JP5189308B2 - アスベスト除去方法 - Google Patents

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Description

本発明は、構造物上にアスベストが吹き付けられることによって形成されたアスベスト層を、ウォータジェットを用いて除去するアスベスト除去方法に関する。
従来のこのような分野の技術として、特開平1−304270号公報がある。この公報に記載されたアスベスト除去方法では、表面にアスベスト層が形成された壁面に、蛇腹状のゴム製カバーを当接させ、カバー中央に装備されたウォータジェット機構のノズルから高圧水(ウォータジェット)を噴射して壁面(構造物)に当てることによって、表面のアスベスト層からアスベストを剥離させる。そして、剥離させたアスベストをカバーで受け、排出通路から排出する。
特開平1−304270号公報
ここで、ウォータジェットを噴射して構造物に当ててアスベストを剥離させる上記アスベスト除去方法にあっては、構造物に対して細かいピッチでウォータジェットを当てなくてはならないため、作業効率という点で問題が生じていた。
本発明は、効率よく構造物上のアスベスト層を除去することができるアスベスト除去方法を提供することを目的とする。
本発明に係るアスベスト除去方法は、構造物上にアスベストが吹き付けられることによって形成されたアスベスト層を、ウォータジェットを用いて除去するアスベスト除去方法において、ノズルからアスベスト層へ向けて、金属からなる構造物の表面まで達する圧力でウォータジェットを噴射して、構造物の表面上での切断の間隔が50〜100mmとなるように、ノズルを所定の方向に移動させてアスベスト層を切断する工程と、アスベスト層と構造物との間に、除去部材を挿入してすくい上げる工程と、を備えたことを特徴とする。
このアスベスト除去方法では、ウォータジェットを利用することで、アスベスト層と構造物との表面との間を水圧によって剥離させることができ、水圧による剥離を考慮すると、構造物の表面上での切断間隔は50〜100mmが最適である。このような間隔をもってウォータジェットによりアスベスト層を切断すると、アスベスト層の自重によりアスベストが自然落下する場合もあるが、水圧によってアスベスト層と構造物の表面との間の剥離をかなり進行させているので、アスベスト層と構造物との間に除去部材を挿入する作業を、作業員の人力によって行うことができ、これにより、作業負担が軽減され、作業効率性をも向上する。また、細かいピッチでウォータジェットを当てる必要がなくなるため、少ない水と電力で、効率よく構造物上のアスベスト層を除去することができる。
また、アスベスト層をブロック状にするために、ノズルを所定の方向と交差する方向に移動させてアスベスト層を切断する工程を、更に備えることが好ましい。アスベスト層をブロック状に切断することによって、構造物の表面に接する面積を狭くし、アスベスト層を一層剥がれ易くすることができる。
交差方向における切断間隔としては、構造物の表面上で50〜100mmであることが好ましい。
また、先端が内側に向いた2本のノズルから同時にウォータジェットを噴射することによって、アスベスト層を切断することが好ましい。それぞれのノズルから噴射されたウォータジェットが構造物の表面に達すると、表面に衝突した水が当該表面に沿って内側へ案内され易くなり、アスベスト層と構造物の表面との間に高水圧が入り込み易くなる。これによって、アスベスト層を一層剥がれ易くすることができる。
本発明に係るアスベスト除去方法によれば、効率よく構造物上のアスベスト層を除去することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るアスベスト除去方法の好適な実施形態について説明する。
図1に示すように、建造物の壁や柱となる金属製の構造物1上には、アスベストが吹き付けられることによって、20〜50mm程度の厚みを有するアスベスト層2が形成されている。このアスベスト層2は、アスベストとセメントを混合させた混合物を吹き付ける湿式吹き付け式のアスベスト層である。なお、図1に示された、X軸及びY軸は水平面上で互いに90度をなしている。
先ず、アスベスト層2へ向けてノズル3からウォータジェット4を噴射する。噴射の圧力は、ウォータジェット4がアスベスト層2を貫通し構造物1の表面まで達する程度の圧力とする。
ウォータジェット4を噴射した状態で、ノズル3をX軸方向へ移動させ、アスベスト層2を直線的に切断すると、アスベスト層2と構造物1との表面との間を水圧によって剥離させることができる。ノズル3をX軸方向へ移動させた後、Y軸方向へ所定のピッチだけ移動させ、更にX軸の負の方向へ移動させる。このような一連の往復移動を繰り返すことにより、アスベスト層2を、Y軸方向へ所定の間隔で切断する。水圧による剥離を考慮すると、構造物の表面上での切断間隔(図1における寸法A)は50〜100mmが最適である。更に、作業効率性と剥がし易さを考慮すると、70mm程度が最も好ましい。
X軸方向におけるアスベスト層2の切断が完了した後、ノズル3をY軸方向へ移動させた後、X軸方向へ所定のピッチだけ移動させ、更にY軸の負の方向へ移動させる。このような一連の往復移動を繰り返すことにより、アスベスト層2を、X軸方向へ所定の間隔で切断する。水圧による剥離を考慮すると、構造物1の表面上での切断間隔(図1における寸法B)は50〜100mmが最適である。更に、作業効率性と剥がし易さを考慮すると、70mm程度が最も好ましい。以上のように、アスベスト層2をブロック状に切断することによって、構造物の表面に接する面積を狭くし、アスベスト層をはがれ易くすることができる。
図2に示すように、アスベスト層2の切断完了後、アスベスト層2と構造物1との間に、作業員がスクレーパ(除去部材)5を差し込み、アスベスト層2と構造物1との表面との間を完全に剥離させる。スクレーパ5をある程度まで挿入させた後、すくい上げることによって、構造物1の表面からアスベスト層2を容易に除去することができる。
次に、スクレーパ5による除去作業の後、構造物1の表面に残存した薄いアスベスト層をカバー付き回転ノズルで除去する。このカバー付き回転ノズルは、円形状のカバーの内部に、カバーの中心軸線周りに回転可能に支持されたノズルを備えたものである。残存したアスベスト層の表面にカバーをかぶせ、ウォータジェット4を噴射させながら内部のノズルを回転させ、カバー全体を進行方向へ移動させる。これによって、アスベスト層2の切断に伴い飛散する水及び細かなアスベストをカバーで受けながら、残存したアスベスト層をきれいに除去することができる。
以上のように、ウォータジェット4を利用することで、アスベスト層2と構造物1との表面との間を水圧によって剥離させることができる。最適な切断間隔をもってウォータジェット4によりアスベスト層2を切断することにより、アスベスト層2の自重によりアスベストが自然落下する場合もあるが、水圧によってアスベスト層2と構造物1の表面との間の剥離をかなり進行させているので、アスベスト層2と構造物との間にスクレーパ5を挿入する作業を、作業員の人力によって行うことができ、これにより、作業負担が軽減され、作業効率性をも向上する。また、細かいピッチでウォータジェット4を当てる必要がなくなるため、少ない水と電力で、効率よく構造物上のアスベスト層2を除去することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、アスベスト層をブロック状に切断しているが、Y軸方向へは切断せずX軸方向のみに切断してもよい。
また、単一のノズル3に代えて図3に示すようなマルチノズル6を用いてもよい。マルチノズル6は、ウォータジェット4を噴射するノズル部6aを3本備えている。ノズル部6a同士の間隔Cは、アスベスト層2の切断間隔と等しくなっており、これによって、アスベスト層2の切断作業効率を向上させることができる。
また、図4に示すようなコリジョンジェットノズル7を用いてもよい。コリジョンジェットノズル7は、作業員が握るためのハンドル7aと、ハンドル7aの先端に取り付けられた支持部材7bと、支持部材7bからそれぞれ左右対称に斜め外方へ延在する2本のアーム7cと、各アーム7cの先端に設けられて、噴射口7gが内側に向けられた2本のノズル部7dと、アーム7cの間で支持部材7bに固定されたローラー支持部7eと、ローラー支持部7eの先端に回転可能に取り付けられたローラー7fと備えている。コリジョンジョットノズル7は、それぞれのノズル部7dの噴射口7gから同時にウォータジェット4を噴射し、アスベスト層2を切断する。作業員は、アスベスト層2の切断時に、ローラー7fをアスベスト層2の表面に押し当てながら作業することができるので、コリジョンノズル7をスムーズに移動させることができ、切断作業の効率化を図ることができる。更に、ローラー7fによってノズル部7dの噴射口7gとアスベスト層2の距離を略一定に保つことができるので、切断作業を確実に行うことができる。
このようなコリジョンジェットノズル7を用いた場合、それぞれのノズル部7dから噴射されたウォータジェット4が構造物1の表面に達すると、表面に衝突した水が当該表面に沿って内側へ案内され易くなり、アスベスト層2と構造物1の表面との間に高水圧が入り込み易くなる。これによって、アスベスト層2を一層剥がれ易くすることができる。
更に、図5に示すように、ウォータジェット4をアスベスト層2に向かって噴射しないときは、それぞれのノズル部7dから噴射したウォータジェット4が互いに衝突するため、水圧が相殺される。これによって、アスベスト除去作業中の作業の安全性を向上させることができる。
本発明に係るアスベスト除去方法に適用される切断工程を示す斜視図である。 本発明に係るアスベスト除去方法に適用される除去工程を示す斜視図である。 ノズルの変形例であるマルチノズルを示す正面図である。 ノズルの変形例であるコリジョンジェットノズルを示す正面図である。 コリジョンジェットノズルの斜視図である。
符号の説明
1…構造物、2…アスベスト層、3…ノズル、4…ウォータジェット、5…スクレーパ(除去部材)。

Claims (4)

  1. 構造物上にアスベストが吹き付けられることによって形成されたアスベスト層を、ウォータジェットを用いて除去するアスベスト除去方法において、
    ノズルから前記アスベスト層へ向けて、金属からなる前記構造物の表面まで達する圧力で前記ウォータジェットを噴射して、前記構造物の表面上での切断の間隔が50〜100mmとなるように、前記ノズルを所定の方向に移動させて前記アスベスト層を切断する工程と、
    前記アスベスト層と前記構造物との間に、除去部材を挿入してすくい上げる工程と、を備えたことを特徴とするアスベスト除去方法。
  2. 前記アスベスト層をブロック状にするために、前記ノズルを前記所定の方向と交差する方向に移動させて前記アスベスト層を切断する工程を、更に備えたことを特徴とする請求項1記載のアスベスト除去方法。
  3. 前記交差方向における切断間隔は、前記構造物の前記表面上で50〜100mmであることを特徴とする請求項2記載のアスベスト除去方法。
  4. 先端が内側に向いた2本のノズルから同時に前記ウォータジェットを噴射することによって、前記アスベスト層を切断することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のアスベスト除去方法。
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