JP5171286B2 - マトリックスコンバータ制御装置 - Google Patents

マトリックスコンバータ制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、マトリックスコンバータの制御技術に関するもので、スイッチング周波数に関する。
従来のマトリックスコンバータとその制御器の構成図を図2に示す。9つの双方向スイッチによって構成されるマトリックスコンバータ主回路4は、入力LCフィルタ2を介して三相交流電源1が入力され、出力に接続された負荷3に任意の振幅および任意の周波数の三相交流電圧を供給すると同時に入力電流正弦波化制御と入力力率制御をするものである。マトリックスコンバータ主回路4と負荷3の間には負荷電流検出器6が接続されており、マトリックスコンバータ制御装置5に負荷電流検出器6が検出する電流iu、iv、iwが入力される。
入力LCフィルタ2は例えば図3のような構成をしており、電源電流の平滑化と同時に入力LCフィルタ2のコンデンサ両端電圧Ers、Etsの検出も同時に行うものとしている。ここで、LCフィルタ2の電圧降下は無視できるものとしてものとしており、検出電圧Ers、Etsはマトリックスコンバータ制御装置5に入力される。
マトリックスコンバータ制御装置5ではマトリックスコンバータ主回路4を構成する9つの双方向スイッチをスイッチングするPWM信号を生成する。電源電圧位相演算器56には三相交流電源1の線間電圧Ers、Etsが入力され、これを相電圧に変換し、さらに3相2相変換することで三相交流電源1の電圧ベクトルを得る。これにより、三相交流電源1の振幅E(以下、電源電圧振幅)とその位相θ(以下、電源電圧位相)を得ている。入力LCフィルタ2の電圧降下が無視できるならば、入力LCフィルタ2の出力コンデンサの両端の電圧を検出して、Ers、Etsとしてもよい。
規格化出力電圧指令生成器55では、電源電圧位相演算器56の出力である電源電圧振幅Eとその電源電圧位相θから、電源相電圧の最大のものをEmax、中間の大きさのものをEmid、最小のものをEminと求める。また、EmaxとEminの差をemax、EmidとEminの差をemidとおく。emaxは例えば図4のようになる。ここで、出力電圧指令値をVus,Vvs,Vwsし、
Vus=Vo・cos(Φ) (1)
Vvs=Vo・cos(Φ−2/3・π) (2)
Vws=Vo・cos(Φ−4/3・π) (3)
とする。ただし、Voは出力相電圧の振幅、Φは出力電圧の位相である。規格化出力電圧指令生成器55は、(1)(2)(3)式と、三角波キャリアの振幅Aと、emaxを用いて、規格化出力電圧指令Vuc、Vvc、Vwcを
Vuc=Vus・A/emax (4)
Vvc=Vvs・A/emax (5)
Vwc=Vws・A/emax (6)
のように求めて出力する。
さらに、規格化出力電圧指令生成器55は、三相交流電源1の中間の電圧を出力している相(以下中間相)に流すべき電流Icを求める。Icが三相正弦波電流の一部になるように制御されるならば、すべての三相電源電流は正弦波状に制御される。また、電源電流の位相が電源電圧と同相に制御されるのならば、三相電源1の力率は1となる。電流Icは例えば図5のような波形となる。中間相電流Icは、負荷電流Iu,Iv,Iwと中間相接続率Ku’,Kv’,Kw’によって
Ic=Iu・Ku’+Iv・Kv’+Iw・Kw’ (8)
と表される。
次に、各出力相を電源中間相に接続する時間比率(以下、中間相接続率)Ku’,Kv’,Kw’を求める。IxがIcと同符号の場合はKx’=Ic/Isumであり、異符号の場合はKx’=0とする。ここでxはu,v,wで表される出力相を意味し、IsumはIu,Iv,Iwの内でIcと同符号のものの総和である。例えばIc>0,Iu>0,Iv<0,Iw<0ならば、Ku’=Ic/Iu,Kv’=Kw’=0となる。またIc<0,Iu>0,Iv<0,Iw<0ならば、Ku’=0,Kv’=Kw’=Ic/(Iv+Iw)となる。このように、Icと同符号の出力相が2つある場合は、それらの相の中間相接続率は等しい値となる。以上の演算により、中間相接続率Ku’,Kv’,Kw’は求められる。(非特許文献1参照)
指令信号波生成器53は、中間相接続率Ku’,Kv’,Kw’と電源電圧振幅Eと電源電圧位相θから得られたVuc,Vvc,Vwc,emid,emaxから三角波キャリアと比較されるべき指令信号波
KuH=Vuc+A・Ku’・G (9)
KuL=VuH−A・Ku’ (10)
KvH=Vvc+A・Kv’・G (11)
KvL=VvH−A・Kv’ (12)
KwH=Vwc+A・Kw’・G (13)
KwL=VwH−A・Kw’ (14)
を求めて出力する。KuH、KuL、KvH、KvL、KwH、KwLは、それぞれ比較器52に入力される。
ここで、Gは、
G=1−emid/emax (15)
であり、例えば図6のようになる。
三角波キャリア信号生成器51は、振れ幅Aの三角波キャリアCを出力し、比較器52はその三角波キャリアCと指令信号波生成器53の出力とを比較した結果としてFmを出力する。ただし、mは出力のu,v,w相のどれかを表す。ここで、C<VmLならばFm=0、VmL<C<VmHならばFm=1、VmH<CならばFm=2となり、Fm=0は、出力のm相を三相電源1の最大相に接続することを意味し、Fm=1は、出力のm相を三相電源1の中間相に接続することを意味し、Fm=2は、出力のm相を三相電源1の最小相に接続することを意味する。比較器53の出力と位相θに応じたスイッチング信号をマトリックスコンバータに出力する。例えばFu=0,0<θ<60ならば、u相は電源の最大相であるR相に接続することになるので、SuR=ON,SuS=SuT=OFFとなる。
この様な構成とすることで、負荷3に印加される電圧は、電圧指令Vus,Vvs,Vws通りとなり、電源電流波形も例えば正弦波とすることができ、電源力率も例えば1とすることができるようになる。
中小路元、小林広介、佐藤之彦 他著:「マトリックスコンバータの入出力電流を正弦波化するPWM制御方式の提案」、電気学会半導体電力変換研究会論文NO.SPC−03−36、61〜66頁
従来技術によるマトリックスコンバータ制御構成では、キャリア一周期における転流回数が8回あるいは10回となっていた。よって、1キャリア周期内において9個の双方向スイッチに対して平均9回の転流が行われると考えると、従来技術の平均のスイッチング周波数はキャリア周波数に等しい。もし、マトリックスコンバータの出力電圧ひずみと入力電流ひずみをできるだけ抑制しつつスイッチング周波数をキャリア周波数以下に低減させることができるのならば、それはスイッチング損の低減につながる。よって従来技術には、より低減させたマトリックスコンバータのスイッチング周波数による駆動を実現させるといった課題があった。
9つの双方向スイッチを用いて、三相交流電源から可変周波数可変電圧の3相電圧を出力するマトリックスコンバータの入力に、三相交流電源が入力LCフィルタを介して接続され、さらに、前記マトリックスコンバータの出力には電流検出器を介して負荷が接続されている構成であって、前記入力LCフィルタの入力あるいは出力より検出された前記三相交流電源の電圧瞬時値より該三相交流電源電圧振幅と該三相交流電源電圧位相を検出する電源電圧位相演算器と、前記三相交流電源電圧振幅と前記三相交流電源電圧位相より前記マトリックスコンバータの出力電圧指令値に相当する規格化出力電圧指令を演算する規格化出力電圧指令生成器と、前記三相交流電源電圧振幅と前記三相交流電源電圧位相と前記規格化出力電圧指令生成器と前記電流検出器によって検出された該マトリックスコンバータの出力電流とから前記三相交流電源の電圧の中間の大きさの相に前記負荷の各相を接続する時間的比率であるところの中間相接続率を演算して出力する中間相接続率演算器と、三角波キャリアを生成する三角波キャリア信号生成器と、前記三相交流電源電圧振幅と前記三相交流電源電圧位相と前記中間相接続率と前記出力電圧指令値とから前記三角波キャリア信号と比較されるべき指令信号波を生成する指令信号波生成器と、前記指令信号波と前記三角波キャリアとの比較結果を用いて前記9つの双方向スイッチを制御するPWM信号を得る比較器から成るマトリックスコンバータ制御装置において、
前記9つの双方向スイッチの各々の平均スイッチング周波数が、前記三角波キャリア発生器のキャリア周波数の2/3倍となるような中間相接続率を演算する中間相接続率演算器を具備する事を特徴とする。
請求項1の発明によれば、9つの双方向スイッチを用いて、三相交流電源から可変周波数可変電圧の3相電圧を出力するマトリックスコンバータの入力に、三相交流電源が入力LCフィルタを介して接続され、さらに、前記マトリックスコンバータの出力には電流検出器を介して負荷が接続されている構成であって、前記入力LCフィルタの入力あるいは出力より検出された前記三相交流電源の電圧瞬時値より該三相交流電源電圧振幅と該三相交流電源電圧位相を検出する電源電圧位相演算器と、前記三相交流電源電圧振幅と前記三相交流電源電圧位相より前記マトリックスコンバータの出力電圧指令値に相当する規格化出力電圧指令を演算する規格化出力電圧指令生成器と、前記三相交流電源電圧振幅と前記三相交流電源電圧位相と前記規格化出力電圧指令生成器と前記電流検出器によって検出された該マトリックスコンバータの出力電流とから前記三相交流電源の電圧の中間の大きさの相に前記負荷の各相を接続する時間的比率であるところの中間相接続率を演算して出力する中間相接続率演算器と、三角波キャリアを生成する三角波キャリア信号生成器と、前記三相交流電源電圧振幅と前記三相交流電源電圧位相と前記中間相接続率と前記出力電圧指令値とから前記三角波キャリア信号と比較されるべき指令信号波を生成する指令信号波生成器と、前記指令信号波と前記三角波キャリアとの比較結果を用いて前記9つの双方向スイッチを制御するPWM信号を得る比較器から成るマトリックスコンバータ制御装置において、
前記指令信号波生成器が出力する信号のうち、前記マトリックスコンバータの出力電圧の最大の相電圧に関する信号の一つが必ず前記三角波キャリア信号のトップにあり、前記マトリックスコンバータの出力電圧の最小の相電圧に関する信号の一つが必ず前記三角波キャリア信号のボトムとなるような中間相接続率を演算する中間相接続率演算器を具備する事を特徴とする。
従来技術と比較して、スイッチング周波数がキャリア周波数の2/3倍で駆動させることが可能となる。これによりスイッチング損失の低減に寄与することができる。
マトリックスコンバータのスイッチング周波数がキャリア周波数の2/3倍で駆動させる目的を、部品を追加することなく、しかも従来技術と比較して出力電圧高調波を抑制しつつ、中間相接続率の演算を変更するだけで実現した。
図1によって発明のマトリックスコンバータ制御装置の説明をする。発明の中間相接続率演算器541以外の構成は従来法である図2に示した構成と相違ないので説明を省略する。発明の中間相接続率演算器541は以下に示す5つのパターンの中間相接続率KxN、KyN、KzNを演算し、たとえば後述する(44)式を用いて適切な一組を選択して出力する。ただし、N=1、2,3,4,5のどれかである。また、出力電圧の最大相をx、中間相をy、最小相をzと表記することにする。
KxH=X+A・Kx・G (16)
KxL=KxH−A・Kx (17)
KyH=Y+A・Ky・G (18)
KyL=KyH−A・Ky (19)
KzH=Z+A・Kz・G (20)
KzL=KcH−A・Kz (21)
となる。ここで、
X=Vxs・A/emax、Y=Vys・A/emax、Z=Vzs・A/emaxであり、VxsはVus、Vvs、Vwsの内で最大のものであり、同じくVysはVus、Vvs、Vwsの内で中間のものであり、VzsはVus、Vvs、Vwsの内で最小のものを表す。
中間相接続率演算Kx1、Ky1、Kz1(パターン1)について説明する。Kx1、Ky1、Kz1は、指令信号波KxHとKyHが三角波キャリア信号生成器51の出力信号(以下、三角波キャリアと表記)のトップに等しくなり、KzLが三角派キャリアのボトムに等しくなるように演算される。このようにすることで、Kx1≠0、Ky1≠0、Kz1≠0の場合は、三角波キャリア1周期内に転流する回数は6回となり、従来技術と比較してスイッチング周波数が低減される。そのためには、3つの制約条件が必要であり、出力最大相は入力最大相と入力中間相にのみ接続する(条件A)、出力中間相は入力最大相と入力中間相にのみ接続する(条件B)、出力最小相は入力中間相と入力最小相にのみ接続する(条件C)ようにすれば良い。ここで、キャリア振幅Aを1と仮定すると、条件A、条件Bより、|KxH−KzL|=1、|KyH−KzL|=1なので、
(数1)
X−Z+G・Kx+(1−G)・Kz−1=0 (22)
(数2)
Y−Z+G・Ky+(1−G)・Kz−1=0 (23)
が求まる。(22)式と(23)式と(8)式の連立方程式を解くと中間相接続率はそれぞれ
(数3)
Figure 0005171286
(数4)
Figure 0005171286
(数5)
Figure 0005171286
と求まる。中間相接続率演算パターン1は例えば図7のようになる。つまり、三角波キャリアと指令信号波KuH、KuL、KvH、KvL、KwH、KwLとの比較がキャリア周期内で6回しか行われない。つまり転流回数は6回ということである。従来技術では最大10回の転流がキャリア1周期内で行われたので、大幅なスイッチング周波数低減につながる。以下、パターン2〜5についても同様である。また、従来技術では出力最大相から出力最小へのスイッチングと出力最小相から出力最大相へのスイッチングが行われていたが、パターン1によるスイッチングではそれが行われない。これにより、出力PWM電圧の1パルスにおける電圧変動が従来技術と比較して少なくなるので、出力電圧高調波が従来技術よりも抑制されるといったメリットがある。ただし、後述するパターン5は出力最大相と出力最小相を直接スイッチングする。
中間相接続率演算Kx2、Ky2、Kz2(パターン2)について説明する。Kx2、Ky2、Kz2はKxHが三角派キャリアのトップに等しく、KyL、KzLが三角波キャリアのボトムに等しい値となるように演算される。このようにすることで、パターン1の場合と同様にKx2≠0、Ky2≠0、Kz2≠0の場合は従来技術と比較してスイッチング周波数が低減される。そのための制約条件は以下に示す3つでありm出力最大相は入力最大相と入力中間相にのみ接続(条件A)。出力中間相は入力中間相と入力最小相にのみ接続(条件D)。出力最小相は入力中間相と入力最小相にのみ接続(条件C)とすればよい。条件4、条件5より、|KxH−KzL|=1、|KxH−KyL|=1なので、
(数6)
X−Y+G・Kx+(1−G)・Ky−1=0 (27)
が求まる。式(27)式(22)式(8)式の連立方程式を解くと中間相接続率はそれぞれ
(数7)
Figure 0005171286
(数8)
Figure 0005171286
(数9)
Figure 0005171286
と求まり、たとえば図8のようになる。
中間相接続率演算Kx3、Ky3、Kz3(パターン3)について説明する。Kx3、Ky3、Kz3はKxHおよびKxLが三角波キャリアのトップに等しく、KzLが三角波キャリアのボトムとなるように演算される。そのためには、出力最大相は入力最大相にのみ接続する(条件E)。出力中間相は最大、中間、最小すべての相に接続(条件F)。出力最小相は入力中間相と入力最小相にのみ接続(条件C)ようにすれば良い。ここで、条件Eが成り立つならば、Kx=0であるので、(8)式と(22)式は
(数10)
ic=Ky・iy+Kz・iz (31)
(数11)
X−Z+(1−G)・Kz−1=0 (32)
と書き換えられる。(31)式と(32)式の連立方程式を解くと
(数12)
Ky3=−(X・iz−Z・iz+ic−G・ic−iz)/iy/(−1+G)
(33)
(数13)
kz3=(X−Z−1)/(−1+G) (34)
と中間相接続率パターン3が求められる。
中間相接続率演算Kx4、Ky4、Kz4(パターン4)について説明する。Kx4、Ky4、Kz4は、KxHが三角波キャリアのトップに等しく、KzLとKzHが三角波キャリアのボトムになるように演算される。これを実現するためには、出力最大相は入力最大相と入力中間相に接続(条件A)。出力中間相は最大、中間、最小すべての相に接続(条件F)。出力最小相は入力最小相にのみ接続(条件G)するようにすればよい。条件Gより、Kz=0であるので、(8)式と(22)式は
(数14)
ic=Kx・ix+Ky・iy (35)
(数15)
X−Z+G・Kx−1=0 (36)
と書き換えられる。(35)式と(36)式の連立方程式を解くと
(数16)
Kx4=−1/G・(X−Z−1) (37)
(数17)
Kx4=−1/G・(X−Z−1) (38)
(数18)
Ky4=(−ix+G・ic+ix・X−ix・Z)/G/iy (39)
が求まる。
中間相接続率演算Kx5、Ky5、Kz5(パターン5)について説明する。Kx5、Ky5、Kz5は、KxHが三角波キャリアのトップに等しく、KzLが三角波キャリアのボトムに等しく、KyHとKyLが等しい(Ky5=0)となるように演算される。よって、出力最大相は入力最大相と入力中間相に接続(条件A)。出力中間相は最大、最小相に接続(条件H)、出力最小相は入力最小相と入力中間相にのみ接続(条件C)の3つの制約条件のもとKx5、Ky5、Kz5を演算すれば良い。条件Hより、Ky=0なので、(8)式は
(数19)
ic=Kx・ix+Kz・iz (40)
と書き換えられ、(8)式と(22)式の連立方程式を解くと
(数20)
Kx5=−(X・iz−Z・iz+ic−G・ic−iz)/(G・iz−ix+G・ix) (41)
(数21)
Kx5=−(X・iz−Z・iz+ic−G・ic−iz)/(G・iz−ix+G・ix) (42)
(数22)
Figure 0005171286
が求まる。
以上の演算により、発明の中間相接続率演算器541は前述した5つのパターンの中間相接続率KxN、KyN,KzN(N=1,2,3,4,5)を求め、例えば以下に示すような
(数23)
Figure 0005171286
が最小となるパターンのKxN、KyN,KzNをKx、Ky、Kzとして発明の中間相接続率演算器541の出力とする。
本発明は従来のマトリックスコンバータと比較して、スイッチング損の上昇を最小減に抑えつつ歪みの少ない出力を得られるものであり、昇降機、エレベータ、エスカレータ、遠心分離機、ビルおよび研究所の電源設備に応用が可能である。
本発明のマトリックスコンバータ制御装置を示す図である。 従来のマトリックスコンバータ制御装置を示す図である。 入力LCフィルタを説明するための図である。 入力電源電圧と位相の関係を説明するための図である 入力力率1での中間相電流icと電源電流ir,is,itとの位相の関係を説明するための図である。 変数Gと位相の関係を説明するための図である。 中間相接続率パターン1を説明するための図である。 中間相接続率パターン2を説明するための図である。
符号の説明
1 三相交流電源
2 入力LCフィルタ
3 負荷
4 マトリックスコンバータ主回路
5 マトリックスコンバータ制御装置
51 三角波キャリア信号生成器
52 比較器
53 指令信号波生成器
541 発明の中間相接続率演算器
542 従来の中間相接続率演算器
55 規格化出力電圧指令生成器
56 電源電圧位相演算器
6 負荷電流検出器

Claims (1)

  1. 9つの双方向スイッチを用いて、三相交流電源から可変周波数可変電圧の3相電圧を出力するマトリックスコンバータの入力に、三相交流電源が入力LCフィルタを介して接続され、さらに、該マトリックスコンバータの出力には電流検出器を介して負荷が接続されている構成であって、該入力LCフィルタの入力あるいは出力より検出された該三相交流電源の電圧瞬時値より三相交流電源電圧振幅と三相交流電源電圧位相を検出する電源電圧位相演算器と、該三相交流電源電圧振幅と該三相交流電源電圧位相より前記マトリックスコンバータの出力電圧指令値に相当する規格化出力電圧指令を演算する規格化出力電圧指令生成器と、前記三相交流電源電圧振幅と前記三相交流電源電圧位相と該規格化出力電圧指令生成器と該電流検出器によって検出された前記マトリックスコンバータの出力電流とから前記三相交流電源の電圧の中間の大きさの相に該負荷の各相を接続する時間的比率であるところの中間相接続率を演算して出力する中間相接続率演算器と、三角波キャリアを生成する三角波キャリア信号生成器と、前記三相交流電源電圧振幅と前記三相交流電源電圧位相と該中間相接続率と該出力電圧指令値とから該三角波キャリア信号と比較されるべき指令信号波を生成する指令信号波生成器と、該指令信号波と該三角波キャリアとの比較結果を用いて該9つの双方向スイッチを制御するPWM信号を得る比較器から成るマトリックスコンバータ制御装置において、
    前記指令信号波生成器が出力する信号のうち、前記マトリックスコンバータの出力電圧の最大の相電圧に関する信号の一つが必ず前記三角波キャリア信号のトップにあり、前記マトリックスコンバータの出力電圧の最小の相電圧に関する信号の一つが必ず前記三角波キャリア信号のボトムとなるような中間相接続率を演算する中間相接続率演算器を具備する事を特徴とするマトリックスコンバータ制御装置。
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