JP5173701B2 - プリント配線板の配線パターンの形成方法およびプリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の配線パターンの形成方法およびプリント配線板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、プリント配線板の配線パターンの形成方法およびプリント配線板の製造方法に関するものである。
従来、プリント配線板の配線パターンの形成には、主にアディティブ法、サブトラクティブ法等が用いられている。このうちサブトラクティブ法による配線パターンの形成においては、まず銅箔等の導体層を絶縁層に積層した銅張積層板等の積層板に感光性レジスト層をラミネートまたは塗布する。そしてこの感光性レジスト層にフォトマスクを介して光源からの光を露光し、現像した後、配線パターンを形成する部分以外の導体層部分をエッチングにより除去して配線パターンを形成する。
感光性レジスト層への露光のために用いられるフォトマスクの作製には、露光パターンの形成方法としてプリント配線板設計用の支援システム(CAD:Computer Aided Design)が実用化されている。CADデータとして作成した露光パターン作成データをレーザ描画装置、電子ビーム描画装置などの自動描画装置に対応したデータ形式に変換してフォトマスクのベース材に描画することにより露光パターンを形成することができる(特許文献1参照)。
タッチパネル等に用いられるプリント配線板は、縦横に平行に配置された複数のライン部が交点部で交差する格子状の配線パターンを有している。このような格子状の配線パターンの形成に用いられるフォトマスクは、従来、図5(a)に示す形状を情報として有する露光パターン作成データ101に基づいて格子状の露光パターン102が形成される。
この露光パターン作成データ101は、図5(b)の配線パターン15のライン部16に対応する露光パターン102のライン部103が、配線パターン15の交点部17に対応する露光パターン102の交点部104で交差する格子状の露光パターン102が設定されている。そして露光パターン102の線幅を配線パターン15の配線幅の設計値Wに等しい線幅に設定し、この露光パターン作成データ101に基づきフォトマスクに露光パターン102を形成している。
特開2001−134627号公報
しかしながら、このように配線パターン15の配線幅の設計値Wに等しい線幅に設定して露光パターン102を形成したフォトマスクを用いた場合、このフォトマスクを介して感光性レジスト層を配置した積層板への露光を行い配線パターン15を形成すると、図5(b)に示すように絶縁層10の上に形成された配線パターン15の交点部17の線幅Wが配線幅の設計値Wに比べて異常に拡大して太くなり、配線幅の規格値を超えてしまうという問題点があった。さらに、配線パターン15のライン部16の線幅Wが配線幅の設計値Wに比べて細くなってしまうという問題点があった。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、格子状の配線パターンを形成するに際し、配線パターンの交点部の異常な拡大を防止し、さらに配線パターンのライン部の線幅も設計値に近づけることができ、全体として均一かつ目的とする設計値に近い配線幅を有する配線パターンを形成することができるプリント配線板の配線パターンの形成方法およびプリント配線板の製造方法を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
第1に、本発明のプリント配線板の配線パターンの形成方法は、絶縁層の上に導体層が積層された積層板における導体層の上に感光性レジスト層を配置し、配線パターンに対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを介して光源からの光を感光性レジスト層に露光した後、感光性レジスト層の未露光部分を除去することにより露出した導体層をエッチングにより除去して、縦横に平行に配置された複数のライン部が交点部で交差する格子状の配線パターンを形成する配線パターンの形成方法であって、配線パターンのライン部に対応する露光パターンのライン部が配線パターンの交点部に対応する露光パターンの交点部で交差する格子状の露光パターンを有するフォトマスクを作製するための露光パターン作成データを、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置から露光パターンの交点部に向かって線幅が細くなるように設定し、この露光パターン作成データに基づき形成された露光パターンを有するフォトマスクを用いて、フォトマスクを介して光源からの光を感光性レジスト層に露光する工程を含むことを特徴とする。
第2に、上記第1のプリント配線板の配線パターンの形成方法において、露光パターン作成データを、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅の設定値が配線パターンの配線幅の設計値よりも太くなるように設定し、露光パターンの交点部の線幅の設定値が配線パターンの配線幅の設計値よりも細くなるように設定することを特徴とする。
第3に、上記第1または第2のプリント配線板の配線パターンの形成方法において、露光パターン作成データを、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅の設定値が配線パターンの配線幅の設計値の1.1〜1.3倍となるように設定し、露光パターンの交点部の線幅の設定値が配線パターンの配線幅の設計値の0.3〜0.5倍となるように設定することを特徴とする。
第4に、本発明のプリント配線板の配線パターンの形成方法は、絶縁層の上に導体層が積層された積層板における導体層の上に感光性レジスト層を配置し、配線パターンに対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを介して光源からの光を感光性レジスト層に露光した後、感光性レジスト層の未露光部分を除去することにより露出した導体層をエッチングにより除去して、縦横に平行に配置された複数のライン部が交点部で交差する格子状の配線パターンを形成する配線パターンの形成方法であって、配線パターンのライン部に対応する露光パターンのライン部が配線パターンの交点部に対応する露光パターンの交点部で交差する格子状を成し、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置から露光パターンの交点部に向かって線幅が細くなる露光パターンを有するフォトマスクを用いて、フォトマスクを介して光源からの光を感光性レジスト層に露光する工程を含むことを特徴とする。
第5に、上記第4のプリント配線板の配線パターンの形成方法において、フォトマスクの露光パターンは、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅が配線パターンの配線幅の設計値よりも太く、露光パターンの交点部の線幅が配線パターンの配線幅の設計値よりも細いことを特徴とする。
第6に、上記第4または第5のプリント配線板の配線パターンの形成方法において、フォトマスクの露光パターンは、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅が配線パターンの配線幅の設計値の1.1〜1.3倍であり、露光パターンの交点部の線幅が配線パターンの配線幅の設計値の0.3〜0.5倍であることを特徴とする。
第7に、本発明のプリント配線板の製造方法は、上記第1ないし第6のいずれかの方法により絶縁層の上に配線パターンを形成する工程を含むことを特徴とする。
上記第1の発明によれば、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置から露光パターンの交点部に向かって線幅が細くなるように露光パターン作成データを設定しているので、この露光パターン作成データにより露光パターンを形成したフォトマスクを用いて露光、現像、エッチング等の工程により配線パターンを形成することで、配線パターンの交点部の異常な拡大を防止することができる。従って、全体として均一かつ目的とする設計値に近い配線幅を有する配線パターンを形成することができる。
上記第2の発明によれば、露光パターン作成データを、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅の設定値が配線パターンの配線幅の設計値よりも太くなるように設定し、露光パターンの交点部の線幅の設定値が配線パターンの配線幅の設計値よりも細くなるように設定することで、上記第1の発明の効果に加え、配線パターンの交点部の異常な拡大を防止すると共に配線パターンのライン部の線幅が細くなることを防止し設計値に近づけることができる。従って、全体として均一かつ目的とする設計値に近い配線幅を有する配線パターンを形成することができる。
上記第3の発明によれば、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅の設定値と、露光パターンの交点部の線幅の設定値を、配線パターンの配線幅の設計値に対して特定範囲内の比率に設定することで、上記第1および第2の発明の効果に加え、配線パターンの交点部の異常な拡大を確実に防止すると共に配線パターンのライン部の線幅が細くなることを確実に防止し設計値に近づけることができる。従って、全体として均一かつ目的とする設計値に近い配線幅を有する配線パターンを確実に形成することができる。
上記第4の発明によれば、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置から露光パターンの交点部に向かって線幅が細くなる露光パターンを有するフォトマスクを用いているので、このフォトマスクを用いて露光、現像、エッチング等の工程により配線パターンを形成することで、配線パターンの交点部の異常な拡大を防止することができる。従って、全体として均一かつ目的とする設計値に近い配線幅を有する配線パターンを形成することができる。
上記第5の発明によれば、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅を配線パターンの配線幅の設計値よりも太くし、露光パターンの交点部の線幅を配線パターンの配線幅の設計値よりも細くしているので、上記第4の発明の効果に加え、配線パターンの交点部の異常な拡大を防止すると共に配線パターンのライン部の線幅が細くなることを防止し設計値に近づけることができる。従って、全体として均一かつ目的とする設計値に近い配線幅を有する配線パターンを形成することができる。
上記第6の発明によれば、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅と、露光パターンの交点部の線幅を、配線パターンの配線幅の設計値に対して特定範囲内の比率に設定しているので、上記第4および第5の発明の効果に加え、配線パターンの交点部の異常な拡大を確実に防止すると共に配線パターンのライン部の線幅が細くなることを確実に防止し設計値に近づけることができる。従って、全体として均一かつ目的とする設計値に近い配線幅を有する配線パターンを確実に形成することができる。
上記第7の発明によれば、上記第1ないし第6の発明の方法により絶縁層の上に配線パターンを形成しているので、プリント配線板の格子状の配線パターンを全体として均一かつ目的とする設計値に近い配線幅とすることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1〜図3は、本発明の配線パターンの形成方法の第1の実施形態を説明する図であり、図1(a)はフォトマスクの露光パターン作成データを視覚的に示した図、図1(b)はその部分拡大図、図2はこの露光パターン作成データに基づいて作製したフォトマスクを用いて積層板に配線パターンを形成する工程を示した図であり、図2(a)は露光工程の断面図、図2(b)は現像後の平面図、図2(c)は導体層エッチング後の平面図、図3は形成された配線パターンを示した図である。
図1(a)に示す露光パターン作成データ1は、図2(a)の積層板12の上に配置した感光性レジスト層13に光源からの光を露光する際に感光性レジスト層13の上に配置されるフォトマスク14の露光パターン2を形成するための情報を含むデータである。
露光パターン作成データ1は、例えば、フォトマスク14への自動描画装置用のCADデータ等として構成されており、図1(a)、(b)ではこれを便宜的に視覚的に図示している。
図1(a)に示すように、露光パターン作成データ1は、背景の遮光部5と画される格子状の露光パターン2の輪郭位置が設定されている。露光パターン2は、図3の配線パターン15のライン部16に対応する露光パターン2のライン部3が、配線パターン15の交点部17に対応する露光パターン2の交点部4で交差する格子状を成している。
図1(b)に示すように、露光パターン2は、露光パターン2のライン部3における露光パターン2の交点部4間の中心位置3aから露光パターン2の交点部4に向かって線幅が次第に細くなるように設定されている。
本実施形態では、中心位置3aの線幅の設定値をWとし、交点部4に向かって線幅がテーパ状に直線的に細くなり交点部4の線幅の設定値がWとなるようにしている。
これらの設定値W、Wは、図3の配線パターン15を形成する際に目標となる図1(b)の点線で示す配線形状を得るために、配線パターン15の実際の配線幅Wの設計値Wを基準として決められたものである。
そして中心位置3aの線幅の設定値Wは、配線パターン15の配線幅Wの設計値Wよりも太くなるように設定されている。また、交点部4の線幅の設定値Wは、配線パターン15の配線幅Wの設計値Wよりも細くなるように設定されている。
中心位置3aの線幅の設定値Wは、好ましくは、配線パターン15の配線幅Wの設計値Wの1.1〜1.3倍であり、交点部4の線幅の設定値Wは、好ましくは、配線パターン15の配線幅Wの設計値Wの0.3〜0.5倍である。
中心位置3aの線幅の設定値Wが大き過ぎると、配線パターン15のライン部16の線幅が設計値Wよりも太くなり過ぎる場合がある。中心位置3aの線幅の設定値Wが小さ過ぎると、配線パターン15のライン部16の線幅が設計値Wよりも細くなり過ぎる場合がある。
交点部4の線幅の設定値Wが大き過ぎると、配線パターン15の交点部17が設計値Wを超えて異常に拡大する場合がある。交点部4の線幅の設定値Wが小さ過ぎると、配線パターン15の交点部17が断線する場合がある。
以上に説明した露光パターン作成データ1を用いて、図2(a)に示すフォトマスク14に露光パターン2を形成する。露光パターン2の形成には、一般に用いられているリソグラフィーの手法を適用することができる。例えば、CADデータとして作成した露光パターン作成データ1をレーザ描画装置、電子ビーム描画装置などの自動描画装置に対応したデータ形式に変換してフォトマスク14のベース材に露光パターン2を描画することができる。
レーザ描画装置(レーザプロッタ)により露光パターン2を描画する際には、フォトマスク14のベース材としてフィルムを用いる場合には円筒ドラムタイプのレーザプロッタを用いることができる。フォトマスク14のベース材としてガラス基板を用いる場合にはフラットテーブルタイプのレーザプロッタを用いることができる。
フォトマスク14の作製には、一般にフォトマスク14のベース材にハロゲン化銀乳剤層を形成する方法や、金属薄膜を用いる方法等が適用されている。フォトマスク14のベース材にハロゲン化銀乳剤層を形成する方法では、ハロゲン化銀乳剤層に対してレーザプロッタにより所望の露光パターン2を描画し、その後現像、定着処理等によってフォトマスク14に露光パターン2を形成する。金属薄膜を用いる方法では、ガラス基板等の上にスパッタリング等によりクロム等の金属薄膜を被着し、次いでフォトレジストを塗布し、レーザ光によって所望の露光パターン2を描画し、その後現像、金属薄膜のエッチング等によってフォトマスク14に露光パターン2を形成する。
なお、露光パターン作成データ1において設定した露光パターン2の形状と、実際にフォトマスク14に形成された露光パターン2の形状とは、上記したようなリソグラフィーの手法によりフォトマスク14に露光パターン2を形成することで実質的に一致させることができる。
以上のようにして露光パターン作成データ1に基づき形成された露光パターン2を有するフォトマスク14を用いて、図2(a)に示すように積層板12の上にラミネートまたは塗布により配置した感光性レジスト層13に不図示の光源からの光をフォトマスク14を介して露光する。
次に、図2(b)に示すように、感光性レジスト層13の未露光部分をアルカリ現像液等により除去して積層板12の導体層11を露出させる。
次に、図2(c)に示すように、露出した導体層11を酸性エッチング液等により除去して絶縁層10を露出させる。
最後に、剥離液等により配線パターン15の上に残存する感光性レジスト層13を除去する。以上の工程を経て、図3に示すように縦横に平行に配置された複数のライン部16が交点部17で交差する格子状の配線パターン15を形成することができる。
以上において、露光のための光源としては、紫外光や短波長可視光等の照射装置を用いることができる。感光性レジスト層13としては、ドライフィルムレジスト、液状レジスト等を用いることができる。
積層板12としては、図2(a)に示すように絶縁層10にガラスエポキシ樹脂等を用いたリジッド金属張積層板、絶縁層10にポリイミド樹脂等を用いたフレキシブル金属張積層板等を用いることができる。
そして以上の方法により図3に示す配線パターン15を形成し、必要に応じてプリント配線板の製造に一般に適用されている各種の加工を施して、プリント配線板を製造することができる。本発明により製造されるプリント配線板の具体例としては、リジッド基板、フレキシブル基板、リジッドフレキシブル基板等を挙げることができ、これらは片面基板、両面基板、多層基板のいずれであってもよい。
以上のようにして形成された図3の配線パターン15は、配線幅Wがライン部16と交点部17で均一であり、設計値Wとほぼ等しくなる。従って、従来のように交点部17が異常拡大することや、ライン部16が設計値Wに比べて細くなることを防止することができる。
図4は、本発明の第2の実施形態を説明する図であり、図4(a)はフォトマスクの露光パターン作成データを視覚的に示した図、図4(b)はその部分拡大図である。
図4(a)に示す露光パターン作成データ1は、基本的な構成は図1と同様であり、露光パターン2は、図3の配線パターン15のライン部16に対応する露光パターン2のライン部3が、配線パターン15の交点部17に対応する露光パターン2の交点部4で交差する格子状を成している。そして露光パターン2は、露光パターン2のライン部3における露光パターン2の交点部4間の中心位置3aから露光パターン2の交点部4に向かって線幅が次第に細くなるように設定されている。
そして本実施形態では、図4(b)に示すように、中心位置3aの線幅の設定値をWとし、交点部4に向かって線幅がテーパ状に曲線的に細くなり交点部4の線幅の設定値がWとなるようにしている。中心位置3aの線幅の設定値Wは、配線パターン15の配線幅Wの設計値Wよりも太くなるように設定されており、交点部4の線幅の設定値Wは、配線パターン15の配線幅Wの設計値Wよりも細くなるように設定されている。
このように、露光パターン2のライン部3を中心位置3aから露光パターン2の交点部4に向かって曲線的に細くなるように設定した場合にも、上記第1の実施形態と同様に、この露光パターン作成データ1により露光パターン2をフォトマスク14に形成し、このフォトマスク14を用いて形成した配線パターン15は、図3に示すように配線幅Wがライン部16と交点部17で均一であり、設計値Wとほぼ等しくなる。従って、従来のように交点部17が異常拡大することや、ライン部16が設計値Wに比べて細くなることを防止することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
図1(a)、(b)に示すように格子状の露光パターン2を有する露光パターン作成データ1をCADデータとして作成した。露光パターン2のライン部3における露光パターン2の交点部4間の中心位置3aの線幅の設定値Wと、交点部4の線幅の設定値Wを下記表1に示すように変更して、実施例1〜3、比較例1、および参考例1〜6の露光パターン作成データ1を得た。表1の設定値W、Wは、目的とする配線パターン15の配線幅の設計値Wを10としたときの相対値(補正値)で示している。なお、目的とする配線パターン15の配線幅の設計値Wは20μmとし、配線パターン15の格子間隔(配線間距離)が300μmとなるように露光パターン作成データ1を設定した。
実施例1〜3および参考例1〜6では中心位置3aから交点部4に向かって線幅がテーパ状に直線的に細くなるように露光パターン作成データ1を設定し、比較例1では従来技術と同様に目的とする配線パターン15の配線幅の設計値Wと同一の線幅となるように露光パターン作成データ1を設定した。
フォトマスク14への露光パターン2の形成に通常用いられている手法に従って、露光パターン作成データ1をレーザプロッタに対応したデータ形式に変換してレーザプロッタによりフォトマスク14のベース材に露光パターン2を描画し、現像等の処理を行いフォトマスク14を作製した。
積層板12としてフレキシブル銅張積層板(松下電工(株)製、FELIOS R−F775、厚み18μmの電解銅箔を厚み25μmのポリイミド絶縁層の両面に積層した銅張積層板)を用い、その上に感光性レジスト層13としてドライフィルムレジスト(旭化成エレクトロニクス(株)製、サンフォートAK3011)をラミネートし、サブトラクティブ法による通常の手法に従って、プリベーク、フォトマスク14を介した紫外線露光、現像、ポストベーク、エッチング、剥離液によるドライフィルムレジストの除去を行い配線パターン15を形成した。紫外線露光には(株)オーク製作所製のロール to ロール自動露光機を用い、エッチングラインには東京化工機(株)製のロールtoロールラインを用いた。
実施例1〜3、比較例1、および参考例1〜6における、露光パターン2の線幅設定値W、Wと、配線パターン15の配線幅との関係を表1に示す。
Figure 0005173701
表1より、実施例1〜3では、中心位置3aの線幅の設定値Wを配線パターン15の配線幅の設計値Wの1.1〜1.3倍とし、交点部4の線幅の設定値Wを配線パターン15の配線幅の設計値Wの0.3〜0.5倍とすることで、交点部17が異常拡大することがなく、ライン部16も設計値Wに近くなった。
比較例1では、設定値W、Wを従来のように配線幅の設計値Wと等しくした結果、交点部17が異常拡大し、ライン部16も設計値Wと比べて細くなった。
参考例1では、ライン部16は設計値Wに近くなったが、交点部4の線幅の設定値Wが小さ過ぎるため、交点部17が断線した。
参考例2〜6では、ライン部16は設計値Wに近くなったが、交点部4の線幅の設定値Wが大き過ぎるため、交点部17が拡大する傾向が見られた。
本発明の配線パターンの形成方法の第1の実施形態を説明する図であり、(a)はフォトマスクの露光パターン作成データを視覚的に示した図、(b)はその部分拡大図である。 図1の露光パターン作成データに基づいて作製したフォトマスクを用いて積層板に配線パターンを形成する工程を示した図であり、(a)は露光工程の断面図、(b)は現像後の平面図、(c)は導体層エッチング後の平面図である。 図2の工程により形成された配線パターンを示した図である。 本発明の第2の実施形態を説明する図であり、(a)はフォトマスクの露光パターン作成データを視覚的に示した図、(b)はその部分拡大図である。 従来の配線パターンの形成方法を説明する図であり、(a)はフォトマスクの露光パターン作成データを視覚的に示した図、(b)はそれを用いて形成された配線パターンを示した図である。
符号の説明
1 露光パターン作成データ
2 露光パターン
3 ライン部
3a 中心位置
4 交点部
10 絶縁層
11 導体層
12 積層板
13 感光性レジスト層
14 フォトマスク
15 配線パターン
16 ライン部
17 交点部
W 配線幅の設計値
ライン部の中心位置の線幅の設定値
交点部の線幅の設定値

Claims (7)

  1. 絶縁層の上に導体層が積層された積層板における導体層の上に感光性レジスト層を配置し、配線パターンに対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを介して光源からの光を感光性レジスト層に露光した後、感光性レジスト層の未露光部分を除去することにより露出した導体層をエッチングにより除去して、縦横に平行に配置された複数のライン部が交点部で交差する格子状の配線パターンを形成するプリント配線板の配線パターンの形成方法であって、配線パターンのライン部に対応する露光パターンのライン部が配線パターンの交点部に対応する露光パターンの交点部で交差する格子状の露光パターンを有するフォトマスクを作製するための露光パターン作成データを、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置から露光パターンの交点部に向かって線幅が細くなるように設定し、この露光パターン作成データに基づき形成された露光パターンを有するフォトマスクを用いて、フォトマスクを介して光源からの光を感光性レジスト層に露光する工程を含むことを特徴とするプリント配線板の配線パターンの形成方法。
  2. 露光パターン作成データを、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅の設定値が配線パターンの配線幅の設計値よりも太くなるように設定し、露光パターンの交点部の線幅の設定値が配線パターンの配線幅の設計値よりも細くなるように設定することを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板の配線パターンの形成方法。
  3. 露光パターン作成データを、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅の設定値が配線パターンの配線幅の設計値の1.1〜1.3倍となるように設定し、露光パターンの交点部の線幅の設定値が配線パターンの配線幅の設計値の0.3〜0.5倍となるように設定することを特徴とする請求項1または2に記載のプリント配線板の配線パターンの形成方法。
  4. 絶縁層の上に導体層が積層された積層板における導体層の上に感光性レジスト層を配置し、配線パターンに対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを介して光源からの光を感光性レジスト層に露光した後、感光性レジスト層の未露光部分を除去することにより露出した導体層をエッチングにより除去して、縦横に平行に配置された複数のライン部が交点部で交差する格子状の配線パターンを形成するプリント配線板の配線パターンの形成方法であって、配線パターンのライン部に対応する露光パターンのライン部が配線パターンの交点部に対応する露光パターンの交点部で交差する格子状を成し、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置から露光パターンの交点部に向かって線幅が細くなる露光パターンを有するフォトマスクを用いて、フォトマスクを介して光源からの光を感光性レジスト層に露光する工程を含むことを特徴とするプリント配線板の配線パターンの形成方法。
  5. フォトマスクの露光パターンは、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅が配線パターンの配線幅の設計値よりも太く、露光パターンの交点部の線幅が配線パターンの配線幅の設計値よりも細いことを特徴とする請求項4に記載のプリント配線板の配線パターンの形成方法。
  6. フォトマスクの露光パターンは、露光パターンのライン部における露光パターンの交点部間の中心位置の線幅が配線パターンの配線幅の設計値の1.1〜1.3倍であり、露光パターンの交点部の線幅が配線パターンの配線幅の設計値の0.3〜0.5倍であることを特徴とする請求項4または5に記載のプリント配線板の配線パターンの形成方法。
  7. 請求項1ないし6いずれか一項に記載の方法により絶縁層の上に配線パターンを形成する工程を含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
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