JP5182493B2 - 導電性エンドレスベルトの製造方法及び製造装置 - Google Patents

導電性エンドレスベルトの製造方法及び製造装置 Download PDF

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本発明は、複写機やプリンター、特にカラーレーザープリンター等の電子写真装置や静電記録装置等において、転写ベルトや転写搬送ベルト等として好適に用いられる導電性エンドレスベルト(以下、単に「ベルト」と表記することもある)の製造方法及び製造装置に関する。
従来、複写機、プリンター等の電子写真装置では、まず、感光体(潜像保持体)の表面を一様に帯電させ、この感光体に光学系から映像を投射して、光の当たった部分の帯電を消去することによって潜像を形成する静電潜像プロセスにより静電潜像を得、次いで、トナーの付着によるトナー像の形成、紙等の記録媒体へのトナー像の転写により、プリントする方法が採られている。
また、上記の方法でカラー画像を形成する際には、通常、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色のトナーでそれぞれ現像して重ね合わせ、一つのカラー画像とすることが行われるが、これら各色のトナーを感光体から紙等の記録媒体に直接転写して記録媒体上で各色のトナーを重ね合わせると色ズレが発生しやすい。そこで、この問題を解消するため、上記各色毎に専用の感光ドラムを設け、各感光ドラムで現像を行って各色トナーで画像を形成し、この各色の画像を中間転写ベルトに重ねて転写(1次転写)してフルカラー画像を形成した後、この画像を紙等の記録媒体に2次転写する中間転写ベルト方式が採られている。この方式では、上記各色の画像を正確に中間転写ベルトに重ねてフルカラー画像を形成してから紙等の記録媒体に転写するため、各色を個別に直接紙等の記録媒体に転写する場合に比較して色ズレが発生しにくく、正確に色を再現した美しい画像が得られる。
このような中間転写ベルト方式では、上記各色のトナー像の転写を行うための転写部材(中間転写ベルト)として、樹脂材料やゴムを基材とする導電性エンドレスベルトが使用されている。この導電性エンドレスベルトは、通常、駆動ローラ等の駆動部材を介して循環駆動されている。ここで、各色のトナー像を重ね合わせて中間転写ベルトに色ズレを起こすことなくカラー画像を形成するためには、中間転写ベルトと駆動部材との間に滑りや幅方向のズレを生じることなく正確に循環駆動させることが重要となる。
この際、駆動部材との幅方向のズレを防止してベルトの蛇行防止を図る目的で、ベルト本体の内周側の駆動部材と接触する面上に、駆動部材と嵌合可能な形状のガイドリブを設けることが行われている。従来、このガイドリブは、作業性等の観点から工業用両面テープを用いて接着することによりベルト本体の内周面に設けられるのが一般的であり、より効率よくこの接着作業を行うために、特開2004−118044号公報(特許文献1)には該両面テープの接着部剥離紙をベルト内周面上の接着位置近傍で剥離する装置が提案されている。しかしながら、両面テープを用いてベルト本体とガイドリブとを接着して製造したベルトは、上記ベルト本体と上記ガイドリブとが両面テープの粘着力で固定されているだけであるため、接着力が必ずしも十分ではなく、使用中にベルトを斜行させる大きな力が生じたり装置内の温度が著しく上昇した場合には、ベルト本体とガイドリブとが剥離してしまうことがあった。
また、他のガイドリブ接着方法としては、特開2001−21880号公報(特許文献2)に、膨張率の異なる円柱部材と管状型部材との間にベルトと接着剤を塗布したガイドリブとを配置し、両部材の膨張率の差によってガイドリブをベルト内周面に押し当て、接着剤で両者を接着する方法が開示されている。しかしながら、この方法は膨張・熱収縮サイクルが長く、量産性に課題が残されている。その他、ベルト本体とガイドリブとを強固に接着する有効な手段としてホットメルト接着が挙げられるが、圧着時の熱等によってベルトに癖がつきやすく、接着後に歪みやウネリを生じてしまう問題があり、更なる改善が望まれる。
特開2004−118044号公報 特開2001−212880号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、導電性エンドレスベルトを製造するに際して、ベルト本体にガイドリブを確実かつ強固に接着することができ、走行状態の変動や環境温度変化などによるガイドリブの剥離を生じることがなく、しかもガイドリブの接着による不都合な癖や歪みをベルトに生じさせることもなく、走行安定性にも優れた導電性エンドレスベルトを確実に得ることができる導電性エンドレスベルトの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、無端帯状のベルト本体内周面に、周方向に沿ってガイドリブを接着固定して、ガイドリブを有する導電性エンドレスベルトを製造する場合に、外周面の少なくとも一部に円弧状曲面を有するベルト保持体に上記ベルト本体をかけると共に、該ベルト本体内周面と上記ベルト保持体の円弧状曲面との間に上記ガイドリブを配置し、湾曲した押圧面を有する加熱コテを上記ベルト本体の外側から押し当てて、上記ガイドリブを上記ベルト本体内周面にホットメルト接着すると共に、上記ベルト本体及びガイドリブを上記ベルト保持体の円弧状曲面上に繰り込みながら、上記ホットメルト接着操作を上記ベルト本体の全周に亘って行なうことを特徴とする導電性エンドレスベルトの製造方法、及び、
無端帯状のベルト本体内周面に、周方向に沿ってガイドリブを接着固定して、ガイドリブを有する導電性エンドレスベルトを製造する装置であって、外周面の少なくとも一部に円弧状曲面を有するベルト保持体と、湾曲した押圧面を有し、該押圧面が上記ベルト保持体の円弧状曲面に対向して進退する加熱コテとを具備してなり、上記ベルト保持体に上記ベルト本体をかけると共に、該ベルト本体内周面と上記ベルト保持体の円弧状曲面との間に上記ガイドリブを配置し、上記加熱コテの押圧面を上記ベルト本体の外側から押し当てて、上記ガイドリブを上記ベルト本体内周面にホットメルト接着すると共に、上記ベルト本体及びガイドリブを上記ベルト保持体の円弧状曲面上に繰り込みながら、上記ホットメルト接着操作を上記ベルト本体の全周に亘って行なうことを特徴とする導電性エンドレスベルトの製造装置を提供する。
即ち、本発明にかかる導電性エンドレスベルトの製造方法及び製造装置は、ガイドリブを内周面の所定位置に配置した状態でベルト本体を上記ベルト保持体にかけ、このベルト保持体の円弧状曲面上でベルト本体の外側から上記加熱コテの湾曲した押圧面を押し当てて、ガイドリブをベルト本体の内周面にホットメルト接着するものであり、ベルト本体とガイドリブを上記加熱コテの円弧状曲面に繰り込みながらこの動作を繰り返して、ベルト本体の内周面全周に亘ってガイドリブをホットメルト接着するものである。
このように、本発明の製造方法及び装置では、ガイドリブをベルト本体内周面にホットメルト接着されるため、両者が実質的に一体化した状態で強固に接着され、使用中にベルトを斜行させる大きな力が生じるなどの走行状態の変動が生じたり、温度が著しく上昇するなどの使用環境変化が生じた場合でも、ガイドリブがベルト本体から剥離してしまうようなことがない。
また本発明では、ガイドリブをベルト本体内周面にホットメルト接着する際、ベルト本体とガイドリブとをベルト保持体の円弧状曲面上に配置し、このベルト本体の外側から加熱コテの湾曲した押圧面を押し当てて加熱するようにしたことにより、ホットメルト接着操作によってベルトに不都合な癖や歪みを生じさせることなく、確実かつ良好にガイドリブをベルト本体内周面に接着固定することができるものである。そして、ベルト本体とガイドリブをベルト保持体の円弧状湾曲面上に繰り込みながら、このホットメルト接着操作を繰り返すようにしたことによって、ホットメルト接着をベルトの全周に亘って確実かつ効率的に行うことができ、良好な耐久性及び走行性能を有する導電性エンドレスベルトを確実かつ効率的に得ることができるものである。
このように、本発明の導電性エンドレスベルトの製造方法及び製造装置によれば、ベルトに不都合な癖や歪みを生じさせることなく、ホットメルト接着によってベルト本体とガイドリブとを強固に接着固定することができ、ベルト本体へのガイドリブの接着性に優れ、走行状態の変動や温度等の走行環境の変化などによるガイドリブの剥離を生じることなく、走行安定性に優れた導電性エンドレスベルトを得ることができる。
発明を実施するための最良の形態及び実施例
以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
図1,2は、本発明にかかる導電性エンドレスベルト製造装置1を示すものであり、この導電性エンドレスベルト製造装置1は、無端帯状のベルト本体11の内周面に、周方向に沿ってガイドリブ12をホットメルト接着により接着固定して、内周面に蛇行防止用のガイドリブ12を備える導電性エンドレスベルトを製造するものである。
上記ベルト本体11は、基材樹脂に対して導電性材料等の添加剤が適宜配合された樹脂材料からなるものである。使用される基材樹脂や導電性材料等は、特に制限されるものではなく、通常の導電性エンドレスベルト用として公知の材料を用いることができる。また、幅、長さ、厚さ及び表面粗さ等は、導電性エンドレスベルトを取り付ける電子写真装置等の仕様に応じて適宜設定し得る。
上記ガイドリブ12は、電子写真装置等において駆動部材と嵌合し、ベルトと駆動部材との間の幅方向のズレを抑制して駆動中の蛇行を防止するために、ベルト本体11内周面に少なくとも1本設けられるものである。その寸法や形状、本数等については、駆動部材との関係で適宜設定すればよい。材質としては、特に制限されるものではなく、通常の導電性エンドレスベルト用として公知のゴムや各種エラストマーを使用することができる。なお、このガイドリブ12のベルト本体11との接着面には、ウレタン系ホットメルト接着剤などの公知のホットメルト接着剤層を形成することができ、該ホットメルト接着剤層に公知のプライマー層を設けることも任意である。
この導電性エンドレスベルト製造装置1は、図1,2に示されているように、外表面両端部にそれぞれ周方向に沿って一周するリング状の溝211(図では2本)を形成した円柱状の溝付きドラム(ベルト保持体)21と、この溝付きドラム21と所定間隔離間して平行に配置された小径の張架ローラ41とを具備しており、この溝付きドラム21と張架ローラ41との間に上記ベルト本体11を掛け渡して保持させると共に、上記溝付きドラム21の溝211,211にそれぞれ上記ガイドリブ12を配置し、湾曲した押圧面311を有する加熱コテ31,31を上記ベルト本体11の外側から押し当てて、上記ガイドリブ12,12を上記ベルト本体11内周面にホットメルト接着するようになっている。
上記溝付きドラム21は、円柱状のドラムであり、一方の側面の中心には軸体22が軸方向に沿って突設されており、この軸体22により中心軸を水平にして支持壁24に回転可能に支持されている。この溝付きドラム21は、上記軸体22を介して図示しない駆動源に接続され、図1中反時計回りに所定速度で間歇回転するようになっている。また、この溝付きドラム21の両端部外周面には、上述のように、それぞれ全周に亘って周方向に沿ったリング状の溝211が1本ずつ計2本形成されている。これらの溝211は、ガイドリブ12の幅よりも僅かに幅広で、ガイドリブ12を配置した際にスムーズに嵌合し、かつ繰り込む際に左右(幅方向)によれないようになっている。また、深さはガイドリブ12の厚さより僅かに浅く形成され、ガイドリブ12を配置した際に溝付きドラム21の外表面からガイドリブ12の接着面が僅かに突出するようになっている。これにより、ホットメルト接着時にベルト本体11とガイドリブ12とを確実に押圧することができる。なお、接着面にホットメルト接着剤層を形成したガイドリブを配置する場合は、少なくともホットメルト接着剤層が溝付きドラム21外周面より突出する程度の深さとすることが好ましい。
ここで、溝付きドラム21の周長は、製造するベルトの周長により適宜設定されるものであるが、ベルト本体11の周長に対して通常50〜90%、特に70〜80%とすることが好ましい。50%未満の場合、押圧面311のRが小さくなりベルト本体11に押圧面311の形状が残り、ベルト本体11が多角形状になるおそれがあり、90%を超えると後述するガイドリブ案内ユニット23を設置するスペースを確保できなくなる場合がある。
上記ガイドリブ12は、上記溝付きドラム21の回転により上記溝211内に繰り込まれ、自動的に上記ベルト本体11内周面の所定位置に配置されるようになっている。この場合、上記ガイドリブ12の繰り込み位置(溝211配置箇所)近傍には、ガイドリブ12が載置されるガイドリブ保持プレート232と、その上方に所定間隔離間して配置された案内ローラ231とで構成されたガイドリブ案内ユニット23が配置されている。更に、上記ガイドローラ231は、軸体233を介して接続される図示しない駆動源により、上記ガイドリブ12の繰り出し方向に空転して、ガイドリブ保持プレート232上のガイドリブ12が溝付きドラム21へと引き込まれる際に不要なテンションがガイドリブ12にかかることを防止し、ガイドリブ12を安定して溝211に繰り込むことができるようになっている。
上記加熱コテ31,31は、略矩形の厚肉平板状の部材であり、それぞれ上記溝付きドラム21の中心軸と直交する向きに直立した状態で、先端面が上記溝211に沿って溝付きドラム21外周面と対向するように配設されている。この加熱コテ31の上記溝付きドラム21外周面と対向する先端面は、該溝付きドラム21の円弧状曲面に近似した湾曲面に形成されており、基端面の上端部及び下端部近傍にはシャフト312が突設されている。
上記湾曲面に形成された一端面には、その外側縁部に沿ってガイドリブ12の幅よりも若干幅広な凸状の押圧面311が形成されており、加熱コテ31を上記溝付きドラム21にかけられたベルト本体11外周面に押し当てた際に、ベルト本体11に与える熱の影響範囲を最小限にすると共に、接着箇所に確実に熱及び圧力を伝えられるようになっている。
加熱コテ31の押圧面311は、溝付きドラム21の円弧状曲面(外周面)に近似して湾曲している。この押圧面311の曲率半径は、通常、上記円弧状曲面の曲率と同程度であればよいが、上記加熱コテ31と上記溝付きドラム21との間に挟まれるベルト本体11の厚さを考慮し、上記溝付きドラム21外周面の曲率半径よりも1%程度(0〜1%)大きくすることが好ましい。上記押圧面311の曲率半径を、上記溝付きドラム21外周面の曲率半径よりも1%を超えて大きくした場合、ベルト本体11外周面を押圧した際に圧力が十分に伝わらないおそれがある。
また、上記加熱コテ31の押圧面311による押圧範囲は、通常、上記溝付きドラム21円弧状曲面の120度以下、特に90度以下の角度範囲とすることが好ましい。また、下限としては特に制限されるものではないが、生産性等の観点から通常60度以上、特に70度以上となるようにすることが好ましい。上記角度範囲を超える範囲で押圧した場合、押圧面311の上下端部近傍において、押圧時のベルト本体11にかかるせん断力が大きくなり、ベルト本体11に伸びが生じ、接着固定後のベルトに不都合な癖や歪みを生じるおそれがあり、押圧する角度範囲が狭すぎた場合は、押圧回数が多くなりベルトに不都合な癖や歪みを生じたり、生産性の低下を招くおそれがある。
上記加熱コテ31は、ホットメルト接着が可能な温度(通常110〜130℃程度)に加熱されている。その加熱手段は、カートリッジヒータやバンドヒータ等の公知の加熱手段を採用することができる。また、その加熱温度は公知の測温手段を用いて制御するようになっている。なお、上記加熱手段及び測温手段は、加熱温度、コテの形状及び大きさ等により適宜選定すればよい。
上記シャフト312は、支持ブロック32に配設されたリニアブッシュ314に摺動可能に内嵌支持され、このシャフト312の軸方向に沿って加熱コテ31が進退するようになっている。また上記シャフト312には、支持ブロック32と加熱コテ31基端面との間にコイルスプリング313が巻回配置されており、これら、シャフト312、コイルスプリング313及びリニアブッシュ314により、上記加熱コテ31が押圧時にベルト本体11外周面に当たった際に加わる衝撃を吸収すると共に、適切な圧力でベルト本体11の外側を押圧できるようになっている。
また、上記加熱コテ31は、リニアガイド315により支持ブロック32と連結されており、押圧時における加熱コテ31のがたつきを抑制し、シャフト312及びリニアブッシュ314がスムーズに摺動するようになっている。
上記支持ブロック32は、前後、左右及び高さ位置の調整機構を備えるXYZ軸ステージ33に固定されており、溝付きドラム21及び加熱コテ31のサイズや形状、ガイドリブの接着位置等に合わせて、加熱コテ31の前後、左右及び高さ位置を微調整できるようなっている。
更に、上記XYZ軸ステージ33は、リニアスライドシリンダ34のスライドテーブル341上に固定され、上記スライドテーブル341が上記リニアスライドシリンダ34上を進退することにより、溝付きドラム21に対向して進退するようになっている。そしてこれと一体的に加熱コテ31が、上記溝付きドラム21に対向して進退し、押圧面311を溝付きドラム21の円弧状曲面に押し当てるようになっている。なお、上記加熱コテ31は、図示しないヒータにより所定の温度に加熱されるようになっている。
上記張架ローラ41は、上記溝付きドラム21よりも小径の円柱状の部材であり、全周に亘って周方向に沿ったリング状の溝411が形成されている。この張架ローラ41は、一端部が支持壁42に自由回転可能に固定され、上記溝付きドラム21と所定間隔離間して平行に支持されており、上記溝付きドラム21の回転によるベルトの循環運動に従動して回転するようになっている。また、上記溝411は、上記ベルト本体11に接着固定されたガイドリブ12が通るために形成されたものであり、上記溝付きドラム21の溝211の形成位置に対応する位置に形成されており、その大きさは、上記ガイドリブ12の幅及び厚さよりも十分に大きく形成されればよく、ベルト本体11内周面に接着固定されたガイドリブ12が余裕を持って通ることができればよい。
上記支持壁42は、リニアガイド43上のスライドテーブル431に固定され、ジョイント441を介して接続されるシリンダ44により、リニアガイド43上を溝付きドラム21に対向して進退可能になっている。なお、上記シリンダ44はL型アングル等の部材により固定されている。
本例のエンドレスベルト製造装置1は、本発明の製造方法に従って、無端帯状のベルト本体11内周面に、周方向に沿って2本のガイドリブ12をベルト全周に亘って接着固定し、ガイドリブ12を有する導電性エンドレスベルトを製造するものである。以下、その動作について説明する。
まず、準備として加熱コテ31をホットメルト接着が可能な温度に加熱する。
一方、無端帯状のベルト本体11を上記溝付きドラム21と張架ローラ41との間に掛け渡し、スライドテーブル431上の支持壁42をシリンダ44の動作により後退させ、該ベルト本体11を上記溝付きドラム21と上記張架ローラ41との間に所定の張力で張架する。また、リニアスライドシリンダ34上のスライドテーブル341を移動させ、加熱コテ31を待機位置(押圧面311と溝付きドラム21外周面とが適度に離間する位置)に移動させ、XYZ軸ステージ33により溝付きドラム21の溝211部分を押圧可能な位置(初期位置)に微調整する。
この状態で、ガイドリブ12をガイドリブ案内ユニット23を介して溝付きドラム21の溝211に配置し、このガイドリブ12を溝211に繰り込みながら溝付きドラム21を図示しない駆動源により図1中反時計回りに回転させ、上記ガイドリブ12が加熱コテ31配置箇所に移動した時点で一旦回転を停止させる。この時、ガイドリブ12は、ガイドリブ案内ユニット23のガイドリブ保持プレート232上に載置されて、ガイドローラ231の案内により、安定して溝211に繰り込まれるようになっている。
次いで、スライドテーブル341が溝付きドラム21方向に移動することにより、上記で所定位置に調整された加熱コテ31が溝付きドラム21に向けて前進し、上記加熱コテ31の押圧面311が上記溝付きドラム21上のベルト本体11に外側から当接する。このようにして上記押圧面311をベルト本体11の外側から所定時間押し当てて加熱し、上記ベルト本体11内周面に上記ガイドリブ12をホットメルト接着した後、上記加熱コテ31が上記待機位置まで後退し、一の接着操作が完了する。なお、加熱コテ31が前進して、押圧面311がベルト本体11の外側(溝付きドラム21外周面)に当接する際に、シャフト312とリニアブッシュ314とが摺動すると共に、コイルスプリング313が収縮して溝付きドラム21及び加熱コテ31に加わる衝撃を吸収し、またその反発力により、所定の一定圧力で加熱コテが押し当てられるようになっている。
上記一の接着操作が完了した後、溝付きドラム21が所定角度間歇回転してベルト本体11の次の接着処理箇所が加熱コテ31の配設位置に送られ、このベルト本体11と共にガイドリブ12が加熱コテ31配設位置へと送られると共に、更にガイドリブ12がガイドリブ案内ユニット23から溝付きドラム21の溝211内へと繰り込まれる。そして、所定長さ分だけベルト本体11及びガイドリブ12が送られた後、溝付きドラム21の回転が停止し、加熱コテ31が前進して、ベルト本体11とガイドリブ12とをホットメルト接着する上記接着操作を繰り返し、ベルト本体11の内周面全周に亘ってガイドリブ12がホットメルト接着された導電性エンドレスベルトを得る。
このように、本例の導電性エンドレスベルト製造装置1によれば、ベルト本体11をかけた上記溝付きドラム21を、上記ガイドリブ12を繰り込みながら所定角度ずつ間歇回転させて、ホットメルト接着操作を所定回数繰り返し、ベルト本体11内周面の全周に亘ってガイドリブ12を接着固定することにより、ベルト本体11内周面にガイドリブ12が接着固定された導電性エンドレスベルトを容易かつ確実に得ることができる。
この場合、上記ガイドリブ12がベルト本体11内周面にホットメルト接着されるため、両者が実質的に一体化した状態で強固に接着され、使用中にベルトを斜行させる大きな力が生じるなどの走行状態の変動が生じたり、温度が著しく上昇するなどの使用環境変化が生じた場合でも、ガイドリブ12がベルト本体11から剥離してしまうようなことがない。
また、ガイドリブ12をベルト本体11内周面にホットメルト接着する際、ベルト本体11とガイドリブ12とを溝付きドラム21(ベルト保持体)の外周面上(円弧状曲面上)に配置し、このベルト本体11の外側から加熱コテ31の湾曲した押圧面311を押し当てて加熱するようにしたことにより、ホットメルト接着操作によってベルトに不都合な癖や歪みを生じさせることなく、確実かつ良好にガイドリブ12をベルト本体11内周面に接着固定することができるものである。そして、ベルト本体11とガイドリブ12を溝付きドラム21のホットメルト施行箇所に繰り込みながら、このホットメルト接着操作を繰り返すようにしたことによって、ホットメルト接着をベルトの全周に亘って確実かつ効率的に行うことができ、良好な耐久性及び走行性能を有する導電性エンドレスベルトを確実かつ効率的に得ることができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、各部の構成や形状、配置、組み合わせなどは、適宜変更することができる。例えば、上記実施例ではベルト保持体として溝付きドラム21を用いる構成としたが、上記ベルト保持体はその外表面の少なくとも一部に円弧状曲面を有するものであれば、必ずしもドラム状の部材である必要はない。また、溝付きドラム(ベルト保持体)21を間歇回転させることによりベルト本体11を送るように構成したが、ベルト保持体を支持壁等に固定したものとし、張架ローラ41を駆動源に接続して自転可能としたり、ベルト本体11の移動用ローラを追加で設ける等により、ベルト本体11を移動させるようにすることも可能であり、その他の構成等も本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して差し支えない。
本発明にかかる導電性エンドレスベルト製造装置を示す概略側面図である。 同導電性エンドレスベルト製造装置の要部を示す概略上面図である。
符号の説明
1 エンドレスベルト製造装置
11 ベルト本体
12 ガイドリブ
21 溝付きドラム(ベルト保持体)
211 溝
22 軸体
23 ガイドリブ案内ユニット
231 案内ローラ
232 ガイドリブ保持プレート
233 軸体
24 支持壁
31 加熱コテ
311 押圧面
312 シャフト
313 コイルスプリング
314 リニアブッシュ
315 リニアガイド
32 支持ブロック
33 XYZ軸ステージ
34 リニアスライドシリンダ
341 スライドテーブル
41 張架ローラ
411 溝
42 支持壁
43 リニアガイド
431 スライドテーブル
44 シリンダ
441 ジョイント

Claims (10)

  1. 無端帯状のベルト本体内周面に、周方向に沿ってガイドリブを接着固定して、ガイドリブを有する導電性エンドレスベルトを製造する場合に、
    周長が上記ベルト本体の周長の50〜90%であり、かつ外周面全周に亘って少なくとも1本の溝が形成された溝付きドラムに上記ベルト本体をかけ、この溝付きドラムを所定角度ずつ間歇回転させて上記ベルト本体を湾曲した押圧面を有する加熱コテ配置箇所に送ると共に、上記ガイドリブを上記溝に配置してこのガイドリブを溝付きドラムの間歇回転に合わせて上記ベルト本体の内側に繰り込みながら、上記溝付きドラムの回転停止時に上記加熱コテを上記ベルト本体の外側から押し当てることを繰り返して、上記ガイドリブを上記ベルト本体内周面にホットメルト接着すると共に、上記ベルト本体及びガイドリブを上記溝付きドラム外周面上に繰り込みながら、上記ホットメルト接着操作を上記ベルト本体の全周に亘って行なうことを特徴とする導電性エンドレスベルトの製造方法。
  2. 上記溝付きドラムと所定間隔離間して平行に張架ローラを配設し、該張架ローラと上記溝付きドラムとの間に上記ベルト本体を張架して上記ホットメルト接着操作を行う請求項記載の導電性エンドレスベルトの製造方法。
  3. 上記ガイドリブとして、上記ベルト本体との接着面にホットメルト接着剤層を形成したガイドリブを用いる請求項1又は2記載の導電性エンドレスベルトの製造方法。
  4. 請求項1又は2記載の方法でホットメルト接着を行う場合に、上記ホットメルト接着剤層を上記溝付きドラムの外周面から突出させるように上記溝内に配置する請求項記載の導電性エンドレスベルトの製造方法。
  5. 上記加熱コテの押圧面が、上記溝付きドラム外周面の曲率半径に対して、0〜1%大きい曲率半径を有する請求項1〜のいずれか1項に記載の導電性エンドレスベルトの製造方法。
  6. 上記加熱コテの押圧面による押圧範囲が、上記溝付きドラム外周面の120度以下の角度範囲である請求項1〜のいずれか1項に記載の導電性エンドレスベルトの製造方法。
  7. 無端帯状のベルト本体内周面に、周方向に沿ってガイドリブを接着固定して、ガイドリブを有する導電性エンドレスベルトを製造する装置であって、
    周長が上記ベルト本体の周長の50〜90%であり、かつ外周面全周に亘って少なくとも1本の溝が形成された溝付きドラムと、
    湾曲した押圧面を有し、該押圧面が上記溝付きドラム外周面に対向して進退する加熱コテとを具備してなり、
    上記溝付きドラムに上記ベルト本体をかけると共に上記溝に上記ガイドリブを配置して該溝付きドラムを所定角度ずつ間歇回転させることにより、上記ベルト本体及びガイドリブを加熱コテ配置箇所に送り、上記溝付きドラムの回転停止時に上記加熱コテの押圧面を上記ベルト本体の外側から押し当てることを繰り返して、上記ガイドリブを上記ベルト本体内周面にホットメルト接着すると共に、上記ベルト本体及びガイドリブを上記溝付きドラム外周面上に繰り込みながら、上記ホットメルト接着操作を上記ベルト本体の全周に亘って行なうことを特徴とする導電性エンドレスベルトの製造装置。
  8. 上記溝付きドラムと所定間隔離間して平行に配設された張架ローラとを具備し、該張架ローラと上記溝付きドラムとの間に上記ベルト本体を張架して上記ホットメルト接着操作を行う請求項記載の導電性エンドレスベルトの製造装置。
  9. 上記溝付きドラムに形成された溝が、上記ガイドリブの厚さよりも僅かに浅いものである請求項又は記載の導電性エンドレスベルトの製造装置。
  10. 上記加熱コテの押圧面が、上記溝付きドラム外周面の曲率半径に対して、0〜1%大きい曲率半径を有する請求項のいずれか1項記載の導電性エンドレスベルトの製造装置。
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