JP5181789B2 - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子写真方式を用いた画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
近年の電子写真画像形成プロセス、特にカラー画像形成においては、例えば特開2000−206801号公報、特開2006−259581号公報、特開2003−165857号公報等に記載のような色重ねによる高品質な色再現性を実現するために感光体上に現像された1次画像を一旦中間転写体上に転写した後、最終の印字媒体に転写、定着する画像形成プロセスが広く用いられている。
又、トナーに関しては高解像度画像を達成するために重合法により形成された8.0μm未満の小径トナーを使用するのが主流となっている。小粒径トナーは、質量の割には表面積が大きく、感光体表面や中間転写体表面に付着する傾向が強く、相対的に転写率が低くなる傾向が高い。そのためトナー表面の粘着性を下げ転写効率を改善する対策として、トナーに外添剤を添加し、トナー表面を外添剤(金属酸化物微粒子)で処理する方法が広く用いられている。
しかし、中間転写体を使用するプロセスではトナー表面の金属酸化物処理だけでは十分なトナーの転写効率、画像品質が得られないため、感光体表面を改善する検討がなされた。
例えば、感光体の表面の摩耗特性を改善するために、保護層を設置した電子写真感光体による改善が試みられ、電子写真感光体の表面硬度を上げるために架橋反応による高強度化の検討が行われた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、これらの方法においても転写効率が十分でなく、ハーフトーン部の濃度ムラが発生する場合があり画像品質が十分でなく、感光体の耐久性が十分でない場合があるなどの問題があった。
一方、画像品質を改善させる方法として、画像形成を開始する前に感光体の表面を擦過する、感光体を加熱する、感光体を空回転させるなどの方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、これらの方法を単に上記のような感光体に適用しても、依然として、トナーの転写効率が十分でなく、ハーフトーン部の濃度ムラが発生する場合があり画像品質が十分でなく、感光体の耐久性が十分でない場合があるなどの問題は依然としてあった。
特開平8−179541号公報 特開2007−241140号公報
本発明の目的は、トナーの転写効率が高く、画像品質に優れかつ感光体の耐久性に優れる画像形成方法およびそれに用いられる画像形成装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
1.導電性支持体上に感光層を有し、該感光層上に保護層を有する電子写真感光体を具備する画像形成装置を用い、該画像形成装置は、主電源のオンからオフまでの間、使用可能に構成され、該電子写真感光体を回転させて画像を形成する画像形成方法であって、該保護層が硬化性化合物を含有する硬化性組成物を硬化させて得られた層であり、主電源のオンから画像形成を開始するまでの間に、該電子写真感光体を空回転させ、該空回転させる時間と、該空回転させて使用する前の使用時における電子写真感光体の総駆動時間の比(空回転率(空回転させる時間/総駆動時間))が0.0010〜0.010であることを特徴とする画像形成方法。
2.前記主電源のオンと同時または直後に前記空回転を行うことを特徴とする1に記載の画像形成方法。
3.前記硬化性化合物が、3以上の官能基を有することを特徴とする1または2に記載の画像形成方法。
4.1〜3のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられる画像形成装置であって、電子写真感光体の前記空回転の時間を算出する空回転制御部並びに前記空回転の開始時刻および時間を制御する駆動制御部を有する制御部を有することを特徴とする画像形成装置。
本発明の上記構成により、トナーの転写効率が高く、高温高湿下での画像流れがなく画像品質に優れかつ感光体の耐久性に優れる画像形成方法およびそれに用いられる画像形成装置が提供できる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、導電性支持体上に感光層を有し、該感光層上に保護層を有する電子写真感光体を具備する画像形成装置を用い、該画像形成装置は、主電源のオンからオフまでの間、使用可能に構成され、該電子写真感光体を回転させて画像を形成する画像形成方法であって、該保護層が硬化性化合物を含有する硬化性組成物を硬化させて得られた層であり、主電源のオンから画像を形成するまでの間に、該電子写真感光体を空回転させ、該空回転させる時間と、該空回転させて使用する前の使用時における電子写真感光体の総駆動時間の比(空回転率(空回転させる時間/総駆動時間))が0.0010〜0.010であることを特徴とする。
本発明では、特に画像形成装置を使用するに際し、主電源投入(オン)後に、電子写真感光体の空回転を、この使用の前の使用時おける感光体の総駆動時間の1/1000〜1/100の時間行うことにより、トナーの転写効率が高く、高温高湿下での画像流れがなく画像品質に優れかつ感光体の耐久性に優れる画像形成方法が提供できる。
(電子写真感光体)
本発明に係る電子写真感光体は、導電性支持体上に、感光層を有し、この感光層上に保護層を有する層構成を有する。その層構成は、特に制限されるものではなく、具体的には、以下に示すような層構成を挙げることができる。
1)導電性支持体上に、感光層として電荷発生層と電荷輸送層、及び保護層を順次積層した層構成、
2)導電性支持体上に、感光層として電荷輸送材料と電荷発生材料とを含む単層、及び保護層を順次積層した層構成、
3)導電性支持体上に、中間層、感光層として電荷発生層と電荷輸送層、及び保護層を順次積層した層構成、
4)導電性支持体上に、中間層、感光層として電荷輸送材料と電荷発生材料とを含む単層、及び保護層を順次積層した層構成。
本発明に係る電子写真感光体は、上記何れの層構成を有していてもよいが、これらの中では、導電性支持体上に、中間層、電荷発生層、電荷輸送層、保護層が設けられた層構成を有することが好ましい態様である。
これら中間層、電荷発生層、電荷輸送層、保護層を設層するための塗布方法としては、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法、スライドホッパー法などが挙げられる。
(保護層)
本発明に係る保護層は、硬化性化合物を含有する硬化性組成物を硬化させて得られた層である。
硬化性組成物は、必要に応じて重合開始剤、フィラー、滑剤粒子、酸化防止剤および塗布溶媒を含有する。
保護層は、硬化性組成物を、導電性支持体上に設けられた感光層上に塗布し、硬化反応により硬化性組成物が硬化した硬化膜を形成して設けられる。
硬化反応は、電子線照射などで、二重結合を開裂させ重合する方法、重合開始剤を用いて重合する方法などにより行われる。
(硬化性化合物)
本発明に係る硬化性化合物は、重合可能なエチレン性二重結合を有する化合物であり、重合(硬化)して、ポリスチレン、ポリアクリレート等、一般に感光体のバインダー樹脂として用いられる樹脂となり得るモノマーが好適であり、特に、スチレン系モノマー、アクリル系モノマー、メタアクリル系モノマー、ビニルトルエン系モノマー、酢酸ビニル系モノマー、N−ビニルピロリドン系モノマーが好ましい。
中でも、少ない光量あるいは短い時間での硬化が可能であることからアクリロイル基またはメタクリロイル基を有する光硬化型アクリル系化合物(以下、アクリル化合物ともいう)が特に好ましい。
本発明においては、これらのモノマーを単独で用いても、混合して用いてもよい。
以下に光硬化型アクリル系化合物(以下、アクリル化合物ともいう)の例を示す。
本発明においてアクリル系化合物とは、アクリロイル基(CH=CHCO−)またはメタクリロイル基(CH=CCHCO−)を有する化合物である。また、以下にいうAc基数(アクリロイル基数)とはアクリロイル基またはメタクリロイル基の数を表す。
Figure 0005181789
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但し、上記においてR及びR′はそれぞれ下記で示される。
Figure 0005181789
また、各種の反応性オリゴマーも使用することができる。例えば、エポキシアクリレートオリゴマー、ウレタンアクリレートオリゴマー、ポリエステルアクリレートオリゴマー、不飽和ポリエステル樹脂を使用することができる。具体的には下記に挙げられる。
Figure 0005181789
本発明においては、硬化性化合物が、3以上の官能基を有することがこのましく、さらに5以上の官能基を有することが好ましい。
又、硬化性反応基等量、即ち「硬化性化合物分子量/官能基数」は、耐摩耗性の面から、1000以下であることが好ましく、500以下が特に好ましい。これにより、架橋密度が高くなり、感光体の耐摩耗性が向上する。
本発明においては、硬化性反応基当量の異なる2種類以上の硬化性化合物を混合して使用してもよい。
(重合開始剤)
重合開始剤としては、光重合開始剤、熱重合開始剤のいずれも使用することができる。また、光、熱の両方の開始剤を併用することもできる。
重合開始剤としては、ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−2−モルフォリノ(4−メチルチオフェニル)プロパン−1−オン、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム等のアセトフェノン系またはケタール系光重合開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾインエーテル系光重合開始剤、ベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、2−ベンゾイルナフタレン、4−ベンゾイルビフェニル、4−ベンゾイルフェニールエーテル、アクリル化ベンゾフェノン、1,4−ベンゾイルベンゼン等のベンゾフェノン系光重合開始剤、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサントン系光重合開始剤が挙げられる。
その他の光重合開始剤としては、エチルアントラキノン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルエトキシホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシエステル、9,10−フェナントレン、アクリジン系化合物、トリアジン系化合物、イミダゾール系化合物が挙げられる。また、光重合促進効果を有するものを単独または上記光重合開始剤と併用して用いることもできる。例えば、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸(2−ジメチルアミノ)エチル、4,4′−ジメチルアミノベンゾフェノン等が挙げられる。
これらの重合開始剤は1種または2種以上を混合して用いてもよい。硬化性組成物中の重合開始剤の含有量は、アクリル系化合物の100質量部に対し0.1〜20質量部、好ましくは0.5〜10質量部である。
また、保護層は、膜強度の向上や抵抗調整のために各種フィラーを含有することが好ましい。フィラーとしてはシリカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス等の各種金属酸化物、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンをドープした酸化スズ及び酸化ジルコニウムなどの超微粒子を用いることができる。これら金属酸化物を1種類もしくは2種類以上混合して用いてもよい。2種類以上混合した場合には固溶体または融着の形をとってもよい。フィラーの粒径は、数平均一次粒径が1〜300nmのものが好ましい。特に、好ましくは3〜100nmのものである。保護層中のフィラーの割合は、アクリル系化合物100質量部に対して1〜100質量部、特に好ましくは10〜80質量部である。
本発明に用いる保護層において、フィラーの分散性の向上及び平滑性の向上を目的としてフィラーに対して種々の表面処理を加えることができる。表面処理剤としては、各種の無機物処理やケイ素化合物、含フッ素シランカップリング剤、フッ素変性シリコーンオイル、フッ素系界面活性剤及びフッ素系グラフトポリマー等による処理が挙げられる。
又、保護層には、さらに各種の電荷輸送物質を含有させることも出来る。
本発明に用いる保護層において、各種の滑剤粒子を加えることができる。例えば、フッ素原子含有樹脂粒子を加えることができる。フッ素原子含有樹脂粒子としては、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化塩化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂、及びこれらの共重合体の中から1種あるいは2種以上を適宜選択するのが好ましいが、特に四フッ化エチレン樹脂及びフッ化ビニリデン樹脂が好ましい。保護層中の滑剤粒子の割合は、アクリル系樹脂100質量部に対して、好ましくは5〜70質量部、より好ましくは10〜60質量%である。滑剤粒子の粒径は、平均一次粒径が0.01μm〜1μmのものが好ましい。特に好ましくは、0.05μm〜0.5μmのものである。樹脂の分子量は適宜選択することができ、特に制限されるものではない。
保護層には、耐傷性などの面から、酸化チタン粒子を含有することが好ましい。酸化チタン粒子としては、特に限定されないが、結晶型系はアナターゼまたはルチルが好ましい。公知の方法、例えば気相法、塩素法、硫酸法、プラズマ法などで作製された酸化チタン粒子が好ましく用いられる。
酸化チタン粒子の数平均一次粒径は、耐摩耗性、書き込み光の散乱性などの面から、1〜300nmの範囲が好ましい。硬化性組成物中の酸化チタン粒子の割合は、硬化性化合物100質量部に対して1〜200質量部、特に好ましくは10〜80質量部である。
上記のフィラー、滑剤粒子、酸化チタンなどの分散手段としては、超音波分散機、ボールミル、サンドグラインダー及びホモミキサー等が使用できるが、これらに限定されるものではない。
保護層中に耐候性を向上させる目的で酸化防止剤などの添加物を加えてもよい。酸化防止剤は、電荷輸送層に添加するものと同様のものを選択できる。
硬化性組成物には、硬化性化合物に加え、他の樹脂、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アルキド樹脂及び塩ビ−酢ビ共重合体などの樹脂を含有してもよい。
保護層を形成するための保護層用塗布液に用いられる溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、t−ブタノール、sec−ブタノール、ベンジルアルコール、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、1−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジン及びジエチルアミン等を挙げられるが、これらに限定されるものではない。
保護層は、保護層塗布液を塗布後、自然乾燥または熱乾燥を行った後、活性光線を照射して反応させることが好ましい。
塗布方法としては、中間層、感光層と同様の、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法、スライドホッパー法などの公知の方法を用いることができる。
本発明に係る電子写真感光体は、保護層用塗布液による塗膜に活性線を照射してラジカルを発生して重合させ、硬化膜を形成することが好ましい。
紫外線光源としては、紫外線を発生する光源であれば制限なく使用できる。例えば、紫外線LED、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、フラッシュ(パルス)キセノン等を用いることができる。照射条件はそれぞれのランプによって異なるが、活性線の照射量は、通常5〜500mJ/cm、好ましくは5〜100mJ/cmである。ランプの電力は、好ましくは0.1kW〜5kWであり、特に好ましくは、0.5kW〜3kWである。
電子線源としては、電子線照射装置に格別の制限はなく、一般にはこのような電子線照射用の電子線加速機として、比較的安価で大出力が得られるカーテンビーム方式のものが有効に用いられる。電子線照射の際の加速電圧は、100〜300kVであることが好ましい。吸収線量としては、0.5〜10Mradであることが好ましい。
必要な活性線の照射量を得るための照射時間としては、0.1秒〜10分が好ましく、アクリル系化合物の硬化効率または作業効率の観点から0.1秒〜5分がより好ましい。
活性線としては、紫外線が使用しやすく特に好ましい。
保護層用塗布液による塗膜の乾燥は、活性線を照射する前後、及び活性線を照射中に行うことができ、乾燥を行うタイミングはこれらを組み合わせて適宜選択できる。
乾燥の条件は、溶媒の種類、膜厚などのよって適宜選択できる。乾燥温度は、好ましくは室温〜180℃であり、特に好ましくは80℃〜140℃である。乾燥時間は、好ましくは1分〜200分であり、特に好ましくは5分〜100分である。
保護層の膜厚は好ましくは0.2〜10μmであり、より好ましくは0.5〜6μmである。
(導電性支持体)
本発明で用いる支持体は導電性を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛及びステンレスなどの金属をドラムまたはシート状に成形したもの、アルミニウムや銅などの金属箔をプラスチックフィルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジウム及び酸化スズなどをプラスチックフィルムに蒸着したもの、導電性物質を単独またはバインダー樹脂と共に塗布して導電層を設けた金属、プラスチックフィルム及び紙などが挙げられる。
(中間層)
本発明においては、導電層と感光層の中間にバリアー機能と接着機能をもつ中間層を設けることもできる。
中間層はカゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド、ポリウレタン及びゼラチンなどのバインダー樹脂を公知の溶媒に溶解し、浸漬塗布などによって形成できる。中でもアルコール可溶性のポリアミド樹脂が好ましい。
また、中間層の抵抗調整の目的で各種の導電性微粒子や金属酸化物を含有させることができる。例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス等の各種金属酸化物。スズをドープした酸化インジウム、アンチモンをドープした酸化スズ及び酸化ジルコニウムなどの超微粒子を用いることができる。
これら金属酸化物を1種類もしくは2種類以上混合して用いてもよい。2種類以上混合した場合には、固溶体または融着の形をとってもよい。このような金属酸化物の平均粒径は好ましくは0.3μm以下、より好ましくは0.1μm以下である。
中間層に使用する溶媒としては、無機粒子を良好に分散し、ポリアミド樹脂を溶解するものが好ましい。具体的には、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、t−ブタノール、sec−ブタノール等の炭素数2〜4のアルコール類が、ポリアミド樹脂の溶解性と塗布性能に優れ好ましい。また、保存性、粒子の分散性を向上するために、前記溶媒と併用し、好ましい効果を得られる助溶媒としては、メタノール、ベンジルアルコール、トルエン、メチレンクロライド、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。
バインダー樹脂の濃度は、中間層の膜厚や生産速度に合わせて適宜選択される。
無機粒子などを分散したと時のバインダー樹脂に対する無機粒子の混合割合は、バインダー樹脂100質量部に対して無機粒子20〜400質量部が好ましく、さらに好ましくは50〜200部である。
無機粒子の分散手段としては、超音波分散機、ボールミル、サンドグラインダー及びホモミキサー等が使用できるが、これらに限定されるものではない。
中間層の乾燥方法は、溶媒の種類、膜厚に応じて適宜選択することができるが、熱乾燥が好ましい。
中間層の膜厚は、0.1〜15μmが好ましく、0.3〜10μmがより好ましい。
(電荷発生層)
本発明に用いられる電荷発生層は、電荷発生物質とバインダー樹脂を含有し、電荷発生物質をバインダー樹脂溶液中に分散、塗布して形成したものが好ましい。
電荷発生物質は、スーダンレッド及びダイアンブルーなどのアゾ原料、ビレンキノン及びアントアントロンなどのキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、インジゴ及びチオインジゴなどのインジゴ顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの電荷発生物質は単独、もしくは公知の樹脂中に分散する形態で使用することができる。
電荷発生層のバインダー樹脂としては、公知の樹脂を用いることができ、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、並びにこれらの樹脂の内2つ以上を含む共重合体樹脂(例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂)及びポリ−ビニルカルバゾール樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
電荷発生層の形成は、バインダー樹脂を溶剤で溶解した溶液中に分散機を用いて電荷発生物質を分散して塗布液を調製し、塗布液を塗布機で一定の膜厚に塗布し、塗布膜を乾燥して作製することが好ましい。
電荷発生層に使用するバインダー樹脂を溶解し塗布するための溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、1−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジン及びジエチルアミン等を挙げられるが、これらに限定されるものではない。
電荷発生物質の分散手段としては、超音波分散機、ボールミル、サンドグラインダー及びホモミキサー等が使用できるが、これらに限定されるものではない。
バインダー樹脂に対する電荷発生物質の混合割合は、バインダー樹脂100質量部に対して電荷発生物質1〜600質量部が好ましく、さらに好ましくは50〜500部である。電荷発生層の膜厚は、電荷発生物質の特性、バインダー樹脂の特性及び混合割合等により異なるが好ましくは0.01〜5μm、より好ましくは0.05〜3μmである。なお、電荷発生層用の塗布液は塗布前に異物や凝集物を濾過することで画像欠陥の発生を防ぐことができる。前記顔料を真空蒸着することによって形成すこともできる。
(電荷輸送層)
本発明に係る電子写真感光体に用いられる電荷輸送層は、電荷輸送物質とバインダー樹脂を含有し、電荷輸送物質をバインダー樹脂溶液中に溶解、塗布して形成される。
電荷輸送物質は、例えば、カルバゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾロン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、トリアリールアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン及びポリ−9−ビニルアントラセン等を2種以上混合して使用してもよい。
電荷輸送層用のバインダー樹脂は、公知の樹脂を用いることができ、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリルニトリル共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂及びスチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂等が挙げられるが、ポリカーボネートが好ましい。更にはBPA、BPZ、ジメチルBPA、BPA−ジメチルBPA共重合体等が耐クラック、耐磨耗性、帯電特性の点で好ましい。
電荷輸送層の形成は、バインダー樹脂と電荷輸送物質を溶解して塗布液を調製し、塗布液を塗布機で一定の膜厚に塗布し、塗布膜を乾燥して作製することが好ましい。
上記バインダー樹脂と電荷輸送物質を溶解するための溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジン及びジエチルアミン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
バインダー樹脂に対する電荷輸送物質の混合割合は、バインダー樹脂100質量部に対して電荷輸送物質10〜500質量部が好ましく、さらに好ましくは20〜100質量部である。
電荷輸送層の膜厚は、電荷輸送物質の特性、バインダー樹脂の特性及び混合割合等により異なるが好ましくは5〜40μmで、さらに好ましくは10〜30μmである。
電荷輸送層中には酸化防止剤、電子導電剤、安定剤等を添加してもよい。酸化防止剤については特願平11−200135号、電子導電剤は特開昭50−137543号、同58−76483号等に記載のものがよい。
(トナー)
本発明に係る電子写真感光体を用いて、紙などの媒体上に画像を得るには、トナーが用いられるが、トナーは粉砕トナーでも、重合トナーでもよい。トナーとしては、安定した粒度分布が得られる観点から、重合法で作製できる重合トナーが好ましい。
重合トナーとはトナー用バインダーの樹脂の生成とトナー形状がバインダー樹脂の原料モノマーの重合と、必要によりその後の化学的処理により形成されるトナーを意味する。より具体的には懸濁重合、乳化重合等の重合反応と、必要によりその後に行われる粒子同士の融着工程を経て形成されるトナーを意味する。
なお、トナーの体積平均粒径、即ち、上記50%体積粒径(Dv50)は2〜9μm、より好ましくは3〜7μmであることが望ましい。この範囲とすることにより、解像度を高くすることができる。さらに上記の範囲と組み合わせることにより、小粒径トナーでありながら、微細な粒径のトナーの存在量を少なくすることができ、長期に亘ってドット画像の再現性が改善され、鮮鋭性の良好な、安定した画像を形成することができる。
トナーは、一成分現像剤でも二成分現像剤として用いてもよい。
一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤、あるいはトナー中に0.1〜0.5μm程度の磁性粒子を含有させ磁性一成分現像剤としたものがあげられ、いずれも使用することができる。
又、キャリアと混合して二成分現像剤として用いることができる。この場合は、キャリアの磁性粒子として、鉄、フェライト、マグネタイト等の金属、それらの金属とアルミニウム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の材料を用いることが出来る。特にフェライト粒子が好ましい。上記磁性粒子は、その体積平均粒径としては15〜100μm、より好ましくは25〜80μmのものがよい。
キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
キャリアは、磁性粒子が更に樹脂により被覆されているもの、あるいは樹脂中に磁性粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリアが好ましい。コーティング用の樹脂組成としては、特に限定は無いが、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂或いはフッ素含有重合体系樹脂等が用いられる。また、樹脂分散型キャリアを構成するための樹脂としては、特に限定されず公知のものを使用することができ、例えば、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、フェノール樹脂等を使用することができる。
次に、本発明の画像形成方法、画像形成装置について説明する。
(画像形成方法、画像形成装置)
本発明の画像形成装置について、タンデム型フルカラー複写機を例に取り説明する。
図1は、カラー画像形成装置の1例を示す装置全体の断面構成図である。
カラー画像形成装置1は、少なくとも、電子写真感光体の空回転の時間を算出する空回転制御部並びに空回転の開始時刻および時間を制御する駆動制御部を有する制御部101を有する。
制御部101については、図2にて説明する。
このカラー画像形成装置1は、タンデム型フルカラー複写機と称せられるもので、自動原稿送り装置13と、原稿画像読み取り装置14と、複数の露光手段13Y、13M、13C、13Kと、複数組の画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、中間転写体ユニット17と、給紙手段15及び定着手段124とから成る。
画像形成装置の本体12の上部には、自動原稿送り装置13と原稿画像読み取り装置14が配置されており、自動原稿送り装置13により搬送される原稿dの画像が原稿画像読み取り装置14の光学系により反射・結像され、ラインイメージセンサCCDにより読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより読み取られた原稿画像を光電変換されたアナログ信号は、図示しない画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、露光手段13Y、13M、13C、13Kに各色毎のデジタル画像データとして送られ、露光手段13Y、13M、13C、13Kにより対応する第1の像担持体としてのドラム状の感光体(以下感光体とも記す)11Y、11M、11C、11Kに各色の画像データの潜像を形成する。
画像形成部10Y、10M、10C、10Kは、垂直方向に縦列配置されており、感光体11Y、11M、11C、11Kの図示左側方にローラ171、172、173、174を巻回して回動可能に張架された半導電性でシームレスベルト状の第2の像担持体である本発明の中間転写体(以下中間転写ベルトと記す)170が配置されている。
そして、中間転写ベルト170は図示しない駆動装置により回転駆動されるローラ171を介し矢印方向に駆動されている。
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、感光体11Yの周囲に配置された帯電手段12Y、露光手段13Y、現像手段14Y、1次転写手段としての1次転写ローラ15Y、クリーニング手段16Yを有する。
マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、感光体11M、帯電手段12M、露光手段13M、現像手段14M、1次転写手段としての1次転写ローラ15M、クリーニング手段16Mを有する。
シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、感光体11C、帯電手段12C、露光手段13C、現像手段14C、1次転写手段としての1次転写ローラ15C、クリーニング手段16Cを有する。
黒色画像を形成する画像形成部10Kは、感光体11K、帯電手段12K、露光手段13K、現像手段14K、1次転写手段としての1次転写ローラ15K、クリーニング手段16Kを有する。
トナー補給手段141Y、141M、141C、141Kは、現像装置14Y、14M、14C、14Kにそれぞれ新規トナーを補給する。
ここで、1次転写ローラ15Y、15M、15C、15Kは、図示しない制御手段により画像の種類に応じて選択的に作動され、それぞれ対応する感光体11Y、11M、11C、11Kに中間転写ベルト170を押圧し、感光体上の画像を転写する。
この様にして、画像形成部10Y、10M、10C、10Kにより感光体11Y、11M、11C、11K上に形成された各色の画像は、1次転写ローラ15Y、15M、15C、15Kにより、回動する中間転写ベルト170上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
即ち、中間転写ベルトは感光体の表面に担持されたトナー画像をその表面に1次転写され、転写されたトナー画像を保持する。
又、給紙カセット151内に収容された記録媒体としての転写材Pは、給紙手段15により給紙され、次いで複数の中間ローラ122A、122B、122C、122D、レジストローラ123を経て、2次転写手段としての2次転写ローラ117まで搬送され、2次転写ローラ117により中間転写体上の合成されたトナー画像が転写材P上に一括転写される。
カラー画像が転写された転写材Pは、定着手段124により定着処理され、排紙ローラ125に挟持されて機外の排紙トレイ126上に載置される。
一方、2次転写ローラ117により転写材Pにカラー画像を転写した後、転写材Pを曲率分離した中間転写ベルト170は、クリーニング手段8により残留トナーが除去される。
ここで、中間転写体は前述したような回転するドラム状のものに置き換えても良い。
次に、中間転写ベルト170に接する1次転写手段としての1次転写ローラ15Y、15M、15C、15K、と、2次転写ローラ117の構成について説明する。
1次転写ローラ15Y、15M、15C、15Kは、例えば外径8mmのステンレス等の導電性芯金の周面に、ポリウレタン、EPDM、シリコーン等のゴム材料に、カーボン等の導電性物質を分散させたり、イオン性の導電材料を含有させたりして、体積抵抗が10〜10Ω・cm程度のソリッド状態又は発泡スポンジ状態で、厚さが5mm、ゴム硬度が20〜70°程度(アスカー硬度C)の半導電弾性ゴムを被覆して形成される。
2次転写ローラ117は、例えば外径8mmのステンレス等の導電性芯金の周面に、ポリウレタン、EPDM、シリコーン等のゴム材料に、カーボン等の導電性物質を分散させたり、イオン性の導電材料を含有させたりして、体積抵抗が10〜10Ω・cm程度のソリッド状態又は発泡スポンジ状態で、厚さが5mm、ゴム硬度が20〜70°程度(アスカー硬度C)の半導電弾性ゴムを被覆して形成される。
転写体に用いられる転写材としては、トナー画像を保持する支持体で、通常画像支持体、転写材或いは転写紙といわれるものである。具体的には薄紙から厚紙までの普通紙、アート紙やコート紙等の塗工された印刷用紙、市販されている和紙やはがき用紙、OHP用のプラスチックフィルム、布等の各種転写材を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
図2は、本発明の画像形成方法を説明するための概略説明図であり、図1における感光体11Yの駆動のための制御系を示した図である。
感光体11Yは、駆動モーター105により回転し、上記のように画像形成が行われる。駆動モーター105の回転は、制御部101の駆動制御部103からの信号により行われる。駆動制御部103は、空回転制御部102および感光体作動制御部104からのデータを基に感光体の回転のための信号を送出する。感光体11Yは、画像形成に際し、画像形成スイッチ106からの信号を受信した感光体作動制御部104からの信号により画像形成のための回転を行う。
本発明の画像形成方法においては、主電源100から主電源がオンされた時刻およびオフされた時刻に関する情報のデータが空回転制御部102に送出される。
また、駆動制御部103から駆動モーターの駆動(回転させる)時間および時刻に関する情報のデータが送出される。
空回転制御部102では、主電源100から送出された上記オン、オフに関するデータおよび駆動制御部103から送出された回転時間に関するデータを用い、予め設定されたプログラムに基づき、感光体11Yを空回転させる時間を算出する。算出された感光体11Yを空回転させる時間に関する情報のデータ並びに主電源がオンされた時刻およびオフされた時刻に関する情報のデータを駆動制御部103に送出する。
駆動モーター制御部103では、上記感光体11Yを空回転させる時間に関する情報のデータと、主電源がオンされた時刻およびオフされた時刻に関する情報のデータと、感光体作動制御部104からのデータとから、空回転の開始時期および回転時間が算出される。算出された空回転の開始時期および回転時間に関する信号が駆動モーター105に送出され、感光体11Yは空回転を行う。
駆動モーター制御部103の制御のためプログラムにおいては、画像形成スイッチ106から感光体作動制御部104に送出された信号に基づく画像形成のための感光体の駆動を、上記算出された開始時期および回転時間による空回転の後に行うように設定される。この画像形成のための駆動を空回転の後に行うように設定することで、主電源のオンから画像を形成するまでの間に、電子写真感光体を空回転させることができる。
空回転の開始時期としては、主電源のオンと同時または直後であることが好ましい。即ち、主電源のオンと同時または直後に空回転を行う態様が好ましい態様である。直後とは10秒以内のことをいう。
本発明に係る空回転させるとは、画像形成に寄与しない回転を行うことであり、本発明においては、空回転させる時間が、空回転させて使用する前の使用時における感光体の総駆動時間の1/1000〜1/100である。
空回転させて使用する前の使用時とは、主電源をオンした際、当該主電源をオンした直前の主電源をオンした時刻、からこれがオフされるまでの時期をいう。総駆動時間とは、上記空回転させて使用する前の使用、即ち直前の主電源をオンした時刻、からこれがオフされるまでの時期に感光体が駆動した時間をいう。
総駆動時間に関する情報のデータは、駆動モーター制御部103に蓄積され空回転制御部102に送出される。
空回転させる時間としては、感光体の種類にもよるが、特に1/500〜1/1000であることが好ましい。
図2は、感光体11Yについて記載したが、フルカラーなどの多色画像形成の場合には、各々の色について同様に行うことができる。また、最長時間の色に合わせて全色の空回転を行っても良い。
本発明の画像形成方法においては、保護層に硬化性組成物を硬化させて得られた層を用い、主電源の投入後に感光体の空回転を行うことで、トナーの転写効率が高く、高温高湿下での画像流れがなく画像品質に優れかつ感光体の耐久性に優れるという効果を奏する。
本発明の上記効果を奏する理由としては、次のように推測される。
硬化性組成物を硬化させた層である保護層は、耐摩耗性、転写性が良好であるが、放電生成物(主にNOxガス)が感光体の表面に蓄積し易く、これが感光体に存在する水分と相まって、画像の濃度ムラの原因となると推測される。
通常画像形成を行う度に、この画像形成の準備として感光体の空回転、感光体の加熱などを行うが、各画像形成の状況が異なるため、安定した画像品質を得ることは難しかった。
本発明においては、主電源をオンした段階で、感光体の空回転を行うことで、感光体表面に存在する放電生成物と水分量が常に一定の量に保たれやすくなり、本発明の効果を奏するものと推測される。
さらに、主電源をオンした段階で、その前の使用時の駆動時間に対して、特定の割合で空回転させることにより、より放電生成物と水分量が一定の量に保たれやすくなり、全体の空回転する時間を減少させることができ、トナーの転写性が良好で、高温高湿での画像ムラ発生がなく、かつ感光体の耐久性が良好な画像形成方法が得られるものと推測される。
次に、本発明の代表的な実施態様を示し、本発明の構成と効果につき更に説明する。
尚、特に断りがない限り、文中の「部」は質量部を表し、「%」は質量%を表す。
〔感光体の作製〕
(酸化チタン粒子の調製)
メチルハイドロジェンポリシロキサン0.2部をエタノール/n−プロピルアルコール/THF(45:20:35容量比)10部中に溶解分散し、該混合溶媒中にルチル型酸化チタン粒子(数平均一次粒径35nm:アルミナによる5%一次表面処理がされている)3.5部を添加したのち、1時間撹拌し、表面処理(二次処理)を行い溶媒から分離後、加熱乾燥して表面処理済の酸化チタン粒子1を得た。この酸化チタン粒子は、中間層及び保護層に使用する。
(感光体1の作製)
下記の様に感光体1を作製した。
まず、φ30の円筒状アルミニウム基体(切削加工によりJISB0601規定の十点平均表面粗さRz=0.81μmに加工済み)を準備した。
〈中間層の形成〉
バインダー樹脂(下記化合物N−1) 1部
エタノール/n−プロピルアルコール/THF(45:20:35体積比) 20部
を混合し攪拌溶解後、
酸化チタン粒子1 4.2部
を混合し、該混合液をビーズミルで分散し中間層塗布液を作製した。この塗布液を濾過した後、前記円筒状アルミニウム基体上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚およそ2μmの中間層を形成した。
Figure 0005181789
〈電荷発生層の形成〉
チタニルフタロシアニン顔料(Cu−Kα特性X線回折スペクトル測定で、少なくともブラッグ角2θ=27.3°の位置に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニン顔料) 20部
ポリビニルブチラール(BX−1、積水化学(株)製) 10部
メチルエチルケトン 700部
シクロヘキサノン 300部
を混合し、サンドミルを用いて10時間分散し、電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を前記中間層の上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
〈電荷輸送層の形成〉
下記成分を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、120℃で70分乾燥後して乾燥膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
電荷輸送物質(下記化合物B) 50部
ポリカーボネート樹脂「ユーピロン−Z300」(三菱ガス化学社製) 100部
酸化防止剤 2,6−ジターシャリブチル4−メチルフェノール 8部
テトラヒドロフラン/トルエン(体積比8/2) 750部
Figure 0005181789
〈保護層の形成〉
下記硬化性材料(1) 1.0部
を、
1−プロパノール 5.1部
メチルイソブチルケトン 2.4部
の混合溶媒に溶解した。さらに、
フッ素樹脂微粒子(平均粒径300nm) 0.6部
酸化チタン粒子1 0.6部
を加え、超音波ホモジナイザーで15分間分散して硬化性材料とフッ素樹脂微粒子、酸化チタン粒子を含有する分散液を得た。同分散液に
ラジカル硬化開始剤(化合物D) 0.05部
を加え保護層塗布液を調製した。
Figure 0005181789
硬化性材料(1):下記(イ)と(ロ)の質量比3/7の混合物
(イ)例示化合物(30) ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(分子量466.5、4官能、商品名アロニックスM−408、東亞合成化学工業社製)
(ロ)例示化合物(39)(分子量450、2官能、商品名Ebecryl E−4858、ダイセルサイテック社製)
上記保護層塗布液を前記の感光層上に浸漬塗布した。塗布後10分間室温乾燥した後、2kWの高圧水銀灯から100mm離れた位置に感光ドラムを位置し回転させながら3分間光照射し保護層を反応させて硬化した。光硬化後に120℃で30分間の加熱乾燥を行い、2μmの保護層を設置した電子写真感光体を作製し、感光体1とした。
(感光体2の作製)
硬化性材料を下記(2)にして、酸化チタン粒子1を0.8部とした以外は感光体1の作製と同様にして感光体2を作製した。
硬化性材料(2):
例示化合物(7) ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(分子量547、6官能、商品名KAYARAD DPHA、日本化薬社製)
(感光体3の作製)
酸化チタン粒子1を0.4部とした以外は感光体1の作製と同様にして感光体3を作製した。
(感光体4の作製)
硬化性材料を下記(3)にした以外は感光体1に作製と同様にして感光体4を作製した。
硬化性材料(3):
例示化合物(31) ペンタエリスリトールテトラアクリレート(分子量352.3、4官能、商品名アロニックスM−450、東亞合成化学工業社製)
(感光体5の作製)
酸化チタン粒子1を0.8部とした以外は感光体1の作製と同様にして感光体5を作製した。
(感光体6の作製)
硬化性材料を下記(4)にした以外は感光体1に作製と同様にして感光体6を作製した。
硬化性材料(4):
ウレタントリアクリレート(分子量1500、3官能、商品名Ebecryl 9260、ダイセルサイテック社製)
(感光体7の作製)
硬化性材料を下記(5)にした以外は感光体1に作製と同様にして感光体7を作製した。
硬化性材料(5):
ウレタンジアクリレート(分子量5000、2官能、商品名Ebecryl 230、ダイセルサイテック社製)
(比較感光体1作製)
感光体1の作製において、電荷輸送層の形成までは同様にして中間層、電荷発生層、電荷輸送層の積層感光体を形成した。
次いで、下記成分を混合し、溶解して保護層塗布液を調製した。この塗布液を前記電荷輸送層上に円形スライドホッパー法で塗布し、120℃で70分乾燥後して乾燥膜厚5μmの保護層を形成した。
電荷輸送物質(化合物B) 20部
ポリカーボネート樹脂「ユーピロン−Z300」(三菱ガス化学社製) 30部
酸化防止剤 2,6−ジターシャリブチル4−メチルフェノール 8部
酸化チタン粒子1 6部
テトラヒドロフラン/トルエン(体積比8/2) 750部
この感光体を比較感光体1とした。
(比較感光体2に作製)
比較感光体1の作製において、酸化チタン粒子1の代わりにアンチモン酸亜鉛(CX−Z210IP 粒径15nm)を用いた以外は同様にして感光体を作製し、この感光体を比較感光体2とした。
(比較感光体3の作製)
比較感光体1の作製において、酸化チタン粒子1の代わりにアルミナ粒子(AKP−50、住友化学工業社製)を用いた以外は同様にして感光体を作製し、この感光体を比較感光体3とした。
(比較感光体4の作製)
比較感光体1の作製において、酸化チタン粒子1の代わりにアンチモンドープ酸化スズ微粒子(T−1、三菱マテリアル社製)を用いた以外は同様にして感光体を作製し、この感光体を比較感光体4とした。
なお、金属酸化物粒子の添加量は、比較感光体1についてはポリカーボネート樹脂に対する質量%、それ以外は、硬化性化合物に対する質量%を表す。
〔性能評価〕
常温常湿環境下(20℃、50%RH)において、コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製bizhub C−351を用いて評価した。
(トナーの転写効率)
1次転写後に感光体上に残存するトナー質量と、1次転写前の感光体上に現像されたトナー質量を測定し、トナー転写率(1次転写後に感光体上に残存するトナー質量×100/1次転写前の感光体上に現像されたトナー質量)を求め、トナー転写率をトナーの転写効率の指標とした。
(画像品質)
高温高湿(30℃/85%RH)環境下で5000print終了後に電源を切った状態で停止させ、12時間後に画像形成した画像の状態を目視で観察し、画像流れを下記基準で評価し、画像品質の指標とした。
○:問題なし
△:多少の先鋭性低下が認められるが実使用上問題とならない
×:通常使用で画像品質低下が確認される。
(耐久性)
常温常湿環境下(20℃、50%RH)において、印字率5%画像で削れ量を測定しながら5〜15万プリントの実写を行い、1万プリントあたりの感光体削れ量(μm/1万プリント)を求め、これを耐久性の指標とした。
結果を表1、2に示す。
Figure 0005181789
Figure 0005181789
表1および2から、本発明の画像形成方法は、トナーの転写効率が高く、高温高湿下での画像流れがなく画像品質に優れ、感光体の耐久性に優れることが分かる。
本発明の画像形成装置の一例の概略を説明する断面構成図。 本発明の画像形成方法を説明するための概略説明図
符号の説明
1 カラー画像形成装置
10Y、10M、10C、10K 画像形成部
11Y、11M、11C、11K 感光体
13Y、13M、13C、13K 露光手段
17 中間転写体ユニット
100 主電源
101 制御部
102 空回転制御部
103 駆動制御部
104 感光体作動制御部
105 駆動モーター
106 画像形成スイッチ

Claims (4)

  1. 導電性支持体上に感光層を有し、該感光層上に保護層を有する電子写真感光体を具備する画像形成装置を用い、該画像形成装置は、主電源のオンからオフまでの間、使用可能に構成され、該電子写真感光体を回転させて画像を形成する画像形成方法であって、該保護層が硬化性化合物を含有する硬化性組成物を硬化させて得られた層であり、主電源のオンから画像形成を開始するまでの間に、該電子写真感光体を空回転させ、該空回転させる時間と、該空回転させて使用する前の使用時における電子写真感光体の総駆動時間の比(空回転率(空回転させる時間/総駆動時間))が0.0010〜0.010であることを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記主電源のオンと同時または直後に前記空回転を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記硬化性化合物が、3以上の官能基を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられる画像形成装置であって、電子写真感光体の前記空回転の時間を算出する空回転制御部並びに前記空回転の開始時刻および時間を制御する駆動制御部を有する制御部を有することを特徴とする画像形成装置。
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