JP5175590B2 - 燃料電池用セパレータ及びその製造方法 - Google Patents

燃料電池用セパレータ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5175590B2
JP5175590B2 JP2008080267A JP2008080267A JP5175590B2 JP 5175590 B2 JP5175590 B2 JP 5175590B2 JP 2008080267 A JP2008080267 A JP 2008080267A JP 2008080267 A JP2008080267 A JP 2008080267A JP 5175590 B2 JP5175590 B2 JP 5175590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
noble metal
titanium
tio
titanium oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008080267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009238438A (ja
Inventor
順 鈴木
俊樹 佐藤
良規 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2008080267A priority Critical patent/JP5175590B2/ja
Publication of JP2009238438A publication Critical patent/JP2009238438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5175590B2 publication Critical patent/JP5175590B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池に用いられる、ステンレス鋼を基材として用いたセパレータ及びその製造方法に関する。
固体高分子型燃料電池は、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで挟んだものを単一セルとし、複数の単一セルをセパレータ(バイポーラプレート)と呼ばれる電極を介して重ね合わせて、構成される。このセパレータには、接触抵抗が小さく、この特性が長期間維持されるという特性が要求される。また、セパレータには、一定の機械的強度を備えていることと、易加工性であることも要求される。このような要求に鑑みて、セパレータとして、アルミ合金やステンレス鋼、ニッケル合金、チタン合金等の金属材料を用いることが、以前より検討されている。
しかしながら、前記した各種の金属材料をセパレータとして使用した場合には、その表面に酸化皮膜等が形成されることによって接触抵抗が大きくなり、燃料電池の内部抵抗が大きくなってしまうという問題が生じる。そのため、使用開始当初の接触抵抗は低くても、その特性を長期間にわたって維持することができず、電流損失の増大による電池性能の劣化を招いてしまうという問題がある。
この問題に対して、接触抵抗の上昇を抑制して燃料電池の内部抵抗を小さく維持しようとする技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1には、ステンレス基材の表面に金めっきが施された構造を有するセパレータが開示されている。特許文献2には、ステンレス基材の表面にチタン箔がクラッドされ、さらにチタン箔の表面に貴金属からなる導電層が設けられたセパレータが開示されている。特許文献3には、表面に基材自身の酸化皮膜を備えた金属基材の当該酸化皮膜上に貴金属導電層が形成されたセパレータが開示されており、基材としてステンレスやアルミニウム合金、チタン等が挙げられている。
特許第3854682号公報 特開2004−158437号公報 特開2004−185998号公報
これら各種金属からなる基材に貴金属層を設けてなるセパレータでは、基材と貴金属層との密着性を高めるために、基材表面の酸化皮膜を除去したり、チタンやタンタル等の中間層を介在させたりしている。しかしながら、このような工夫をしても、基材と貴金属層との密着性は十分に改善されているとは言い難く、貴金属層がガス拡散層との摩擦によって剥離するおそれがある。こうして貴金属層が剥離すると、接触抵抗が大きくなり、燃料電池の内部抵抗が大きくなって、電池特性が低下する。
また、燃料電池の水素極側では、セパレータは高温・高圧の水素ガスに曝される。そのため、チタン箔に直接に貴金属層が設けられた構造を有するセパレータでは、貴金属層を拡散した水素がチタン層に吸収されてチタン層が水素化され、これに伴う体積変化によって貴金属層が剥離するおそれがある。この貴金属層の剥離は、前記の通り、電池特性の低下をもたらす。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、接触抵抗が長期間にわたって低く維持される燃料電池用セパレータ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池用セパレータは、ステンレス鋼からなる基材と、前記基材上に設けられたチタン層と、前記チタン層上に設けられたチタン酸化物含有層と、前記チタン酸化物含有層上に設けられた、Au,Pt,Pdから選ばれる少なくとも1種類の貴金属からなる貴金属層と、を備え、前記貴金属層を構成する貴金属の一部が前記チタン酸化物含有層に拡散しており、前記チタン酸化物含有層をオージェ電子分光分析法により組成分析したときに、前記チタン酸化物含有層において酸素濃度が最も高くなっている部分では、チタン濃度〔原子%〕を酸素濃度〔原子%〕で除した値が1以上5以下であることを特徴とする。
このような構成によれば、貴金属層を最表面に設けており、かつ、貴金属の一部がチタン酸化物含有層に拡散して貴金属層とチタン酸化物含有層との密着性が高められているため、貴金属層が剥離し難い。こうして、接触抵抗の低い状態を長く維持することができ、また、燃料電池の信頼性も向上する。さらに、チタン層の外側(表面側)に設けたチタン酸化物含有層によって、チタン層への水素の侵入が抑制されるため、チタン層の水素化による貴金属層の剥離が防止される。こうして、耐食性が高められる。さらに、チタン酸化物は、n型半導体として高い導電性を示す。これによって、セパレータの厚さ方向における電気抵抗を小さく抑えることができる。
このような積層構造を有する本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法は、積層構造を有する燃料電池用セパレータの製造方法であって、ステンレス鋼からなる基材の表面にチタン層を形成するチタン層形成工程と、前記チタン層形成工程により形成されたチタン層の表面にチタン酸化物含有層を形成するチタン酸化物含有層形成工程と、前記チタン酸化物含有層形成工程により形成されたチタン酸化物含有層の表面に、Au,Pt,Pdの一群から選ばれる少なくとも1種類の貴金属からなる貴金属層を、2nm以上の厚さとなるように、PVD法により形成する貴金属層形成工程と、前記貴金属層形成工程により貴金属層が形成された積層構造体を、前記貴金属層がPdを含む場合には酸素分圧が1.33Pa以下の雰囲気において、前記貴金属層がAu,Ptのいずれか一方または両方からなる場合には酸素分圧が20260Pa以下の雰囲気において、300℃〜700℃で熱処理し、前記貴金属を前記チタン酸化物含有層に拡散させる熱拡散処理工程と、を有することを特徴とする。
熱処理により、貴金属層から貴金属がチタン酸化物含有層へ拡散するため、貴金属層とチタン酸化物含有層との密着性が向上し、また、チタン酸化物含有層がn型半導体として優れた導電性を示すようになり、さらに、基材とチタン層との間の密着性も向上する。こうして、低抵抗で、各層間の密着性に優れたセパレータが得られる。
本発明によれば、貴金属層を最表面に設け、貴金属層は該貴金属層下のチタン酸化物含有層への貴金属の拡散により優れた密着性を示し、チタン酸化物含有層は高い導電性を示すと共に該チタン酸化物含有層下のチタン層の水素化を防止し、チタン層は該チタン層下の基材と良好な密着性を有しているため、接触抵抗が長期間にわたって低く維持され、しかも、耐食性に優れた燃料電池用セパレータが得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
《第1実施形態》
図1(a)に本発明の第1実施形態に係る燃料電池用セパレータ(以下「セパレータ」という)の構造を模式的に表した断面図を示す。セパレータ10Aは、ステンレス鋼からなる基材11の表面に、チタン層12(以下「Ti層12」と記す)、チタン酸化物含有層13(以下便宜的に「TiO層13」と記す)、貴金属層14がこの順序で積層された構造を有している。TiO層13の貴金属層14側は、貴金属層14を構成する貴金属の一部をTiO層13に拡散させることにより形成された貴金属拡散部13aを有している。なお、図1(a)において、貴金属拡散部13aについてTi層12側の境界線を明示しているが、これは、貴金属層14からの貴金属の拡散を模式的に表すものであり、後記するように、貴金属拡散部13aでは貴金属の濃度が傾斜分布しているために、この境界は必ずしも明瞭なものではない。以下、各構成要件について分説する。
<基材11>
基材11として使用されるステンレス鋼の鋼種は、特に限定されるものではなく、例えば、SUS430,SUS304,SUS316等を使用することができ、中でも、耐食性の高いステンレス鋼が好適に用いられる。基材11の厚さは、燃料電池のセルの大きさ等に合わせて適宜設定すればよいが、0.05〜0.5mmのものが一般的に用いられる。
<Ti層12>
チタンはステンレス鋼よりも耐食性が高いため、Ti層12はステンレス鋼からなる基材11の保護膜としての役割を担う。また、基材11に直接に貴金属層14を形成した場合には、貴金属層14の基材11に対する密着性は、例えば、人が指で簡単に拭き取れる程度であって、極めて低いものとなってしまうが、基材11と貴金属層14との間にTi層12を介在させることにより、これらの密着性を高めることができる。なお、Ti層12は、後記するようにPVD法等によって基材11の表面に形成されるが、形成直後の状態では基材11に対する密着性は十分とは言えず、貴金属層14の形成後に行われる熱拡散処理により、基材11に対する高い密着性が得られる。
Ti層12の厚さは3nm以上であることが好ましい。Ti層12の厚さが3nm未満の場合には、ピンホールが形成される等して連続膜とならない可能性があり、その場合、基材11の保護膜としての役割を果たせなくなる。一方、Ti層12の厚さが厚ければ、保護膜としての機能は十分に確保されることとなるが、成膜時間が長くなるために、生産性が低下する。このようなメリットとデメリットとを比較考量し、Ti層12の厚さは、1000nm以下とすることが好ましく、10〜800nmとすることがより好ましく、20〜600nmとすることがさらに好ましい。
<TiO層13>
TiO層13は、貴金属層14を拡散してきた水素がTi層12へ侵入するのを遮る役割を担い、基材11からのTi層12の剥離を防止する。すなわち、セパレータ10Aは、燃料電池の水素極側では、高温・高圧の水素に曝される。このとき、Ti層12と貴金属層14との間にTiO層13が介在していることにより、貴金属層14を拡散してきた水素のTi層12への侵入がTiO層13によって遮られるため、Ti層12を構成するTiの水素化が抑制される。こうして、Ti層12は、水素化によって体積変化し難くなるため、基材11から剥離し難くなり、これによって、セパレータ10A厚さ方向での導電性を高く長期間にわたって維持することができ、セパレータ10Aの信頼性が高められる。
なお、Ti層12の水素化が進行した場合、その体積変化によってTi層12上に形成されているTiO層13と貴金属層14にも歪みの応力が掛かることとなるため、Ti層12が基材11から剥離する前に、TiO層13と貴金属層14がTi層12から剥離するおそれもある。TiO層13によってTi層12の水素化を抑制することは、TiO層13と貴金属層14のTi層12からの剥離をも抑制する。
TiO層13は、n型半導体としての特性を示すチタン酸化物である酸素欠乏型酸化チタンを含有して構成されており、これにより高い導電性を示す。そのため、TiO層13は、セパレータ10Aの厚さ方向における電気抵抗を大きく上昇させることはない。なお、TiO層13は、後記する所定の方法でTi層12の表面に形成されるが、一般的には化学量論比に近い組成(TiO)を形成し、貴金属層14の形成後に行われる熱拡散処理によって酸素をTi層12側へ拡散させることにより、n型半導体としての特性を示すようになる。
TiO層13の厚さが薄すぎると、Ti層12への水素の侵入を遮る効果が小さくなる。一方、TiO層13の厚さが厚すぎると、TiO層13全体を高い導電性を示すようにn型半導体化させることが難しくなり、電気抵抗が大きくなるおそれがある。そのため、TiO層13の厚さは、2〜50nmとすることが好ましく、5〜40nmとすることがより好ましい。
TiO層13では、オージェ電子分光分析法にてTiO層13をその厚さ方向に組成分析したときに、酸素濃度(以下「O濃度」と記し、単位は〔原子%〕である)が最も高くなっている部分において、チタン濃度(以下「Ti濃度」と記し、単位は〔原子%〕である)をO濃度で除した値が1以上となっていること、つまり[1≦Ti濃度/O濃度]の関係が成立していることが好ましい。このような関係が満たされている場合には、TiO層13は、n型半導体としての酸素欠乏型酸化チタンを含有しているため、高い導電性を示し、かつ、水素のTi層12への侵入を遮る性能も高い。
これに対して、Ti濃度/O濃度の値が1未満の場合[Ti濃度/O濃度<1]には、チタン酸化物の酸素欠乏によるn型半導体化が不十分となって、導電性が低くなってしまう。一方、Ti濃度/O濃度の値が5を超える場合[5<Ti濃度/O濃度]は、金属Ti中に酸素Oが拡散している状態となっており、この状態はもはやチタン酸化物の層ではなくなってしまっているために、水素のTi層12への侵入を遮ることができなくなる。そのため、[Ti濃度/O濃度≦5]とする。したがって、[1≦Ti濃度/O濃度≦5]とする。
<貴金属拡散部13a>
セパレータ10Aでは、図1(a)に示されるように、貴金属拡散部13aはTiO層13における貴金属層14側の一部に形成されており、TiO層13が貴金属拡散TiO層13aの母体となっている。貴金属拡散部13aは、後記する通り、TiO層13の表面に貴金属層14を形成した後、これを加熱して貴金属層14をから貴金属の一部をTiO層13に拡散させる熱拡散処理によって形成される。この熱拡散処理の条件を調整することによって、貴金属を基材11側のどの程度の深度にまで拡散させるかを調整することができる。
貴金属拡散部13aにおける貴金属の分布は、後に図4に示されるように、熱拡散処理という貴金属拡散部13aの形成プロセスに依存して、貴金属層14側で濃度が高く、Ti層12側で濃度が低くなるように変化している。このような組成傾斜構造を有する貴金属拡散部13aは、貴金属層14とTiO層13との密着性を高めて電気抵抗を小さくする。
<貴金属層14>
貴金属層14は、Au,Pt,Pdの群から選ばれる少なくとも1種以上の貴金属からなる。これらの貴金属は、その表面に不動態皮膜を形成しないにもかかわらず耐食性に優れ、かつ導電性に優れているため、表面層として好適に用いることにより、接触抵抗を小さくすることができる。
貴金属層14の厚さは、2nm以上であることが好ましい。厚さが2nm未満でピンホールのない貴金属層14を形成することは困難である。そのため、貴金属層14の厚さが2nm未満の場合には、熱拡散処理時にTi層12から貴金属層14下に拡散してきたチタンが、ピンホールを介しての移動が容易となった雰囲気ガスに含まれる酸素と結合して、導電性の小さな二酸化チタン(TiO)となることにより、セパレータ10Aの厚さ方向の電気抵抗が大きくなる。
そこで、このような問題を確実に回避するために、貴金属層14の厚さは、3nm以上であることが好ましく、5nm以上であることがさらに好ましい。貴金属層14の厚さの上限は、特に規定されるものではない。しかし、貴金属は高価であるため、貴金属層14の厚さは、製品コストを低く抑える観点から薄い方が望ましく、具体的には、500nm以下とすることが望ましい。
《セパレータの製造方法》
セパレータ10Aの製造工程について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。セパレータ10Aは、ステンレス鋼からなる基材11の表面にTi層12を形成する工程(Ti層形成工程:S1)と、Ti層12の表面にチタン酸化物含有層としてのTiO層を形成する工程(TiO層形成工程:S2)と、TiO層の表面に貴金属層14を形成する工程(貴金属層形成工程:S3)と、こうして作製された積層構造体を熱処理する工程(熱拡散処理工程:S4)とを経ることによって作製される。熱拡散処理工程S4によって、TiO層形成工程S2で形成されたTiO層がn型半導体化されてTiO層13(X<2)が形成されると共に、貴金属層14から貴金属の一部がTiO層13(およびTiO層13となる前のTiO層)へ拡散して貴金属拡散部13aが形成される。
<Ti層形成工程S1>
Ti層形成工程S1では、基材11として用いるステンレス鋼の表面に存在する油分等の不純物を除去した後、純Tiターゲット材を用いたPVD法(例えば、スパッタ法)により、基材11の表面に前記した所定の厚さ範囲のTi層12を形成(成膜)する。こうしてTi層12を形成した直後の状態では、Ti層12の基材11に対する密着性は高くはないが、後に行われる熱拡散処理工程S4によって、基材11とTi層12との間の元素拡散が生じて密着性が向上する。
なお、基材11として用いるステンレス鋼の表面に自然酸化膜が存在する場合、Ti層12の成膜に先立って、この自然酸化膜を除去するか否かは任意である。これは、基材11の表面に形成されている自然酸化膜に含まれる酸素は、熱拡散処理工程S4によって基材11側及びTi層12側へ拡散するために、基材11とTi層12とが金属同士で強く密着することになるためである。
<TiO層形成工程S2>
TiO層形成工程S2において形成されるTiO層は、熱拡散処理工程S4によってTiO層13となる。TiO層の形成方法としては、Ti層12が形成された基材11を、大気雰囲気に暴露する方法や大気雰囲気で熱処理する方法、或いは、Ti層12の成膜後にこれに用いたスパッタリング装置のチャンバ内に酸素を含むガスを導入する方法が挙げられる。また、所謂、反応性スパッタを用いることも好ましい。例えば、Ti層12の成膜中または成膜後に、Ti層12の成膜に用いたスパッタリング装置のチャンバ内にOを含むガスを導入しながらさらにTiターゲットをスパッタリングすることでTiとOとを反応させて、TiO層を形成することができる。さらにまた、Ti層12の成膜後に、同チャンバ内でスパッタリングターゲット材を純TiからTiOターゲットに切り替え、Ti層12上にTiO層を形成することもできる。
<貴金属層形成工程S3>
貴金属層形成工程S3では、TiO層上にAu,Pt,Pdから選ばれる少なくとも1種類以上の貴金属を含み、厚さが2nm以上の貴金属層14を、スパッタ法等のPVD法によって形成する。PVD法を用いるのは、常温で貴金属層14を形成できるため、基材11,Ti層12及びTiO層に与えるダメージが極めて小さく、また、比較的広い面積への成膜を行うことができるために、生産性が向上するからである。
<熱拡散処理工程S4>
熱拡散処理工程S4では、S1〜S3を経て作製された積層構造体を、貴金属層14がPdを含む場合には酸素分圧(O分圧)が1.33Pa以下の雰囲気において、貴金属層14がAu,Ptのいずれか一方または両方からなる場合には酸素分圧が20260Pa以下の雰囲気において、300〜700℃で所定時間加熱する。貴金属種によって酸素分圧が異なるのは、Au,Ptは耐酸化性に優れているが、Pdはこの温度範囲では酸素が存在すると酸化物となりやすい性質を有しているためである。なお、酸素分圧が20260Paの雰囲気とは、例えば、大気(空気)雰囲気である。
この熱拡散処理工程S4により、貴金属層14から貴金属の一部をTiO層13(およびTiO層13となる前のTiO層)へ拡散させることができ、これによって貴金属拡散部13aが形成される。この貴金属拡散部13aの形成により、貴金属層14とTiO層13との密着性が高められて、貴金属層14の密着性が高められる。
また、この熱拡散処理工程S4により、TiO層は、貴金属層14によって酸素供給が遮断された状態で熱処理されるため、酸素がTi層12側へと拡散することによって、n型半導体としての特性を示す酸素欠乏型酸化チタンを含有するTiO層13に変化する。さらに、熱拡散処理工程S4によって、前記した通り、基材11とTi層12との密着性が高められる。
このような効果を得るために、熱拡散処理工程S4における加熱温度は、300〜700℃とする。加熱温度が300℃未満では、貴金属層14からの貴金属の拡散が起こり難いため、貴金属拡散部13aの形成による貴金属層14とTiO層13との密着性を十分に高めることができない。また、TiO層での酸素拡散が起こり難いため、形成されるTiO層13の導電性を十分に高めることが困難になる。一方、加熱温度が700℃を超えると、貴金属の拡散が速くなるために、貴金属拡散部13aの厚さを制御することが困難になる。また、加熱温度が700℃を超えると、Ti層12からチタンが貴金属層14を抜けて最表面にまで拡散し、そこで雰囲気中の酸素と結び付いて、導電性の低い二酸化チタン(TiO)を形成しやすくなる。この導電性の低い酸化チタンは、燃料電池を組み上げたときの内部抵抗を増大させる原因となる。
このような問題点を考慮すると、熱拡散処理工程S4における加熱温度は、300〜650℃とすることが好ましく、350〜600℃とすることがより好ましい。なお、このような温度範囲でも処理時間が長すぎると、最表面へのチタンの拡散の問題が生じるため、処理時間を加熱温度に対して適宜調整することが好ましい。
《第2実施形態》
図1(b)に本発明の第2実施形態に係るセパレータの概略構造を模式的に表した断面図を示す。この図1(b)に示されるセパレータ10Bは、貴金属拡散部13aがTiO層13の全体を占めている点で、先に説明した図1(a)に示されるセパレータ10Aと異なっている。貴金属拡散部13aの厚さは、熱拡散処理工程S4の条件によって変えることができる。このように貴金属拡散部13aをTiO層13全体に形成することによって、TiO層13の導電性をさらに高めることができ、Ti層12への水素の拡散を遮る効果も高められる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<試料作製>
表1に作製した試料の層構成と作製条件を記す。
[試料1〜11共通処理]
基材として、薄板状ステンレス鋼(SUS430基板(縦2cm×横5cm×厚さ0.5mm)をアセトン中で超音波洗浄し、その表面に付着している油分等を除去した。
[試料1,2の作製]
アセトン洗浄した基材を、マグネトロンスパッタリング装置のチャンバ内のステージに取り付け、また、スパッタターゲットとして、Auターゲットをチャンバ内の電極に取り付けた後、チャンバ内を1.33×10−3Pa以下に排気減圧した。続いて、チャンバ内の圧力が0.266Paとなるように、アルゴン(Ar)ガスをチャンバ内に導入した。そして、Auターゲットを取り付けた電極にRF電流(高周波)を印加して、アルゴンプラズマを励起させることによりAuスパッタリングを行い、基材表面に厚さ10nm(表1参照)のAu層を形成した。同様の方法により、基材のもう一方の面にもAu層を形成した。
試料1は、このままの状態で後記する評価試験に供した。試料2は、真空雰囲気加熱炉を用いて、表1に示される熱拡散処理条件にて熱拡散処理した後に、後記する評価試験に供した。
[試料3〜11の作製]
アセトン洗浄した基材を、マグネトロンスパッタリング装置のチャンバ内のステージに取り付け、また、スパッタターゲットとして純Tiターゲットをチャンバ内の電極に取り付けた後、チャンバ内を1.33×10−3Pa以下に排気減圧した。続いて、チャンバ内の圧力が0.266Paとなるように、アルゴン(Ar)ガスをチャンバ内に導入した。そして、純Tiターゲットを取り付けた電極にRF電流(高周波)を印加して、アルゴンプラズマを励起させることによりスパッタリングを行い、基材表面にTi層を形成した。同様の方法により、基材のもう一方の面にもTi層を形成した。
こうして両面にTi層を形成した基材をチャンバから取り出し、大気中に24時間以上放置することにより、Ti層の表面に自然酸化膜皮膜たるTiO層を形成させた。TiO層が形成された基材を、マグネトロンスパッタリング装置のチャンバ内のステージに取り付け、各種の貴金属ターゲット(表1参照)をチャンバ内の電極に取り付けた後、試料1,2の作製方法と同様にして、TiO層の表面に貴金属層を形成した。こうして、貴金属層が形成された基材を、真空雰囲気加熱炉を用いて、表1に示す熱拡散処理条件にて熱拡散処理した後に、後記する評価試験に供した。
なお、熱拡散処理における酸素分圧の制御は、例えば、酸素分圧が0.133Paの場合には、貴金属層が形成された基材を真空雰囲気加熱炉内に載置した際に、炉内雰囲気は空気となるので、真空ポンプの制御により、炉内圧力を0.665Paに調整することにより、大気中の酸素濃度は約20%であるので、酸素分圧を0.133Paとすることができる。あるいは、炉内圧力を一旦0.133Pa以下にし、その炉内に微量の空気を導入して炉内圧力を0.665Paに調整してもよい。
<TiO層の元素分析>
TiO層の組成分析は、オージェ電子分光装置(パーキン・エルマー社製 HI1650)によるオージェ電子分光分析法により行った。分析条件は以下の通りである。
[オージェ電子分光分析の条件]
一次電子
エネルギー、電流 :10keV、110nA
入射角度 :試料法線に対して30度
イオンスパッタ(Ar
エネルギー、電流 :1keV、25mA
入射角度 :試料法線に対して約58度
スパッタ速度 :約2nm/min(SiO換算)
適宜、Arイオンスパッタ(エッチング)により表層を一定深さ削ることによって、最表面よりTi層までの深さ方向での貴金属、酸素及びTiの各原子濃度〔原子%〕を測定し、その変化を調べるとともに、酸素濃度が最も高くなる部分における“Ti濃度〔原子%〕/O濃度〔原子%〕”の値を求めた。
<接触抵抗の評価>、
図3に各試料の接触抵抗の測定方法を模式的に表した図を示す。試料20を、カーボンクロス22で挟み、カーボンクロス22の外側に配置された接触面積が1cmの銅電極21を用いて、試料20及びカーボンクロス22を98N(=10kgf)の力で加圧した状態で、直流電源23から7.4mAの電流を銅電極21に通電し、カーボンクロス22間の電圧を電圧計24で測定することにより、接触抵抗を求めた。ここでは、測定された接触抵抗が10mΩ・cm以下のものを合格とした。その結果を表1に併記する。
<貴金属層の密着性評価>
貴金属層の密着性の評価は、前記した接触抵抗の測定方法のように(適宜、図3参照)、試料をカーボンクロスではさみ、カーボンクロスの外側に配置された接触面積が1cmの銅電極を用いて試料及びカーボンクロスを98N(=10kgf)の力で加圧した状態で、試料を横方向に滑らせてカーボンクロスと試料を摩擦させ、その摩擦面をSEM/EDXにより元素分析し、貴金属の残存量が摩擦前に対して80%以上である場合を合格とした。その結果を、合格を「○」で、不合格を「×」で、表1に併記する。
<耐食性(耐久性)評価>
耐食性の評価は、試料を80℃の硫酸水溶液(pH=2)に1000時間浸漬することにより行った。この試験後に、前記と同様の方法にて各試料の接触抵抗を測定した。ここでは、耐食性評価試験後の試料の接触抵抗が、10mΩ・cm以下のものを合格とした。その結果を表1に併記する(「硫酸浸漬後」の欄)。
Figure 0005175590
<試験結果>
表1に示されるように、試料1と試料2は、基材であるSUS基板に直接に貴金属層であるAu層を設けた構造である。熱拡散処理を行っていない試料1では、Au層の密着性が低く、耐食性評価試験後に接触抵抗が著しく増加した。試料2では、Au層の密着性は試料1に比べると高いものの、耐食性評価試験後に接触抵抗が著しく増加した。よって、試料1,2を本発明に属さない比較例とする。
試料3は基材/Ti層/TiOX層/Au層の構成を有するが、Au層の密着性が低いという結果が得られた。これは、試料3では、熱拡散処理を行っていないために、Au層からTi層側へのAuの拡散が不十分なためと考えられる。また、このAu層の密着性が低いために、耐食性評価試験後に接触抵抗の値が大きくなっているものと考えられる。試料3ではさらに、接触抵抗の初期値は10mΩ・cmを超える値となっている。これは、[Ti濃度/O濃度]の値が1より小さいことから、TiO層に含まれるチタン酸化物のn型半導体化が十分でないことによるものと考えられる。よって試料3を比較例とする。
試料4は、熱拡散処理を行っているために、基材/Ti層/TiO層−Pt拡散層/Pt層の構成を有すると考えられるが、Pt層の密着性は低い。この結果から、熱拡散処理における処理温度が低いために、Pt拡散層の形成が不十分であると考えられる。また、Pt層の密着性が低いために、耐食性評価試験後に接触抵抗の値が大きくなっているものと考えられる。試料4の[Ti濃度/O濃度]の値は、試料3の場合よりは僅かではあるが大きくなっていることから、試料4ではTiO層のn型半導体化が進行したものと考えられるが、十分ではないと考えられる。これらに起因して、試料4の接触抵抗の初期値は10mΩ・cmを超える値となったものと考えられる。よって試料4を比較例とする。
試料5〜12では、耐食性評価試験前後の接触抵抗がいずれも10mΩ・cm以下の良好な値を示している。これらの試料5〜9ではいずれも、貴金属層(Au層、Pt層、Pd層)の密着性がよいことから、貴金属拡散層が適切に形成されていることがわかる。また、[Ti濃度/O濃度]の値が1以上となっていることから、n型半導体となっているTiOを含有しており、これにより導電性が高くなっていることがわかる。よって、試料5〜9を本発明に属する実施例とする。
試料13では、耐食性評価試験前の接触抵抗は10mΩ・cm以下であるが、耐食性評価試験後に接触抵抗が大きく増加している。この原因としては、熱拡散処理の加熱温度が高すぎたために、Au層の表面にまでTiが拡散し、このTiが耐食性評価試験によって酸化されてしまったことが考えられる。試料14では、耐食性評価試験前の接触抵抗が極めて大きな値を示している。熱処理雰囲気中の酸素濃度が高く、表面のPdが酸化して、初期接触抵抗が高くなったと考えられる。よって、試料13,14を比較例とする。
図4に実施例である試料6のオージェ電子分光分析結果を示し、図5に比較例である試料3のオージェ電子分光分析結果を示す。これらは貴金属層であるAu層の形成までの作製プロセスは同じであるため、図4,5のプロファイルの違いは、熱拡散処理によって生じていることを示している。図4,5を対比すると、熱拡散処理を行った試料6では、当初TiO層として形成された領域における酸素濃度が低下していることから、熱拡散処理によりTiO層が形成されていることが確認できる。また、試料6では、Auの濃度減少の勾配が緩やかであることから、AuがTi層側に拡散していることが確認できる。これに対して、試料3では、Auの濃度減少の勾配が急であることから、AuがTi層側への拡散が不十分であると考えられる。
(a)は本発明の第1実施形態に係る燃料電池用セパレータの概略構造を模式的に表した断面図であり、(b)は本発明の第2実施形態に係る燃料電池用セパレータの概略構造を模式的に表した断面図である。 第1実施形態に係る燃料電池用セパレータの製造工程を示すフローチャートである。 試料の接触抵抗の測定方法を模式的に示す図である。 試料6のオージェ電子分光分析結果を示すグラフである。 試料3のオージェ電子分光分析結果を示すグラフである。
符号の説明
10A,10B (燃料電池用)セパレータ
11 基材
12 Ti層
13 TiO
13a 貴金属拡散層
14 貴金属層
20 試料
21 銅電極
22 カーボンクロス
23 直流電源
24 電圧計
S1 Ti層形成工程
S2 TiO層形成工程
S3 貴金属層形成工程
S4 熱拡散処理工程

Claims (2)

  1. ステンレス鋼からなる基材と、
    前記基材上に設けられたチタン層と、
    前記チタン層上に設けられたチタン酸化物含有層と、
    前記チタン酸化物含有層上に設けられた、Au,Pt,Pdから選ばれる少なくとも1種類の貴金属からなる貴金属層と、を備え、
    前記貴金属層を構成する貴金属の一部が前記チタン酸化物含有層に拡散しており、
    前記チタン酸化物含有層をオージェ電子分光分析法により組成分析したときに、前記チタン酸化物含有層において酸素濃度が最も高くなっている部分では、チタン濃度〔原子%〕を酸素濃度〔原子%〕で除した値が1以上5以下であることを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  2. 積層構造を有する燃料電池用セパレータの製造方法であって、
    ステンレス鋼からなる基材の表面にチタン層を形成するチタン層形成工程と、
    前記チタン層形成工程により形成されたチタン層の表面にチタン酸化物含有層を形成するチタン酸化物含有層形成工程と、
    前記チタン酸化物含有層形成工程により形成されたチタン酸化物含有層の表面に、Au,Pt,Pdの一群から選ばれる少なくとも1種類の貴金属からなる貴金属層を、2nm以上の厚さとなるように、PVD法により形成する貴金属層形成工程と、
    前記貴金属層形成工程により貴金属層が形成された積層構造体を、前記貴金属層がPdを含む場合には酸素分圧が1.33Pa以下の雰囲気において、前記貴金属層がAu,Ptのいずれか一方または両方からなる場合には酸素分圧が20260Pa以下の雰囲気において、300℃〜700℃で熱処理し、前記貴金属を前記チタン酸化物含有層に拡散させる熱拡散処理工程と、を有することを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
JP2008080267A 2008-03-26 2008-03-26 燃料電池用セパレータ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5175590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008080267A JP5175590B2 (ja) 2008-03-26 2008-03-26 燃料電池用セパレータ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008080267A JP5175590B2 (ja) 2008-03-26 2008-03-26 燃料電池用セパレータ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009238438A JP2009238438A (ja) 2009-10-15
JP5175590B2 true JP5175590B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=41252147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008080267A Expired - Fee Related JP5175590B2 (ja) 2008-03-26 2008-03-26 燃料電池用セパレータ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5175590B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104220630A (zh) * 2012-02-23 2014-12-17 特来德斯通技术公司 耐腐蚀且导电的金属表面

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5677758B2 (ja) * 2010-03-25 2015-02-25 Jx日鉱日石金属株式会社 燃料電池用セパレータ材料、それを用いた燃料電池用セパレータ及び燃料電池スタック、並びに燃料電池用セパレータ材料の製造方法
JP2011216222A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Jx Nippon Mining & Metals Corp 燃料電池用セパレータ材料、それを用いた燃料電池用セパレータ及び燃料電池スタック、並びに燃料電池用セパレータ材料の製造方法
JP5631632B2 (ja) * 2010-05-27 2014-11-26 Jx日鉱日石金属株式会社 表面処理Ti材料及びその製造方法
CN103003998B (zh) * 2010-06-24 2016-08-17 现代制铁株式会社 燃料电池用分离板及其制备方法
JP5918487B2 (ja) * 2011-07-14 2016-05-18 田中貴金属工業株式会社 装飾用金属材料
JP6122589B2 (ja) 2012-07-20 2017-04-26 株式会社神戸製鋼所 燃料電池セパレータ
JP6160584B2 (ja) 2014-09-19 2017-07-12 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータの製造方法
JP6628122B2 (ja) * 2015-02-03 2020-01-08 日産自動車株式会社 導電部材、その製造方法、ならびにこれを用いた燃料電池用セパレータおよび固体高分子形燃料電池
CN107408710B (zh) 2015-03-03 2020-09-29 日本制铁株式会社 钛材、分隔件、以及固体高分子型燃料电池以及钛材的制造方法
JP6160877B2 (ja) 2015-04-13 2017-07-12 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータの製造方法及び燃料電池用セパレータ
JP7387948B1 (ja) 2022-07-11 2023-11-28 株式会社キャタラー 燃料電池電極触媒
WO2024014136A1 (ja) * 2022-07-11 2024-01-18 株式会社キャタラー 燃料電池電極触媒

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4702365B2 (ja) * 2005-05-25 2011-06-15 日立電線株式会社 燃料電池用セパレータ及びその製造方法
JP4032068B2 (ja) * 2005-07-28 2008-01-16 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用のセパレータに用いるチタン材
JP4859189B2 (ja) * 2005-11-29 2012-01-25 Jx日鉱日石金属株式会社 貴金属めっきを施したチタン又はチタン合金材料
JP2007323988A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Daido Steel Co Ltd 燃料電池用金属セパレータ、燃料電池用金属セパレータの製造方法及び燃料電池

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104220630A (zh) * 2012-02-23 2014-12-17 特来德斯通技术公司 耐腐蚀且导电的金属表面
CN104220630B (zh) * 2012-02-23 2017-03-08 特来德斯通技术公司 耐腐蚀且导电的金属表面

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009238438A (ja) 2009-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5175590B2 (ja) 燃料電池用セパレータ及びその製造方法
JP5185720B2 (ja) 電極用チタン材の表面処理方法
EP2068389B1 (en) Method for producing separator for fuel cell, separator for fuel cell, and fuel cell
EP2157645B1 (en) Metallic separator for fuel cell and process for producing the metallic separator
KR101215812B1 (ko) 전극용 티탄재 및 전극용 티탄재의 표면 처리 방법
JP4823202B2 (ja) 燃料電池セパレータ用チタン基材の製造方法および燃料電池セパレータの製造方法
KR101107862B1 (ko) 연료 전지의 금속 세퍼레이터용 합금 피막, 그 제조 방법 및 스퍼터링용 타겟재, 및 금속 세퍼레이터 및 연료 전지
JP2010182593A (ja) 燃料電池セパレータ用耐食皮膜および燃料電池セパレータ
JP2009289511A (ja) 燃料電池セパレータ用チタン基材、および、燃料電池セパレータ、ならびに燃料電池セパレータの製造方法
JP2008153082A (ja) 燃料電池セパレータ用材料
JP2010135232A (ja) 燃料電池セパレータ用チタン基材および燃料電池セパレータ
JP2007323988A (ja) 燃料電池用金属セパレータ、燃料電池用金属セパレータの製造方法及び燃料電池
JP4928222B2 (ja) 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池
JP5022419B2 (ja) 燃料電池用セパレータおよび燃料電池
TW200843180A (en) Alloy coating film for metal separator of fuel cell, method for producing the same, sputtering target material, metal separator and fuel cell
JP4516628B2 (ja) 燃料電池用金属セパレータおよびその製造方法
JP5180485B2 (ja) 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池
JP2008277287A (ja) 燃料電池用金属セパレータの製造方法
JP7484760B2 (ja) セパレータの製造方法
WO2007037167A1 (ja) 水素透過膜、およびこれを用いた燃料電池
JP2008108685A (ja) 燃料電池用セパレータの製造方法、燃料電池用セパレータおよび燃料電池
JP4585760B2 (ja) 固体高分子型燃料電池セパレータの貴金属薄膜形成方法
JP2009238691A (ja) 燃料電池用セパレータ材料、それを用いた燃料電池用セパレータ、燃料電池スタック、及び燃料電池用セパレータ材の製造方法
JP2022122337A (ja) セパレータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121211

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130107

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees