JP4581765B2 - 帯状部材貼付ベルト製造装置 - Google Patents
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Description
前記本発明の帯状部材貼付ベルト製造装置により製造される帯状部材貼付ベルトは、プリンタ、FAX、複写機、およびこれら複数の機能を有する複合機等の電子写真方式の画像形成装置における中間転写ベルトや用紙搬送ベルト、感光体ベルト等に好適に使用可能である。
したがって、従来から、無端状ベルトの周縁に、蛇行防止用のリブ(帯状部材)や、補強用のテープ(帯状部材)を設け、蛇行や損傷を低減することが行われている。
(J01)特許文献1(特開2000−177918号公報)記載の技術
特許文献1には、駆動ロールと従動ロールとの間に張架された無端状ベルトの両脇から、予め接着剤が塗布されたリブ(帯状部材)を接着させ、無端状ベルトを回転させることにより、無端状ベルトの全周縁にリブを接着させる技術が記載されている。
(J02)特許文献2(特開2002−192620号公報)記載の技術
特許文献2には、2軸ないし3軸に張架された無端状ベルトの脇から、リブを接近させ、ベルトに貼り合わせる直前に、ディスペンサ(41)により接着剤を供給し、伸ばし機構(42)により接着剤を整形してリブに自動的に塗布し、ベルトにリブを貼り合わせる技術が記載されている。
特許文献3には、環状リングにリブを嵌着し、リブの外周面に接着剤を塗布または両面テープを貼り付け、その外側から無端状ベルトを嵌着して無端状ベルトの内周面にリブを接着する技術が記載されている。
(J04)特許文献4(特開2004−118044号公報)記載の技術
特許文献4には、リブに設けられた剥離紙付き両面テープの剥離紙を、無端状ベルトにリブ貼り付ける直前に剥がし、リブの姿勢を保持した状態で貼り合わせる技術が記載されている。
特許文献5には、ベルト外周径に対応したホルダによりベルトを横向きの姿勢で保持し、接着剤が塗布または両面テープが貼り付けられたリブを供給ガイドを使用してベルトの内周面に供給し、ローラで圧接してリブをベルトに貼り付ける技術が記載されている。
(J06)特許文献6(特開昭59−230950号公報)記載の技術
特許文献6には、ベルト上に蛇行防止用のガイド(リブ)を載せた上で、ホットメルトガンにより形成された溶融したホットメルト型結着樹脂を流し込んで接着する、もしくはホットメルト型結着樹脂を蛇行防止用のガイド(リブ)として成形接着する技術が記載されている。
前記従来技術(J01)〜(J05)では、接着剤を塗布する場合、接着剤を均等に塗布することが困難であり、接着剤がはみ出す恐れがある。したがって、はみ出した接着剤をふき取る必要があり、生産性を高めることが困難である。また、貼り合わせ後、接着剤が固まるまでの養生時間が長くなり(半日以上)、生産性を高めることが困難であるという問題もある。
また、前記従来技術(J01)〜(J05)において、両面テープを使用する場合、製品出荷前に行う、リブの側面に大きな力を加えながらベルトを連続回転させる耐久試験において、リブの貼付位置がずれる可能性があり、信頼性に欠けるという問題がある。
また、従来技術(J04)、(J05)では、逐次供給されるリブを逐次貼り合わせるため、面ではなく、点で押しつけた状態でしばらく保持して貼り合わせるので、全周に貼り付けるのに時間がかかり、生産性を向上させることは困難である。
さらに、前記従来技術(J06)では、ホットメルトガンを使用するため、ホットメルトガンの温度・圧力・流量等の維持管理の手間が多大になり、生産性が低いという問題がある。
(O02)帯状部材が貼り付けられた無端状ベルトの真直度、耐久性を高めること。
前記技術的課題を解決するために、第1発明の帯状部材貼付ベルト製造装置は、下記の構成要件(A01)〜(A03),(A05),(A06)を備えたことを特徴とする。
(A01)張架された無端状ベルトを回転させるベルト駆動装置、
(A02)前記無端状ベルトの内周面に帯状部材を貼り付ける帯状部材貼り付け装置、
(A03)前記帯状部材貼り付け装置のベルト回転方向下流側に配置され且つ前記無端状ベルトの内周部に配置され、前記無端状ベルトの内周面に貼り付けられた前記帯状部材の貼り付け位置を計測する貼付位置計測装置、
(A05)前記無端状ベルトに帯状部材を貼り付ける貼り付け位置と、前記無端状ベルトの内周部から退避した退避位置との間で、前記帯状部材貼り付け装置を移動させる貼り付け装置移動装置、
(A06)前記貼付位置計測装置による計測結果に基づいて前記帯状部材貼付装置の位置を調整して、前記帯状部材の貼付位置を調整する前記貼付装置移動装置。
前記構成要件(A01)〜(A03),(A05),(A06)を備えた第1発明の帯状部材貼付ベルト製造装置では、ベルト駆動装置は、張架された無端状ベルトを回転させる。帯状部材貼り付け装置は、前記無端状ベルトの内周面に帯状部材を貼り付ける。貼付位置計測装置は、前記帯状部材貼り付け装置のベルト回転方向下流側に配置され且つ前記無端状ベルトの内周部に配置され、前記無端状ベルトの内周面に貼り付けられた前記帯状部材の貼り付け位置を計測する。
したがって、第1発明の帯状部材貼付ベルト製造装置では、帯状部材を貼り付ける帯状部材貼付装置の下流側の貼付位置計測装置で貼付位置を計測できる。すなわち、帯状部材の貼付位置を計測する際に、無端状ベルトを取り外して別の計測装置に装着する必要がなく、張架された状態のまま貼付位置を計測できる。この結果、工程を少なくすることができ、無端状ベルトの生産性を高めることができる。
また、第1発明の帯状部材貼付ベルト製造装置では、貼り付け装置移動装置は、前記無端状ベルトに帯状部材を貼り付ける貼り付け位置と、前記無端状ベルトの内周部から退避した退避位置との間で、前記帯状部材貼り付け装置を移動させる。したがって、帯状部材を貼り付ける作業が終了した後、帯状部材貼付ベルトを容易に取り外すことができる。
さらに、第1発明の帯状部材貼付ベルト製造装置では、前記貼付装置移動装置は、前記貼付位置計測装置による計測結果に基づいて前記帯状部材貼付装置の位置を調整して、前記帯状部材の貼付位置を調整する。したがって、帯状部材の真直度を高めることができる。
第1発明の形態1の帯状部材貼付ベルト製造装置は、前記第1発明において、下記の構成要件(A04)を備えたことを特徴とする。
(A04)前記無端状ベルトの縁に前記帯状部材を貼り付ける前記帯状部材貼り付け装置。(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件(A04)を備えた第1発明の形態1の帯状部材貼付ベルト製造装置では、前記帯状部材貼り付け装置は、前記無端状ベルトの縁に前記帯状部材を貼り付ける。
第1発明の形態2の帯状部材貼付ベルト製造装置は、前記第1発明および第1発明の形態1において、下記の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする。
(A07)前記無端状ベルトの貼付位置の下部に配置された折り返し撮像光学系と、前記折り返し撮像光学系により反射された前記無端状ベルト内周面を撮像する撮像装置と、を有する前記貼付位置計測装置。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件(A07)を備えた第1発明の形態2の帯状部材貼付ベルト製造装置では、前記貼付位置計測装置は、前記無端状ベルトの貼付位置の下部に配置された折り返し撮像光学系と、前記折り返し撮像光学系により反射された前記無端状ベルト内周面を撮像する撮像装置と、を有する。したがって、前記撮像装置により帯状部材の貼付位置を計測できる。
第1発明の形態3の帯状部材貼付ベルト製造装置は、前記第1発明の形態2において、下記の構成要件(A08)を備えたことを特徴とする。
(A08)照明装置と、前記照明装置の照明光を拡散させる艶消し照明拡散板とを有し、前記拡散された照明光により前記無端状ベルト内周面を照射する貼付位置計測装置。
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件(A08)を備えた第1発明の形態3の帯状部材貼付ベルト製造装置では、照明装置と、前記照明装置の照明光を拡散させる艶消し照明拡散板とを有する貼付位置計測装置は、前記拡散された照明光により前記無端状ベルト内周面を照射する。したがって、撮像される画像を鮮明にすることができる。
第1発明の形態4の帯状部材貼付ベルト製造装置は、前記第1発明の形態2,3のいずれかにおいて、下記の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする。
(A09)前記無端状ベルト内周面の複数の前記貼付位置を撮像する前記撮像装置を有し、前記帯状部材の真直度を計測する前記貼付位置計測装置。
(第1発明の形態4の作用)
前記構成要件(A09)を備えた第1発明の形態4の帯状部材貼付ベルト製造装置では、前記貼付位置計測装置は、前記無端状ベルト内周面の複数の前記貼付位置を撮像する前記撮像装置を有し、前記帯状部材の真直度を計測する。したがって、計測した真直度に基づいて、真直度のよい無端状ベルトを容易に選別できる。
第1発明の形態5の帯状部材貼付ベルト製造装置は、前記第1発明および第1発明の形態1〜4のいずれかにおいて、下記の構成要件(C01)を備えたことを特徴とする。
(C01)熱硬化性弾性体の樹脂またはゴムからなる蛇行防止部材により構成された前記帯状部材。
(第1発明の形態5の作用)
前記構成要件(C01)を備えた第1発明の形態5の帯状部材貼付ベルト製造装置では、前記帯状部材は、熱硬化性弾性体の樹脂またはゴムからなる蛇行防止部材により構成されている。したがって、蛇行防止部材が貼り付けられた無端状ベルトの生産性を高めることができる。
第1発明の形態6の帯状部材貼付ベルト製造装置は、前記第1発明および第1発明の形態1〜4のいずれかにおいて、下記の構成要件(C02)を備えたことを特徴とする。
(C02)樹脂からなる補強テープ部材により構成された前記帯状部材。
(第1発明の形態6の作用)
前記構成要件(C02)を備えた第1発明の形態6の帯状部材貼付ベルト製造装置では、前記帯状部材は、樹脂からなる補強テープ部材により構成されている。したがって、補強テープ部材が貼り付けられた無端状ベルトの生産性を高めることができる。
第1発明の形態7の帯状部材貼付ベルト製造装置は、前記第1発明および第1発明の形態1〜6のいずれかにおいて、下記の構成要件(C03)を備えたことを特徴とする。
(C03)無端状ベルトが張架される一対の軸部材の軸間距離と同一長さの一辺と、前記軸部材の軸方向距離と同一長さの他辺と、を有する平板上の校正治具であって、一定の対辺平行度と平面度とを有し、前記軸部材に当接させて前記軸部材の平行度の校正を行う前記校正治具。
(第1発明の形態7の作用)
前記構成要件(C03)を備えた第1発明の形態7の帯状部材貼付ベルト製造装置では、無端状ベルトが張架される一対の軸部材の軸間距離と同一長さの一辺と、前記軸部材の軸方向距離と同一長さの他辺と、を有する平板上の校正治具は、一定の対辺平行度と平面度とを有し、前記軸部材に当接させて前記軸部材の平行度の校正を行う。したがって、前記校正治具を使用して、軸部材の平行アライメントを簡便且つ迅速に調整できる。
(E01)帯状部材が貼り付けられた無端状ベルトの生産性を高めることができる。
(E02)帯状部材が貼り付けられた無端状ベルトの真直度、耐久性を高めることができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図2はリブ作成工程の作用説明図であり、図2Aは加熱圧接前の状態の説明図、図2Bは加熱圧接した状態の説明図、図2Cは裁断前の状態の説明図、図2Dは裁断された状態の説明図である。
(リブ作成装置)
図1において、実施例1のシート接着装置1は、プレート状のフィルム支持台2を有する。前記フィルム支持台2の上方には、フィルムプレス部材4が配置されている。前記フィルムプレス部材4は、前記フィルム支持台2上のシート束を圧接位置(図2B参照)と、上方に退避した退避位置(図2A参照)との間を移動する。なお、前記フィルムプレス部材4の移動は、図示しないプレス部材移動装置(例えば、油圧シリンダや空シリンダ)により行われる。また、フィルムプレス部材4は、高温で加熱されている。
図3は、実施例1のリブ貼り付けベルト製造装置の説明図であり、ベルトが弛緩した状態の説明図である。
図4は、実施例1のリブ貼付ベルト製造装置のリブ送り出し装置およびリブ支持装置の要部拡大説明図である。
図5は、実施例1のリブ貼り付け装置の説明図であり、ベルトが張り出された状態の説明図である。
図6は実施例1のリブ貼り付け装置の説明図であり、リブ貼り付け装置が貼り付け位置に移動した状態の説明図である。
(リブ貼付装置D2)
図3、図4において、前記リブ貼付装置D2は、リブ送り出し装置21を有する。前記リブ送り出し装置(リブストッカー)21には、一括打ち抜き裁断により作成された複数のリブ16が、リブ本体16aを下側にし、ホットメルトテープ16bを上側にした状態で積載される。前記リブ送り出し装置21は、前記リブ16の幅に合わせて作成された一対の側壁22と、リブ16の1本分の厚みに設定されたリブ送り出し口23aが形成された前端壁23と、積載された前記リブ16の最下面に接触し、前記リブ送り出し口23aからリブ16を送り出す送り出しロール24とを有する。
また、前記リブ支持台32のリブ送り出し口23a側には、下方に湾曲する円弧状の外周面を有する誘導部材38が支持されており、リブ16の後部を下方に垂れ下がった状態(余分なストレスが作用しない状態)で支持する。なお、前記誘導部材38には、図示しない誘導溝が形成されており、無端状ベルト貼り付け時には垂れ下がったリブ16を誘導溝によりガイドする。したがって、誘導部材38により、スムースにリブ16が誘導される。
なお、図3、図5,図6に示すように、無端状ベルトBの両脇に配置される各一対のリブ送り出し装置21およびリブ支持装置31は、対称に配置されている。
図8はプレス部材が圧接位置に移動した状態のリブ貼付装置の説明図である。
図9はプレス部材が軽接触位置に移動した状態のリブ貼付装置の説明図である。
図3〜図6において、リブ支持台の上方に配置された前記プレス部材39は、図示しないプレス部材移動装置(例えば、エアシリンダ等)により、リブ支持台32に接近、離隔可能に保持されている。前記プレス部材39は、前記リブ支持装置31が貼付実行位置に移動した状態で、無端状ベルトBから離隔した退避位置(図7参照)と、前記無端状ベルトBをリブ16に圧接(圧着)させ、リブ16を貼り付ける圧接位置(図8参照)と、前記無端状ベルトBに接触し且つ圧接せず、無端状ベルトBが回転可能な軽接触位置(図9参照)との間で移動可能に構成されている。なお、実施例1では、前記プレス部材39を使用して、一回で熱圧着できるベルト周方向長さ(一括貼付長さL)は、無端状ベルトBが張架される駆動軸51および従動軸52との間に前記プレス部材39が入る範囲であり、最大で40%、少なくとも内周長BLの10%に設定できる。
図3,図5、図6において、ベルト支持装置(ベルト駆動装置)D1は、無端状ベルトBが張架される駆動軸51および従動軸52とを有する。前記駆動軸51には、図示しないベルト駆動モータが連結され、ベルト駆動モータの駆動により無端状ベルトBを矢印Y1方向に回転させる。
前記駆動軸(ドライブ軸)51および従動軸(テンション軸)52は、小径軸部51a、52aと、前記小径軸部51a、52aの軸方向中央部に嵌め合いネジで固定支持された円筒状セットカラー51b、52bとを有する。したがって、実施例1の駆動軸51および従動軸52では、円筒状セットカラー51b、52b部分で無端状ベルトBが支持されると共に、小径軸部51a、52aの部分にリブ16が貼り付けられ、ベルトBが接触しないように回避される。なお、前記小径軸部51a、52aと円筒状セットカラー51b、52bとの段差領域は最小限にすることがベルト端部の緩み防止によい。実施例1の前記円筒状セットカラー51b、52bは、嵌め合いネジで小径部51a、52aに固定されているので、使用する無端状ベルトBの幅やリブ16の取り付け位置等に応じて、サイズの異なる円筒状セットカラー51b、52bに交換して対応することができる。
また、前記駆動軸51および従動軸52の前端部は、前記張り出し位置に移動した状態で、着脱軸受け57,58により回転可能に支持される。前記着脱軸受け57,58は、断面L字形の固定部57a、58aと、前記固定部57a、58aの上端に回転可能に支持された回動部57b、58bとを有する。前記回動部57b、58bは、前記ベルト張出弛緩装置56の移動に連動して、上方に回動して駆動軸51および従動軸52の前端部を移動自由にする開放位置(図3参照)と、駆動軸51および従動軸52の前端部を挟み込み回転可能に支持する軸支持位置(図5,図6参照)との間を移動可能に構成されている。
なお、実施例1のベルト支持装置D1では、ベルト着脱装置を使用して無端状ベルトBを着脱したが、作業者が手作業で交換(着脱)することも可能である。
図10は実施例1の貼付位置計測装置の説明図であり、図10Aはベルトを内周面側から見た状態の説明図、図10Bは撮像範囲の部分の断面説明図である。
図3,図5,図6、図10において、貼付位置計測装置D3は、図示しない計測装置移動機構によりリブ支持装置31の移動に連動して、無端状ベルトBの内周部に進入してリブ貼付装置D2のベルト回転方向Y1下流側に配置され、リブ16の貼付位置を計測可能な計測位置(図6参照)と、前記無端状ベルトBから退避する退避位置(図3,図5参照)との間を移動可能に支持されている。
したがって、実施例1の貼付位置計測装置D3は、艶消し照明拡散板66により拡散された照明光がリブの貼付位置を中心に照射され、折り返し撮像光学系(61+62)を介してCCDカメラ63で、無端状ベルトBおよびリブ16の画像を撮像できる。なお、実施例1の貼付位置計測装置D3は、図10Aの点線の枠で示す撮像範囲の画像を撮像し解析する。
図11は実施例1の帯状部材貼付ベルト製造装置のコントローラの説明図である。
実施例1のリブ貼付け装置Dでは、前記リブ送り出し装置21の送り出しロール24の駆動や、押し当て部材34の移動、プレス部材39の移動、支持台移動装置41によるリブ支持装置31の移動、ベルト張出・弛緩装置56の作動、ベルトリフター59の移動、駆動軸51の駆動、無端状ベルトBの着脱(ベルト着脱装置の作動)、貼付位置計測装置D3の移動等は、コントローラCにより制御される。
前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記コントローラCの機能(制御手段)を、図11を使用して次に説明する。
リブ送り出し装置制御手段C1は、リブ送り出し装置21の送り出しロール24の駆動を制御して、リブ16のリブ支持台32への送り出しを制御する。
C2:押し当て部材制御手段
押し当て部材制御手段C2は、前記リブ支持装置31の押し当て部材34の前記離隔位置と接近位置との間の移動を制御し、前記リブ16がリブ送り出し装置21から送り出される際には前記離隔位置に移動させ、リブ16がリブ支持台32の所定の位置まで送り出されると前記接近位置に移動させ、押し当て部材34と溝壁33との間の溝でリブ16を挟み込む。
ベルト着脱装置制御手段C3は、図示しないベルト着脱装置を制御して、弛緩位置に保持されたベルトリフター59や各軸51,52に対し、リブ16の貼付が行われていない無端状ベルトBを装着したり、リブ16が貼り付けられた無端状ベルトBを取り外す。
C4:ベルト張出・弛緩制御手段
ベルト張出・弛緩制御手段C4は、ベルト張出・弛緩装置56の制御を行うことにより、ベアリング53,54を弛緩位置と張出位置との間で移動させたり、ベルトリフター59をリフト位置と待機位置との間で移動させたり、着脱軸受け57,58の回動部57b、58bを開放位置と軸支持位置との間で移動させる。
貼付装置位置制御手段C5は、貼付実行位置補正量記憶手段C5Aを有し、前記支持台移動装置41を制御することにより、リブ支持装置31およびプレス部材39を、前記退避位置と貼付実行位置との間で移動させる。
C5A:貼付実行位置補正量記憶手段
貼付実行位置補正量記憶手段C5Aは、無端状ベルトBに貼り付けられたリブ16の貼付位置のずれや無端状ベルトBのウォーク(蛇行)量に応じて演算された前記貼付実行位置の補正量(無端状ベルトBの幅方向の位置調整量)を記憶する。
ベルト回転制御手段C6は、貼付時ベルト回転量記憶手段C6Aと、精度計測時回転制御手段C6Bとを有し、駆動軸51のベルト駆動モータの駆動を制御することにより、無端状ベルトBの回転を制御する。
C6A:貼付時ベルト回転量記憶手段
貼付時ベルト回転量記憶手段C6Aは、無端状ベルトBにリブ16を順次貼り付ける際に、無端状ベルトBの回転速度および回転量Rを記憶する。回転速度としては10〜100mm/sの範囲を好適に使用することができ、また、回転速度の加速制御は、急激な加速によるリブ16やベルトB等への衝撃を緩和するために低速から加速し、プロファイルが台形となる台形制御を採用することが好ましい。また、実施例1の貼付時ベルト回転量記憶手段C6Aは、回転量Rとして、前記プレス部材39で一括して貼り付けることができる長さ(一括貼付長さ、プレス部材39のベルト周方向の長さに対応)Lと同一の長さが設定されている。なお、前記回転量Rは、高い真直度が必要な場合、例えば、R=L/10に設定して、小刻みに貼り合わせることが望ましい。この場合、後述するプレス部材39による1回あたりのプレス時間は、短くすることが望ましい。一方、それほど高い真直度が要求されておらず、生産性を高めたい場合には、RをLより大きな数値とすることも可能である。この場合、Lより大きな数値によっては部分的に熱圧着されていない部分があるが、L+20mm程度であれば、画像形成装置において耐久性や真直度に関しては問題がないことが本発明者の実験により確認された。
精度計測時回転制御手段C6Bは、貼り付けられたリブ16の貼付位置の精度や真直度を計測する場合や、無端状ベルトBのウォーク量を計測する場合に、前記無端状ベルトBを所定の回転速度で連続回転させる。
C7:リブ貼付制御手段
リブ貼付制御手段C7は、プレス部材制御手段C7Aと、圧着時間計時手段C7Bと、貼付完了判別手段C7Cとを有し、プレス部材39の制御を行うことにより、前記一括貼付長さLだけリブ16を無端状ベルトBへ貼付ける。なお、実施例1のリブ貼付制御手段C7は、好適な熱圧着条件である温度150℃、圧力0.08MPaで、前記プレス部材39によりリブ16を無端状ベルトBに加熱圧接して接着する(熱圧着する)。なお、前記熱圧着条件としては、温度110℃〜180℃を使用することができ、圧力0.03〜0.5MPaを使用することができる。
プレス部材制御手段C7Aは、前記プレス部材39を、前記退避位置と、圧接位置と、軽接触位置との間で移動させる。
C7B:圧着時間計時手段
圧着時間計時手段C7Bは、前記プレス部材39を前記圧接位置で保持し、リブ16と無端状ベルトBを加熱圧接して接着する時間である圧着時間が経過したか否かを計時する。実施例1の圧着時間計時手段C7Bは、前記圧着時間として好適な時間である10秒を記憶している。なお、前記圧着時間は、変更可能であり、3秒〜15秒程度とすることも可能である。
貼付完了判別手段C7Cは、プレス部材39により貼付を行った(圧着した)回数である貼付回数nをカウントする貼付回数カウント手段C7C1と、貼付が完了したか否かを判別するための貼付完了判別値を記憶する貼付完了判別値記憶手段C7C2とを有する。そして、前記貼付完了判別手段C7Cは、前記貼付回数nと、貼付完了判別値とに基づいて、無端状ベルトBの内周縁へのリブ16の貼り付けが完了したか否かを判別する。なお、実施例1の貼付完了判別手段C7Cでは、無端状ベルトBの内周の長さBLと一括貼付長さLとの和(=BL+L)が前記貼付完了判別値に設定されており、回転量の総和、すなわち、回転量Rと貼付回数の積(=R×n)が貼付完了判別値以上になった場合に、貼付が完了したものと判別する。なお、前記貼付完了判別値を内周長さBLと一括貼付長さLとの和に設定することにより、リブ16の前端と後端のつなぎ合わせ部分が、溝壁33および押し当て部材34に挟まれた状態で貼り合わされる。したがって、つなぎ合わせ部分では、接着剤が再溶融してリブ16の位置が、溝壁33および押し当て部材34により補正される。この結果、つなぎ合わせ部分でベルト幅方向に対してずれていた場合、補正されるので、つなぎ合わせ部分でのズレ(段差)を低減できる。
貼付精度計測手段C8は、エッジ抽出手段C8Aと、エッジ位置算出手段C8Bと、計測終了判別手段C8Cと、真直度演算手段C8Dと、貼付位置補正量算出手段C8Eとを有し、無端状ベルトBに貼り付けられたリブ16の貼付位置の精度や真直度を計測する。なお、実施例1の貼付位置の計測等は、無端状ベルトBを連続回転させながら連続撮像して計測する。
C8A:エッジ抽出手段
エッジ抽出手段C8Aは、CCDカメラ63により撮像した画像を解析し、エッジ部分を抽出する。前記エッジ部分は、無端状ベルトBとリブ16の境界部分や無端状ベルトBの縁等で発生する画像の陰影を解析することにより抽出される。
エッジ位置算出手段C8Bは、抽出されたエッジ部分の位置を検出する。実施例1のエッジ位置算出手段C8Bは、図10Aに示すように、撮像範囲のベルト外方から内方に向かって最初のエッジ部分を無端状ベルトBの縁と判別し、リブ16の内側のエッジ部分までの距離を計算する。
C8C:計測終了判別手段
計測終了判別手段C8Cは、前記貼付位置の計測が終了したか否かを判別する。実施例1の計測終了判別手段C8Cは、無端状ベルトBが1回転した場合に、貼付位置の計測が終了したものと判別する。
C8D:真直度演算手段
真直度演算手段C8Dは、前記エッジ位置算出手段C8Bにより計算された貼付位置のベルト1周分の履歴データ(プロファイルデータ)に基づいて、貼り付けられたリブ16の真直度を演算する。例えば、実施例1の真直度算出手段C8Dは、図12に示す貼付位置のベルト1周分のプロファイルデータが得られた場合、その最大値と最小値との差を真直度として演算する。なお、図12の貼付位置のプロファイルデータには、部分的にデータが存在しない部分があるが、この部分は、リブ16のつなぎ合わせ部分であり、無端状ベルトBの内周長よりも短めに設定されているリブ16が設けられていない部分に相当する。
C8E:貼付実行位置補正量算出手段
貼付実行位置補正量算出手段C8Eは、前記真直度演算手段C8Dにより演算された真直度に基づいて、リブ支持装置31およびプレス部材39の前記貼付実行位置の補正量を算出する。実施例1の貼付実行位置補正量算出手段C8Eは、貼付実行位置補正量として、前記貼付位置の値が計測されたベルト周方向位置毎に、貼付位置のズレをうち消す補正量が設定される。
ウォーク量計測手段C9は、エッジ抽出手段C9Aと、エッジ位置算出手段C9Bと、計測終了判別手段C9Cと、ウォーク量演算手段C9Dと、貼付実行位置補正量算出手段C8Eとを有し、無端状ベルトBを回転させた場合の各軸51,52の平行度により発生するウォーク(蛇行)の量を計測する。なお、実施例1のウォーク量の計測は、無端状ベルトBを連続回転させながら無端状ベルトBの縁を連続撮像して計測する。
C9A:エッジ抽出手段
エッジ抽出手段C)Aは、CCDカメラ63により撮像した画像を解析し、エッジ部分を抽出する。
エッジ位置算出手段C9Bは、抽出されたエッジ部分の位置を検出する。エッジ位置算出手段C9Bは、撮像範囲のベルト外方から内方に向かって最初のエッジ部分を無端状ベルトBの縁と判別する。
計測終了判別手段C9Cは、前記ウォーク量の計測が終了したか否かを判別する。実施例1の計測終了判別手段C9Cは、無端状ベルトBが1回転した場合に、ウォーク量の計測が終了したものと判別する。
ウォーク量演算手段C9Dは、前記エッジ位置算出手段C9Bにより算出された縁の位置のベルト1周分の履歴データ(プロファイルデータ)に基づいて、無端状ベルトBが1周した時のウォーク量(蛇行量)を演算する。例えば、実施例1のウォーク量算出手段C9Dは、前記真直度演算手段C9Dと同様に、ベルト1周分のプロファイルデータからその最大値と最小値との差をウォーク量として演算する。
C9E:貼付実行位置補正量算出手段
貼付実行位置補正量算出手段C9Eは、前記ウォーク量演算手段C9Dにより演算されたウォーク量に基づいて、リブ支持装置31およびプレス部材39の前記貼付実行位置の補正量を算出する。実施例1の貼付実行位置補正量算出手段C9Eは、貼付実行位置補正量として、前記縁の位置が計測されたベルト周方向位置毎に、縁の位置のズレをうち消す補正量が設定される。
次に、実施例1のリブ貼付ベルトの製造工程のフローチャートの説明を行う。
図13は実施例1のリブ貼付ベルトの製造工程のフローチャートである。
図13のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROM等に記憶されたプログラム等に従って行われる。
ST2において、ベルト着脱装置によりベルトリフター59や軸51,52に無端状ベルトBを装着する。そして、ST3に進む。
ST3において、ベルト張出・弛緩装置56を制御して、無端状ベルトBを張り出す。そして、ST4に進む。
ST4において、ウォーク量の計測を行うウォーク量計測処理(後述する図14のサブルーチン参照)を実行し、ST5に進む。
ST6において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST7に進む。
(1)プレス部材39を軽接触位置に移動させる。
(2)貼付回数nを0に初期化する。
ST7(支持装置移動工程および帯状部材貼付工程)において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST8に進む。
(1)貼付実行位置補正量が設定されている場合、貼付実行位置を補正(調整)する。
(2)プレス部材を圧接位置に移動し、熱圧着を開始する。
ST9(非圧接位置移動工程)において、プレス部材を軽接触位置に移動させる。そして、ST10に進む。
ST10(ベルト回転工程)において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST11に進む。
(1)無端状ベルトBを設定された回転量Rだけ回転させる。
(2)貼付回数nに1を加算する。すなわち、n=n+1とする。
ST11において、回転量の総和が貼付完了判別値より大きくなったか否かを判別する。すなわち、実施例1では、(貼付回数n)×(回転量R)>(ベルト内周長BL)+(一括貼付長さL)であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST7に戻り、イエス(Y)の場合はST12に進む。
ST13(貼付位置計測工程)において、貼付位置の計測を行う貼付位置計測処理(後述する図15のサブルーチン参照)を実行する。そして、ST14に進む。
ST14において、支持台移動装置41を退避位置に移動させる。そして、ST15に移る。
ST15において、ベルト張出・弛緩装置56を制御して、無端状ベルトBを弛緩させる。そして、ST16に進む。
ST16において、ベルト着脱装置により無端状ベルトBを取り出す。そして、リブ貼付ベルト製造工程を終了する。
図14はウォーク量計測処理のフローチャートであり、図13のST4のサブルーチンのフローチャートである。
図14のST21において、無端状ベルトBの所定速度での連続回転を開始する。そして、ST22に進む。
ST22において、CCDカメラ63によるベルト内周面の画像の撮像を実行する。そして、ST23に進む。
ST23において、撮像された画像に基づいて、エッジ部の抽出を行う。そして、ST24に進む。
ST24において、抽出されたエッジ部のエッジ位置の算出を行う。そして、ST25に進む。
ST26において、次の処理(1)〜(3)を実行する。
(1)ベルトウォーク量を計算する。
(2)計算されたベルトウォーク量に基づいて、貼付実行位置補正量を算出する。
(3)無端状ベルトBの回転を停止する。
そして、図14のウォーク量計測処理を終了して図13に戻る。
図15は貼付位置計測処理のフローチャートであり、図13のST13のサブルーチンのフローチャートである。
図15の貼付位置計測処理では、ST31〜ST35は、前記ウォーク量計測処理のST21〜ST25と同様の処理を実行する。
図15のST36において、次の処理(1)〜(3)を実行する。
(1)真直度を計算する。
(2)計算された真直度に基づいて、貼付実行位置補正量を算出する。
(3)無端状ベルトBの回転を停止する。
そして、図15の貼付位置計測処理を終了して図13に戻る。
前記構成を備えた実施例1のリブ貼付ベルト製造装置(帯状部材貼付ベルト製造装置)および方法では、プレス部材39により所定の一括貼付長さL分一度に貼り付けられ、一括貼付長さLに対応する所定回転量Rだけ無端状ベルトが回転する。この回転により、新たなリブ16が溝壁33と押し当て部材34との間に誘導され、次のプレス部材39の熱圧着により貼り合わされる。そして、これを繰り返してリブ16が無端状ベルトBの内周面の縁全面に貼り付けられる。したがって、実施例1では、プレス部材39によって所定の貼付長さLに渡ってリブ16が貼り付けられるので、逐次貼り合わせを行う場合に比べ、生産性を高めることができる。
また、実施例1のリブ貼付ベルト製造装置および方法では、溝壁33や押し当て部材34およびリブ支持台32が精度良く真直に形成されており、押し当て部材34により押し当てられた状態で、貼り付けられるので、貼付位置の精度が高まり、真直度が良くなる。また、ベルト回転時にはプレス部材39が軽接触位置に保持されているので、回転中にリブ16が溝壁33や押し当て部材34で形成される溝からずれ難く、真直度を良くすることができる。
また、実施例1のリブ貼付ベルト製造装置および方法では、接着剤としてホットメルトシート7を裁断したホットメルトテープ16bを使用しているので、両面テープを使用する場合に比べ、耐久性を高めることができる。さらに、ホットメルトテープ16bは、非加熱時に速やかに固化し接着力が強いので、力が加わってもリブ16がずれにくく、信頼性を高めることができる。
また、リブ16の貼り付けは、無端状ベルトBの回転量の総和(=(貼付回数n)×(回転量R))が、貼付完了判別値((ベルト内周長BL)+(一括貼付長さL))より大きくなるまで行われるので(ST11参照)、ベルト1周以上の長さ分貼付が行われる。したがって、リブ16の前端と後端のつなぎ合わせ部分で溝壁33および押し当て部材34とにより矯正される。したがって、つなぎ合わせ部分で段差が少なく、真直度を良くすることができる。
また、実施例1のリブ貼付ベルト製造装置および方法では、計測した貼付位置やウォーク量を次回のリブ16貼付時に貼付実行位置補正量としてフィードバックすることができる。したがって、貼付位置がずれたり、ウォークによりベルト1周した時にウォーク分ずれて貼り付けられることを低減できるので、リブ貼付ベルト(B+16)の真直度を良くすることができる。
また、実施例1のリブ貼付ベルト製造装置および方法では、駆動軸51および従動軸52が、ベルト張出状態で両端支持となり、ベルト弛緩状態で片持ち支持となるので、無端状ベルトBの着脱を容易に行うことができ、キンク等のダメージの発生を低減できる。また、リブの貼付動作が終了後、リブ支持台32等が退避位置に移動するので、ベルトの着脱を容易に行うことができ、キンク等のダメージの発生を抑えることができる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、無端状ベルトBを構成する材料が熱により損傷を受ける可能性がある場合には、誘導部材38により誘導されるリブ16を予備加熱部材(例えば、熱風送風機等)により加熱し、ホットメルトテープを予め少し溶融させておくと、プレス部材39の熱圧着条件の温度や時間を減らしても圧着でき且つ無端状ベルトの損傷を低減できる。
(H04)前記実施例において、リブ貼付け装置の下流側に配置される貼付位置計測装置D3は、実施例1の貼付装置に限定されず、従来公知の帯状部材貼付ベルト製造装置に適用可能である。
(H05)前記実施例において、貼付位置計測装置D3を省略することも可能である。
Claims (8)
- 下記の構成要件(A01)〜(A03),(A05),(A06)を備えたことを特徴とする帯状部材貼付ベルト製造装置、
(A01)張架された無端状ベルトを回転させるベルト駆動装置、
(A02)前記無端状ベルトの内周面に帯状部材を貼り付ける帯状部材貼り付け装置、
(A03)前記帯状部材貼り付け装置のベルト回転方向下流側に配置され且つ前記無端状ベルトの内周部に配置され、前記無端状ベルトの内周面に貼り付けられた前記帯状部材の貼り付け位置を計測する貼付位置計測装置、
(A05)前記無端状ベルトに帯状部材を貼り付ける貼り付け位置と、前記無端状ベルトの内周部から退避した退避位置との間で、前記帯状部材貼り付け装置を移動させる貼り付け装置移動装置、
(A06)前記貼付位置計測装置による計測結果に基づいて前記帯状部材貼付装置の位置を調整して、前記帯状部材の貼付位置を調整する前記貼付装置移動装置。 - 下記の構成要件(A04)を備えたことを特徴とする請求項1記載の帯状部材貼付ベルト製造装置、
(A04)前記無端状ベルトの縁に前記帯状部材を貼り付ける前記帯状部材貼り付け装置。 - 下記の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の帯状部材貼付ベルト製造装置、
(A07)前記無端状ベルトの貼付位置の下部に配置された折り返し撮像光学系と、前記折り返し撮像光学系により反射された前記無端状ベルト内周面を撮像する撮像装置と、を有する前記貼付位置計測装置。 - 下記の構成要件(A08)を備えたことを特徴とする請求項3記載の帯状部材貼付ベルト製造装置、
(A08)照明装置と、前記照明装置の照明光を拡散させる艶消し照明拡散板とを有し、前記拡散された照明光により前記無端状ベルト内周面を照射する貼付位置計測装置。 - 下記の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする請求項3または4記載の帯状部材貼付ベルト製造装置、
(A09)前記無端状ベルト内周面の複数の前記貼付位置を撮像する前記撮像装置を有し、前記帯状部材の真直度を計測する前記貼付位置計測装置。 - 下記の構成要件(C01)を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の帯状部材貼付ベルト製造装置、
(C01)熱硬化性弾性体の樹脂またはゴムからなる蛇行防止部材により構成された前記帯状部材。 - 下記の構成要件(C02)を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載の帯状部材貼付ベルト製造装置、
(C02)樹脂からなる補強テープ部材により構成された前記帯状部材。 - 下記の構成要件(C03)を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか記載の帯状部材貼付ベルト製造装置、
(C03)無端状ベルトが張架される一対の軸部材の軸間距離と同一長さの一辺と、前記軸部材の軸方向距離と同一長さの他辺と、を有する平板上の校正治具であって、一定の対辺平行度と平面度とを有し、前記軸部材に当接させて前記軸部材の平行度の校正を行う前記校正治具。
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