JP5177372B2 - 引戸の施錠装置及び収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸の施錠を簡易な構造を通じてより的確に行い得るようにした、引戸の施錠装置及び収納装置に関するものである。
従来より、引き違い可能な引戸を閉止状態でロックするために施錠装置が用いられている。この種の施錠装置は、一般に、引戸が閉止状態にあるときにその重合部分(いわゆる召し合わせ部分)に構成されている。
その一例としては、特許文献1等に示されるように、前面側に存する引戸の框部分に施錠操作部を設け、その施錠操作部の操作に連動して鎌状のロック部が回転により裏面側に突没して、裏面側の引戸の框部分に選択的に係り合うように構成されている。
特開2004−169491号公報
ところで、背面側の引戸と前面側の引戸の間には、引戸の円滑な開閉動作を確保する等の目的で若干の隙間が存している。しかも、引戸は上下をレールに支持された状態にあるため、引戸間に厚み方向の外力を加えると特に中央付近において引戸が撓み易い。このため、かかる隙間に金属板状の工具などを差し込んで、ロック部のうち引戸間の隙間に存する部位に外力を加えることによって、不正に解錠されるおそれがある。
上記特許文献1のものは、このような観点から保護部材を設け、この保護部材によって引戸間に位置する部位の側面を覆うようにしているが、引戸が撓むと隙間が広がって新たな不正操作しろが生じるため、保護部材を採用するだけでは十分とは言いがたい。しかも、同文献1の保護部材は側方を保護するだけのものであるため、上方からの不正アクセス等には対応できない。さらに、上記の保護部材はロック部とともに進退するものであるため、このような可動部を余分に設けると施錠に必要な機構部品が増え、構造も複雑となるほか、ガタつきや故障の原因ともなり易い。
また、この種のロック部を作動させるためのシリンダ錠などの施錠操作部を框部分に設けると、その框部分の見込み寸法が大きくなり、収納空間の奥行き方向の内寸を狭める要因となる。それを避けるために前面側に位置する引戸の面板部に施錠操作部を設けた場合、施錠操作部は面板部から裏面側にシリンダ錠などを突出させる必要があるため、引戸を開成させる際に隣接する引戸とその突出部分が干渉して引き残しが生じ、これが最大開口を制約する新たな要因になるという問題もある。
本発明は、これらの課題を有効に解決することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本願の第1発明の引戸の施錠装置は、引き違い可能に配置された2枚の引戸に対して、閉止状態で一方の引戸から他方の引戸に向かいロック部を突出させて、このロック部と他方の引戸との係り合いにより、両引戸の開成方向の相対動作を禁止するようにしたものにおいて、前記ロック部が回転動作を通じて施錠位置に向かって突没可能とされるものであり、閉止状態にある2枚の引戸の厚み方向の重合部分であってロック部が存する近傍に、引戸間の隙間が厚み方向に広がることを規制する第1の規制部を設けるとともに、施錠位置にあるロック部のうち引戸間の隙間に位置する部位の少なくとも一部をロック部の施錠時の動作方向に沿って施錠位置を超えた位置から覆い、ロック部に解錠方向への外力が及ぶことを規制する第2の規制部を設けたことを特徴とする。
このように、第1の規制部を設けた上で第2の規制部を設けるようにすれば、引戸間を開いてロック部にアクセスすることができなくなるので、不正操作しろを的確に無くして、不正解錠防止を実効あらしめることができる。勿論、施錠時におけるガタつきの低減にも有効に資することとなる。
また、本願の第2発明の引戸の施錠装置は、引き違い可能に配置された2枚の引戸に対して、閉止状態で一方の引戸から他方の引戸に向かいロック部を突出させて、このロック部と他方の引戸との係り合いにより、両引戸の開成方向の相対動作を禁止するようにしたものにおいて、前記ロック部が、所定の回転面内における回転動作を通じて施錠位置に向かって突没可能とされるものであり、閉止状態にある2枚の引戸の厚み方向の重合部分であってロック部が存する近傍に、引戸間の隙間が厚み方向に広がることを規制する第1の規制部を設けるとともに、施錠位置にあるロック部のうち引戸間の隙間に位置する部位の少なくとも一部を前記回転面の側面側から覆う位置に、ロック部に解錠方向への外力が及ぶことを規制する第2の規制部を設けたことを特徴とする。このような構成とした場合であっても、上記第1発明と同様、不正解錠防止を実効あらしめるとともに、施錠時におけるガタつきの低減にも有効に資することとなる。
本願の第3発明の引戸の施錠装置は、引き違い可能に配置された2枚の引戸に対して、閉止状態で一方の引戸から他方の引戸に向かいロック部を突出させて、このロック部と他方の引戸との係り合いにより、両引戸の開成方向の相対動作を禁止するようにしたものにおいて、前記ロック部が所定の回転面内における回転動作を通じて施錠位置に向かって突没可能とされるものであり、閉止状態にある2枚の引戸の厚み方向の重合部分であってロック部が存する近傍に、引戸間の隙間が厚み方向に広がることを規制する第1の規制部を設けるとともに、施錠位置にあるロック部のうち引戸間の隙間に位置する部位の少なくとも一部を前記回転面の側面側で且つロック部の施錠時の動作方向に沿って施錠位置を超えた位置から覆い、ロック部に解錠方向への外力が及ぶことを規制する第2の規制部を設けたことを特徴とする。このような構成とした場合であっても、上記第1及び第2発明と同様、不正解錠防止を実効あらしめるとともに、施錠時におけるガタつきの低減にも有効に資することとなる。
上記第1〜第3発明の引戸の施錠装置において、適切な位置関係と製造上の便宜とを有効に両立させるためには、ロック部が、引戸の幅方向に沿った回転軸に回転可能に設けられ、その回転軸を支持する軸受と、第1の規制部と、第2の規制部とが一体的に設けられていることが効果的である。
また、本願の第4発明の引戸の施錠装置は、引き違い可能に配置された2枚の引戸に対して、閉止状態で一方の引戸から他方の引戸に向かいロック部を突出させて、このロック部と他方の引戸との係り合いにより、両引戸の開成方向の相対動作を禁止するようにしたものにおいて、前記ロック部が引戸の幅方向に沿った回転軸に回転可能に設けられており、前記回転軸を支持する軸受と、閉止状態にある2枚の引戸の厚み方向の重合部分であってロック部が存する近傍に配されて引戸間の隙間が厚み方向に広がることを規制する第1の規制部と、施錠位置にあるロック部のうち引戸間の隙間に位置する部位の少なくとも一部を覆う位置に配されてロック部に解錠方向への外力が及ぶことを規制する第2の規制部と、が一体的に設けられていることを特徴とするこのような構成とした場合であっても、上記第1〜第3発明と同様、不正解錠防止を実効あらしめるとともに、施錠時におけるガタつきの低減にも有効に資することとなる。
上記の第1〜第4発明の引戸の施錠装置において、構造を複雑化せずに所期の目的を実現するためには、第1の規制部及び第2の規制部が、ロック部の作動に対して動かずに常設されていることが好ましい。
ロック部の先端が引戸の肉厚内において不正操作されることを的確に防ぐためには、他方の引戸に受け穴状の受容部を形成し、その受容部内に一方の引戸から突出させたロック部の先端側を呑み込むようにして受容するようにしていることが好ましい。
引戸を閉止状態にするだけでロック部が適正に作動する環境を有効に整えるためには、第1の規制部に、ロック部と受容部の相対的な位置関係を誘導するガイドを設けておくことが好都合である。
引き残しにより最大開口が制約されることを有効に回避するためには、ロック部を作動させる施錠操作部を背面側に位置する引戸の面板部に設け、背面側の引戸から前面側の引戸に向けてロック部を突没させるようにしていることが望ましい。
製造容易にしてコンパクトな構造を実現するためには、回転軸が線条体によって構成され、ロック部が当該線条体の先端側を折り曲げることによって形成されていることが望ましい。
本発明の施錠装置は、以上説明した構成であるから、これを収納装置に適用して、筐体の開口を閉止する位置に配した引戸を施錠することにより、当該収納装置のセキュリティーを簡単かつ効果的に高めることが可能となる。
本発明は、以上説明した構成であるから、引戸間が厚み方向に開くことを簡易な構造を通じて的確に防止することができ、これにより引戸の施錠時における施錠状態をより確実ならしめるとともに、収納空間の奥行き方向の内寸や最大開口の確保にも資することのできる新規有用な施錠装置及びこれを利用した収納装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、2つの収納装置A、Aを、隣接境界付近に把手23、33が位置するように2段に積み重ねたもので、各々の収納装置Aは筐体1の開口部を開閉する位置に2枚引戸2、3を有し、施錠装置4によって施解錠可能とされている。
引戸2、3は、筐体1の開口部に設けた上下のレールRに係り合って引き違い可能とされたもので、閉止状態で前面側に位置する引戸2(正面視右側の引戸)と背面側に位置する引戸3(正面視左側の引戸)の間に若干の重合部分(召し合わせ部分)が存するように構成されている。
そして、両引戸2、3に図示しないラッチを設け、これらのラッチを、閉止時に対応する筐体1の側板12の内面に係留させるように構成する一方、筐体1の側板12の縁部に近い引戸2、3の縁部21、32近傍に設けた前記把手23、33によって、ラッチを解除可能としている。
図2は上側の収納装置Aに付帯する2枚引戸2、3を裏面側から示したものである。施錠装置4は、引戸2、3の閉止状態で施錠操作部41を操作することにより、その操作力を回転軸42を含む伝達系Bを介してロック部43に伝え、閉止状態で背面側の引戸3から前面側の引戸2に向かいロック部43を突出させて、このロック部43と前面側の引戸2との係り合いにより、両引戸2、3の開成方向の相対動作を禁止するようにしたものである。
本実施形態のロック部43は、図2及び図3に示すように、回転軸42とともに単一の線条体により一体的に構成されたもので、回転軸42は線条体の直線部分に設定され、ロック部43は回転軸42の先端側にその長手方向とほぼ直交する方向に2段に折り曲げて腕部43b及び先端部43aを形成している。そして、背面側の引戸3の縁部31近傍に樹脂部材5を取り付け、この樹脂部材5の一部に形成した軸受51に回転軸42を回転可能に支持させている。その際、ロック部43が回転によって背面側の引戸3から前方に突出して前面側の引戸2に係り合うことができるように、前記樹脂部材5には切欠50aが設けられ、背面側の引戸3の面板部3aには対応位置に開口3bが設けられるとともに、前面側の引戸2の裏面対応部位には金具20を利用してロック部43を受け入れるための受け穴状の受容部20aが形成してある。
図1及び図2に示す施錠操作部41は、この実施形態ではシリンダ錠タイプのものが採用され、キー操作によってデッドボルト41aを引戸3の裏面において昇降させるようにしている。
伝達部Bは、前記回転軸42の他端側にクランク部44を設け、このクランク部44と前記デッドボルト41aとの間をリンク45により接続して、デッドボルト41aの進退動作に伴いリンク45を昇降させ、その昇降動作によりクランク44を介して回転軸42に回転力を付与するようにしたものである。
そして、本実施形態は、図3〜図5に示すように、前記樹脂部材5に軸受51とともに第1の規制部52及び第2の規制部53を一体的に設け、第1の規制部52により、閉止時に図6に示すようにロック部43の近傍において引戸2、3間が厚み方向に開いて隙間Sが広がることを規制すると同時に、第2の規制部53により、ロック部43のうち引戸2、3間に位置する腕部43bに対して当該引戸2、3間の隙間Sから解錠方向に不当な外部操作がされることを規制している。
樹脂部材5は、図2〜図5に示すように、前後の引戸2、3の間に存する隙間Sよりも厚肉となるように背面側の引戸3の面板部に取り付けられるベース部50から前方に突出させたブロック部分5aを有し、第1の規制部52はそのブロック部分5aの側面に縦方向に形成された溝52aを主体とするもので、この溝52aは、前面側の引戸2のうち背面側の引戸3と重合する側の縁部22の裏面に設けられた縦片24(図6及び図7参照)を受け入れる位置にあって、開口縁近傍に漸次溝底に向かって幅狭となるテーパ状のガイド52a1を形成している。すなわち、引戸2、3の縁部22、31同士が重合した際に、図7に示すようにその溝52aの中央よりも先端側の第1領域52bが前面側の引戸2内に進入し、その溝52aの中央よりも基端側に位置する第2領域52cが少なくとも引戸2、3間の隙間Sに位置するようになっている。
また、前記樹脂部材5は、前記ブロック部5aのうち第2領域52cの下方に、前記ベース部50から前方にやや突出させた状態で平板部5bを有し、第2の規制部53はこの平板部5bに下向に開口させて設けた切欠部53aを主体とするもので、この切欠部53aに臨む内壁が当該第2の規制部53として機能するものとなっている。切欠部53aはベース部50の切欠50aに連続している。すなわち、ロック部43が回転しながら背面側の引戸2より前方に突出し、腕部43bがほぼ水平に延びて、先端部43aが切欠部53a内に進入して垂下姿勢をとった図7〜図9の状態では、第2の規制部53は、ロック部43の回転動作方向に沿ってその腕部43bが施錠位置を超えた位置に切欠部53aの下向面53a1によって壁を形成すると同時に、ロック部43の腕部43bが回転する際の回転面に対してその側面に切欠部53aの内側面53a2によって壁を形成している。
すなわち、これらの規制部52、53の配置の下に引戸2、3同士を閉止状態にすると、引戸2、3間は図6及び図7に示すように第1の規制部52によって厚み方向への隙間Sの拡開が防止され、その後の施錠操作部41の操作でロック部43が回転し、その先端部43a側が受容部20a内に進入して当該受容部20aの開口縁20b近傍の内面に係止された段階で、図6及び図8〜図10に示すように、ロック部43の先端部43aは受容部20aに呑み込まれ、腕部43bは第2の規制部53によって上方、側方が覆われて、これらの方向からのアクセスが禁止された状態となる。ロック部43は切欠部53aの下方に開放されているが、切欠53a内にロック部43の腕部43bが緊密に納まっているため、工具などによる下方ないし斜め下方からのアクセスも困難な状態となる。
以上のように、本実施形態の施錠装置4は、引き違い可能に配置された2枚の引戸2、3に対して、閉止状態で一方の引戸3から他方の引戸2に向かいロック部43を突出させて、このロック部43と他方の引戸2との係り合いにより、両引戸2、3の開成方向の相対動作を禁止するものである。そして、閉止状態にある2枚の引戸2、3の厚み方向の重合部分であってロック部43が存する近傍に、引戸2、3間の隙間Sが厚み方向に広がることを規制する第1の規制部52を設けるとともに、施錠位置にあるロック部43のうち引戸2、3間の隙間Sに位置する部位の少なくとも一部(腕部43b)を覆う位置に、ロック部43に解錠方向への外力が及ぶことを規制する第2の規制部53を設けたものである。
すなわち、第2の規制部53を設けただけでは、引戸2、3間の隙間Sを人為的に広げることによって新たな不正操作しろが作られるおそれがあるが、第1の規制部52を設けた上で第2の規制部53を設けるようにすれば、引戸2、3間を開いてロック部43にアクセスすることができなくなるので、不正操作しろを的確に無くして、不正解錠防止を実効あらしめることができる。勿論、かかる構造は施錠時におけるガタつきの低減にも有効に資することとなる。
このようにロック部43が、回転動作を通じて施錠位置に移動する場合には、動作方向と逆方向からの不正操作によって解錠動作を与え易いものであるが、第2の規制部53の下向面53a1が、少なくともロック部43の施錠時の動作方向に沿って施錠位置を超えた位置からロック部43の一部を覆うようにしているので、そのようなアクセスを的確に規制することができる。
また、上記のようにロック部43が、回転動作を通じて施錠位置に移動する場合には、回転面の側面方向から工具等を差し込んで引っ掛けるようにしても不正操作による解錠を行い易いものであるが、第2の規制部53の内側面53a2が、少なくともその回転面の側面側からロック部43の一部を覆うようにしているので、そのようなアクセスをも的確に規制することができる。
そして、これら第1の規制部52及び第2の規制部53は、ロック部43の作動に対して動かずに常設されるものであるため、可動部をいたずらに増やさずに済み、構造を複雑化せずに所期の目的を実現することができる。
この場合、両規制部52、53は相乗的に作用し合うので、本実施形態のようにこれらを樹脂部材5上に一体的に設けておくことで、適切な位置関係と製造上の便宜とを有効に両立させることができる。
さらに、本実施形態では、ロック部43を引戸3の幅方向に沿った回転軸42に回転可能に設けるようにしているが、回転軸42も規制部52、53の近傍にあることから、回転軸42を支持する軸受51を第1、第2の規制部52、53とともに樹脂部材5上に一体的に設けている。このため、適切な位置関係と製造上の便宜とを更に有効に両立させることができる。
以上は主として、ロック部43のうち引戸2、3間に位置する腕部43bへの付勢アクセス対策であるが、本実施形態では、前面側の引戸2の裏面を形成する位置に受け穴状の受容部20aを形成し、その受容部20a内にロック部43の先端部43aを呑み込むようにして受容するようにしているので、ロック部43の先端部43aが引戸3の肉厚内において不正操作されることをも的確に防止することができる。
この場合、第1の規制部52を構成する溝52aに、ロック部43と受容部20aの相対的な位置関係を誘導するテーパ状のガイド52a1を形成しているので、第1の規制部52によって引戸2、3間の隙間Sが開くことを防止するだけでなく、引戸2、3を閉止状態にするだけでロック部43が適正に作動するような位置関係を有効に整えることができる。
以上に加えて、本実施形態は、ロック部43を作動させる施錠操作部41を背面側に位置する引戸3の面板部3aに設け、背面側の引戸3から前面側の引戸2に向けてロック部43を突没させるようにしているので、施錠操作部41が面板部3aから裏面側に突出していても、引戸2、3を開成させた際に当該施錠操作部41と隣接する前面側の引戸2とが干渉することがなく、引き残しにより最大開口が制約されることを有効に回避することができる。すなわち、引戸2、3の重合部分に施錠操作部41が存在しないことで、重合部分の見込み寸法を小さくでき、収納装置Aの収納空間の奥行き内寸も適切に確保することができる。
また、回転軸42が線条体によって構成され、ロック部43が当該線条体の先端側を折り曲げることによって形成されているので、部品点数を極力抑えて製造も容易となるのは勿論のこと、第2の規制部53はその線条体が描く軌道の周囲に壁を作るだけのコンパクトなもので賄うことができる。
そして、以上のような施錠装置4を利用して収納装置Aを構成すれば、ロック状態にある引戸2、3間の隙間Sを広げて不正操作を行うことを簡易な構造で的確に禁止することができ、これにより筐体1の開口を閉止する位置に配した引戸2、3の施錠状態をより確実なものにして、収納装置Aのセキュリティーを有効に高めることが可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、前面側の引戸からロック部を突出させて背面側の引戸に係り合わせる構造によっても、上記実施形態とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
本発明の一実施形態に係る施錠装置を収納装置に適用した状態で示す斜視図。 同実施形態に係る2枚引戸を背面側から見た斜視図。 同実施形態に係る施錠装置を示す要部分解斜視図。 図3に対応した組立斜視図。 図4に対応した作用説明図。 図5の状態を一部破断した状態で示す斜視図。 同実施形態に係る第1の規制部を示す部分平断面図。 同実施形態に係る第2の規制部を示す部分平断面図。 図8におけるIX−IX線断面図。 図8におけるX−X線断面図。
符号の説明
1…筐体
2…前面側の引戸
3…背面側の引戸
4…施錠装置
20a…受容部
41…施錠操作部
42…回転軸
43…ロック部
43a…先端部
51…軸受
52…第1の規制部
52a1…ガイド
53…第2の規制部
S…引戸間の隙間

Claims (11)

  1. 引き違い可能に配置された2枚の引戸に対して、閉止状態で一方の引戸から他方の引戸に向かいロック部を突出させて、このロック部と他方の引戸との係り合いにより、両引戸の開成方向の相対動作を禁止するようにしたものにおいて、
    前記ロック部が回転動作を通じて施錠位置に向かって突没可能とされるものであり、
    閉止状態にある2枚の引戸の厚み方向の重合部分であってロック部が存する近傍に、引戸間の隙間が厚み方向に広がることを規制する第1の規制部を設けるとともに、施錠位置にあるロック部のうち引戸間の隙間に位置する部位の少なくとも一部をロック部の施錠時の動作方向に沿って施錠位置を超えた位置から覆い、ロック部に解錠方向への外力が及ぶことを規制する第2の規制部を設けたことを特徴とする引戸の施錠装置。
  2. 引き違い可能に配置された2枚の引戸に対して、閉止状態で一方の引戸から他方の引戸に向かいロック部を突出させて、このロック部と他方の引戸との係り合いにより、両引戸の開成方向の相対動作を禁止するようにしたものにおいて、
    前記ロック部が、所定の回転面内における回転動作を通じて施錠位置に向かって突没可能とされるものであり、
    閉止状態にある2枚の引戸の厚み方向の重合部分であってロック部が存する近傍に、引戸間の隙間が厚み方向に広がることを規制する第1の規制部を設けるとともに、施錠位置にあるロック部のうち引戸間の隙間に位置する部位の少なくとも一部を前記回転面の側面側から覆う位置に、ロック部に解錠方向への外力が及ぶことを規制する第2の規制部を設けたことを特徴とする引戸の施錠装置。
  3. 引き違い可能に配置された2枚の引戸に対して、閉止状態で一方の引戸から他方の引戸に向かいロック部を突出させて、このロック部と他方の引戸との係り合いにより、両引戸の開成方向の相対動作を禁止するようにしたものにおいて、
    前記ロック部が所定の回転面内における回転動作を通じて施錠位置に向かって突没可能とされるものであり、
    閉止状態にある2枚の引戸の厚み方向の重合部分であってロック部が存する近傍に、引戸間の隙間が厚み方向に広がることを規制する第1の規制部を設けるとともに、施錠位置にあるロック部のうち引戸間の隙間に位置する部位の少なくとも一部を前記回転面の側面側で且つロック部の施錠時の動作方向に沿って施錠位置を超えた位置から覆い、ロック部に解錠方向への外力が及ぶことを規制する第2の規制部を設けたことを特徴とする引戸の施錠装置。
  4. ロック部が、引戸の幅方向に沿った回転軸に回転可能に設けられ、その回転軸を支持する軸受と、第1の規制部と、第2の規制部と、が一体的に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の引き戸の施錠装置。
  5. 引き違い可能に配置された2枚の引戸に対して、閉止状態で一方の引戸から他方の引戸に向かいロック部を突出させて、このロック部と他方の引戸との係り合いにより、両引戸の開成方向の相対動作を禁止するようにしたものにおいて、
    前記ロック部が引戸の幅方向に沿った回転軸に回転可能に設けられており、
    前記回転軸を支持する軸受と、閉止状態にある2枚の引戸の厚み方向の重合部分であってロック部が存する近傍に配されて引戸間の隙間が厚み方向に広がることを規制する第1の規制部と、施錠位置にあるロック部のうち引戸間の隙間に位置する部位の少なくとも一部を覆う位置に配されてロック部に解錠方向への外力が及ぶことを規制する第2の規制部と、が一体的に設けられていることを特徴とする引戸の施錠装置。
  6. 第1の規制部及び第2の規制部が、ロック部の作動に対して動かずに常設されるものである請求項1〜4のいずれかに記載の施錠装置。
  7. 他方の引戸に受け穴状の受容部を形成し、その受容部内に一方の引戸から突出させたロック部の先端側を呑み込むようにして受容するようにしている請求項1〜6のいずれかに記載の引戸の施錠装置。
  8. 第1の規制部に、ロック部と受容部の相対的な位置関係を誘導するガイドを設けている請求項7記載の施錠装置。
  9. ロック部を作動させる施錠操作部を背面側に位置する引戸の面板部に設け、背面側の引戸から前面側の引戸に向けてロック部を突没させるようにしている請求項1〜8のいずれかに記載の引戸の施錠装置。
  10. 回転軸が線条体によって構成され、ロック部が当該線条体の先端側を折り曲げることによって形成されている請求項1〜9のいずれかに記載の引戸の施錠装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに係る引戸の施錠装置を適用して筐体の開口を閉止する位置に配した引戸を施錠するようにしたことを特徴とする収納装置。
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