JP2014195901A - 印刷装置、印刷方法 - Google Patents

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    • B41J2/2135Alignment of dots

Abstract

【課題】 左右対称の印刷ヘッドが傾斜すると着弾位置がずれて印刷品質が劣化する。
【解決手段】 印刷ヘッドが傾斜することで対となって配置されているノズル列は、ノズル列同士を対比した時に相対的に一方のノズル列が他方のノズル列に対して副走査方向に前後してしまう。前後の度合いによって各ノズルの副走査方向における並び順が変化する。並び順の変化は傾斜の度合いや印刷ヘッドの寸法によって予め想定できる。このため、前記傾斜の情報に基づいて、対称に配列された同色の各ノズル列が副走査方向にずれることで生じる副走査方向における並び順の変化を解消するようにノズルデータを変更する。副走査方向の並び順に応じた順番でノズルデータが供給されれば、どのノズルから吐出されたかは問題でないので、本来の着弾想定位置に着弾することになり、傾斜の影響が無くなる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、色インクのノズル列が左右対称に配列された印刷装置および印刷方法に関する。
印刷ヘッドに多数のノズルが列状に形成されている場合、印刷ヘッドが本来の装着位置に対して傾斜して装着されると着弾位置が本来想定される位置からずれる。この対策の一例として、特許文献1および特許文献2に開示されたものが知られている。
特許文献1および特許文献2に開示されたものは、着弾位置のずれとしていわゆる主走査方向へのずれを対象としており、予め着弾位置が主走査方向にずれることを前提として、ずれた位置で着弾させるべく、主走査方向にずれた位置のデータを利用していた。
特開2009−000836号公報 特開2009−149064号公報
特許文献1および特許文献2に開示されたものは、主走査方向への着弾位置のずれを対象としている。しかし、色インクの配列を左右対称とする印刷ヘッドの場合、左右に対称に配列した同色のノズル列を利用して印刷を行う。このとき、印刷ヘッドが傾斜して装着されているとすると、主走査方向に対する傾きは副走査方向への位置ずれとなり、その結果、左右に対称に配列した同色のノズル列は副走査方向にずれてしまう。そして、互いに段違いに千鳥状に配列されているべきノズル列が、左右に対称に配列してある場合、本来であれば一方のノズル列のノズルが、他方のノズル列のノズルの間に位置すべきであるのに、同一列状に位置してしまったり、本来の副走査方向における並び順が逆転するものが生じてしまうことが生じる。
本発明は、いわゆる色インクの配列を左右対称とする印刷ヘッドが傾斜して装着されてしまった場合でも、着弾位置のずれによる印刷品質の劣化を防止する。
本発明は、印刷媒体を副走査方向に搬送し、前記副走査方向と交差する主走査方向に印刷ヘッドを往復駆動し、前記印刷ヘッドには副走査方向に同色のインクを吐出するノズルが複数配設されてノズル列を構成しており、主走査方向には複数色のノズル列の対が主走査方向に対称の順序となるように配設され、各ノズル列における各ノズルごとにインクを吐出させるノズルデータを生成して印刷する印刷装置であって、前記ノズル列の副走査方向に対する傾斜の情報を取得する傾斜情報取得手段と、前記傾斜の情報に基づき、各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを変更するノズルデータ割当変更手段を備えた構成としてある。
より具体的には、前記ノズルデータ割当変更手段は、前記傾斜の情報に基づき、同色の対となるノズル列における各ノズルの副走査方向における位置ずれに対応させて各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを変更する。
本発明が適用される印刷装置は、基本的構成として、印刷媒体を副走査方向に搬送し、前記副走査方向と交差する主走査方向に印刷ヘッドを往復駆動するものである。さらに、前記印刷ヘッドには副走査方向に同色のインクを吐出するノズル列が複数列配設されてノズル列を構成しており、主走査方向には複数色のノズル列の対が主走査方向に対称の順序となるように配設されている。いわゆる色インクのノズル列が左右対称に対となるように配列されたものであり、各ノズル列における各ノズルごとにインクを吐出させるノズルデータを生成して印刷する。
そして、傾斜情報取得手段が前記ノズル列の副走査方向に対する傾斜の情報を取得すると、ノズルデータ割当変更手段は、前記傾斜の情報に基づき、各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを変更して使用するノズルを変更する。例えば、前記傾斜の情報に基づき、同色の対となるノズル列における各ノズルの副走査方向における位置ずれに対応させて各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを変更する。言い換えると、印刷ヘッドが傾斜することで、対となって配置されているノズル列は、ノズル列同士を対比した時に相対的に一方のノズル列が他方のノズル列に対して副走査方向に前後してしまう。前後の度合いによって各ノズルの副走査方向における並び順が変化する。並び順が変化は傾斜の度合いや印刷ヘッドの寸法によって予め想定できる。このため、前記傾斜の情報に基づいて、対称に配列された同色の各ノズル列が副走査方向にずれることで生じる副走査方向における並び順の変化を解消するように前記ノズルデータを変更する。副走査方向の並び順に応じた順番でノズルデータが供給されれば、どのノズルから吐出されたかは問題でないので、本来の着弾想定位置に着弾することになり、傾斜の影響が無くなる。
本発明の印刷装置と印刷方法では、傾斜することが原因で、対称に配列された同色の各ノズル列が副走査方向にずれることで生じる副走査方向における並び順の変化を解消するように、傾斜の情報に基づいて前記ノズルデータを変更するので、どのノズルから吐出されたかにかかわらず、本来の着弾想定位置に着弾することになって傾斜の影響を実質的に無くすことができる。
本発明で使用するインクジェットプリンターの概略構成図である。 本発明の処理の流れを示すフローチャートである。 傾斜がない印刷ヘッドのノズル列を示す模式図である。 右肩上がりで傾斜している印刷ヘッドのノズル列を示す模式図である。 右肩上がりで傾斜している印刷ヘッドのノズル列を示す模式図である。 印刷ヘッドの変形例を示す模式図である。 右肩下がりで傾斜している印刷ヘッドのノズル列を示す模式図である。 右肩下がりで傾斜している印刷ヘッドのノズル列を示す模式図である。
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明で使用するインクジェットプリンターの概略構成図である。同図に基づいて、印刷ヘッドと駆動方向を説明する。
印刷ヘッド10は、キャリッジモーター11により、印刷媒体12の紙送り(搬送)方向と略直交(交差)する幅方向に、適宜往復駆動される。プラテンモーター13は、所定のタイミングで所定の量だけ印刷媒体12を長さ方向に紙送りしている。キャリッジモーター11による幅方向の駆動方向が主走査方向であり、プラテンモーター13による長さ方向の駆動方向が副走査方向である。なお、制御回路などは図示していないが、個々の機体に対応したデータを記憶することが可能な不揮発性のメモリー15も搭載している。なお、図面上の個々の部品は概略的な位置に描画しているに過ぎず、実際にはこれらの部品が必要に応じて適宜位置を変えて配置されている。
印刷ヘッド10は、副走査方向に向けて複数のノズルを複数列配設したノズル列14を主走査方向に複数列だけ備えられている。ノズル列14は、副走査方向に沿って互い違いの段違いとなるいわゆる千鳥状に配列された2本のノズル列が4組備えられている。合計8列のノズル列14のそれぞれは、説明の便宜上、副走査方向に沿って8つのノズルを備えているものとし、印刷媒体12の下流側から数えた#1〜#8で個別のノズルを特定するものとする。また、各ノズル列14については、図面上の右から左に向けて、すなわち印刷ヘッド10の待機位置から最初の主走査方向に向かう方向に、A列〜H列と呼んで特定する。
8つのノズル列14(A列〜H列)には、順に、イエローインク、シアンインク、マゼンタインク、黒インク、黒インク、マゼンタインク、シアンインク、イエローインクが供給されている。すなわち、イエローインクはノズル列14のA列とH列に、シアンインクはノズル列14のB列とG列に、マゼンタインクはノズル列14のC列とF列に、黒インクはノズル列14のD列とE列に供給されているから、これらの四色に対応するノズル列14は、同色の色インクが供給される対として用意されている。従って、主走査方向において複数色のノズル列14の対が主走査方向に対称の順序となるように配設されていることになる。むろん、色インクの順序はこの順序に限られるものではないし、色インク自体もイエローインク、シアンインク、マゼンタインク、黒インクに限られず、他の色インクの組合せであっても良い。
ところで、ノズル列14のA列とB列、ノズル列14のC列とD列、ノズル列14のE列とF列、ノズル列14のG列とH列は、互いに千鳥状に配列される組であり、紙面上で右列が下流側に高くなる右肩上がりとなっている。一方、一列ずつ異なる色の色インクが供給される結果、イエローインクの対は右肩上がりとなり、シアンインクの対は右肩下がり、マゼンタインクの対は右肩上がりとなり、黒インクの対は右肩下がりとなっている。対となるノズル列14が右肩上がりであるのか右肩下がりであるのかの違いは、印刷ヘッド10自体が右肩上がりに傾斜するのか右肩下がりに傾斜するのかによって後述するように影響を受ける。印刷ヘッド10は、各ノズルごとに液滴を吐出するか否かを制御するノズルデータが供給されるが、この印刷ヘッド10に対してPC20などからノズルデータを供給する処理について先に説明する。
図2は、このようなPCの側で印刷データからノズルデータを含むラスタデータを生成する処理の流れをフローチャートにより示している。
PC20は、ステップST102にて入力画像のデータを取得し、ステップST104にて印刷装置であるインクジェットプリンターの解像度に合わせて解像度変換を行う。次のステップST106では、PC20はRGB(レッド、グリーン、ブルー)データからインクの色に対応したCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)への分版処理を行う。この分版処理において、印刷媒体ごとに最適化したCMYKの印刷データが生成される。各色毎に分版した時点では多階調データであるため、ステップST108では、2値、あるいはマルチドットサイズの場合はドット径に応じたビット値となるようにハーフトーン処理を実施する。
次に、ハーフトーン結果は印刷装置の解像度に対応した2値等のビットマップデータであるため、具体的に印刷ヘッド10を主走査方向に駆動しながら前記印刷ヘッド10の各ノズル列を駆動するために最適化されているものではない。このため、ステップST110では紙送りのタイミングや印刷ヘッドの駆動タイミングを考慮した上で、各パスでノズル列14を制御してインクを吐出させるためのラスタデータを生成する。この処理をインターレース処理と呼ぶ。なお、ラスタデータはノズル列14の各ノズルを制御するノズルデータの集まりと言える。また、以下において、イエローインクはYインクと、シアンインクはCインクと、マゼンタインクはMインクと、黒インクはKインクと、それぞれ同義である。
図3は、印刷ヘッド10が本来の正規の位置に傾斜することなく装着された状態を示している。対となるノズル列14の組は、右肩上がりと右肩下がりの二種類に分類されるものの、いずれの組も千鳥状に配列されるため、副走査方向の並び順としては交互にノズルが並ぶことになる。従って、副走査方向での下流側からの正規の並び順は以下のようになる。
右肩上がりのYインクのノズルは、
A#1->H#1->A#2->H#2->A#3->…->H#7->A#8->H#8
右肩下がりのCインクのノズルは、
G#1->B#1->G#2->B#2->G#3->…->B#7->G#8->B#8
右肩上がりのMインクのノズルは、
C#1->F#1->C#2->F#2->C#3->…->F#7->C#8->F#8
右肩下がりのKインクのノズルは、
E#1->D#1->E#2->D#2->E#3->…->D#7->E#8->D#8
次に、図4は、印刷ヘッド10の傾きがある場合である。傾きは反時計方向にθ1であるが、下流側からの並び順を検証してみても、ノズルA#2の方がノズルH#1よりも上流側に位置しており、逆転はしていないことが分かる。
これに対して、図5は、印刷ヘッド10の傾きがθ1よりも大きいθ2となった状態を示している。右肩上がりで反時計方向への傾斜が大きくなると、ノズルA#2の方がノズルH#1よりも下流側に位置することになり、並び順が逆転したことが分かる。
より詳しく並び順を示すと、Yインクのノズルは下流側から、
A#1->A#2->H#1->A#3->H#2->A#4->…->H#6->A#8->H#7->H#8
となる。このように並ぶ場合、A#2->H#7までは、A列とH列のノズルは交互に並ぶので副走査方向を基準とした時のノズル間の間隔は、少なくとも各列のノズル間の間隔よりも小さい。言い換えると千鳥状に配列して印刷時のノズル間隔を狭めて解像度を上げる効果を奏している。しかし、ノズルA#1とA#2の間とノズルH#7とH#8の間には対となるノズル列14のノズルが存在しないので各列のノズル間の間隔そのままとなってしまい、これでは千鳥状に配列して印刷時のノズル間隔を狭めて解像度を上げる効果を期待できない。
このように、対となるノズル列が右肩上がりの千鳥状の配列であるときに、右肩上がり方向(反時計方向)の傾斜が大きくなって並び順が逆転してしまった場合は、右列の最下流側のノズルと、左列の最上流側のノズルは使用できないので、使用を制限する。
具体的には、使えるノズルが減るので、ラスタデータからノズルデータを生成する時には、使えるノズルだけに下流側から順序ノズルデータを割り当て、使えないノズルの分に相当するノズルデータは次回の主走査時に印刷するように残しておくことになる。傾斜がどの程度になった時点でこのような逆転が生じるかは予め知ることができる。従って、傾斜を直接または間接的な手法で取得した後、この傾斜の情報に基づいて、ノズルデータの一部を制限して使用するノズルを減少させることに相当する。
また、ノズルA#1とH#8を使用しない場合、ノズルA#2〜A#8でノズルA#1〜A#7で吐出しようとしていた液滴を吐出するのであるから、ノズルA#1〜A#7に供給するはずであったノズルデータをノズルA#2〜A#8に割り当てる必要がある。すなわち、傾斜の情報に基づき、同色の対となるノズル列14における各ノズルの副走査方向における位置ずれに対応させて各ノズルに割り当てるノズルデータを変更している。位置ずれに対応させてというのは、言い換えると、ノズルデータの並び順が維持されるように割り当てるノズルを変更させるということになる。あるいは、対称に配列された同色の各ノズル列が副走査方向にずれることで生じる各ノズルの副走査方向における並び順が変化するのを解消するようにノズルデータを変更している。
同様のことは、右肩上がりの他の色インクであるMインクでも生じうる。ただし、印刷ヘッド10のノズル面で外側に位置する方が同じ傾斜角であっても副走査方向へ位置ずれする距離が大きい。従って、図5に示す例では、Yインクではすでに逆転が生じていても、Mインクではかろうじて逆転が生じていない。言い換えると、逆転の有無およびそれに伴う使用ノズルの制限やノズルデータの変更は、傾斜の情報だけではなく、対となるノズル列の主走査方向を基準とした距離も考慮して色インクごとに個別の対応しなければならない。
一方で、右肩下がりのCインクのノズルは、ノズルB#1の方がノズルG#1よりも下流側に位置することになり、並び順が逆転したことが分かる。より詳しく並び順を示すと、Cインクのノズルは下流側から、
B#1->G#1->B#2->G#2->B#3->…->G#7->B#8->G#8
となっている。
右肩下がりの対のノズル列の場合は、いきなり使用できないノズルが生じるのではなく、まず左右のノズル列の副走査方向を基準とする位置が逆転する。言い換えると、より下流側にあったはずの左列よりも、右列の方が下流側に位置してしまう。そして、このような位置ずれに対応させて各ノズルに割り当てるノズルデータを変更する具体的な手法は、対称に配列された同色の各ノズル列に割り当てるノズルデータを相互に交換することであり、その結果、各ノズルに割り当てるノズルデータを変更することになる。
ただし、印刷ヘッド10の傾斜が少ない場合は、ノズル#B1と#G1が逆転しない場合もあり、傾斜の情報に加えて右肩下がりであることと対となるノズル列間の距離も加味してノズルデータの変更の態様を決めておけばよい。
最後に、Kインクのノズル#D1と#E1については逆転が生じていない。Kインクの対のノズル列は右肩下がりであり、Cインクの場合と同様に考えることができる。そして、印刷ヘッドの傾斜が大きくなり、ノズル#D1と#E1の逆転が生じる場合、その並び順は、
D#1->E#1->D#2->E#2->D#3->…->E#7->D#8->E#8
となるから、Cインクのように同色の各ノズル列に割り当てるノズルデータを相互に交換するように、各ノズルに割り当てるノズルデータを変更する。
ところで、印刷ヘッド10のノズルを製造する過程で、本来必要な数よりも多くのノズルを製造してノズル列とすることもある。
図6は、印刷ヘッドの変形例を模式的に示している。
同図に示す印刷ヘッド10の場合、本来、ノズルとして必要なノズル数が8個であるにもかかわらず、一組の各ノズル列に10個のノズル#0〜#9を製造している。そして、傾斜のない通常の場合であれば、左右のノズル列でそれぞれノズル#1〜#8を使用する。言い換えると、この場合は、左右のノズル列でそれぞれノズル#0と#9は使用を制限している。
しかし、上述したように右肩上がりの色インクのノズル列で右肩上がりの傾斜が大きくなって右列の最下流側のノズルの使用を制限しつつ、左列の最上流側のノズルの使用を制限しなければならなくなった場合、次のようにすることが可能である。なお、あくまでも色対称の印刷ヘッドであり、一組の隣り合うノズル列14同士の間で以下のことを実施するわけではない。
使用を制限するノズルを右列においてノズル#0と#1とし、左列については制限するノズルを設けない。また、ノズルデータについては、右列においてノズル#1〜#8に割り当てていたノズルデータを、ノズル#2〜#9に割り当て、左列については本来どおりノズル#1〜#8を使い続け、ノズル#8の使用を制限しない。結局、右列についても左列についても使用を制限するノズルは無くなり、一回の主走査で印刷できなくなるノズルデータも生じなくなる。
この場合、一旦生成された前記ノズルデータを変更するのではなく、前記傾斜の情報に基づき、各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを生成することになる。むろん、この処理をするのは、ノズルデータ割当変更手段である。
以上のことをまとめると次のようになる。
<右肩上がりの傾きの場合>
1.同一色の2列のノズル列において、(ヘッドの傾斜がなく理想の状態で)右側のノズル列が下流側にズレて配置されているもの(YインクとMインク)は、ノズルの逆転が起こった場合は、使用ノズルを制限し、使えるノズルに印字データを割り当てる。
2.同一色の2列のノズル列において、(ヘッドの傾斜がなく理想の状態で)左側のノズル列が下流側にズレて配置されているもの(CインクとKインク)は、ノズルの逆転が起こった場合は、使用ノズルに割り当てる印字データの順番を変える。
さらに、
3.余分のノズルがある場合は、使用を制限するノズルを調整することで、ノズルデータを割り当てるノズルを変更することで印刷できる範囲を変えなくすることも可能である。
むろん、これらの割当を行う処理が、ノズルデータ割当変更手段に相当する。
次に、図7は、印刷ヘッド10に右肩下がりの傾きがある場合である。傾きは時計方向にθ3であるが、下流側からの並び順を検証してみても、Yインクについてみれば、ノズルA#1の方がノズルH#1よりも下流側に位置しており、逆転はしていないことが分かる。この他、Cインク、Mインク、Kインクのそれぞれで逆転は生じていない。
これに対して、図8は、印刷ヘッド10の傾きがθ3よりも大きいθ4となった状態を示している。以下、各色について下流側からの並び順を検証する。
Yインクのノズルは、
H#1->A#1->H#2->A#2->H#3->…->A#7->H#8->A#8
となり、図5に示すCインクの場合と同様の逆転が生じている。従って、右列のA列のノズルデータを左列のH列のノズルデータと相互に交換する。
Cインクのノズルは、
G#1->G#2->B#1->G#3->B#2->G#4->…->B#6->G#8->B#7->B#8
となり、図5に示すYインクの場合と同様の逆転(ノズル#G2と#B1の逆転)が生じている。従って、ノズルG#1とB#8は使用できず、使えるノズルが減るので、ノズルデータを使えるノズルに割り当てる。
Mインクのノズル#F1と#C1は、逆転が生じていない。しかし、印刷ヘッド10の傾斜が多くなって、ノズル#F1と#C1の逆転が生じると、
F#1->C#1->F#2->C#2->F#3->…->C#7->F#8->C#8
となり、Yインクの場合と同様の処理を行うこととなる。
Kインクのノズル#E2と#D1は、逆転が生じていない。しかし、印刷ヘッド10の傾斜が多くなって、ノズル#E2と#D1の逆転が生じると、
E#2->D#1->E#3->D#2->E#4->…->D#6->E#8->D#7
となり、Cインクと同様の処理を行うこととなる。ノズルE#1とD#8は使用できず、使えるノズルが減るので、ノズルデータを使えるノズルに割り当てる。
以上のことをまとめると次のようになる。
<右肩下がりの傾きの場合>
1.同一色の2列のノズル列において、(ヘッドの傾斜がなく理想の状態で)右側のノズル列が下流側にズレて配置されているもの(YインクとMインク)は、ノズルの逆転が起こった場合は、使用ノズルに割り当てる印字データの順番を変える。
2.同一色の2列のノズル列において、(ヘッドの傾斜がなく理想の状態で)左側のノズル列が下流側にズレて配置されているもの(CインクとKインク)は、ノズルの逆転が起こった場合は、使用ノズルを制限し、使えるノズルに印字データを割り当てる。
さらに、
3.余分のノズルがある場合は、使用を制限するノズルを調整することで、ノズルデータを割り当てるノズルを変更することで印刷できる範囲を変えなくすることも可能である。
むろん、これらの割当を行う処理が、ノズルデータ割当変更手段に相当する。
以上においては、対となるノズル列が千鳥状の配列されている例について説明したが、むろん、千鳥状に配列されていないものにおいても同様に適用できる。すなわち、印刷ヘッドが傾斜することで、対称に配列された同色の各ノズル列が、千鳥状であろうと千鳥状で無かろうと、副走査方向にずれることで生じる各ノズルの副走査方向における並び順が変化するのを解消するように、ノズルに割り当てるノズルデータを変更すればよい。
ノズルデータの割当は上述したインターレース処理で行われる。PC20は予めメモリー15から傾斜の情報を読み出し、印刷ヘッド10での色インクの割当やノズル列とノズルのレイアウトなどに応じて、上述したいずれの例に該当するかを判断するとともに、各例に対応するノズルデータの変更の処理をインターレース処理内で実施する。
従って、PC20が予めメモリー15から傾斜の情報を読み出す処理が傾斜情報取得手段に相当する。
変更の処理のパターンは限られているから、傾斜の情報と各パターンとを対応させておくことができる。そして、各ノズル列に割り当てるノズルデータの組合せを複数組を備えておくようにしてもよい、このようにしておけば、傾斜の情報に基づいていずれかを選択するだけで処理が完了してしまい、簡易な処理となる。
また、印刷ヘッド10の傾斜の情報は予め印刷装置に設置した状態で直接または間接的に計測しておき、その結果を不揮発性のメモリー15に記憶させておけばよい。ここで、直接的にとは、計測装置で傾斜角度を測るようなものをいう。また、間接的にとは、当該印刷ヘッド10を使って所定のパターンを印刷させ、その印刷結果を使用して傾斜を検出するものをいう。後者の手法によれば、ユーザの設置場所において傾斜の情報を取得することができる。
以上において、インクを使用した印刷装置として説明しているが、印刷の概念は紙にインクを使用して文字や模様を描くことだけにとどまるものではない。印刷媒体は、最もベーシックな紙をはじめ、樹脂シート、金属シート、あるは立体物の表面など様々なものが対称であるし、インクも色の表現のためのものにとどまらず、何らかの機能の付与のために吐出する各種の液体を含むものである。従って、本発明において、印刷装置とは各種の液滴吐出装置と同義であるし、インクについても各種の液滴と同義である。
上述した実施例では、主に印刷装置としての構成と作用について説明したが、その作用の手順の開示によって印刷方法としての構成と作用についても説明をしている。
なお、本発明は前記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・前記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・前記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって前記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・前記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が前記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
10…印刷ヘッド、11…キャリッジモーター、12…印刷媒体、13…プラテンモーター、15…メモリー、20…PC。

Claims (10)

  1. 印刷媒体を副走査方向に搬送し、前記副走査方向と交差する主走査方向に印刷ヘッドを往復駆動し、前記印刷ヘッドには副走査方向に同色のインクを吐出するノズルが複数配設されてノズル列を構成しており、主走査方向には複数色のノズル列の対が主走査方向に対称の順序となるように配設され、各ノズル列における各ノズルごとにインクを吐出させるノズルデータを生成して印刷する印刷装置であって、
    前記ノズル列の副走査方向に対する傾斜の情報を取得する傾斜情報取得手段と、
    前記傾斜の情報に基づき、各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを変更するノズルデータ割当変更手段を具備することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記ノズルデータ割当変更手段は、前記傾斜の情報に基づき、同色の対となるノズル列における各ノズルの副走査方向における位置ずれに対応させて各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを変更することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 対称に配列された同色の各ノズル列のノズルは互いに段違いとなる千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記ノズルデータ割当変更手段は、前記傾斜の情報に基づいて、対称に配列された同色の各ノズル列に割り当てる前記ノズルデータを相互に交換することで各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを変更することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記ノズル列には前記ノズルデータが対応するノズル数よりも多くのノズルが備えられており、前記ノズルデータ割当変更手段は、前記傾斜の情報に基づいて使用するノズルを変更することで各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを変更することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記ノズルデータ割当変更手段は、前記傾斜の情報に基づいて、前記ノズルデータの一部を制限して使用するノズルを減少させることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 前記ノズルデータ割当変更手段は、前記傾斜の情報に基づいて、対称に配列された同色の各ノズル列が副走査方向にずれることで生じる各ノズルの副走査方向における並び順が変化するのを解消するように前記ノズルデータを変更することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 前記ノズルデータ割当変更手段は、各ノズル列に割り当てる前記ノズルデータの組合せを複数組、備えており、前記傾斜の情報に基づいていずれかを選択する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の印刷装置。
  9. 前記ノズルデータ割当変更手段は、一旦生成された前記ノズルデータを変更するのではなく、前記傾斜の情報に基づき、各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを生成すること
    を特徴とする請求項1〜請求項7に記載の印刷装置。
  10. 印刷媒体を副走査方向に搬送し、前記副走査方向と交差する主走査方向に印刷ヘッドを往復駆動して印刷するとともに、前記印刷ヘッドには副走査方向に同色のインクを吐出するノズルが複数配設されノズル列を構成しており、主走査方向には複数色のノズル列の対が主走査方向に対称の順序で配設され、各ノズル列における各ノズルごとにインクを吐出させるノズルデータを生成して印刷する印刷方法であって、
    前記ノズル列の副走査方向に対する傾斜の情報を取得し、
    前記傾斜の情報に基づき、各ノズルに割り当てる前記ノズルデータを変更することを特徴とする印刷方法。
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