は、圧電層1057と内部電極層1058を積層したもので、内部電極層1058はその表面において外部電極1007と導通している。図示するような構成により、内部電極層1058は外部電極1007の個別電極1070と共通電極1071として引き出されて、電圧が印加される。
図17に図示するように、個別電極1070と共通電極1071の内部電極層1058が重なり、電圧により電界が印加される領域の活性領域を活性領域部1051とし、電界の印加されない領域の不活性領域を不活性領域部1052とする。
活性領域部1051では電界により圧電層1057が変位しようと力を発生するが、不活性領域部1052により拘束されるので、不活性領域部1052の周辺は変位が小さくなる。一方、不活性領域部1052も活性領域部1051に引っ張られて変形するため、電圧を印加した場合の変位形状は、模式化すると図17図に図示したようになる。
不活性領域部1052を使って流路板1003等の流路ユニットを支持するには、十分変位が小さい領域を使う必要があるため、不活性領域部1052を十分長く取っている。
図16に図示するように、積層圧電素子部材1005は、各加圧液室1002に対応して櫛歯状に溝加工が施された溝形状部1053と柱形状部1054が形成されている。櫛歯状の溝形状部1053と柱形状部1054は、加圧液室1002と同じピッチで構成したノーマルピッチ構成である。
図16に図示する積層圧電素子部材1005では、流路板1003は支持されていない。
図18に図示するように、積層圧電素子部材1005の変位が小さい領域である不活性領域部1052の流路板保持部1006が、振動板1004を介して流路板1003を支持している。
振動板1004の2層目の凸部1042が厚いので、積層圧電素子部材1005の変位が小さい領域である不活性領域部1052の一部が振動板1004を介して流路板1003等の流路ユニットを支持している。
この流路板保持部1006の支持する面積が広い方が、流路板1003等の流路ユニットの振動を抑えて相互干渉を小さくできるが、積層圧電素子部材1005を大きくすることは、コストやヘッドサイズの面で不利になる。
流体抵抗部1030側の不活性領域部1052の長さを長くすることは、加圧液室1002の流路が長くなるため、インクの応答性が下がり、液滴吐出ヘッド1000の高周波数駆動の面でも不利になる。
また、流体抵抗部1030側の支持は、加圧液室1002の流路があるために積層圧電素子部材1005と流路板1003の重なる面積が小さい。振動板1004の2層目の凸部1042の剛性を介して支持しているので、2層目の凸部1042は金属薄板などヤング率の高い材料で、ある程度の、例えば数10μm程度の厚みが必要になる。しかし、この2層目の凸部1042をパターニングするのは難しく、コストがかかる。
更に、図19乃至図21を使用して、振動板1004を薄肉の1層目のみで構成した例を説明する。
図19は、従来の薄肉の1層目のみで構成する振動板1004を備える液滴吐出ヘッド1000の基本構成図である。
図20は、従来の液滴吐出ヘッド1000の図19の(Y−Y)線の断面図である。
図21は、従来の液滴吐出ヘッド1000の流路板1003に形成する加圧液室1002、振動板1004と積層圧電素子部材1005のレイアウトを表す上面図である。
図15乃至図18において、振動板1004に凸部や、先の例のようにストライプ状のパターンを作成する方が一般的ではあるが、この場合、流路板1003、振動板1004、積層圧電素子部材1005を高い精度で位置合わせをする必要がある。
現状のように1インチ程度のヘッドで、チャンネル(CH)数が少なければ可能であるが、記録速度や印刷速度を高めるために、更にチャンネル(CH)数の多い液滴吐出ヘッド1000を作成する場合には、特に累積ピッチ精度を確保することが難しい。
振動板1004を1層で構成できれば、振動板1004自体が安価になるだけでなく、振動板1004の位置合わせ精度を緩くすることができ、液滴吐出ヘッド1000の長尺化に有利である。この例では、インク流入口1040を各チャンネル(CH)毎に穴を空けているので接合時に位置合わせをしているが、多少ずれてもインクが供給されれば良いため、高い接合精度は必要ない。
インク流入口1040は大きなひとつの開口でも良いが、ここでは振動板1004の強度を確保してハンドリングするために複数の個別の開口とした。
図20に図示するように、振動板1004の凸部を無くすと積層圧電素子部材1005の柱形状部1054で振動板1004を押すことになる。図示するように、加圧液室1002の幅に対して、積層圧電素子部材1005の柱形状部1054の幅を狭くして、ダイヤフラム幅をある程度確保しないと、ダイヤフラム部分の剛性が高くなりすぎ、積層圧電素子部材1005の柱形状部1054の変位で直接流路板1003を押し上げてしまう。これでは加圧液室1002の圧力が上がらない上に、流路板1003は振動されて、ひどい相互干渉の原因になる。
不活性領域部1052で流路板1003を支持する構成の場合、このように積層圧電素子部材1005の幅が狭くなると、流路板保持部1006の幅も狭くなり、流路板1003を支える力が弱く、相互干渉が悪くなっていた。
たとえ振動板1004のダイヤフラム幅が確保できても、インクを吐出させるために加圧液室1002に発生させた圧力が流路板1003を押し上げる力に耐えるだけの力が流路板保持部1006には必要である。
また図21に図示するように、振動板1004は薄肉でそれ自体にはあまり剛性がないので、積層圧電素子部材1005と流路板1003の重なり部分の流路板保持部1006で支えることになるが、積層圧電素子部材1005の幅が狭いと、流路板1003との重なり部分の流路板保持部1006が確保しにくい。
流体抵抗部1030側の積層圧電素子部材1005と流路板1003の重なりが無く、流路板1003の支持がうまくできない。接合の位置ずれ精度に問題が生じる。
これでは流路板1003を支持する力が弱くなる。また、位置ずれすると相互干渉特性へ与える影響が大きくなるが、液滴吐出ヘッド1000を製作する面からも加圧できなくなるので接合精度の要求が非常に厳しくなる。
つまり、流路板1003等の流路ユニットを積層圧電素子部材1005の不活性領域1052の流路板保持部1006を使って支持する構成の液滴吐出ヘッド1000において、その支持する構成はまだ十分とは言えない。
特に、振動板1004が1層構成の場合の課題を解決する構成は開示されていない。
なお、1層構成の振動板1004とは、厚み方向に異なるパターンを持たないことを意味しており、インク接液のための表面処理をした振動板1004や、複数種類のシートの張り合わせた振動板1004等も、ここでは同様に1層構成としている。
たとえ、金属層と樹脂層を張り合わせた振動板でも厚み方向に同じパターンの場合は、ここでは1層構成であり、同じ課題を有している。
特許文献2では、積層圧電素子の不活性領域で流路板を支持しようとしているが、振動板に厚い部分(固定部)を設けて流路ユニットの剛性を高くする。圧電素子は凸状に加工して、不活性領域を固定部に接続した構成としている。
しかし、段差のあるもの同士を安定して強固に接着するのは難しい。先に段差のどちらかが接触するので、接着時の加圧が不十分になり接合強度が不足したり、接着層が厚くなり接着面以外に流れ出すなど、歩留りを下げる原因ともなる。
更に、各加圧液室に対応して溝加工された圧電素子の柱形状が、基板に向って拡幅しているアクチュエータも提案されている(特許文献3を参照)。
しかし、不活性領域で流路ユニットを支持すること、振動板の形状(凸の有無など)や、圧電素子の変位状態と加圧液室の位置関係などを開示する内容ではない。
特許第3221472号 特許第2870462号 特許第2927286号 特開2004−160941公報 特開2004−327462公報 特開2004−142437公報
従来の液滴吐出ヘッド、及びその液滴吐出ヘッドの加工方法、液滴吐出ヘッドを備える画像形成装置において、流路板等の流路ユニットを支持する力が弱く振動して液滴吐出の相互干渉特性へ与える影響が大きく噴射性能も悪く加工精度も低く形成する画像品質も低下してコスト高で大型にもなると言う問題が発生していた。
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、流路板等の流路ユニットを支持する力が強く振動を抑え液滴吐出の相互干渉を抑えて良好な噴射性能が得られ加工精度も高く高画質化と長尺化ができて高品質の画像形成が行われる安価で小型の液滴吐出ヘッド、及びその液滴吐出ヘッドの加工方法、液滴吐出ヘッドを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電気機械変換手段と、液滴を吐出するノズル孔と、前記ノズル孔に対応し、液体が加圧される加圧液室と、前記加圧液室を形成する流路板と、記加圧液室の一面を形成し、前記電気機械変換手段によって変位して液体を加圧する振動板と、を備え、前記振動板の変位によって前記加圧液室内の液体を加圧して前記ノズル孔から液滴を吐出する液滴吐出ヘッドにおいて、前記電気機械変換手段は、圧電材料と電極とを交互に積層した積層圧電素子部材であって、当該積層圧電素子部材の一端を固定するベース部材と、前記振動板と接続して電圧の印加により変位を発生する活性領域部と、前記活性領域部よりも高い剛性を備え、電圧が印加されない不活性領域部とを備え、前記不活性領域部は、前記振動板を介して前記流路板を保持する流路板保持部を備えた液滴吐出ヘッドを特徴とする。
又は、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ノズル孔と、前記ノズル孔に対応する前記加圧液室とをそれぞれ複数個備えたことを特徴とする。
又は、請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記流路板は、シリコン単結晶基板をパターニングして形成した流体抵抗部と、前記加圧液室を形成する彫込部と、前記ノズル孔に対する位置に連通口を備えたことを特徴とする。
又は、請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記シリコン単結晶基板の厚さは、500μm以上であることを特徴とする。
又は、請求項5に記載の本発明は、請求項3又は4に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記彫込部の深さは、100μm以下であることを特徴とする。
又は、請求項6に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記流路板は、SUS材を複数枚重ねて形成したことを特徴とする。
又は、請求項7に記載の本発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記振動板は、開口を穿設した高分子圧延フィルム材を備えたことを特徴とする。
又は、請求項8に記載の本発明は、請求項7に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記高分子圧延フィルム材は、ポリフエニレンサルフアイト樹脂からなる延伸性フィルムであることを特徴とする。
又は、請求項9に記載の本発明は、請求項1乃至8の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記振動板は、一層で構成されることする。
又は、請求項10に記載の本発明は、請求項1乃至9の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記活性領域部は、前記加圧液室に対応する柱形状部形成した溝形状部を備えたことを特徴とする。
又は、請求項11に記載の本発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記不活性領域部の少なくとも一部に前記柱形状部を形成しない非溝形状部を備えたことを特徴とする。
又は、請求項12に記載の本発明は、請求項1乃至11の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記不活性領域部に備えた前記溝形状部は、前記活性領域部に備えた前記溝形状部の深さよりも浅いことを特徴とする。
又は、請求項13に記載の本発明は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記不活性領域部は、少なくとも前記積層圧電素子部材を構成する前記電極の一部が分割されていないことを特徴とする。
又は、請求項14に記載の本発明は、請求項1乃至13の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記活性領域部に設けた前記溝形状部を傾斜させて形成したことを特徴とする。
又は、請求項15に記載の本発明は、請求項1乃至14の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記不活性領域部に設けた前記溝形状部を傾斜させて形成したことを特徴とする。
又は、請求項16に記載の本発明は、請求項1乃至15の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドを備えた画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、流路板等の流路ユニットを支持する力が強いことで、振動を抑え液滴吐出の相互干渉を抑えて良好な噴射性能が得られ、加工精度も高く高画質化と長尺化ができ、高品質の画像形成が行える安価で小型の液滴吐出ヘッド、及びその液滴吐出ヘッドの加工方法、液滴吐出ヘッドを備える画像形成装置を提供することが出来る。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の基本構成図である。
図2は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の図1の(A−A)線の断面図である。
図3は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の流路板3に形成する加圧液室2、振動板4と積層圧電素子部材5のレイアウトを表す上面図である。
図1乃至図3において、電気機械変換手段による加圧液室の一面を形成する振動板の変位により液体を加圧してノズル孔から液滴を吐出する液滴吐出ヘッド10は、複数個を配列して液滴のインク滴を吐出するノズル孔1と、各ノズル孔1に対応して液体のインクが加圧される複数個の加圧液室2と、加圧液室2を形成する流路板3と、流路板3に形成される加圧液室2の一面を成して液体のインクを加圧する振動板4と、振動板4を変位させる圧電材料と電極を交互に積層する積層圧電素子部材5と、積層圧電素子部材5の固定側を固定するベース部材50と、を備え、積層圧電素子部材は5、振動板4に接続して電圧の印加により変位を発生する活性領域部51と、活性領域部51よりも高い剛性を備えて電圧が印加されない不活性領域部52とからなり、不活性領域部52は、振動板4を介して流路板3を保持する流路板保持部6を備えている。
フレーム8には、図示しないインク供給口と共通液室80を構成する彫り込みが形成されている。流路板3は、流体抵抗部30、加圧液室2となる彫込部とノズル孔1に連通する連通口31を備えている。
ノズル孔1はノズル板11に形成され、振動板4には流体流入口40を形成し、振動板4には、極薄く塗布しているために図示しない接着層を介して積層圧電素子部材5が接合されている。
ベース部材50は、SUS材からなり、積層圧電素子部材5を2列配置して接合している。
尚、ベース部材50は、チタン酸バリウム系セラミック、アルミナ、フォルステライトなどの絶縁性基板でも良い。
積層圧電素子部材5は、厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層57と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層58とを交互に積層している。内部電極層58は両端で外部電極7の個別電極70と共通電極71に接続する。
内部電極層58が重なり電界がかかる領域を活性領域部51、活性領域部51の近傍で電界がかからない領域を不活性領域部52とする。
積層圧電素子部材5の活性領域部51は、サンドブラスト工法により、図示の溝加工ライン59に沿うように加圧液室2に対応する溝加工が施され、溝形状部53と柱形状部54が櫛歯形状に形成される。
各加圧液室2に対応した変位する活性領域部51および活性領域部51に引っ張られその周辺で変位する不活性領域部52の一部が櫛歯に形成されている。この櫛歯状部分を駆動部として使用する。この構造はノーマルピッチ構造の一種であり、駆動部の間に支持部のあるバイピッチ構造とは異なる構造である。
積層圧電素子部材5の不活性領域部52は、少なくとも一部に加圧液室2に対応する溝加工がなされていない非溝形状部55を備える。
内部電極層58の一方の外側は、サンドブラスト工法により、分割されるように、切り欠き等の加工により長さを制限されており、これらは複数の外部電極7の個別電極70となる。
内部電極層58の他方は、分割されていないので導通しており、外部電極7の共通電極71となる。
図19に図示する従来の液滴吐出ヘッド1000では、外部電極1007の共通電極1071側の内部電極層1058もダイシング加工によりチャンネル(CH)毎に分断されるので、流れる電流が外部電極1007の共通電極1071の一部に集中しないように、積層圧電素子部材1005の底面のベース部材1050との接合面にも外部電極1007の共通電極1071の層を形成している。
然し、本実施例の液滴吐出ヘッド10では、内部電極層58で導通しているので底面のベース部材50との接合面にも外部電極層を作成する必要がなくコスト的にも有利である。
外部電極7の個別電極70と共通電極71間に電圧を印加すると、活性領域部51は圧電効果により変位するが、不活性領域部52の拘束により活性領域部51両端の変位は拘束される。
また、不活性領域部52も活性領域部51に引っ張られて変位する。どちらの領域も機械的特性はほぼ同じなので、活性領域部51で拘束されている長さと不活性領域部52で変位している長さはほぼ等しい。
積層圧電素子部材5の変位が流路板3を直接押し上げずに、変位する領域(不活性領域部52の一部を含む)が加圧液室2の内部に入るように、活性領域部51の長さと、加圧液室2の長さを調整して設計している。
尚、ここで変位しない領域と呼んでいるのは最大変位に対して5%以下の範囲であり、計算機シミュレーションで設計、レーザ・ドプラ装置で実測して確認している。
従って、本発明の実施例では、固定側をベース部材50に固定される積層圧電素子部材5の不活性領域部52の一部を使って流路板3を支持する液滴吐出ヘッド10に関して、支持部の剛性を高くしている点に特徴がある。
駆動部の個別電極70には、FPC9が半田接合されている。また、共通電極71は、積層圧電素子部材5の端部に電極層を設けて回し込んでFPC9のGnd電極に接合している。FPC9には図示しないドライバICが実装されており、これにより駆動部の個別電極70への駆動電圧印加を制御している。
振動板4は、液体流入口40となる開口を予めプレス加工により穿設する高分子圧延フィルム材としてポリフエニレンサルフアイト樹脂の延伸性フィルムを使用している。
一般的に延伸性フィルムは、その製造工程上、ピンホール等の欠陥が存在すると、製造工程で破断するため、製品に仕上げることができない。このため、十分に吟味された材料を延伸したフィルムにあっては、厚みが数μm程度と極めて薄くなっても、ピンホール等の欠陥がほとんど皆無で、信頼性が極めて高い材料である。
このため、溶剤キャステング法等により金属薄板に高分子フィルムの層を形成する従来法に比較して極めて信頼性の高い製品を提供することができる。
また、高分子延伸フィルムとしてポリフェニレンサルフアイド(PPS)樹脂を用いているが、延伸可能な他の高分子材料、例えば、ポリイミド(PI)樹脂、ポリエーテルイミド(PEI)樹脂、ボリアミドイミド(PAI)樹脂、ポリバラバン酸(PPA)樹脂、ボリサルホン(PSF)樹脂、ポリエーテルサルホン(PES)樹脂、ポリエーテルケトン(PEK)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリオレフィン(APO)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂、アラミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーネート樹脂等を用いることもできる。
流路板3は、シリコン単結晶基板を用いて、流体抵抗部30、加圧液室2となる彫込部、及びノズル孔1に対する位置に連通口31となる貫通口をエッチング工法でパターニングして形成している。そして、エッチングで残された部分が加圧液室2の流路隔壁32となる。また、加圧液室2の幅の中に流体抵抗部30として突起部を設けて、細い2本の流路に分岐した。
本発明の実施例の液滴吐出ヘッド10は、ノーマルピッチ構成なので、積層圧電素子部材5の不活性領域部52を使って支持点間距離を短くしているが、支持点間は流路板3、ノズル板11の剛性により変形するのを防ぐ必要がある。入手性からシリコン単結晶基板の厚さは、少なくとも500μm以上有るが、この実施例では600μm厚の板を使い、加圧液室2の掘り込み深さは、加圧液室2の流体抵抗値を考えて100μm以下である、この実施例では90μmとしている。
尚、本実施例ではシリコン単結晶基板の流路板3を用いており、文字通り流路板となっているが、例えば、流路板3として、SUS材を複数枚重ねて形成しても良い。ノズル板11は、金属材料、例えば、電鋳工法によるNiメッキ膜等で形成したもので、インク滴を飛翔させるための微細な吐出口であるノズル孔1を多数形成している。
このノズル孔1の内部形状の内側形状は、ホーン形状、略円柱形状又は略円錘台形状に形成している。また、このノズル孔1の径はインク滴出口側の直径で約20〜35μmである。本実施例では、ノズル孔1の直径は、24μmとした。また各列のノズル孔1のピッチは、300dpiである。
このノズル板11のインク吐出面のノズル孔表面側は、図示しない撥水性の表面処理を施した撥水処理層を設けている。PTFE−Ni共析メッキやフッ素樹脂の電着塗装、蒸発性のあるフッ素樹脂、例えば、フッ化ピッチ等を蒸着コートしたもの、シリコン系樹脂・フッ素系樹脂の溶剤塗布後の焼き付け等、インク物性に応じて選定した撥水処理膜を設けて、インクの滴形状、飛翔特性を安定化し、高品位の画像品質を得られるようにしている。
外部から液体のインクを供給するための図示しないインク供給口と、共通液室80となる彫り込みを形成するフレーム8は、エポキシ系樹脂の射出成形により作製している。樹脂材料は、ポリフェニレンサルファイト等でも良い。
このように構成した液滴吐出ヘッド10においては、記録信号に応じて駆動部に駆動波形(10〜50Vのパルス電圧)を印加することによって、駆動部に積層方向の変位が生起し、不活性領域の一部を含む活性領域に押し上げられた振動板4を介して加圧液室2が加圧されて圧力が上昇し、ノズル孔1からインク滴が吐出される。
その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧液室2内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によって加圧液室2内に負圧が発生してインク充填行程へ移行する。
このとき、図示しないインクタンクから供給されたインクは共通液室80に流入し、共通液室80から流体流入口40を経て流体抵抗部30を通り、加圧液室2内に充填される。
流体抵抗部30は、吐出後の残留圧力振動の減衰に効果が有る反面、表面張力による最充填(リフィル)に対して抵抗になる。流体抵抗部30を適宜に選択することで、残留圧力の減衰とリフィル時間のバランスが取れ、次のインク滴吐出動作に移行するまでの時間(駆動周期)を短くできる。
液滴吐出ヘッド10は、流路板3等の流路ユニットを支持している不活性領域部52の一部に対して、圧力を発生させる活性領域部51より剛性を高くしている点に特徴がある。
サンドブラスト加工法による液滴吐出ヘッド10の加工方法では、支持部で積層圧電素子部材5の柱自体を無くしているので支持する力は強く、インク吐出の相互干渉を小さくすることができる。
また、流体抵抗部30と積層圧電素子部材5の不活性領域部52の一部の変位していない領域との重なる面積を広くして、しっかり支持することができる。
また、部品精度等で位置ずれした場合にも流路を支持する力を確保でき、相互干渉を小さくすることができる。
更に、接着する場合の加圧もしっかり行え、接合不良を防ぐことが出来る。
液滴吐出ヘッド10の振動板4は、1層の樹脂フィルムを使用しているが、従来の液滴吐出ヘッド1000で図15乃至図18で図示したような2層振動板あるいは、3層振動板でも良い。
振動板4は加圧液室2で変形するために少なくとも1層は薄肉である必要がある。その場合に液滴吐出ヘッド10の効果が顕著に現れるので、ここでは1層構成の振動板4を使用している。
それ以外の振動板4においても不活性領域部52の剛性を高めることは、不活性領域部52の延びを抑えて、流路板3等の流路ユニットの振動を小さくする。これによりインク吐出の相互干渉が小さくできる。流体抵抗部30の流路の分岐に関しても、振動板4が2層、3層になったとしても接合時の加圧が確実にできるなど効果があり、1層構成の振動板4に限るものではない。
但し、液滴吐出ヘッド10では、1層構成の振動板4の効果が顕著に現れる。
従って、液滴吐出ヘッド10では、積層圧電素子部材5の不活性領域部52の方が活性領域部51より剛性が高くなっているので、積層圧電素子部材5の不活性領域部52の一部で流路板3等の流路ユニットを流路板保持部6で支持しているノーマルピッチ構成において、流路板3等の流路ユニットを支持する力が強くなり、振動を抑え、インク吐出の相互干渉を抑えて良好な噴射性能が得られる。これにより高画質化が実現できる。
更に、液滴吐出ヘッド10においては、溝加工はサンドブラスト法により加工されているので、不活性領域部52と活性領域部51の剛性を大きく変えることができ、不活性領域部52の剛性をより高くすることで、流路板3等の流路ユニットを流路板保持部6で支持する力が強くなり、振動を抑え、インク吐出の相互干渉を抑えて良好な噴射性能が得られる。これにより高画質化が実現できる。
図4は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の流体抵抗部30側をフレーム8で支持する基本構成図である。
図4において、先の実施例との大きな違いは、流体抵抗部30側の積層圧電素子部材5の支持をなくして、その分、積層圧電素子部材5の流体抵抗部30側の不活性領域部52の長さを短くしたことである。また、それにあわせて流路板3に形成する加圧液室2の流路を短くしている。
先の実施例と同様に、ベース部材50に固定される積層圧電素子部材5は、サンドブラスト工法により、図示の溝加工ライン59に沿うように溝加工が施され、各加圧液室2に対応した活性領域部51およびその周辺で変位する不活性領域部52の一部が櫛歯に形成されている。この櫛歯状部分を駆動部として使用する。
具体的には、流体抵抗部30の長さを短くする代わりに、幅をより狭めて、流体抵抗値を揃えている。また、フレーム8の積層圧電素子部材5側の内側の厚みを厚くしている。
つまり、本発明の実施例の液滴吐出ヘッド10の構成は、ノズル孔1側は積層圧電素子部材5の不活性領域部52の一部の変位の小さい領域で支持して、流体抵抗部30側はフレーム8で支持する構成としている。
本発明は、本実施例のように積層圧電素子部材5の片側の不活性領域部52を支持で使用する場合にも有効である。
図5は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の流体抵抗部30の形状を2本流路に分岐する基本構成図である。
図6は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の流体抵抗部30の形状を2本流路に分岐する流路板3に形成する加圧液室2、振動板4と積層圧電素子部材5のレイアウトを表す上面図である。
図5と図6において、先の実施例との大きな違いは、流体抵抗部30の形状を2本流路に分岐させている点だけが異なる。
流体抵抗部30は、2本の流路に分岐されて、流路板3に形成する加圧液室2の流路の中央付近に島を形成している。
そして、この流路の島の部分と積層圧電素子部材5の流体抵抗部30側は重なる面積を大きく取れて、更に、流路板3などの流路ユニットをしっかり支持することが出来る。
図6で明らかなように、流体抵抗部30側の積層圧電素子部材5の不活性領域部52の一部の変位していない領域と流路板3の重なる面積が広くなり、支持する力および接合ずれに対して強い構成である。
また、部品精度等で位置ずれした場合にも流路を支持する力を確保でき、相互干渉を小さくすることができる。
更に、接着する場合の加圧もしっかり行え、接合不良を防ぐことが出来る。
図7は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の不活性領域部52の溝形状部53が活性領域部51よりも浅い基本構成図である。
図8は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の不活性領域部52の溝形状部53が活性領域部51よりも浅い図7の(B−B)線の断面図である。
図7と図8において、電気機械変換手段による加圧液室の一面を形成する振動板の変位で液体を加圧してノズル孔から液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの加工方法は、ベース部材50に固定する積層圧電素子部材5の活性領域部51をダイシングソー又はワイヤーソー加工により溝加工ライン59に沿って不活性領域部52の非溝形状部55を残して傾斜面56を構成する溝形状部53と柱形状部54を形成して、不活性領域部52の剛性を活性領域部51の剛性よりも高くする。
本実施例の、先の実施例との大きな違いは、ダイシングソー又はワイヤーソー加工により斜めに溝加工している点である。
本発明の液滴吐出ヘッド10は、積層圧電素子部材5の不活性領域部52の溝形状部53の深さを、活性領域部51よりも浅くして、櫛歯状の柱形状部54の高さを低くすることで、支持部の剛性を高くしている。
これにより、流路板3を支持する力を強くして、流路板3等の流路ユニットの振動を抑え、相互干渉を小さくすることができる。
また、外部電極7の共通電極71側の内部電極層58がチャンネル(CH)毎に分断されないように加工することで、共通電極71の電流が外部電極7の一部に集中することを防ぎ、ベース部材50上の底面への外部電極形成などの追加工程が必要なくなり、コスト的にも有利になる。
従って、液滴吐出ヘッド10においては、積層圧電素子部材5の溝加工の深さが不活性領域部52の方が活性領域部51より浅くなっているので、不活性領域部52の方が活性領域部51より剛性が高くなり、流路板3等の流路ユニットを流路板保持部6で支持する力が強くなり、振動を抑え、インク吐出の相互干渉を抑えて良好な噴射性能が得られる。これにより高画質化、小型化が実現できる。
図9は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の積層圧電素子部材5の溝加工時にベース部材50へのダイシングソー又はワイヤーソー加工を共に施す場合を示す基本構成図である。
図10は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の積層圧電素子部材5の溝加工時にベース部材50へのダイシングソー又はワイヤーソー加工を共に施す場合を示す図9の(C−C)線の断面図である。
図9と図10において、本発明の液滴吐出ヘッド10は、フレーム8、流路板3、ノズル板11、振動板4等は、先の実施例と同じであるが、ベース部材50をチタン酸バリウム系セラミックにして、積層圧電素子部材5の溝加工時に一緒にダイシングソー又はワイヤーソー加工している。
ベース部材50の材料を変更するのは、ダイシングソー又はワイヤーソー加工の歩留りを上げるためであるが、このように一緒に加工できればこれに限ったものではない。
本実施例の液滴吐出ヘッド10は、溝加工ライン59に沿って斜めにベース部材50ごとダイシングソー又はワイヤーソー加工する場合、切り欠き部分を設けなくても、積層圧電素子部材5の個別電極70側は各チャンネル(CH)毎に分離されるので、積層圧電素子部材5は厚み方向上下に積んでいた活性領域部51の部分を薄くできる。
また、外部電極7の共通電極71側の内部電極層58がチャンネル(CH)毎に分断されないように加工することで、共通電極71の電流が外部電極7の一部に集中することを防ぎ、底面への外部電極形成などの追加工程が必要なくなる。これにより、材料費および切り欠きや外部電極形成の工数を減らすことができ、積層圧電素子部材5のコストが安くなる。
また、本実施例の液滴吐出ヘッド10においても、不活性領域部52の溝形状部53の深さを活性領域部51よりも浅くして、櫛歯状の柱形状部54の高さを低くすることで、不活性領域部52の流路板支持部6の剛性を高くしている。
これにより、流路板3を支持する力を強くして、流路板3等の流路ユニットの振動を抑え、相互干渉を小さくすることができる。
従って、液滴吐出ヘッド10においては、溝加工はダイシングソーあるいはワイヤーソー加工により斜めに加工されているので、精度良く加工することができ、ノズル孔1のピッチを高密度に並べることができると共に、不活性領域部52の方が活性領域部51より剛性が高くなり、流路板3等の流路ユニットを流路板保持部6で支持する力が強くなり、振動を抑え、インク吐出の相互干渉を抑えて良好な噴射性能が得られる。これにより高画質化、小型化が実現できる。
図11は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の積層圧電素子部材5の溝加工時にベース部材50へのダイシングソー又はワイヤーソー加工を共に縦方向に施す場合を示す基本構成図である。
図12は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10の積層圧電素子部材5の溝加工時にベース部材50へのダイシングソー又はワイヤーソー加工を共に縦方向に施す場合を示す図11の(D−D)線の断面図である。
図11と図12において、本発明の液滴吐出ヘッド10は、フレーム8、流路板3、ノズル板11、振動板4等は、先の実施例と同じであるが、ベース部材50をチタン酸バリウム系セラミックにして、積層圧電素子部材5の溝加工時に一緒にダイシングソー又はワイヤーソー加工を縦方向に加工している。
ベース部材50の材料を変更するのは、ダイシングソー又はワイヤーソー加工の歩留りを上げるためであるが、このように一緒に加工できればこれに限ったものではない。
本実施例の液滴吐出ヘッド10は、図11の方向からみると溝加工ライン59に沿って縦にダイシングソー又はワイヤーソー加工している。具体的には、ベース部材50と積層圧電素子部材5を縦置きできるよう治具を作製、複数個を並べて、一気にダイシングソー又はワイヤーソー加工を行って量産性を上げている。
積層圧電素子部材5の厚み方向に積み上げると、長さ方向に比べて短いので、多くの個数が一気に加工できることでも優れている。
また、前の図9と図10に図示する実施例と同様に、積層圧電素子部材5の個別電極70側は各チャンネル(CH)毎に分離されるので、積層圧電素子部材5は厚み方向上下に積んでいた部分を薄くできる。
また、外部電極7の共通電極71側の内部電極層58がチャンネル(CH)毎に分断されないように加工することで、共通電極71の電流が外部電極7の一部に集中することを防ぎ、底面への外部電極形成などの追加工程が必要なくなる。これにより、材料費および切り欠きや外部電極形成の工数を減らすことができ、積層圧電素子部材5のコストが安くなる。
また、本実施例の液滴吐出ヘッド10は、不活性領域部52の幅を活性領域部51よりも広くして面積を広げたことに相当し、不活性領域部52の剛性を高くしている。
これにより、流路板3を流路支持部6で支持する力を強くして、流路板3等の流路ユニットの振動を抑え、相互干渉を小さくすることができる。
従って、流路板3等の流路ユニットを支持する力が強く振動を抑え液滴吐出の相互干渉を抑えて良好な噴射性能が得られ加工精度も高く高画質化と長尺化ができて高品質の画像形成が行われる安価で小型の液滴吐出ヘッド10、及びその液滴吐出ヘッド10の加工方法を提供することが出来る。
図13は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10を備える画像形成装置100の基本構成図である。
図14は、本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッド10を備える画像形成装置100の液滴吐出ヘッド装着部101の平面図である。
図13と図14において、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置100は、被記録媒体(P)の記録用紙に記録画像を形成する上記実施例の液滴吐出ヘッド10と、液滴吐出ヘッド10を装着する液滴吐出ヘッド装着部101と、液滴吐出ヘッド装着部101のキャリッジに装着される液滴吐出ヘッド10の液滴吐出部に被記録媒体(P)の記録用紙を給送する被記録媒体給送手段102を備えている。
画像形成装置100は、本発明の液滴吐出ヘッド10を搭載した、シリアルタイプのインクジェット記録装置であるが、被記録媒体(P)の搬送手段などに依存するものではないので、フルラインタイプの記録装置に、本発明の液滴吐出ヘッド10を搭載しても何ら問題はない。本発明の効果は変らない。
この画像形成装置100は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド110とガイドレール111とで液滴吐出ヘッド装着部101のキャリッジを主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ112でタイミングベルト113を介して図14に図示の矢印(F)方向の主走査方向に移動走査する。
この液滴吐出ヘッド装着部101のキャリッジには、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッド10からなる記録ヘッド103を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
また、液滴吐出ヘッド装着部101には、液滴吐出ヘッド10からなる記録ヘッド103に各色のインクを供給するための各色のサブタンク114を搭載している。このサブタンク114には図示しないインク供給チューブを介してメインタンク(インクカートリッジ)からインクが補充供給される。
この実施形態では、サブタンク114と記録ヘッド103で本発明に係る液滴吐出装置を構成しているが、記録ヘッド103を本発明に係る液滴吐出ヘッド10で構成し、別途サブタンク114を設ける構成とすることもできるし、あるいは、サブタンク114を用いないでインクカートリッジを搭載する構成とすることもできる。
一方、給紙カセット120などの被記録媒体積載部(圧板)121上に積載した被記録媒体(P)の記録用紙を給紙するための被記録媒体給送手段102として、被記録媒体積載部(圧板)121から被記録媒体(P)の記録用紙を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙ローラ)122、及び半月コロ(給紙ローラ)122に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド123を備え、この分離パッド123は半月コロ(給紙ローラ)122側に付勢されている。
そして、この被記録媒体給送手段102から給送された被記録媒体(P)の記録用紙を記録ヘッド103の下方側で搬送するための搬送部104として、被記録媒体(P)を静電吸着して搬送するための搬送ベルト140と、被記録媒体給送手段102からガイド124を介して送られる被記録媒体(P)を搬送ベルト140との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ141と、略鉛直上方に送られる被記録媒体(P)を略90°方向転換させて搬送ベルト140上に倣わせるための搬送ガイド142と、押さえ部材143で搬送ベルト140側に付勢される先端加圧コロ144を備えている。
また、搬送ベルト140の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ145を備えている。
ここで、搬送ベルト140は、無端状ベルトであり、搬送ローラ146とテンションローラ147との間に掛け渡されて、副走査モータ148からタイミングベルト149、及びタイミングローラ150を介して搬送ローラ146が回転されることで、図示の矢印(G)方向の搬送ベルト140の搬送方向である副走査方向に周回するように構成している。
尚、搬送ベルト140の裏面側には液滴吐出ヘッド10からなる記録ヘッド103による画像形成領域に対応してガイド部材151を配置している。
また、図14に図示するように、搬送ローラ146の軸には、スリット円板152を取り付け、このスリット円板152のスリットを検知するセンサ153を設けて、これらのスリット円板1152及びセンサ153によってエンコーダ154を構成している。
帯電ローラ145は、搬送ベルト140の表層に接触し、搬送ベルト140の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に各2.5Nをかけている。
また、液滴吐出ヘッド装着部101のキャリッジの前方側には、図13に図示するように、スリットを形成したエンコーダスケール115を設け、液滴吐出ヘッド装着部101のキャリッジの前面側にはエンコーダスケール115のスリットを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ116を設け、これらによって、液滴吐出ヘッド装着部101のキャリッジの主走査方向位置(ホーム位置に対する位置)を検知するためのエンコーダ117を構成している。
さらに、液滴吐出ヘッド10からなる記録ヘッド103で記録画像の記録された被記録媒体(P)を排紙するための排紙部として、搬送ベルト140から被記録媒体(P)の記録用紙を分離するための分離部と、排出ローラ155及び排出コロ156と、排出される被記録媒体(P)をストックする排出トレイ157とを備えている。
また、背部には両面給紙ユニット105が着脱自在に装着されている。この両面給送ユニット105は搬送ベルト140の逆方向回転で戻される被記録媒体(P)の記録用紙を取り込んで反転させて再度カウンタローラ141と搬送ベルト140との間に給紙する。
このように構成した液滴吐出ヘッド10を備える画像形成装置100においては、被記録媒体給送手段102から被記録媒体(P)の記録用紙が1枚ずつ分離給送され、略鉛直上方に給送された被記録媒体(P)の記録用紙はガイド124で案内され、搬送ベルト140とカウンタローラ141との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド142で案内されて先端加圧コロ144で搬送ベルト140に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によって高圧電源から帯電ローラ145に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト140が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。
このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト140上に被記録媒体(P)の記録用紙が給送されると、被記録媒体(P)が搬送ベルト140に静電力で吸着され、搬送ベルト140の周回移動によって被記録媒体(P)の記録用紙が副走査方向に搬送される。
そこで、液滴吐出ヘッド装着部101のキャリッジを移動させながら画像信号に応じて液滴吐出ヘッド10からなる記録ヘッド103を駆動することにより、被記録媒体給送手段102から液滴吐出ヘッド10の液滴吐出部に給送して停止している被記録媒体(P)の記録用紙にインク滴を吐出して1行分を記録し、被記録媒体(P)の記録用紙を所定量搬送後、次の行の記録を行う。
記録終了信号又は被記録媒体(P)の記録用紙の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、被記録媒体(P)の記録用紙を排出トレイ157に排出する。
また、両面記録又は印刷の場合には、表面の最初に記録又は印刷する面の記録が終了したときに、搬送ベルト140を逆回転させることで、記録又は印刷済みの被記録媒体(P)の記録用紙を両面給送ユニット105内に送り込み、被記録媒体(P)の記録用紙を反転させて、裏面が記録面又は印刷面となる状態にして、再度カウンタローラ141と搬送ベルト140との間に給送し、タイミング制御を行って、前述したと同様に搬送ベル140上に搬送して裏面に記録又は印刷を行った後、排出トレイ157に排出する。
従って、流路板3等の流路ユニットを支持する力が強く振動を抑え液滴吐出の相互干渉を抑えて良好な噴射性能が得られ加工精度も高く高画質化と長尺化ができて高品質の画像形成が行われる安価で小型の液滴吐出ヘッド10を備える画像形成装置100を提供することが出来る。
なお、本発明に係る液滴吐出ヘッド10を備える画像形成装置100は、インクジェットプリンタ等の印刷機、ファクシミリ装置、複写装置、これらの複合機などにも適用することができる。また、インク以外の液体、例えば、DNA試料やレジスト、パターン材料などを吐出する液滴吐出ヘッドや液滴吐出装置、或いはこれらを備える画像形成装置100にも適用することができる。
本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッドの基本構成図。 図1の(A−A)線の断面図。 本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッドの流路板に形成する加圧液室、振動板と積層圧電素子部材のレイアウトを表す上面図。 本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッドの流体抵抗部側をフレームで支持する基本構成図。 本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッドの流体抵抗部の形状を2本流路に分岐する基本構成図。 本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッドの流体抵抗部の形状を2本流路に分岐する流路板に形成する加圧液室、振動板と積層圧電素子部材のレイアウトを表す上面図。 本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッドの不活性領域部の溝形状部が活性領域部よりも浅い基本構成図。 図7の(B−B)線の断面図。 本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッドの積層圧電素子部材の溝加工時にベース部材へのダイシングソー又はワイヤーソー加工を共に施す場合を示す基本構成図。 図9の(C−C)線の断面図。 本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッドの積層圧電素子部材の溝加工時にベース部材へのダイシングソー又はワイヤーソー加工を共に縦方向に施す場合を示す基本構成図。 図11の(D−D)線の断面図。 本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッドを備える画像形成装置の基本構成図。 本発明の実施の形態例にかかる液滴吐出ヘッドを備える画像形成装置の液滴吐出ヘッド装着部の平面図。 従来の液滴吐出ヘッドの基本構成図。 図15の(X−X)線の断面図。 従来の液滴吐出ヘッドの積層圧電素子部材の活性領域部と不活性領域部の模式図。 従来の液滴吐出ヘッドの流路板に形成する加圧液室、振動板と積層圧電素子部材のレイアウトを表す上面図。 従来の薄肉の1層目のみで構成する振動板を備える液滴吐出ヘッド基本構成図。 図19の(Y−Y)線の断面図。 従来の液滴吐出ヘッドの流路板に形成する加圧液室、振動板と積層圧電素子部材のレイアウトを表す上面図。
符号の説明
1 ノズル孔
2 加圧液室
3 流路板
4 振動板
5 積層圧電素子部材
6 流路板保持部
7 外部電極
8 フレーム
9 FPC
10 液滴吐出ヘッド
11 ノズル板
30 流体抵抗部
31 連通口
32 流路隔壁
40 流体流入口
50 ベース部材51
51 活性領域部
52 不活性領域部
53 溝形状部
54 柱形状部
55 非溝形状部
56 傾斜面
57 圧電層
58 内部電極層
59 溝加工ライン
70 個別電極
71 共通電極
80 共通液室
100 画像形成装置
101 液滴吐出ヘッド装着部
102 被記録媒体給送手段
103 記録ヘッド
104 搬送部
105 両面給送ユニット
110 ガイドロッド
111 ガイドレール
112 主走査モータ
113 タイミングベルト
114 サブタンク
115 エンコーダスケール
116 エンコーダセンサ
117 エンコーダ
120 給紙カセット
121 被記録媒体積載部(圧板)
122 半月コロ(給紙ローラ)
123 分離パッド
124 ガイド
140 搬送ベルト
141 カウンタローラ
142 搬送ガイド
143 押さえ部材
144 先端加圧コロ
145 帯電ローラ
146 搬送ローラ
147 テンションローラ
148 副走査モータ
149 タイミングベルト
150 タイミングローラ
151 ガイド部材
152 スリット円板
153 センサ
154 エンコーダ
155 排出ローラ
156 排出コロ
157 排出トレイ
1000 液滴吐出ヘッド
1001 ノズル孔
1002 加圧液室
1003 流路板
1004 振動板
1005 積層圧電素子部材
1006 流路板保持部
1007 外部電極
1008 フレーム
1009 FPC
1011 ノズル板
1030 流体抵抗部
1031 連通口
1032 流路隔壁
1040 インク流入口
1041 ダイヤフラム部
1042 凸部
1050 ベース部材
1051 活性領域部
1052 不活性領域部
1053 溝形状部
1054 柱形状部
1057 圧電層
1058 内部電極層
1059 溝加工ライン
1070 個別電極
1071 共通電極
1080 共通液室

Claims (16)

  1. 電気機械変換手段と、液滴を吐出するノズル孔と、前記ノズル孔に対応し、液体が加圧される加圧液室と、前記加圧液室を形成する流路板と、記加圧液室の一面を形成し、前記電気機械変換手段によって変位して液体を加圧する振動板と、を備え、前記振動板の変位によって前記加圧液室内の液体を加圧して前記ノズル孔から液滴を吐出する液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記電気機械変換手段は、圧電材料と電極とを交互に積層した積層圧電素子部材であって、当該積層圧電素子部材の一端を固定するベース部材と、前記振動板と接続して電圧の印加により変位を発生する活性領域部と、前記活性領域部よりも高い剛性を備え電圧が印加されない不活性領域部と、を備え、
    前記不活性領域部は、前記振動板を介して前記流路板を保持する流路板保持部を備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ノズル孔と、前記ノズル孔に対応する前記加圧液室とをそれぞれ複数個備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記流路板は、シリコン単結晶基板をパターニングして形成した流体抵抗部と、前記加圧液室を形成する彫込部と、前記ノズル孔に対する位置に連通口を備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  4. 請求項3に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記シリコン単結晶基板の厚さは、500μm以上であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  5. 請求項3又は4に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記彫込部の深さは、100μm以下であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  6. 請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記流路板は、SUS材を複数枚重ねて形成したことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記振動板は、開口を穿設した高分子圧延フィルム材を備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  8. 請求項7に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記高分子圧延フィルム材は、ポリフエニレンサルフアイト樹脂からなる延伸性フィルムであることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記振動板は、一層で構成されることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記活性領域部は、前記加圧液室に対応する柱形状部を形成した溝形状部を備えることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記不活性領域部の少なくとも一部に前記柱形状部を形成しない非溝形状部を備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記不活性領域部に備えた前記溝形状部は、前記活性領域部に備えた前記溝形状部の深さよりも浅いことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  13. 請求項1乃至12の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記不活性領域部は、少なくとも前記積層圧電素子部材を構成する前記電極の一部が分割されていないことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  14. 請求項1乃至13の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記活性領域部に設けた前記溝形状部を傾斜させて形成したことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  15. 請求項1乃至14の何れか一項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記不活性領域部に設けた前記溝形状部を傾斜させて形成したことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  16. 請求項1乃至15の何れか一項に記載液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018084826A1 (en) * 2016-11-01 2018-05-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid ejection device including fluid output channel

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