JP5177373B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を用いて遊技を行う遊技機に関する。
遊技球を用いる遊技機の一つであるパチンコ機においては、一形態として、遊技球が上皿と下皿に貯留される構成が採られているが、下皿は主に賞球を貯留するためのものであり、大当たり等において、ここに大量の遊技球が放出されたときに、順次球箱(ドル箱)に移さなければならないが、この場合に、下皿に開閉自在の開口部を設け、これをレバーの手動操作でシャッターを移動させて開口し、下皿の下方に位置させたドル箱に落とし込むようにされている。他の形態として、下皿の構成が存在せず、上皿に相当する受皿から直接に下方の球箱(ドル箱)に遊技球を落とし込むという構成のパチンコ機もあり、この場合、前記受皿に開口を設け、レバーの手動操作でシャッターを移動させて開口を開閉操作し、下方の球箱(ドル箱)に遊技球を落とし込むように構成してある。
何れにしても、受皿から球箱(ドル箱)に遊技球を落とし込むのであるから、落とし込み時には必ず球箱(ドル箱)が下方に存在しなければならない。
このように、球箱(ドル箱)の存在を検出できたときに受皿から球箱(ドル箱)に遊技球を落とし込むことができるようにした従来技術としては、次の技術が挙げられる。
実開平4−92284。
上述の従来技術により、球箱(ドル箱)に対して遊技球を確実に落とし込むことはできるが、このようしにして遊技球を落とし込んだ球箱(ドル箱)が、球箱載置台から簡単に落下することは避けなければならない。
即ち、球箱(ドル箱)へ遊技球を落とし込み中に、或いはその後において、遊技者或いは従業員が不注意に球箱(ドル箱)に触れた際に球箱(ドル箱)が簡単に球箱載置台から落下するような事態は避けねばならない。フロアーに散乱した遊技球の回収は大変である。
しかし、これまでこうした工夫はなされていなかった。
本発明は、球箱落下を抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る遊技機は、
遊技球を貯留する貯留状態と遊技球を排出する排出状態との間で移行自在な貯留機構を備える遊技機であって、
前記貯留機構から排出される遊技球を収容できる位置に球箱が存在しているか否かを検知する検知手段と、
前記球箱の自由な移動を許容する許容状態と前記球箱の自由な移動を制限する制限状態との間で移行自在である移動規制変更手段と、
前記移動規制変更手段を前記制限状態から前記許容状態に変更させる操作を受け付ける変更操作手段と、
を含み、
前記移動規制変更手段は、前記検知手段によ前記球箱が存在しているか否かの検知及び前記変更操作手段に対して操作がなされたか否かに基づいて前記許容状態から前記制限状態への移行が制御される、
ことを特徴としている。
本発明によれば、球箱の落下を抑制することができる。
本発明において、受皿とは、上皿及び下皿等、複数個備えた機種にあっては、その一方又は両方を言うものであり、単一の受皿しか存在しない機種については、その単一の受皿を意味する。
球箱載置台は、遊技場に備えられた構造物であり、本発明の遊技機の構成要素ではないが、その形状、形態は問わないもので、受皿の下方に位置し、球箱を載置する台であればよい。
また、ロック部のロックとは、球箱の位置を固定するロック状態、係止するロック状態など、完全固定も、係止、係合状態も含まれる。ここに言う係合とは、直接係合状態である場合と、遊技者乃至従業員が不用意に触れて、球箱が少し移動したときに係合する場合も含まれる。
本発明にかかる遊技機は、手段1においては、
遊技球を貯留する受皿が備えられ、該受皿の底面に、遊技球を下方の球箱載置台上の球箱に向けて排出するための受皿開口部が設けられ、球抜きレバーのスライド操作によって開閉部材を操作して前記受皿開口部を開閉できるように構成された遊技機であって、
前記球箱が前記受皿の下方に位置するか否かを検知する検知手段を設け、
該検知手段による前記球箱の検出により前記球箱の一部に係合するべく変位するロック部を設け、且つ、
前記ロック部のロックを解除するロック解除手段を設けてある、
ことを特徴とする。
このように構成したことで、検知手段が球箱の存在を検知すればロック部が作動して球箱に係合し、不用意に球箱に触れても簡単には球箱載置台から落下することがないのである。
これによって、球箱の落下により、収容した遊技球をフロアーに散乱させる事態を未然に回避できる。
手段2:手段1の遊技機において、
前記検知手段が、球箱の不存在を検出したことにより球抜きレバーによる開閉部材の開き操作が出来ないように構成されている。
このように構成したことで、所定位置に球箱が存在しない場合に、球抜きレバーの操作が不能になり、従って、球箱がない状態のときに誤って開閉部材が開き操作され、遊技球がフロアーに散乱するといった不測の事態を未然に回避できる。
手段3:手段1又は手段2の遊技機において、
前記検知手段が、光センサで構成され、前記ロック部が棒状のロック部材と該ロック部材を係合位置と非係合位置とに可動変位させる付勢機構を備えていることを特徴とする。
このように、検知手段を光センサとすることで、検知手段がコンパクトとなり、敷設スペースの少ない受皿近傍位置に容易に敷設できると共に棒状のロック部材を備えることで、ロック部材の構造が簡単に済み、コストが低減できる。
また、付勢機構によってロック部材を、係合位置と非係合位置(球箱に対して)とに可動変位させるようにしたことで、自重(重力)を用いるのでなく、積極的に付勢作動させることで、ロック部材の作動を確実に行い得る。
手段4:手段3の遊技機において、
前記付勢機構がマグネットとスプリングとからなることを特徴とする。
このようにマグネットへの通電による付勢が可能であるので、付勢機構を簡単な構造とすることができると共に磁気動作によって付勢を行わせるので、ロック部材を係合位置と非係合位置へ確実に付勢させることができ、球箱の定位置での略固定と、ここからの取り出しとを確実に使い分けできる。
手段5:手段1の遊技機において、
前記検知手段が、球箱との接当により存在を検知する検知部材で構成され、前記ロック部が前記検知部材の一部を兼ね、該検知部材の作動をロックするロック機構を備え、該ロック機構が前記ロック解除手段により解除されるように構成されていることを特徴とする。
このように、検知手段が球箱との接当による検知を行う機械的な検知方式を採ることで、光センサ等の敷設が不要であり、且つ、ロック部が前記検知部材の一部を兼ねることで、コスト低減が図れる。
また、検知部材の作動をロックするロック機構を備えて、確実にロック状態を得ると共にロック解除手段によってそのロック状態を解除させ、常時は、球箱を定位置に略固定しておきながら、必要に応じて球箱を定位置(球箱載置台)からの取り出しを可能にできる。
手段6:手段6の遊技機において、
前記検知手段の検知部材が、下皿の底部に枢着され、遊技機の本体側に向くように斜めに垂下可能な棒状体と、該棒状体を所定の下降位置までの範囲で弾性支持するスプリングとから成り、前記ロック機構による棒状体のロックが解除された状態においては、該棒状体が前記スプリングに抗して自在に上方に変位可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成したことで、簡単な構造でありながら、前記棒状体は、その垂下状態から球箱の引き出し方向(手前側)へは回動することがないので、球箱の落下防止を自動的に達成できるとともに前記ロック機構の解除においては、そのスプリングに抗して上方への回動が可能となり、球箱の取り出しを行い得る。
手段7:手段3乃至手段6において、
前記ロック部の前記球箱の一部に係合するロック動作に連動して前記球抜きレバーによる開閉部材の開き操作ができるように構成され、前記ロック部の非ロック状態において前記球抜きレバーによる開閉部材の開き操作が不能となるように構成されていることを特徴とする。
このように構成したことで、前記ロック部の非ロック状態、即ち、球箱が受皿の下方の所定位置に位置していない状態にあれば、開閉部材を開くことはできず、従って、球箱への遊技球の放出時には必ず球箱が存在することになり、結果として、球箱の落下と遊技球の球箱外への放出を合わせて実現できる。
手段8:手段1乃至手段7において、
遊技機がパチンコ機であることを特徴とする。
パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて有価物体の一例である球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カード書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
パチンコ機にあっては、検知手段が球箱の存在を検知すればロック部が作動して球箱に係合し、不用意に球箱に触れても簡単には球箱載置台から落下することがないのである。
これによって、球箱の落下により、収容したパチンコ球をフロアーに散乱させる事態を未然に回避できる。
手段9:手段1乃至手段7において、
遊技機がパチンコ機とスロット機を融合させた遊技機であることを特徴とする。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、有価物体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機にあっては、検知手段が球箱の存在を検知すればロック部が作動して球箱に係合し、不用意に球箱に触れても簡単には球箱載置台から落下することがないのである。
これによって、球箱の落下により、収容した遊技球をフロアーに散乱させる事態を未然に回避できる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、遊技機として、上皿と下皿を並存させたパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)を挙げるが、本発明は、遊技球を用い、賞球を受け止める受皿(例えば上皿のみ)を備えた遊技機であれば、パチンコ機の他の遊技機一般を対象とすることができる。なお、実施形態は、本発明の主旨から逸脱しない限り適宜設計変更可能なものである。
(パチンコ機正面側の構成)
図1及び図2はパチンコ機10の前側からの斜視図であり、図1は、球抜きレバー17が原位置にあって下皿15の球抜きがなされていない状態を示し、図2は、その球抜きを行っている状態を示す。
図1及び図2に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11の一側部に開閉可能に支持された内枠12とを備えている。以下に、外枠11と内枠12との構成を個別に詳細に説明する。
上記外枠11は、木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。本実施の形態では、外枠11の上下方向の外寸は809mm(内寸771mm)、左右方向の外寸は518mm(内寸480mm)となっている。なお、外枠11は樹脂やアルミニウム等の軽金属により構成されていてもよい。このように構成することにより、パチンコ機の軽量化を図ることができるからである。
一方、上記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみてハンドル(後述する遊技球発射ハンドル18)設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。このような構成とするのは、内枠12の開閉軸線がハンドル設置箇所側(図1のパチンコ機10の右側)で上下方向にあるとすると、内枠12を開放する際に遊技球発射ハンドル18の頭部等が隣なりのパチンコ機やカードユニット(球貸しユニット)に干渉することになり、内枠12を十分に開放できないからである。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂から成る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できるという利点が発揮される。
上記内枠12は、大別すると、その最下部に取り付けられた下皿ユニット13と、この下皿ユニット13よりも上側の範囲で内枠12の左側の上下方向の開閉軸線を軸心にして開閉自在に取り付けられた前面枠セット14と、樹脂ベースと、この樹脂ベースの後側に取り付けられる遊技盤とを備えている。これらの各構成を以下に詳細に説明する。
上記下皿ユニット13は、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。この下皿ユニット13の前面側には、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18と灰皿22と音出力口が設けられている。球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、後述の上皿19が満タンになった場合等に排出口16より排出される遊技球を停留する役割がある。上記球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜くためのものであり、この球抜きレバー17を、図1で示す状態から図2で示すように、左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所の開口部30Aが開口され、下皿15内に停留された遊技球を下皿15の底面の裏面側の開口部30Bを通して、その下方に配置した遊技者の持球貯留箱(ドル箱)に排出することができる。この下皿15及び球抜きレバー17の具体構成については、後に詳述する。
上記遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出するように配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の回動操作に応じて、遊技球発射装置によって遊技球が遊技盤の方へ打ち込まれるようになっている。遊技球発射装置は、遊技球発射ハンドル18と、セットハンドルと発射モータ(何れも図外)などで構成されている。上記音出力口は、下皿ユニット13内あるいは背面に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように、その右側が下皿15に片待ち支持されている。
なお、下皿ユニット13はその大部分が内枠12と同様、ABS樹脂にて成形されている。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。特に、下皿15を形成する表面層と下皿奥方の前面パネル部分とを難燃性のABS樹脂にて成形している。このため、この部分は燃えにくくなっている。
また、前面枠セット14は、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にして前方側に開放できるようになっている。しかも前面枠セット14は内枠12の外側壁(リブ)(図外)内に嵌まり込むようにして取り付けられている。つまり、この前面枠セット14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠セット14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のものであって、具体的には針金、ピアノ線、セルロイド板等)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。また、前面枠セット14は、内枠12と同様に、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されているので、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
一方、前面枠セット14の下部(上述の下皿15の上方位置)には、遊技球の受皿としての上皿19が前面枠セット14と一体的に設けられている。この上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置の方へ導出するための球受皿である。
従来のパチンコ機では前面枠セットの下方に内枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上皿が設けられていたのであるが、本実施の形態では前飾り枠が省略され、前面枠セット14に対し直接的に上皿19が設けられている。この上皿19も下皿15と同様、表面層が難燃性のABS樹脂にて成形される構成となっている。
ここで、前面枠セット14は、少なくとも遊技球発射ハンドル18に干渉しないようにして本パチンコ機10の下方に拡張して設けられており、具体的な数値を示すと、パチンコ機10の下端から前面枠セット14の下端までの寸法は、既存の一機種で例えば約201mmであるのに対し、本パチンコ機10では30mm程小さく、約172mmとなっている。また、これに伴いパチンコ機10の下端から上皿19までの寸法も小さくなっており、既存の一機種では例えば約298mmであるのに対し、本パチンコ機10では261mmとなっている。かかる構成では、上皿19の位置を下げたことにより、パチンコ機10の左方に設けられた球貸し装置のノズル部(いわゆる、象の鼻)と上皿19との距離が大きくなって貸し出される遊技球のこぼれ落ちなどが懸念されるが、本実施例では、当該ノズル部からの遊技球を受ける部分(向かって左側部分)で上皿19の周囲壁の一部を高くした。これにより、上皿19の位置を下げた構成にあっても貸し遊技球のこぼれ落ち等の不都合が解消されるようになっている。なお、高壁部19Aの高さ寸法は、上皿19の下げ寸法に見合うものであればよく、本実施例では25mmとした。
図1及び図2に示すように、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベースを主体に構成されており、樹脂ベースの中央部には略円形状の窓部孔21が形成されている。そして、樹脂ベースの後側には、図5に示す遊技盤30が着脱可能に装着されている。図3に示すように、遊技盤30は四角形状の合板よりなり、上部一方のコーナーが肩落ちされており(後に述べる)、その周縁部が樹脂ベース(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。
従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベースの窓部孔21を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。そして、ここでは、遊技盤30の前記内枠12の外枠11に対する枢着部(パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にした枢着)に近いコーナー(隅)が、図5に示すように、略三角形状に角落ち(切り欠き)720されている。
次に、図3を用いて遊技盤30の構成を説明する。図3は遊技盤30の構成を示す正面図である。遊技盤30の左右やや下方位置には、2組一対の一般入賞口31、31が階段状に配置され、中央下方には、始動口33が配置されている。これら一般入賞口31、31および始動口33は、遊技領域から裏面へ向けて貫通する開口となっており、これらの開口に対応して入賞装置が取り付けられている。即ち、此れらに対応した入球検出センサが、遊技盤30の背面に設けられており、これらのセンサは、図示しない電気配線を通じて後述する主制御基板(主制御装置)に接続されている。
そして、この一般入賞口31、31及び始動口33に遊技球が入球した場合には、上記各検出センサで検出され、この検出センサの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出されると共に、始動口33に遊技球が入球した場合には、後述する抽選が開始されることになる。
尚、上記入賞感知センサにて各々検出された検出結果は、後述する主制御基板に取り込まれ、該主制御基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が実施される。
かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
また、遊技盤30の中央には液晶パネルを用いた装飾図柄表示装置42が配置されており、その左右横側部には、スルーゲート34,34が配置されている。これらのスルーゲートは、遊技球の通過によって、後述の始動口33の羽根物を開閉作動させる。
その他に、遊技盤30の左右下方位置には、上記一般入賞口31、31を備えた装飾部材が設けられ、また、遊技盤30の下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って、遊技盤30裏面の図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。さらに、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の誘導釘が植設されているとともに、同様の機能を有する風車が配設されている。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置(図外)から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品(例えば、フッ素樹脂が添加されて成形されたもの)にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール51と外レール52とを有する。
なお、レールユニット50はフッ素樹脂を添加して成形されているので、遊技球の摩擦抵抗を少なくできる。内レール51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、一部(主に左側部)か内レール51に向かい合うようにして外レール52が形成されている。
かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図3の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51および外レール52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図3の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されるようになっている。外レール52の内側面には、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするべく、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくするべく、長尺状をなすステンレス製の金属帯としての摺動プレートが取着されている。
また、レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、その状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に対するレールユニット50の締結がなされるようになっている。
内レール51および外レール52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール51からレールユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路に導くための役目をなす。
なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図3のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図3のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
次に、遊技領域について説明する。遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レール)により略円形状に区画形成されている。本実施形態では、遊技領域を、パチンコ機10の正面から見て、内レール51および外レール52によって囲まれる領域のうち、内外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。
従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール52によって特定される。
前記樹脂ベースにおいて、窓部孔21(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置より発射された直後に遊技球を案内するための発射レールが取り付けられている。発射レールは、その後方の金属板を介して樹脂ベースに取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レールに沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。
また、発射レールとレールユニット50(誘導レール)との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として誘導レール内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路を介して下皿15に排出される。
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール52に沿って流れ、外レール52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レール内で暴れ、内レール51側へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路に誘導される、これにより、ファール球の全てがファール球通路に確実に案内されるようになり、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置には、前面枠14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。また、遊技球発射装置には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が発射される。
図1、図2中の符号67は、上皿19に通ずる排出口であり、この排出口67を介して遊技球が上皿19に排出される。この排出口67には、略水平方向の回転軸を軸心として略水平状態と略垂直状態とに変位する開閉式のシャッタが取り付けられている。前記前面枠14を内枠12から開放した状能では、バネ等の付勢力によりシャッタが略水平状態から略垂直状態となり、排出口67から遊技球がこぼれ落ちないようにこの排出口67を閉鎖する。
また、前面枠14を閉鎖した状態では、当該前面枠14の裏面に設けられた球通路樋によりシャッタが押し開けられて略水平状態になり、排出口67の方へ排出された遊技球はもれなく球通路樋を通って上皿19に排出されるようになる。従って、本パチンコ機10においては、前面枠14の開放に際し払出通路内等の遊技球がパチンコ機10外にこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できるようになっている。
ここで、前述した前面枠14について、図1及び図2を参照しつつより詳細に説明する。前面枠14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、ベース部材が窓部101を形成する開口を備えており、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲して細化した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。
加えて、前面枠14には、その周囲(例えばコーナー部分)に、演出装置700の一つとして、各種ランプ等の発光部が設けられている。これら発光部は、大当たり遊技状態時や羽根開放時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光部を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光部を内蔵した中央電飾部103が設けられている。
本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光部を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。
その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ810、813(LED:後に言及)とが設けられている。また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓部107が設けられている。この小窓部107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓部107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。更に、遊技領域内にも、入賞口用等の電飾ランプ、LEDが存在するが、こうした発光部も演出装置700の一部を構成する。
また、図1に示すように、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタンと、返却ボタンと、度数表示部とが設けられている。
パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタンは、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタンは、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。
そして、度数表示部はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置部から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ.機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
(パチンコ機の背面構成)
図4は、パチンコ機10の背面図である。先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)等が取り付けられている。
本実施形態では、各種制御基板を3つの制御基板にユニット化し、これら制御基板ユニットを個別に内枠12または遊技盤30の裏面に装着するようにしている。ここでは便宜上、これらのユニットを「第1制御基板ユニット201」、「第2制御基板ユニット(カバー被覆により図示省略)」および「第3制御基板ユニット203」と称することとする。この場合、第1制御基板ユニット201および第2制御基板ユニットとして、主制御基板と音声ランプ制御基板とがそれぞれ取付台に搭載してユニット化され、第3制御基板ユニット203として、払出制御基板、発射制御基板および電源基板が、セット板400の第2パーツを構成する排出通路盤にユニット化されている。
第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニットおよび第3制御基板ユニット203は、ユニット単位で何ら工具等を用いずに着脱できるよう構成されており、さらにこれに加え、一部に支軸部を設けて内枠12または遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成となっている。かかる構成については後に詳述する。これは、各ユニット201、203やその他構成が前後に重ねて配置されても、隠れた構成等を容易に確認することを可能とするための工夫でもある。
図3に示す一般入賞口31、始動口33に入賞した遊技球は何れも前記裏枠セットの回収通路を介して集合し、さらに排出通路盤の排出通路を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36(図3参照)も同様に排出通路に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出通路を介してパチンコ機10外部に排出される。
第1制御基板ユニット201は、遊技盤30の裏面側に配設され、略L字状をなす取付台を有し、この取付台に主制御装置261が搭載されている。ここで、主制御装置261は、主たる遊技の制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主制御基板を具備しており、この主制御基板が透明樹脂材料等よりなる後述の第1基板ケースに収容された構成とされる。
第2制御基板ユニットは、取付台座に音声ランプ制御装置が搭載された構成を有し、装飾図柄表示装置42の裏面側を覆う位置に配置され、遊技盤30に取り付けられている。音声ランプ制御装置は、音声ランプ基板を具備している。
第3制御基板ユニット203は、払出制御装置311、発射制御装置312、電源制御装置313およびカードユニット接続基板314が含まれる。払出制御装置311、発射制御装置312および電源制御装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311により、賞品球や貸出球の払出が制御される。
また、発射制御装置312により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射モーターの制御が行われ、電源制御装置313により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の貸球操作部120(図1、図2参照)および図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314は不要である。
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源制御装置313およびカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ケース315(この内側に位置するもう一つの基板ケース)、316、318にそれぞれ収容された構成とされ、セット板の上部から側部にかけて配置された概略逆L字状をなす払出ユニットならびに下部に配置された排出通路盤とともに、第3制御基板ユニット203を構成している。
図4に示すように、払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モーター部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モーターが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られるようになっている。また、電源制御装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。
そして、前記内枠12の外枠11に対する枢着部に近い前記遊技盤30のコーナーが、図3に示すように、略三角形状(遊技盤の中心側は円弧状)に角落ち720されている。
ここで、上述したエラー状態などの状態報知について図1及び図4に基づいて述べる。[遊技球の払い出しに関するエラー報知]
(タンク球無し)
タンク球無しの報知は、タンクとタンクレールに遊技球が無いことを報知するもので、図1に示す右コーナーLED810が点灯し、図4に示すモニターLED811が消灯し、状態表示812が「1」を点滅表示する。
(下受け皿満タン)
下受け皿満タンの報知は、図1に示す右コーナーLED813が点灯し、図4に示すモニターLED811が消灯する。そして、状態表示812が「2」を点滅表示する。
(払出ユニット異常)
払出モーター駆動中にも関わらず払出カウントスイッチに遊技球の通過がない状態を示すもので、右コーナーLED810が点灯し、モニターLED811が消灯し、状態表示812が、「3」を点滅表示する。
[電源に関するエラー報知]
(ヒューズ切れ1及びヒューズ切れ2)
ヒューズ切れ1は、図4に示す第1ヒューズ814に定格以上の電流が流れたとき、ヒューズ切れ2は、第2ヒューズ815に以上の定格以上の電流が流れたときに飛んでしまった状態であるが、このエラー状態報知は、表示されない。
[その他のエラー報知]
その他のエラーとしては、「ガラス枠開放」、「内枠開放」、「遊技球等貸出装置未接続」、「遊技球等貸出装置通信異常」、「コマンド異常」、「コネクタ未接続」がある。
そのうち、遊技球等貸出装置が未接続の場合は、図6に示すモニターLED816及びモニターLED817が消灯する。そして、遊技球等貸出装置通信異常は、前記状態表示812が「U」を点滅表示する。
また、コマンド異常は、ハーネスの破損等によるコマンド不良を示すもので、前記状態表示812が「C」を点滅表示する(電源投入時にコマンド異常になった場合は点灯表示)。更に、コネクタ未接続は、モニターLED818が消灯する(ただし、発射動作中は点滅する)。
尚、図4において、819は、遊技機電源コードを示し、820は、電源スイッチを示し、821は、外部接続アース線を示す。
次に、第1制御基板ユニット201について説明する。第1制御基板ユニット201には、主制御装置261が搭載され、該主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を収容してなるものである。
前記第1制御基板ユニット201は、第1第1制御基板ユニット201A、後述の開閉機構410および連結取付台座部材430を含み、第1第1制御基板ユニット201Aは、第1制御基板ユニット201の主要部をなす部材であり、外側ケースおよび内側ケースを含む。この実施例では、外側ケースが主制御装置261の制御基板を収容する容積のある方であり、内側ケースがその蓋体に相当する方である。
〔要部の構成〕
本発明にかかる遊技機は、図1乃至図14に示すように、遊技球を貯留する上皿19と下皿15とが備えられ、該下皿15の底面に、遊技球を排出するための下皿開口部30が設けられ、開放操作押圧面17Aを有する球抜きレバー17のスライド操作によって開閉部材31を操作して前記下皿開口部30を開閉できるように構成され、且つ、前記下皿開口部30を常時閉鎖する方向に前記開閉部材31を附勢する閉鎖附勢手段32、ここではコイルスプリング32Aで構成したものを備えている。
前記開閉部材31には、所定の位置、ここでは、平面視矩形の長手方向及び幅方向略中間位置に形成された前記下皿開口部30に対応する開閉部材開口部31Aが設けられている。この開閉部材開口部31Aは、その開放操作方向の下手側に円弧部が位置し、開放操作方向の上手側に直線部が位置する平面視で舌片状を成しており、これに対し、上記下皿開口部30は、実質的に略円形を成し、前記舌片状の直線部に対応する箇所が僅かに直線部を有する構成とされている。
しかし、前記開閉部材31が、例えば、一従来例の如く、無孔の舌片状に構成されたシャッター状体であっても良いことは勿論であり、この場合には、前記開閉部材開口部31Aは存しないものである。
そして、前記球抜きレバー17が、交叉軸心P1周りに所定回転角範囲で回動自在に前記開閉部材31に枢着され、該球抜きレバー17に、スライド操作による前記交叉軸心P1の移動軌跡を基準として前記開放操作押圧面17Aとは反対側に係合部17Bが延設され、前記下皿15側に、前記球抜きレバー17の係合部17Bを前記球抜きレバー17のスライド操作に際して案内する係合部用ガイド部材34が設けられている。この実施例では、前記球抜きレバー17を枢着する前記交叉軸心P1は、スライドの操作性を考慮して、スライド操作の方向に対して90度の角度の垂直方向の軸心としているが、これを中心として、何れの方向に10度、20度傾斜しても球抜きレバーの操作性が大きく損なわれるものではなく、従って、適度の傾斜角度で交叉するものであれば、適宜実施できる。
前記係合部用ガイド部材34に、前記開閉部材31が前記下皿開口部30を開放する位置において、前記係合部17Bを係止するための係止部35が設けられ、前記係合部17Bが前記係止部35に係止される方向に附勢する係合附勢機構36が設けられ、前記球抜きレバー17に対する指圧が解除されると、前記係合附勢機構36の附勢機能が失われ、前記閉鎖附勢手段32によって前記開閉部材31が開口部30を閉鎖するべく、原位置に復帰されるように構成されている。前記係合附勢機構36については後に詳述する。
前記下皿17の裏面に、前記開閉部材31の開閉操作を許容し、且つ案内するように、該開閉部材31を挟み込む状態で、保持部材15Bが連結手段、ここではネジによって着脱自在に設けられている。この保持部材15Bには、前記開閉部材開口部31Aに対応する保持部材開口部30Bが、前記下皿開口部30Aに対応した位置において設けられている。その保持部材開口部30Bは、この保持部材15Bの上側面において、環状リブ30Cにより囲まれて形成されている。
更に、前記開閉部材31を案内する3条のガイドリブ30Dが、同様に上側に突出する状態で、前記環状リブ30Cと、その保持部材15Bの開放操作方向下手側の側壁とに亘って、所定の間隔で平行設置されており、前記開閉部材31には該ガイドリブ30Dに係合するガイド体31Bが、該開閉部材31の開放操作方向下手側の側壁の切り欠によって形成されている。即ち、その開閉部材31の側壁の切り欠き幅が、前記保持部材15Bの3条のガイドリブ30Dの全体の幅に略合致し、これらを跨ぐように嵌め合わされることで、ガイドとしての機能を発揮することができるのである。
また、前記保持部材15Bには、上記閉鎖附勢手段32としてのコイルスプリング32Aの一端側を保持するバネ保持部39が形成されており、ここに一端が係止されたコイルスプリング32Aは、前記開閉部材31に形成されたバネ保持部40にその他端が保持され、両者に亘ってコイルスプリング32Aが介装されることで、前記下皿15側に固定の保持部材15Bに対し、スライド可能な前記開閉部材31が附勢力の影響を受けて、常時開口部30を閉鎖する方向に前記開閉部材31を附勢すると共にこの附勢力に抗して開閉部材31を開放操作側に移動させた場合には、その開放操作側への操作力を解除すると、前記附勢力によって開閉部材31は、原位置、即ち、開口部30を閉鎖する位置に復帰させる機能を発揮する。
次いで、上記下皿15及び球抜きレバー17の具体構成について、図乃至図10に基づいて更に詳述する。
上方から見た組み立て分解図の図及び下方から見た組み立て分解図の図に示すように、下皿15は、上部の球受けを行う下皿本体部15Aと、後述する下部の保持部材15Bとから構成され、この下皿本体部15Aと保持部材15Bとの間に、その下皿15に設けた球抜き用の開口部30を開閉する開閉部材31が、スライド操作自在に、サンドイッチ状態で装備されている。
そして、前記球抜きレバー17が、交叉軸心P1周りに所定回転角範囲、ここでは、図に示すように、約10°の範囲で回動自在に前記開閉部材31に枢着され、該球抜きレバー17に、スライド操作による前記交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1を基準として前記開放操作押圧面17Aとは反対側に係合部17Bが延設され、前記下皿15側に、前記球抜きレバー17の係合部17Bを前記球抜きレバー17のスライド操作に際して案内する係合部用ガイド部材34が設けられている。
この係合部用ガイド部材34は、前記下皿15の正面手前側の下面で、その横方向に伸びるように垂下する状態で配置されたリブ状体34Aで構成され、前記係止部35は、前記球抜きレバー17の係合部17Bが嵌入するように前記リブ状体34Aに形成された切り欠き部35Aにより構成されている。ここに言う切り欠き部35Aは、後述する同様のリブ状体で構成される規制部材37と前記係合部用ガイド部材34とが一連のものとして認識した場合の概念であり、両者が別体との認識に立てば、該切り欠き部35Aは係合部用ガイド部材34の終端部であると言えるものである。勿論、このリブ状体35Aは、下皿15の構造強化に寄与するものである。
また、前記リブ状体35Aの切り欠き端面に、欠き部からの係合脱出を容易にするべく、前記リブ状体の切り欠き端面に、前記球抜きレバーの開放操作の上手側から下手側に向けて傾斜したカム面35Cが形成されている。このカム面35Cは、前記開口部30を開閉部材31により閉鎖するために前記球抜きレバー17に対して行う押圧操作(前記交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1に直交する方向の操作)により、前記球抜きレバー17の係合部17Bのカム面35Cに対する圧接によって、係合部17Bの嵌合方向とは反対方向の交叉軸心P1周りの回動力を発生させ易いカム面作用を生ぜしめ、以って、前記係合部17Bの切り欠き部35Bからの係合脱出を容易にする役目を果たす。
そして、上述した如く、前記係合部用ガイド部材34には、前記開閉部材31が前記下皿開口部30を開放する位置において、前記係合部17Bを係止するための係止部35が設けられると共に前記係合部17Bが前記係止部35に係止される方向に附勢する係合附勢機構36が設けられるのであるが、この実施例では、係合附勢機構36として、球抜きレバー17の形状及び枢支構成によって生れる回動モーメントを発生させる手段が用いられており、これについて以下具体的に述べる。
即ち、この実施例では、前記係合附勢機構36は、前記球抜きレバー17に設ける前記係合部17Bを、前記交叉軸心P1よりも開放操作方向下手側で、前記係合部17Bの中心を通る線と前記交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1を通る線とが所定の角度α、ここでは、約35°を成すように、遊技機の奥側(下皿15の中央側)に位置させ、前記開放操作押圧面17Aを、同様に、前記交叉軸心P1よりも開放操作方向下手側で、該交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1よりも遊技機の手前側(下皿15の手前外側方乃至遊技者側)に位置させ、前記開放操作押圧面17Aに直交し、且つ前記交叉軸心P1を通る線と、前記交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1とが所定の角度β、ここでは、約15°を成すように構成されている。尚、こうした角度α、角度βは、上記した数値に限定されるものではない。
従って、球抜きに際し、この開放操作押圧面17Aに対して開放操作方向に指圧を加えた時に、図において、交叉軸心P1を中心として前記球抜きレバー17に時計回りの回動力を発生せしめ、以って、前記係合部17Bを前記係合部用ガイド部材34に圧接させ、且つ、開放操作が進行して前記係合部17Bが係止部35に至った際には、前記係合部17Bを係止部35に係合(嵌入)させるモーメントを発生させることが出来るのである。
要するに、前記係合附勢機構36の一形態の要件としては、前記係合部17Bが、前記開放操作移動軌跡T1よりも奥側(盤面側)で、前記開放操作押圧面17Aが前記交叉軸心P1を挟んで前面側(遊技者側)に位置すればよいものであり、これによって、前記球抜きレバー17の開放操作に際して回動モーメントが発生するものである。
尚、前記開放操作押圧面17Aの傾斜は、必ずしも必要ではなく、前記交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1に垂直な面であってもよく、また、前記角度βによる開放操作押圧面17Aとは逆の傾きであっても良いもので、要するに操作時に親指面が係止可能な面が存在すれば足りるものである。
更に、相互の位置関係を明らかにするために具体的に述べると、前記球抜きレバー17を取り付けるためのレバー取付部31Cが、下皿の正面手前側部よりも外方に突設する状態で、前記開閉部材31の正面手前側部に設けられ、前記球抜きレバー17は、該レバー取付部31Cに交叉軸心P1周りに回動自在に枢支軸33により枢着されている。そして、前記球抜きレバー17には、上述したように、前記枢支軸33よりも開放操作方向正面側(遊技者の側)に位置され、且つ、開放操作方向側に向けて奥側から正面手前側に傾斜した開放操作用押圧面17Aの他に、前記開放操作用押圧面17Aに所定の角度をもって形成された前述の閉鎖操作用押圧面17Cが連続して設けられ、この閉鎖操作用押圧面17Cの前記枢支軸33に対して反対の奥側に、前記係合部17Bが設けられているということである。
また、前記球抜きレバー17には、前記係合部用ガイド部材34に案内されている状態において、前記係合部17Bとで前記係合部用ガイド部材34を挟持するように設けられたガイド面17Dと、前記球抜きレバー17の係合部17Bの前記係止部35に対する係合を所定位置(前述のカム面35Cによるカム作用が得られる接当状態位置)で止める回動規制面17Eとが備えられている。この回動規制面17Eは、前記係合部17Bが係合部用ガイド部材34に案内されている状態においては、前記係合部用ガイド部材34から離間するように形成されており、ここでは、前記ガイド面17Dと所定の角度、即ち、図に示すように、約15°の折れ曲がり状態でもって連続して形成されている。そして、前記係合部17Bが前記係止部35に係合される状態において、所定位置において係合の進行を阻止する規制部材37、ここでは、前記係合部用ガイド部材34と実質的に同じリブ状体で、これと同一線上に配置されているもの、が前記した皿15側に設けられている。
尚、この規制部材37については、これを下皿15側に設ける代わりに、前記開閉部材31の一部、例えば、前記レバー取付部31Cの一部に設けてもよく、これによっても、規制作用を発揮させることが出来る。
基本的な操作について説明すると、下皿15に所定量の賞球が溜まり、球抜きを行ってドル箱へ排出しようとする場合には、球抜きレバー17の開放操作用押圧面17Aに左手の親指を当てるようにして球抜きレバー17を摘み、向かって左方にスライドさせる。
この際、前記球抜きレバー17に設けた係合部17Bが、交叉軸心P1よりも開放操作方向下手側で、前記係合部17Bが、前記交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1を通る線よりも遊技機の奥側(盤面側)に位置されており、且つ、前記開放操作押圧面17Aを、同様に、前記交叉軸心P1よりも開放操作方向下手側で、該交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1よりも遊技機の手前側(遊技者側)に位置させてあることで、球抜きに際し、この開放操作押圧面17Aに対して開放操作方向に指圧を加えた時に、図において、交叉軸心P1を中心として前記球抜きレバー17に時計回りの回動力を生じさせ、その結果、前記係合部17Bを前記係合部用ガイド部材34に圧接させつつ開放操作が進行して行った後に、前記係合部17Bが係止部35に至った際には、その回動力によって、前記係合部17Bが係止部35に係合(嵌入)され、開閉部材31が開口部30を開放させた位置においてロック状態が得られるのである。
このように、球抜きレバー17のスライド操作による開閉部材31の開口操作と、その開口位置をロック(維持)させる操作は一連の開口操作の中で連続して自動的に行われることになり、その位置ロックの操作を別途行う必要がない。
そして、球抜きが完了した場合に、開閉部材31を原位置に復帰させることになるが、その際には、前記球抜きレバー17を僅かにプッシュしてやればよい。
即ち、図11に示すように、前記リブ状体35Aの切り欠き端面にカム面35Cが形成されているので、前記開口部30を開閉部材31により閉鎖するために前記球抜きレバー17に対して、前記閉鎖附勢手段32に抗して、矢印F方向の押圧操作(前記開放操作移動軌跡T1に直交する方向の操作)により、前記球抜きレバー17の係合部17Bのカム面35Cに対する前記閉鎖附勢手段32による圧接力に打ち勝って、係合部17Bの嵌合方向とは反対方向の交叉軸心P1周りの回動力を発生させ、前記係合部17Bがカム面35Cをカム面作用でスライド移動して切り欠き部35Bからの係合脱出が容易に行われることになる。尚、前記カム面35Cは、平坦面としているが突曲面としてもよい。
その結果、閉鎖附勢手段32としてのコイルスプリング32Aの圧縮反発力により、前記開閉部材31が原位置にスライドされることになり、その一部によって前記下皿15の開口部3が閉塞されることになる。
ここでは、上述した開閉部材31が孔無し板状体で構成されている場合について、概略図である図1を用いて説明する。
前記開閉部材31が、前記下皿開口部30A(図外)を閉塞する孔無しの板状体によって構成される。ここでは、図に示した開閉部材31と同様の側壁のある構造のものが用いられている。
そして、係合附勢機構36としても、球抜きレバー17に設ける係合部17Bを、交叉軸心P1よりも開放操作方向下手側で、前記係合部17Bの中心を通る線と前記交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1を通る線とが所定の角度α(約35°)を成すように、遊技機の奥側(下皿15の中央側)に位置させ、開放操作押圧面17Aを、同様に、前記交叉軸心P1よりも開放操作方向下手側で、該交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1よりも遊技機の手前側(下皿15の手前外側方)に位置させ、前記開放操作押圧面17Aに直交し、且つ前記交叉軸心P1を通る線と、前記交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1とが所定の角度β(約15°)を成すようにすることで構成されている。
勿論、前記係合附勢機構36として、前記係合部17Bが、前記開放操作移動軌跡T1よりも奥側(盤面側)で、前記開放操作押圧面17Aが前記交叉軸心P1を挟んで前面側(遊技者側)に位置するとの要件を満たせばよいことに変わりはない。
このように、球抜きに際し、この開放操作押圧面17Aに対して開放操作方向に指圧を加えた時に、交叉軸心P1を中心として前記球抜きレバー17に時計回りの回動力を発生せしめ、以って、前記係合部17Bを前記ガイド部材34に圧接させ、且つ、開放操作が進行して前記係合部17Bが係止部35に至った際には、前記係合部17Bを係止部35に係合(嵌入)させるモーメントを発生させるように構成されている点については、先の実施例の構成と同じである。
従って、開閉部材31を、従来一般のように、孔無しの板状体から構成した場合においても、本発明が適用可能であり、この場合には、開閉部材31に開口部を形成する必要がなく、構造がシンプルとなり、コストも低減できる。
また、孔無しの板状体であるので、上記の開口部3を設けた長手の開閉部材31に比べてスライド時の姿勢安定性に欠けるところがあるが、こうした事態は、前記開閉部材31に、上述の実施例のガイドリブ30Dに係合するガイド体31Bを、該開閉部材31の開放操作方向下手側の側壁の切り欠によって形成することで、安定してスライド動作を行うことが出来る。
ここでは、上記係合附勢機構36の別形態について述べる。
即ち、上記実施例においては、前記係合附勢機構36は、前記係合部17Bが、前記開放操作移動軌跡T1よりも奥側(盤面側)で、前記開放操作押圧面17Aが前記交叉軸心P1を挟んで前面側(遊技者側)に位置すればよいという特異構造を要件としていたが、ここでは、附勢力を強制的に発生させる附勢手段としてバネを用い、これによって、前記球抜きレバー17の開放操作に際して回動モーメントを発生させるようにする。
即ち、図示省略するが、前記枢支軸33(開閉部材31に固定)に附勢手段としてコイルバネを嵌め、その一端を枢支軸33の一部(例えば、該軸の頭部に形成した穴に嵌入係止)又は開閉部材31の一部に係止させ、他端を球抜きレバー17の一部に係止させることで、常時、球抜きレバー17の係合部17Bが係合部用ガイド部材34を押圧する方向に球抜きレバー17を回動させるように構成するものである。
このような附勢手段としては、コイルバネでなく、板バネを用いてよいことは勿論であり、その一端を球抜きレバー17側に、他端を前記枢支軸33又は開閉部材31側に係合させればよい。
尚、このような強制力を発揮する附勢手段を用いる場合であっても、球抜きレバー17の構造としては、傾斜させた前記開放操作押圧面17Aなど、上記実施例の形状のものを用いてよい。
上記実施例においては、開閉部材31が、開口部3の閉鎖位置にあるのを原位置とし、球抜きレバー17の操作によって開口部3を開放する操作位置において、その位置を、係合附勢機構36によって自動的に位置保持させる構成を用いているが、これとは逆に、開閉部材31が、開口部3の開放位置にあるのを原位置とし、球抜きレバー17の操作によって開口部3を閉鎖する操作位置において、その位置を、係合附勢機構36によって自動的に位置保持させる構成を用いてもよく、これによっても本発明の目的は達成される。
この実施形態は、開閉部材31の形状として、開閉部材開口部31Aの有無に関わりなく実施可能である。
[特徴構成]
次いで、図1乃至図14に基づいて本発明の特徴構成について説明する。
本発明の遊技機は、その基本構成として、上述のように、遊技球を貯留する受皿、ここでは、下皿15が備えられ、該下皿15の底面に、遊技球を下方の球箱載置台41上の球箱40に向けて排出するための受皿開口部、ここでは下皿開口部30が設けられ、球抜きレバー17のスライド操作によって開閉部材31を操作して前記下皿開口部30を開閉できるように構成されているものである。
そして、前記球箱40が前記下皿15の下方に位置するか否かを検知する後述の検知手段42が、前記下皿15の一部に設けられている。また、前記検知手段42による前記球箱40の検出により前記球箱40の一部に係合するべく変位するロック部43を、該下皿15の一部に設けてある。
更に、前記ロック部43のロックを解除するロック解除手段44が設けられている。
前記検知手段42は制御回路55に接続され、検知出力に基づいてロック部43を作動させ、後述のロック解除手段44のスイッチ44(操作ボタン)の操作による信号を検知手段42に優先させて、ロック部43のロック状態を解除(励磁を解除)する制御を行うが、かかる制御回路55自体は、一般の制御回路であるので、詳述な説明は省く。
ここでは、前記検知手段42が、球箱40の不存在を検出した場合には、その検出結果が後述の制御回路55に入力され、この制御回路55からマグネット43aへの励磁出力は成されず、ロック部43のスプリングが機能して原位置が確保され、後述する係止部材48と係合部材47との係合状態が維持され、以って、球抜きレバー17による開閉部材31の開き操作が出来ないように構成されている。
以下、具体的に説明するに、先ず、球箱40の構造について説明する。
遊技場において適宜の大きさの球箱40が用いられているが、一般には、1回の大当たり(例えば、所定確率の抽選で大当たりし、大入賞口が15回開閉する)によって排出される数の遊技球を十分に収容できる大きさのものが多用されており、通常、長さ200mm乃至300mmX幅150mm乃至200mmX高さ50mm乃至70mmの箱形ものである。勿論、遊技場の球箱載置台41(通常、幅70mm乃至100mm)に確実に乗せることができるサイズに設計されている。
このように、平面視で、長手方向の側壁40A、40A、と短辺の側壁40B、40Bからなる矩形状を成しているものである。
そして、その球箱40の底面の面積よりも上部の開口面の面積の方が僅かに大きな、断面視で台形を成す形状とされている。
通常、球箱40は、合成樹脂成型品であり、その長手方向の両側端には、取っ手が備えられている。
次に、前記検知手段42について説明する。
この実施では、前記検知手段42は、光センサ42Aを用いている。この光センサ42Aとしては、反射型フォトセンサを用いている。しかし、他の形態のフォトセンサを用いてもよい。
この光センサ42Aは、下皿15の長手方向の一側部の下部位置に設けられ、下方に向けて照射し、また、受光できるようにされている。
この光センサ42Aの前記球箱40を検知した出力は、前記制御回路55を経て前記ロック部43を、前記球箱40の一部に係合するように変位させる。
尚、図示においては、配線は仮想線として簡略化している。
次に、前記ロック部43について説明する。
前記ロック部43は、棒状のロック部材43Aと該ロック部材43Aを係合位置と非係合位置とに可動変位させるシリンダー型の付勢機構43B(スプリング内蔵)を備えている。
前記棒状のロック部材43Aは、硬質合成樹脂製(上述した遊技機の所要部分の構成素材)で、その一端が、遊技機の前後方向の軸心で前記下皿15の下部に軸支され、他端が球箱40の内部に40mm乃至100mm程度進入するように(図示は便宜上底部に接当する状態で示している)、前記下皿15の下面に対して約45度で倒伏自在に構成されている。このロック部材43Aの他端は、前記シリンダー型の付勢機構43Bの端部に枢支、連結されている。
また、この棒状のロック部材43Aは、硬質ではあるが、多少の可撓性は発揮できるもので、これにより、上述した縦断面が台形の球箱40の内壁に接当したときに、僅かに撓んで、その棒状のロック部材43Aの略全長に亘って接当することが可能となっている。
また、その棒状のロック部材43Aの先端(下端)は、球箱40の内部に突出するものであり、通常、遊技者が球箱40の内に手を入れて、内部の遊技球を掴み、上方の上皿19に補給するという操作を行うので、手が衝突しても問題のないように、表面にはラバーが被覆されている。
このように、約45度で傾斜して下方に突出すると、棒状のロック部材43Aは、球箱40の長手方向の側壁40A(遊技機に近い側)の内面に対して、長手方向の線で接当することができる。即ち、棒状のロック部材43Aは球箱40に対して、その長手方向で所定の幅をもって、前方への倒れ乃至滑りに抵抗できることになる。この場合、前記棒状のロック部材43Aが、垂直(鉛直)に突出した場合には、その球箱40の側壁40A(遊技機に近い側)の内面に上限の線でもって接当することになり、この際、球箱40の一端を引っ張ると、その接当位置を軸として、球箱40が回転するように移動して、前方への倒れ、或いは滑りが生じ易いのである(しかし、この場合でも目的は達成可能)。
尚、一部変形例として、上記棒状のロック部材43Aは、前記下皿15の下部の両側端部に一対設け、これによって、球箱40の両側壁40B、40Bに近い位置で、一側壁40A(遊技機側に位置する側壁)に係合できるようにしてもよい。この場合には、下方への突出は、二箇所支持が得られるところから、上述の如き角度を持たせる必要はない。
前記付勢機構43Bは、ここでは、スプリング(図示のシリンダーに内蔵されている)に抗して付勢作動を行うためのマグネット43aと原位置復帰のための前記スプリングとからなる。
前記マグネット43aには、前記検知手段42が球箱40の存在を検知したときに、前記制御回路55から通電され、磁力を発生して前記ロック部材43Aを其の軸支46の回りに回動させ、下皿15の下面の収納姿勢から下方の球箱40の内部に突入させるように構成されている。
次に、ロック解除手段44について説明する。
このロック解除手段44は、前記検知手段42が球箱40の存在を検知したかどうかに関わらず、前記マグネット43aに対する通電を遮断することのできるスイッチ44A(操作ボタン)である。この通電の優先遮断により、前記付勢機構43Bの励磁状態が解除され、内臓スプリングによって、ロック部材43Aが上方に引退する。
このスイッチ44Aは、前記下皿15の一側部の上面に設けられ、「球箱40のロック解除」との表示(図外)がなされ、誤操作されることがないように工夫されている。しかし、万一、誤操作されたとしても、単にロック部材43Aが球箱40から一時的に退出するだけであるので、それによって球箱40が落ちたりするものではない。
前記スプリングは、ここではシリンダーに内蔵のコイルスプリングが用いられ、励磁された磁力(吸引力)がこのスプリング43Cの力に抗して前記ロック部材43Aを前記球箱40に進入させるものである。
(付加機能)
そして、前記ロック部43の前記球箱0の一部に係合するロック動作に連動して前記球抜きレバー17による開閉部材31の開き操作ができるように構成され、前記ロック部43の非ロック状態において前記球抜きレバー17による開閉部材31の開き操作が不能となるように構成されている。
即ち、前記ロック部43のロック部材43Aが前記球箱40から退出しているときには、換言すると、球箱40が下皿15の下方に位置されていないときには、前記球抜きレバー17による開閉部材31の開き操作ができないようにされているのである。
このために、係合部材47が、開閉部材31の一端部から突設され、該係合部材47に対して係脱自在の係止部材48が前記ロック部材43Aの一部に設けられている。これにより、前記検知手段42が球箱40の存在を検知して通電され、永久マグネット43aを励磁すると、図13の状態から、前記ロック部材43Aがその軸支46の回りに回動し、図14の状態となり、これにより係合部材47と係止部材48との係合状態が解除され、前記球抜きレバー17による開閉部材31の開き操作ができることになる。
[検知手段の別態様]
図15に示すように、ここでは、前記検知手段42が、機械的な検知機能を備えた検知手段42´によるものからなる。
この検知手段42´は、球箱40との接当により存在を検知する検知部材50で構成され、前記ロック部43が前記検知部材50の一部を兼ね、該検知部材50の作動をロックするロック機構51を備え、該ロック機構51が前記ロック解除手段44により解除されるように構成されている。
具体的には、前記検知部材50が、下皿15の底部の前側の部位に枢着され、遊技機の本体側に向くように斜めに垂下可能とされた棒状体50aと、該棒状体50aを所定の下降位置までの範囲で弾性支持するスプリング50bとから成り、前記ロック機構51が、シリンダー型の磁気作動アクチュエーター51Aで構成され、前記ロック解除手段44が前記アクチュエーター51Aの励磁を遮断するスイッチで構成されている。
前記アクチュエーター51Aは、前記棒状体50aに連動連結され、励磁されると前記棒状体50aを上方に強制回動させて、その位置を保持させるように構成されている
こうした構成は、前記下皿15の下部に略内蔵されている。
この構成により、図15に示すように、球箱40を球箱載置台41に乗せ、遊技機側に進行させて、所定位置に位置させるとき、前記球箱40は、下皿15の下方に、遊技機側に向けて突出している検知部材50の棒状体50aに衝突し、これを回動させながら進行することになる。そして、球箱40が定位置(突き当たり)に至ると、棒状体50aは、その軸支による回動で逃げて球箱40の側壁を乗り越え、しかる後に降下して球箱40の内部に突出した状態となる。
この際、棒状体50aは、その基端部が下皿15の手前側の部位に枢支され、先端部が遊技機本体側に向けて下降しているので、前記球箱40を手前側に引っ張るようにした場合には、その棒状体50aがスプリング50bの伸張範囲を超えて回動しないので、その先端部は球箱40の内面に引っかかり、球箱40を容易に手前側に引き出す(倒伏させる)ことができない。
そして、球箱40を手前側に移動させる場合には、前記操作ボタン44を操作し、マグネットを励磁して、アクチュエーター51Aを作動させ、前記棒状体50aを回動させて上方に引退させ、球箱40の内面から棒状体50aを離し、球箱40を定置位置から移動させることができる。
本発明は、遊技機の下皿の下方に位置させる球箱が球箱載置台から簡単に落下しないようにできるもので、その手段が遊技機側に備えられるものであるので、どのような機種、或いは遊技場においても実施可能であり、その応用範囲は広い。
本発明にかかる遊技機の一作用形態を示す斜視図。 本発明にかかる遊技機の一作用形態を示す斜視図。 本発明にかかる遊技機の要部の上方から見た分解斜視図。 本発明にかかる遊技機の要部の下方から見た分解斜視図。 本発明にかかる遊技機の要部の上方から見た分解斜視図。 本発明にかかる遊技機の要部の下方から見た分解斜視図。 本発明にかかる遊技機の要部の一作用形態を示す斜視図。 本発明にかかる遊技機の要部の一作用形態を示す平面図。 本発明にかかる遊技機の要部の一作用形態を示す斜視図。 本発明にかかる遊技機の要部の一作用形態を示す平面図。 本発明にかかる遊技機の要部の一作用形態を示す拡大平面図。 本発明にかかる遊技機の要部の上方から見た一変形例の分解斜視図。 本発明にかかる遊技機の要部の作用形態を示す斜視図。 本発明にかかる遊技機の別態様を示す要部の縦断側面図。 本発明にかかる遊技機の別態様を示す要部の一作用形態を示す斜視図。
15:下皿
17:球抜きレバー
30:受皿開口部
31:開閉部材
41:箱載置台
42:検知手段
43:ロック部
44:ロック解除手段

Claims (3)

  1. 遊技球を貯留する貯留状態と遊技球を排出する排出状態との間で移行自在な貯留機構を備える遊技機であって、
    前記貯留機構から排出される遊技球を収容できる位置に球箱が存在しているか否かを検知する検知手段と、
    前記球箱の自由な移動を許容する許容状態と前記球箱の自由な移動を制限する制限状態との間で移行自在である移動規制変更手段と、
    前記移動規制変更手段を前記制限状態から前記許容状態に変更させる操作を受け付ける変更操作手段と、
    を含み、
    前記移動規制変更手段は、前記検知手段によ前記球箱が存在しているか否かの検知及び前記変更操作手段に対して操作がなされたか否かに基づいて前記許容状態から前記制限状態への移行が制御される、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記移動規制変更手段が、
    前記許容状態において許容姿勢をとり、前記制限状態において一端が前記許容姿勢より下方側に位置する制限姿勢をとる移動規制部材と、
    前記移動規制部材を移動させる駆動装置と、
    前記検知手段による検知結果及び前記変更操作手段に対する操作に基づいて前記駆動装置を制御する駆動制御手段と、
    を含む、
    請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記駆動制御手段が、前記検知手段による前記球箱が存在しているとの検知に基づいて前記駆動装置により前記移動規制部材を前記制限姿勢に移行させ、前記検知手段による前記球箱が存在していないとの検知に基づいて前記駆動装置により前記移動規制部材を前記許容姿勢に移行させ、前記変更操作手段に対する操作に基づいて前記許容姿勢に移行させると共に所定の期間に亘り前記検知手段による検知結果に依存せず前記許容姿勢に滞在させる、
    請求項2に記載の遊技機。
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