JP2009132132A - 半浮動ヘッドを備えた塗膜転写具。 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用に際し決まった姿勢でテープの塗膜端位置を被着面に接触可能にし、かつ転写開始位置の正確性を向上させる。
【解決手段】テープ11のベース面側からローラー4で押圧し塗膜を目標基材である被着面12に転写させる塗膜転写具において、ローラー4を一端で回転可能に支持しかつ他端において扇回移動可能な部材を設けることによって、ローラー4をテープ11のベース側の面に沿ってわずかに移動可能とし、つねにローラー4がテープ塗膜端位置を回りこむように構成する。
【選択図】図12
【解決手段】テープ11のベース面側からローラー4で押圧し塗膜を目標基材である被着面12に転写させる塗膜転写具において、ローラー4を一端で回転可能に支持しかつ他端において扇回移動可能な部材を設けることによって、ローラー4をテープ11のベース側の面に沿ってわずかに移動可能とし、つねにローラー4がテープ塗膜端位置を回りこむように構成する。
【選択図】図12
Description
本発明は、広義の概念で言えば、塗膜の限定長転写装置および無限長転写装置に関するものである。
塗膜が片面に塗布されロール状に巻かれたテープがローラーによって送られ、そのローラーによって塗膜をテープのベースから目標基材に転写する塗膜転写具は、ひろく提供されている。
例えば塗膜が粘着材であれば、封筒の蓋等にのり付けする用途で、また塗膜が顔料を含む不透明の膜であれば文字等を覆って修正する用途でつかわれる。
例えば塗膜が粘着材であれば、封筒の蓋等にのり付けする用途で、また塗膜が顔料を含む不透明の膜であれば文字等を覆って修正する用途でつかわれる。
本出願はこれらの従来の実施例に改良を加えて、使用に際し決まった姿勢でテープの塗膜端位置を被着面に接触可能にし、かつ転写開始位置の正確性を向上させるものである。
背景技術に示したとおり、テープのベース面側からローラーで押圧し塗膜を目標基材である被着面に転写させる塗膜転写具において、
ローラーを一端で回転可能に支持しかつ他端において扇回移動可能な部材を設けることによって、ローラーをテープのベース側の面に沿ってわずかに移動可能とし、つねにローラーがテープ塗膜端位置を回りこむように構成する。
ローラーを一端で回転可能に支持しかつ他端において扇回移動可能な部材を設けることによって、ローラーをテープのベース側の面に沿ってわずかに移動可能とし、つねにローラーがテープ塗膜端位置を回りこむように構成する。
かつその扇回中心を、扇回にともなうローラーの上下方向移動が少ない位置に構成し、使用時の違和感を無くしかつ終了時に塗膜が切れやすくする。
また、ローラーの移動範囲の全域にわたって、複数の弾性材で付勢し、かつその弾性材の少なくともひとつが粘性を同時に有することによって、被着面から浮かされたローラーの扇回移動を確実にし、かつローラーの復帰を遅らせて塗膜が切れやすくする。
また、ローラーを支持している部材を、扇回移動と同時に、ローラーが被着面に対して傾くことができるように構成し、テープ面が送り方向を中心として傾いても、テープ幅全面が被着面に接触可能にする。
従来例においては、テープの塗膜端位置を被着面に接触押圧するため装置を寝かせて、勘によってその角度の調整を要したが、本発明においては、使い終わりでローラーがテープ塗膜端位置をまわりこむので、常に一定の角度で使用可能であり、転写位置の正確な位置決めが可能である。
さらにローラーが被着面に対して傾いても、テープはその幅全面が被着面に接触するので、貼りむらがない。
最初に、従来例の構成を詳しく説明する。
図1〜図3に従来の塗膜転写具の一例を示す。
図1に示すごとく、ベース1とカバー2から構成される容器3の外に、塗膜つきテープ部分11aと、塗膜の無いテープのベース部分11bからなるテープの弧11cの一部と、テープの弧11cがたるまないように配置されたローラー4が、露出している。
図1に示すごとく、ベース1とカバー2から構成される容器3の外に、塗膜つきテープ部分11aと、塗膜の無いテープのベース部分11bからなるテープの弧11cの一部と、テープの弧11cがたるまないように配置されたローラー4が、露出している。
図2の左図は図1のYY断面図、右図はXX断面図である。
図2を用いて、その構成、動作を説明する。
テープ11は送出リール7に巻かれてロールとなっている。また送出ギア9が送出リール7と同軸に配置され、送出リール7と送出ギア9の間でフリクションバネ7aが作用しているので、送出リール7と送出ギア9は摩擦結合されベース1の送出リール軸部1eを案内とし点P1を中心として一体となって回転する。
なお、回転方向を送出方向だけに規制する逆転防止爪1dが送出ギア9に作用している。
ベース1の上部には、その巻取リール軸部1fを案内とし点P2を中心に回転する巻取リール8と巻取ギア10が配置され、両者は結合され一体となって回転する。
ベース1の下部に配置されたローラー軸部1aを案内とし点P3を中心に自転するローラー4が嵌められる。
図2を用いて、その構成、動作を説明する。
テープ11は送出リール7に巻かれてロールとなっている。また送出ギア9が送出リール7と同軸に配置され、送出リール7と送出ギア9の間でフリクションバネ7aが作用しているので、送出リール7と送出ギア9は摩擦結合されベース1の送出リール軸部1eを案内とし点P1を中心として一体となって回転する。
なお、回転方向を送出方向だけに規制する逆転防止爪1dが送出ギア9に作用している。
ベース1の上部には、その巻取リール軸部1fを案内とし点P2を中心に回転する巻取リール8と巻取ギア10が配置され、両者は結合され一体となって回転する。
ベース1の下部に配置されたローラー軸部1aを案内とし点P3を中心に自転するローラー4が嵌められる。
テープ11の端部は送出リール7に巻かれたロール最外周から離れ、ローラー4を時計方向に回って反対側で再びロール最外周に接触し巻回しながら反時計方向に回って巻取リール8に留められる。
塗膜つきテープ部分11aと塗膜の無いテープのベース部分11bによってテープの弧11cが形成され、その内側に配置されたローラー4によって、テープの弧11cはゆるむことなく張力を維持している。
塗膜つきテープ部分11aと塗膜の無いテープのベース部分11bによってテープの弧11cが形成され、その内側に配置されたローラー4によって、テープの弧11cはゆるむことなく張力を維持している。
また、巻取ギア10の歯数は、送出ギア9に比し十分少ないので、巻取リール8の回転周速度は、テープ11のロール最外周のそれよりも速くなる。同時にその周速度の差をフリクションバネ7aによってスリップして逃がしているので、テープ11は容器3のなかでたるむことなく、巻取リール8に巻き取られる。
図3を用いて、その使用方法を説明する。
使用者は容器3を手で持ち、被着面12にローラー4を押し当て、矢印Vの方向に引く。塗膜つきテープ部分11aは点PDに於いて、被着面12に接触しながら矢印Sの方向におくられる。点PDに於いて塗膜は被着面12に転写される。したがってローラー4をまわったあとは塗膜の無いテープのベース部分11bが、前述のとおり、巻取リール8に巻き取られる。
容器3を手前に振り払うようにして持ち上げると、点PDで塗膜がきれ、次回から再びローラー4を被着面に押し付けることにより、塗膜つきテープ部分11aを引き出すことができる。
使用者は容器3を手で持ち、被着面12にローラー4を押し当て、矢印Vの方向に引く。塗膜つきテープ部分11aは点PDに於いて、被着面12に接触しながら矢印Sの方向におくられる。点PDに於いて塗膜は被着面12に転写される。したがってローラー4をまわったあとは塗膜の無いテープのベース部分11bが、前述のとおり、巻取リール8に巻き取られる。
容器3を手前に振り払うようにして持ち上げると、点PDで塗膜がきれ、次回から再びローラー4を被着面に押し付けることにより、塗膜つきテープ部分11aを引き出すことができる。
ところで上記の従来例では、使用上大きな欠点がある。
図3〜図6を用いて説明する。
図3〜図6を用いて説明する。
図3に於いて、容器3を手前に引くために、通常は、容器を寝かせた状態で矢印Vの方向に引いて動かす。つまり容器中心と被着面との角度Wは90度より小さく終了時は、前述のとおり、点PDで塗膜がきれる。
また塗膜が粘性を有する場合、塗膜は点PDにおいて破断せず右方向にずれてきれる場合も多々ある。
また塗膜が粘性を有する場合、塗膜は点PDにおいて破断せず右方向にずれてきれる場合も多々ある。
再使用に際し、例えば切手大のような小さい面積に転写しようとすれば、転写初めの位置は正確に決めることが望まれるので容器を真っ直ぐに立てて、真上から押し付けると、図4に示す状態となり、点PTで被着面に接触することになり、この状態で手前に動かすと、点PTと点PDの間は塗膜が無いため、正確に転写初めの位置決めが出来ない。この場合、図5に示すように、希望の転写初めの位置と実際の転写された塗膜13のあいだにはズレDFを生じる。
また一般にテープのベース材として、摩擦係数の低いPET等が使われており、点PTで、塗膜の無いテープのベース部分11bを被着面12におしつけてひいても、それぞれの間でスリップが生じローラー4が回転しないのでテープが送られず、転写ができない場合も多々ある。
図6に示すごとく、容器中心と被着面との角度Wを図3におけるWより小さくして、つまり容器3をさらに寝かせて被着面12におしあてれば、点PDが被着面12に接触するので、図5にしめしたズレDFは生じないが、容器3を寝かせることで、転写はじめの位置決めが非常に困難になる。
また使い終わりと使い始めのそれぞれにおいて、容器中心と被着面との角度Wを変えなければ、確実にテープの塗膜端をひきだせない。
また使い終わりと使い始めのそれぞれにおいて、容器中心と被着面との角度Wを変えなければ、確実にテープの塗膜端をひきだせない。
また前述したごとく、塗膜自身の粘性によってその切れた位置が点PDよりも右側にずれていれば、この場合でも図5に示すズレDFを生じる。
以上説明したとおり、現状においては、正確な転写が非常に困難であるため、例えば切手大の小さい面積には、現実的に使用不可能であり、したがって用途が、長い転写でかつ初めが不正確でもよい場合に限られる。
使用する前に、テープの弧11cが前述のズレDF分送られていれば、容器3をまっすぐに立てた状態で、転写初めの位置を正確に決められるが、複雑な送り機構が必要となり、装置の大型化や故障を招くことになり、望ましく無い。
本発明は、複雑なテープの送り機構を設けること無く、非常に簡単な構成で前述の欠点を払拭したものである。
ローラー4を回転可能に支持したスイングアームを設けて、かつそのスイングアームが限られた角度で扇回できるようにベース1によって支持されまたそのスイングアームには弾性材が当接してローラー4を時計方向に付勢することで前記のズレDFを無くすことが可能になる。
図7〜図17を用いてその実施例のひとつを説明する。
図7は本発明の実施例の斜視図である。
カバー2の下端に被着面に対し並行になるように形成されたカバー基準面2bがあり、またこの図では背後にあるため見えないが、同様のベース基準面1iがベース1に形成されている。ローラー4は容器3の下部にわずかに露出しており、カバー2に印刷、刻印等の手段で設けられたマーク2cによって、その位置を、容器3の外側から視認可能である。例えばカバー2を透明にすれば、さらにその位置の視認が容易である。
カバー2の下端に被着面に対し並行になるように形成されたカバー基準面2bがあり、またこの図では背後にあるため見えないが、同様のベース基準面1iがベース1に形成されている。ローラー4は容器3の下部にわずかに露出しており、カバー2に印刷、刻印等の手段で設けられたマーク2cによって、その位置を、容器3の外側から視認可能である。例えばカバー2を透明にすれば、さらにその位置の視認が容易である。
図8の左図は図7におけるYY断面図、右図はXX断面図である。
図8に示したごとく点P1、P2を中心とする回転部品及びその構成、機能は従来例と同じである。したがって図中の符号は省略しておりまた説明も省略する。
図8に示したごとく点P1、P2を中心とする回転部品及びその構成、機能は従来例と同じである。したがって図中の符号は省略しておりまた説明も省略する。
ベース1のベーススイング軸部1b、カバー2のカバースイング軸部2aはスイングアーム5のスイング中心穴部5bに嵌入し、スイングアーム5を扇回可能に支持している。スイングアーム5の先端にはローラー軸部5aが設けられローラー4が自転可能に嵌められている。したがってローラー4は塗膜つきテープ部分11aと塗膜の無いテープ部分11bからなるテープの弧11cの内面すなわちテープ11のベース面側に沿って点P0を中心として扇回移動可能である。またベース1に開けられたガイド穴1cとスイングアーム5のガイド突起5dにより扇回移動範囲が規制されている。
またスイングアーム5の他端には弾性材作用部5c、バネ部5eが形成されている。50倍程度に発泡され連続気泡を有するポリエステル材で形成された弾性材6が、ベース1の弾性材ガイド部1gをガイドに保持されスイングアーム5の弾性材作用部5cに当接している。
またスイングアーム5の他端には弾性材作用部5c、バネ部5eが形成されている。50倍程度に発泡され連続気泡を有するポリエステル材で形成された弾性材6が、ベース1の弾性材ガイド部1gをガイドに保持されスイングアーム5の弾性材作用部5cに当接している。
スイングアーム5は弾性を有する樹脂で、またその弾性によって変形可能なバネ部5eを一体に形成されている。このバネ部5eは、ベース1に設けられたバネ部材ガイド部1hの内側に収まり、バネ作用をする。
図9は図8におけるH部を拡大した斜視図で、カバー2、スイングアーム5は組み立てる前の分解された状態である。スイングアーム5のバネ部5eは中央にスリットがあり二股に分かれているが、弾性効果を考慮したためである。また、バネ部5eを削除して、コイルスプリング等の弾性材を別に設けてもよい。弾性材6とバネ部5eはお互いに押し合う方向で作用するが、この実施例においては、弾性材6を前記の通り発泡されたポリエステル材としている。非使用時にはバネ部5eは弾性材6を圧縮しながらスイングアーム5を反時計方向に扇回させ決められた角度位置に保持する。
この反時計方向位置への扇回移動を確実にするためには、粘性が無くわずかな変位で力を生じる線形的弾性を有した部材が必要であり、発泡材ではまかなえない。
図10、図11を用いてスイングアーム5、弾性材6の作用関係を説明する。図10は、図8と同様使用初めの状態で、左図は側面図、右図は図7におけるYY断面図である。この図において、スイングアーム5はバネ部5eによって反時計方向に扇回しローラー4は点P3bの中心位置をとる。
ローラー4を被着面12に押し当てて、矢印Vの方向に容器3を動かすと、図11に示す使用中の状態になる。図11に於いて、スイングアーム5は時計方向に扇回させられバネ部5eは曲げられ、弾性材は圧縮を解除された状態である。したがってローラー4は点P3aの中心位置をとる。
ローラー4を被着面12に押し当てて、矢印Vの方向に容器3を動かすと、図11に示す使用中の状態になる。図11に於いて、スイングアーム5は時計方向に扇回させられバネ部5eは曲げられ、弾性材は圧縮を解除された状態である。したがってローラー4は点P3aの中心位置をとる。
図11の状態で使用中は、容器3が被着面12に押し付けられ、矢印Vの方向に動かされているため、ローラー4の中心位置は点P3aに維持されている。
転写を終えるときは、容器3がもちあげられるが、この時、ローラー4は点P3aから図10の点P3bにバネ部5eによって戻される。この動きは、弾性材6を圧縮するため、動き速度が遅延される。後に詳しく説明するが、この遅延作用により、テープ11上の塗膜は所定の位置で切れやすくなる。
図10、図11ともに容器中心と被着面の角度Wは約76度で同じである。またこの角度は、ベース基準面1f、カバー基準面2bを被着面に対して並行にした状態で得られる。
図12は図10の右図、図11の右図を重ねて拡大したものである。
図12において、時計方向に決められた位置まで扇回したスイングアーム5が2点鎖線の細線であり、バネ部5eによって戻され反時計方向に決められた位置まで扇回したスイングアーム5が実線、中線である。
図12において、時計方向に決められた位置まで扇回したスイングアーム5が2点鎖線の細線であり、バネ部5eによって戻され反時計方向に決められた位置まで扇回したスイングアーム5が実線、中線である。
図12に示すごとく、時計方向に扇回移動した状態では、点Paに於いて被着面に接触しており、この状態で、従来例とおなじように、手前に振り払うように持ち上げると、塗膜は点Paで切れる。
その後、バネ部5eが作用し、スイングアーム5は反時計方向の決まった角度位置まで扇回するが、同時にテープの弧11c上の点Paはローラー4を回りこみ、点Pbの位置まで移動する。
したがって、使い終わってから、ローラー4は常に塗膜つきテープ部分11aで十分にカバーされ、次回の使用に際して、角度Wを小さくして寝かせなくても、塗膜つきテープ部分11aが被着面12に接触し、塗膜を転写可能である。
図11におけるテープ11のロール外径上の周長2.5と1.6がその移動量である。なお、ロール外径は使用に応じて、変化するので、移動量も同時に変化する。
また28°の寸法は、扇回角度をしめしている。
その後、バネ部5eが作用し、スイングアーム5は反時計方向の決まった角度位置まで扇回するが、同時にテープの弧11c上の点Paはローラー4を回りこみ、点Pbの位置まで移動する。
したがって、使い終わってから、ローラー4は常に塗膜つきテープ部分11aで十分にカバーされ、次回の使用に際して、角度Wを小さくして寝かせなくても、塗膜つきテープ部分11aが被着面12に接触し、塗膜を転写可能である。
図11におけるテープ11のロール外径上の周長2.5と1.6がその移動量である。なお、ロール外径は使用に応じて、変化するので、移動量も同時に変化する。
また28°の寸法は、扇回角度をしめしている。
また図13は、スイングアームの扇回移動の2つの状態を示している。
左図は反時計方向の規制された位置、右図は時計方向の規制された位置である。
テープの弧11cは点P4から点P5に至るが、テープの弧11cの長さは、上記2つの状態でわずかに異なる。
使用初めは右図の弧の長さ97.2であり、使用中に力が加えられたときには左図のように弧の長さ99.6まで伸ばされる。したがってこの移行に際してはテープの弧11cが緩むことは無い。左図から右図に至る逆の戻りの移行にさいしては、テープの弧11cはわずかに緩むが、十分にテープの弾性伸張範囲内であり、テープの弧11cがたるむことは無い。
左図は反時計方向の規制された位置、右図は時計方向の規制された位置である。
テープの弧11cは点P4から点P5に至るが、テープの弧11cの長さは、上記2つの状態でわずかに異なる。
使用初めは右図の弧の長さ97.2であり、使用中に力が加えられたときには左図のように弧の長さ99.6まで伸ばされる。したがってこの移行に際してはテープの弧11cが緩むことは無い。左図から右図に至る逆の戻りの移行にさいしては、テープの弧11cはわずかに緩むが、十分にテープの弾性伸張範囲内であり、テープの弧11cがたるむことは無い。
図14は図12の下部だけを拡大して示している。この図に於いて、スイングアーム5の扇回中心点P0は送出リールの回転中心点P1と時計方向に扇回移動したローラー4の中心点P3aを結んだ線上にあるため、ローラー4の軌跡4aは、被着面12に対し並行に近い。したがってローラー4の上下方向の移動量が少なく、また被着面においての移動量は図示のごとく0.4mmに過ぎない。
したがってローラー4が点P3aから点P3bに戻るとき、水平に近い動きをするので点Paにおける塗膜の破断を阻害しない。
したがってローラー4が点P3aから点P3bに戻るとき、水平に近い動きをするので点Paにおける塗膜の破断を阻害しない。
図15は図14に対し、スイングアーム5の扇回中心点P0を右側に配置した、比較図であり、本発明の例ではない。
図15に於いて、前記の被着面においての移動量は1.7と大きいので、ローラー4が点P3aから点P3bに戻るとき、点Paは被着面に接触し続けるので、点Paにおける塗膜の破断が阻害され、塗膜が切れにくくなる。
図15に於いて、前記の被着面においての移動量は1.7と大きいので、ローラー4が点P3aから点P3bに戻るとき、点Paは被着面に接触し続けるので、点Paにおける塗膜の破断が阻害され、塗膜が切れにくくなる。
図16は本発明の実施例で図11左図の拡大図であり、図17はそのZZ断面図である。
これらの図において示されるごとく、スイングアーム5のスイング中心穴部5bは、軸方向中央部分は、相手軸であるベーススイング軸部1bおよびカバースイング軸部2aの径とスキマバメされる穴径であり、両端は漏斗状に拡がっている。また、スイングアーム5が時計方向に扇回した状態では、ベース1のバネ部材ガイド部1hとスイングアーム5のバネ部5eの間に隙間14が生じるので、スイングアーム5が傾くことが可能になる。したがってローラー4が被着面12に密着しやすくなる。
これらの図において示されるごとく、スイングアーム5のスイング中心穴部5bは、軸方向中央部分は、相手軸であるベーススイング軸部1bおよびカバースイング軸部2aの径とスキマバメされる穴径であり、両端は漏斗状に拡がっている。また、スイングアーム5が時計方向に扇回した状態では、ベース1のバネ部材ガイド部1hとスイングアーム5のバネ部5eの間に隙間14が生じるので、スイングアーム5が傾くことが可能になる。したがってローラー4が被着面12に密着しやすくなる。
この傾き角度はわずかなので、テープの走行に影響は与えない。また非使用時においては、前記の隙間13が無くなりスイングアーム5の傾きは戻されて、使用初めにおいては、かならずスイングアーム5は真っ直ぐな状態である。
最後に連続発泡を有するポリエチレンについて補足する。
一般に入手可能なポリウレタンスポンジのうち、50倍程度に発泡されたポリエチレンは、圧縮による永久歪が少なく、また反発も少なく粘性のため復元時間も長い。50%圧縮をくりかえした後の永久歪が5%前後で、かつ復元時間が7秒前後のものが、一般に実現されている。
一般に入手可能なポリウレタンスポンジのうち、50倍程度に発泡されたポリエチレンは、圧縮による永久歪が少なく、また反発も少なく粘性のため復元時間も長い。50%圧縮をくりかえした後の永久歪が5%前後で、かつ復元時間が7秒前後のものが、一般に実現されている。
以上の発明によれば、従来例では使用をあきらめていたような、例えば切手大の小さい範囲にも正確に転写可能となり、塗膜転写具の用途を大幅にひろげることが可能となる。
1 ベース 1a ローラー軸部 1b ベーススイング軸部 1c ガイド穴
1d 逆転防止爪 1e 送出リール軸部 1f 巻取リール軸部
1g 弾性材ガイド部 1h バネ部材ガイド部
1i ベース基準面
2 カバー 2a カバースイング軸部 2b カバー基準面 2c マーク
3 容器
4 ローラー 4a ローラーの軌跡
5 スイングアーム 5a ローラー軸部 5b スイング中心穴部
5c 弾性材作用部 5d ガイド突起 5e バネ部
6 弾性材 6a 圧縮された弾性材
7 送出リール 7a フリクションバネ
8 巻取リール
9 送出ギア
10 巻取ギア
11 テープ 11a 塗膜つきテープ部分
11b 塗膜の無いテープのベース部分
11c テープの弧
12 被着面
13 転写された塗膜
14 隙間
P0,P1,P2,P3a,P3b,P4,P5,Pa,Pb,PT,PD 点
V,S 方向
DF ズレ
W 容器中心と被着面の角度
1d 逆転防止爪 1e 送出リール軸部 1f 巻取リール軸部
1g 弾性材ガイド部 1h バネ部材ガイド部
1i ベース基準面
2 カバー 2a カバースイング軸部 2b カバー基準面 2c マーク
3 容器
4 ローラー 4a ローラーの軌跡
5 スイングアーム 5a ローラー軸部 5b スイング中心穴部
5c 弾性材作用部 5d ガイド突起 5e バネ部
6 弾性材 6a 圧縮された弾性材
7 送出リール 7a フリクションバネ
8 巻取リール
9 送出ギア
10 巻取ギア
11 テープ 11a 塗膜つきテープ部分
11b 塗膜の無いテープのベース部分
11c テープの弧
12 被着面
13 転写された塗膜
14 隙間
P0,P1,P2,P3a,P3b,P4,P5,Pa,Pb,PT,PD 点
V,S 方向
DF ズレ
W 容器中心と被着面の角度
Claims (4)
- 塗膜が片面に塗布され送出リールに巻かれたテープと、前記送出リールと結合して回転する送出ギアと、前記テープを巻き取る巻取リールと、前記巻取リールと結合して回転する巻取ギアを備え、前記送出ギアと前記巻取ギアが常に噛合しており、前記テープが前記送出リールに巻かれた最外径から離れる円周上の接点から前期巻取リールに巻き取られる円周上の接点に至る間でテープの弧が形成され、前記テープの弧の内側に前記テープを被着面におしあてるローラーを備え、前記ローラーによって前記テープの弧はたるむことなく維持され、前記送出ギアと前記送出リール間か前記巻取ギアと前記巻取リール間かのいずれかに配置された摩擦結合手段により、前記ローラーによって送られる前記テープは、前記テープの弧をたるませること無く前記巻取リールに巻き取られ、前記ローラーを前記被着面におしあてながら動かして使用する塗膜転写具において、
一定の角度範囲で扇回可能に支持され一端に自転可能な前記ローラーを配したスイングアームと、前記スイングアームに当接している弾性材を備え、前記ローラーは、非使用時には前記弾性材によって前記テープが送られる方向とは逆方向に付勢されて前記テープの弧の張力を維持したまま規制された角度位置に扇回し、使用時には、前記ローラーは被着面におしあてられながら動かされることにより前記テープの弧に接触しつつ自転しながら前記テープが送られる方向に扇回移動させられ前記テープの弧の張力を維持したままもう一方の角度位置をとることを特徴とする塗膜転写具。 - 前記スイングアームの扇回中心は、前記送出リールの中心と、使用時に一方に扇回移動した前記ローラーの中心を結ぶ線上に位置することを特徴とする請求項1記載の塗膜転写具。
- 前記弾性材は、複数であって、前記スイングアームの扇回中心を挟んだ両側面に当接し、少なくともそのひとつは連続気泡を有したポリエステル材を含むことを特徴とする請求項1記載の塗膜転写具。
- 前記スイングアームの扇回中心において形成されている穴は、軸方向中央位置において相手軸とスキマバメで嵌合し、両端は中央部穴径よりも拡げられていることを特徴とする請求項1記載の塗膜転写具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007341602A JP2009132132A (ja) | 2007-12-01 | 2007-12-01 | 半浮動ヘッドを備えた塗膜転写具。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007341602A JP2009132132A (ja) | 2007-12-01 | 2007-12-01 | 半浮動ヘッドを備えた塗膜転写具。 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011136450A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Nichiban Co Ltd | 塗膜転写具 |
JP2015039854A (ja) * | 2013-08-22 | 2015-03-02 | ゼネラル株式会社 | 転写具 |
CN111572247A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-08-25 | 广东乐普升文具有限公司 | 一种修正带 |
-
2007
- 2007-12-01 JP JP2007341602A patent/JP2009132132A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011136450A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Nichiban Co Ltd | 塗膜転写具 |
JP2015039854A (ja) * | 2013-08-22 | 2015-03-02 | ゼネラル株式会社 | 転写具 |
CN111572247A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-08-25 | 广东乐普升文具有限公司 | 一种修正带 |
CN111572247B (zh) * | 2020-05-22 | 2021-10-26 | 广东乐普升文具有限公司 | 一种修正带 |
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