JP5185770B2 - コンバインの茎稈細断装置 - Google Patents
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Description
[1] 茎稈供給方向を切換可能な切換操作体を電動モータで駆動するように、モータ出力軸からの動力を減速ギヤ機構やコイルバネなどを介して切換操作体に伝達するように構成し、かつ、電動モータを、カッターケースの側面部を覆うサイドカバー部のうち、揺動支点側である右側のサイドカバー部に組み込んで構成したもの(特許文献1参照)。
上記課題を解決するために講じた本発明のコンバインの茎稈細断装置における技術手段は、請求項1に記載のように、脱穀装置の後方側にカッターケースを配備し、そのカッターケースを、脱穀装置のフィードチェーンが配備された側とは反対側の横一側方で走行機体上に設けた上下向きの揺動支点周りで揺動可能に装着し、このカッターケースに、前記脱穀装置側から供給される茎稈を切断箇所へ供給する切断用経路側と、前記切断箇所から外れた箇所へ送り出す排出用経路側とに、茎稈供給方向を切換可能な切換操作体を備え、この切換操作体を電動モータで駆動するように構成してあるとともに、その電動モータを前記カッターケースの前記上下向きの揺動支点から遠い側の横側壁部分に装備させ、前記電動モータと前記切換操作体とは、連係機構を介して前記切換操作体を揺動操作することにより茎稈供給方向を切換可能に連係されているとともに、前記連係機構中に、切断用経路側への茎稈供給姿勢に切り換えられた前記切換操作体の経路拡張側への姿勢変化に対して弾性抵抗を与える付勢手段を備え、かつ、この付勢手段は、前記弾性抵抗に抗して前記切換操作体をさらに経路拡張側に姿勢変化させるに伴ってデッドポイントを越えて前記弾性抵抗が軽減されるように構成してあることを特徴とする。
上記のように、解決手段1にかかる本発明のコンバインの茎稈細断装置は、次の作用及び効果を奏する。
電動モータは、カッターケースの揺動支点側ではなく、揺動支点から遠い側の横側壁部分に装備させてあるから、各種部材が集約的に配置されている揺動支点側のスペースを狭めることなく、より空間的に余裕のある前記揺動支点から遠い側の横側壁部分を利用して配置でき、電動モータのメンテナンス作業等を行い易くなる。
また、この前記揺動支点から遠い側の横側壁部分は、脱穀装置のフィードチェーン側を覆う一連のカバー体で覆うことができる。したがって、カッターケース側とフィードチェーン側とを個別のカバー体で覆う構造とした場合に比べて、カバー体の兼用化によるカバー体自体やその固定構造の簡素化を図ることができる利点がある。その上、メンテナンス作業に際しては、前記一連のカバー体を着脱することで、同時的にメンテナンス作業が行われる蓋然性が高い脱穀系の伝動部とともに、開放状態と閉塞状態とに切り換えることができ、便利に作業を行うことができる。
さらにこの付勢手段は、その弾性抵抗に抗して切換操作体がさらに経路拡張側に姿勢変化されると、デッドポイントを越えて切換操作体の姿勢変化を許すことができるので、切断経路でワラ詰まりが生じたときに、前記切換操作体を十分に大きく開放させて詰まり解消作業を行うことができる利点がある。
〔解決手段2〕
本発明のコンバインの茎稈細断装置における第2の解決手段は、請求項2の記載のように、脱穀装置の後方側にカッターケースを配備し、そのカッターケースを、脱穀装置のフィードチェーンが配備された側とは反対側の横一側方で走行機体上に設けた上下向きの揺動支点周りで揺動可能に装着し、このカッターケースに、前記脱穀装置側から供給される茎稈を切断箇所へ供給する切断用経路側と、前記切断箇所から外れた箇所へ送り出す排出用経路側とに、茎稈供給方向を切換可能な切換操作体を備え、この切換操作体を電動モータで駆動するように構成してあり、前記電動モータと前記切換操作体とは、連係機構を介して前記切換操作体を揺動操作することにより茎稈供給方向を切換可能に連係されているとともに、前記連係機構中に、切断用経路側への茎稈供給姿勢に切り換えられた前記切換操作体の経路拡張側への姿勢変化に対して弾性抵抗を与える付勢手段を備え、かつ、この付勢手段は、前記弾性抵抗に抗して前記切換操作体をさらに経路拡張側に姿勢変化させるに伴ってデッドポイントを越えて前記弾性抵抗が軽減されるように構成してある点に特徴がある。
〔解決手段3〕
本発明のコンバインの茎稈細断装置における第3の解決手段は、請求項3の記載のように、前記切断用経路側への茎稈供給姿勢に切り換えられたのちに前記付勢手段の付勢力に抗して経路拡張側へ変化した状態の前記切換操作体に係止して、さらなる経路拡張側への姿勢変化を規制する係止具が、手動操作にて前記切換操作体に対する係止を解除自在に備えられ、前記係止具が前記係止を解除する状態に切り換えられると、前記切換操作体がその係止具にて係止されていた位置から経路拡張側へ姿勢変化することが許容されるように構成されている点に特徴がある。
〔解決手段4〕
本発明のコンバインの茎稈細断装置における第4の解決手段は、請求項4の記載のように、前記連係機構が、前記電動モータにて回動操作されるモータ側の連係用部材と、前記切換操作体と共に姿勢変化する操作体側の連係用部材とを、前記回動支点軸の軸芯方向に沿って並ぶ状態で備えて構成され、前記付勢手段が、前記モータ側の連係用部材と前記操作体側の連係用部材との間に位置して、前記モータ側の連係用部材と前記操作体側の連係用部材とに亘って設けられている点に特徴がある。
〔解決手段5〕
本発明のコンバインの茎稈細断装置における第5の解決手段は、請求項5の記載のように、前記モータ側の連係用部材が前記回動支点軸に相対回動自在に支持され、前記操作体側の連係用部材が前記回動支点軸に一体回動自在に支持されている点に特徴がある。
〔解決手段6〕
本発明のコンバインの茎稈細断装置における第6の解決手段は、請求項6の記載のように、前記モータ側の連係用部材と前記付勢手段との連係箇所と、前記操作体側の連係用部材との前記付勢手段との連係箇所とが、前記回動支点軸の軸芯までの径方向での離間距離を異ならせてある点に特徴がある。
〔解決手段7〕
本発明のコンバインの茎稈細断装置における第7の解決手段は、請求項7の記載のように、前記付勢手段は、捻りバネにて構成されるとともに、その捻り方向が前記回動支点軸の軸芯と平行な軸芯周りとなるように配備され、前記モータ側の連係用部材及び前記操作体側の連係用部材の夫々に対して前記回動支点軸の軸芯と平行な軸芯周りで回動自在に連係されている点に特徴がある。
本発明のコンバインの茎稈細断装置における第8の解決手段は、請求項8の記載のように、脱穀装置のフィードチェーンが配備された側とは反対側の横一側方で、走行機体上に設けた上下向きの揺動支点が配備される側のカッターケースの横側壁部分には、その横側壁部分側からカッターケース外へ処理対象茎稈が脱落することを制限するように、カッターケースの上縁よりも下方側からカッターケースの上縁よりも上方側に延出された遮蔽板を備えてある点に特徴がある。
上記のように、解決手段8にかかる本発明のコンバインの茎稈細断装置では、前記解決手段1〜7のいずれかにかかる発明と同等な作用効果の他に、次の作用効果をも奏する。
すなわち、フィードチェーンで後方搬送された処理対象茎稈は、茎稈細断装置の切断用経路に供給するに際して、フィードチェーンで把持していた株元側をも切断対象とする必要から、茎稈全体を穂先側へ斜め送りしてから切断を行うものである。ところが、茎稈が特に長い場合や、搬送中の姿勢乱れなどに起因して、茎稈穂先側がカッターケースからはみ出してしまうことがある。
本発明では、このような場合に、茎稈の穂先側に相当する側のカッターケースの横側壁部分に、カッターケースの上縁よりも下方側からカッターケースの上縁よりも上方側に延出された遮蔽板を備えたものであるから、前記穂先側に相当する横側壁部分側からカッターケース外へ処理対象茎稈が脱落することを抑止し得る利点がある。
〔全体構成〕
図1及び図2に示すように、左右一対のクローラ式走行装置10によって自走し、かつ、運転座席11を有した運転部などを備えた自走機体の機体フレーム1の前端部に、刈取前処理装置2の前処理フレーム20の基端側を回動自在に連結し、前記機体フレーム1に脱穀装置12及び穀粒タンク13を設けるとともに、脱穀装置12の後部に排ワラ処理部3を設けて、本発明の茎稈細断装置4を適用したコンバインを構成してある。
刈取前処置装置12を下降作業位置にして自走機体を走行させると、刈取前処理装置2が複数条の植立穀稈を引起装置21によって引起し処理するとともにバリカン型の刈取り装置22で刈取って、刈取穀稈を搬送装置23によって機体後方側に搬送していく。
排ワラ処理部3は、図3、図4に示すように、脱穀装置12の機枠内の後部に設けた株元側無端回動チェーン31及び穂先側無端回動ベルト32を有した排ワラ搬送装置30、ならびに脱穀装置12の後部に位置するカッターケース40を有した茎稈細断装置4を備えて構成されている。
穂先側無端回動ベルト32は、その長手方向での複数箇所から株元側無端回動チェーン31の搬送突起よりも長く突出している茎稈係止搬送突起32a(図3及び図4参照)を備えており、脱穀フィードチェーン12aからの脱穀排ワラの穂先側を前記搬送突起32aによって係止させて自走機体後方向きで扱口とは反対側に搬送する。
前記蓋体47を倒伏閉じ姿勢にしてあると、株元側無端回動チェーン31及び、穂先側無端回動ベルト32からの脱穀排ワラを蓋体47の上面側に横架姿勢で落下させ、この蓋体47の上面上を後方側に滑落させてカッターケース40の後側から圃場に落下させることになる。
図3、図6、及び図8に示すように、脱穀装置12側の駆動力を取り出す出力プーリ12bと、切断軸43の端部に設けたカッター駆動プーリ43aとを、伝動ベルト33aとテンションプーリ33bとを備えたベルト伝動機構33を介して連動連結してある。前記テンションプーリ33bは、図6に示すようにコイルスプリング33cによって常時緊張側に付勢されている。
そして、前記中継部材35には伝動用の小径ギヤ35bが一体形成されており、この小径ギヤ35bが供給軸45の軸端に一体回転自在に装着された伝動用の大径ギヤ45aと係合している。これによって、前記切断軸43に伝えられた駆動力が、減速されて供給軸45に伝達されるように構成してある。
すなわち、前記支柱15には、穀粒搬出用オーガ14の縦筒部分14aが連結されており、この支柱15の剛性によって、穀粒搬出用オーガ14の縦筒部分14aを支えるように機体フレーム1に立設されたものであるが、これと同時に、茎稈細断装置4を支持して回動操作するための上下方向軸心y2の支点取付部としての役割も果たしている。
このようにして、カッターケース40を上下方向軸芯y2まわりで回動操作可能に構成すると、前記茎稈細断装置4や脱穀装置12の内部を点検するとか清掃するなどの作業を行なう際、図4に示すように、茎稈細断装置4を前記上下方向軸芯y2まわりで自走機体に対して後方に回動操作して、遊端側が脱穀装置12から後方に離間した開き位置にすることにより、機体の後部やカッターケース40の前部側を開放して作業が行いやすくなる。
前記供給刃46を備える供給軸45は、切断刃5を備える切断軸43との間隔を、次に示すような軸間変更機構:によって変更可能に構成してある。
すなわち、この軸間変更機構6は、図8乃至図15に示すように、前記カッターケース40の一方の横側壁40b部分に設けられた中継軸34、及び、その中継軸34と同心でカッターケース40の他方の横側壁40bに固定された補助中継軸37とのそれぞれに枢支された左右一対のL字形のアーム部材60と、その各アーム部材60,60の前記枢支された側とは反対側の端部で相対回動自在に両端側を枢支されたカム軸61と、そのカム軸61のカム部62を案内するカム受け部材63と、前記中継軸34に一端側を枢支されたカム操作部材64とで構成されている。
この相対移動を許容するために、図13に示すように、前記カッターケース40の両横側壁40b、40bを貫通する前記供給軸45が挿通された状態で揺動可能な、前記共通軸心P1周りの円弧状の第1長孔40cをカッターケース40の両横側壁40b、40bに形成してある。前記カム軸61は、その一端側が前記カッターケース40の横側壁40bを貫通し、他端側は横側壁40bの内面側に接当した状態で支持されており、前記貫通する側の横側壁40bに、前記カム軸61が挿通された状態で揺動することを許容するように、前記共通軸心P1周りの円弧状に形成された第2長孔40dを設けてある。
その結果、カム軸61を支持するアーム部材60も前記軸心P2の移動量に相当する角度分だけ、前記共通軸心P1周りで揺動作動され、このアーム部材60に支持されている供給軸45が、図13(a)に示す位置から図13(b)に示す位置にまで、第1長孔40c内を移動する。これによって、供給軸45の前記第1長孔40c内での移動量に相当する量だけ、切断軸43に対する供給軸45の軸間距離を変更することができる。
図14では、前記だるま孔63bの図中左側の孔部分に止めボルト63Bが係入されている状態を示しているが、この止めボルト63Bを図中の右側の孔部分に係入すれば、カム受け部材63の全体を図中の左方へ移動させた状態で固定することができる。このように止めボルト63Bの位置を変更すれば、カム受け部材63と横側壁40bに形成されている第2長孔40dとの相対的な位置関係が変化して、前記供給軸45の位置を、変更されたカム受け部材63の位置に対応させて調節することができる。
その結果、図12(a)に示すように重合代が少ない状態では、図11に示すように、切断刃5の内の大径刃50が供給刃46に対向する箇所でのみ切断刃5と供給刃46が重合して茎稈が切断され、小径刃51が供給刃46に対向する箇所では、切断刃5と供給刃46が重合せず、この箇所で切断が行われないため、茎稈の切断長が長い状態で切断されることになる。
図12(b)に示すように重合代が大きい状態では、図10に示すように、切断刃5の内の大径刃50と小径刃51が共に供給刃46と重合して茎稈が切断されるので、茎稈の切断長が短い状態で切断されることになる。
茎稈細断装置4における茎稈供給方向を、切断用経路側と排出用経路側とに切り換えるための切換操作体、及びその切換操作体を駆動するための構造は次のように構成されている。
そして、この蓋体47を上記の茎稈供給方向の切換のために操作するための切換操作体駆動装置7は、カッターケース40の前記上下方向軸心y2が存在する側とは反対側の横側壁40bに対して取り付けられた電動モータ70と、その電動モータ70の動力を前記蓋体47に伝達する連係機構としての蓋体操作機構71とから構成されている。
そして、この電動モータ70の出力軸に固定された出力用ピニオン70aが後述する蓋体操作機構71のセクトギヤ72に噛み合って、電動モータ70の動力で前記セクトギヤ72を回動操作できるように取り付けてある。
したがって、カッターケース40の前記上下方向軸心y2が存在する側の横側壁40b側からパイプフレーム49内を通して電線ハーネス25を配設することによって、前記上下方向軸心y2が存在する側の横側壁40bとは反対側の横側壁40bに取り付けられている電動モータ70に対して、カッターケース40の前後や上下などのケース外空間を通す必要なく電源線を導くことができる。
そして、この動作伝達バネ74の弾性は、電動モータ70で蓋体47を駆動する際にセクトギヤ72側のバネ受けピン72dが蓋体47を開放する側、もしくは閉塞する側へ移動を始めても、図18に示すように、前記両バネ受けピン72d,73a同士の間隔Lが殆ど変化せずに回動部材73側のバネ受けピン73aに操作力を伝達し得るようにバネ力を設定してある。
そして、図19に示すように、茎稈供給方向を切断用経路R1側とするように蓋体47を開放姿勢とした状態で、切断箇所でのワラ詰まりが生じると、蓋体47が図中の仮想線の状態から実線の状態に姿勢変化することを許容するように、つまり、前記両バネ受けピン72d,73a同士の間隔Lが、前記蓋体47に対するワラ詰まりによる押圧作用が働く側、この場合には前記間隔Lが圧縮されて狭くなる側に弾性変形されるように、そのバネ力を設定してある。
このとき、回動支点軸47aの軸心P4から、セクトギヤ72側のバネ受けピン72dの軸心P5までの距離r1と、回動支点軸47aの軸心P4から回動部材73側のバネ受けピン73aの軸心P6までの距離r2とは、前者が後者よりも大きく設定されていて、前記軸心P4と軸心P5とを結ぶ仮想線分をデッドポイント線DPとして、軸心P6がその前後に移動できるようになっているので、動作伝達バネ74は、図19に示す状態から図20に示す状態に変化する途中でデッドポイント線DPを越えて移動する。
この場合、図17に示す蓋体47の閉塞姿勢時の位置と、図18に示す出力用ピニオン70aで駆動されたセクトギヤ72と対応する蓋体47の開放姿勢位置は前記ポテンショメータ77で検出できるが、図19に示す詰まりワラで押圧された状態の蓋体47の姿勢、及び図20における詰まり解除用の蓋体47の開放姿勢は検出することができない。
前記茎稈細断装置4の、前記支柱15によって上下方向軸芯y2まわりで回動可能に支持された側とは反対側の横側面である左側面は、前述の電動モータ70や各種伝動機構等を含めた各種作動装置とともに、脱穀装置12の前記脱穀フィードチェーン12aが存在する側を覆う一連の脱穀部カバー16によって覆われている。
したがって、茎稈細断装置4のメンテナンスなどで、前述の電動モータ70等点検したい場合には、茎稈を送り込む側の脱穀装置12の伝動系についても同時的に点検することが必要となることが多いので、前記脱穀部カバー16を取り外すだけで、脱穀装置12側と茎稈細断装置4側との両方のメンテナンス関連作業を簡素化し易い。
この右側面には、カッターケース40と、その上方側で脱穀装置12側から延出された上部カバー12cとの間を覆うように遮蔽板8を設けてある。
上記遮蔽板8は、図21、及び図22に示すように、その下縁部分8aがカッターケース40の横側壁40b部分の上縁よりも下方側に入り込む状態で設けられ、上縁側は前記カッターケース40の上縁よりも上方側に延出されて、茎稈穂先側に相当する横側壁40b部分からカッターケース40外へ処理対象茎稈が脱落することを確実に制限するように構成されている。
茎稈供給方向を、切断用経路側と排出用経路側とに切り換えるための切換操作体としては、最良の実施形態に示したようなカッターケース40の蓋体47を用いたものに限らず、蓋体47とは別の専用の切換操作体を用いてもよい。この場合、カッターケース40の蓋体は着脱する構造とするなど、適宜の構造を採用すればよい。
本発明は、脱穀排ワラを処理対象物とする細断装置の他、各種の茎稈を処理対象物とする細断装置にも適用できる。従って、排ワラ細断装置やその他の細断装置を総称して茎稈細断装置と呼称する。
4 茎稈細断装置
8 遮蔽板
12 脱穀装置
12a フィードチェーン
40 カッターケース
40b 横側壁
47 蓋体(切換操作体)
47a 回動支点軸
48 手動係止金具(係止具)
70 電動モータ
71 蓋体操作機構(中継機構)
72 セクトギア(モータ側の連係用部材)
73 回動部材(操作体側の連係用部材)
R1 切断用経路
R2 排出用経路
y2 上下向きの揺動支点
Claims (8)
- 脱穀装置の後方側にカッターケースを配備し、そのカッターケースを、脱穀装置のフィードチェーンが配備された側とは反対側の横一側方で走行機体上に設けた上下向きの揺動支点周りで揺動可能に装着し、このカッターケースに、前記脱穀装置側から供給される茎稈を切断箇所へ供給する切断用経路側と、前記切断箇所から外れた箇所へ送り出す排出用経路側とに、茎稈供給方向を切換可能な切換操作体を備え、
この切換操作体を電動モータで駆動するように構成してあるとともに、その電動モータを前記カッターケースの前記上下向きの揺動支点から遠い側の横側壁部分に装備させ、
前記電動モータと前記切換操作体とは、連係機構を介して前記切換操作体を揺動操作することにより茎稈供給方向を切換可能に連係されているとともに、前記連係機構中に、切断用経路側への茎稈供給姿勢に切り換えられた前記切換操作体の経路拡張側への姿勢変化に対して弾性抵抗を与える付勢手段を備え、かつ、この付勢手段は、前記弾性抵抗に抗して前記切換操作体をさらに経路拡張側に姿勢変化させるに伴ってデッドポイントを越えて前記弾性抵抗が軽減されるように構成してあるコンバインの茎稈細断装置。 - 脱穀装置の後方側にカッターケースを配備し、そのカッターケースを、脱穀装置のフィードチェーンが配備された側とは反対側の横一側方で走行機体上に設けた上下向きの揺動支点周りで揺動可能に装着し、このカッターケースに、前記脱穀装置側から供給される茎稈を切断箇所へ供給する切断用経路側と、前記切断箇所から外れた箇所へ送り出す排出用経路側とに、茎稈供給方向を切換可能な切換操作体を備え、
この切換操作体を電動モータで駆動するように構成してあり、
前記電動モータと前記切換操作体とは、連係機構を介して前記切換操作体を揺動操作することにより茎稈供給方向を切換可能に連係されているとともに、前記連係機構中に、切断用経路側への茎稈供給姿勢に切り換えられた前記切換操作体の経路拡張側への姿勢変化に対して弾性抵抗を与える付勢手段を備え、かつ、この付勢手段は、前記弾性抵抗に抗して前記切換操作体をさらに経路拡張側に姿勢変化させるに伴ってデッドポイントを越えて前記弾性抵抗が軽減されるように構成してあるコンバインの茎稈細断装置。 - 前記切断用経路側への茎稈供給姿勢に切り換えられたのちに前記付勢手段の付勢力に抗して経路拡張側へ変化した状態の前記切換操作体に係止して、さらなる経路拡張側への姿勢変化を規制する係止具が、手動操作にて前記切換操作体に対する係止を解除自在に備えられ、
前記係止具が前記係止を解除する状態に切り換えられると、前記切換操作体がその係止具にて係止されていた位置から経路拡張側へ姿勢変化することが許容されるように構成されている請求項1又は2記載のコンバインの茎稈細断装置。 - 前記連係機構が、前記電動モータにて回動操作されるモータ側の連係用部材と、前記切換操作体と共に姿勢変化する操作体側の連係用部材とを、前記回動支点軸の軸芯方向に沿って並ぶ状態で備えて構成され、
前記付勢手段が、前記モータ側の連係用部材と前記操作体側の連係用部材との間に位置して、前記モータ側の連係用部材と前記操作体側の連係用部材とに亘って設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインの茎稈細断装置。 - 前記モータ側の連係用部材が前記回動支点軸に相対回動自在に支持され、前記操作体側の連係用部材が前記回動支点軸に一体回動自在に支持されている請求項4記載のコンバインの茎稈細断装置。
- 前記モータ側の連係用部材と前記付勢手段との連係箇所と、前記操作体側の連係用部材との前記付勢手段との連係箇所とが、前記回動支点軸の軸芯までの径方向での離間距離を異ならせてある請求項4又は5記載のコンバインの茎稈細断装置。
- 前記付勢手段は、捻りバネにて構成されるとともに、その捻り方向が前記回動支点軸の軸芯と平行な軸芯周りとなるように配備され、前記モータ側の連係用部材及び前記操作体側の連係用部材の夫々に対して前記回動支点軸の軸芯と平行な軸芯周りで回動自在に連係されている請求項4〜6のいずれか1項に記載のコンバインの茎稈細断装置。
- 脱穀装置のフィードチェーンが配備された側とは反対側の横一側方で、走行機体上に設けた上下向きの揺動支点が配備される側のカッターケースの横側壁部分には、その横側壁部分側からカッターケース外へ処理対象茎稈が脱落することを制限するように、カッターケースの上縁よりも下方側からカッターケースの上縁よりも上方側に延出された遮蔽板を備えてある請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンバインの茎稈細断装置。
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