JP5179841B2 - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置、特に、密封性能の向上を図った車輪用軸受装置に関するものである。
従来から自動車等の車輪を支持する車輪用軸受装置は、車輪を取り付けるためのハブ輪を転がり軸受を介して回転自在に支承するもので、駆動輪用と従動輪用とがある。構造上の理由から、駆動輪用では内輪回転方式が、従動輪用では内輪回転と外輪回転の両方式が一般的に採用されている。この車輪用軸受装置には、所望の軸受剛性を有し、ミスアライメントに対しても耐久性を発揮すると共に、燃費向上の観点から回転トルクが小さい複列アンギュラ玉軸受が多用されている。一方、オフロードカーやトラック等、車体重量が嵩む車両には複列円錐ころ軸受が使用されている。
これらの車輪用軸受装置は、泥水等がかかり易い部位に配置されるため、シール装置が装着され、外方部材と内方部材との間を密封するように構成されている。一般的に、シール装置は、シールリップを備えたシール部材が固定側部材となる外方部材に装着され、シールリップが内方部材の外周面に摺接されている。特に、オフロードカーやピックアップトラック等のように、劣悪な環境で運転される車両においては、密封性をさらに向上させるための手段が種々講じられている。
こうした車輪用軸受装置の一例を図7に示す。この車輪用軸受装置は、ハブ輪51と車輪用軸受52とからなり、車輪用軸受52は、外方部材53と、複列の円錐ころ54、54を介して内嵌された一対の内輪55、55とを備えている。
ハブ輪51は、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ56を一体に有し、外周にこの車輪取付フランジ56から肩部51aを介して軸方向に延びる小径段部51bが形成され、内周にトルク伝達用のセレーション51cが形成されている。車輪取付フランジ56にはハブボルト56aが周方向等配に植設されている。車輪用軸受52は、ハブ輪51の肩部51aに衝合するまで小径段部51bに所定のシメシロを介して圧入され、小径段部51bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部51dによってハブ輪51に対して軸方向に固定されている。
車輪用軸受52の外方部材53は、外周にナックル67に取り付けられるための車体取付フランジ53bを一体に有し、内周にそれぞれ外向きに開いたテーパ状の複列の外側転走面53a、53aが一体に形成されている。
一方、内輪55の外周には、前記複列の外側転走面53a、53aに対向するテーパ状の内側転走面55aが形成されている。そして、外方部材53と一対の内輪55、55の両転走面間に複列の円錐ころ54、54が収容され、保持器57、57によって転動自在に保持されている。
また、外方部材53と内輪55との間に形成される環状空間の開口部にはシール58、59が装着されている。これらのシール58、59によって、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
車輪取付フランジ56側のシール58は、図8に拡大して示すように、外方部材53の端部の内周面に嵌合されるスリンガ60と、内輪55の端部の外周面に嵌合されるスリンガ61と、スリンガ60に接着固定されてスリンガ61と摺接するシール62と、スリンガ61に接着固定されてスリンガ60と摺接するシール63とを有している。
スリンガ60は、外方部材53の内周面に内嵌固定される円筒部60aと、この円筒部60aの軸方向内端縁から径方向内方に延びる環状のフランジ部60bとを有して、断面略L字状に形成されている。
スリンガ61は、内輪55の外周面に外嵌固定される円筒部61aと、この円筒部61aの軸方向外端縁から径方向外方に延びる環状のフランジ部61bとを有して、断面略L字状に形成されている。
シール62はゴム材料によって形成され、スリンガ60のフランジ部60bの先端に接着固定される。また、シール62は、スリンガ61の円筒部61aの外周面に対して径方向に摺接するラジアルリップ62aと、スリンガ61の円筒部61aの外周面との間にラビリンスシール64を形成する内側リップ62bとを有している。
シール63はゴム材料によって形成され、スリンガ61のフランジ部61bの先端に接着固定される。また、シール63は、スリンガ60の円筒部60aの内周面に対して径方向に摺接するラジアルリップ63aと、スリンガ60のフランジ部60aの外側面に対して軸方向に摺接するアキシアルリップ63bとを有している。
また、シール58とは別に第2のシール65が設けられている。この第2のシール65は、外方部材53の端部の外周面に嵌合されるシール基台66と、シール基台66に接着されて車輪取付フランジ5と摺接するシール67とを有している。
シール基台66は、外方部材53の外周面に外嵌固定される円筒部66aと、円筒部66aの軸方向外端縁から径方向内方に延びるフランジ部66bとを有して、断面略L字状に形成されている。
シール67はゴム材料によって形成され、円筒部66aとフランジ部66bとの間のコーナー部に接着固定されている。また、シール67は、車輪取付フランジ56の側面56bに対して軸方向に摺接するアキシアルリップ67aを有している。
このように、車輪取付フランジ56側のシール58とは別に第2のシール65が設けられているので、車輪用軸受52の密封性能を充分に確保することができると共に、軸受内部に異物が侵入することを確実に防止することができる。
特開2006−349062号公報
こうした従来の車輪用軸受装置では、第2のシール65のアキシアルリップ67aが曝露されているため、車両の走行中に飛び石等の衝突によりアキシアルリップ67aが傷付き、密封性能が低下する恐れがあった。これにより、シール58に外部から直接泥水等が浸入し、軸受性能を長期間に亘って維持することが難しくなると言った課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シールの密封性能の向上を図り、軸受性能を長期間に亘って維持することができる車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、外周に懸架装置に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合された内輪または等速自在継手の外側継手部材からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備えた車輪用軸受装置において、前記シールのうちアウター側のシールの外方側にバックアップシールが配設され、このバックアップシールが、前記外方部材のアウター側の端部外周に圧入固定される円筒部と、この円筒部から径方向外方に延びるフランジ部、およびこのフランジ部から軸方向に延びる円筒状の保護部を有する芯金と、この芯金のフランジ部から保護部に亙って固着された固定部から径方向外方に傾斜して延び、先端部が拡径するラッパ状に形成されたサイドリップを一体に有するシール部材とからなり、前記サイドリップが前記車輪取付フランジのインナー側の側面に摺接されると共に、当該サイドリップが、前記芯金のフランジ部と保護部によって外部に露出せずに遮蔽されている。
このように、外方部材と内方部材とで形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備えた車輪用軸受装置において、シールのうちアウター側のシールの外方側にバックアップシールが配設され、このバックアップシールが、外方部材のアウター側の端部外周に圧入固定される円筒部と、この円筒部から径方向外方に延びるフランジ部、およびこのフランジ部から軸方向に延びる円筒状の保護部を有する芯金と、この芯金のフランジ部から保護部に亙って固着された固定部から径方向外方に傾斜して延び、先端部が拡径するラッパ状に形成されたサイドリップを一体に有するシール部材とからなり、サイドリップが車輪取付フランジのインナー側の側面に摺接されると共に、当該サイドリップが、芯金のフランジ部と保護部によって外部に露出せずに遮蔽されているので、雨水や泥水等が浸入してもサイドリップに沿って下方に流動してアウター側のシールに直接浸入するのを防止すると共に、車両の走行中に跳ね飛ばされた小石等がこのサイドリップに衝突して損傷するのを確実に防止し、シールの密封性能の向上を図り、軸受性能を長期間に亘って維持することができる車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記シール部材の固定部が、前記芯金の円筒部から保護部の外表面を覆うように固着されていれば、芯金が高価なステンレス鋼板や防錆処理された冷間圧延鋼鈑に限らず廉価な圧延鋼板を使用することができ、低コスト化を図ることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記シール部材の固定部の背面に突起が形成され、前記バックアップシールを積層した状態で、前記サイドリップと固定部との間に軸方向のすきまを有していれば、シール製造工程や軸受組立工程において、バックアップシールを積層した際、サイドリップが固定部に干渉して損傷するのを防止することができると共に、予めサイドリップに塗布したグリースが剥ぎ取られるのを防止し、密封性能の向上を図ることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記車輪取付フランジのインナー側の側面に、鋼板からプレス加工によって円板状に形成され、表面粗さが0.8Ra以下に規制された金属板がハブボルトによって密着して固定され、この金属板にサイドリップが摺接されていれば、車輪取付フランジのインナー側の側面を精度良く加工する必要がなくなり、低コスト化が図れる。
好ましくは、請求項5に記載の発明のように、前記金属板が防錆能を有する鋼板で形成されていれば、シール摺接部が長期間に亘って発錆するのを防止して密封性を向上させることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記シール部材の固定部が、前記車輪取付フランジの側面または前記金属板に僅かな軸方向すきまを介して対峙し、ラビリンスシールを構成していれば、バックアップシールに曝露した泥水等がサイドリップに浸入するのを防止することができ、密封性を一層向上させることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、外周に懸架装置に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合された内輪または等速自在継手の外側継手部材からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備えた車輪用軸受装置において、前記シールのうちアウター側のシールの外方側にバックアップシールが配設され、このバックアップシールが、前記外方部材のアウター側の端部外周に圧入固定される円筒部と、この円筒部から径方向外方に延びるフランジ部、およびこのフランジ部から軸方向に延びる円筒状の保護部を有する芯金と、この芯金のフランジ部から保護部に亙って固着された固定部から径方向外方に傾斜して延び、先端部が拡径するラッパ状に形成されたサイドリップを一体に有するシール部材とからなり、前記サイドリップが前記車輪取付フランジのインナー側の側面に摺接されると共に、当該サイドリップが、前記芯金のフランジ部と保護部によって外部に露出せずに遮蔽されているので、雨水や泥水等が浸入してもサイドリップに沿って下方に流動してアウター側のシールに直接浸入するのを防止すると共に、車両の走行中に跳ね飛ばされた小石等がこのサイドリップに衝突して損傷するのを確実に防止し、シールの密封性能の向上を図り、軸受性能を長期間に亘って維持することができる車輪用軸受装置を提供することができる。
一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪と、このハブ輪の小径段部に圧入された車輪用軸受とからなり、この車輪用軸受が、外周に懸架装置に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された一対の内輪と、両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内輪との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部によって前記内輪がハブ輪に対して軸方向に固定されている車輪用軸受装置において、前記シールのうちアウター側のシールの外方側にバックアップシールが配設され、このバックアップシールが、前記外方部材のアウター側の端部外周に圧入固定される円筒部と、この円筒部から径方向外方に延びるフランジ部、およびこのフランジ部から軸方向に延びる円筒状の保護部を有する芯金と、この芯金のフランジ部から保護部に亙って固着され、前記車輪取付フランジの側面に僅かな軸方向すきまを介して対峙してラビリンスシールを構成する固定部、およびこの固定部から径方向外方に傾斜して延び、先端部が拡径するラッパ状に形成されたサイドリップを一体に有するシール部材とからなり、前記サイドリップが前記車輪取付フランジのインナー側の側面に摺接されると共に、当該サイドリップが、前記芯金のフランジ部と保護部によって外部に露出せずに遮蔽されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図、図3は、図2に示すバックアップシールの変形例を示す要部拡大図、図4は、図3に示すバックアップシールの変形例を示す要部拡大図、図5は、図4に示すバックアップシールの変形例を示すシール単体図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この車輪用軸受装置は第2世代と呼称される駆動輪用であって、ハブ輪1と車輪用軸受2とからなり、車輪用軸受2は、外方部材3と、複列の転動体(円錐ころ)4、4を介して内嵌された一対の内輪5、5とを備えている。
ハブ輪1は、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、外周にこの車輪取付フランジ6から肩部1aを介して軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成され、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)1cが形成されている。車輪取付フランジ6にはハブボルト6aが周方向等配に植設されている。車輪用軸受2は、ハブ輪1の肩部1aに衝合するまで小径段部1bに所定のシメシロを介して圧入され、小径段部1bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部1dによって所定の軸受予圧が付与された状態でハブ輪1に対して軸方向に固定されている。
ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、車輪取付フランジ6のインナー側に円弧状に形成された基部6bから肩部1aを介して小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。これにより、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、内輪5、5の嵌合部となる小径段部1bの耐フレッティング性が向上する。
車輪用軸受2の外方部材3は、外周にナックル(図示せず)に取り付けられるための車体取付フランジ3bを一体に有し、内周にそれぞれ外向きに開いたテーパ状の複列の外側転走面3a、3aが一体に形成されている。この外方部材3はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、少なくとも複列の外側転走面3a、3aが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
一方、内輪5の外周には、前記複列の外側転走面3a、3aに対向するテーパ状の内側転走面5aと、この内側転走面5aの大径側に転動体4を案内する大鍔5b、および小径側に転動体4の脱落を防止するための小鍔5cがそれぞれ形成されている。内輪5および転動体4はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。そして、外方部材3と一対の内輪5、5の両転走面間に複列の転動体4、4が収容され、保持器7、7によって転動自在に保持されている。この車輪用軸受2は、内輪5の小鍔5cがそれぞれ突合せ状態で衝合する、所謂背面合せタイプの複列円錐ころ軸受で構成されている。
また、外方部材3と内輪5との間に形成される環状空間の開口部にはシール8、8が装着されている。これらのシール8、8によって、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。このシール8は、図2に拡大して示すように、断面が略L字状をなして互いに対向配置された環状のシール板9とスリンガ10とからなる、所謂パックシールを構成している。
シール板9は、外方部材3の端部内周に圧入される芯金11と、この芯金11に一体に加硫接着されたシール部材12とからなる。芯金11は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて断面が略L字状に形成されている。また、シール部材12は合成ゴム等の弾性部材からなり、一対のサイドリップ12a、12bとラジアルリップ12cとを一体に有している。
一方、スリンガ10は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、内輪5の大鍔5bに圧入される円筒部10aと、この円筒部10aから径方向外方に延びる立板部10bとからなる。そして、一対のサイドリップ12a、12bがこの立板部10bに摺接すると共に、ラジアルリップ12cが円筒部10aに摺接している。
本実施形態では、さらにアウター側のシール8の外方側にバックアップシール13が配設されている。このバックアップシール13は、外方部材3のアウター側の端部に装着される芯金14と、この芯金14に一体に加硫接着されたシール部材15とからなる。芯金14は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて断面が略クランク状に形成され、外方部材3の端部外周に圧入固定される円筒部14aと、この円筒部14aから径方向外方に延びるフランジ部14b、およびこのフランジ部14bから軸方向に延びる円筒状の保護部14cを有している。
一方、シール部材15は、芯金14のフランジ部14bから保護部14cに亙って固着された固定部15aと、この固定部15aから径方向外方に傾斜して延び、先端部が拡径するラッパ状に形成されたサイドリップ15bとからなる。このサイドリップ15bにより、雨水や泥水等が浸入してもサイドリップ15bに沿って下方に流動し、ハブ輪1と車輪用軸受2との間の狭い環状空間に雨水や泥水等が滞留することはなく、アウター側のシール8に直接侵入するのを防止している。
さらに、バックアップシール13のサイドリップ15bが芯金14のフランジ部14bと保護部14cによって外部に露出せずに遮蔽されているので、車両の走行中に跳ね飛ばされた小石等がこのサイドリップ15bに衝突して損傷するのを確実に防止し、シール8、13の密封性能の向上を図り、軸受性能を長期間に亘って維持することができる車輪用軸受装置を提供することができる。
なお、ここでは、駆動輪側の第2世代構造を例示したが、本発明に係る車輪用軸受装置はこれに限らず、第3または第4世代構造であっても良い。また、従動輪側であっても良い。さらに、本実施形態では、転動体4に円錐ころを使用した複列円錐ころ軸受を例示したが、無論これに限らず、転動体にボールを使用した複列アンギュラ玉軸受であっても良い。
図3に、前述したバックアップシール13の変形例を示す。このバックアップシール16は、外方部材3のアウター側の端部に装着される芯金14と、この芯金14に一体に加硫接着されたシール部材17とからなる。シール部材17は、芯金14のフランジ部14bから保護部14cに亙って固着された固定部17aと、この固定部17aから径方向外方に傾斜して延び、先端部が拡径するラッパ状に形成されたサイドリップ15bとからなる。固定部17aは、車輪取付フランジ6の側面6cに僅かな軸方向すきまαを介して対峙し、ラビリンスシール18を構成している。これにより、バックアップシール16に曝露した泥水等がサイドリップ15bに浸入するのを防止することができ、密封性を一層向上させることができる。
図4に、前述したバックアップシール16の変形例を示す。このバックアップシール19は、外方部材3のアウター側の端部に装着される芯金14と、この芯金14に一体に加硫接着されたシール部材20とからなる。シール部材20は、芯金14の円筒部14aから保護部14cの外表面を覆うように固着された固定部20aと、径方向外方に傾斜して延び、先端部が拡径するラッパ状に形成されたサイドリップ15bとからなる。これにより、芯金14が高価なステンレス鋼板や防錆処理された冷間圧延鋼鈑に限らず廉価な圧延鋼板を使用することができ、低コスト化を図ることができる。
図5は、前述したバックアップシール19の変形例を示す単体図である。このバックアップシール21は、芯金14と、この芯金14に一体に加硫接着されたシール部材22とからなる。シール部材22は、サイドリップ15bとは反対側の固定部20aの背面に突起23が形成されている。この突起23により、シール製造工程や軸受組立工程において、バックアップシール21を積層した際、バックアップシール21同士で、サイドリップ15bと固定部20aとの間に軸方向のすきまβができ、サイドリップ15bが固定部20aに干渉して損傷するのを防止することができると共に、予めサイドリップ15bに塗布したグリースが剥ぎ取られるのを防止し、密封性能の向上を図ることができる。なお、ここでは、突起23は、固定部20aの全周に亙って突出する突条に形成されているが、これに限らず、周方向に複数形成されてものでも良い。
図6は、本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す要部拡大図である。なお、この実施形態は、前述した実施形態とシール摺接部の構成が異なるだけで、その他同一部品、同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
このバックアップシール19は、外方部材3のアウター側の端部に装着される芯金14と、この芯金14に一体に加硫接着されたシール部材20とからなる。シール部材20は、芯金14の円筒部14aから保護部14cの外表面を覆うように固着された固定部20aと、径方向外方に傾斜して延び、先端部が拡径するラッパ状に形成されたサイドリップ15bとからなる。そして、サイドリップ15bは、車輪取付フランジ6のインナー側の側面6cに密着して装着された金属板24に対して軸方向に摺接している。この金属板24は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて円板状に形成され、表面粗さが0.8Ra以下に規制されている。そして、図示しないハブボルトによって固定されている。これにより、車輪取付フランジ6のインナー側の側面6cを精度良く加工する必要がなくなり、低コスト化が図れると共に、シール摺接部が長期間に亘って発錆するのを防止して密封性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、アウター側のシールの外方側に別体のバックアップシールが設けられた第1乃至第4世代構造の車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図2に示すバックアップシールの変形例を示す要部拡大図である。 図3に示すバックアップシールの変形例を示す要部拡大図である。 図4に示すバックアップシールの変形例を示すシール単体図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す要部拡大図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 図7の要部拡大図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
1a・・・・・・・・・・・・・・・肩部
1b・・・・・・・・・・・・・・・小径段部
1c・・・・・・・・・・・・・・・セレーション
1d・・・・・・・・・・・・・・・加締部
2・・・・・・・・・・・・・・・・車輪用軸受
3・・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
3a・・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
3b・・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
4・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
5・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
5a・・・・・・・・・・・・・・・内側転走面
5b・・・・・・・・・・・・・・・大鍔
5c・・・・・・・・・・・・・・・小鍔
6・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
6a・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
6b・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジのインナー側の基部
6c・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジのインナー側の側面
7・・・・・・・・・・・・・・・・保持器
8・・・・・・・・・・・・・・・・シール
9・・・・・・・・・・・・・・・・シール板
10・・・・・・・・・・・・・・・スリンガ
10a、14a・・・・・・・・・・円筒部
10b・・・・・・・・・・・・・・立板部
11、14・・・・・・・・・・・・芯金
12、15、17、20、22・・・シール部材
12a、12b、15b・・・・・・サイドリップ
12c・・・・・・・・・・・・・・ラジアルリップ
13、16、19、21・・・・・・バックアップシール
14b・・・・・・・・・・・・・・フランジ部
15c・・・・・・・・・・・・・・保護部
15a、17a、20a・・・・・・固定部
18・・・・・・・・・・・・・・・ラビリンスシール
23・・・・・・・・・・・・・・・突起
24・・・・・・・・・・・・・・・金属板
51・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
51a・・・・・・・・・・・・・・肩部
51b・・・・・・・・・・・・・・小径段部
51c・・・・・・・・・・・・・・セレーション
51d・・・・・・・・・・・・・・加締部
52・・・・・・・・・・・・・・・車輪用軸受
53・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
53a・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
53b・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
54・・・・・・・・・・・・・・・円錐ころ
55・・・・・・・・・・・・・・・内輪
55a・・・・・・・・・・・・・・内側転走面
56・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
56a・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
56b・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジの側面
57・・・・・・・・・・・・・・・保持器
58、59・・・・・・・・・・・・シール
60、61・・・・・・・・・・・・スリンガ
60a、61a・・・・・・・・・・円筒部
60b、61b・・・・・・・・・・フランジ部
62、63、67・・・・・・・・・シール
62a、63a・・・・・・・・・・ラジアルリップ
62b・・・・・・・・・・・・・・内側リップ
63b、67a・・・・・・・・・・アキシアルリップ
64・・・・・・・・・・・・・・・ラビリンスシール
65・・・・・・・・・・・・・・・第2のシール
66・・・・・・・・・・・・・・・シール基台
67・・・・・・・・・・・・・・・ナックル

Claims (6)

  1. 外周に懸架装置に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合された内輪または等速自在継手の外側継手部材からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備えた車輪用軸受装置において、
    前記シールのうちアウター側のシールの外方側にバックアップシールが配設され、
    このバックアップシールが、前記外方部材のアウター側の端部外周に圧入固定される円筒部と、この円筒部から径方向外方に延びるフランジ部、およびこのフランジ部から軸方向に延びる円筒状の保護部を有する芯金と、この芯金のフランジ部から保護部に亙って固着された固定部から径方向外方に傾斜して延び、先端部が拡径するラッパ状に形成されたサイドリップを一体に有するシール部材とからなり、
    前記サイドリップが前記車輪取付フランジのインナー側の側面に摺接されると共に、
    当該サイドリップが、前記芯金のフランジ部と保護部によって外部に露出せずに遮蔽されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記シール部材の固定部が、前記芯金の円筒部から保護部の外表面を覆うように固着されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記シール部材の固定部の背面に突起が形成され、前記バックアップシールを積層した状態で、前記サイドリップと固定部との間に軸方向のすきまを有している請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記車輪取付フランジのインナー側の側面に、鋼板からプレス加工によって円板状に形成され、表面粗さが0.8Ra以下に規制された金属板がハブボルトによって密着して固定され、この金属板にサイドリップが摺接されている請求項1乃至3いずれかに記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記金属板が防錆能を有する鋼板で形成されている請求項4に記載の車輪用軸受装置。
  6. 前記シール部材の固定部が、前記車輪取付フランジの側面または前記金属板に僅かな軸方向すきまを介して対峙し、ラビリンスシールを構成している請求項1乃至5いずれかに記載の車輪用軸受装置。
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