JP2014188988A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】風紋を効率よく抑制した印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷媒体に対して相対的に印刷ヘッドを移動して液滴を吐出する際に、第1のノズルブロックと第2のノズルブロックごとに互いに異なる高低の割合いの間引きを適用して印刷する。相対的な方向での間引きを行うことで風紋を抑制でき、そのようにして一列のノズル列によって吐出される液滴の間に、同一または他のノズル列で液滴を吐出して、目的印刷解像度の印刷が完了する。第1のノズルブロックと第2のノズルブロックとの境界に吐出密度が中間となる第3のノズルブロックを設定して印刷品質の劣化の抑制を図ることもできる。
【選択図】図7

Description

本発明は、風紋による印刷結果の乱れが生じうる印刷装置および印刷方法に関する。
近年、ノズル配列が高密度で印字ヘッドを比較的高速に移動させて印刷を行う印刷装置では、風紋による印刷結果の乱れが生じうることが知られている。特許文献1に示すものは、このような風紋を抑制する印刷装置が開示されている。
同公報に開示される印刷装置は、千鳥配列としたノズル列で印字ヘッドのノズルピッチによる解像度が、最終的な印刷時の解像度(以下、目的印刷解像度と呼ぶ)である1200dpiとした印刷装置で、複数パスで印刷する際に、一のパスで間引きした画像を他のパスで補間して印刷し、間引きすることで風紋を解消しつつ、ノズル列の配向方向に沿って、高低異なる間引き率で交互に間引いている。
特開2006−192892号公報
上述した従来の印刷装置では、高密度な印字ヘッドを用いながらも、風紋による劣化を防ぐために間引きを行いつつ、複数回のパスで間引いた画像を補っており、印刷速度の低下を伴うので、あまりメリットを享有できなかった。
本発明は、風紋による印刷結果の乱れを解消する。
本発明は、液滴を吐出するノズル列を印刷媒体に対して相対的に移動させて印刷を行うとともに、前記ノズル列のノズルピッチによる解像度と、目的印刷解像度とが異なり、一列のノズル列によって吐出される液滴の間に同一または他のノズル列で液滴を吐出して前記目的印刷解像度を達成する印刷装置であって、前記一列のノズル列における複数の各ノズルは、印刷媒体に対して相対的に移動して液滴を吐出する際に、所定の割合いの間引きを適用することで、吐出密度を変更して印刷可能であり、前記一列のノズル列を、複数のノズルブロックに区分し、前記ノズルブロックごとに前記吐出密度を決定して、印刷する印刷制御手段を具備する構成としてある。
前記のように構成した本発明では、その前提として、前記ノズル列のノズルピッチによる解像度と、目的印刷解像度とが異なっている。そのため、一列のノズル列によって吐出される液滴の間に、同一または他のノズル列で液滴を吐出することで目的印刷解像度を達成する。
また、前記印刷制御手段は、前記一列のノズル列における複数の各ノズルが印刷媒体に対して相対的に移動して液滴を吐出する際に、所定の割合いの間引きを適用することで、吐出密度を変更して印刷可能としている。言い換えると、ある割合で間引きする場合に、各ノズル列は印刷媒体に対して相対的に移動して液滴を吐出する過程で間引いていくのであり、あるノズル列に関して一パス中は定常的に吐出しないで他のノズル列では定常的に吐出するという間引きを行うものではない。ただし、そのような間引きを組み合わせることを排除するものでもない。
さらに、この間引きは一列のノズル列に一律に適用されるのではなく、ノズル列を複数のノズルブロックに区分し、各ノズルブロックごとに吐出密度を決定して、印刷する。ノズル列は千鳥配列にも適用可能であり、ノズルをグループ化してノズルブロックに区分し、ノズルブロック単位で吐出密度を変える。また、変え方として、一定のルールに沿って順次変えるように決定している。
このように、印刷媒体に対して相対的に移動して液滴を吐出する際に、ノズルブロックごとに所定の割合いの間引きを適用して印刷する上、そのようにして一列のノズル列によって吐出される液滴の間に、同一または他のノズル列で液滴を吐出し、目的印刷解像度の印刷が完了する。複数のパスで一つの印刷領域を補充する必要はなく、適用された吐出密度のままで終えて良い。ただし、複数のパスで一つの印刷領域を補充しつつ結果として所定の吐出密度の印刷を行うようにしても良い。
本発明によれば、複数のパスで一つの印刷領域を補充することで風紋の乱れを抑制するものではないので、印刷速度と風紋対策のトレードオフに終わらず、効率的な他の手法で風紋を抑制することができる。
本発明を適用可能なシリアルプリンターのインクジェットプリンターの概略構成図である。 同インクジェットプリンターのノズル列と行間の補充関係を示す図である。 本発明を適用可能なラインプリンターのインクジェットプリンターの概略構成図である。 同インクジェットプリンターのノズル列と行間の補充関係を示す図である。 処理の流れを示すフローチャートである。 吐出密度を変化させて印刷を完了させる際に印字ヘッドから吐出するドットを制御するマスクのパターンを示す図である。 吐出密度を変化させて印刷を完了させる際に印字ヘッドから吐出するドットを制御するマスクのパターンの変形例を示す図である。 間引きの前後で印字濃度を維持するためのドットの振り替えを説明する図である。
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明を適用可能なシリアルプリンターのインクジェットプリンターの概略構成図である。
同図において、印刷ヘッド10は、キャリッジモーター11により、印刷媒体12の紙送り方向と直交する幅方向に、適宜往復駆動される。プラテンモーター13は、所定のタイミングで所定の量だけ印刷媒体12を長さ方向に紙送りしている。キャリッジモーター11による幅方向の駆動方向が主走査方向であり、プラテンモーター13による長さ方向の駆動方向が副走査方向である。シリアルプリンターでは、印刷ヘッド10が主走査方向に往復動されつつ、印刷媒体が紙送り方向に移動されることで、液滴を吐出するノズル列を印刷媒体に対して相対的に移動させて印刷を行うことになる。
印刷ヘッド10は、印刷媒体12幅方向に向けてシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、黒インクが供給されるヘッドユニット10aが備えられている。
図2は各ヘッドユニット10aのノズル列を示している。
各ヘッドユニット10aには印刷媒体12に対面する側に千鳥配列としたノズル列10bが形成されている。本実施例においては、千鳥配列とした各ノズルの間隔は600dpiとなっている。しかし、往路で印刷後、復路では1200dpi分だけずれて折り返して印刷する、すなわち、各ヘッドユニット10aとしての一列のノズル列のノズルピッチによる解像度は600dpiであるが、目的印刷解像度は1200dpiであって両者は異なる。しかし、ヘッドユニット10aにおける一列のノズル列によって往路で吐出される液滴の間に、復路では当該同一のヘッドユニット10aが1200dpiだけずれることで、復路のノズル列で液滴を吐出すれば目的印刷解像度である1200dpiを達成することになる。
このように、ヘッドユニット10aのノズル列10bのノズルピッチによる解像度と、目的印刷解像度とが異なり、一列のノズル列10bによって吐出される液滴の間に同一のノズル列10bで液滴を吐出して目的印刷解像度を達成する。シリアルプリンターの場合、一のノズル列10cによって吐出される液滴の間に、異なるパスで同一のノズル列10cで液滴を吐出して目的印刷解像度を達成する。
一列のノズル列によって吐出される液滴の間に同一または他のノズル列で液滴を吐出する印刷装置は、シリアルプリンターに限られない。
図3は、本発明を適用可能なラインプリンターのインクジェットプリンターの概略構成図である。
同図において、ラインヘッド14は、印刷媒体12の紙送り方向と直交する方向に同印刷媒体12を跨ぐように固定されている。プラテンモーター13は、シリアルプリンターの場合と同様に所定のタイミングで所定の量だけ印刷媒体12を長さ方向に紙送りしている。ラインプリンターにおいてはキャリッジモーター11による幅方向の駆動はないが、便宜上、プラテンモーター13による長さ方向の駆動方向を副走査方向と呼ぶことにする。ラインプリンターでは、ラインヘッド14は固定されているから、印刷媒体が紙送り方向に移動されることで、液滴を吐出するノズル列を印刷媒体に対して相対的に移動させて印刷を行うことになる。
図4はラインヘッド14のノズル列を示している。
ラインヘッド14は二つのヘッドユニット14b,14bよって構成され、それぞれのヘッドユニット14bの印刷媒体12に対面する側には千鳥配列としたノズル列14cが形成されている。本実施例においては、千鳥配列とした各ノズルの間隔は600dpiとなっている。しかし、二つのヘッドユニット14b,14bは1200dpi分だけずれて合体されている、すなわち、個々のヘッドユニット14b,14bにおいて、ノズル列のノズルピッチによる解像度は600dpiであるが、両者がずれて合体されているのでラインヘッド14の目的印刷解像度は1200dpiとなっている。そして、前列のヘッドユニット14bにおける一列のノズル列によって先に吐出される液滴の間に、後列の別体のヘッドユニット14bが1200dpiだけずれて液滴を吐出すれば目的印刷解像度である1200dpiを達成することになる。
このように、ヘッドユニット14bのノズル列14cのノズルピッチによる解像度と、目的印刷解像度とが異なり、一列のヘッドユニット14bのノズル列14cによって吐出される液滴の間に他のヘッドユニット14bのノズル列14cによって吐出される液滴を吐出して前記目的印刷解像度を達成する。ラインプリンターの場合、複数のノズル列14cを備え、一のノズル列14cによって吐出される液滴の間に、他のノズル列14cで液滴を吐出して目的印刷解像度を達成する。
また、インクジェットプリンターは、PC20に有線又は無線で直接又は間接的に接続されており、同PC20にてデータ処理された印刷データを入力して印刷を行う。
図5は、処理の流れを示すフローチャートである。
PC20は、ステップST102にて入力画像のデータを取得し、ステップST104にてインクジェットプリンターの目的印刷解像度に合わせて解像度変換を行う。次のステップST106では、PC20はRGB(レッド、グリーン、ブルー)データからインクの色に対応したCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)への分版処理を行う。この分版処理において、印刷媒体ごとに最適化した対応関係がが用意されている。各色毎に分版した時点では多階調データであるため、ステップST108では、2値、あるいはマルチドットサイズの場合はドット径に応じたビット値となるようにハーフトーン処理を実施する。この段階で、カラーインクと黒インクのそれぞれ対応したハーフトーン結果が生成される。以下の処理の説明の便宜上、この段階でのハーフトーン結果を本発明における印刷データと呼ぶことにする。
ハーフトーン結果は、本来、最終の目的印刷解像度に対応している。しかし、本実施例では、印刷ヘッド10におけるヘッドユニット10aのノズル列10b(600dpi)が目的印刷解像度(1200dpi)に達成しておらず、往路のパスと復路のパスに分けて印刷する。このため、ステップST108のインターレース処理では、往路でヘッドユニット10aのノズル列10b(個々のノズル#1〜#20)を駆動するラスタデータと、復路で同じヘッドユニット10aのノズル列10b(個々のノズル#1〜#20)を駆動するラスタデータとを分離して生成する。
生成されたラスタデータをそのまま使用して印刷を行うと風紋による印刷品質の劣化を免れない。
図6は、吐出密度を変化させて印刷を完了させる際に印字ヘッドから吐出するドットを制御するマスクのパターンを示す図である。マスクは、○がデータのスルーを意味し、Xがデータの間引きを示す。
まず、往路のマスクパターンについて説明する。ノズル#1〜#5とノズル#11〜#15に対するマスクパターンは○であり、100%スルーとなる。言い換えると100%の吐出密度であって間引きはされない。しかし、ノズル#6〜#10とノズル#16〜#20に対するマスクパターンは○Xが交互に連続しており、50%スルーとなる。言い換えると50%の吐出密度の間引きとなる。このように本発明で間引きされる場合は、印刷媒体に対して相対的に移動して液滴を吐出する際に、所定の割合いで間引きを適用して吐出密度を変更しており、いわゆるノズル列の配向方向に沿って定常的にスルーとなったり、定常的に遮断されることで間引きするという手法ではない。そして、一列のノズル列を複数のノズルブロックに区分し、吐出密度を順次変えるように決定して適用していく。
なお、100%の吐出密度のノズル#1〜#5とノズル#11〜#15を第1のノズルブロックと呼び、50%の吐出密度のノズル#6〜#10とノズル#16〜#20を第2のノズルブロックと呼ぶ。
この例では、一列のノズル列10bを吐出密度の高い第1のノズルブロックと、同第1のノズルブロックの吐出密度よりも低い吐出密度の第2のノズルブロックとに分けて、交互に配置している。
次に、復路のマスクパターンについて説明する。往路とは異なり、ノズル#6〜#10とノズル#16〜#20に対するマスクパターンは○であり、100%スルーとなる。言い換えると100%の吐出密度であって間引きはされない。しかし、ノズル#1〜#5とノズル#11〜#15に対するマスクパターンは○Xが交互に連続しており、50%スルーとなる。言い換えると50%の吐出密度の間引きとなる。
すなわち、往路と復路とでは、往路での第1のノズルブロックの間に復路で第2のノズルブロックが入り、往路での第2のノズルブロックの間に復路で第1のノズルブロックが入っている。言い換えると、往路でヘッドユニット10aのノズル列を使用して第1のノズルブロックによる印刷をした行間に、復路でヘッドユニット10aの(同一または他の)ノズル列を使用して第2のノズルブロックによる印刷を行なうとともに、往路でヘッドユニット10aのノズル列を使用して第2のノズルブロックによる印刷をした行間に、復路でヘッドユニット10aの(同一または他の)ノズル列を使用して第1のノズルブロックによる印刷を行なう。従って、ヘッドユニット10aの一列のノズル列は、第1のノズルブロックと第2のノズルブロックに交互に区分して割り当てられている。
このように、往路と復路とで一のノズル列10bで印刷するときに、往路でのノズル列10bにおける第1のノズルブロックによる印刷の行間に復路でのノズル列10bにおける第2のノズルブロックによる印刷を行なうとともに、往路でのノズル列10bにおける第2のノズルブロックによる印刷の行間に復路でのノズル列10bにおける第1のノズルブロックによる印刷を行なっている。
往路で100%の吐出密度のノズルが5行連続したあと、50%の吐出密度のノズルが5行連続するパターンを交互に繰り返すと、風紋による印刷品質の劣化は抑制された。当然、復路でも逆のパターンでの繰り返しに過ぎないので、風紋による印刷品質の劣化は抑制された。
また、高密度の吐出密度である第1のノズルブロックによる印刷後、行間を補充するのは低密度の吐出密度である第2のノズルブロックによる印刷を行なうと、完成画像としてのマスクパターンは、吐出密度が全体的に75%となる。このようなノズルブロックの逆転を行わない場合には、ノズル#1〜#5とノズル#11〜#15で100%の印字を行い、ノズル#6〜#10とノズル#16〜#20で50%の印字を行なうので、ノズル5行ごとに吐出密度100%と50%とが繰り返され、濃度むらがはっきりして印刷品質が大幅に劣化する。
しかし、概ね75%ではあるものの、局所的には75%とならない部分がある。すなわち、10行目と11行目の間、および30行目と31行目の間での50%の部位が生じ、20行目と21行目の間で100%の部位が生じている。前者はシロ筋の原因となり、後者は黒筋の原因となり、いずれの場合も印刷品質の劣化となる。次に、この印刷品質の劣化を解消する変形例について説明する。
図7は、吐出密度を変化させて印刷を完了させる際に印字ヘッドから吐出するドットを制御するマスクのパターンの変形例を示す図である。同様に、マスクは、○がデータのスルーを意味し、Xがデータの間引きを示す。
この変形例では、第1のノズルブロックと第2のノズルブロックとの境界に第3のノズルブロックを配置している。そして、第3のノズルブロックの吐出密度は、第1のノズルブロックの吐出密度と第2のノズルブロックの吐出密度の間となるようにしている。なお、ノズルブロックは最低限1つ以上のノズルが含まれていればよい。
すなわち、第1のノズルブロックと、第2のノズルブロックとの間に、第1のノズルブロックの吐出密度よりも低く第2のノズルブロックの吐出密度よりも高い吐出密度の第3のノズルブロックを配置していることになる。
まず、往路のマスクパターンについて説明する。第1のノズルブロックであるノズル#1〜#4とノズル#11〜#14に対するマスクパターンは○であり、100%スルーとなる。100%の吐出密度であって間引きはされない。次に、第2のノズルブロックであるノズル#6〜#9とノズル#16〜#19に対するマスクパターンは○Xが交互に連続しており、50%スルーとなる。50%の吐出密度の間引きとなる。そして、第3のノズルブロックであるノズル#5,#10,#15,#20に対するマスクパターンは○○○Xであり、75%スルーとなる。言い換えると、第3のノズルブロックは75%の吐出密度の間引きとなっており、第1のノズルブロックの吐出密度と第2のノズルブロックの吐出密度の間となっているのが分かる。
次に、復路のマスクパターンについて説明する。第1のノズルブロックと第2のノズルブロックについては、図6に示すものとほぼ同様に、完全に反転しているだけである。そして、往路の場合と同様に、第1のノズルブロックと第2のノズルブロックとの境界に第3のノズルブロックを配置している。
そして、往路と復路とでは、往路での第1のノズルブロックの間に復路で第2のノズルブロックが入り、往路での第2のノズルブロックの間に復路で第1のノズルブロックが入っている。これは、往路でのヘッドユニット10aのノズル列における第1のノズルブロックによる印刷の行間に復路でのヘッドユニット10aの(同一または他の)ノズル列における第2のノズルブロックによる印刷を行なうとともに、往路でのヘッドユニット10aのノズル列における第2のノズルブロックによる印刷の行間に復路でのヘッドユニット10aの(同一または他の)ノズル列における第1のノズルブロックによる印刷を行なうということである。
往路で100%の吐出密度のノズルが4行連続したあと、75%の吐出密度のノズルを挟んで50%の吐出密度のノズルが4行連続し、75%の吐出密度のノズルが存在するというパターンを交互に繰り返す。この場合も、風紋による印刷品質の劣化は抑制された。当然、復路でも逆のパターンでの繰り返しに過ぎないので、風紋による印刷品質の劣化は抑制された。
また、高密度の吐出密度である第1のノズルブロックによる印刷後、行間を補充するのは低密度の吐出密度である第2のノズルブロックによる印刷を行なっており、完成画像としてのマスクパターンは、吐出密度が全体的に75%となっている。
図7に示すものでは、局所的には75%とならない部分があった。すなわち、10行目と11行目の間、および30行目と31行目の間での50%の部位が生じ、20行目と21行目の間で100%の部位が生じていた。しかし、第3のノズルブロックを採用すると、8行目と9行目の間と、10行目と11行目の間で62.5%となり、50%よりも吐出密度を増やすことができている。同様に、28行目と29行目の間と、30行目と31行目の間で62.5%となって、50%よりも吐出密度を増やすことができた。シロ筋が生じる可能性は低くなる。一方、、18行目と19行目の間と、20行目と21行目の間で87.5%となっているが、図7に示す例で100%であったものが75%の側に近づいたのであるから、黒筋が生じる可能性は低くなる。
このように、吐出密度が第1のノズルブロックと第2のノズルブロックのものの間となる第3のノズルブロックを、吐出密度の高い第1のノズルブロックと吐出密度の低い第2のノズルブロックとの境界に入れることで、風紋による印刷品質の低下の抑制に加えて、シロ筋や黒筋の抑制を図ることが可能となる。
ところで、吐出密度が100%未満となる場合、印字濃度が下がると言える。その対策例を示す。
図8は、間引きの前後で印字濃度を維持するためのドットの振り替えを説明する図である。
例えば、図8の(a)(b)に示すような2x2ドットのラスタデータがあったとすると、概略的には吐出密度は75%に相当する濃度の印刷を期待できる。この場合に、吐出密度75%のマスクMを適用したとすると、(b)の場合は75%の印字濃度となるが、(a)の場合は50%の印字濃度となってしまい、結果に差異が出るし、印字濃度自体が下がってしまう。同図において、データについては、「0」はドット無しを示し、「1」はドット有りを示している。また、マスクは、「1」はドットの維持を示し、「0」はドットの削除を示している。
従って、予めマスクにおける間引き画素の位置に液滴を吐出するデータがあり、間引かない画素の位置に液滴を吐出しないデータがあるかという、二つの条件を判定し、両方ともYESであれば、間引かれる画素のデータを間引かれない画素のデータに振り替えるという処理を加えても良い。言い換えると、75%というように吐出密度を下げる場合に、吐出密度を下げる前の印字濃度が、吐出密度を下げた後の印字濃度で維持されるように、液滴を吐出するデータを補正しておく。
具体的には、図8の(a)の二つの条件を判定することで可能であるが、間引かれる画素の位置のデータを常に周囲の画素に誤差拡散させるような処理を加えても良い。むろん、2x2の枠外であって液滴を吐出しない最も近い画素にデータを振り替えても良い。
以上において、インクを使用した印刷装置として説明しているが、印刷の概念は紙にインクを使用して文字や模様を描くことだけにとどまるものではない。印刷媒体は、最もベーシックな紙をはじめ、樹脂シート、金属シート、あるは立体物の表面など様々なものが対称であるし、インクも色の表現のためのものにとどまらず、何らかの機能の付与のために吐出する各種の液体を含むものである。従って、本発明において、印刷装置とは各種の液滴吐出装置と同義であるし、インクについても各種の液滴と同義である。
また、本実施例において、シリアルプリンター(serial printer)とは、一度に1個の文字を印刷する印字装置、である(JIS X0012−1990)。ここで、ドットプリンターについては「1個の文字」とあるのは「1個の文字に対応する複数の点で表現される文字や画像」とする。そして、ラインプリンター(line printer)とは、1行分の文字を単位として印字する印字装置、である(JIS X0012−1990)。ここで、ドットプリンターについては「1行分の文字」とあるのは「1行分の文字に対応する複数の点で表現される文字や画像」とする。さらに、インクジェットプリンター(ink jet printer)とは、非衝撃式印字装置であって、文字が用紙上にインクの粒子又は小滴の噴射によって形成されるもの、である(JIS X0012−1990)。ドットプリンターの一形態であり、インクの粒子又は小滴の噴射によって形成される複数の点で表現される文字や画像を印字する。
上述した実施例では、主に印刷装置としての構成と作用について説明したが、その作用の手順の開示によって印刷方法としての構成と作用についても説明をしている。
なお、本発明は前記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・前記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・前記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって前記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・前記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が前記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
10…印刷ヘッド、10a…ヘッドユニット、10b…ノズル列、11…キャリッジモーター、12…印刷媒体、13…プラテンモーター、14…ラインヘッド、14b…ヘッドユニット、14c…ノズル列、20…PC。

Claims (8)

  1. 液滴を吐出するノズル列を印刷媒体に対して相対的に移動させて印刷を行うとともに、前記ノズル列のノズルピッチによる解像度と、目的印刷解像度とが異なり、一列のノズル列によって吐出される液滴の間に同一または他のノズル列で液滴を吐出して前記目的印刷解像度を達成する印刷装置であって、
    前記一列のノズル列における複数の各ノズルは、印刷媒体に対して相対的に移動して液滴を吐出する際に、所定の割合いの間引きを適用することで、吐出密度を変更して印刷可能であり、
    前記一列のノズル列を、複数のノズルブロックに区分し、前記ノズルブロックごとに前記吐出密度を決定して、印刷する印刷制御手段を具備することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷制御手段は、前記一列のノズル列を吐出密度の高い第1のノズルブロックと、前記第1のノズルブロックの吐出密度よりも低い吐出密度の第2のノズルブロックとに分けて、交互に配置することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記印刷制御手段は、前記第1のノズルブロックと、前記第2のノズルブロックとの間に、前記第1のノズルブロックの吐出密度よりも低く前記第2のノズルブロックの吐出密度よりも高い吐出密度の第3のノズルブロックを配置することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷制御手段は、一のノズル列と同一または他のノズル列で印刷するときに、一のノズル列における第1のノズルブロックによる印刷の行間に同一または他のノズル列における第2のノズルブロックによる印刷を行なうとともに、一のノズル列における第2のノズルブロックによる印刷の行間に同一または他のノズル列における第1のノズルブロックによる印刷を行なうことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記印刷制御手段は、吐出密度を下げる場合に、吐出密度を下げる前の印字濃度が、吐出密度を下げた後の印字濃度で維持されるように、液滴を吐出するデータを補正しておくことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 一のノズル列によって吐出される液滴の間に、異なるパスで同一のノズル列で液滴を吐出して前記目的印刷解像度を達成する印刷ヘッドを有するシリアルプリンターであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 前記印刷制御手段は、複数のノズル列を備え、一のノズル列によって吐出される液滴の間に、他のノズル列で液滴を吐出して前記目的印刷解像度を達成する印刷ヘッドを有するラインプリンターであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 液滴を吐出するノズル列を印刷媒体に対して相対的に移動させて印刷を行うとともに、前記ノズル列のノズルピッチによる解像度と、目的印刷解像度とが異なり、一列のノズル列によって吐出される液滴の間に同一または他のノズル列で液滴を吐出して前記目的印刷解像度を達成する印刷方法であって、
    前記一列のノズル列における複数の各ノズルは、印刷媒体に対して相対的に移動して液滴を吐出する際に、所定の割合いの間引きを適用することで、吐出密度を変更して印刷可能であり、
    前記一列のノズル列を、複数のノズルブロックに区分し、前記ノズルブロックごとに前記吐出密度を決定して、印刷することを特徴とする印刷方法。
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