JP5173767B2 - 開き戸用ラッチのロック状態解除装置及び建具 - Google Patents

開き戸用ラッチのロック状態解除装置及び建具 Download PDF

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Description

本発明は、建具としての開き戸用のラッチのロック状態を解除する装置及び建具に関する。
特許文献1には、錠箱に反転ラッチを係止する上下一組のロッキングピースが内装され、該ロッキングピースは、扉の内壁面又は外壁面に突出するように設けたプッシュ・プル式の操作部材の操作力により、反転ラッチの係止を解く方向に回転する事項が記載・示唆されている。
また、特許文献2には反転ラッチが記載されている。さらに、特許文献3には、開き戸の内壁面に設けられたロック棒と、戸枠の縦枠に設けた錠片受け具とから成る閂錠が記載されている。これらの特許文献1乃至特許文献3には、保管・管理時、積載時、配送時、運搬時等に於いて、操作部材が邪魔にならないようにすることは記載されていない。また、操作部材を開き戸の自由端部に内装することも記載されていない。
特開2008−50864の図1 特開平8−100559号公報 特開2007−92344号公報
本発明の第1の目的は、保管・管理時、積載時、配送時、運搬時、施工後の使用時等に於いて、操作部材が邪魔にならないようにすることである。第2の目的は、操作性が良いことである。第3の目的は、開き戸の錠前に対して、簡単に取付けることができることである。第4の目的は、建物の入り口に容易に施工(取付)できる建具を提供することである。その他、意匠上、一般の需要者に、開き戸を見た目がスッキリするようなフラット感を与えることである。
本発明の開き戸用ラッチのロック状態解除装置は、人の出入り口を形成する左右の垂直固定部材1、2と、これらの垂直固定部材の前壁1a、2aを基準として、該前壁の外側に開閉自在に配設された開き戸3と、前記一方の固定部材の前壁に突設され、かつ開き戸の自由端部3a或は自由端部寄りの部位に内装の錠箱11の反転ラッチ12と係脱するラッチ用受け具14と、前記開き戸の自由端部に支持部材16を介して内装され、かつ支軸22を介して操作部15bが前後方向に移動する操作片15と、この操作片に可動軸23を介して該操作片に共働するように設けられ、かつ前記錠箱の反転ラッチ用ロッキングピースのロック状態を解除する作動腕とから成り、前記開き戸の閉戸時、前記ラッチ用受け具に係入動作した前記反転ラッチは前記ロッキングピース13でロックされ、一方、前記操作片15をプル操作すると、前記ロッキングピース13のロック状態は、該ロッキングピースに設けた受け腕13aと当接する前記作動腕17の水平方向の位置変位により解除されることを特徴とすることを特徴とする。また、本発明は該開き戸用ラッチのロック状態解除装置Xを主要部とする建具Yである。なお、本発明の建具Yは、横材を含むセットものであっても良い。
(a)操作片が開き戸の自由端部に支持部材を介して内装されているので、開き戸の外壁面から突出しない。したがって、突起物が存在しないので、保管・管理時、積載時、配送時、運搬時、施工後の使用時等に於いて、操作部材が邪魔にならない。
(b)反転ラッチを用いると共に、操作片をプル操作するので、操作性が良い。
(c)請求項2に記載の発明は、例えば施工現場での錠箱に対する取り付け作業の効率化を図ることができる。
(d)請求項3に記載の発明は、ラッチ用受け具が外から全く見えない。
(e)請求項4に記載の発明は、防犯と共に、バリヤーフリーの効果を得ることができる。
(f)請求項5に記載の発明は、建物の入り口に容易に施工(取付)できる建具を提供することができる。
(g)意匠上、一般の需要者に、開き戸を見た目がスッキリするようなフラット感を与えることができる。
以下、図1乃至図13に示す本発明を実施するための最良の形態(第1実施例)により説明する。
(1)発明の実施の環境
図1は第1実施例の発明の実施の環境を示す概略説明図で、ラッチした状態である。一方、図2は操作片15を操作する者の手前側にプル操作して、後述する作動腕17の位置変位により、錠箱11内のロッキングピース13のロック状態を解除したまま開き戸3を開いた状態である。図1及び図2に於いて、1,2は人の出入り口を形成する左右の垂直固定部材である。左右の垂直固定部材1,2は、例えば勝手口に設けられた開き戸用の壁、たて枠、縦材等である。ここでは図示の左側を一方の垂直固定部材1、右側を他方の垂直固定部材2とする。
これらの垂直固定部材1,2は、それぞれ垂直の前壁1a,2a、垂直の対向内壁1b、2b等を有している。そして、前壁1a,2aを基準として、該前壁1a,2aの外側に開き戸3が開閉自在に配設されている。図面右側が開き戸3の基端部であり、該基端部は不番の蝶番を介して前記他方の垂直固定部材2に連結されている。したがって、図面左側が開き戸3の自由端部3aである。本実施例の開き戸3は、その自由端部3aが一方の垂直固定部材1の垂直対向内壁1bの垂直平面上を越え、かつ垂直固定部材1の前壁1aの前方へと延びる所定長の横幅を有している。実施例では、前記自由端部3aは、図面左側で示すように、一方の垂直固定部材1の垂直対向内壁1bの反対側の垂直外壁1cを越えている。
必ずしも本発明の限定的要件ではないが、開き戸3は、その内壁面に所定間隔を有して固定された左右一対の扉ブラケット4と、この扉ブラケット4に水平状態に架設された棒状手摺り5と、この棒状手摺り5の一端部に案内され、かつ一方の垂直固定部材1の垂直対向内壁1bの横向き凹所に内設された錠片受け具6と係脱するロック棒7とから成る閂錠8が設けられており、前記ロック棒7は、図1の閉扉時に於いて、棒状手摺り5の外周から突出する摘み部7aを操作すると、図1で示すように矢印方向(係入方向)に伸長して錠片受け具6と係合する。
さて、本発明の主要部(開き戸用ラッチのロック状態解除装置)Xについて説明すると、図5で示すように、11は錠箱で、この錠箱11は開き戸3の自由端部或は自由端部寄りの部位(本実施例)に内装され、後述する反転ラッチ12、反転ラッチ用のロッキングピース13、これらの部材12,13をそれぞれ復帰方向へと付勢するバネ等を備えている。
また、14は錠箱11の反転ラッチ12と係脱するラッチ用受け具で、このラッチ用受け具14は、一方の固定部材1の前壁1aに不番の固着具を介して固定的に突設されている。また、15は開き戸3の自由端部3aの中に支持部材16を介して設けられ、かつ支軸を介して操作部が前後方向に移動する操作片で、本実施例では、発明の目的を達成するために、反転ラッチ12と共に、プッシュ・プル式の操作部材を採用している。17は操作片15に可動軸を介して該操作片15に共働するように設けられ、かつ錠箱11のロッキングピース13のロック状態を解除する作動腕で、この作動腕17は付勢バネで復帰方向に付勢されていると共に、前記支持部材16を構成する一つの第1支持片の案内開口を貫通して、その挿入先端部がロッキングピース13を押圧できる位置まで延びている。
上記構成に於いて、開き戸3の閉戸時、ラッチ用受け具14の突出部分は、例えば開き戸3の内壁に形成した挿入穴18を介して、該開き戸3の内部空間に入り込むと共に、該ラッチ用受け具14にラッチバネのバネ力により係入動作した反転ラッチ12は、復帰バネのバネ力により初期位置へと戻ったロッキングピース13でロックされ、一方、操作片15をプル操作すると、前記ロッキングピース13のロック状態は操作片15と共働する作動腕17の水平方向への位置変位により解除される。以下、本発明の特定要件について順次説明する。
(2)図3、図4…開き戸用ラッチのロック状態解除装置の要部
図3及び図4は、共に平面視から操作片15と作動腕17とロッキングピース13の関係を示す概略説明図である。図3は操作片15をプル操作する前の状態で、この時、反転ラッチ12は、ロッキングピース13の先端部で係止される(図12参照)。一方、図4は操作片15をプル操作した時の状態で、この時、ロッキングピース13は作動腕17の位置変位により、作動腕17の先端部で押圧されるので、係止解除の方向へと所定量回転する(図13参照)。
そこで、図3及び図4を参照にして、本実施例の主な要部を説明する。15は端面L型形状の操作片で、この操作片15の垂直板状基端部15aは後述する支軸で軸支されている。操作片15は、その垂直板状基端部15aに角度方向(例えば90度方向)に連設する垂直板状操作部15bを有し、垂直板状操作部15bの内面が指でプル操作される操作面と成る。
21は、図8で示すように、操作片用の上下一対の第1支持片で、この第1支持片21は、例えば図9で示すように、操作片15の上端面側と下端面側にそれぞれ固定的に配設される。22は操作片15の垂直板状基端部15aを枢支する垂直の支軸で、この支軸22は、端面或は断面コ字形状の前記第1支持片21及び操作片15の垂直板状基端部15aにそれぞれ形成した支持穴に差し込まれる。
一方、23は第1支持片21の案内長孔及び作動腕17の基端部の貫通孔を貫通して操作片15の中央部(垂直板状基端部と垂直板状操作部の交わる部位)の取付け穴に差込まれた垂直の可動軸で、この可動軸23は、図4で示すように、操作する者が操作片15の垂直板状操作部15bの操作面に指を掛け、矢印A方向にプル操作すると、操作片15が支軸22を支点に反時計方向へと回転するので、第1支持片21の案内長孔に案内されながら錠箱11側に水平移動する。
従って、可動軸23を介して操作片15の上端部側(本実施例)或は下端部側に配設された長尺状の作動腕17は、プッシュ・プル式の操作片15と共働しながら、かつ作動片用の付勢バネ24のバネ力に抗してロッキングピース13の方向へ水平移動する。付言すると、支持部材は、例えば図5で示すように、開き戸3の自由端部3aに直接又は間接的(本実施例)に固定された上下の第1支持片21、21を有し、長尺状の作動腕17は、これら上下の第1支持片の内、一方の第1支持片21に形成した案内長孔及び該作動腕17の基端部を貫通すると共に、操作片15の中央部に取付けられた垂直の可動軸23を介して、かつ可動軸用の付勢バネ24のバネ力に抗してロッキングピース13の方向へ位置変位する。前記可動軸用付勢バネ24は、例えば支軸22に巻装され、その一端部24aは第1支持片21の内壁面に圧接し、一方、他端部24bは可動軸23に圧接している。
(3)図5、図12、図13−錠箱側
図5、図12、図13を参照にして、錠箱11と、該錠箱11に設けられた主な部材を説明する。図5は、本発明の主要部Xの概略説明図、図12は反転ラッチ12がロッキングピース13にロックされている仮施錠状態、図13は作動腕の水平方向への位置変位により、ロッキングピース13のロックが解かれた状態である。さて、反転ラッチ12、ロッキングピース13等の錠箱側の構成部材は、公知乃至周知事項なので、ここでは、図12を参照にして簡単に説明する。錠箱11の作動腕用の開口25を有するフロント26の内側には、ラッチ枠27が固定されている。図12を基準にすると、ラッチ枠27の水平対向壁には、ロッキングピース13の先端部を受け入れる切欠状の開口が形成されている。また、水平対向壁に直交する垂直壁の内面には、ラッチバネ28用のバネ端支持部が突出形成されている。
次に、反転ラッチ12は、その後端部がラッチ枠27内に収まるようにフロント26のラッチ用開口に配設されている。ところで、反転式のラッチの構造に関しては、例えば特開平8−100559号公報、特許公開平9−325231号公報、特許公開平10−311173号公報、特開平11−112207号公報、特許公開2003−74245号公報等に記載されているように、当業者にとって周知事項である。したがって、反転ラッチ12の機能については簡単に説明する。反転ラッチ12は、開き戸3を開くと、ラッチ用受け具14の係合穴の縁部に摺接するので、ラッチバネ28のバネ力に抗して反転かつ後退動する。つまり、反転ラッチ12とラッチ受け29はラッチバネ28で押し付けられた状態で組み付けられているものの、反転ラッチ12は相対的な回動(ラッチ受けに対する反転ラッチの反転)は許容されている。したがって、操作片15を操作しながら開き戸3を手前へと開いた場合、反転ラッチ12はラッチバネ28のバネ力により、当初の位置へと戻る。
次に、ロッキングピース13の構成も周知事項なので、簡単に説明する。ラッチ枠27を基準にすると、該ラッチ枠27の垂直壁付近には、左右一対の固定枢軸30に軸支され、かつ一つの可動連結軸31を介して、鋏揺動可能に連結された左右一対のロッキングピース(ラッチ係止片)13が配設されている。そして、その親指状の先端部が、ラッチ枠27の上下の水平壁の各開口を介して反転ラッチ12の係合受け部に係合している。本実施例では、一方(下側)のロッキングピース13には、作動腕17の先端部に押し付けられる垂直状態の受け腕13aを有している。
上記構成に於いて、ロッキングピース13は、開き戸3の閉扉時のみならず、開扉時においても、その先端部が反転ラッチ12の係合受け部に係合していることから、操作片15をプル操作しない限り、常に反転ラッチ12を拘束している。なお、ロッキングピース13は、例えば一つの固定枢軸30に巻装されたロック用バネ32のバネ力により、常にロック方向に付勢されている。
(4)図6乃至図11−要部の部材
図6は操作片、作動腕、支持部材等の要部の操作する者の視点から見た説明図、図7は図6の矢印B方向から見た一部切欠の概略説明図、図8は操作片、作動腕、支持部材を構成する第1支持片、支軸、可動軸等の分解斜視図、図9は図8に於ける作動腕と、該作動腕の上端部側の第1支持片と、作動腕等を組立てた状態の概略斜視図、図10は上方の第1支持片が支持部材を構成する支持箱の前面板に固定された状態の斜視図、図11は支持部材を構成する支持箱、該支持箱の前面板に固定された操作片用の受け板(仮想線)等の斜視図である。
図6乃至図11を参照にして、本実施例の主要部或は要部の部材を説明する。まず、図6及び図7は、ユニット化された主要部或は要部の部材を示している。本実施例の構成部材は、左右の垂直固定部材に開き戸3を取付ける施工現場、開き戸3の自由端部3aに取付ける場所等に於いて、図5で示すように、錠箱11のフロント26に複数本の棒状固着具34を介して簡単に取り付けるために「ユニット化」されている。
そこで、図6を参照にして、ユニット化されている各部材を簡単に説明する。符号16は、前述したように、長尺状作動腕17用の支持部材で、本実施例では、前面開口の箱本体35aと、前記前面開口を閉じる前面板35bとから成る支持箱35と、この支持箱35の前記前面板35bの上端部と下端部に所定間隔を有して固定された上下一対の第1支持片21、21とから構成され、前記上方の第1支持片21に作動腕17が取付けられている。そして、実施例では、さらに前記前面板に35bに垂直方向の一端部が切欠された操作片用のケース枠状の受け板36が適宜に固定されている。したがって、ユニット化されている各部材には、前述した支軸22、可動軸23、可動軸用の付勢バネ24及び前記上下の第1支持片21、21の間に前記支軸22を介して前後方向に移動自在に設けられた操作片15も含まれている。
次に、図8乃至図11は、各部材の具体的構成を示す。まず、図8に於いて、上下の第1支持片21、21、支軸22、可動軸23等は同一なので、ここでは上方の各部材の構成を説明し、下方の各部材には便宜上同一の符号を付す。
第1支持片21は、端面コ字形状に形成され、その上下の水平対向壁には、支軸用の支持孔41と、可動軸用の案内長孔42がそれぞれ形成されている。また、前記水平対向壁の一端部を連結する垂直壁には、作動腕17が貫通する案内開口(窓)43が形成されている。そして、垂直壁の前記案内開口43の左右の部位には、小固着具44用の貫通小孔45が形成されている。
図10で示すように、第1支持片21は前記小固着具44を介して支持箱35の前面板35bの上端部に固定される。ここで、前記支持箱35の構成について、図11を参照にして付言すると、支持箱35は、フロント26の可動腕用開口25の水平ライン上に存在する左右一対の窓46、左右一対の棒状固着具34用の貫通孔47を有している。
作動腕17は、基端部17aが端面コ字形状に形成され、その連結壁から延びる長尺状の押腕部17bは、前述した第1支持片21の案内開口(窓)43、支持箱35の左右一対の窓46及びフロント26の開口25を貫通してロッキングピース13に接触可能な所まで入り込む。
垂直の可動軸23は、第1支持片21の案内長孔42及び作動腕17の基端部17aの貫通状の軸孔48を貫通して操作片15の中央部の取付け穴49に差込まれる。また、支軸22は第1支持片21の支持孔41と操作片15の垂直板状基端部15bの支持孔50に差し込まれる。そして、作動片用の付勢バネ24は、第1支持片21の内部に位置するように前記可動軸23に巻装される。このように、各部材は一つにユニット化され、例えば施工現場で複数本の棒状固着具34を介して錠箱11のフロント26に一体的に取り付けられ、しかも、これらの各部材は開き戸3の自由端部(縦框に相当する端部)3aに内装される。
上記構成に於いて、開き戸3の閉戸時、ラッチ用受け具14に係入動作した反転ラッチ12はロッキングピース13でロックされ、一方、操作片15をプル操作すると、前記ロッキングピース13のロック状態は操作片15と共働する作動腕17の水平方向の位置変位により解除される。
発明の実施の形態で示した実施例に於いて、一つにユニット化された各部材は、例えば施工現場での錠箱11に対する取り付け作業の効率化を図るために、複数本の棒状固着具34を介して錠箱11のフロント26に取り付けられる。そこで、支持部材16は、望ましくは、支持箱35と、この支持箱35の上端部と下端部に所定間隔を有して固定された上下一対の第1支持片21、21とから構成されている。しかし、本発明の所期の目的は、「保管・管理時、積載時、配送時、運搬時、施工後の使用時等に於いて、操作部材が邪魔にならないようにすること」、「意匠上、一般の需要者に、開き戸を見た目がスッキリするようなフラット感を与えること」及び「操作性が良いこと」なので、支持部材16の支持箱35は、必ずしも必要な要件ではない。したがって、支持箱35を用いない場合には、支持部材16の第1支持片が直接錠箱11のフロント26に取り付けられるから、このような場合には、前記錠箱11は開き戸3の自由端部に内装される。
なお、本発明の特定要件ではないので、特に図示しないが、ロッキングピース13のロック状態は、開き戸3の内壁面に設けた内側操作部材乃至該内側操作部材に設けた作動片を介して解除することができる(例えば特許文献1、特開2008−50864の図1を参照)。
また、操作片15は、望ましくは開き戸の自由端部或は自由端部寄りの部位にその全部が内装されるが、もちろん、開き戸3の横から操作片15をプル操作することができれば良いから、操作片15の操作端部の一部が開き戸3の自由端面から見えていても良い(一部露出状態可)。
次に、この実施例の欄を利用して、上述した開き戸用ラッチのロック状態解除装置Xを主要部とする建具Y(第2実施例)を説明する。図14乃至図16は建具Yの一例を示す各概略説明図である。この建具Yは、(a)第2実施例の左右の垂直固定部材1,2が、左右で一組のたて枠である点、(b)左右で一組のたて枠1,2には、横材55が固定される或いは固定されている点、(c)開き戸3の枢軸部aを構成する蝶番10の納まりが相違する点である。なお、前記横材55は、建具Yの特定要件ではなく、望ましくは、左右で一組のたて枠1,2の上端部と下端部に、図面で示すように下枠55aと上枠55bを一体的に固定し或いは固定することができる。また、開き戸3の枢軸部aとは、蝶番10と、この蝶番の一方の取付け板10aが固着される開き戸3の内端面と、蝶番の他方の取付け板10bが固着される左右いずれかのたて枠1,2の前壁1a、2bとから成る。
したがって、特定発明(第1実施例)の主要部を含む建具Yは、左右で一組のたて枠1,2と、これらのたて枠の前壁1a、2aを基準として左右いずれかのたて枠1,2の前壁1a、2aの外側(本実施例では右側のたて枠2の前壁2a)に開閉自在に取付けられる或いは取付けられた開き戸3と、この開き戸の枢軸部9とは反対側の開き戸の自由端部3aの内側に位置付けられる前記左右いずれかのたて枠の前壁(本実施例では左側のたて枠1の前壁1b)に突設され、かつ開き戸3の自由端部3a或は自由端部寄りの部位に内装の錠箱11の反転ラッチ12と係脱するラッチ用受け具14と、前記開き戸3の自由端部3aに支持部材16を介して内装され、かつ支軸22を介して操作部15bが前後方向に移動する操作片15と、この操作片に可動軸23を介して該操作片に共働するように設けられ、かつ前記錠箱11の反転ラッチ用のロッキングピース13のロック状態を解除する作動腕17とから成り、前記開き戸3の閉戸時、前記ラッチ用受け具14に係入動作した前記反転ラッチ12は前記ロッキングピース13でロックされ、一方、前記操作片15をプル操作すると、前記ロッキングピース13のロック状態は、該ロッキングピースに設けた受け腕13aと当接する前記作動腕17の水平方向の位置変位により解除される。そして、前記左右で一組のたて枠1,2の上端部と下端部には、直接又は間接的に下枠55aと上枠55bを一体的に固定し或いは固定することができる。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図13は本発明の最良の実施例(開き戸用ラッチのロック状態解除装置X)を示す各説明図。図14乃至図16は本発明の最良の実施例(特定発明の主要部を含む建具Y)を示す各説明図。
発明の実施の環境を示す概略説明図。 操作片をプル操作して、ロッキングピースのロック状態を解除したまま開き戸を開いた状態の概略説明図。 平面視から操作片と作動腕とロッキングピースの関係を示す概略説明図(プル操作前)。 平面視から操作片と作動腕とロッキングピースの関係を示す概略説明図(プル操作時)。 本発明の主要部Xの概略説明図。 要部の正面視からの概略説明図。 図6の矢印B方向から見た一部切欠の概略説明図。 図8は要部の分解斜視図。 図8に於ける作動腕と、上端部側の第1支持片と、作動腕等を組立てた状態の概略斜視図。 上方の第1支持片が支持部材を構成する支持箱の前面板に固定された状態の斜視図。 支持部材を構成する支持箱、該支持箱の前面板に固定された操作片用の受け板(仮想線)等の斜視図。 反転ラッチがロッキングピースでロックされている状態の説明図。 図11に於いて、ロックが解除された状態の説明図。 上枠を省略した建具Yの概略説明図。 下枠を省略した建具Yの概略説明図。 建具Yの縦断面概略説明図。
符号の説明
X…開き戸用ラッチのロック状態解除装置、Y…特定発明の主要部を含む建具、1…一方の垂直固定部材(例えば左側のたて枠)、2…他方の垂直固定部材(例えば右側のたて枠)、1a,2a…垂直の前壁、1b、2b…垂直の対向内壁、1c…垂直外壁、3…開き戸、3a…自由端部、4…扉ブラケット、5…棒状手摺り、6…錠片受け具、7…ロック棒、7a…摘み部、8…閂錠、9…枢軸部、10…蝶番、11…錠箱、12…反転ラッチ、13…ロッキングピース、13a…受け腕、14…ラッチ用受け具、15…操作片、16…支持部材、17…作動腕、18…挿入穴、21…第1支持片、22…支軸、23…可動軸、24…可動軸用付勢バネ、25…作動腕用開口、26…フロント、27…ラッチ枠、28…ラッチバネ、29…ラッチ受け、30…固定枢軸、31…可動連結軸、32…ロック用バネ、33…、34…棒状固着具、35…支持箱、35a…箱本体、35b…前面板、36…操作片用受け板、41…支軸用の支持孔、42…可動軸用の案内長孔、43…案内開口(窓)、45…小固着具44用貫通小孔、46…窓、47…棒状固着具用貫通孔、49…取付け穴、50…支持穴、55…横材、55a…下枠、55b…上枠。

Claims (6)

  1. 左右の垂直固定部材の前壁を基準として、該前壁の外側に開閉自在に配設された開き戸と、前記一方の固定部材の前壁に突設され、かつ開き戸の自由端部或は自由端部寄りの部位に内装の錠箱の反転ラッチと係脱するラッチ用受け具と、前記開き戸の自由端部に支持部材を介して内装され、かつ支軸を介して操作部が前後方向に移動する操作片と、この操作片に可動軸を介して該操作片に共働するように設けられ、かつ前記錠箱の反転ラッチ用のロッキングピースのロック状態を解除する作動腕とから成り、前記開き戸の閉戸時、前記ラッチ用受け具に係入動作した前記反転ラッチは前記ロッキングピースでロックされ、一方、前記操作片をプル操作すると、前記ロッキングピースのロック状態は、該ロッキングピースに設けた受け腕と当接する前記作動腕の水平方向の位置変位により解除されることを特徴とする開き戸用ラッチのロック状態解除装置。
  2. 請求項1に於いて、支持部材は、固着具を介して錠箱のフロントに取り付けられる支持箱と、この支持箱の上端部と下端部に所定間隔を有して固定された上下一対の第1支持片とから構成され、作動腕は前記上下一対の第1支持片のいずれか一方に支軸を介して取付けられ、また、前記操作片は前記上下の第1支持片の間に前記支軸を介して軸支され、いわゆるユニット化されていることを特徴とする開き戸用ラッチのロック状態解除装置。
  3. 請求項1に於いて、ラッチ用受け具は、開き戸の内壁面に形成した挿入穴を介して、該開き戸の内部空間に入り込むことを特徴とする開き戸用ラッチのロック状態解除装置。
  4. 請求項1に於いて、開き戸の内壁面には、一方の固定部材の垂直の対向内壁に設けた錠片受け具と係脱するロック棒を有する閂錠が設けられていることを特徴とする開き戸用ラッチのロック状態解除装置。
  5. 左右で一組のたて枠と、これらのたて枠の前壁を基準として左右いずれかのたて枠の前壁の外側に開閉自在に取付けられる或いは取付けられた開き戸と、この開き戸の枢軸部とは反対側の開き戸の自由端部の内側に位置付けられる前記左右いずれかのたて枠の前壁に突設され、かつ開き戸の自由端部或は自由端部寄りの部位に内装の錠箱の反転ラッチと係脱するラッチ用受け具と、前記開き戸の自由端部に支持部材を介して内装され、かつ支軸を介して操作部が前後方向に移動する操作片と、この操作片に可動軸を介して該操作片に共働するように設けられ、かつ前記錠箱の反転ラッチ用のロッキングピースのロック状態を解除する作動腕とから成り、前記開き戸の閉戸時、前記ラッチ用受け具に係入動作した前記反転ラッチは前記ロッキングピースでロックされ、一方、前記操作片をプル操作すると、前記ロッキングピースのロック状態は、該ロッキングピースに設けた受け腕と当接する前記作動腕の水平方向の位置変位により解除されることを特徴とする建具。
  6. 請求項5に於いて、左右で一組のたて枠には、横材が固定される或いは固定されていることを特徴とする建具。
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