JP5184236B2 - 帯電性成形体および画像形成装置用クリーニングユニット - Google Patents
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Description
通常、転写材にトナーを転写させた後の感光ドラムの表面には正規極性の残存トナーの他に、正規極性とは反対極性の残存トナーが付着している。その感光ドラムに付着した反対極性の残存トナーの一部は、正規極性の電圧が印加された帯電ローラに移行して付着することがあり、使用回数が多くなる程、帯電ローラの表面への反対極性の残存トナーの付着量が多くなる。しかし、特許文献1に記載されているように、帯電ローラにクリーニング部材が接触していると、摩擦帯電し、その帯電したクリーニング部材から、帯電ローラに付着した反対極性のトナーに電荷を付与する。これにより、帯電ローラの周面に付着したトナーを正規の極性に変化させて、感光ドラムに戻せるようになっている。
また、特許文献2には、第2のフィルムシールとしてポリウレタン製のものを使用することが記載されているが、ポリウレタン製のフィルムシールは、転写ベルトとの摩擦による帯電性および機械的強度に優れているとはいえなかった。そのため、クリーニングユニットのトナー除去性、耐久性が不充分であった。
本発明は、負に帯電する摩擦帯電性および機械的強度に優れ、しかも安価である帯電性成形体を提供することを目的とする。また、トナー除去性および耐久性に優れ、しかも安価である画像形成装置用クリーニングユニットを提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置用クリーニングユニットは、不要なトナーが付着した部材を清掃するクリーニング部材を備える画像形成装置用クリーニングユニットであって、クリーニング部材が、上記帯電性成形体であることを特徴とする。
本発明の画像形成装置用クリーニングユニットは、トナー除去性および耐久性に優れ、しかも安価である。
本発明の帯電性成形体は、アリールポリフェニルスルホンとフッ素樹脂とを必須成分として含み、充填材を任意成分として含む帯電性樹脂組成物からなっている。また、帯電性樹脂組成物には、着色剤や増量剤等が含まれていてもよい。
また、摺動性を向上させる充填材として、黒鉛、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、窒化ホウ素、雲母、芳香族ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、フッ化カルシウム、フッ化黒鉛、ガラスフレーク、カーボンブラック、グラファイト、青銅等が挙げられる。
また、熱伝導性を向上させる充填材として、酸化ベリリウム、窒化アルミニウム、アルミナ、マグネシア、チタニア等が挙げられる。
また、吸着性を付与させる充填材として、シリカゲル、ゼオライト、タルク、ベントナイト、チタン酸カリウム等が挙げられる。
また、その他の機能性を付与させる充填材として、炭酸カルシウム、チタン酸バリウム、カオリン、クレー等が挙げられる。
フィルム状帯電性成形体の厚さは10〜500μmであることが好ましい。フィルム状帯電性成形体の厚さが10μm以上であれば、機械的強度がより高くなり、500μm以下であれば、充分な可とう性を確保できる。
また、フィルム状帯電性成形体は単層体であってもよいし、積層体であってもよい。
帯電性成形体がフィルム状である場合には、成形方法として、押出成形法、カレンダー成形法、インフレーション成形法などを適用することができる。さらに、押出成形法としては、例えば、単層Tダイ成形法、フィールドブロックやマルチマニホールドダイを用いた多層共押出成形法などを適用できる。
また、帯電性成形体は、JIS C2318に準拠して測定した引張強度が30MPa以上、特に40MPa以上になり、JIS C2318に準拠して測定した引張伸び率が8%以上、特に10%以上になり、JIS K7128−3に準拠して測定した引裂強度が50N/mm以上、特に80N/mm以上になることが判明した。
しかも、上記帯電性成形体は、ポリイミド製ではないから、安価である。
本発明の画像形成装置用クリーニングユニット(以下、クリーニングユニットと略す。)の第1の実施形態例について説明する。
図1に、本実施形態例のクリーニングユニットを示す。このクリーニングユニット10は、画像形成装置の帯電部材である帯電ローラRの周面に接触するクリーニング部材11と、クリーニング部材11を固定する固定部材12とを具備する。クリーニング部材11としては、フィルム状の本発明の帯電性成形体が用いられている。また、帯電ローラRの周面は感光ドラムDの周面に接触している。
図2に、本実施形態例のクリーニングユニットを示す。このクリーニングユニット20は、画像形成装置の感光ドラムに形成されたトナーの画像を転写させて転写材に向けて搬送する転写ベルトBの表面を清掃するものであって、正に帯電する第1のクリーニング部材21と、負に帯電する第2のクリーニング部材22と、転写ベルトBの表面に付着したトナーTを掻き落とすクリーニングブレード23と、転写ベルトBから除去したトナーTを収容する容器24とを備える。
第1のクリーニング部材21および第2のクリーニング部材22は、クリーニングブレード23の近傍に配置されている。また、第1のクリーニング部材21は容器24に転写ベルトB側に突出するように取り付けられ、第2のクリーニング部材22は第1のクリーニング部材21に転写ベルトB側に突出するように取り付けられている。
第1のクリーニング部材21としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート製フィルムが用いられ、第2のクリーニング部材22としては、フィルム状の本発明の帯電性成形体が用いられている。
しかし、上記クリーニングユニット20では、第1のクリーニング部材21が正に帯電し、第2のクリーニング部材22が負に帯電している。そのため、クリーニングブレード23によって掻き落とされた後に転写ベルトBに引き寄せられる正規極性に帯電したトナーT1は第1のクリーニング部材21に静電的に付着して捕捉され、正規極性とは反対極性に帯電したトナーT2は第2のクリーニング部材22に静電的に付着して捕捉される。そして、第1のクリーニング部材21および第2のクリーニング部材22へのトナーT1,T2の付着量が多くなると、重力によって容器24の底部に落下する。
このように転写ベルトBの表面のトナーT1,T2を除去するクリーニングユニット20では、転写ベルトBから掻き落としたトナーT1,T2の転写ベルトBへの再付着を防止しているため、転写ベルトBの表面から確実に清掃できる。
アリールポリフェニルスルホン(表1では、「PPSU」と表記する。):商品名レーデルR−5000NT(ソルベイアドバンストポリマーズ社製)
テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フッ化ビニリデン三元共重合体(表1では、「THV」と表記する。):商品名THV610G(スリーエム社製)
ポリテトラフルオロエチレン(表1では、「PTFE」と表記する。):商品名TFマイクロパウダーTF9205(スリーエム社製)
[摩擦帯電性]
得られたフィルム状の帯電性成形体と、厚み50μmのポリイミドフィルム(商品名カプトン200H、東レ・デュポン社製)とを、各々、200mm角に裁断し、それらを電圧印加式除電器に通して除電した。除電後の各フィルムについては、静電電位測定器(シムコジャパン社製静電気測定器FMX−003)、フィルムとプローブとの距離25mm)により帯電圧が0Vであることを確認した。
次いで、帯電性成形体とポリイミドフィルムとを重ね合わせ、擦り長さ50mmで5往復擦り合わせた後、各フィルムを互いに引き離して、各フィルムの摩擦面の帯電圧を、静電電位測定器により測定した。これを3回行い、平均値を摩擦帯電圧とした。
JIS C2318に準拠して、MD方向(成形時の流れ方向)およびTD方向(MD方向に対して垂直の方向)の引張強度および引張伸び率を測定した。試験片の形状は幅10mmの短冊状とし、標線間距離は50mm、引張速度は50mm/分とした。
JIS K7128−3に準拠して、MD方向およびTD方向の引裂強度を測定した。試験片の形状は直角型とし、引裂速度は50mm/分とした。
これに対し、フッ素樹脂を含まない帯電性樹脂組成物から形成した比較例1の帯電性成形体は、負に帯電しなかった。
アリールポリフェニルスルホンとフッ素樹脂を含有していたが、フッ素樹脂の含有量70質量部を超える帯電性樹脂組成物から形成した比較例2の帯電性成形体は、引張強度、引張伸び率および引裂強度のいずれもが低かった。
11 クリーニング部材
21 第1のクリーニング部材
22 第2のクリーニング部材
23 クリーニングブレード
24 容器
B 転写ベルト
D 感光ドラム
R 帯電ローラ
T,T1,T2 トナー
Claims (2)
- アリールポリフェニルスルホンとフッ素樹脂とを含む帯電性樹脂組成物からなり、該帯電性樹脂組成物におけるフッ素樹脂の含有量がアリールポリフェニルスルホン100質量部に対して1〜70質量部であることを特徴とする帯電性成形体。
- 不要なトナーが付着した部材を清掃するクリーニング部材を備える画像形成装置用クリーニングユニットであって、
クリーニング部材が、請求項1に記載の帯電性成形体であることを特徴とする画像形成装置用クリーニングユニット。
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