JP5041915B2 - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成方法及び画像形成装置に関し、特にKとK以外のインクを用いて黒を印字する画像形成方法及び画像形成装置に関する。
インクジェットプリンタの多くは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色を含む複数色のインクを使用して画像を形成する(例えば、特許文献1)。例えば、前記4種のインクを搭載したインクジェットプリンタを例にとると、搭載されている4色以外の色画像を記録媒体上に形成するためには、複数色のインク滴を並置あるいは同一位置に着弾させて記録媒体上で混色させる。
ところで、例えばモノクロ指定印刷のように、特定のインクのみを使用する印刷を長期間連続すると、使用していないインクがノズル面で乾燥し、ノズルが詰まる現象が起こる。
そこで一般的には、各インクについて、ある一定の期間に使用すべきインク量を規定し、その条件を満たさない場合、使用していないノズルに対してインクの吸引動作を行うことでノズルの詰りを防ぐ、などのメンテナンス機構が組み込まれている。
しかし、前述のインクの吸引動作によって消費されるインクは、利用者の立場からすれば、使用していないはずのインクが減るという矛盾を感じさせ、メンテナンスに要する時間も印刷時間に加えた待ち時間となってしまう。
この問題を解決するため、KとK以外のインクを並置あるいは同一位置に記録して黒を表現するコンポジットブラックが考案されている。これによれば、モノクロ印刷の際に消費するKインクの量を減らし、その分カラーインクを使用することによって、印刷に必要とされるインクの使用量以上にインクの総使用量を増やすことなく、カラーインクの乾燥を防ぐことができると共に、Kインクの節約とメンテナンス時間の短縮を図ることができる。
特開2004−106392号公報
しかしながら、上述のコンポジットブラックによる黒の表現は、Kインクのみによる印刷よりも濃度が低くなってしまうという問題がある。これは、インクの着弾順にならうインクの色層順により、支配色が変わってしまうことに起因する。先に着弾されたドットに別のドットを重ねた場合、その重なり部分においては先に着弾されたドットよりも後に打たれたドットの方が紙面深さ方向に沈む傾向にあるためである。
所定の画像領域上で記録ヘッドを複数回走査させて画像記録を行うインクジェットプリンタの場合は、各インク(例えば、K、C、M、Y)の重ね順を変えて打滴することができる。したがって、支配色を常にKに保ったまま、C、M、Yも併用することができる。しかし、1回の走査で画像記録を行うインクジェットプリンタの場合は、インクの打滴順序は各ヘッドの配置順序によって一意に決まってしまう。このため、ヘッドの並び順によっては、意図する濃度が出にくくなってしまうという課題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、KとK以外のインクを用いて黒を印字する際に十分な黒濃度を得ることができる画像形成方法及び画像形成装置の提供を目的とする。
そこで上記課題を解決するため、本発明は、KとK以外の色のインクを吐出する複数のノズルが主走査方向に並べて配置された記録ヘッドを備え、前記記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に往復移動させ、該往復運動の往路と復路とにおいて記録動作を行う画像形成装置による黒を印字する際の画像形成方法であって、同一の記録位置に対して、Kのノズルと、前記記録ヘッドの移動方向においてKのノズルより後に位置するノズルがあるときは当該ノズルとよりインクを吐出させることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明は、K以外の色のインクを吐出するノズルがKのノズルに対して副走査方向にずれを有するように配置された記録ヘッドを備え、前記記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に往復移動させ、該往復運動の往路と復路とにおいて記録動作を行う画像形成装置による黒を印字する際の画像形成方法であって、前記往路においてKのインクのみを記録し、前記往路に対して副走査方向に前記記録ヘッドが移動された前記復路において既にKのインクが記録されている記録位置に対してK以外のインクを記録することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明は、KとK以外の色のインクを吐出する複数のノズルが主走査方向に並べて配置された記録ヘッドを備え、前記記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に往復移動させ、該往復運動の往路と復路とにおいて記録動作を行う画像形成装置による黒を印字する際の画像形成方法であって、Kの記録位置に対し、主走査方向及び副走査方向の少なくともいずれか一方に半ピッチずらした記録位置にK以外のインクを記録することを特徴とする。
本発明によれば、KとK以外のインクを用いて黒を印字する際に十分な黒濃度を得ることができる画像形成方法及び画像形成装置を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるカラーインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。
図1において、カラーインクジェット記録装置100は、フレーム1、ガイドレール2、3、キャリッジ4、ガイド板5、ドライブギア6、スプロケットギア7、プラテン8、送りノブ8a、プレッシャローラ9、及びヘッドユニット10(記録ヘッド)等より構成される。図中、15は、記録用紙(記録媒体)である。
カラーインクジェット記録装置100において、キャリッジ4は、フレーム1に横架したガイドレール2及び3に対して移動可能に装着され、その上にヘッドユニット10が搭載される。キャリッジ4は、非図示のモータ等の駆動によってガイドレール2及び3に沿って矢印Aの方向に移動する。
ガイド板5にセットされる記録用紙15は、非図示の駆動源によってドライブギア6及びスプロケットギア7を介して回動する送りノブ8aを備えたプラテン8によって取り込まれ、プラテン8の周囲と、これに圧接するプレッシャローラ9とによって矢印Bの方向に搬送される。
カラーインクジェット記録装置100は、ヘッドユニット10を主走査方向(A方向)に移動走査させながら記録用紙15を副走査方向(B方向)に搬送し、ヘッドユニット10からインク滴を噴射させて記録用紙15に画像を印字する。
図2は、本発明の実施の形態におけるカラーインクジェット記録装置に搭載されるヘッドユニットの概略構成例を示す図である。図2(A)において、ヘッドユニット10は、各色に応じた噴射ユニット11及び12より構成される。通常、噴射ユニット11及び12が一体となったヘッドユニット10から、用紙表面にインク滴を飛ばして記録を行う。噴射ユニット11及び12は、それぞれ複数のインク噴射ノズルを有しており、それぞれが多値の滴量のインク(顔料系インク)を噴射することができる。なお、図2(B)は、ヘッドユニット10から噴射されたインク滴が記録用紙15に記録される様子を示す。
図3は、記録用紙への双方向記録時におけるヘッドユニットの動作例を説明するための図である。図3において、ヘッドユニット10は、主走査の順記録方向において、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー(以下、K、C、M、Yと表記する)の順で噴射ユニット11及び12が配置されている。カラーインクジェット記録装置100は、このようなヘッドユニット10を主走査方向に往復させ、往路時及び復路時の双方において印字を行う(ノズルからインク滴を噴射する)。なお、ヘッドユニット10における色の並び順や色数は、必ずしもこの例に限定されない。例えば、インクの特性や設計思想等により、異なった並び順や、より多くの色を扱えるものであってもよい。
図4は、顔料系インクを同一箇所に打ち込んだときの記録用紙内部の色剤分布例を示す図である。図中において、記録用紙15は、その断面が示されている。
図4に示されるように、先に打ち込まれたインク(本例の場合、A色の滴)に含まれる色剤は用紙表面に留まり、後に打ち込まれたインク(本例の場合、B色の滴)は用紙内部に沈んでしまう。結果として、記録用紙15の記録面における色剤の特性が強くなり、先に打ち込まれたA色が支配色となる。このような色剤定着特性は、本例に示す顔料系インクの方が、染料系インクよりもより強くでる傾向にある。
したがって、KとK以外のインクを並置あるいは同一位置に記録して黒を表現する作像(以下、「コンポジットブラック」という。)を行う場合、色の重なり順による濃度や色調の変化を考慮する必要がある。特に、印刷速度を向上させるために、双方向記録を採用する場合、往路記録時と復路記録時とで支配色が異なり、黒の表現として相応しくない濃度や色調となるおそれがある。
図5は、本実施の形態の各色ヘッドの並びに応じたコンポジットブラックの双方向記録時の支配色及び被支配色の一例について示した図である。本実施の形態のヘッドユニット10のように、KMCYの順で噴射ユニットが並んでいる場合の往路記録時及び復路記録時において予想される支配強度について以下に示す。以下に示す関係式は、あくまでも説明のために簡略化したものである。
往路記録時に予想される支配強度:K>C>M>Y ・・・式(1)
復路記録時に予想される支配強度:Y>M>C>K ・・・式(2)
このように、往路記録時と復路記録時とにおいて色成分毎に優劣が逆転することが示されている。但し、記録用紙やインクの組成によってこの優劣の度合いは異なりうる。
なお、上記の支配強度は、インクの重なる部分において成り立つものであり、同一位置に打滴されたインク同士の重なりだけでなく、着弾したインクと、その近傍に着弾したインクそれぞれの広がりが重複する部分においても成り立つ。
コンポジットブラックで、黒の表現に相応しい濃度、色調を実現するためには、Kを支配色にすることが重要である。但し、Kを支配色にする方法は、ヘッドユニット10の構成や記録方式によって異なりうる。この点について図6及び図7を用いて説明する。
図6は、Kを支配色にする方法を説明するためのヘッドユニットの第一の構成例を示す図である。図6に示されるヘッドユニット10aは、ヘッドユニット10の一例であり、2つの噴射ユニット16a及び16b(以下、総称する場合「噴射ユニット16」という。)より構成される。各噴射ユニット16では、主走査方向と直交する方向に並べて配置された複数のノズル16nで構成されるノズル列N1及びN2が主走査方向に並べて配置されている。
ヘッドユニット10が、ヘッドユニット10aのように構成される場合、すなわち、主走査方向の同一列にK、C、M、Y各色のノズルがある場合、カラーインクジェット記録装置100は、往路記録時はK、C、M、Yの順で各色を打滴し、復路記録時はKのみを打滴する。これによって、支配色を常にKとすることができる。この作像方法は、Kよりも先にK以外のインクを打滴しない考えに基づいており、ヘッドユニット10内の色の配置によらず応用することができる。例えば、Y、M、K、Cの順に色が配置されたヘッドであれば、往路記録時はK、Cを打滴し、復路記録時はK、M、Yを打滴することで、支配色を常にKとすることができる。
一方、図7は、Kを支配色にする方法を説明するためのヘッドユニットの第二の構成例を示す図である。図7に示されるヘッドユニット10bは、2つの噴射ユニット17a、17b(以下、総称する場合「噴射ユニット17」という。)より構成されている。各噴射ユニット17では、それぞれ主走査方向と直交する方向に並べて配置された複数のノズル17nで構成されるノズル列N1及びN2が主走査方向に並べて配置されている。ここで、ノズル列N1のノズル17nとノズル列N2のノズル17nとは、副走査方向にノズル17n間のピッチ(ノズルピッチ)の1/2ピッチ分だけずらされている。
図7に示すヘッド構成は、Kを吐出するノズルとその他のインクを吐出するノズルとが、主走査方向においてずれているため、一度の走査ではK、C、M、Y各色を同一画素に打滴できない。そこで、ヘッドユニット10が、ヘッドユニット10bのように構成される場合、カラーインクジェット記録装置100は、往路記録時はKのみを打滴し、復路記録時はY、M、C、Kの順で各色を打滴する。このとき、副走査方向へ記録用紙を送り、復路記録時に打滴するY、M、Cを往路記録時に打滴されたKと同一画素に打滴することで、各画素にはKが先に打滴され、支配色を常にKとすることができる。
但し、記録用紙の副走査方向への送り幅によっては、復路記録時に打滴するY、M、Cが、Kの印字されていない画素へ打滴されてしまう領域が生じうる(例えば、図7の17eに示す領域)。この領域に関してのみ、復路記録時にY、M、Cを打滴せず、Kのみを打滴することが考えられるが、その場合、Y、M、Cのノズルは往路記録時と復路記録時のどちらにおいても使用されることがなくなってしまい、ノズル面の乾燥やインク詰りなどの弊害を招くおそれがある。
そこで、本実施の形態では、K以外のインクを支配色とすることも許容する。但し、カラーインクジェット記録装置100は、Kが支配色となる画素の数を多くするとともに、Kが支配色か否かによって、K以外のインクの滴量や記録位置を異ならせる。
具体的には、Kが支配色となる画素(Kが先に打ち込まれている画素)については、復路記録時にK以外のインクを打ち込む際に、Kが既に打ち込まれている画素の中で相対的に滴量の少ない画素に対して優先的にK以外のインクを打ち込む。例えば図8は、Kインクの記録位置と滴量の一例を示す模式図であるが、20aが示す画素よりも滴量が少ない20bが示す画素に、K以外のインクを打ち込む。
一方、K以外のインクが支配色となる画素(K以外が先に打ち込まれる画素)については、復路記録時にK以外のインクを打ち込む際に、Kがまだ打ち込まれていない画素の中で、K以外のインクの後に(以降の往路において)打ち込まれるKの滴量が相対的に多い画素に対して優先的にK以外のインクを打ち込む。例えば、図8において、20bが示す画素よりも滴量が多い20aが示す画素に、K以外のインクを打ち込む。なお、Kがまだ打ち込まれていない画素に対しては、Kが既に打ち込まれている画素よりもK以外のインク滴量を少なくすることが望ましい。例えば、Kがまだ打ち込まれていない画素に対する、K以外のインクの滴量は、打滴可能な多値(多段階)の滴量(例えば、大滴、中滴、小滴)の中で最少のものとする。
また、本実施の形態では、Kが支配色か否かに関わらず、Kインクの滴量をM1、K以外のインクの滴量をM2とすれば、M1≧M2が成り立つようにする。すなわち、同一画素において、K以外のインクの滴量がKインクの滴量より多くならないようにする。
また、図9は、本実施の形態においてK以外のインクを着弾させる位置の一例を示す模式図である。図9において、18aは、Kインクの記録位置(画素)を示す。18bは、18aと同じ記録K位置において、Kが支配色の場合のK以外のインクの記録位置を示す。また、18cは、18aと同じ画素において、K以外のインクが支配色の場合のK以外のインクの記録位置を示す。図中では、18bは、6滴であり、18cは、3滴である。このように、カラーインクジェット記録装置100は、K以外のインクが支配色の場合、K以外のインクを打ち込む画素を少なくする。
なお、Kが支配色の場合、K以外の各インクを同一画素に打ち込んでも良いし、複数の画素に分散させても良い。例えば、図10は、Kインクが支配色となる場合のK以外のインクの記録の仕方の一例を示す図である。図10において、(A)は、K以外の各インク(C、M、Y)が同一画素に打ち込まれる様子を示している。また、(B)は、K以外の各インクが、異なる画素に分散されて打ち込まれる様子を示している。但し、K以外の複数のインクを同一画素に打ち込む場合、K以外の各インクを同等の滴量、あるいは黒濃度の高い色ほど滴量を相対的に多くするとよい。
一方、K以外のインクが支配色になる場合は、K以外の各インクを複数の画素に分散させるようにするとよい。例えば、図11は、K以外のインクが支配色となる場合のK以外のインクの記録の仕方の一例を示す図である。図11では、CとY、MとK、YとKとがそれぞれ異なる画素に分散されて打ち込まれる様子を示している。こうすることで、K以外のインクの支配強度を小さくすることができる。
ところで、上述した、K以外のインクの滴量と記録位置に関しては、KとK以外のインクを同一画素に打ち込む場合の説明だが、K以外のインクを、Kの記録位置に対してずらして打滴してもよい。例えば、図12は、K以外のインクをKの記録位置に対してずらして記録する一例について示す図である。図12において、(A)は、K以外のインクを、Kの記録位置に対して主走査方向に半ピッチずらして記録する例を示す。(B)は、K以外のインクを、Kの記録位置に対して副走査方向に半ピッチずらして記録する例を示す。(C)は、K以外のインクを、Kの記録位置に対して主走査方向及び副走査方向の双方において半ピッチずらして記録する例を示す。
この場合、Kが支配色の画素の近傍については、相対的にKインクの滴量が少ない画素の近傍(の画素)に優先的にK以外のインクを打ち込むとよい。一方、Kが支配色でない画素の近傍については、使用されるKインクのうち、相対的に滴量の多いKインクが打ち込まれる画素の近傍(の画素)に優先的にK以外のインクを打ち込むとよい。なお、K以外のインクの滴量は、最小としなくてもよい。
以上の説明では、記録方法として、記録用紙15に対して1回の主走査で画像を形成する、いわゆる1パス印字を用いた例について説明してきたが、記録用紙15の同一領域に対して同一のノズル群又は異なるノズル群によって複数回の主走査を行って画像を形成する、いわゆるマルチパス印字を用いてもよい。また、1パス印字とマルチパス印字とを記録方法は適宜組み合わせてもよい。
マルチパス印字について説明する。ここでは一つの記録領域に対して4回の主記録走査(4パス)を実行することによって画像を完成させる場合を例にとって説明する。
図13は、本実施の形態におけるカラーインクジェット記録装置の画像処理部の構成例を示すブロック図である。図13において、画像処理部19は、入力端子19a、記録バッファ19b、パス数設定部19c、マスク処理部19d、マスクパターンテーブル19e、ヘッドI/F部19f、及び記録ヘッド19g等より構成される。
入力端子19aから入力されるビットマップデータは、記録バッファ制御部により記録バッファ19bの所定のアドレスに格納される。記録バッファ19bは1スキャンと紙送り量分のビットマップデータを格納できる容量を有し、FIFOメモリのような紙送り量単位のリングバッファを構成している。記録バッファ制御部は、記録バッファ19bを制御し、1スキャン分のビットマップデータが記録バッファ19bに格納されるとカラーインクジェット記録装置100のプリンタエンジンを起動する。続いて、記録バッファ制御部は、記録ヘッド19g(ヘッドユニット10)の各ノズルの位置に応じてビットマップデータを記録バッファ19bより読み出し、パス数設定部19cに入力する。また、記録バッファ制御部は、入力端子19aから次回のスキャンのビットマップデータが入力されると、記録バッファ19bの空き領域(記録が完了した紙送り量に相当する領域)に当該ビットマップデータを格納するように記録バッファ19bを制御する。
次に、画像処理部19におけるパス数設定部19cの具体的構成例を説明する。パス数設定部19cでは分割パス数を決定し、そのパス数をマスク処理部19dへ出力する。マスクパターンテーブル19eは、予め格納されているマスクパターン、例えば、2パス記録、4パス記録、8パス記録等のマスクパターンの中からから、必要なマスクパターンを決定された分割パス数に応じて選択し、マスク処理19dに出力する。マスク処理部19dは記録バッファ19bに格納されているビットマップデータをマスクパターンを用いてパス記録毎にマスクしてヘッドI/F部19fに出力する。ヘッドI/F部19fは、マスクされたビットマップデータを記録ヘッド19gが用いる順に並び替え、記録ヘッド19gに転送する。
このようにマルチパス印字を用いることで、各インク(例えば、K、C、M、Y)の重ね順を変えて打滴することができるので、支配色を常にKに保ったまま、C、M、Yも併用することができる。また、1パス印字では目立つ白スジや濃度ムラを平均化して目立たなくすることができる。
本実施の形態では、液状のインクを吐出するカラーインクジェット記録装置100を代表例として述べているが、インクの吐出機構として、圧電素子によるピエゾ効果を利用したものや、通電により発熱する発熱体を備える膜沸騰式を利用する画像形成装置に本実施の形態を適用してもよい。また、シリアルヘッドだけでなく、ラインヘッド型の画像形成装置に本実施の形態を適用してもよい。
また、黒を上述のコンポジットブラックで表現するモードと、Kインク単色で表現するモードとを備える画像形成装置ならば、任意のインクが長期間未使用であった場合に、コンポジットブラックで表現するモードを用いる等、各インクの使用状況によって自動的に、又はユーザーの嗜好などの外部からの入力情報(ユーザによる選択)などによって、上記のモードを切り替えるようにしてもよい。
更に、コンポジットブラックを用いるモードについても、テキストデータのようにKインクの使用比率がK以外のインクの使用比率よりも極端に高くなる場合やモノクロ印刷指定がされた場合等に、K以外のインクの入り量(使用比率)を、テキストデータ以外のときやカラー印刷指定のとき等よりも相対的に増やす等、入力データ(印字するデータ)の形式によって、あるいは利用者の嗜好等(ユーザによる外部からの入力)によって、各インクの入り量のバランスを調整するようにしてもよい。このとき、Kインク単色で表現するモードと総インク消費量を同等としたまま、各インクの入り量のバランスを調整してもよいし、総インク使用量を増やすことでより高濃度化させたり、総インク使用量を減らすことで印字コストを安価にしたりしてもよい。
次に、本発明に用いることができる印字制御に関して説明する。ここではクロス制御を適用した例について説明する。「クロス制御」とは、ヘッドユニット10を搭載したキャリッジ4の主走査方向の駆動と、記録用紙15の搬送における副走査方向の駆動において、協調的に両駆動をオーバラップさせる制御をいう。印字処理を高速化させるために、理想的には、副走査(LF)完了前に主走査(CR)の駆動を開始し、CRが記録領域に達した瞬間にちょうどLFが停止するように駆動のタイミングが管理される。このような時間管理を行わないと、LFが動作している最中にCRが記録領域に達してしまい、斜行記録を引き起こしたり、逆に、LF駆動と重ならずに記録も行わない無駄なCRの空走区間が生じたりしてしまう。
以上、本実施の形態における画像形成方法及び画像形成装置について説明したが、本発明の適用範囲は本実施の形態の構成に限定されない。例えば、上述の画像形成方法が、画像形成装置に印刷を要求する(印刷データを送信する)ホストコンピュータと画像形成装置のいずれか一方、又は双方に備わっていても良いし、全てが一体的に構成された画像形成システムとして構成されてもよい。
また、上記の実施形態では、一連の画像処理の全てをホストコンピュータのCPUが行うものであっても、処理の一部または全部が画像形成装置にて行われる構成であってもよい。
また、本発明は、コンピュータに上述の画像形成方法を実行させるためのプログラムとしての形態も、あるいは、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としての形態も可能である。ここで、上記プログラムはコンピュータに組み込み可能なプリンタドライバを含むものとする。
本発明による画像形成方法を実現するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の実施形態について説明する。記録媒体としては、具体的には、CD−ROM、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、フラッシュメモリ、メモリカードや、メモリスティック及びその他各種ROMやRAM等が想定できる。これら記録媒体に上述した本発明の実施形態におけるステップをコンピュータに実行させ、上述の画像形成方法の機能を実現するためのプログラムを記録して流通させることにより、当該機能の実現を容易にする。そしてコンピュータ等の情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりプログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記憶媒体に当該プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明に関わる画像形成方法の機能を実行する。
上述したように、本実施の形態における画像形成方法又は画像形成装置によれば、記録ヘッドにおけるノズルの配置や色の配置、走査方法、副走査方向への用紙送り幅等によらず、Kを支配色とすることができる。又は、K以外のインクが支配色となっても、その支配強度を最低限に抑えることができる。これによって、従来よりも高濃度にコンポジットブラックによる黒を表現することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態におけるカラーインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態におけるカラーインクジェット記録装置に搭載されるヘッドユニットの概略構成例を示す図である。 記録用紙への双方向記録時におけるヘッドユニットの動作例を説明するための図である。 顔料系インクを同一箇所に打ち込んだときの記録用紙内部の色剤分布例を示す図である。 本実施の形態における各色ヘッドの並びに応じた双方向記録時の支配色及び被支配色の一例について示した図である。 Kを支配色にする方法を説明するためのヘッドユニットの第一の構成例を示す図である。 Kを支配色にする方法を説明するためのヘッドユニットの第二の構成例を示す図である。 本実施の形態においてKインクの記録位置と滴量の一例を示す模式図である。 K以外のインクを着弾させる位置の一例を示す模式図である。 Kインクが支配色となる場合のK以外のインクの記録の仕方の一例を示す図である。 K以外のインクが支配色となる場合のK以外のインクの記録の仕方の一例を示す図である。 K以外のインクをKの記録位置に対してずらして記録する一例について示す図である。 本実施の形態におけるカラーインクジェット記録装置の画像処理部の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 フレーム
2、3 ガイドレール
4 キャリッジ
5 ガイド板
6 ドライブギア
7 スプロケットギア
8 プラテン
8a 送りノブ
9 プレッシャローラ
10、10a、10b ヘッドユニット
11、12 噴射ユニット
15 記録用紙
16a、16b、17a、17b 噴射ユニット
16n、17n ノズル
N1、N2 ノズル列
17e 記録用紙送り幅
18a Kインクの記録位置
18b、18c K以外のインクの記録位置
19a 入力端子
19b 記録バッファ
19c パス数設定部
19d マスク処理部
19e マスクパターンテーブル
19f ヘッドI/F部
19g ヘッドユニット
20a、20b Kインクの滴量
100 カラーインクジェット記録装置

Claims (8)

  1. KとK以外の色のインクを吐出する複数のノズルが主走査方向に並べて配置された記録ヘッドを備え、前記記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に往復移動させ、該往復運動の往路と復路とにおいて記録動作を行う画像形成装置による黒を印字する際の画像形成方法であって、
    同一の記録位置に対して、Kのノズルと、前記記録ヘッドの移動方向においてKのノズルより後に位置するノズルがあるときは当該ノズルとよりインクを吐出させ、
    KのインクとK以外の複数のインクとを同一の記録位置に記録するとき、K以外のそれぞれのインクの滴量について、黒濃度の高いインクの滴量を相対的に多くし、
    K以外のインクの未使用期間に応じて、黒を印字する際にK以外のインクを使用することを特徴とする画像形成方法。
  2. K及びK以外の各インクの使用比率を印字するデータの形式又は外部からの入力情報に応じて調節することを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  3. 外部からの入力情報としてモノクロ印刷指定されている場合に、Kのインクに対するK以外のインクの使用比率を、モノクロ印刷が指定されていない場合に比べて、相対的に高くすることを特徴とする請求項2記載の画像形成方法。
  4. Kのみで印字を行うときと同等の総インク消費量において、KとK以外のインクの使用比率を調節することを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成方法。
  5. Kのみで印字を行うときよりも総インク消費量を増加させてKとK以外のインクの使用比率を調節することを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成方法。
  6. Kのみで印字を行うときよりも総インク消費量を減少させてKとK以外のインクの使用比率を調節することを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成方法。
  7. 黒を、KとK以外のインクを使用して表現する第一のモードと、Kのみを使用して表現する第二のモードとの選択が可能であり、
    K以外のインクの未使用期間に応じて、第一のモードを選択することを特徴とする請求項1乃至6いずれか一項記載の画像形成方法。
  8. KとK以外の色のインクを吐出する複数のノズルが主走査方向に並べて配置された記録ヘッドを備え、前記記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に往復移動させ、該往復運動の往路と復路とにおいて記録動作を行う画像形成装置であって、
    黒の印字に際し、同一の記録位置に対して、Kのノズルと、前記記録ヘッドの移動方向においてKのノズルより後に位置するノズルがあるときは当該ノズルとよりインクを吐出させ、
    KのインクとK以外の複数のインクとを同一の記録位置に記録するとき、K以外のそれぞれのインクの滴量について、黒濃度の高いインクの滴量を相対的に多くし、
    K以外のインクの未使用期間に応じて、黒を印字する際にK以外のインクを使用することを特徴とする画像形成装置。
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