JP5184767B2 - 露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、基板の露光を行う露光装置に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置は、感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布した基板へ、マスクを介して露光光を照射することにより、マスクのパターンを基板へ転写するものである。
露光装置の露光光を発生する光源には、水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ等の様に、高圧ガスをバルブ内に封入したランプが使用されている。これらのランプは、発熱量が多く、余り高温になるとバルブが破裂する恐れがあるため、冷却しながら使用しなければならない。露光用の照明装置の冷却機構に関するものとして、例えば、特許文献1に記載のものがある。
特開2004−71782号公報
一般に、露光光の照度は、ランプの表面温度により変化する。ランプには、表面温度の規定値が定められており、露光処理を行う際は、露光光の照度を安定させるために、ランプの表面温度を規定値に保たなければならない。
従来は、ランプの表面温度が過度に高くなってバルブが破裂するのを防止するため、ランプの表面温度が規定値に近い状態でランプの発熱による温度上昇と冷却による温度降下とが均衡する様に、冷却機構の冷却能力を決定していた。このため、ランプの点灯を開始した直後は、冷却機構の冷却能力が必要以上に高く、ランプの表面温度が規定値に達するのに時間が掛かって、露光処理を迅速に開始することができないという問題があった。
また、基板の大きさやフォトレジストの種類によって露光に必要な露光光の光量が異なる場合、ランプを交換してランプの容量を変更する必要がある。その場合、ランプの容量に応じて発熱量が異なるため、従来の冷却能力を固定した冷却機構では、各種の容量のランプに対応することができなかった。
本発明の課題は、露光光の照度を短時間で安定させ、露光処理を迅速に開始することである。また、本発明の課題は、露光に必要な露光光の光量が異なっても、露光光の照度を安定させることである。また、本発明の課題は、高品質な基板を短いタクトタイムで製造することである。
本発明の露光装置は、ランプから発生した露光光により基板を露光する露光装置であって、冷却媒体の吸気口及び排気口を有し、複数のランプを収容してランプの周囲に冷却媒体の流れを形成するランプハウスと、吸気口又は排気口から吸入又は排出される冷却媒体の量を調節して、ランプの周囲を流れる冷却媒体の流量を調節する調節手段と、排気口に配置され当該排気口から排出される冷却媒体の温度を検出する温度センサーと、温度センサーの検出結果から、必要なランプの冷却量を判定する冷却量判定回路と、冷却量判定回路の判定結果に基づき、調節手段を制御する制御回路とを有し、ランプの表面温度に応じて、調節手段を制御して、ランプの表面温度が低いときに比べランプの表面温度が上昇したときにランプの冷却量を大きくする制御手段とを備えたものである。
ランプの点灯を開始した直後は、ランプの表面温度が低いので、ランプの冷却量が小さく、ランプの表面温度が急激に上昇して短時間で規定値に達する。ランプの表面温度が上昇するに伴い、ランプの冷却量が大きくなり、ランプの発熱による温度上昇と冷却による温度降下とが均衡して、ランプの表面温度が規定値に保たれる。従って、露光光の照度が短時間で安定し、露光処理を迅速に開始することができる。また、発熱量が異なる各種の容量のランプに対応することができるので、露光に必要な露光光の光量が異なっても、露光光の照度が安定する。
ランプハウスの排気口から排出される冷却媒体の温度は、ランプの表面温度に応じて変化する。排気口に配置された温度センサーにより排気口から排出される冷却媒体の温度を検出し、検出結果から、必要なランプの冷却量を判定し、判定結果に基づき、吸気口又は排気口から吸入又は排出される冷却媒体の量を調節するので、ランプの表面温度を直接測定することなく、ランプの表面温度に応じて、ランプの冷却量が変更される。従って、ランプの表面温度を直接測定するための高価な測定器具が必要なく、装置が安価に構成される。
さらに、本発明の露光装置は、調節手段が、吸気口又は排気口に隣接して設けられ、冷却媒体が衝突する調節板を有する可変ダンパーであり、制御回路が、冷却量判定回路の判定結果に基づき、調節板の傾きを制御する可変ダンパー制御回路であるものである。調節板を有する可変ダンパーにより、簡単な構成で、吸気口又は排気口から吸入又は排出される冷却媒体の量が調節される。
あるいは、本発明の露光装置は、調節手段が、排気口に接続された排気ファンであり、制御回路が、冷却量判定回路の判定結果に基づき、排気ファンの始動及び停止を行い、または排気ファンの回転数を制御する排気ファン制御回路であるものである。排気ファンの始動及び停止を行い、または排気ファンの回転数を制御する簡単な動作で、排気口から排出される冷却媒体の量が調節される。
さらに、本発明の露光装置は、ランプハウスが、複数のランプを収容して各ランプの周囲に冷却媒体の流れを形成するものである。露光光を発生する光源に複数のランプを用いる場合にも、露光光の照度が短時間で安定し、露光処理を迅速に開始することができる。
本発明によれば、ランプの表面温度に応じて、吸気口又は排気口から吸入又は排出される冷却媒体の量を調節して、ランプの周囲を流れる冷却媒体の流量を調節し、ランプの表面温度が低いときに比べランプの表面温度が上昇したときにランプの冷却量を大きくすることにより、露光光の照度を短時間で安定させ、露光処理を迅速に開始することができる。また、発熱量が異なる各種の容量のランプに対応することができるので、露光に必要な露光光の光量が異なっても、露光光の照度を安定させることができる。
さらに、本発明によれば、ランプハウスの排気口に配置された温度センサーにより排気口から排出される冷却媒体の温度を検出し、検出結果から、必要なランプの冷却量を判定し、判定結果に基づき、吸気口又は排気口から吸入又は排出される冷却媒体の量を調節することにより、ランプの表面温度を直接測定することなく、ランプの表面温度に応じて、ランプの冷却量を変更することができる。従って、ランプの表面温度を直接測定するための高価な測定器具が必要なく、装置を安価に構成することができる。
さらに、本発明によれば、調節板を有する可変ダンパーにより、簡単な構成で、吸気口又は排気口から吸入又は排出される冷却媒体の量を調節することができる。
あるいは、本発明によれば、排気ファンの始動及び停止を行い、または排気ファンの回転数を制御する簡単な動作で、排気口から排出される冷却媒体の量を調節することができる。
さらに、本発明によれば、複数のランプをランプハウスに収容し、各ランプの周囲に冷却媒体の流れを形成することにより、露光光を発生する光源に複数のランプを用いる場合にも、露光光の照度を短時間で安定させ、露光処理を迅速に開始することができる。
図1は、本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。本実施の形態は、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置の例を示している。露光装置は、ベース3、Xガイド4、Xステージ5、Yガイド6、Yステージ7、θステージ8、Z−チルト機構9、チャック10、マスクホルダ20、及び露光光照射装置30を含んで構成されている。なお、露光装置は、これらの他に、基板1を搬入する搬入ユニット、基板1を搬出する搬出ユニット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
図1において、チャック10は、基板1の露光を行う露光位置にある。露光位置の上空には、マスクホルダ20によってマスク2が保持されている。基板1は、露光位置から離れた受け渡し位置において、図示しない搬入ユニットによりチャック10へ搭載され、また図示しない搬出ユニットによりチャック10から回収される。
チャック10は、Z−チルト機構9を介してθステージ8に搭載されており、θステージ8の下にはYステージ7及びXステージ5が設けられている。Xステージ5は、ベース3に設けられたXガイド4に沿ってX方向(図面横方向)へ移動する。Xステージ5のX方向への移動によって、チャック10は受け渡し位置と露光位置との間を移動する。Yステージ7は、Xステージ5に設けられたYガイド6に沿ってY方向(図面奥行き方向)へ移動する。θステージ8はθ方向へ回転し、Z−チルト機構9はZ方向(図面縦方向)へ移動及びチルトする。
露光位置において、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転によって、基板1の位置決めが行われる。また、Z−チルト機構9のZ方向への移動及びチルトによって、マスク2と基板1とのギャップ制御が行われる。
マスクホルダ20の上空には、露光光照射装置30が設けられている。露光光照射装置30は、ランプ31、集光鏡32、第1平面鏡33、レンズ34、シャッター35、コリメーターレンズ36、第2平面鏡37、電源38、及びランプ冷却機構を含んで構成されている。なお、図1では、ランプ冷却機構のうち、ランプハウス39のみが示されている。
ランプ31には、水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ等の様に、高圧ガスをバルブ内に封入したランプが使用されている。ランプ31は、電源38から電圧が印加されると点灯して、露光光を発生する。
ランプ31で発生した露光光は、集光鏡32により集光され、第1平面鏡33で反射する。第1平面鏡33で反射した露光光は、フライアイレンズ又はロットレンズ等からなるレンズ34へ入射し、レンズ34を透過して照度分布が均一になる。シャッター35が開いているとき、レンズ34を透過した露光光は、コリメーターレンズ36を透過して平行光線束となり、第2平面鏡37で反射して、マスク2へ照射される。
図2は、本発明の一実施の形態によるランプ冷却機構を示す図である。本実施の形態のランプ冷却機構は、ランプハウス39、温度センサー40、可変ダンパー41、排気ファン42、冷却量判定回路43、及び可変ダンパー制御回路44を含んで構成されている。
ランプハウス39には、ランプ31、集光鏡32、第1平面鏡33、及びレンズ34が収容されている。ランプハウス39は、ランプ31より下方の位置に空気の吸気口39aを有し、ランプ31より上方の位置に空気の排気口39bを有する。排気口39bには、可変ダンパー41を介して、排気ファン42が接続されている。排気ファン42を始動すると、ランプハウス39内の空気が排気口39bから排出され、ランプハウス39内へ空気を補うために、吸気口39aから空気が吸入される。
集光鏡32の底部には、ランプ31が貫通する開口が設けられており、吸気口39aから吸入された空気は、矢印で示す様に、集光鏡32の開口を通ってランプ31の周囲を流れ、ランプ31を冷却する。ランプ31の周囲を流れた空気は、ランプ31の熱を吸収して温度が上昇し、排気口39bから排出される。
排気口39bと排気ファン42との間には、可変ダンパー41が、排気口39bに隣接して設けられている。可変ダンパー41は、空気が衝突する調節板41aを有し、調節板41aの傾きを変更して、排気口39bから排出される空気の量を調節する。
温度センサー40は、排気口39bから排出される空気の温度を検出する。冷却量判定回路43は、温度センサー40の検出結果から、必要なランプ31の冷却量を判定する。可変ダンパー制御回路44は、冷却量判定回路43の判定結果に基づき、可変ダンパー41の調節板41aの傾きを制御する。
図3は、本発明の他の実施の形態によるランプ冷却機構を示す図である。本実施の形態では、可変ダンパー41が吸気口39aに隣接して設けられている点が、図2に示した実施の形態と異なる。その他の構成要素は、図2に示した実施の形態と同様である。可変ダンパー41は、空気が衝突する調節板41aを有し、調節板41aの傾きを変更して、吸気口39aから吸入される空気の量を調節する。
温度センサー40は、排気口39bから排出される空気の温度を検出する。冷却量判定回路43は、温度センサー40の検出結果から、必要なランプ31の冷却量を判定する。可変ダンパー制御回路44は、冷却量判定回路43の判定結果に基づき、可変ダンパー41の調節板41aの傾きを制御する。
図4は、本発明のさらに他の実施の形態によるランプ冷却機構を示す図である。本実施の形態では、ランプハウス39に複数のランプ31及び集光鏡32が収容されている点と、可変ダンパー制御回路44が複数の可変ダンパー41を別々に制御する点が、図3に示した実施の形態と異なる。その他の構成要素は、図3に示した実施の形態と同様である。吸気口39aから吸入された空気は、矢印で示す様に、各集光鏡32の開口を通って各ランプ31の周囲を流れ、各ランプ31を冷却する。各ランプ31の周囲を流れた空気は、各ランプ31の熱を吸収して温度が上昇し、排気口39bから排出される。
温度センサー40は、排気口39bから排出される空気の温度を検出する。冷却量判定回路43は、温度センサー40の検出結果から、必要なランプ31の冷却量を判定する。可変ダンパー制御回路44は、冷却量判定回路43の判定結果に基づき、可変ダンパー41の調節板41aの傾きをそれぞれ別々に制御する。
図2〜図4に示した実施の形態によれば、調節板41aを有する可変ダンパー41により、簡単な構成で、吸気口39a又は排気口39bから吸入又は排出される空気の量を調節することができる。
図5は、本発明のさらに他の実施の形態によるランプ冷却機構を示す図である。本実施の形態のランプ冷却機構は、ランプハウス39、温度センサー40、排気ファン42、冷却量判定回路43、及び排気ファン制御回路45を含んで構成されている。
ランプハウス39には、ランプ31、集光鏡32、第1平面鏡33、及びレンズ34が収容されている。ランプハウス39は、ランプ31より下方の位置に空気の吸気口39aを有し、ランプ31より上方の位置に空気の排気口39bを有する。排気口39bには、排気ファン42が接続されている。排気ファン42を始動すると、ランプハウス39内の空気が排気口39bから排出され、ランプハウス39内へ空気を補うために、吸気口39aから空気が吸入される。排気ファン42は、始動又は停止の切り替えにより、または回転数を変更して、排気口39bから排出される空気の量を調節する。
集光鏡32の底部には、ランプ31が貫通する開口が設けられており、吸気口39aから吸入された空気は、矢印で示す様に、集光鏡32の開口を通ってランプ31の周囲を流れ、ランプ31を冷却する。ランプ31の周囲を流れた空気は、ランプ31の熱を吸収して温度が上昇し、排気口39bから排出される。
温度センサー40は、排気口39bから排出される空気の温度を検出する。冷却量判定回路43は、温度センサー40の検出結果から、必要なランプ31の冷却量を判定する。排気ファン制御回路45は、冷却量判定回路43の判定結果に基づき、排気ファン42の始動及び停止を行い、または排気ファン42の回転数を制御する。
図6は、本発明のさらに他の実施の形態によるランプ冷却機構を示す図である。本実施の形態では、ランプハウス39に複数のランプ31及び集光鏡32が収容されている点が、図5に示した実施の形態と異なる。その他の構成要素は、図5に示した実施の形態と同様である。吸気口39aから吸入された空気は、矢印で示す様に、各集光鏡32の開口を通って各ランプ31の周囲を流れ、各ランプ31を冷却する。各ランプ31の周囲を流れた空気は、各ランプ31の熱を吸収して温度が上昇し、排気口39bから排出される。
図5及び図6に示した実施の形態によれば、排気ファン42の始動及び停止を行い、または排気ファン42の回転数を制御する簡単な動作で、排気口39bから排出される空気の量を調節することができる。
以上説明した実施の形態において、排気口39bから排出される空気の温度は、ランプ31の表面温度に応じて変化する。排気口39bから排出される空気の温度を検出し、検出結果から、必要なランプ31の冷却量を判定し、判定結果に基づき、吸気口39a又は排気口39bから吸入又は排出される空気の量を調節するので、ランプ31の表面温度を直接測定することなく、ランプ31の表面温度に応じて、ランプ31の冷却量が変更される。
ランプ31の点灯を開始した直後は、ランプ31の表面温度が低いので、ランプ31の冷却量が小さく、ランプ31の表面温度が急激に上昇して短時間で規定値に達する。ランプ31の表面温度が上昇するに伴い、ランプ31の冷却量が大きくなり、ランプ31の発熱による温度上昇と冷却による温度降下とが均衡して、ランプ31の表面温度が規定値に保たれる。従って、露光光の照度が短時間で安定し、露光処理を迅速に開始することができる。また、発熱量が異なる各種の容量のランプに対応することができるので、露光に必要な露光光の光量が異なっても、露光光の照度が安定する。
以上説明した実施の形態によれば、ランプ31の表面温度に応じて、吸気口39a又は排気口39bから吸入又は排出される空気の量を調節して、ランプ31の周囲を流れる空気の流量を調節し、ランプ31の冷却量を変更することにより、露光光の照度を短時間で安定させ、露光処理を迅速に開始することができる。また、発熱量が異なる各種の容量のランプに対応することができるので、露光に必要な露光光の光量が異なっても、露光光の照度を安定させることができる。
さらに、ランプハウス39の排気口39bから排出される空気の温度を検出し、検出結果から、必要なランプ31の冷却量を判定し、判定結果に基づき、吸気口39a又は排気口39bから吸入又は排出される空気の量を調節することにより、ランプ31の表面温度を直接測定することなく、ランプ31の表面温度に応じて、ランプ31の冷却量を変更することができる。従って、ランプ31の表面温度を直接測定するための高価な測定器具が必要なく、装置を安価に構成することができる。
さらに、図4及び図6に示した実施の形態によれば、複数のランプ31をランプハウス39に収容し、各ランプ31の周囲に空気の流れを形成することにより、露光光を発生する光源に複数のランプを用いる場合にも、露光光の照度を短時間で安定させ、露光処理を迅速に開始することができる。
なお、以上説明した実施の形態では、ランプ31を冷却する冷却媒体として空気を用いているが、本発明はこれに限らず、空気以外の気体を冷却媒体として用いてもよい。また、以上説明した実施の形態では、ランプハウス39に2つの吸気口39aが設けられているが、1つ又は3つ以上の吸気口を設けてもよい。同様に、以上説明した実施の形態では、ランプハウス39に1つの排気口39bが設けられているが、2つ以上の排気口を設けてもよい。
本発明は、プロキシミティ露光装置に限らず、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影する投影露光装置にも適用することができる。
本発明の露光装置を用いて、マスクのパターンを基板へ転写することにより、露光光の照度を短時間で安定させ、露光処理を迅速に開始することができるので、高品質な基板を短いタクトタイムで製造することができる。
例えば、図7は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、ガラス基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、ガラス基板上にTFTアレイが形成される。
また、図8は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、ガラス基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、ガラス基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図7に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図8に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)及び着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明の露光装置を適用することができる。
本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施の形態によるランプ冷却機構を示す図である。 本発明の他の実施の形態によるランプ冷却機構を示す図である。 本発明のさらに他の実施の形態によるランプ冷却機構を示す図である。 本発明のさらに他の実施の形態によるランプ冷却機構を示す図である。 本発明のさらに他の実施の形態によるランプ冷却機構を示す図である。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 基板
2 マスク
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6 Yガイド
7 Yステージ
8 θステージ
9 Z−チルト機構
10 チャック
20 マスクホルダ
30 露光光照射装置
31 ランプ
32 集光鏡
33 第1平面鏡
34 レンズ
35 シャッター
36 コリメーターレンズ
37 第2平面鏡
38 電源
39 ランプハウス
39a 吸気口
39b 排気口
40 温度センサー
41 可変ダンパー
41a 調節板
42 排気ファン
43 冷却量判定回路
44 可変ダンパー制御回路
45 排気ファン制御回路

Claims (3)

  1. ランプから発生した露光光により基板を露光する露光装置であって、
    冷却媒体の吸気口及び排気口を有し、複数のランプを収容してランプの周囲に冷却媒体の流れを形成するランプハウスと、
    前記吸気口又は前記排気口から吸入又は排出される冷却媒体の量を調節して、ランプの周囲を流れる冷却媒体の流量を調節する調節手段と、
    前記排気口に配置され当該排気口から排出される冷却媒体の温度を検出する温度センサーと、該温度センサーの検出結果から、必要なランプの冷却量を判定する冷却量判定回路と、該冷却量判定回路の判定結果に基づき、前記調節手段を制御する制御回路とを有し、ランプの表面温度に応じて、前記調節手段を制御して、ランプの表面温度が低いときに比べランプの表面温度が上昇したときにランプの冷却量を大きくする制御手段とを備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 前記調節手段は、前記吸気口又は前記排気口に隣接して設けられ、冷却媒体が衝突する調節板を有する可変ダンパーであり、
    前記制御回路は、前記冷却量判定回路の判定結果に基づき、前記調節板の傾きを制御する可変ダンパー制御回路であることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記調節手段は、前記排気口に接続された排気ファンであり、
    前記制御回路は、前記冷却量判定回路の判定結果に基づき、前記排気ファンの始動及び停止を行い、または前記排気ファンの回転数を制御する排気ファン制御回路であることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
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