JP5177373B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このように、球箱(ドル箱)の存在を検出できたときに受皿から球箱(ドル箱)に遊技球を落とし込むことができるようにした従来技術としては、次の技術が挙げられる。
即ち、球箱(ドル箱)へ遊技球を落とし込み中に、或いはその後において、遊技者或いは従業員が不注意に球箱(ドル箱)に触れた際に球箱(ドル箱)が簡単に球箱載置台から落下するような事態は避けねばならない。フロアーに散乱した遊技球の回収は大変である。
しかし、これまでこうした工夫はなされていなかった。
遊技球を貯留する貯留状態と遊技球を排出する排出状態との間で移行自在な貯留機構を備える遊技機であって、
前記貯留機構から排出される遊技球を収容できる位置に球箱が存在しているか否かを検知する検知手段と、
前記球箱の自由な移動を許容する許容状態と前記球箱の自由な移動を制限する制限状態との間で移行自在である移動規制変更手段と、
前記移動規制変更手段を前記制限状態から前記許容状態に変更させる操作を受け付ける変更操作手段と、
を含み、
前記移動規制変更手段は、前記検知手段による前記球箱が存在しているか否かの検知及び前記変更操作手段に対して操作がなされたか否かに基づいて前記許容状態から前記制限状態への移行が制御される、
ことを特徴としている。
球箱載置台は、遊技場に備えられた構造物であり、本発明の遊技機の構成要素ではないが、その形状、形態は問わないもので、受皿の下方に位置し、球箱を載置する台であればよい。
また、ロック部のロックとは、球箱の位置を固定するロック状態、係止するロック状態など、完全固定も、係止、係合状態も含まれる。ここに言う係合とは、直接係合状態である場合と、遊技者乃至従業員が不用意に触れて、球箱が少し移動したときに係合する場合も含まれる。
遊技球を貯留する受皿が備えられ、該受皿の底面に、遊技球を下方の球箱載置台上の球箱に向けて排出するための受皿開口部が設けられ、球抜きレバーのスライド操作によって開閉部材を操作して前記受皿開口部を開閉できるように構成された遊技機であって、
前記球箱が前記受皿の下方に位置するか否かを検知する検知手段を設け、
該検知手段による前記球箱の検出により前記球箱の一部に係合するべく変位するロック部を設け、且つ、
前記ロック部のロックを解除するロック解除手段を設けてある、
ことを特徴とする。
これによって、球箱の落下により、収容した遊技球をフロアーに散乱させる事態を未然に回避できる。
前記検知手段が、球箱の不存在を検出したことにより球抜きレバーによる開閉部材の開き操作が出来ないように構成されている。
このように構成したことで、所定位置に球箱が存在しない場合に、球抜きレバーの操作が不能になり、従って、球箱がない状態のときに誤って開閉部材が開き操作され、遊技球がフロアーに散乱するといった不測の事態を未然に回避できる。
前記検知手段が、光センサで構成され、前記ロック部が棒状のロック部材と該ロック部材を係合位置と非係合位置とに可動変位させる付勢機構を備えていることを特徴とする。
また、付勢機構によってロック部材を、係合位置と非係合位置(球箱に対して)とに可動変位させるようにしたことで、自重(重力)を用いるのでなく、積極的に付勢作動させることで、ロック部材の作動を確実に行い得る。
前記付勢機構がマグネットとスプリングとからなることを特徴とする。
このようにマグネットへの通電による付勢が可能であるので、付勢機構を簡単な構造とすることができると共に磁気動作によって付勢を行わせるので、ロック部材を係合位置と非係合位置へ確実に付勢させることができ、球箱の定位置での略固定と、ここからの取り出しとを確実に使い分けできる。
前記検知手段が、球箱との接当により存在を検知する検知部材で構成され、前記ロック部が前記検知部材の一部を兼ね、該検知部材の作動をロックするロック機構を備え、該ロック機構が前記ロック解除手段により解除されるように構成されていることを特徴とする。
このように、検知手段が球箱との接当による検知を行う機械的な検知方式を採ることで、光センサ等の敷設が不要であり、且つ、ロック部が前記検知部材の一部を兼ねることで、コスト低減が図れる。
また、検知部材の作動をロックするロック機構を備えて、確実にロック状態を得ると共にロック解除手段によってそのロック状態を解除させ、常時は、球箱を定位置に略固定しておきながら、必要に応じて球箱を定位置(球箱載置台)からの取り出しを可能にできる。
前記検知手段の検知部材が、下皿の底部に枢着され、遊技機の本体側に向くように斜めに垂下可能な棒状体と、該棒状体を所定の下降位置までの範囲で弾性支持するスプリングとから成り、前記ロック機構による棒状体のロックが解除された状態においては、該棒状体が前記スプリングに抗して自在に上方に変位可能に構成されていることを特徴とする。
前記ロック部の前記球箱の一部に係合するロック動作に連動して前記球抜きレバーによる開閉部材の開き操作ができるように構成され、前記ロック部の非ロック状態において前記球抜きレバーによる開閉部材の開き操作が不能となるように構成されていることを特徴とする。
遊技機がパチンコ機であることを特徴とする。
これによって、球箱の落下により、収容したパチンコ球をフロアーに散乱させる事態を未然に回避できる。
遊技機がパチンコ機とスロット機を融合させた遊技機であることを特徴とする。
これによって、球箱の落下により、収容した遊技球をフロアーに散乱させる事態を未然に回避できる。
(パチンコ機正面側の構成)
図1及び図2はパチンコ機10の前側からの斜視図であり、図1は、球抜きレバー17が原位置にあって下皿15の球抜きがなされていない状態を示し、図2は、その球抜きを行っている状態を示す。
従来のパチンコ機では前面枠セットの下方に内枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上皿が設けられていたのであるが、本実施の形態では前飾り枠が省略され、前面枠セット14に対し直接的に上皿19が設けられている。この上皿19も下皿15と同様、表面層が難燃性のABS樹脂にて成形される構成となっている。
そして、この一般入賞口31、31及び始動口33に遊技球が入球した場合には、上記各検出センサで検出され、この検出センサの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出されると共に、始動口33に遊技球が入球した場合には、後述する抽選が開始されることになる。
かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
その他に、遊技盤30の左右下方位置には、上記一般入賞口31、31を備えた装飾部材が設けられ、また、遊技盤30の下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って、遊技盤30裏面の図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。さらに、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の誘導釘が植設されているとともに、同様の機能を有する風車が配設されている。
かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図3のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図3のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール52によって特定される。
本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光部を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。
パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタンは、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタンは、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。
図4は、パチンコ機10の背面図である。先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)等が取り付けられている。
(タンク球無し)
タンク球無しの報知は、タンクとタンクレールに遊技球が無いことを報知するもので、図1に示す右コーナーLED810が点灯し、図4に示すモニターLED811が消灯し、状態表示812が「1」を点滅表示する。
下受け皿満タンの報知は、図1に示す右コーナーLED813が点灯し、図4に示すモニターLED811が消灯する。そして、状態表示812が「2」を点滅表示する。
払出モーター駆動中にも関わらず払出カウントスイッチに遊技球の通過がない状態を示すもので、右コーナーLED810が点灯し、モニターLED811が消灯し、状態表示812が、「3」を点滅表示する。
(ヒューズ切れ1及びヒューズ切れ2)
ヒューズ切れ1は、図4に示す第1ヒューズ814に定格以上の電流が流れたとき、ヒューズ切れ2は、第2ヒューズ815に以上の定格以上の電流が流れたときに飛んでしまった状態であるが、このエラー状態報知は、表示されない。
その他のエラーとしては、「ガラス枠開放」、「内枠開放」、「遊技球等貸出装置未接続」、「遊技球等貸出装置通信異常」、「コマンド異常」、「コネクタ未接続」がある。
そのうち、遊技球等貸出装置が未接続の場合は、図6に示すモニターLED816及びモニターLED817が消灯する。そして、遊技球等貸出装置通信異常は、前記状態表示812が「U」を点滅表示する。
また、コマンド異常は、ハーネスの破損等によるコマンド不良を示すもので、前記状態表示812が「C」を点滅表示する(電源投入時にコマンド異常になった場合は点灯表示)。更に、コネクタ未接続は、モニターLED818が消灯する(ただし、発射動作中は点滅する)。
尚、図4において、819は、遊技機電源コードを示し、820は、電源スイッチを示し、821は、外部接続アース線を示す。
本発明にかかる遊技機は、図1乃至図14に示すように、遊技球を貯留する上皿19と下皿15とが備えられ、該下皿15の底面に、遊技球を排出するための下皿開口部30が設けられ、開放操作押圧面17Aを有する球抜きレバー17のスライド操作によって開閉部材31を操作して前記下皿開口部30を開閉できるように構成され、且つ、前記下皿開口部30を常時閉鎖する方向に前記開閉部材31を附勢する閉鎖附勢手段32、ここではコイルスプリング32Aで構成したものを備えている。
しかし、前記開閉部材31が、例えば、一従来例の如く、無孔の舌片状に構成されたシャッター状体であっても良いことは勿論であり、この場合には、前記開閉部材開口部31Aは存しないものである。
上方から見た組み立て分解図の図5及び下方から見た組み立て分解図の図6に示すように、下皿15は、上部の球受けを行う下皿本体部15Aと、後述する下部の保持部材15Bとから構成され、この下皿本体部15Aと保持部材15Bとの間に、その下皿15に設けた球抜き用の開口部30を開閉する開閉部材31が、スライド操作自在に、サンドイッチ状態で装備されている。
要するに、前記係合附勢機構36の一形態の要件としては、前記係合部17Bが、前記開放操作移動軌跡T1よりも奥側(盤面側)で、前記開放操作押圧面17Aが前記交叉軸心P1を挟んで前面側(遊技者側)に位置すればよいものであり、これによって、前記球抜きレバー17の開放操作に際して回動モーメントが発生するものである。
尚、前記開放操作押圧面17Aの傾斜は、必ずしも必要ではなく、前記交叉軸心P1の開放操作移動軌跡T1に垂直な面であってもよく、また、前記角度βによる開放操作押圧面17Aとは逆の傾きであっても良いもので、要するに操作時に親指面が係止可能な面が存在すれば足りるものである。
尚、この規制部材37については、これを下皿15側に設ける代わりに、前記開閉部材31の一部、例えば、前記レバー取付部31Cの一部に設けてもよく、これによっても、規制作用を発揮させることが出来る。
このように、球抜きレバー17のスライド操作による開閉部材31の開口操作と、その開口位置をロック(維持)させる操作は一連の開口操作の中で連続して自動的に行われることになり、その位置ロックの操作を別途行う必要がない。
即ち、図11に示すように、前記リブ状体35Aの切り欠き端面にカム面35Cが形成されているので、前記開口部30を開閉部材31により閉鎖するために前記球抜きレバー17に対して、前記閉鎖附勢手段32に抗して、矢印F方向の押圧操作(前記開放操作移動軌跡T1に直交する方向の操作)により、前記球抜きレバー17の係合部17Bのカム面35Cに対する前記閉鎖附勢手段32による圧接力に打ち勝って、係合部17Bの嵌合方向とは反対方向の交叉軸心P1周りの回動力を発生させ、前記係合部17Bがカム面35Cをカム面作用でスライド移動して切り欠き部35Bからの係合脱出が容易に行われることになる。尚、前記カム面35Cは、平坦面としているが突曲面としてもよい。
前記開閉部材31が、前記下皿開口部30A(図外)を閉塞する孔無しの板状体によって構成される。ここでは、図5に示した開閉部材31と同様の側壁のある構造のものが用いられている。
勿論、前記係合附勢機構36として、前記係合部17Bが、前記開放操作移動軌跡T1よりも奥側(盤面側)で、前記開放操作押圧面17Aが前記交叉軸心P1を挟んで前面側(遊技者側)に位置するとの要件を満たせばよいことに変わりはない。
また、孔無しの板状体であるので、上記の開口部3を設けた長手の開閉部材31に比べてスライド時の姿勢安定性に欠けるところがあるが、こうした事態は、前記開閉部材31に、上述の実施例のガイドリブ30Dに係合するガイド体31Bを、該開閉部材31の開放操作方向下手側の側壁の切り欠によって形成することで、安定してスライド動作を行うことが出来る。
即ち、上記実施例においては、前記係合附勢機構36は、前記係合部17Bが、前記開放操作移動軌跡T1よりも奥側(盤面側)で、前記開放操作押圧面17Aが前記交叉軸心P1を挟んで前面側(遊技者側)に位置すればよいという特異構造を要件としていたが、ここでは、附勢力を強制的に発生させる附勢手段としてバネを用い、これによって、前記球抜きレバー17の開放操作に際して回動モーメントを発生させるようにする。
このような附勢手段としては、コイルバネでなく、板バネを用いてよいことは勿論であり、その一端を球抜きレバー17側に、他端を前記枢支軸33又は開閉部材31側に係合させればよい。
尚、このような強制力を発揮する附勢手段を用いる場合であっても、球抜きレバー17の構造としては、傾斜させた前記開放操作押圧面17Aなど、上記実施例の形状のものを用いてよい。
この実施形態は、開閉部材31の形状として、開閉部材開口部31Aの有無に関わりなく実施可能である。
次いで、図1乃至図14に基づいて本発明の特徴構成について説明する。
本発明の遊技機は、その基本構成として、上述のように、遊技球を貯留する受皿、ここでは、下皿15が備えられ、該下皿15の底面に、遊技球を下方の球箱載置台41上の球箱40に向けて排出するための受皿開口部、ここでは下皿開口部30が設けられ、球抜きレバー17のスライド操作によって開閉部材31を操作して前記下皿開口部30を開閉できるように構成されているものである。
更に、前記ロック部43のロックを解除するロック解除手段44が設けられている。
前記検知手段42は制御回路55に接続され、検知出力に基づいてロック部43を作動させ、後述のロック解除手段44のスイッチ44A(操作ボタン)の操作による信号を検知手段42に優先させて、ロック部43のロック状態を解除(励磁を解除)する制御を行うが、かかる制御回路55自体は、一般の制御回路であるので、詳述な説明は省く。
遊技場において適宜の大きさの球箱40が用いられているが、一般には、1回の大当たり(例えば、所定確率の抽選で大当たりし、大入賞口が15回開閉する)によって排出される数の遊技球を十分に収容できる大きさのものが多用されており、通常、長さ200mm乃至300mmX幅150mm乃至200mmX高さ50mm乃至70mmの箱形ものである。勿論、遊技場の球箱載置台41(通常、幅70mm乃至100mm)に確実に乗せることができるサイズに設計されている。
このように、平面視で、長手方向の側壁40A、40A、と短辺の側壁40B、40Bからなる矩形状を成しているものである。
そして、その球箱40の底面の面積よりも上部の開口面の面積の方が僅かに大きな、断面視で台形を成す形状とされている。
通常、球箱40は、合成樹脂成型品であり、その長手方向の両側端には、取っ手が備えられている。
この実施では、前記検知手段42は、光センサ42Aを用いている。この光センサ42Aとしては、反射型フォトセンサを用いている。しかし、他の形態のフォトセンサを用いてもよい。
この光センサ42Aは、下皿15の長手方向の一側部の下部位置に設けられ、下方に向けて照射し、また、受光できるようにされている。
この光センサ42Aの前記球箱40を検知した出力は、前記制御回路55を経て前記ロック部43を、前記球箱40の一部に係合するように変位させる。
尚、図示においては、配線は仮想線として簡略化している。
前記ロック部43は、棒状のロック部材43Aと該ロック部材43Aを係合位置と非係合位置とに可動変位させるシリンダー型の付勢機構43B(スプリング内蔵)を備えている。
前記棒状のロック部材43Aは、硬質合成樹脂製(上述した遊技機の所要部分の構成素材)で、その一端が、遊技機の前後方向の軸心で前記下皿15の下部に軸支され、他端が球箱40の内部に40mm乃至100mm程度進入するように(図示は便宜上底部に接当する状態で示している)、前記下皿15の下面に対して約45度で倒伏自在に構成されている。このロック部材43Aの他端は、前記シリンダー型の付勢機構43Bの端部に枢支、連結されている。
また、この棒状のロック部材43Aは、硬質ではあるが、多少の可撓性は発揮できるもので、これにより、上述した縦断面が台形の球箱40の内壁に接当したときに、僅かに撓んで、その棒状のロック部材43Aの略全長に亘って接当することが可能となっている。
また、その棒状のロック部材43Aの先端(下端)は、球箱40の内部に突出するものであり、通常、遊技者が球箱40の内に手を入れて、内部の遊技球を掴み、上方の上皿19に補給するという操作を行うので、手が衝突しても問題のないように、表面にはラバーが被覆されている。
前記マグネット43aには、前記検知手段42が球箱40の存在を検知したときに、前記制御回路55から通電され、磁力を発生して前記ロック部材43Aを其の軸支46の回りに回動させ、下皿15の下面の収納姿勢から下方の球箱40の内部に突入させるように構成されている。
このロック解除手段44は、前記検知手段42が球箱40の存在を検知したかどうかに関わらず、前記マグネット43aに対する通電を遮断することのできるスイッチ44A(操作ボタン)である。この通電の優先遮断により、前記付勢機構43Bの励磁状態が解除され、内臓スプリングによって、ロック部材43Aが上方に引退する。
そして、前記ロック部43の前記球箱40の一部に係合するロック動作に連動して前記球抜きレバー17による開閉部材31の開き操作ができるように構成され、前記ロック部43の非ロック状態において前記球抜きレバー17による開閉部材31の開き操作が不能となるように構成されている。
即ち、前記ロック部43のロック部材43Aが前記球箱40から退出しているときには、換言すると、球箱40が下皿15の下方に位置されていないときには、前記球抜きレバー17による開閉部材31の開き操作ができないようにされているのである。
図15に示すように、ここでは、前記検知手段42が、機械的な検知機能を備えた検知手段42´によるものからなる。
この検知手段42´は、球箱40との接当により存在を検知する検知部材50で構成され、前記ロック部43が前記検知部材50の一部を兼ね、該検知部材50の作動をロックするロック機構51を備え、該ロック機構51が前記ロック解除手段44により解除されるように構成されている。
前記アクチュエーター51Aは、前記棒状体50aに連動連結され、励磁されると前記棒状体50aを上方に強制回動させて、その位置を保持させるように構成されている
こうした構成は、前記下皿15の下部に略内蔵されている。
この際、棒状体50aは、その基端部が下皿15の手前側の部位に枢支され、先端部が遊技機本体側に向けて下降しているので、前記球箱40を手前側に引っ張るようにした場合には、その棒状体50aがスプリング50bの伸張範囲を超えて回動しないので、その先端部は球箱40の内面に引っかかり、球箱40を容易に手前側に引き出す(倒伏させる)ことができない。
17:球抜きレバー
30:受皿開口部
31:開閉部材
41:箱載置台
42:検知手段
43:ロック部
44:ロック解除手段
Claims (3)
- 遊技球を貯留する貯留状態と遊技球を排出する排出状態との間で移行自在な貯留機構を備える遊技機であって、
前記貯留機構から排出される遊技球を収容できる位置に球箱が存在しているか否かを検知する検知手段と、
前記球箱の自由な移動を許容する許容状態と前記球箱の自由な移動を制限する制限状態との間で移行自在である移動規制変更手段と、
前記移動規制変更手段を前記制限状態から前記許容状態に変更させる操作を受け付ける変更操作手段と、
を含み、
前記移動規制変更手段は、前記検知手段による前記球箱が存在しているか否かの検知及び前記変更操作手段に対して操作がなされたか否かに基づいて前記許容状態から前記制限状態への移行が制御される、
ことを特徴とする遊技機。 - 前記移動規制変更手段が、
前記許容状態において許容姿勢をとり、前記制限状態において一端が前記許容姿勢より下方側に位置する制限姿勢をとる移動規制部材と、
前記移動規制部材を移動させる駆動装置と、
前記検知手段による検知結果及び前記変更操作手段に対する操作に基づいて前記駆動装置を制御する駆動制御手段と、
を含む、
請求項1に記載の遊技機。 - 前記駆動制御手段が、前記検知手段による前記球箱が存在しているとの検知に基づいて前記駆動装置により前記移動規制部材を前記制限姿勢に移行させ、前記検知手段による前記球箱が存在していないとの検知に基づいて前記駆動装置により前記移動規制部材を前記許容姿勢に移行させ、前記変更操作手段に対する操作に基づいて前記許容姿勢に移行させると共に所定の期間に亘り前記検知手段による検知結果に依存せず前記許容姿勢に滞在させる、
請求項2に記載の遊技機。
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