JP2010128301A - 露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水銀ランプ交換などの照明系メンテナンス等で発熱体の発熱量変化に対して周辺部への影響を抑制し、メンテナンス復帰時間を短縮し、露光装置の性能変動への影響を最小限に抑える。
【解決手段】 照明光発生手段の照明光に寄与しない発熱手段、及び照明系の熱量を制御する熱量制御手段により、照明光発生手段における熱量を所定値とする、もしくは温度分布を一定とするように熱量制御手段から熱量を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、数多くの異なる種類のパターンを有する原版(マスク)を基板(ガラスプレート)に転写する露光装置に関するものである。
IC、LSI、液晶ディスプレイなどの製造工程において、数多くの異なる種類のパターンを有する原版(マスク)を基板(シリコンウエハ又はガラスプレート)に転写する工程に露光装置を用いている。
露光装置は、光源からの照明光を均一化する照明光学系、原版(マスク)のパターンを基板(シリコンウエハ又はガラスプレート)に転写する投影光学系又は反射光学系又はその複合光学系、原版(マスク)や基板(シリコンウエハ又はガラスプレート)を搬送・位置決めを行う搬送系(ステージ)、様々な原版(マスク)をマスクストッカーからマスクステージへ搬送し、マスク交換を行う搬送系など、様々なユニットと、そしてそれら全てを覆い、露光装置内の雰囲気を調整・管理している筐体(サーマルチャンバ)によって構成されている。
近年では、基板サイズの大型化、ツインステージ等の搬送機構の複数化により、露光装置の大型化が進んでいる。特に、液晶の分野を筆頭に、薄型ディスプレイの分野において、基板サイズの大型化に伴い、液晶露光装置は大型化の一途を辿っている。また、ディスプレイサイズの大型化により、原版(マスク)サイズ、原版のパターンを転写する光学系の大型化も進んでいる。露光装置の大型化が進む一方も、露光装置の性能である、解像力、重ね合わせ精度、スループットの向上は求められ、サーマルチャンバ内、各ユニット内の温度・気流の制御はさらなる精度向上が求められている。
従来から、サーマルチャンバ内の雰囲気を一定、又は所定値にするため温度・気流の流れの調整・管理、各ユニット内の性能向上・性能安定化のための温度調整・管理が行われている。
《従来技術1》
照明光源の水銀ランプ、光源からの照明光を均一化する照明光学系において、高出力の水銀ランプを用いるため発熱量が大きい。照明光源、照明光学系はサーマルチャンバ内に含まれるあるいはサーマルチャンバに隣接するために、照明光源、照明光学系周り又は隣接部への断熱材配置によるサーマルチャンバへの熱量遮断、水銀ランプ又は照明光学系への冷却送風・排気による発熱量低下によって、サーマルチャンバ内の温度・気流の流れを調整・管理し、極力一定になるようにしている。また、特許文献1記載の方法では、発熱体の冷媒温度が常に一定の範囲内になるように冷媒流量調整を行うことで発熱量を制御している。
《従来技術2》
また、露光装置内のユニットに対しては、以下の方法にて、温度調整・制御を行っている。特許文献2記載の方法では、レンズ周辺の加熱及び制御によりレンズの温度分布を制御し、特許文献3記載の方法では、投影光学系の鏡筒外面に加熱装置を配置し、加熱装置の発熱量を制御することで投影光学系内の温度不均一を補正している。ともに、ユニットに対する温度調整・制御であり、サーマルチャンバ内のような露光装置全体に対する方法ではない。
特開2006−13212号公報 特開平5−347239号公報 特開2005−203522号公報
ディスプレイサイズの大型化により露光範囲が拡大し、基板サイズの大型化により相反するスループットの同等または向上が求められる中、露光時間の短縮化が求められる。露光範囲の拡大、露光時間の短縮化により、より多くの照度を得るために照明系の照明光源の出力が増加する。
しかしながら、上記従来例ではサーマルチャンバの大型化、照明光源の出力増加による熱量増加に対しては、以下の点で問題が生じる。サーマルチャンバ内の雰囲気を調整・管理するために、温度調整・風量調整されたエアの送風及び一定量の排気により、温度分布を一定に保ち、気流を整流化している。サーマルチャンバ内の気流の流れを一方向にするため、ある方向から送風し、排気する循環系となっている。しかしながら、サーマルチャンバの大型化、照明光源の出力増加による熱量増加により、断熱材・熱量排気を行っても照明光源、照明光学系の周辺への影響度が大きい。そのため、水銀ランプ交換などの照明系メンテナンス時に照明光源の水銀ランプ等の電源を落とすと照明光源の熱量が大きく変化し、それによりサーマルチャンバ内の温度分布が大きく変化する。また、サーマルチャンバの大型化のため、エア送風出口より最も離れた箇所への温度調整・気流の整流化は困難となり、水銀ランプ交換終了後の装置復帰にはサーマルチャンバ内の温度分布安定までに十分な時間が必要となる。また、局所的な温度制御、気流の整流化は困難である。エア送風出口より最も離れた箇所への温度調整・気流の整流化を短時間で安定させるために、温度調整・風量調整されたエア送風量の増加が予測されるが、ユーザーから提供されるエアの供給量には限度があり、格段の増加は見込めない。さらに、サーマルチャンバ内を大流量のエアで送風することで、サーマルチャンバ内のパーティクルをさらに巻き上げる問題があり、露光性能への影響が予測される。発熱体を冷媒で温度制御する場合も、熱量変化の増大により冷媒流量の増大、離れた箇所への調整の困難さ、局所的な温度制御、気流の整流化の困難さに関しては上記と同様である。
また、水銀ランプ交換などの照明系メンテナンス後の装置復帰に十分な時間をかけずに製品を流品させると、サーマルチャンバ内の温度分布が変化していることで調整した干渉計の値がメンテナンス前後で変化し、アライメント精度、重ね合わせ精度に影響を及ぼす。このように、発熱体の発熱量変化に影響して周辺又は隣接する雰囲気の温度分布・気流の整流化等が変化する場合には、従来の技術では不十分で、サーマルチャンバ内の温度、気流を安定させることが難しい。
本出願に係る発明の目的は、水銀ランプ交換などの照明系メンテナンス等で発熱体の発熱量変化に対して周辺部への影響を抑制し、メンテナンス復帰時間を短縮し、露光装置の性能変動への影響を最小限に抑えることである。
上記目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、光源を任意の出力(または照度)に制御するための光源制御手段と、前記光源を前記光源制御手段からの信号により照明光として発生する照明光発生手段とを有する露光装置において、前記照明光発生手段の照明光に寄与しない発熱手段及び照明系の熱量を制御する熱量制御手段により、前記照明光発生手段における熱量を所定値とする、もしくは温度分布を一定とするように熱量を制御することを特徴とする。上記の構成において、照明光発生手段に発熱量の変化が生じた場合に、照明光発生手段の照明光に寄与しない発熱手段及び照明系の熱量を制御する熱量制御手段により熱量を所定値もしくは温度分布一定とし、照明光発生手段等の周辺への熱量変化の影響度を抑える。
本出願に係る第2の発明は、前記発熱手段及び前記熱量制御手段において、前記照明光発生手段における熱量の所定値、もしくは温度分布の一定とは、前記光源を任意の出力条件で制御した際に、前記照明光発生手段にて発生する熱量、もしくは温度分布であることを特徴とする。上記の構成において、照明光発生手段における熱量の所定値、もしくは温度分布の一定とは、露光装置稼動状況に応じて、光源の出力条件が異なり、それに応じた熱量の所定値、もしくは温度分布であり、規定されているわけではない。
本出願に係る第3の発明は、前記発熱手段及び前記熱量制御手段において、温度センサを用いた温度計測手段を有することを特徴とする。上記の構成において、温度センサの温度情報に応じて、発熱手段及び熱量制御手段より熱量を制御し、熱量の所定値、もしくは温度分布を一定とする。
本出願に係る第4の発明は、前記発熱手段及び前記熱量制御手段において、前記照明光発生手段の隣接部に熱回収機構を設け、熱回収機構により回収した熱量を前記発熱手段へ移動させることを特徴とする。上記の構成において、照明光源の発熱量を照明光発生手段の隣接部に配置した熱回収機構により熱回収し、発熱手段へ熱量を移動させ、発熱に再利用する。熱回収機構により回収した熱量は一定期間保持するか、又は必要な分だけ再利用し、残りは露光装置外へ排出するなどの選択が可能である。
本出願に係る第5の発明は、前記発熱手段及び前記熱量制御手段において、前記発熱手段及び前記熱量制御手段の熱量を制御するタイミングが、前記光源の出力変化が発生する時であることを特徴とする。上記の構成において、装置稼動の所望条件とは異なる光源の出力変化が発生した時に、発熱手段及び熱量制御手段により熱量を制御する。
本出願に係る第6の発明は、前記光源を点灯/消灯する切り換え、又は前記光源を複数配置し、複数の光源の中で増減させる切り換えにより、前記光源の出力変化が発生することを特徴とする。上記の構成において、メンテナンス時の光源を点灯/消灯する切り換え、装置使用条件変更時など、複数の光源の中で増減させる切り換えにより、出力変化が発生した時に、発熱手段及び熱量制御手段により熱量を制御する。
本出願に係る第7の発明は、前記照明光発生手段の下流に照明光を通過/遮断するシャッターを有し、前記シャッターの駆動動作により下流への熱量が変化する時が前記照明光発生手段の熱量を制御するタイミングであることを特徴とする。上記の構成において、照明光発生手段の下流に配置したシャッターの平行動作により、照明光発生手段の下流への熱量が変化する時に、発熱手段及び熱量制御手段により熱量を制御する。
本出願に係る第8の発明は、前記発熱手段の発熱体が一体又は分割して配置され、前記熱量制御手段によって各々の発熱体の熱量を制御することを特徴とする。上記の構成において、発熱手段の発熱体が一体又は分割で配置されることで、一括又は局所的に熱量制御手段によって各々の発熱体の熱量を制御することが可能となり、熱量の所定値、もしくは温度分布が精度良く安定的供給ができる。
以上説明したように、本出願の発明によれば、発熱体の発熱量変化に対して周辺部への影響を抑制し、メンテナンス復帰時間を短縮することで、サーマルチャンバ内の温度分布の再現性、気流の流れの安定化が図られ、干渉計計測値の再現性が向上し、それによりアライメント精度、位置決め精度の再現性向上、さらに重ね合わせ精度の再現性向上により、露光装置の性能変動を最小限に抑制することが実現可能となる。
以下に本発明の各実施形態について、詳細に説明する。
図1は本発明を適用できる第一の実施形態に係る露光装置の全体概略図である。
まず本実施例では、液晶用のガラス基板のような大型の基板にマスクパターンを転写する露光装置について説明する。10は露光装置本体を収納するサーマルチャンバ、20はマスク、30は基板(ガラス基板)である。光源42から出た光束が照明光学系41を通ってマスク20を照明して、ミラー光学系60によりマスク20上のパターンを基板30上に転写することができる。光源42には水銀ランプ等が使用される。
マスク20は、マスク20を保持、移動するためのマスクステージ21により支持されている。基板30は基板チャック32により真空吸着された状態で露光される。基板チャック32の下方には、本体ベース31上に配置した、移動するための基板ステージ33が配置されている。
マスクステージ21および基板ステージ33は共にレーザー干渉測長器50により位置計測制御される。レーザー干渉測長器50はレ−ザヘッド51、干渉ミラ−52、53、および基板ステージ33に取り付けられた第1の反射ミラ−54とマスクステージ21に取り付けられた第2の反射ミラ−55が配置されている。
マスクステージ21の上方には、マスク20と基板30の像をミラー光学系60を介して観察できる観察光学系40が配置されている。
また、サーマルチャンバ10には、露光装置本体の温度調節装置が設けられており、これは主に空気の温度調整を行う空調機室11および微小異物を濾過し清浄空気の均一な流れを形成するフィルタボックス12、また露光装置環境を外部と遮蔽するブース13で構成されている。
空調機室11内にある冷却器14および再熱ヒータ15により温度調整された空気が、送風機16により流量調整され、フィルタボックス12を介してブース13内に供給される。そして、レーザー干渉測長器50による位置計測制御に対し、計測誤差を最小限とするため、温度変化を最小限にしている。ブース13に供給された空気はリターン口17より再度空調機室11に取り込まれて循環する。そうすることで、サーマルチャンバ10内の気流の流れを上から下へ、右から左へと固定した方向の流れを作り出している。なお厳密には完全な循環系ではなく、ブース13内に微小異物が侵入するのを防止するため、常時陽圧になるよう循環空気量の約1割の空気を外気導入口18より導入している。
また、サーマルチャンバ10には、インラインから基板30の受け渡しをするためのインターフェース開口部1があり、そこにシャッター2が構成されている。サーマルチャンバ10の外部から基板30を搬入/搬出するロボットハンドの基板受け渡し信号に応じ、シャッターの開閉動作が行われる。
光源42を含む照明光学系41の周りにはシートヒータ43が配置され、照明光学系41の筐体に密着させる。シートヒータ43は発熱体であり、ニクロム線などの電熱線に電流を流すことで発熱させる手段ですが、別の発熱手段でもかまわない。例えば、照明光学系41の筐体にチューブを巻きつけ、温かい液体を循環させることで発熱する手段でも可能である。シートヒータ43のような発熱体、光源42を含む照明光学系41や照明光学系41の筐体、を覆うように断熱材44が配置され、サーマルチャンバ10で温度・気流を調整・管理したい空間へ照明光学系41からの熱量が影響しないように構成される。図1のような装置構成では、マスクステージ21の空間、基板ステージ33の空間、レーザー干渉測長器50、各干渉ミラー等による干渉光測定空間、温度・風量が調整された空気が送風されるフィルタボックス12付近、などが温度・気流を調整・管理したいため、照明光学系41の周り全体が断熱材44により覆われる。断熱材44はウレタン断熱材や真空断熱材などを使用し、熱による性能変化、材質変化がなく、パーティクルが発生しないものが望ましい。照明光学系41の筐体に隣接した位置に熱回収手段45が配置される。熱回収手段45は排気ファンや冷媒用液体などがあり、それにより回収された熱量は必要なタイミングで発熱手段として再利用される。排気ファンによる熱回収の場合には、一時温かい空気を断熱された空間に保管し、必要なタイミングで温かい空気を所望の箇所へ送風する。冷媒用液体による熱量収の場合には、一時温かい液体を断熱された空間に保管し、必要なタイミングで温かい液体をチューブにより所望の箇所へ循環させたり、保管後に温かい液体の熱量を空気に熱交換させ、必要なタイミングで温かい空気を所望の箇所へ送風したりする。
光源42による光源出力などの制御情報や、露光装置のメンテナンス信号、光源42の水銀ランプON/OFF信号が熱量制御手段に入力され、それに応じてシートヒータ43のような発熱手段に指令信号が出力される。光源42の水銀ランプ等のメンテナンスを行う場合に、光源42の電源をOFFさせることで、照明光学系41の発熱量が変化し、サーマルチャンバ10内の温度・気流が変化する。メンテナンス前の状況である、光源の制御情報による照明光学系41の発熱により、サーマルチャンバ10内の温度分布・気流の流れを初期とする。メンテナンス中は照明光学系41の発熱量が変化するため、その熱量を補い、上記で定義した初期状態の温度分布・気流の流れを作り出すため、必要な発熱量を熱量制御手段から指令される。
したがって第1の実施形態では、メンテナンスの場合やメンテナンス以外の場合など、水銀ランプの電源をOFFさせることで照明光学系41の発熱量が変化する場合には、以上の手段によりサーマルチャンバ10内の温度分布・気流の流れの変化が少なく、ほぼ一定にさせることで、メンテナンス復帰時間も短縮され、露光装置性能の再現性・安定性が向上する。
次に、本発明による第二の実施形態について説明する。
図2は本発明を適用できる第二の実施形態に係る露光装置の全体概略図である。
図1の第一の実施形態と同様の動作をする構成部に関しては、同番号を振り、その説明を省略し、新規な構成部のみについて説明を行う。
照明光学系41と観察光学系40の間に露光シャッター46が配置され、観察光学系40の上面に固定されている。露光シャッター46は露光時に円弧開口部に照明光が通過すうように照明遮断部材を平行移動させ、露光時以外には円弧開口部が遮蔽されるように照明遮断部材を露光時の照明遮断部材移動とは逆の平行移動を行う。それにより、ミラー光学系60へ照明光が通過/遮断されたりする。露光シャッター46の動作により、ミラー光学系60へ照明光を照射することで、照明光がマスク20を透過し、ミラー光学系60からの露光光が基板30へ露光される。
照明光が露光シャッター46で通過/遮断されることにより、露光シャッター46や照明光学系41の筐体からの熱量が変化する。照明光が通過から遮断されることにより、露光シャッター46や照明光学系41の筐体からの発熱量が増加し、マスクステージ21の空間の温度分布や気流の流れが変化する。また、フィルタボックス12から送風される、温度・風量が調整された空気が露光シャッター46や照明光学系41の筐体付近を通過すると温度上昇する。温度上昇した空気をサーマルチャンバ10へ送風することで、サーマルチャンバ10内全体の温度分布や気流の流れが変化する。よって、レーザー干渉測長器50による計測値が調整された計測値とは異なる。そして、露光シャッターの動作により、アライメント精度や位置決め精度が干渉計計測に影響されるため、アライメント精度や位置決め精度が再現せず、さらに重ね合わせ精度が再現しないことになる。露光シャッターは1枚の基板(ガラスプレート)への露光の開始前に照明光通過の動作と終了後に照明光遮断の動作を行うが、次の基板(ガラスプレート)への露光開始までには時間があり、その間に露光シャッター46や照明光学系41の筐体からの発熱により、サーマルチャンバ10内の温度分布や気流の流れが変化する。
光源42の水銀ランプは液晶製造のプロセスにより、ランプ使用の個数が2灯や3灯と変化することがある。ランプが2灯から3灯へ変化することで、光源の出力が増加し、照明光学系41からの熱量が増加する。逆に、ランプが3灯から2灯へ変化することで、光源の出力が減少し、照明光学系41からの熱量が減少する。
光源42による光源出力などの制御情報や、ランプ2灯/3灯の切り換え信号、露光シャッター46の動作情報が熱量制御手段に入力され、それに応じてシートヒータ43のような発熱手段に指令信号が出力される。露光シャッター46の動作、ランプ2灯/3灯の切り換えを行う場合に、上記で述べてきたように、照明光学系41の発熱量が変化し、サーマルチャンバ10内の温度・気流が変化する。照明光が通過する露光シャッター46の位置や、ランプ3灯使用の場合、そのときの光源の制御情報による照明光学系41の発熱からの、サーマルチャンバ10内の温度分布・気流の流れを初期状態とする。照明光が遮断する露光シャッター46の位置や、ランプ2灯使用時の場合は、照明光学系41の発熱量が減少するため、その熱量を補い、上記で定義した初期状態の温度分布・気流の流れを作り出すため、必要な発熱量を熱量制御手段から指令される。
したがって第2の実施形態では、露光シャッター46の動作前後、ランプ2灯/3灯の切り換え前後の場合など、メンテナンス等ではなく、生産中や短時間の装置停止の場合には、以上の手段により照明光学系41の発熱量が変化する状況でもサーマルチャンバ10内の温度分布・気流の流れの変化が少なく、ほぼ一定にさせることで、露光装置性能を安定的に供給することができる。
次に、本発明による第二の実施形態について説明する。
図3は本発明を適用できる第二の実施形態に係る露光装置の全体概略図である。
図1の第一の実施形態と同様の動作をする構成部に関しては、同番号を振り、その説明を省略し、新規な構成部のみについて説明を行う。
シートヒータ43のような発熱体、光源42を含む照明光学系41や照明光学系41の筐体、断熱材44の全て又はいずれかに温度センサ47を配置し、対象物に密着させる。温度センサ47は複数配置する。
また、シートヒータ43のような発熱体は一体でもよいが、光源42を含む照明光学系41や照明光学系41の筐体全体を覆えるように、発熱体を複数配置する。各々の発熱体自身又は近辺には温度センサ47が配置されている。
各々の温度センサ47からの温度情報は熱量制御手段に入力され、各々発熱体ごとに熱量が調整できるように発熱体へ制御出力信号を送ることが可能である。各々の温度センサ47からの温度情報をもとに、各々の発熱体への発熱量が指示される。
光源42による光源出力などの制御情報や、露光装置のメンテナンス信号、光源42の水銀ランプON/OFF信号、ランプ2灯/3灯の切り換え信号、露光シャッター46の動作情報が熱量制御手段に入力され、それに応じてシートヒータ43のような発熱手段に指令信号が出力される。各実施形態で説明したように、各信号/情報により照明光学系41の発熱量が変化し、サーマルチャンバ10内の温度・気流が変化する。各実施形態で述べた初期状態の温度分布・気流の流れを作り出すため、各々の温度センサ47からの温度情報をもとに、必要な発熱量を熱量制御手段から指令される。
したがって第3の実施形態では、局所的に熱量調整が可能となるため、第1、第2の実施形態の熱量制御よりも精度の良く行われる。これにより、露光装置性能を向上させ、安定的に供給することができる。
本発明を適用できる第一の実施形態に係る露光装置の全体概略図 本発明を適用できる第二の実施形態に係る露光装置の全体概略図 本発明を適用できる第三の実施形態に係る露光装置の全体概略図
符号の説明
1 インターフェース開口部
2 シャッター
10 サーマルチャンバ
11 空調機室
12 フィルタボックス
13 ブース
14 冷却器
15 再熱ヒータ
16 送風機
17 リターン口
18 外気導入口
20 マスク
21 マスクステージ
30 基板
31 本体ベース
32 基板チャック
33 基板ステージ
40 観察光学系
41 照明光学系
42 光源
43 シートヒータ
44 断熱材
45 熱回収手段
46 露光シャッター
47 温度線センサー
50 レーザー干渉測長器
51 レーザーヘッド
52,53 干渉ミラー
54,55 反射ミラー
60 ミラー光学系

Claims (8)

  1. 光源を任意の出力(または照度)に制御するための光源制御手段と、前記光源を前記光源制御手段からの信号により照明光として発生する照明光発生手段とを有する露光装置において、前記照明光発生手段の照明光に寄与しない発熱手段及び照明系の熱量を制御する熱量制御手段により、前記照明光発生手段における熱量を所定値とする、もしくは温度分布を一定とするように熱量を制御することを特徴とする露光装置。
  2. 前記発熱手段及び前記熱量制御手段において、前記照明光発生手段における熱量の所定値、もしくは温度分布の一定とは、前記光源を任意の出力条件で制御した際に、前記照明光発生手段にて発生する熱量、もしくは温度分布であることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記発熱手段及び前記熱量制御手段において、温度センサを用いた温度計測手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記発熱手段及び前記熱量制御手段において、前記照明光発生手段の隣接部に熱回収機構を設け、熱回収機構により回収した熱量を前記発熱手段へ移動させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の露光装置。
  5. 前記発熱手段及び前記熱量制御手段において、前記発熱手段及び前記熱量制御手段の熱量を制御するタイミングが、前記光源の出力変化が発生する時であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の露光装置。
  6. 前記光源を点灯/消灯する切り換え、又は前記光源を複数配置し、複数の光源の中で増減させる切り換えにより、前記光源の出力変化が発生することを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記照明光発生手段の下流に照明光を通過/遮断するシャッターを有し、前記シャッターの駆動動作により下流への熱量が変化する時が前記照明光発生手段の熱量を制御するタイミングであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の露光装置。
  8. 前記発熱手段の発熱体が一体又は分割して配置され、前記熱量制御手段によって各々の発熱体の熱量を制御することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の露光装置。
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