JP5190328B2 - 感知器 - Google Patents

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本発明は、検知部に流れ込む流体より環境の変化を表す環境値を測定する感知器に関するもので、特に、検知部が筐体内部に設置された感知器に関するものである。
一般に、火災を報知する火災警報器として、室内の温度を検出する熱感知素子を備えた熱感知式の火災警報器(特許文献1参照)や、煙検知器を備えた煙検知式の火災警報器(特許文献2参照)や、両方式を備えた火災警報器(特許文献3参照)などが提供されている。そして、熱感知式の火災警報器は、特許文献1に示されるように、熱感知素子により検出された温度が高温となったときに、火災が発生したものと判断して、警報の発報を行う。一方、煙検知式の火災警報器は、特許文献2に示されるように、煙検知器が測定した煙量が多くなったときに、火災が発生したものと判断して、警報の発報を行う。
これらの火災警報器はそれぞれ、火災検知用に温度又は煙量を測定する検知部を構成する検知室を備えた、流体より周辺環境の変化を検出する感知器として構成されている。このような流体により環境値を測定する感知器は、その周辺環境の変化を正確に検出するために、検知部内に測定対象となる流体を誘導するための構造を備える必要がある。そのため、従来の感知器の多くは、特許文献1〜特許文献3に示すもののように、検知部として構成される検知室を筐体外部に突出させた構造として、測定対象となる加熱された流体や煙を積極的に検知室内に流入させている。
即ち、特許文献1〜特許文献3に代表されるような構成の感知器においては、その内部に回路部品などを収納して保護する筐体から検知部を突出させた構造とすることで、外環境(測定対象となる周辺環境)に検知部を配置させるに等しい構造とできる。そのため、検知部内に配置される、サーミスタなどの熱感知素子、或いは、発光素子及び受光素子で構成される光学式の煙検知用のセンサが、外環境に近い状態の流体に対して測定を行うことができる。
この特許文献1〜3に代表される従来の感知器の構成の概略について、図12を参照して、以下に説明する。この図12は、感知器を構成する筐体における、環境値の検知を行う検知部との位置関係を示す概略図であり、その他の部品の詳細については省略する。図12に示す構成の感知器は、検知部201が筐体200より突出された構造を備える。そして、この検知部201を保護するために、筐体200の裏面側となる設置部分の逆側に構成される突出部分を保護カバー202で覆った構造となる。即ち、保護カバー202で覆われた突出部分の先端に検知部201を設置することで、測定対象となる周辺環境により近い位置に検知部201を配置することができる。
この図12のような構成の従来の感知器は、上述のように、その検知部201を筐体200より突出させた位置に配置することで、検知部201内部へ流体が流入しやすい構造とすることができた。しかしながら、このように検知部201を突出させた形状の感知器を室内に設置させたとき、室内のデザインに適合したものではないことから、その美観を損なう。そのため、近年、感知器を設置した室内のデザイン性をよくするために、火災警報器の小型化や薄型化が求められている。
そして、この感知器の小型化や薄型化を実現するために、特許文献4の散乱光式煙感知器などのように、図12に示す構成のもののように外環境に検知室を突出させることなく、筐体内部に検知室を配置したものが提案されている。この特許文献4の散乱光式煙感知器は、火災報知の警告に利用される発光素子からの光が、検知センサを構成する受光素子に入光することを防ぐために、検知室を構成する空間と回路部品の設置空間とを筐体内部で分割させた構造を有する。
特開平09−044769号公報 特開2005−352932号公報 特開2002−352347号公報 特開平08−263766号公報
しかしながら、特許文献4のような構造により感知器を構成した場合、装置の小型化や薄型化を実現できるが、筐体内部に検知部が配置される構造となるため、図12に示すように突出させた構造のものと比べて、検知部への流体の流入が困難となる。又、筐体内部には、検知部で取得された環境値に基づいて外環境の変化を検出するための制御部や、各部に電源供給を行うための電池又は電源回路が設けられる。そのため、筐体内部に検知部を設置した場合、検知部以外の部品が障害物となることで、更に流体の検知部への流入が難しくなる。更に、検知部で検知する対象となる流体が筐体に流入しても、筐体内部に既に残存している空気が障害となって、対象となる流体の検知部への速やかな流入が妨げられ、検知部による検知が遅延してしまう。
このような問題を鑑みて、本発明は、その小型化及び薄型化を実現するために筐体内部に設置した検知部に対して、検知部で検知する対象となる流体の速やかな流入を促すことができる感知器を提案することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の感知器は、外部から流れ込む流体により周辺環境の物理量の変化を表す環境値を検出する検知部と、該検知部により検出された環境値に基づいて周辺環境における異常の判定を行う制御部と、を備える感知器において、前記検知部及び前記制御部を内包する筐体と、前記筐体の外周面に開口した開口部と、該開口部から前記検知部に向かって延び、前記開口部から流入する流体を前記検知部まで誘導する複数の誘導路を区画構成する複数の誘導部材と、を備え、前記複数の誘導部材のうち一部のみに、隣接し合う2つの誘導路を連通させるバイパス路が形成されていることを特徴とする。
このような構成の感知器において、前記バイパス路が前記誘導部材の一部を切り欠いた切欠部であり、該切欠部が、前記誘導路において前記開口部よりも前記検知部の外周側に近い領域に形成される。そして、前記切欠部は、前記誘導路と前記検知部との接続位置に形成されるものとしてもよい。
前記バイパス路が形成される誘導部材を境界として隣接する2つの誘導路では、流体が流れる流路の抵抗の大きさを互いに異ならせてもよい。
前記バイパス路が形成される誘導部材を境界として隣接する2つの誘導路では、前記開口部から前記検知部までの流路の長さを互いに異ならせてもよい。
本発明によると、誘導路間を流体が流れるバイパス路を設けることによって、検知する対象となる流体を速やかに検知部まで誘導させることができる。よって、検知対象となる流体の多くが検知部内に速やかに流入して、検知部による環境値の検出における応答性を良好なものとできる。
本発明の感知器の実施の形態について、以下に説明する。尚、以下の各実施形態では、本発明の感知器として、煙流を測定対象とする光学式の煙検知部を設けた煙感知式の火災警報器に適用したものを例に挙げて説明する。
<第1の実施形態>
本発明における第1の実施形態の感知器について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の感知器の構成を示す、筐体内部における検知部が設けられた空間の概略平面図である。又、図2は、図1に示す感知器の概略断面図である。
図1に示すように、本実施形態の感知器は、筐体1外部の周辺環境(外環境)を流れる流体(煙)が流入することで環境値(煙量)の測定を行う検知部3を備え、この検知部3が、筐体1内部の中心位置に設置された構成となる。この筐体1の外周を覆う側壁11には、図2に示すように、開口部14が設けられることで、側壁11の外周側の外環境を流れる流体が、この開口部14より筐体1の内部に流入する。このように、感知器の取付面に平行な面方向に対して、筐体1の中心位置に検知部3が設けられるとき、検知部3へ流体を誘導する誘導部材として、その両端それぞれが検知部3の外周面及び側壁11の内周面それぞれに接続された複数の誘導壁51を備える。即ち、図1の例では、検知部3を中心として放射状に形成される4つの誘導壁51を、検知部3の外周面と側壁11の内周面との間の空間に周設される。
よって、これらの誘導壁51により、検知部3が内部に設けられた側壁11で囲まれた空間が分割され、この誘導壁51により分割された各空間が、側壁11に設けられた開口部14から流入する流体を検知部3まで誘導する誘導路52として機能する。即ち、誘導壁51により分割された各空間による誘導路52は、筐体1の周面に平行な断面が、側壁11側から検知部3側に向かって狭くなる。これにより、開口部14から流入される流体は、その流れる方向が検知部3に向かう方向に規制されるため、筐体1内部に設置される検知部3に供給される流体の量を、測定に十分な量とすることができる。そのため、筐体1内部に検知部3を設置したとしても、誘導壁51を設けることで、検知部3による流体に対する測定感度や応答速度の低下を抑制でき、感知器としての性能を維持することができる。
更に、誘導壁51のそれぞれには、図1及び図2に示すように、その一部を切り欠いた切欠部53が設けられ、この切欠部53が、誘導壁51を境界とする2つの誘導路52の間のバイパス路として機能する。そして、誘導路52において、筐体1の側壁11に設けられた開口部14が広く、検知部3への流入口が狭いため、誘導路52は、検知部3側に近づくほど、検知部3への流体の流れの抵抗が大きくなる。そのため、誘導壁51において、側壁11の内周面よりも検知部3の外周面側に近い領域に、バイパス路となる切欠部53が設けられることが好ましい。即ち、誘導路52において抵抗の大きい領域に切欠部53によるバイパス路が設けられるため、誘導路52を流れる流体に対する抵抗を緩和させる効果が大きくなる。
この切欠部53によるバイパス路の機能について、図1を参照して説明する。図1の実線の矢印で示すように、側壁11に設けられた開口部14を通じて、検知部3で検知対象となる流体(煙に相当するもので、以下、「検知対象流体」と呼ぶ)が筐体1内部に流入すると、筐体1内部に既に残留していた流体(煙以外の空気に相当するもので、以下、「残留流体」と呼ぶ)が、この流入した検知対象流体の流れに押されて、筐体1外部に流出しようとする。このとき、検知対象流体が流入する誘導路52に残留していた残留流体は、検知対象流体の流れに沿って流れるため、検知部3を通じて別の誘導路52より筐体1の外部に排出されようとする。
しかしながら、誘導路52は、検知部3に近づくほど流体の流れに対する抵抗が大きくなるので、残留流体が検知部3を通じて別の誘導路52へ排出されるまでには、時間がかかる。そのため、残留流体の後から検知対象流体が検知部3へ流入することから、検知対象流体の検知部3への流入に時間が必要となり、検知部3による環境値(煙量)の測定が遅延してしまう。それに対して、図1の構成では、上述したように、誘導壁51に設けられた切欠部53が、誘導壁51を介在して隣接する誘導路52間のバイパス路として機能する。
そのため、検知対象流体によって押されて検知部3側に流れようとする残留流体の一部が、図1の破線の矢印で示すように、誘導壁51の切欠部53を通じて、隣接する誘導路52に流れる。即ち、筐体1の外部に流れようとする残留流体の流れに対する誘導路52における抵抗が、バイパス路となる切欠部53によって緩和される。よって、このバイパス路となる切欠部53を流れる残留流体は、検知対象流体が流れ込む誘導路52に隣接する誘導路52に流れ込んだ後、側壁11に設けられた開口部14より筐体1の外部に排出される。これにより、検知対象流体が開口部14より流入される誘導路52における残留流体が速やかに筐体1の外部に排出されるため、検知対象流体が検知部3へ流入する時間を短縮でき、結果、検知部3による流体に対する測定感度や応答速度の低下を更に抑制でき、感知器としての性能を維持できる。
この切欠部53は、その面積が広くなるほど、隣接する誘導路52へ残留流体を流す流量が増加するため、検知部3へ検知対象流体が流れ込むまでの時間が更に短縮される。よって、図2の構成では、誘導壁51の高さ方向に沿った切欠部53の幅が、誘導壁51の高さに比べて短いものとしているが、誘導壁51の高さと一致させるものとしてもよい。又、誘導壁51の長手方向に沿った切欠部53の幅を広げ過ぎた場合、誘導路52内に流入した検知対象流体までもが隣接した誘導路52へ流出してしまい、結果、検知部3へ流入する検知対象流体の流量が低減してしまう。よって、誘導壁51の長手方向に沿った切欠部53の幅については、検知部3の応答速度の低下に影響を与えない程度に制限される。
このように切欠部53を有する誘導壁51を備えた感知器は、図2に示すように、リング状の側壁11を外周縁より突出させた基台10と、側壁11における基台10に覆われる端部と逆側の端部を覆う略円盤状の天板13とによって、筐体1が構成される。又、検知部3が搭載されるとともに発音体4と電気的に接続された回路基板を含む分離版12を有し、この分離板12が側壁11の内周面に接続されることで、筐体1内部には、その高さ方向に2つの空間が形成される。尚、分離板12の一部となる回路基板には、検知部3及び発音体4以外に、制御部などを含む回路素子部品が搭載され、警報器としての機能を制御するための回路などが構成される。
そして、基台10と側壁11と分離板12とで覆われる空間(以下、「第1空間」と呼ぶ)は、側壁11の周面を開口させた開口部14によって、筐体1の外環境へ開放されるとともに、切欠部53を備えた誘導壁51によって分離されることで、図1に示す誘導路52が形成される。又、この第1空間には、開口部14より筐体1内部に流入した後に誘導路52によって誘導される流体に対して環境値(煙量)を測定する検出部3が設けられる。一方、側壁11と天板13と分離板12とで覆われる空間(以下、「第2空間」と呼ぶ)は、側壁11の周面を開口させた開口部15と、天板13に設けられた複数の音孔16によって、筐体1の外環境へ開放される。又、この第2空間には、開口部15及び音孔16で通じた外環境へ振動を伝播させることで音声を出力する発音体4が設けられる。
このとき、第1空間において、図1に示すように、検知部3が、取付面に対して平行な面方向における、基台10の中心位置に設置される場合、図2に示すように、第2空間において、発音体4が、検知部3よりも側壁11よりに設置されるものとすることが望ましい。即ち、取付面に平行な面方向に対して、検知部3と発音体4とが重ならない位置とすることで、発音体4の発報動作時における振動が与える検知部3に与える影響を抑制することができる。
一方、開口部15及び音孔16により、発音体4を備える後気室における空気抵抗を低減することができるため、発音体4により発報音の音量の低下を防ぐことができる。又、開口部15については、第2空間が十分な体積を備える場合には、側壁11に形成する必要がなく、側壁11は開口部14のみが形成された構成としてもよい。更に、側壁11を開口部14のみが形成された構成とし、分離板2と側壁11との間に隙間を設けて、この隙間と開口部14とによって、第2空間を外環境に開放するものとしてもよい。
<第2の実施形態>
本発明における第2の実施形態の感知器について、図面を参照して説明する。図3は、本実施形態の感知器の構成を示す、筐体内部における検知部が設けられた空間の概略平面図である。尚、図3において、図1に示す構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図3に示すように、本実施形態の感知器は、検知部3を側壁11側に設置することで、取付面に平行な面方向において、筐体1の中心に対して偏心した位置に検知部3を配置した構成とする。よって、検知部3の中心を基準としたとき、筐体1の中心側に設けられる誘導壁51の側壁11まで延びた長さが、筐体1の中心よりも反対側に設けられる誘導壁51よりも長くなるように形成される。又、検知部3の中心を基準とした筐体1の中心側には、最も長い流路となる誘導路52aが形成され、この誘導路52aを形成す2つの誘導壁51は、検知部3に近い領域に切欠部53が設けられる。
そして、誘導路52aの両側に、誘導路52aよりも短い流路となる誘導路52bが形成される。又、誘導路52bは、検知部3の中心を基準としたときに筐体1の中心よりも反対側に位置する誘導路52と比べて、その流路の長さが長くなる。尚、誘導路52を形成する4つの誘導壁51それぞれには、第1の実施形態の感知器(図1参照)と異なり、切欠部53が設けられていない。その他の構成については、第1の実施形態と同様となるため、その詳細な説明については、第1の実施形態を参照とするものとし、本実施形態では省略する。
このように、本実施形態では、最も流路が長い誘導路52aを形成する誘導壁51に切欠部53を設けた構成とする。即ち、流路が短い誘導路52については、誘導路52内の残留流体の量が少ないだけでなく、開口部14から検知部3までの距離が短い。そのため、開口部14から誘導路52へ検知対象流体が流入した場合は、検知部3へ検知対象流体が到達する時間によって、検知部3の応答性が左右されることがない。
それに対して、流路が長い誘導路52a,52bは、残留流体を多く含むだけでなく、開口部14から検知部3までの距離が長い。そのため、切欠部53がない場合は、開口部14から誘導路52a,52bへ検知対象流体が流入した場合は、検知部3へ検知対象流体が到達する時間が長くなり、検知部3の応答性が悪くなる。よって、流路が長い誘導路52a,52bに介在された誘導壁51には、切欠部53が設けられ、この切欠部53が、隣接する誘導路52a,52b間のバイパス路として機能することで、検知部3の測定感度や応答速度の低下を抑制する。
即ち、図3の実線の矢印で示すように、開口部14から誘導路52aに検知対象流体が流入する場合は、図3の破線の矢印で示すように、切欠部53を通じて、誘導路52a内の残留流体の一部が、誘導路52aの両側に誘導壁51を介在して隣接した2つの誘導路52bに流出する。そして、最終的には、この誘導路52a内の残留流体が、誘導路52bを通じて開口部14から筐体1の外部に排出される。これにより、誘導路52a内の残留流体が速やかに外部に排出され、誘導路52aに流入した検知対象流体が検知部3に流入する時間が短縮される。同様に、開口部14から誘導路52bに検知対象流体が流入する場合は、誘導路52b内の残留流体の一部が、切欠部53及び誘導路52aを通じて、開口部14より筐体1の外部に排出される。これにより、誘導路52b内の残留流体が速やかに外部に排出され、誘導路52bに流入した検知対象流体が検知部3に流入する時間が短縮される。
このように、本実施形態では、検知部3が筐体1に対して偏心した位置に設置され、誘導壁51によって形成される誘導路52,52a,52bにおける流路の長さが異なる場合、流路の長い誘導路52a,52bを形成する誘導壁51に、バイパス路となる切欠部53を設ける。これにより、流路の長い誘導路52a,52bに検知対象流体が流入した場合に、その残留流体を、検知部3を介した流路だけでなく、切欠部53を介した流路によっても筐体1の外部に排出することができ、検知部3への検知対象流体の到達時間を短縮できる。これにより、本実施形態の構成の感知器における検知部3は、その測定感度や応答速度の低下が抑制される。
尚、本実施形態においても、第2空間(図2参照)に設置される発音体4(図2参照)は、検知部3と、取付面に平行な面方向において重ならない位置に設置される。このとき、この発音体4は、取付面に平行な面方向における天板13(図2参照)の中心位置に設置されるものとしてもよいし、天板13の中心位置に対して偏心した位置に設置されるものとしてもよい。
<第3の実施形態>
本発明における第3の実施形態の感知器について、図面を参照して説明する。図4は、本実施形態の感知器の構成を示す、筐体内部における検知部が設けられた空間の概略平面図である。尚、図4において、図3に示す構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態の感知器は、第2の実施形態(図3参照)の感知器と同様、検知部3を筐体1の中心に対して偏心させて配置した構成とした上で、流路の長い誘導路52aと流路の短い誘導路52cとが、誘導壁51を介在して隣接した構成となる。そして、誘導路52cよりも流路が長くなる誘導路52bは、誘導路52aに対して、誘導路52cと逆側に隣接し、この誘導路52a,52bの境界となる誘導壁51に、バイパス路となる切欠部53が形成される。その他の構成については、第2の実施形態と同様となるため、その詳細な説明については、第1及び第2の実施形態を参照とするものとし、本実施形態では省略する。
このように、本実施形態の感知器は、流路の長い誘導路52aが流路の短い誘導路52cに隣接するように、筐体1内部の誘導路52,52a〜52cそれぞれが構成されるときに、誘導路52cと逆側で誘導路52aと隣接する誘導路52bとの境界となる誘導壁51に、切欠部53が設けられた構成とする。即ち、流路の長い誘導路52aは、開口部14における開口面積が大きい誘導路52bとの間に、切欠部53によるバイパス路が設けられる。この誘導路52bは、開口部14に向かって面積が広くなるため、開口部14に向かう流れに対する抵抗が小さく、筐体1内の残留流体を開口部14より排出しやすい。
そして、図4の実線で示すように、誘導路52a,52cのそれぞれに検知対象流体が流入する場合に、誘導路52a,52c内の残留流体は、この検知対象流体によって押されて検知部3に向かって流れる。このとき、誘導路52cは、誘導路52aに比べて、誘導路52cを形成する空間の体積が小さく、その流路も短いため、誘導路52c内の残留流体は、検知対象流体に押されて検知部3に速やかに流入する。この残留流体は、誘導路52cの逆側の誘導路52を通じて、開口部14より筐体1外部に排出される。よって、誘導路52c内に流入する検知対象流体は、図5に示すように、速やかに検知部3に流入される。
一方、誘導路52aは、誘導路52aを形成する空間の体積が大きいため、残留流体の量が多いことから、検知部3を介した残留流体の排出だけでは、残留流体を全て排出するのに時間がかかる。又、誘導路52aの検知部3への流路の長さが長いため、この検知部3を介した残留流体の排出は更に時間がかかるものとなる。それに対して、本実施形態では、誘導路52a,52bとの境界となる切欠部53が設けられ、この切欠部53が誘導路52bへのバイパス路として機能する。これにより、図4の破線に示すように、誘導路52a内の残留流体の一部が誘導路52bに流れ込み、その開口部14より筐体1の外部に排出されるため、誘導路52a内の残留流体が、誘導路52aより速やかに排出されることとなる。よって、図5に示すように、誘導路52aに流入する検知対象流体についても、誘導路52cに流入する検知対象流体と同様、検知部3に速やかに流入させることができる。
即ち、切欠部53が設けられていない場合、検知対象流体の発生直後には、誘導路52cからのみ流量の少ない検知対象流体のみが検知部3に流れ込むこととなるため、検知部3の中央に位置する検知領域に検知対象流体が十分に流れ込むことがない。そのため、検知対象流体の発生直後の検知部3の応答性が悪く、検知部3の測定感度や応答速度が低下してしまう。それに対して、図4に示すように切欠部53を設けて、誘導路52a内の残留流体を速やかに排出できる構成とすることで、図5に示すように、誘導路52cだけでなく誘導路52aを通じても速やかに検知対象流体が検知部3に流れ込む。よって、検知対象流体の発生直後でも、検知部3の中央に位置する検知領域に検知対象流体が十分に流れ込み、検知部3の測定感度や応答速度の低下を抑制できる。
<第4の実施形態>
本発明における第4の実施形態の感知器について、図面を参照して説明する。図6は、本実施形態の感知器の構成を示す、筐体内部における検知部が設けられた空間の概略平面図である。尚、図6において、図4に示す構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態の感知器は、第3の実施形態(図4参照)の感知器と同様、検知部3が筐体1の中心に対して偏心させて配置されるとともに、流路の長さが異なる誘導路52,52a〜52cが形成された構成となる。そして、第3の実施形態の感知器と異なり、誘導路52a,52bの境界となる誘導壁51を切欠部53がない構成とする代わりに、誘導路52a,52cの境界となる誘導壁51に、切欠部54を設けた構成とする。その他の構成については、第3の実施形態と同様となるため、その詳細な説明については、第1〜第3の実施形態を参照とするものとし、本実施形態では省略する。
このように、本実施形態の感知器は、流路の長い誘導路52aが流路の短い誘導路52cに隣接するように、筐体1内部の誘導路52,52a〜52cそれぞれが構成されるときに、誘導路52a,52cの境界となる誘導壁51に、切欠部54が設けられた構成とする。即ち、流路の長い誘導路52aは、流路の短い誘導路52cとの間に、切欠部54によるバイパス路が設けられる。この誘導路52cは、第3の実施形態で説明したように、形成する空間の体積が小さく、その流路も短いため、開口部14より検知対象流体が誘導路52cに流入したとき、残留流体が速やかに排出される。その結果、誘導路52c内に流入する検知対象流体は、図7に示すように、速やかに検知部3に流入される。
一方、誘導路52aは、誘導路52aを形成する空間の体積が大きいため、残留流体の量が多いことから、残留流体の排出に時間がかかるため、誘導路52aを通じた検知部3への検知対象流体の流入に時間がかかる。それに対して、本実施形態では、誘導路52a,52cとの境界となる切欠部54が設けられ、この切欠部54が誘導路52cから誘導路52aへのバイパス路として機能する。これにより、図6の実線に示すように、誘導路52c内に流れ込む検知対象流体の一部が誘導路52aに流れ込み、誘導路52a側からも検知部3へ検知対象流体が流入する。
即ち、切欠部54が設けられていない場合、検知対象流体の発生直後には、誘導路52cからのみ流量の少ない検知対象流体のみが検知部3に流れ込むこととなるため、検知部3の中央に位置する検知領域に検知対象流体が十分に流れ込むことがない。そのため、検知対象流体の発生直後の検知部3の応答性が悪く、検知部3の測定感度や応答速度が低下してしまう。それに対して、図6に示すように切欠部54を設けて、誘導路52c内に流入した検知対象流体の一部を誘導路52aに流入できる構成とすることで、図7に示すように、誘導路52cだけでなく誘導路52aを通じても速やかに検知対象流体が検知部3に流れ込む。よって、検知対象流体の発生直後でも、検知部3の中央に位置する検知領域に検知対象流体が十分に流れ込み、検知部3の測定感度や応答速度の低下を抑制できる。
<第5の実施形態>
本発明における第5の実施形態の感知器について、図面を参照して説明する。図8は、本実施形態の感知器の構成を示す、筐体内部における検知部が設けられた空間の概略平面図である。尚、図8において、図4及び図6に示す構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態の感知器は、第3及び第4の実施形態(図4及び図6参照)の感知器と同様、検知部3が筐体1の中心に対して偏心させて配置されるとともに、流路の長さが異なる誘導路52,52a〜52cが形成された構成となる。そして、誘導路52a,52bの境界となる誘導壁51の検知部3側の端部を検知部3から離れた位置に設置することで、切欠部53を設けるとともに、誘導路52a,52cの境界となる誘導壁51の検知部3側の端部を検知部3から離れた位置に設置することで、切欠部54を設ける。その他の構成については、第3及び第4の実施形態と同様となるため、その詳細な説明については、第1〜第4の実施形態を参照とするものとし、本実施形態では省略する。
即ち、誘導路52a,52bの境界となる誘導壁51の検知部3側に切欠部53が設けられるため、第3の実施形態の感知器と同様、誘導路52aに検知対象流体が流入したとき、誘導路52a内の残留流体の一部が、切欠部53をバイパス路として、誘導路52bに排出される。又、誘導路52a,52cの境界となる誘導壁51の検知部3側に切欠部54が設けられるため、第4の実施形態の感知器と同様、誘導路52cに検知対象流体が流入したとき、誘導路52cに流入した検知対象流体の一部が、切欠部54をバイパス路として、誘導路52aに流れ込む。
このように、本実施形態の感知器は、流路の長い誘導路52a内の残留流体の一部が、開口部14に向かう流れの抵抗が小さい誘導路流52bに排出されると同時に、流路の短い誘導路52cに流れてきた検知対象流体の一部が、流路の長い誘導路52aに流入する。よって、誘導路52a内の残留流体が速やかに排出されるだけでなく、誘導路52cを通じて検知対象流体が誘導路52a内に流れ込むため、誘導路52aを通じて検知部3へ検知対象流体が到達する時間が短縮されるだけでなく、誘導路52aから検知部3へ流れ込む検知対象流体の流量が増える。即ち、本実施形態の感知器は、第3及び第4の実施形態における感知器の構成を両方備えることにより、検知部3の応答性における相乗的な効果が取得できる。
第5の実施形態における感知器(図8参照)を煙感知式の火災警報器に適用した実施例について、図面を参照して説明する。図9は、本実施例の火災警報器の構成を示す概略断面図であり、図10は、本実施形態の火災警報器の外観構成を示す側面図である。又、図11は、本実施例の火災警報器の内部の構成を示す筐体内部の平面図である。
図9に示すように、本実施例の火災警報器は、火災警報器全体を覆う筐体1の内部に、光電式の煙検知部である検知部3と、外部に警報を発報する発音体4と、検知部3及び発音体4と電気的に接続するとともに回路部品を搭載した回路基板2と、を備える。そして、回路基板2に搭載された回路部品により構成される制御部に対して、検知部3で測定された煙量が電気信号として与えられ、発音体4による警報の要否が判定される。この回路基板2上に構成された不図示の制御部において、警報の発報が必要である旨の判定がなされたとき、回路基板2に電気的に接続された発音体4の警報発報動作が制御され、発音体4による警報の発報がなされる。
このような火災警報器において、筐体1は、天井や壁などの設置面に設置固定される略円盤状の基台10と、この基台10に係止される本体部110とによって構成される。そして、基台10は、設置面に当接させる端面を備えた底板100と、この底板100の外周縁より設置面と反対側に立設される外周壁となる側壁部101と、この側壁部101の先端に凸設けられた鈎状の断面を有する係止部102とを備える。即ち、基台10は、リング状の側壁部101の一方の端面が底板100に覆われるとともに、その他方の端面が開口面となる。そして、側壁部101の開口面側の端部に設けられた係止部102に本体部110が係合して、本体部110が基台10に固定される。
本体部110は、基台10に本体部110が係合したときに側壁部101と連続した外周壁を形成するリング状の側壁11と、側壁11の軸方向に沿って開口部14を分割する横桟部112と、側壁11の周方向に沿って開口部14を複数の領域に分割する縦桟部113と、側壁11における基台10側の端部に凸設された鈎状の係止部114と、側壁11の基台10と反対側の端面を覆う略円盤状の天板13とを備える。即ち、本体部110は、上述の各実施形態における側壁11及び天板13を備えるとともに、側壁11に開口部14が設けられた構成とされ、基台10側が開口した円筒形状となる。
更に、側壁11における開口部14の構成位置に、リング状の横桟部112と柱状の縦桟部113とが交差して設けられる。そして、図10に示すように、縦桟部113は、側壁11における開口部14に対して、基台10側から天板13側に架橋するように形成されて、本体部110の側壁11の開口部14の強度を補う。この縦桟部113は横桟部112の周方向に沿って複数周設されることで、開口部14を周方向に沿って複数領域に分割する。尚、横桟部112及び縦桟部113はそれぞれ、開口部14を通じて筐体1内部に流入する流体の流れを阻害するため、その設置数が少ない方が望ましい。又、天板13には、ブザー又はスピーカによって構成される発音体4からの音声による振動を外部の空気に伝達させるための音孔16が設けられる。
この本体部110は、本体部110の軸方向に対して空間を分割する分離板12と遮蔽カバー116を備え、分離板12及び遮蔽カバー116の両方によって覆われた第1空間に検知部3が設置される。そして、分離板12と天板13とによって覆われた第2空間に、回路基板2や発音体4が設置される。即ち、分離板12及び遮蔽カバー116はそれぞれ、その面が底板100及び天板13による面と略平行になるように設置され、遮蔽カバー116が、本体部11の基台10側に設けられる一方で、分離板12が、本体部11の天板13側に設けられる。そして、分離板12は、その面方向における検知部3の設置位置に貫通穴が設けられ、この貫通穴に回路基板2と接続された検知部3が挿入される。即ち、回路基板2も分離板12の一部として構成される。
又、分離板12と遮蔽カバー116によって覆われた第1空間では、検知部3の外側領域に、側壁11に設けられた開口部14から流入する流体を検知部3まで誘導する誘導路52を形成するための複数の誘導壁51が設けられる。この複数の誘導壁51は、分離板12の面方向に対して、検知部3を中心として略放射状に立設される。そして、誘導壁51の一部は、開口部14における縦桟部113から検知部3の外周壁までを結ぶように設置され、残りの誘導壁51は、切欠部53(図3参照)を形成するために、一方の端部のみが縦桟部113に接続されるように設置される。即ち、切欠部53を有する誘導壁51は、その他方の端部が検知部3の外周壁と接続されない構造とされ、この他方の端部と検知部3との間に形成される隙間が切欠部53となる。
このように分離板12及び遮蔽カバー116に対して立設される誘導壁51は、分離板12及び遮蔽カバー116のいずれか一方と一体化された構成としてもよいし、分離板12及び遮蔽カバー116のいずれとも別体となるように構成されるものとしてもよい。尚、誘導壁51が分離板12及び遮蔽カバー116のいずれか一方と一体化された構成とすることで、火災警報器の部品点数を低減することができ、その製造工程を簡略化できる。又、誘導壁51が分離板12及び遮蔽カバー116と接続されることにより、誘導壁51と分離板12及び遮蔽カバー116の間に間隙がなくなるため、誘導路52への塵埃の混入を更に防止できる。
この分離板12及び遮蔽カバー116による第1空間の一部には、火災警報器に電力供給を行う電池6を保持する電池ケース51dが、分離板12及び遮蔽カバー116と接続するように立設される。この電池ケース51dは、分離板12及び遮蔽カバー116による第1空間で、開口部14と検知部3との間に設けられて、その外周側の壁面により、誘導壁51と同様の機能を有することとなる。又、誘導壁として機能する電池ケース51dと検知部3との間には間隙が設けられ、この間隙により、バイパス路となる切欠部54が構成される。
尚、電池ケース51dは、分離板12及び遮蔽カバー116のいずれか一方と一体化された構成としてもよいし、分離板12及び遮蔽カバー116のいずれとも別体となるように構成されるものとしてもよい。このとき、図9に示すように、電池ケース51dは、電池6が挿入される開口部分が、遮蔽カバー116の基台10側に設置される。これにより、電池6の交換を行う際に、本体部110を基台10からの取り外したときに、遮蔽カバー116をも取り外すことなく電池6を交換できるため、検知部3、誘導壁51及び誘導路52を遮蔽カバー116により保護できる。
このような構成の火災警報器における誘導壁51と切欠部53,54との関係の詳細について、図11の平面図を参照にして以下に説明する。検知部3は、図11に示すように、分離板12の面方向において、その中心から偏心した位置に設置される。又、検知部3は、複数のラビリンス壁302と、発光ダイオードLを備えた発光部303と、フォトダイオードPDを備えた受光部304とが、光電基台となる底板301の外周側に周設された構成となる。この検知部3の外周側が防虫網305で覆われることで、検知部3内への虫や塵埃の侵入が防がれる。そして、開口部14側の端部が縦桟部113に接続された誘導壁51は、検知部3の外周壁における、ラビリンス壁302、発光部303、及び受光部304それぞれの設置位置に向かって、延設される。
このとき、切欠部53が設けられることのない誘導壁51は、その端部が検知部3の外周壁に当接される。即ち、誘導路52を形成する誘導壁51は、その一端が縦桟部113に接続されるとともに、その他端が検知部3の外周壁に接続される。又、流路が長くなる誘導路52a,52bの境界となる誘導壁51a(図9の誘導壁51に相当する)は、その一端が側壁11の内周面に当接される。そして、誘導壁51aの他端は、検知部3の外周壁に当接させることなく、検知部3の外周壁近傍に設置される。これにより、誘導壁51aの他端と検知部3の外周壁との間に、誘導路52a,52b間のバイパス路となる切欠部53が形成される。
又、誘導路52,52cの境界となる誘導壁51b,51cは、その間に分離板12から遮蔽カバー116まで貫通するコネクタ8を介在させて、1つの誘導壁を形成する。即ち、その一端が縦桟部113に接続された誘導壁51bの他端と、その一端が検知部3の外周壁に当接された誘導壁51cの他端とが、コネクタ8に接続されることにより、1つの誘導壁が形成される。尚、コネクタ8は、遮蔽カバー116の基台10側の表面からコネクタ8を突出させた構造のため、基台10から本体部110を取り外したときに、このコネクタ8に外部から電気信号を与えて、回路基板2上の不図示の制御部を動作させることで、火災警報器の動作試験などが行われる。
更に、分離板12から遮蔽カバー116まで貫通する電池ケース51dは、側壁11の内周面に当接されるとともに、検知部3の外周壁との間に空隙を設けるように設置される。このように設置される電池ケース51dは、誘導路52a,52c間に介在する誘導壁として機能し、検知部3との間の空隙により、誘導路52a,52c間のバイパス路となる切欠部54が形成される。よって、本実施例では、電池ケース51dと誘導壁51aとによって、流路の長い誘導路52aが形成され、電池ケース51dと誘導壁51b,51cとコネクタ8とによって、流路の短い誘導路52cが形成される。そして、誘導路52a,52cが、電池ケース51dを介在して隣接するように配置される。
このような構成とされることで、誘導路52aに検知対象流体が流入したとき、誘導壁51aに設けられた切欠部53がバイパス路として機能することで、誘導路52aの残留流体が、切欠部53を通じて誘導路52bに流れ込み、最終的に開口部14から排出される。又、誘導路52a,52cそれぞれに検知対象流体が流入したとき、電池ケース51dと検知部3との間に設けられた切欠部54がバイパス路として機能することで、誘導路52cに流れ込んだ検知対象流体の一部が、切欠部54を通じて誘導路52aに流れ込み、誘導路52aからの検知部3へ流入させる検知対象流体の量が増加する。
本発明は、流体より環境値を取得する検知部を備えた感知器に適用可能である。特に、光電式の煙検知部や感熱素子を備えた火災警報器を構成する感知器や、ガス量を測定するためのガス警報器を構成する感知器などに適用することができる。
は、本発明の第1の実施形態の感知器の構成を示す概略平面図である。 は、図1に示す感知器の構成を示す概略断面図である。 は、本発明の第2の実施形態の感知器の構成を示す概略平面図である。 は、本発明の第3の実施形態の感知器の構成を示す概略平面図である。 は、図4に示す感知器における流路の概略構成を示すブロック図である。 は、本発明の第4の実施形態の感知器の構成を示す概略平面図である。 は、図6に示す感知器における流路の概略構成を示すブロック図である。 は、本発明の第5の実施形態の感知器の構成を示す概略平面図である。 は、本発明の実施例1となる火災警報器の構成を示す概略断面図である。 は、図9の火災警報器の外観構成を示す側面図である。 は、図9の火災警報器における本体部の内部の構成を示す平面図である。 は、従来の感知器の構成を示す概略断面図である。
符号の説明
1 筐体
2 回路基板
3 検知部
4 発音体
6 電池
8 コネクタ
10 基台
11 側壁
12 分離板
13 天板
14,15 開口部
16 音孔
51 誘導壁(誘導部材)
51a〜51c 誘導壁(誘導部材)
51d 電池ケース
52 誘導路
52a〜52c 誘導路
53,54 切欠部(バイパス路)
100 底板
101 側壁部
102 係止部
110 本体部
112 横桟部
113 縦桟部
114 係止部
116 遮蔽カバー
301 底板
302 ラビリンス壁
303 発光部
304 受光部
305 防虫網

Claims (4)

  1. 外部から流れ込む流体により周辺環境の物理量の変化を表す環境値を検出する検知部と、該検知部により検出された環境値に基づいて周辺環境における異常の判定を行う制御部と、を備える感知器において、
    前記検知部及び前記制御部を内包する筐体と、
    前記筐体の外周面に開口した開口部と、
    該開口部から前記検知部に向かって延び、前記開口部から流入する流体を前記検知部まで誘導する複数の誘導路を区画構成する複数の誘導部材と、を備え、
    前記複数の誘導部材のうち一部のみに、隣接し合う2つの誘導路を連通させるバイパス路が形成されていることを特徴とする感知器。
  2. 請求項1において、
    前記バイパス路が前記誘導部材の一部を切り欠いた切欠部であり、
    該切欠部が、前記誘導路において前記開口部よりも前記検知部の外周側に近い領域に形成されることを特徴とする感知器。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記バイパス路が形成される誘導部材を境界として隣接する2つの誘導路では、流体が流れる流路の抵抗の大きさを互いに異ならせていることを特徴とする感知器。
  4. 請求項1又は請求項2において、
    前記バイパス路が形成される誘導部材を境界として隣接する2つの誘導路では、前記開口部から前記検知部までの流路の長さを互いに異ならせていることを特徴とする感知器。
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