JP5176140B2 - 転写具 - Google Patents

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Description

本発明は転写具に係り、更に詳しくは、転写テープの張力が増して繰出抵抗が増大した場合であっても張力を緩和でき、特に、長寸の転写テープを対象とした場合でも最後までスムースなる塗膜転写を実現することのできる転写具に関する。
帯状の基材テープの一方の面に隠蔽用の白色塗膜を積層した転写テープを用い、当該転写テープを転写ヘッドに巻き掛けた状態で転写ヘッドを被転写面に押し当てることで、前記塗膜を転写することのできる転写具が広く利用されている。
この転写具は、ロール状に巻回された転写テープを繰出可能に支持する繰出コアと、基材テープを巻き取る巻取コアと、転写テープが巻き掛けられる転写ヘッドとを備え、使用初期においては、繰出コアにおける転写テープの巻き径が大きく、巻取コアの基材テープの巻き径が小さい相互関係により、転写テープをスムースに繰り出すことが可能となっている。
しかしながら、繰出コア側の転写テープ巻き径が相対的に小さくなるに従って、張力が増大する特質がある。そのため、繰出コアに巻装される転写テープは、その全長を、例えば、10m程度に抑えているのが実状であり、転写テープを交換する頻度が増す、という問題がある。
そこで、特許文献1には、巻取コアの回転中心を繰出コア側に接近するように変位させることで、転写テープの張力を緩和して繰出抵抗を軽減することのできる転写具が提案されている。
特開2002−283795号公報
特許文献1に記載された転写具にあっては、転写ヘッドを被転写面に押し付けて転写力を付与したときに、巻取コアと繰出コアとの相対距離を短くする構成が採用されている。
しかしながら、転写ヘッドに加えられる転写力は、巻取コアの移動方向に対して一致しておらず、所定角度傾いた方向に付与されるものであるため、転写ヘッドに転写力が付与されても、その傾きの程度いかんによっては巻取コアが繰出コア側にスムースに移動できない、という不都合がある。この場合には、結果として、張力緩和が不十分となって繰出抵抗が軽減されないため、特に、転写テープの使用終期において転写操作を困難ならしめる不都合を招来する。かかる不都合は、長寸の転写テープ、例えば、25m程度とした場合には一層困難となり、転写自体を不可能にすることとなる。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、転写テープの張力が所定の張力となったときに、転写時の押付力付与方向に沿って転写ヘッドを変位させると同時に、巻取コアを繰出コア側に相対的に接近させ、前記張力を緩和してスムースな繰り出しを実現し、長寸の転写テープを対象とした場合であっても、転写テープを最後まで消費することのできる転写具を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、ケース内に配置されるとともに基材テープに塗膜が設けられた転写テープを繰出可能に支持する繰出コアと、前記転写テープが掛け回される転写ヘッドと、前記基材テープを巻き取る巻取コアとを備えた転写具において、
前記ケース内に位置して前記転写ヘッドと巻取コアとを支持するホルダーと、当該ホルダーを初期位置に保つ位置規制部材とを含み、
前記ホルダーは、前記転写ヘッドに所定の押付力が付与されたときに、当該転写ヘッドを所定角度変位させると同時に巻取コアの回転中心を繰出コア側に変位させる方向に回転可能に設けられる、という構成を採っている。
本発明において、前記ホルダーは、前記巻取コアの中心から離れた位置で前記ケースに回転可能に支持される、という構成を採っている。
また、前記位置規制部材は、一端が前記ケースに係り合うように設けられる一方、他端が前記ホルダーに係り合うように設けられた弾性部材により構成され、当該弾性部材が弾性変形することで、前記ホルダーの回転を許容するように設けることができる。
本発明によれば、転写テープの張力が所定の張力となったときに、転写力の反力で転写ヘッドを変位させると同時に巻取コアの回転中心と繰出コアの回転中心とが相互に接近するようになり、張力が緩和されて繰出抵抗の軽減を図ることができる。この際、転写ヘッドは、転写力が付与されたときに、転写力付与方向に沿って変位すると同時に巻取コアが変位する構成であるため、巻取コアと繰出コアとの相対距離は確実に短縮されることとなる。
また、前記ホルダーは、前記巻取コアの中心から離れた位置に回転中心を有するため、前記移動を円滑に行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る転写具の概略平面図が示され、図2には、その概略正面図が示されている。これらの図において、転写具10は、ケース11と、当該ケース11内に配置されるとともに帯状の基材テープの一方の面に修正用の塗膜が設けられた転写テープTを繰出可能に支持する繰出コア12と、基材テープを巻き取る巻取コア13と、転写テープTが掛け回される転写ヘッド15と、これら巻取コア13及び転写ヘッド15を一体に支持するホルダー16と、転写ヘッド15及びこれに巻き掛けられた転写テープTを保護するカバー17と、前記ホルダー16をケース11内で初期位置に保つ位置規制部材18とを備えて構成されている。
前記ケース11は、図2に示されるように、第1のケース11Aと、当該第1のケース11Aに嵌合する第2のケース11Bとを含む。このケース11は、第1及び第2のケース11A、11Bが相互に嵌合した状態で、前記繰出コア12及びホルダー16等を収容可能な空間を内部に形成するとともに、図1中左側に開口部20を形成するようになっており、当該開口部20から前記ホルダー16の一部と、これに支持された転写ヘッド15がケース11の外側に突出するようになっている。
第1のケース11Aは、図3に示されるように、楕円形に類似した平面形状をなし、図3(A)中左端上部が左端下部よりも左方に延びる大きさを備えて前記開口部20を左端側に形成する平面部22と、右側中央部に位置して前記繰出コア12の回転中心軸を形成する支持筒24と、この支持筒24の周方向略120度間隔位置に設けられたリブ25と、左端側下部において前記平面部22から起立してホルダー16の回転中心26(図1参照)を形成する筒体27と、上端側中央に設けられた連結筒28と、当該連結筒28の近傍に設けられて湾曲する軌跡に沿って延びるガイドリブ29と、このガイドリブ29の下方に位置するスロット穴30と、前記開口部20側を除いて平面部22の外周に位置する周壁31とを含む。
第2のケース11Bは、図4に示されるように、第1のケース11Aと略対称の平面形状を備えた平面部33と、図4(A)中左側中央部に位置して前記繰出コア12の支持筒24に嵌合して前記回転中心軸を形成する嵌合凸軸34と、この嵌合凸軸34の周方向略120度間隔位置に設けられたリブ35と、右端側下部に位置して前記筒体27に嵌合して前記回転中心26を形成する突軸36と、前記連結筒28に嵌合する軸37と、前記ガイドリブ29に相対するガイドリブ38と、第1のケース11Aの周壁31と共に外周面を形成する周壁39とを含む。
前記繰出コア12は、図5に示されるように、ロール状の転写テープT(図1参照)が装填されるコア本体42と、当該コア本体42の一端側に設けられたプーリ43とを備えて構成されている。コア本体42及びプーリ43には穴44が形成されており、当該穴44内に前記回転中心軸を形成する支持筒24及び嵌合凸部34が位置することにより、繰出コア12が回転可能に支持される。また、プーリ43には、巻取コア13との間に掛け回されるゴム等からなるベルトB(図1参照)が巻装される。
前記巻取コア13は、図6に示されるように、転写済みの基材テープの巻取リール45と、この巻取リール45の一端側に設けられて前記ベルトBが掛け回されるプーリ47とを備え、これら巻取リール45及びプーリ47には回転中心穴48が形成されている、ここで、巻取リール45の他端側に位置するリール板49には、ラチェット機構を構成する爪片50がリール板49の周方向略180度間隔を隔てた位置に形成されている。
前記転写ヘッド15は、図1及び図7に示されるように、前記ホルダー16に支持されるヘッド本体52と、このヘッド本体52に連結された先尖部形成体53とを含むデュアルヘッド構造とされている。ヘッド本体52には、転写ヘッド15をホルダー16に支持させるための支持穴55が形成されている。
前記ホルダー16は、前記ケース11の前方すなわち図1中左側に収容可能な大きさに設けられている。このホルダー16は、前述した第1のケース11A及び第2のケース11Bの各内面側に位置する第1のホルダー形成体16A(図8参照)及び第2のホルダー形成体16B(図9参照)とからなる。
第1のホルダー形成体16Aは、図8に示されるように、前記第1のケース11Aの平面部22に相対する平面部59と、この平面部59の面内中央部近傍に設けられて巻取中心軸60(図1参照)を形成する起立筒61と、この起立筒61の外周側において、前記平面部59に形成されたスロット穴62と、図8(A)中左端側中央部に設けられた第1のヘッド支持軸63と、前記起立筒61の下部に設けられてホルダー16の回転中心26を形成する筒部64と、ヘッド支持軸63の下部に設けられた板ばね部65と、ヘッド支持軸63の右側に設けられた連結筒66とを備えて構成されている。ここで、前記平面部59の図8(A)中右端外面側には凸部67が形成されている。また、板ばね部65は、平面部59に略U字状の軌跡に沿うスリット68を形成することによって平面形状が略舌片状となる形状に設けられており、その面内には、直線スリット70と、当該直線スリット70に連なる円形穴71が形成されている。
第2のホルダー形成体16Bは、図9に示されるように、前記第1のホルダー形成体16Aの平面部59に対応する平面部73と、この平面部73の面内に設けられるとともに、前記起立筒61内に挿入されて前記巻取中心軸60を形成する軸部75と、当該軸部75の外周側に設けられるとともに、前述した爪片50と相互に作用してラチェット機構を構成する円周軌跡に沿うギザ刃76と、前記第1のヘッド支持軸63と突き合わされる第2のヘッド支持軸77と、前記ギザ刃76の図8(A)中下部に設けられてホルダー16の回転中心26を形成する筒体79と、前記連結筒66内に挿入される挿入軸部80と、前記板ばね部65に相対的に位置する円形の操作用穴82とを備えて構成されている。また、平面部73の図9(A)中左端外面側には凸部83が形成されている。ここで、前記操作用穴82の外周側には、図10に示されるように、後述するカバー17が前記転写ヘッド15をカバー若しくは保護する位置に設定されたときの当該位置を規制する段部84が形成されている。
前記カバー17は、図11に示されるように、支持軸86と、この支持軸86の軸線方向に対して直交する方向に連設された平面視略方形のカバー部88とにより構成されている。支持軸86の一端側すなわち図11(A)中下端側は先細部86Aとして形成されている一方、他端側は大径の操作部86Bとして形成されている。先細部86Aは、第1のホルダー形成体16Aの板ばね部65の面内に形成された円形穴71内に受容される一方、操作部86Bは、第2のホルダー形成体16Bの操作用穴82内に位置するようになっている。なお、カバー17の支持軸86外周には、図2に示されるように、コイルばね87が装着され、当該コイルばね87の一端はカバー部88に係り合う一方、他端側は、ホルダー16の周壁部分に係り合うようになっている。このコイルばね87は、常時はカバー17がホルダー16若しくはケース11の外周に沿う開放位置を取るようにカバー17を付勢する。
前記位置規制部材18は、本実施形態では、棒状の弾性部材により構成されている。この位置規制部材18は、図12に示されるように、細長い板状の直線状部90と、この直線状部90の一端側に形成された湾曲部91と、他端側に設けられたコーナー部92とを含む。コーナー部92には、円形の穴93が形成されており、当該穴93内に、前記第1のホルダー形成体16Aに形成された凸部67が嵌り合う一方、前記湾曲部91は、第1のケース11Aに設けられたリブ25に当接するようになっており、これにより、位置規制部材18は、ケース11内に収容されたホルダー16の初期位置を規制するようになっている。
次に、本実施形態に係る転写具10の組立方法と転写動作について、図13をも参照しながら説明する。
転写具10の組立に際しては、第1のケース11Aにおける平面部22内に、前記位置規制部材18を配置しておく。この位置規制部材18は、図1に示されるように、前記湾曲部91がリブ25に当接するように配置される一方、コーナー部が同図中斜め左下に位置するように傾斜姿勢に配置される。そして、繰出コア12を支持筒24回りに装着する。
この一方、ホルダー16の第1のホルダー形成体16Aの第1のヘッド支持軸63を転写ヘッド15の支持穴55内に挿入して当該転写ヘッド15を固定する。そして、転写テープTの先端が予め固定された巻取コア13を、その回転中心穴48に起立筒61が位置するようにセットする。
このようにして転写ヘッド15及び巻取コア13の装着を完了した状態で、第1のホルダー形成体16Aに第2のホルダー形成体16Bを組み付ける。この際、前記カバー17の支持軸86における先細部86Aを板ばね部65の円形穴71内に受容させた状態とし、第2のホルダー形成体16B側に形成された操作用穴82内に操作部86Bを位置させる。そして、第1のホルダー形成体16Aの筒部64、連結筒66に、第2のホルダー形成体16Bの筒体79、挿入軸部80を相互に嵌合若しくは突き合わせるとともに、第1及び第2のホルダー形成体16A、16Bの外周に部分的に形成された周壁を相互に嵌合させてホルダー16の組み立てを完成させる。
次いで、前記繰出コア12の外周側に、ロール状に巻回された転写テープTを装着するとともに、ホルダー16を第1のケース11A内に装着する。この装着は、第1のケース11Aに形成された筒体27を、ホルダー16の筒部64及び筒体79内に挿入するとともに、第1のホルダー形成体16Aに形成された凸部67を、位置規制部材18のコーナー部92に形成された穴93内に嵌め込むことによって行われ、これにより、ホルダー16が、図1に示される初期位置にセットされることとなる。
ホルダー16のセットが完了した後は、第1のケース11Aに第2のケース11Bを組み合わせればよい。この組み合わせは、第1のケース11Aの支持筒24、連結筒28に第2のケース11Bの嵌合突軸34、軸37を嵌合させるとともに、第1及び第2のケース11A、11Bの周壁31,39を相互に嵌合させることにより行われる。第1のケース11Aに第2のケース11Bが嵌合した状態では、巻取コア13に設けられた爪片50は、第2のケース11Bの内面側に形成されたギザ歯76に噛み合うラチェット機構が形成され、巻取コア13は、巻取方向にのみ回転が許容されることとなる。
転写を行う場合には、ケース11を握り持ち、前記転写ヘッド15の先端を被転写面に押し当てながら、引き操作すればよい。転写動作において、転写テープTの使用初期では、繰出コア12側における転写テープTの巻き径が巻取コア13側に対して相対的に大きいことから、張力は適度に保たれており、スムースに塗膜を被転写面に転写することができる。
転写テープTの消費が進んで繰出コア12側の転写テープ巻き径が小さくなるに従い、
転写テープTを引き出すための力が大きく必要とされるため、転写ヘッド15を被転写面に押し付けると、転写力付与方向に沿ってホルダー16が繰出コア12側に変位し、ゴムベルトBの張力を緩和させる。つまり、転写ヘッド15は、転写力が付与される方向に沿う反力を受けて角度変位することとなる。これを更に詳述すると、ホルダー16に一端が係り合っている位置規制部材18が、その直線状部90で湾曲する方向に弾性変形するようになり、ホルダー16が前記回転中心軸26を回転中心として、前記ガイドリブ29、38に案内されつつ図13中時計方向に回転変位する。このとき、巻取コア13が繰出コア12側に接近すると同時に、転写ヘッド15も図13中二点鎖線で示される位置から実線で示される位置に角度変位することとなり、これにより、張力が緩和されて転写テープTの繰り出し及び巻き取りがスムースに行われる。因みに、本実施形態におけるホルダー16の回転角度は、約5度程度とされているが、当該角度は特に限定されるものではない。なお、塗膜を被転写面に転写したときに、転写ヘッド15の先端から転写テープ繰出方向上流側に若干の長さに亘って塗膜が引きずられて転写されてしまう場合がある。この場合には、次に転写を行うときに、転写ヘッド15の先端に塗膜が存在しないことになって塗膜転写ができない、いわゆる空振り現象を生ずるが、前述したように、巻取コア13が繰出コア12に変位することで張力が緩和されて転写テープTの巻き取り促進されるため、塗膜が転写ヘッド15の先端に位置するように繰り出され、各回毎の転写を確実に行うことができる。
そして、転写が終了したときには、前記位置規制部材18が弾性復元力を発揮して前記ホルダー16及びこれに支持されている転写ヘッド15を初期位置に復帰させて同位置を保つこととなる。
転写作業を行わない場合には、前記転写ヘッド15はカバー17によって保護される。この場合、カバー17の自由端側を指先で摘み、図1中矢印a方向に回転操作する。そして、図1中二点鎖線で示される位置までカバー17を回転操作するときに、第2のホルダー形成体16Bに形成された段部84側にカバー部88の側端部が引っ掛かる位置まで移動することで、カバー17が転写ヘッド15の先端と、転写テープTの繰出方向上流側の領域を覆って保護する状態となる。この際、前記カバー部88の側端部が段部84側に引っ掛かる直前において、カバー17の支持軸86は、軸線方向に移動して先細部86が板ばね部65の自由端側を外側に押圧して変位するようになり、段部84に引っ掛かったときに、板ばね部65が弾性復帰することで、カバー部88の側端部が段部84に引っ掛かる状態を維持することとなる。
この一方、カバー17による転写ヘッド15の保護を解除する場合には、前記操作部86Bに指先をあてがって押圧すればよい。これにより、前記先細部86Bにより板ばね部65が変位し、支持軸86の軸線が移動してカバー部88の側端部が段部84を反対方向に移動したときに、コイルばね87の付勢力により、カバー17が初期の開放位置に復帰動作することとなる。
従って、このような実施形態によれば、転写テープTの使用が進んだときの張力変化によって繰出抵抗が増大することがあっても、前記転写ヘッド15及びホルダー16の回転変位により、巻取コア13が繰出コア12側に接近移動する構成としたから、張力を緩和して転写テープTをスムースに繰り出して塗膜の転写を行うことができ、特に、全長の長いロール状の転写テープを装填して利用することに適した転写具を提供することが可能となる。
また、カバー17を一体に備えた構成としたことで、カバー17を紛失するおそれは全くなく、必要に応じて転写テープTを保護することができる。しかも、保護する領域は、転写ヘッド15の先端から繰出方向上流側における転写テープTの部分であるため、つまり、保護が実質的に必要となる部位のみの保護であるため、部品形状をコンパクト且つシンプルに形成することができる。また、カバー17が開放位置にある状態では、ケース11の外周に略沿う位置に保たれるので、その存在が邪魔になるような不都合もない。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、材料、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材料などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、修正用の塗膜を転写する転写具10について図示、説明したが、接着テープ、接着剤等を基材テープBTに積層して転写するものであってもよい。
また、前記転写具10は、転写ヘッド15に転写力が付与されたときに、当該転写ヘッド15とともにホルダー16が変位して巻取コア13の回転中心を繰出コア側に接近するように変位させる構成であれば足り、その他の細部構造については、必要に応じて任意に変更することができる。
本実施形態に係る転写具の概略平面図。 前記転写具の概略正面図。 (A)は第1のケースを内面側から見た平面図、(B)は図3(A)のA−A線矢視断面図、(C)は図3(A)のB−B線矢視断面図、(D)は図3(A)のC−C線矢視断面図、(E)は第1のケースの正面図。 (A)は第2のケースを内面側から見た平面図、(B)は図4(A)のD−D線矢視断面図、(C)は図4(A)のF−F線矢視断面図、(D)は図4(A)のE−E線矢視断面図、(E)は第2のケースの正面図。 (A)は繰出コアの側面図、(B)は繰出コアの平面図。 (A)は巻取コアの側面図、(B)は巻取コアの平面図。 転写ヘッドの拡大平面図。 (A)は第1のホルダー形成体を内面側から見た平面図、(B)は図8(A)のG−G線矢視断面図、(C)は図8(A)のH−H線矢視断面図、(D)は図8(A)のI−I線矢視断面図。 (A)は第2のホルダー形成体を内面側から見た平面図、(B)は図9(A)のJ−J線矢視断面図、(C)は図9(A)のK−K線矢視断面図、(D)は図9(A)の正面図。 (A)は図9(A)のL部拡大図、(B)はその部分断面図。 (A)は転写ヘッドのカバーの正面図、(B)は図11(A)のM−M線矢視断面図。 (A)は位置規制部材の平面図、(B)はその左側面図。 転写ヘッド及びホルダーが回転変位する状態を示す作用説明図。
符号の説明
10 転写具
11 ケース
12 繰出コア
13 巻取コア
15 転写ヘッド
16 ホルダー
18 位置規制部材
T 転写テープ

Claims (3)

  1. ケース内に配置されるとともに基材テープに塗膜が設けられた転写テープを繰出可能に支持する繰出コアと、前記転写テープが掛け回される転写ヘッドと、前記基材テープを巻き取る巻取コアとを備えた転写具において、
    前記ケース内に位置して前記転写ヘッドと巻取コアとを支持するホルダーと、当該ホルダーを初期位置に保つ位置規制部材とを含み、
    前記ホルダーは、前記転写ヘッドに所定の押付力が付与されたときに、当該転写ヘッドを所定角度変位させると同時に巻取コアの回転中心を繰出コア側に変位させる方向に回転可能に設けられていることを特徴とする転写具。
  2. 前記ホルダーは、前記巻取コアの中心から離れた位置で前記ケースに回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1記載の転写具。
  3. 前記位置規制部材は、一端が前記ケースに係り合うように設けられる一方、他端が前記ホルダーに係り合うように設けられた弾性部材により構成され、当該弾性部材が弾性変形することで前記ホルダーの回転を許容することを特徴とする請求項1又は2記載の転写具。
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