JP4742570B2 - インクジェット型プリンタ - Google Patents

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本発明は、プリンタに係り、特にノズルからインクを吐出させてドットを形成し、画像を印字するインクジェット型のプリンタに関する。
インクジェット型のプリンタは、インクを吐出させるためのノズルが多数設けられたヘッドを備えている。そして、ノズルからインクを吐出させながらヘッドを用紙上で移動させ、用紙上にインク液滴を付着させる。用紙上に付着したインクは、付着位置を中心にして略円形のドットを形成する。本明細書では、インク液滴が用紙に付着することを着弾といい、また、インクが付着した位置を着弾位置ともいう。
インクジェット型のプリンタには、シリアルプリンタと、ラインプリンタとがある。シリアルプリンタは、印刷に使用される用紙の幅よりも短いヘッド(ヘッドチップ)を幅方向に複数配置して用紙の幅全体に画像を印字するプリンタである。また、ラインプリンタは、用紙の幅方向の長さと略等しい長さを持つ1つのヘッドによって用紙全体に画像を印字するものである。
ところで、インクジェット型のプリンタは、ヘッドにおけるノズル同士の間隔や位置がずれた箇所で印字された画像にスジと呼ばれる色むらが発生する。スジは、画像品質低下に大きく影響する。このため、従来、スジの発生を防ぐ技術が提案されてきている。
特にシリアルプリンタでは、ヘッドチップ間のノズルの位置が他のノズル同士の間隔と異なることが多く、スジが顕著になりやすい。画像にスジが表れることを防ぐことを目的にした従来技術としては、例えば、特許文献1ないし特許文献5が挙げられる。
ヘッドチップ間のスジを防ぐため、特許文献1では、図9に示すように、ヘッドの走査方向Aと直交する方向に複数のヘッドチップでなるチップ列を複数方向Bに配置し、複数のヘッドチップで用紙の全域を走査可能にしている。ヘッドチップ901、ヘッドチップ902は、印字可能な領域が互いに重なるオーバーラップ領域Rを有している。
そして、特許文献1では、オーバーラップ領域Rにおいて、ヘッドチップ901にあるノズル、ヘッドチップ902にあるノズルのいずれか一方を使って印字し、ヘッドチップ間のノズルの間隔が他の位置におけるノズル間隔に対してばらつくことによるスジの発生を防いでいる。
また、特許文献2から4も、いずれもヘッドチップをオーバーラップさせて配置している。そして、オーバーラップ領域において印字に使用されるヘッドチップ及びノズルの選択を制御することによってヘッドチップ間のスジを防いでいる。また、特許文献5に記載された発明は、ヘッドチップのオーバーラップ領域を設けずにヘッドチップ間で形成されるドット数を間引く。このようにすることにより、ヘッドチップ間でドットが重なることがなくなり、スジが生じることを防ぐことができる。
特開2000−50445号公報 特表2003−534171号公報 特開平5−57965号公報 特開2003−165263号公報 特開2002−36524号公報
ところで、インクジェット型プリンタのへッドは、製造上、ノズルの位置や径にばらつきをわずかながら含んでいる。このようなばらつきを含んだヘッドを使ってプリントを行った場合、着弾位置にノズルのばらつきが影響して画像に濃度むらが発生する。
しかしながら、上記した特許文献1ないし5は、いずれもシリアルプリンタを対象とした発明であり、ヘッドチップの境界で印字された画像にスジが発生することを防ぐことを目的にしている。このため、従来技術として挙げた発明を使い、ラインプリンタの1つのヘッドにおけるノズルのばらつきに起因するスジを防ぐことはできない。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、特に1つのヘッドにおけるノズルのばらつきによって発生するスジを効果的に防ぐことができるインクジェット型プリンタを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明のインクジェットプリンタは、用紙の一方向にヘッ
を走査することによって用紙全体に画像を印字できるラインヘッドを備えるインクジット型プリンタであって、少なくとも1本の直線上に配列された複数のインク吐出用のノズルを備える第1ラインヘッドと、前記第1ラインヘッドと平行して設けられ、第1ラインヘッドのノズルと平行に配列されたインク吐出用のノズルを備える第2ラインヘッドと、前記第1のラインヘッド及び前記第2ラインヘッドを前記インク吐出用のノズルの配列方向と直交する走査方向に一体的に移動させるラインヘッド走査手段と、前記ラインヘッド走査手段によって移動された第1ラインヘッド及び第2ラインヘッドの位置において、前記第1ラインヘッドのノズル、前記第2ラインヘッドのノズルのいずれからインクを吐出させるかを選択するノズル選択手段と、を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、一行のドットを形成するにあたって第1ラインヘッド、第2ラインヘッド上に形成されたノズルのいずれかを使用することができる。このため、第1ラインヘッドまたは第2ラインヘッド上において隣り合うノズルの位置のばらつきがドットの走査方向の位置に連続性として表れることを防ぐことができ、ラインプリンタにあっても画像の走査方向にスジが発生することを防止し、画像品質を高めることができる。
また、本発明のインクジェットプリンタは、前記ノズル選択手段が、前記第1ラインヘッドのノズル、前記第2ラインヘッドのノズルのいずれからインクを吐出させるかをランダムに選択することを特徴とする。
このような発明によれば、一行のドットを形成するにあたって第1ラインヘッド、第2ラインヘッド上に形成されたノズルのいずれかを使用することができる。このため、ラインプリンタにあっても第1ラインヘッドまたは第2ラインヘッド上において隣り合うノズルの位置のばらつきがランダムに一様化され、画像の走査方向にスジが発生することを防止し、画像品質を高めることができる。
また、本発明のインクジェットプリンタは、インクジェット型プリンタであって、少なくとも1本の直線上に配列された複数のインク吐出用のノズルを備える第1プリンタヘッドと、前記第1プリンタヘッドと平行して設けられ、第1プリンタヘッドのノズルと平行に配列されたインク吐出用のノズルを備える第2プリンタヘッドと、前記第1のプリンタヘッド及び前記第2プリンタヘッドを前記インク吐出用のノズルの配列方向と直交する走査方向に一体的に移動させるプリンタヘッド走査手段と、前記プリンタヘッド走査手段によって移動された第1プリンタヘッド及び第2プリンタヘッドの位置において、前記第1プリンタヘッドのノズル、前記第2プリンタヘッドのノズルのいずれからインクを吐出させるかを選択するノズル選択手段と、前記ノズル選択手段によるノズルの選択結果に基づいて、インクを吐出させるノズルを変更するノズル変更手段と、を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、一行のドットを形成するにあたって第1ラインヘッド、第2ラインヘッド上に形成されたノズルのいずれかを使用することができる。このため、第1ラインヘッドまたは第2ラインヘッド上において隣り合うノズルの位置のばらつきがドットの走査方向の位置に連続性として表れることを防ぐことができ、ラインプリンタにあっても画像の走査方向にスジが発生することを防止し、画像品質を高めることができる。
さらに、いったん選択されたノズルをノズルの選択の状態に応じて変更することができる。このため、より確実に画像の走査方向にスジが発生することを防止することができる。
また、本発明のインクジェットプリンタは、前記ノズル選択手段が、前記第1プリンタヘッドのノズル、前記第2プリンタヘッドのノズルのいずれからインクを吐出させるかをランダムに選択することを特徴とする。
このような発明によれば、一行のドットを形成するにあたって第1ラインヘッド、第2ラインヘッド上に形成されたノズルのいずれかを使用することができる。このため、ラインプリンタにあっても第1ラインヘッドまたは第2ラインヘッド上において隣り合うノズルの位置のばらつきがランダムに一様化され、画像の走査方向にスジが発生することを防止し、画像品質を高めることができる。
また、本発明のインクジェットプリンタは、前記ノズル選択手段によって選択されたノズルのうち、前記走査方向に連続するドット形成のために選択されたノズルと、当該ドットに隣接するドット形成のために選択されたノズルとの組合せについて、同様の組み合わせが所定の数以上発生した場合、前記ノズル変更手段は、インクを吐出させるノズルを変更することを特徴とする。
このような発明によれば、第1ラインヘッドまたは第2ラインヘッドのノズルが同じ組合せで連続的に選択された場合にノズルを変更することができる。このため、より確実に画像の走査方向にスジが発生することを防止することができる。
また、本発明のインクジェットプリンタは、前記ノズル変更手段が、ノズルの配列方向において互いに隣り合うドットを形成するノズルのうち、一方または両方を変更することを特徴とする。
このような発明によれば、ノズルの位置に応じて互いに隣り合うドットを形成するノズルのうちの一方だけを変更し、変更後に他の同じ組合せのノズルによって連続してドットが形成されることを防ぐことができる。
また、本発明のインクジェットプリンタは、プリンタヘッドが、用紙の一方向について一のヘッドを走査することによって用紙全体に画像を印字できるラインヘッドであることを特徴とする。
このような発明によれば、本発明をラインヘッドを備えるラインプリンタに適用し、ラインプリンタにあっても画像全域でスジの発生を防止し、高い品質の画像を得ることができる。
(実施形態1)
以下、図を参照して本発明に係るインクジェット型プリンタの実施の形態1、実施形態2を説明する。図1及び図2は、実施形態1、実施形態2に共通の図である。図1は、実施形態1、実施形態2のインクジェット型プリンタの機能ブロック図である。図示したインクジェット型プリンタは、ホストコンピュータ101に接続されていて、ホストコンピュータ101を介してオペレータが制御できる。
なお、インクジェット型プリンタは、用紙の一方向について一のヘッドを走査することによって用紙全体に画像を印字できるラインヘッドを備えるインクジェット型プリンタであり、このインクジェットプリンタを、以降ラインプリンタ1と記す。
ラインプリンタ1は、ラインヘッド部107と、ラインヘッド部107を駆動するヘッドドライバ部104と、ヘッドドライバ部104を制御するプリンタ制御部103とを備えている。また、ラインヘッド部107は、印字に使用されるノズルを選択するノズル選択部105、選択されたノズルからインクを吐出するヘッドユニット106を備えている。
図2は、図1に示したヘッドユニット106を説明するための図である。ヘッドユニット106は、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各々について、ラインヘッドA、ラインヘッドBでなるユニットを備えている。本実施形態では、以降、ブラックのユニットについてのみ記し、他のインク色のユニットの説明についてはブラックのユニットと同様であるものとして省く。
ラインヘッドAは、少なくとも1本の直線l1上に配列された複数のインク吐出用のノズル2を備えている。また、ラインヘッドBは、ラインヘッドAと平行して設けられ、ラインヘッドAのノズル2と平行に配列されたインク吐出用のノズル2を備えている。ラインヘッドBのノズル2は、直線lと平行な直線l2上に配置されている。
図1に示したヘッドドライバ部104は、ラインヘッドA及びラインヘッドBをノズル2の配列方向Cと直交する走査方向に一体的に移動させるラインヘッド走査手段として機能する。また、図1に示したノズル選択部105は、ラインヘッドA及びラインヘッドBの位置において、ラインヘッドAのノズル、第2ラインヘッドBのノズルのいずれからインクを吐出させるかを選択するノズル選択手段として機能する。
図3は、図1に示した実施形態1の構成のうち、ノズル選択部105の構成について詳述するものである。図3では、ラインヘッドA上の複数のノズル2、ラインヘッド上の複数のノズル2を示している。また、複数のノズルに0、1、2、3…と番号を付し、各々を特定している。このようなノズル選択部105は、ラインヘッドAのノズル2、ラインヘッドBのノズル2のいずれからインクを吐出させるかをランダムに選択する。
ノズル2をランダムに選択するため、実施形態1のノズル選択部105は、乱数発生器301を備えている。乱数発生器301は、ラインヘッドA、ラインヘッドBの各々について1、2といった数字を発生する。ラインヘッドBの1は、ラインヘッドBのノズル2が1つ選択されることを示し、ラインヘッドAの2は、ラインヘッドAのノズル2が2つ選択されることを示す。また、ラインヘッドAの1は、続いてラインヘッドAのノズル1が1つ選択されることを示す。
図4は、図3に示した乱数発生器301が発生した乱数と、インクの吐出に使用されるノズルとの対応とを説明するための図である。図4(a)は、乱数発生器301が発生した乱数を示していて、(b)は、(a)に示した乱数にしたがって選択されたノズル2がインクを吐出して形成したドットを示している。
図4(a)によれば、乱数発生器301が、先ず、1行目のドットを形成するにあたり、ラインヘッドA:3、ラインヘッドB2、ラインヘッドB:1、ラインヘッドA:3、ラインヘッドA:0、ラインヘッドB:1、ラインヘッドB:2、ラインヘッドA:1、ラインヘッドA:0、ラインヘッドA:2を出力する。
このような乱数によれば、ノズル選択部105は、ラインヘッドAのノズル2を3個選択する。続いて、ラインヘッドBのノズル2を2個、ラインヘッドBのノズル2を1個、ラインヘッドAのノズル2を3個、ラインヘッドBのノズル2を1個、ラインヘッドBのノズル2を3個選択する。この結果にしたがって選択されたノズル2にインクを吐出させることにより、実施形態1のラインプリンタは、図4(b)に示したように、ラインヘッドAまたはラインヘッドBの一方が1行目のドットを形成することになる。
また、実施形態1では、ノズル選択部105が、図4(a)に示したように、ラインヘッドAにおいて配列方向に隣り合うノズルの個数とラインヘッドBにおいて配列方向に隣り合うノズルの個数の少なくとも一つを指定することによってインクの吐出に使用されるノズルを選択している。
以上述べた実施形態1は、インクを吐出させるノズルを乱数によって決定しているため、ドットを形成するノズル2をランダムに選択することができる。このため、ラインヘッドA、ラインヘッドBの一方が矢線Dで示す走査方向に連続してドットを形成することを抑えることができる。したがって、実施形態1では、ラインヘッダA、ラインヘッダBの各々が矢線Cで示す配列方向のノズル2のばらつきを有する場合にも、このばらつきが連続して走査方向に表れることを防ぐことができる。
なお、以上述べた実施形態1は、ノズル2をランダムに選択するため乱数発生器301を使用する構成に限定されるものではない。例えば、予め設定された規則性(パターン)にしたがってインクを吐出するノズル2を選択することもできる。
(実施形態2)
次に、本発明のラインプリンタの実施形態2について説明する。実施形態2のラインプリンタは、実施形態1で述べたラインプリンタのようにノズル2をランダムに選択した場合、配列方向に隣接して形成されるドット同士が連続して同じラインヘッドで形成されることによって発生するスジを防止するためになされたものである。
例えば、実施形態1のラインプリンタでは、あるドットがラインヘッドAのるノズルaで印字され、このドットに隣接するドットがラインヘッドBのノズルbで印字されたとする。そして、次の行のドットの印字にあってもノズルaで走査方向に隣接するドットが印字され、このドットに隣接するドットが偶然ノズルbで印字されることがある。このような場合、隣接するドットが同様のノズルの組合せで印字される行数によっては走査方向にスジが発生し、画像品質が低下することになる。
実施形態2のラインプリンタは、このような場合、いったん選択されたノズル2を変更し、隣接するドットを形成するラインヘッドの組合せの連続性を断ってスジの発生を防ぐものである。
図5は、実施形態2のラインヘッド部507を説明するための図である。実施形態2のラインプリンタは、図1に示した実施形態1のラインプリンタのラインヘッド部107に代えて図5に示したラインヘッド部507を備える。このため、全体構成の図示及び説明を一部略す。また、実施形態2にあっては、その他実施形態1で説明した構成と同様の構成については図中に同様の符号を付して示し、説明を一部略すものとする。
ラインヘッド部507は、実施形態1で述べたラインヘッド部107の構成に加え、さらにノズル変更部502を備えている。ノズル変更部502は、ノズル2の選択結果に基づいて、インクを吐出させるノズルを変更する構成である。また、ノズル2の選択結果を選択の回数を計数することによって記録しておき、この記録に基づいてノズル2の選択結果を取得する。そして、ヘッドユニット106を制御し、インクの吐出に使用されるノズル2を変更する。
図6は、ノズル選択部505を説明するための図である。ノズル選択部505は、2値乱数発生器604と、ノズル変更部502(run counter・output fixer)を備えている。2値乱数発生器604は、ラインヘッドA、ラインヘッドBにおいてインクを吐出させるノズル2を選択するための乱数を発生する。ノズル変更部502は、発生した乱数によって選択されたノズルを取得する。さらに、走査方向(矢線Dで示す)に連続するドット形成のために選択されたノズル2と、このドットに隣接するドット形成のために選択されたノズル2との組合せについて、同様の組み合わせが所定の数以上発生した場合、インクを吐出させるノズルを変更する。
すなわち、実施形態2では、ラインヘッダA、ラインヘッダBのノズルを選択するための乱数がノズル変更部502に入力する。ノズル変更部502は、入力した乱数によって配列方向(矢線Cで示す)に隣り合うドットを形成するラインヘッダAのノズル、ラインヘッダBのノズルの組合せを取得する。そして、組合せごとに組合せの発生回数を記録する。さらに、次の行においても同じラインヘッダのノズルの組合せが発生するか否かを判断し、発生回数を計数する。そして、ある組合せについて計数値が所定の数に達した場合、ドットを形成するノズルを変更する。
なお、ノズル変更部502は、Xタイプ変更部502aと、Yタイプ変更部502bとを備えている。Xタイプ変更部502aは、配列方向において互いに隣り合うドットを形成するノズルのうちの両方を変更する。また、Yタイプ変更部502bは、配列方向において互いに隣り合うドットを形成するノズルのうちの一方のみを変更する構成である。Xタイプ変更部502a、Yタイプ変更部502bは、ハードウェア、ソフトウェアのいずれによっても構成することが可能である。
図7は、Xタイプ変更部502aで行われる処理を説明するためのフローチャートである。Xタイプ変更部502aは、先ず、前回のノズルの組合せと、その発生回数を計数したカウンタをリセットし、未使用フラグをたてる(S701)。ステップS701の処理により、ラインプリンタは未だ1行分のドットを印字していない状態にイニシャライズされる。
次に、Xタイプ変更部502aは、2値乱数発生器604が発生した乱数を入力し、乱数から隣り合うノズルの組合せを取得する。そして、一時的に図示しない記憶装置(RAM等)に記憶させる(S702)。次に、未使用フラグがたっているか否か判断する(S703)。未使用フラグがたっていた場合(S703:Yes)、今回の処理でなされるドットの印字が1行目のラインのものであるから、一時的に保存されていた組合せを前回の組合せ(直前の行におけるドット形成に使用されたノズルの組合せ)を記憶するための記憶装置に保存する(S711)。そして、未使用フラグをおろす(S712)。
一方、ステップS703において、未使用フラグがたっていないと判断された場合(S703:No)、同じ組合せを計数するカウンタのカウント値をカウントアップする(S704)。そして、カウンタ値が所定の値に達したか否か判断し(S705)、カウンタ値が所定の値に達していない場合(S705:No)、一時的に記憶された組合せが前回の組合せとして記憶されている組合せとが一致するか否か判断する(S706)。
なお、実施形態2でいう所定の値とは、同じノズルの組み合わせによって隣り合うドットを複数行印字した場合、人間が走査方向にスジを認識する可能性がある行数をいう。この行数は、ラインヘッドにおけるノズルの特性や印字される画像の種別等によって異なるから、プリンタごとに予め調査して決定される。ただし、実施形態2では、人間が画像にスジを認め始める行数の半分程度の数値を所定の値に設定するものとする。
ステップS706の判断の結果、一時的に記憶された組合せと前回の組合せとして記憶されている組合せとが一致している場合(S706:Yes)、一時的に記憶された組合せをヘッドユニット106に出力して印字させる(S707)。続いて、印刷全体が完了したか否か判断し(S708)、終了していない場合には次の行の印字処理を実行する(S708:No)。また、印刷が終了した場合(S708:Yes)、処理を終了する。
また、Xタイプ変更部502aは、ステップS705において、カウンタ値が所定の値に達したと判断した場合(S705:Yes)、ノズルの組合せを変更する(S709)。変更後のノズルの組合せは、一時的に保存される。さらに、一時的に記憶された組合せを前回の組合せとして保存し、カウンタのカウント値をリセットする(S710)。
なお、ステップS706において、一時的に記憶されたノズルの組合せが前回の組合せと一致しないと判断された場合にも(S706:No)、一時的に記憶されたノズルの組合せを前回の組合せとして保存すると共に、カウンタをリセットする(S710)。このような処理により、図7に示した処理において、同じノズルの組合せが連続して所定の回数に達した場合にのみステップS705の判断においてYesが選択される。
図8は、Yタイプ変更部502bで行われる処理を説明するためのフローチャートである。Yタイプ変更部502bで行われる処理は、破線で囲んだステップS802、ステップS803のみがXタイプ変更部502aで行われる処理と相違する。すなわち、Yタイプ変更部502bは、隣接するドットを形成する2つのノズルのうちの一方だけを変更するため、2値乱数発生部604によるノズルの指定がノズル変更部502に入力された後(S802)、このうちの一方のノズル(実施形態2では左列のドットを形成するノズル)の指定だけを入力している(S803)。
そして、Xタイプ変更部502aと同様に同じノズルの組合せが所定の回数連続して発生したか否か判断し(S807)、同じノズルの組合せが所定の回数以上連続して発生したと判断された場合には(S807:Yes)、隣接するドットを印字するノズルのうち、左列のドットを形成するノズルを変更することによってノズルの組合せを変更する(S811)。なお、Yタイプ変更部502bが隣接するドットを形成するノズルのうち一方だけを変更する理由は、両方を変更すると、他の組合せのノズルが連続して隣接するドットを形成することになり得るためである。
以上述べた実施形態2によれば、プリンタヘッドが偶然同じ組合せで走査方向に連続して所定の行数以上ドットを形成することがなく、プリンタヘッドにおけるノズルのばらつきによって走査方向にスジが発生することをより確実に防ぐことができる。
さらに、ノズルの組合せによっていったん選択されたノズルを変更するにあたり、実施形態2は、変更前のノズルの組合せ以外のすべての組合せから任意に変更後の組合せを選択してもよい。また、処理中に出現したノズルの組合せを出現頻度と併せて記録しておき、出現頻度の低い組合せを優先的に選択するものであってもよい。
なお、実施形態2では、インクジェットプリンタを用紙の一方向について一のヘッドを走査することによって用紙全体に画像を印字できるラインヘッドを備えるものとしている。ただし、実施形態2は、このような構成に限定されるものでなく、複数のプリンタヘッドをノズルの配列方向に配置するシリアルプリンタに適用することができる。
本発明の実施形態1、実施形態2のインクジェット型プリンタの機能ブロック図である。 図1に示したヘッドユニットを説明するための図である。 図1に示したノズル選択部105の構成について詳述するための図である。 図3に示した乱数発生器が発生した乱数と、インクの吐出に使用されるノズルとの対応とを説明するための図である。 本発明の実施形態2のラインヘッド部を説明するための図である。 図5に示したノズル選択部を説明するための図である。 図6に示したXタイプ変更部で行われる処理を説明するためのフローチャートである。 図6に示したYタイプ変更部で行われる処理を説明するためのフローチャートである。 従来技術を説明するための図である。
符号の説明
1 ラインプリンタ、2 ノズル、101 ホストコンピュータ
103 プリンタ制御部、104 ヘッドドライバ部、105 ノズル選択部
106 ヘッドユニット、107 ラインヘッド部、301 乱数発生器
502a Xタイプ変更部、502b Yタイプ変更部、502 ノズル変更部
505 ノズル選択部、507 ラインヘッド部、604 2値乱数発生器

Claims (3)

  1. インクジェット型プリンタであって、
    少なくとも1本の直線上に配列された複数のインク吐出用のノズルを備える第1プリンタヘッドと、
    前記第1プリンタヘッドと平行して設けられ、第1プリンタヘッドのノズルと平行に配列されたインク吐出用のノズルを備える第2プリンタヘッドと、
    前記第1のプリンタヘッド及び前記第2プリンタヘッドを前記インク吐出用のノズルの配列方向と直交する走査方向に一体的に移動させるプリンタヘッド走査手段と、
    前記プリンタヘッド走査手段によって移動された第1プリンタヘッド及び第2プリンタヘッドの位置において、前記第1プリンタヘッドのノズル、前記第2プリンタヘッドのノズルのいずれからインクを吐出させるかを選択するノズル選択手段と、
    前記ノズル選択手段によるノズルの選択結果に基づいて、インクを吐出させるノズルを変更するノズル変更手段と、
    を備え、
    前記ノズル選択手段は、前記第1プリンタヘッドのノズル、前記第2プリンタヘッドのノズルのいずれからインクを吐出させるかをランダムに選択し、
    前記ノズル変更手段は、前記ノズル選択手段によって選択されたノズルのうち、前記走査方向に連続するドット形成のために選択されたノズルと、当該ドットにノズルの配列方向において隣り合うドットを形成するために選択されたノズルとの組合せについて、同様の組み合わせが所定の数以上発生した場合、インクを吐出させるノズルを変更することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記ノズル変更手段は、ノズルの配列方向において互いに隣り合うドットを形成するノズルのうち、一方または両方を変更することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記プリンタヘッドは、用紙の印刷対象領域の幅全体にわたってノズルが配列されたヘッドを、用紙の一方向に走査することによって用紙全体に画像を印字できるラインヘッドであることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
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