JP2020177104A - クリーニング部材および画像形成装置 - Google Patents
クリーニング部材および画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020177104A JP2020177104A JP2019078454A JP2019078454A JP2020177104A JP 2020177104 A JP2020177104 A JP 2020177104A JP 2019078454 A JP2019078454 A JP 2019078454A JP 2019078454 A JP2019078454 A JP 2019078454A JP 2020177104 A JP2020177104 A JP 2020177104A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cleaning member
- image
- surface layer
- cleaning
- ptfe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
Abstract
Description
図1は、本発明の一実施の形態に係るクリーニング部材416の構成を示す図である。なお、図1では、被クリーニング部材(像担持体)413と、支持部材420とを破線で示している。
0.1≦B/A≦0.4 式(1)
上述したように、クリーニング部材416は、表面層417の一部が被クリーニング部材413に対して線接触するように、被クリーニング部材413に対して斜め向きに配置される。そして、被クリーニング部材413に対して付勢することで、被クリーニング部材413の表面に付着している異物を除去する。B/Aが0.1未満の場合、接着層419が表面層417に対して薄いため、使用時に表面層417が接着層419から界面剥離するおそれがある。B/Aが0.4超の場合、接着層419が表面層417に対して厚いため、クリーニング部材416の使用時の応力により接着層419がひび割れするおそれがある。また、接着層419が表面層417に対して厚いため、表面層417に対して弾性層418が横ずれしてしまい、クリーニング不良となるおそれがある。
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100の構成を示す図である。図2に示されるように、画像形成装置100は、電子写真方式により画像を形成する装置であって、画像読取部110と、画像処理部30と、画像形成部40と、用紙搬送部50と、定着装置60とを有する。
以上のように、本実施の形態に係るクリーニング部材は、ケイ素を含む架橋されたPTFEを表面層に含有させている。これにより、表面層および弾性体との接着性が向上し、クリーニング性が高くなるとともに、クリーニング部材の耐摩耗性が向上する。
平均粒径500μmのポリフロンPTFE−F(ダイキン工業社製)100gに、ビニルトリメトキシシラン0.6gと、ラジカル発生剤であるジキュミールペルオキシド0.6gと、を溶解したソルベントナフサ30mLを含浸させ、密封してミキサーで60rpm、30分間回転させ、混合した。その後、室温で24時間静置し、押出成形用PTFE組成物1を調製した。得られたPTFE組成物1を温度60℃でペースト押出しを行ない、シート形状にした。このシートを、温度350℃の空気恒温槽中で1.5時間焼結し、室温まで徐々に冷却し、PTFEシート1を得た。
平均粒径500μmのFluon(登録商標)PTFE(AGC社製)100gに、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの3重量%トルエン溶液20mLを加え、密封してミキサーで60rpm、30分間回転させ、混合した。その後、120℃で10分間乾燥し、押出成形用PTFE組成物2を調製した。得られたPTFE組成物2を温度60℃でペースト押出しを行ない、シート形状にした。このシートを、温度350℃の空気恒温槽中で1.5時間焼結し、室温まで徐々に冷却し、PTFEシート2を得た。
平均粒径500μmのポリフロンPTFE−F(ダイキン工業社製)を温度60℃でペースト押出しを行ない、厚み25μmのPTFEシートを得た。このシートに対して、酸素分圧66Pa(0.5torr)、窒素雰囲気下、350℃で電子線(加速電圧1MeV)を照射線量(吸収線量)が100kGyとなるように照射してPTFEシート3を得た。
温度350℃の空気恒温槽中で1.5時間焼結し、室温まで徐々に冷却することをしなかったこと以外は、PTFEシート1と同様にして、PTFEシート4を得た。
弾性体として厚み1.9mmのポリウレタンゴムシート(23℃において、硬度73度、反発弾性率24%;ニッタ化工品社製)を準備した。上記弾性体の表面をエタノールで拭いた後、厚み25μmのPTFEシート1上にFプライマー(フォーフロント社製)を塗布し、そこにシアノアクリレート系接着剤FRONT#105(フォーフロント社製)を塗布し、弾性体へ60秒圧着してPTFEシート1による表面層を配置した。その後、剃刀によりシートを切断し、厚み2mm、13mm×347mmのブレードを作製した。接着層の厚みは、10μmであった。次に、上記ブレードを支持部材としての板金ホルダーにホットメルトで固定し、クリーニングブレード1を作製した。
PTFEシート1の厚みを50μmに変更した以外は、実施例1のクリーニングブレード1と同様にして、クリーニングブレード2を作製した。
PTFEシート1の厚みを100μmに変更した以外は、実施例1のクリーニングブレード1と同様にして、クリーニングブレード3を作製した。
接着層の厚みを50μmに変更した以外は、実施例3のクリーニングブレード3と同様にして、クリーニングブレード4を作製した。
PTFEシート1を厚みが25μmのPTFEシート2に変更した以外は、実施例1のクリーニングブレード1と同様にして、クリーニングブレード5を作製した。
PTFEシート2の厚みを100μmに変更した以外は、実施例5のクリーニングブレード5と同様にして、クリーニングブレード6を作製した。
PTFEシート1を厚みが25μmのPTFEシート3に変更した以外は、実施例1のクリーニングブレード1と同様にして、クリーニングブレード7を作製した。
PTFEシート1を厚みが50μmのPTFEシート4に変更した以外は、実施例1のクリーニングブレード1と同様にして、クリーニングブレード8を作製した。
表面層を設置しない以外は、実施例1のクリーニングブレード1と同様にして、クリーニングブレード9を作製した。
表面層と弾性体との接着性は、MIT試験機による結果を用いて評価した。具体的には、耐折疲労試験機(MIT−D;東洋精機製)を用いて、JIS P−8115に準拠し、試験片(弾性体に表面層を接着した試験片)を幅10mm、長さ80mmの大きさに切断し、折り曲げ速度175回/分、屈曲角度90°左右、引張り荷重500gの条件で5000回繰り返し折り曲げを行った後、試験片の屈曲部分の接着面の剥がれ有無をデジタルマイクロスコープ観察により判断し、以下の基準で評価した。
〇:5回全てで剥がれ無し (実用上問題なし)
△:5回中1回で剥がれ有り (実用上問題なし)
×:5回内2回以上剥がれ有り (実用上問題あり)
「bizhub(登録商標) PRESS C1100」(コニカミノルタ社製)の改造機に上記クリーニングブレードを搭載した。そして、クリーニング性の評価は、23℃、50%、RH環境下、各色の画像面積率3%の横帯チャートをA3サイズで12000枚の実印刷をした後、各クリーニングブレードの当接荷重を変え、すり抜け(クリーニング不良)が起きない下限当接荷重を測定した。当接荷重は、12N/mから3N/m毎に変更させた。測定結果を用いて、以下の基準で判断した。
〇:21N/m以下 (実用上問題なし)
△:24N/mもしくは27N/m (実用上問題なし)
×:27N/m超 (実用上問題あり)
耐摩耗性の評価は、クリーニング性の評価の前後の表面層の厚みの差から評価した。表面層の厚みの測定位置は、クリーニングブレードの中央と、中央部分から左右12cmの位置の合計3箇所とした。測定した3箇所の平均値を摩耗量として、以下の基準で評価した。
〇: 8.0μm未満
△: 8.0以上15.0μm以内
×: 15.0μm超
10 発熱ベルト
30 画像処理部
40 画像形成部
41Y、41M、41C、41K 画像形成ユニット
42 中間転写ユニット
43 二次転写ユニット
50 用紙搬送部
51 給紙部
51a、51b、51c 給紙トレイユニット
52 排紙部
52a 排紙ローラー
53 搬送経路部
53a レジストローラー対
60 定着装置
62 定着ローラー
63 加圧ローラー
110 画像読取部
111 給紙装置
112 スキャナー
112a CCDセンサー
411 露光装置
412 現像装置
413 像担持体
414 帯電装置
415 ドラムクリーニング装置
416 クリーニング部材
417 表面層
418 弾性体
419 接着層
420 支持部材
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラー
423、431 支持ローラー
423A バックアップローラー
426 ベルトクリーニング装置
426a 弾性部材
431A 二次転写ローラー
432 二次転写ベルト
D 原稿
S 用紙
Claims (6)
- 被クリーニング部材の表面に当接し、前記表面の異物を除去するためのクリーニング部材であって、
ケイ素を含む架橋PTFEを含む表面層と、
前記表面層を支持する弾性体と、
を有する、
クリーニング部材。 - 前記ケイ素を含む架橋PTFEは、未架橋のPTFEおよびケイ素を含む化合物を含む組成物の硬化物であり、
前記ケイ素を含む化合物は、その分子内に少なくとも2つの官能基を有し、
前記2つの官能基のうち少なくとも1つの官能基は、アルコキシシリル基である、
請求項1に記載のクリーニング部材。 - 前記表面層および前記弾性体は、接着層で接着されている、請求項1または請求項2に記載のクリーニング部材。
- 前記表面層の厚みの平均値Aと、前記接着層の厚みの平均値Bとは、以下の式(1)を満たす、請求項3に記載のクリーニング部材。
0.1≦B/A≦0.4 式(1) - 前記表面層の厚みの平均値Aは、20μm以上100μm以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のクリーニング部材。
- 像担持体と、前記像担持体の表面を帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナー画像に現像する現像装置と、前記トナー画像を記録媒体に転写する転写装置と、前記記録媒体に転写された前記トナー画像を定着させる定着装置と、前記像担持体の表面に当接して、前記像担持体の表面の残留トナーを除去するクリーニング部材と、を有する画像形成装置であって、
前記クリーニング部材は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のクリーニング部材である、
画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019078454A JP2020177104A (ja) | 2019-04-17 | 2019-04-17 | クリーニング部材および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019078454A JP2020177104A (ja) | 2019-04-17 | 2019-04-17 | クリーニング部材および画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020177104A true JP2020177104A (ja) | 2020-10-29 |
Family
ID=72935836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019078454A Pending JP2020177104A (ja) | 2019-04-17 | 2019-04-17 | クリーニング部材および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020177104A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022085678A1 (ja) | 2020-10-22 | 2022-04-28 | キヤノン株式会社 | 振動型駆動装置及び振動型駆動装置の駆動方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08239682A (ja) * | 1995-03-07 | 1996-09-17 | Sutaaraito Kogyo Kk | 合成樹脂摺動部材組成物 |
JP2002309003A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-23 | Hitachi Cable Ltd | 架橋ptfe樹脂の製造方法 |
JP2003145559A (ja) * | 2001-11-12 | 2003-05-20 | Bando Chem Ind Ltd | 弾性シートとその製造方法 |
JP2017125946A (ja) * | 2016-01-14 | 2017-07-20 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | 電子写真感光体及び電子写真装置 |
-
2019
- 2019-04-17 JP JP2019078454A patent/JP2020177104A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08239682A (ja) * | 1995-03-07 | 1996-09-17 | Sutaaraito Kogyo Kk | 合成樹脂摺動部材組成物 |
JP2002309003A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-23 | Hitachi Cable Ltd | 架橋ptfe樹脂の製造方法 |
JP2003145559A (ja) * | 2001-11-12 | 2003-05-20 | Bando Chem Ind Ltd | 弾性シートとその製造方法 |
JP2017125946A (ja) * | 2016-01-14 | 2017-07-20 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | 電子写真感光体及び電子写真装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022085678A1 (ja) | 2020-10-22 | 2022-04-28 | キヤノン株式会社 | 振動型駆動装置及び振動型駆動装置の駆動方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6410658B2 (ja) | 電子写真用の転写部材及び電子写真画像形成装置 | |
US6586100B1 (en) | Fluorocarbon-silicone interpenetrating network useful as fuser member coating | |
EP0492402B1 (en) | Material package for fabrication of fusing components | |
JP6425371B2 (ja) | 定着部材及びその製造方法、定着装置、画像形成装置 | |
EP0932853B1 (en) | Coated fuser members and methods of making coated fuser members | |
CN110658699B (zh) | 电子照相用构件、处理盒和电子照相图像形成设备 | |
WO2016159387A1 (en) | Charging member, process cartridge and electrophotographic apparatus | |
US6225409B1 (en) | Fluorosilicone interpenetrating network and methods of preparing same | |
JP2633050B2 (ja) | 固形シリコーンゴム組成物、弾性回転体及び定着装置 | |
JP2018124435A (ja) | 定着部材、画像形成装置、定着方法および画像形成方法 | |
CN110297416B (zh) | 定影构件、定影装置和电子照相图像形成设备 | |
JP6724554B2 (ja) | 中間転写体、および、画像形成装置 | |
JP5414308B2 (ja) | 電子写真用弾性ローラの製造 | |
JP2020177104A (ja) | クリーニング部材および画像形成装置 | |
JP2006091566A (ja) | クリーニングブレード、及びそれを備えた画像形成装置。 | |
JP6433320B2 (ja) | 定着部材とその製造方法、定着装置および画像形成装置 | |
JP6816367B2 (ja) | 定着ロール、定着装置および画像形成装置 | |
US20200201209A1 (en) | Intermediary transfer belt and image forming apparatus | |
CN107490945B (zh) | 定影部件、定影装置、处理盒以及图像形成装置 | |
JP2017194550A (ja) | 定着ベルト、定着装置および画像形成装置 | |
JP7455678B2 (ja) | 電子写真用ベルトおよび電子写真画像形成装置 | |
US20150055995A1 (en) | Fixing member, fixing device using the fixing member, and image forming apparatus using the fixing device | |
JP6965583B2 (ja) | 定着部材、定着装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
US7955690B2 (en) | Sleeved fuser member | |
CN105278293A (zh) | 中间转印带及图像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20190708 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20191016 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220920 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230314 |