JP5194881B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムに関する。
インクジェット方式のプリンタの中には、ラインヘッドと呼ばれる印刷ヘッドを具備するタイプがある。かかるラインヘッドの全体を一体物として形成する場合、製造コストが大きくなるため、比較的短尺の印刷ヘッドを、主走査方向(印刷媒体の幅方向)に並べるに、副走査方向に沿って前後させて、ラインヘッドを構成するものがある。このような構成では、隣り合う短尺ヘッドの一部を、主走査方向において重ねるように配置し、各短尺ヘッド間の個体差を吸収するようにしている。すなわち、隣り合う短尺ヘッドにおいては、主走査方向において重なるノズルが存在している。そのため、主走査方向において重なっているノズルに関して、所定の取り決めにてインク滴を吐出させるようにしている。
ここで、特許文献1には、画像の状況によって、ノズル同士が重なる部分(以下、重複領域とする。)の状況を変化させる技術内容について開示されている。また、特許文献2には、重複領域に関して、オブジェクトの情報等を判断して、どちらの短尺ヘッド側のノズルで印刷するのかを決定する技術内容について開示されている。また、特許文献3には、短尺ヘッドに対応したマスクパターンのデータを削減する手法と共に、基本マスクパターンを記録モードに基づいて選択して、どちらの印刷ヘッド側のノズルからインクを吐出させるか、という点について開示されている。
特開平6−270453号 特開2004−268326号 特開2004−90265号
上述したような、重複領域にあるノズル同士については、インクを打つ/打たない、といったマスク処理の相違はあるものの、基本的には、マスク処理前の段階では、画像データにおける同じ画素情報が対応している。そのため、重複領域を考慮して、マスク処理前の画像データを作成しようとすると、加工前のデータ(重複領域を反映させる前のデータ)と、加工したデータ(重複領域を考慮し、当該重複領域を2倍にしたデータ)とを記憶させるためのメモリが必要になり、当該メモリで必要とされる容量が大きくなってしまう。
また、このようなデータ処理を行う際には、メモリコピーが一回発生する。しかしながら、メモリコピーには、非常に多大な時間を要する。ところで、ラインヘッドを用いるプリンタでは、高速な印刷を可能としている。そのため、メモリコピーに多大な時間を要すると、印刷に支障を来たしてしまう虞がある。このような課題を解決するための手法は、特許文献1〜3のいずれにも開示されていない。
また、特許文献1〜3では、つなぎ目の画質を向上させる点については、開示されているが、いずれの特許文献によっても、マスクを施す処理を、別途別の処理工程として用意する必要がある。そのため、処理に時間が掛かる、という問題が生じる。なお、かかるマスク処理を行わせるために、専用の処理回路を設けるようにしても良いが、その場合でも、処理は別途に行わなければならず、しかも専用のハードウエア(処理回路)を設ける分だけコストが掛かる、という問題も生じる。
本発明は、上記の事情に基づき為されたもので、その目的とするところは、ラインプリンタにおける画像データのデータ処理速度を向上させることが可能な画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、多数のノズルを具備する複数の印刷ヘッドがライン方向およびそれとは直交する直交方向に沿って周期的にずれる状態で配置されると共に、隣り合う印刷ヘッドのノズルのうちの一部が、それぞれライン方向の同一の座標上に存在してノズル対を構成しているラインヘッドを備え、このラインヘッドでの画像形成に供する画像データを形成するための画像処理装置であって、画像データが入力されるデータ入力手段と、データ入力手段から入力される画像データのうち、ノズル対に対応する部位のデータを重複させる状態として、新たな中間データを作成する画像形成手段と、中間データから、印刷ヘッドの上記ノズル毎に、当該印刷ヘッドが駆動される場合に液体を吐出または非吐出とするためのヘッド駆動データを作成する駆動データ作成手段と、駆動データ作成手段で作成されるヘッド駆動データをラインヘッドに出力させるための接続手段と、を具備し、駆動データ作成手段は、ノズル対のうち、いずれか一方のノズルからのみ液体を吐出させ、ノズル対のうち他方のノズルからは上記液体を吐出させない状態で、ヘッド駆動データを作成するものである。
このように構成する場合、中間データはノズル対の部位では、部分的にデータが重複する状態で形成される。しかしながら、駆動データ作成手段では、いずれか一方のノズルからのみ液体を吐出させ、ノズル対のうち他方のノズルからは液体を吐出させない状態で、上記ヘッド駆動データを作成している。そのため、ヘッド駆動データを作成すれば、ノズル対のうちいずれか一方のノズルからは液体を不吐出とする別途のマスク処理が不要となり、処理の高速化を測ることが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、画像形成手段は、画像データを記憶させるための第1のメモリと、中間画像データを記憶させるための第2のメモリと、第1のメモリに記憶されている画像データのうち、ノズル対を構成している領域に対応する部位の部分的なデータについては、重複的にデータ送信可能なアドレスを指定するメモリ制御手段と、を備えるものである。
このように構成する場合、メモリ制御手段でのアドレスの指定により、ノズル対を構成している部位の部分的なデータを2度、重複的にデータを送信する。そのため、重複領域を反映させた新たな中間データを作成後、第1のメモリに記憶させる必要がなく、送信の際に当該新たな中間データが、第2のメモリに記憶させられる。そのため、第1のメモリでは、新たなデータを記憶させるためのメモリ領域も必要とせずに済み、大幅なメモリ容量の削減が可能となると共に、データ加工時間の短縮を図ることも可能となる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、駆動データ作成手段は、中間データの各画素に対応する閾値を有するディザマトリックスを用いてヘッド駆動データを作成すると共に、このヘッド駆動データの作成に際しては、中間データの各画素の階調値と閾値とを個別に比較してノズル毎の液体の吐出または非吐出を判定すると共に、ノズル対のうちのいずれか一方のノズルに対応するディザマトリックスの閾値は、液体を確実に吐出させない安全値に設定されているものである。
このように構成する場合、ノズル対のうちのいずれか一方のノズルからしか液体が吐出されないので、2重に(重複的に)液体が吐出されるのを確実に防止することが可能となり、ノズル同士が重複している部位での画質を向上させることが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、ディザマトリックスは、データが重複的に送信されている分だけ、ライン方向に閾値の数が多く配置されているものである。
このように構成する場合、ディザマトリックスは、ライン方向に閾値の数が多く配置されているので、いわばライン方向に拡張された状態となる。それにより、ノズル同士が重複してノズル対を構成しているようなラインヘッドにおいても、良好に液体を吐出させることが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、ディザマトリックスは、直交方向に進行するにつれて、ライン方向における安全値の個数が段階的に増減する状態で形成されているものである。
このように構成する場合、ディザマトリックスは、直交方向に進行するにつれて、安全値の配置が段階的に増減し、いわば段階的にずれている状態となる。このため、安全値がライン方向とは直交する直交方向に並んでいる場合と比較して、印刷ヘッドのつなぎ目(ノズル対が構成されている部分)に対応する部位での液体の付着具合が自然なものとなり、印刷画質を向上させることが可能となる。
また、他の発明は、多数のノズルを具備する複数の印刷ヘッドがライン方向およびそれとは直交する直交方向に沿って周期的にずれる状態で配置されると共に、隣り合う印刷ヘッドのノズルのうちの一部が、それぞれライン方向の同一の座標上に存在してノズル対を構成しているラインヘッドを備え、このラインヘッドでの画像形成に供する画像データを形成するための画像処理方法であって、画像データが入力されるデータ入力ステップと、データ入力ステップで入力される画像データのうち、ノズル対に対応する部位のデータを重複させる状態として、新たな中間データを形成する画像形成ステップと、中間データから、印刷ヘッドのノズル毎に、当該印刷ヘッドが駆動される場合に液体を吐出または非吐出とするためのヘッド駆動データを作成する駆動データ作成ステップと、を具備し、駆動データ作成ステップでは、ノズル対のうち、いずれか一方のノズルからのみ液体を吐出させ、ノズル対のうち他方のノズルからは上記液体を吐出させない状態で、ヘッド駆動データを作成するものである。
このように構成する場合、中間データはノズル対の部位では、部分的にデータが重複する状態で形成される。しかしながら、駆動データ作成ステップでは、いずれか一方のノズルからのみ液体を吐出させ、ノズル対のうち他方のノズルからは液体を吐出させない状態で、ヘッド駆動データを作成している。そのため、ヘッド駆動データを作成すれば、ノズル対のうちいずれか一方のノズルからは液体を不吐出とする別途のマスク処理が不要となり、処理の高速化を測ることが可能となる。
さらに、他の発明は、多数のノズルを具備する複数の印刷ヘッドがライン方向およびそれとは直交する直交方向に沿って周期的にずれる状態で配置されると共に、隣り合う印刷ヘッドのノズルのうちの一部が、それぞれライン方向の同一の座標上に存在してノズル対を構成しているラインヘッドを備え、このラインヘッドでの画像形成に供する画像データを形成するための画像処理プログラムであって、データ入力手段から入力される画像データのうち、ノズル対に対応する部位のデータを重複させる状態として、新たな中間データを形成する画像形成手順と、中間データから、印刷ヘッドのノズル毎に、当該印刷ヘッドが駆動される場合に液体を吐出または非吐出とするためのヘッド駆動データを作成する駆動データ作成手順と、を実行させるものであり、駆動データ作成手順では、ノズル対のうち、いずれか一方のノズルからのみ液体を吐出させ、ノズル対のうち他方のノズルからは液体を吐出させない状態で、ヘッド駆動データを作成するものである。
このように構成する場合、中間データはノズル対の部位では、部分的にデータが重複する状態で形成される。しかしながら、駆動データ作成手順では、いずれか一方のノズルからのみ液体を吐出させ、ノズル対のうち他方のノズルからは液体を吐出させない状態で、上記ヘッド駆動データを作成している。そのため、ヘッド駆動データを作成すれば、ノズル対のうちいずれか一方のノズルからは液体を不吐出とする別途のマスク処理が不要となり、処理の高速化を測ることが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係る、画像処理装置を備える印刷装置10について、図1から図11に基づいて説明する。ここで、印刷装置10とは、コンピュータ20と、インクジェット方式のプリンタ30との組み合わせを指すものとするが、以下の説明において述べる機能を全て備えるプリンタであれば、当該プリンタを印刷装置10としても良い。
また、画像処理装置は、コンピュータ20とプリンタ30との間に存在する装置であるが、以下の説明においては、コンピュータ20のCPU21、メモリ制御回路22、メモリ23を中心とする図1の構成、プリンタドライバプログラム29、プリンタ30側に位置している画像処理部80等が画像処理装置に対応している。
<印刷装置の概略構成>
図1は、印刷装置10の概略構成を示す図である。図1に示すように、印刷装置10は、コンピュータ20と、プリンタ30とから構成されている。
これらのうち、コンピュータ20は、CPU21と、メモリ制御回路22と、メモリ23と、HDD24と、インターフェース25と、バス26等を具備している。これらのうち、CPU21は、不図示のROMやHDD24等から各種プログラムおよび各種データを読み出して、各種の演算を実行する部分である。また、かかる各種プログラムおよび各種データの読み出し後、コンピュータ20の各構成が協動することによって、画像形成手段に相当する構成が機能的に実現されている。
また、メモリ制御回路22は、CPU21からアドレス情報が供給されると動作を開始し、その先頭アドレスから順番にアドレスを指定してバス26を介してメモリ23から指定されたデータ数のデータを順番に読み出し、インターフェース25に出力する回路である。なお、本実施の形態では、CPU21とメモリ制御回路22とによって、メモリ制御手段が構成される。
メモリ23は、第1のメモリに相当し、例えばDRAM等のような各種データおよびプログラムを格納する外部メモリである。このメモリ23には、例えば、後述するアプリケーションプログラム27で作成されたRGB表色駅の画像データを記憶する供給データバッファ23aと、後述するCMYK表色系の中間データを記憶する中間データバッファ23bと、コンピュータ20に現在接続されているプリンタ30側から受け取るプリンタ固有のアトリビュート情報の中から、ヘッド情報を記憶するためのヘッド情報記憶部23cとを有している。このヘッド情報記憶部23cに記憶される情報としては、後述する短尺ヘッド61のうち、重複領域に存在するノズル62に関する情報がある。そして、CPU21でヘッド情報記憶部23cから、かかる重複領域に関する情報を読み出すことにより、後述するようなアドレスの指定に供することが可能となっている。
なお、CPU21および供給データバッファ23aは、請求項でいうデータ入力手段に対応している。
HDD24は、CPU21からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータあるいはプログラムを読み出すとともに、CPU21の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。インターフェース25は、プリンタ30に対して画像データを出力すると共に、不図示の入力装置および外部記憶装置から出力された信号の表現形式を適宜変換して入力させるための回路である。また、バス26は、CPU21、メモリ制御回路22、メモリ23とを接続する信号の伝送路である。
図2は、コンピュータ20に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。なお、これらの機能は、コンピュータ20のハードウエア(CPU21、アクセラレータボード等の不図示の画像処理エンジン等)と、HDD24に記録されているソフトウエアとが協働することにより実現される。この図に示すように、コンピュータ20には、アプリケーションプログラム27、ビデオドライバプログラム28、およびプリンタドライバプログラム29が実装されており、これらが所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作している。
また、プリンタドライバプログラム29は、解像度変換モジュール29a、色変換モジュール29b、色変換テーブル29c等を構成要素として有している。これらのうち、解像度変換モジュール29aは、RGB表色系の画像データの解像度を、プリンタ30の印刷解像度に応じて適宜変換するモジュールである。ここで、印刷を実行する場合、後述するように、短尺ヘッド61のノズル62のピッチに依存するため、プリンタ30側から、プリンタ固有のノズル62のピッチに関する情報(すなわち、印刷解像度)に基づいて、解像度変換処理が為される。
また、色変換モジュール29bは、RGB(Red, Green, Blue)表色系によって表現されている画像データを、色変換テーブル29cを参照して、CMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Black)表色系の画像データ(以下、中間データとする。)に変換する処理を行う。なお、色変換モジュール29bによって作成された中間データは、メモリ23の中間データバッファ23bに記憶される。
<プリンタの概略構成>
続いて、プリンタ30の概略構成について説明する。図3は、プリンタ30の概略構成を示す図である。プリンタ30は、紙送り機構40と、インク供給機構50と、ラインヘッド60と、プリンタ制御部70と、画像処理部80とを具備している。
紙送り機構40は、紙送りモータ(PFモータ)41と、この紙送りモータ41からの駆動力が伝達される給紙ローラ42等を具備していて、印刷用紙等の印刷媒体Pを、供給部位から排紙側に向けて搬送可能となっている。また、インク供給機構50は、カートリッジホルダ51と、インクカートリッジ52と、インク供給路53とを具備している。カートリッジホルダ51には、インクカートリッジ52が着脱自在に装着されている。そのため、本実施の形態のプリンタ30は、いわゆるオフキャリッジタイプの構成となっている。また、インクカートリッジ52とラインヘッド60との間には、インク供給路53が設けられていて、インクカートリッジ52からラインヘッド60にインク(液体に相当)を供給可能としている。
また、ラインヘッド60は、印刷媒体Pよりも幅広の長さ寸法を有している。このラインヘッド60は、図4に示すように、複数の短尺ヘッド(印刷ヘッドに対応)61が、副走査方向(Y方向;請求項でいう直交方向)において交互に前後しつつ、主走査方向(X方向;請求項でいうライン方向)に沿って並ぶように配列されている。また、図3に示すように、個々の短尺ヘッド61には、インク噴射箇所としてのノズル62が印刷媒体Pの搬送方向と直交する方向(印刷媒体Pの幅方向)に列状に配置されている。
なお、各短尺ヘッド61には、隣り合う短尺ヘッド61のノズル62と重なり合う領域(重複領域)が存在している。また、短尺ヘッド61のノズル62の幅方向(X方向)の列(以下、ノズル列63とする。)は、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックのインクを吐出可能に設けられている。しかしながら、ノズル列63は、4色分に限られるものではなく、6色、7色および8色等、何色分であっても良い。
また、以下の説明においては、ノズル対64という概念を用いて説明する。ノズル対64とは、図4に示すように、隣り合う2つの短尺ヘッド61のそれぞれに存在する、2つのノズル62,62から構成されていて、Y方向に沿った同じ軸線上に存在する2つのノズル62,62からなるものである。このノズル対64も、当然ながら重複領域に存在している。ノズル対64を構成するそれぞれのノズル62,62は、共に同じ位置に同じ色のドットを形成可能とするものであり、いずれか一方のノズル62のインクを不吐出としない限り、二重にドットを形成するものである。
また、プリンタ制御部70は、不図示のCPU、メモリ(ROM、RAM、不揮発性メモリ等)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、バス、タイマ、インターフェース81等を有している。このプリンタ制御部70には、各種センサからの信号が入力されると共に、このセンサからの信号に基づいて、プリンタ制御部70は、接続手段に相当し、画像処理部80で作成されたヘッド駆動データに基づいて、紙送りモータ41等のモータ、およびラインヘッド60等の駆動を司る。
また、図5に示すように、画像処理部80は、不図示の画像処理エンジン、CPU、RAM、ROM等を備えていて、それらが所定のオペレーティングシステムの下で作動する。それにより、画像処理部80には、インターフェース81、メモリ82、ハーフトーン処理部83、印刷データ生成部84等が実現されている。なお、画像処理部80のうち、ハーフトーン処理部83、印刷データ生成部84は、駆動データ作成手段に相当する。
これらのうち、インターフェース81は、コンピュータ20から出力される中間データ等の各種のデータを適宜の信号形式に変換して入力させると共に、コンピュータ20等に対して信号を適宜の形式に変換して出力させるための回路である。また、メモリ82は、第2のメモリに相当し、中間データ等の画像データを蓄えるための記憶部位である。
ハーフトーン処理部83は、メモリ82から受け渡される中間データに対して、後述するようなディザ処理を行いつつ、CMYK表色系によって表された画像データを、不図示の記録率テーブル等を参照して、ドットのオン/オフからなるビットマップデータに変換する処理を行う。なお、本発明の特徴的な部分として、ディザ処理において用いられるディザマトリクスは、短尺ヘッド61の重なり領域に対応する分だけ拡張されていると共に、その重なり領域のうち、インクを吐出しない側のノズル62については、ディザマトリックスの閾値を、例えば0等のようにインクを吐出させないような値に設定されている。
印刷データ生成部84は、ハーフトーン処理部83から出力されたビットマップデータから、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとを含むヘッド駆動データを生成して、プリンタ制御部70に供給する処理を行う。
<コンピュータ側からのデータの送出に関して>
続いて、上述のような構成の印刷装置10における、コンピュータ20からプリンタ30側に向けた、中間データの送出に関して、以下に説明する。
まず、RGB表色系の画像データは、上述したコンピュータ20のプリンタドライバプログラム29の解像度変換モジュール29aによって、解像度変換処理が為され、続いて色変換モジュール29bおよび色変換テーブル29cによって色変換処理が為される。この処理が終了した中間データは、中間データバッファ23bに記憶させられる。
次に、図6に示すように、重複領域に対応する中間データ(図6において斜線で示される部分;以下、この部分を重複データとする。)については、2度、データを送出する状態となる。
以上のような動作を実現するため、CPU21は、ヘッド情報記憶部23cに記憶されている重複領域に関する情報を読み出し、それを参照しつつ、メモリ制御回路22にアドレス情報を供給する。このデータ送出に関して、最初の短尺ヘッド61に関して説明する。CPU21は、データ送出に関して最初の短尺ヘッド61に対応する先頭アドレスAと、最終アドレスAまでの間のデータ数とを指定し、その情報をメモリ制御回路22に供給する。すると、メモリ制御回路22は、先頭アドレスAから順番にアドレスを指定して、バス26を介して中間データバッファ23bから指定されたデータ数のデータを順番に読み出し、インターフェース25に出力する。そして、インターフェース25では、プリンタ30側に、最終アドレスAまでの間のデータを順次出力する。
なお、メモリ制御回路22が先頭アドレスと最終アドレスとを指定する方式に対応している場合には、上述のように、先頭アドレスと、最終アドレスまでの間のデータ数の指定とはせずに、先頭アドレスと最終アドレスとを指定するようにしても良い。
メモリ制御回路22において、最初の短尺ヘッド61に関するデータ送出(最終アドレスAまでのデータ送出)が終了した旨のキューがCPU21に送信されると、CPU21は、続いて、2番目の短尺ヘッド61に対応する先頭アドレスBと、最終アドレスBまでの間のデータ数とを指定し、その情報をメモリ制御回路22に供給する。すると、最初の短尺ヘッド61の場合と同様に、メモリ制御回路22は、先頭アドレスBを起点として、中間データバッファ23bから指定されたデータ数のデータを順番に読み出し、インターフェース25に出力し、インターフェース25では、プリンタ30側に、データを順次出力する。また、先頭アドレスC〜最終アドレスCについても、同様にデータを順次出力する。
ここで、図6から明らかなように、データ送出の順序(中間データの構築順)から見ると、先頭アドレスBの方が、最終アドレスAよりも、その順序における先の方に位置している。そのため、先頭アドレスBと最終アドレスAの間に位置するデータは、重複的に送出される状態となっている。同様に、先頭アドレスCと最終アドレスBの間に位置するデータは、重複的に送出される状態となっている。
以上のような処理を、ラインヘッド60が具備する最終の短尺ヘッド61まで、繰り返し行う。すると、データを受け取るプリンタ30側のメモリ82には、図6の下方に示すような状態で、新たな中間データが記憶されることになる。すなわち、新たにメモリ82に記憶される中間データは、短尺ヘッド61の重複領域に対応する分だけ拡張された状態となる。なお、図6に示す例では、重複領域のデータ分の幅をNとすると、処理前の中間データと新たな中間データとは、データサイズが2Nの分だけ異なっている。
<データの送出に関する効果>
以上のように、重複データのみを2度送出するようにすれば、コンピュータ20側で、重複領域を反映させた新たなデータを送出する必要が無く、また新たなデータを記憶させるためのメモリ領域も必要とせずに済み、大幅なメモリ容量の削減が可能となると共に、データ加工時間の短縮を図ることも可能となる。
<プリンタ側でのデータ処理に関して>
続いて、プリンタ30側において、コンピュータ20側から受け取った図6の下方に示すような中間データに関するデータ処理について、以下に説明する。
上述したように、メモリ82に記憶されている中間データは、色変換処理が実行された状態となっている。そのため、中間データに対して、ハーフトーン処理部83によって、ハーフトーン処理が実行される。このハーフトーン処理では、本実施の形態では、ディザマトリックスを用いたディザ方式にて、ハーフトーン処理を実行する。
図7に、ディザ方式のイメージを示す。ハーフトーン処理では、ディザマトリックスの各画素の数値(閾値)と、CMYK表色系の中間データの階調値とを個別に比較する。この比較につき、図7に基づいて説明すると、ディザマトリックスの閾値が、画像データの各画素の階調値よりも小さい場合に、ドットをオフとし(図7の斜線部分)、逆に上回っている場合にはドットをオンとする(図7の白抜き部分)状態となっている。また、図8に、ベースとなるディザマトリックスを示す。このようにして、ハーフトーン処理では、ドットのオン/オフのみの、2値化された情報が、各色毎に得られる。
ここで、本発明においては、図8に示すような、従来のディザマトリックスを用いるのではなく、図9、図10に示すような特有のディザマトリックスを用いている。図8に示す従来のディザマトリックスは、1つの短尺ヘッド61のノズルの個数に対応していて、重複領域に存在するノズル62については、何等考慮していないものである。なお、この図8に示す例では、ノズル62の個数が16の場合を例示している。
これに対して、図9では、重複領域に存在するノズル62を反映させたディザマトリックスである。図9では、ノズル62の個数が20であって、短尺ヘッド61の一端側、および他端側でそれぞれ4つずつ、ノズル62が重複しているものを例示している。この場合、重複領域に存在するノズル62の個数は、合計8つであり、重複領域以外のノズル62の個数は12である。
ここで、図4等に示す短尺ヘッド61の配置からすると、横方向(X方向)のみで、隣り合う短尺ヘッド61同士のノズル62が重複しているが、縦方向(Y方向)では、隣り合う短尺ヘッド61同士のノズル62の重複は発生していない。このため、ディザマトリックスの拡張は、図9における横方向(X方向)のみとなる。すなわち、横方向における格子数が20、図9における縦方向(Y方向)における格子数が16、換言すれば20×16のディザマトリックスとなるように拡張されている。
かかる拡張されたディザマトリックスのうち、左側の拡張領域の4列分に関しては、拡張前のディザマトリックスの右側端部から4列分と同じ閾値の値が繰り返されている。例えば、行を横方向、列を縦方向とすると、拡張後のディザマトリックスにおける1行1列目の閾値の値43は、拡張前のディザマトリックスの1行15列目の閾値の値43と等しく、拡張後のディザマトリックスにおける16行2列目の閾値の値86は、拡張前のディザマトリックスにおける16行16行目の閾値の値86と等しくなっている。同様に、拡張されたディザマトリックスのうち、右側の拡張領域の4列分に関しては、拡張前のディザマトリックスの左側端部から4列分と同じ閾値の値が繰り返されているが、閾値の実際の値に関しては、上述と同様であるので、その例示は省略する。
ここで、上述したように、短尺ヘッド61のノズル62の個数が20であり、左右それぞれで4つずつ、ノズル62が重複している場合(ノズル対64が形成されている場合)、重複していないノズル62については、隣り合うノズル62との間で、インク滴が重ねられる状態で吐出されることはない。そのため、かかる重複していない領域については、ディザマトリックスの各画素の数値(閾値)と、CMYK表色系の中間データの階調値と単純に比較して、ドットのオン/オフを判定するだけで足りる。
しかしながら、重複領域については、図9のように、横方向(X方向)に単純に拡張しただけのディザマトリックスに基づいてインク滴が吐出されると、重ねられる状態で吐出されてしまう。すなわち、ノズル対64を構成する2つのノズル62、62の両方からインクが吐出されてしまうと、ドットが2重に重ねられる状態となる。そこで、ノズル対64を構成する2つのノズル62,62のうち、いずれのノズル62からインク滴を吐出させるのかを決定させる必要がある。なお、主走査方向(X方向)の両隣に短尺ヘッド61が存在する(中間位置の)短尺ヘッド61においては、16個分のノズル62からインク滴を吐出させるようにすれば、インク滴が吐出されると、重ねられる状態で吐出されてしまう不具合を防止可能となっている。
かかる決定の手法の1つとしては、図9のディザマトリックスのうち、最も端から2列の閾値を0(インクを吐出させない値(安全値)であり、この場合では0が安全値に対応)に変更することが考えられる。このようにすれば、ディザ法を用いたハーフトーン処理と共に、いずれの短尺ヘッド61のノズル62からインク滴を吐出させるか、という選択(インク滴を打つ/打たないというマスク処理)を同時に実行させることが可能となる。
また、その他の手法としては、図10に示すものがある。図10も、図9と同様に、ノズル62の個数が20であって、短尺ヘッド61の一端側、および他端側でそれぞれ4つずつ、ノズル62が重複しているものを例示している。図10に示すディザマトリックスでは、縦方向(Y方向)に進行するにつれて、閾値を0とする格子が、横方向(X方向)に前後する状態に設けられている。この図10に示すディザマトリックスでも、上述したように、ディザ法を用いたハーフトーン処理と共に、ノズル対64を構成する2つのノズル62、62のうち、いずれのノズル62からインク滴を吐出させるか、という選択(インク滴を打つ/打たないというマスク処理)を同時に実行させることが可能となる。加えて、図10に示すディザマトリックスを用いる場合、短尺ヘッド61同士のつなぎ目を目立たなくさせることが可能となる。
また、図9、図10の応用例について、図11に基づいて説明する。例えば現実の短尺ヘッド61のノズル列63における、ノズル62の個数が720個(図11ではD個)であるとする。一方、ディザマトリックスは、通常、縦横それぞれにつき、2の階乗の格子数を有している。ここで、ノズル62の個数720は明らかに2の階乗ではない。そのため、同じディザマトリックスを、その横方向(Y方向)に繰り返す状態で複数配列する。そして、ディザマトリックスの並びの全体を形成する。このとき、複数の短尺ヘッド61から構成されるラインヘッド60の、Y方向におけるノズル数以上の格子数が並ぶ状態となる(図11では4つ並んでいる。)。
このとき、短尺ヘッド61のつなぎ目(重複領域)に差し掛かるディザマトリックスについては、その重複領域の部分を、上述した図9、図10の場合と同様にして、拡張する。例えば、隣り合う短尺ヘッド61同士で、図9、図10に示す場合と同様に、それぞれ4つのノズル62が重複していて(ノズル対64が構成されていて)、そのつなぎ目(重複領域)に、16×16のサイズの特定のディザマトリックスの9列目から12列目までが差し掛かる場合を考える。その場合、当該9〜12列目については、9〜12列目の格子が重複する(繰り返される)ようにして、特定のディザマトリックスを拡張する。つまり、図11に示すように、ディザマトリックスの横方向における、中途部分が拡張され、横方向にD+Nの格子数が存在する状態とする。なお、つなぎ目(重複領域)に差し掛からないディザマトリックスについては、何等拡張はしないものとする。
また、図9、図10の場合と同様にして、ノズル対64のうちのインク滴を吐出しない側のノズル62に対応する格子については、閾値を0に設定して、マスク処理が為されるようにする。図11では、図10のような手法にて、閾値を0にする場合が示されている。
<プリンタ側でのデータ処理における効果>
以上のような、図9〜図11の手法によれば、ディザ法を用いたハーフトーン処理と共に、いずれの短尺ヘッド61のノズル62から(ノズル対64のうちのいずれのノズル62から)インク滴を吐出させるか、という選択(インク滴を打つ/打たないというマスク処理)を同時に実行させることが可能となる。そのため、印刷までのデータ処理を高速化させることが可能となる。
加えて、図10の手法によれば、短尺ヘッド61同士のつなぎ目を目立たなくさせることが可能となる。
また、図11の手法によれば、ラインヘッド60の横方向の並びの全体に、つなぎ目(重複領域)に差し掛かったディザマトリックスのみを拡張するようにして配列し、加えてマスク処理に対応する格子の閾値を0に変更すれば、ノズル62の個数が2の階乗となっていなくても、ハーフトーン処理とマスク処理とを同時に、良好に実行可能となる。
<変形例>
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、図9〜図11以外にも、例えば0となる閾値が重複領域に散在(分散)する状態で、ディザマトリックスを形成するようにしても良い。特に、分散の処理を計算によって行う場合、重複領域に関してノズル対64を用いれば、いずれの重複領域のノズル対64に該当するのかを特定し、そのノズル対64のうちの一方のノズル62に対応する格子の閾値を0とする処理の分散化を高速に実現可能となる。
また、上述した画像処理装置の機能は、印刷装置10を構成するコンピュータ20とプリンタ30以外の、外部接続可能な装置から実現されていても良い。さらに、上述した請求項における各手段(データ入力手段、画像形成手段、駆動データ作成手段、接続手段等)は、ハードウエア的に実現されていても良く、ソフトウエア的に実現されていても良い。また、上述した画像処理装置の機能を備える画像処理プログラム(請求項でいう画像形成手順、駆動データ作成手順)を、例えば、CD、DVD、各種メモリ等に記憶させておき、かかる画像処理プログラムをコンピュータ20および/またはプリンタ30に読み込ませて、上述の各処理を実行するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、図1〜図3に示すような、画像処理装置を具備する印刷装置10について説明したが、この印刷装置10以外の印刷装置としても良い。例えば、コンピュータ20側に画像処理装置の全てが存在する構成を採用しても良く、プリンタ30側に画像処理装置の全てが存在する構成を採用しても良い。また、画像処理装置の昨日のコンピュータ20とプリンタ30とでの間の機能分担の他の例としては、ハーフトーン処理までをコンピュータ20側で実行するように構成しても良い。
また、上述の実施の形態においては、インクジェット方式のプリンタ30を例示して説明している。しかしながら、液体噴射装置は、インクジェット方式のプリンタ30には限られない。例えば、ジェルジェット方式のプリンタに対して、本発明を適用することが可能であり、例えば機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような粒状体等を噴射する液体噴射装置に本発明を適用することが可能である。また、上述の実施の形態におけるプリンタ30は、プリンタ機能以外の機能(スキャナ機能、コピー機能等)を備える構成のような、複合的な機器の一部であっても良い。
さらに、プリンタとしては、インクジェット方式以外の方式(レーザ方式、ドットインパクト方式等)に対しても、本発明を適用することは勿論可能である。
本発明の印刷装置およびコンピュータの構成を示す概略図である。 コンピュータに記憶されるプログラムの一例を示す図である。 図1のプリンタの概略構成を示す図である。 ラインヘッドの構成を示す概略図である。 画像処理部の概略構成を示す図である。 拡張された中間データを形成するイメージを示す図である。 ディザマトリックスを用いてドットを形成するイメージを示す図である。 従来のディザマトリックスを示す図である。 X方向に拡張されたディザマトリックスを示す図である。 閾値0の部位がX方向に段階的にずらされるイメージを示す図である。 ディザマトリックスの全体的な並びのイメージを示す図である。
符号の説明
10…印刷装置、20…コンピュータ(画像形成手段に相当)、21…CPU(メモリ制御手段の一部、データ入力手段の一部に相当)、22…メモリ制御回路(メモリ制御手段の一部に相当)、23…メモリ(第1のメモリに相当)、23a…供給データバッファ(データ入力手段の一部に相当)、23b…中間データバッファ、23c…ヘッド情報記憶部、29…プリンタドライバプログラム、30…プリンタ、60…ラインヘッド、61…短尺ヘッド、62…ノズル、70…プリンタ制御部(接続手段に相当)、80…画像処理部、82…メモリ(第2のメモリに相当)、83…ハーフトーン処理部(駆動データ作成手段の一部に相当)、84…印刷データ生成部(駆動データ作成手段の一部に相当)

Claims (6)

  1. 多数のノズルを具備する複数の印刷ヘッドがライン方向およびそれとは直交する直交方向に沿って周期的にずれる状態で配置されると共に、隣り合う前記印刷ヘッドの前記ノズルのうちの一部が、それぞれ前記ライン方向の同一の座標上に存在してノズル対を構成しているラインヘッドを備え、このラインヘッドでの画像形成に供する画像データを形成するための画像処理装置であって、
    前記画像データが入力されるデータ入力手段と、
    前記データ入力手段から入力される前記画像データのうち、前記ノズル対に対応する部位のデータを重複させる状態として、新たな中間データを作成する画像形成手段と、
    前記中間データに対して、ディザマトリックスを用いたディザ方式にてハーフトーン処理を実施すると共に、前記印刷ヘッドの前記ノズル毎に、当該印刷ヘッドが駆動される場合に液体を吐出または非吐出とするためのヘッド駆動データを作成する駆動データ作成手段と、
    前記駆動データ作成手段で作成される前記ヘッド駆動データを前記ラインヘッドに出力させるための接続手段と、
    を具備し、
    前記駆動データ作成手段は、前記中間データの各画素に対応する閾値を有する前記ディザマトリックスを用いて前記ヘッド駆動データを作成すると共に、このヘッド駆動データの作成に際しては、前記中間データの各画素の階調値と前記閾値とを個別に比較して前記ノズル毎の前記液体の吐出または非吐出を判定すると共に、
    前記ノズル対のうちのいずれか一方の前記ノズルに対応する前記ディザマトリックスの前記閾値は、前記液体を確実に吐出させない安全値に設定されている、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像形成手段は、
    前記画像データを記憶させるための第1のメモリと、
    前記中間画像データを記憶させるための第2のメモリと、
    前記第1のメモリに記憶されている前記画像データのうち、前記ノズル対を構成している領域に対応する部位の前記データについては、重複的にデータ送信可能なアドレスを指定するメモリ制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記ディザマトリックスは、前記データが重複的に送信される分だけ、前記ライン方向に前記閾値の数が多く配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ディザマトリックスは、前記直交方向に進行するにつれて、前記ライン方向における前記安全値の個数が段階的に増減する状態で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 多数のノズルを具備する複数の印刷ヘッドがライン方向およびそれとは直交する直交方向に沿って周期的にずれる状態で配置されると共に、隣り合う前記印刷ヘッドの前記ノズルのうちの一部が、それぞれ前記ライン方向の同一の座標上に存在してノズル対を構成しているラインヘッドを備え、このラインヘッドでの画像形成に供する画像データを形成するための画像処理方法であって、
    前記画像データが入力されるデータ入力ステップと、
    前記データ入力ステップで入力される前記画像データのうち、前記ノズル対に対応する部位のデータを重複させる状態として、新たな中間データを形成する画像形成ステップと、
    前記中間データに対して、ディザマトリックスを用いたディザ方式にてハーフトーン処理を実施すると共に、前記印刷ヘッドの前記ノズル毎に、当該印刷ヘッドが駆動される場合に液体を吐出または非吐出とするためのヘッド駆動データを作成する駆動データ作成ステップと、
    を具備し、
    前記駆動データ作成ステップでは、前記中間データの各画素に対応する閾値を有する前記ディザマトリックスを用いて前記ヘッド駆動データを作成すると共に、このヘッド駆動データの作成に際しては、前記中間データの各画素の階調値と前記閾値とを個別に比較して前記ノズル毎の前記液体の吐出または非吐出を判定すると共に、
    前記ノズル対のうちのいずれか一方の前記ノズルに対応する前記ディザマトリックスの前記閾値は、前記液体を確実に吐出させない安全値に設定する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  6. 多数のノズルを具備する複数の印刷ヘッドがライン方向およびそれとは直交する直交方向に沿って周期的にずれる状態で配置されると共に、隣り合う前記印刷ヘッドの前記ノズルのうちの一部が、それぞれ前記ライン方向の同一の座標上に存在してノズル対を構成しているラインヘッドを備え、このラインヘッドでの画像形成に供する画像データを形成するための画像処理プログラムであって、
    データ入力手段から入力される前記画像データのうち、前記ノズル対に対応する部位のデータを重複させる状態として、新たな中間データを形成する画像形成手順と、
    前記中間データに対して、ディザマトリックスを用いたディザ方式にてハーフトーン処理を実施すると共に、前記印刷ヘッドの前記ノズル毎に、当該印刷ヘッドが駆動される場合に液体を吐出または非吐出とするためのヘッド駆動データを作成する駆動データ作成手順と、
    を実行させるものであり、
    前記駆動データ作成手順では、前記中間データの各画素に対応する閾値を有する前記ディザマトリックスを用いて前記ヘッド駆動データを作成すると共に、このヘッド駆動データの作成に際しては、前記中間データの各画素の階調値と前記閾値とを個別に比較して前記ノズル毎の前記液体の吐出または非吐出を判定すると共に、
    前記ノズル対のうちのいずれか一方の前記ノズルに対応する前記ディザマトリックスの前記閾値は、前記液体を確実に吐出させない安全値に設定する
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
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