JP5293072B2 - 交流−交流直接変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流から交流の順に変換して交流を別の交流に直接的に変換する交流−交流直接変換装置に関する。
図8にマトリックスコンバータを用いた電力変換装置の構成図を示す。電力変換装置は、三相交流電源1と負荷6との間に設けられたLCフィルタ2と9つのスイッチ(双方向スイッチ)Sru〜Stwによって構成されたマトリックスコンバータ10からなる。LCフィルタ2は、スイッチSru〜Stwのオン/オフ動作によって生ずる高調波電流が三相交流電源1側に流出しないように抑制する働きをする。
マトリックスコンバータの制御方式は、大きく2つの方式(a)、(b)に分けることができる。方式(a)は、図8に示すように、1つの回路で直接周波数変換を行う交流−交流直接変換方式であり、入力電圧から出力電圧指令値と入力電流指令値とに見合ったPWMパターンを生成する方式である。方式(a)は、出力電圧ベクトル27通りを全て選択できるため、スイッチング自由度があるが、制御アルゴリズムが複雑になる。
一方、方式(b)は、図9に示すように、仮想電力変換方式であり、マトリックスコンバータを仮想的に一般的なPWM整流器・インバータシステムと考え、PWMパターンを生成する方式である。図9の方式(b)は、原理的にスイッチング自由度が21通りとなるが、扱い慣れたPWM整流器・インバータシステムに基づいて制御を行うため、その延長線で考えることができる。以下、方式(b)の概略について説明する。
まず、図8に示す方式(a)のマトリックスコンバータ10の入力電圧Vr ,Vs,Vtと出力電圧Vu ,Vv ,Vwとの関係は、スイッチング関数Sru〜Stw(スイッチに対応)を用いて表すと、式(1)となる。
Figure 0005293072
また、図9に一般的に用いられている仮想PWM整流器・インバータの構成図を示す。図9に示す方式(b)の仮想PWM整流器・インバータ11は、6つのスイッチSrp〜Stnからなる仮想PWM整流器と6つのスイッチSup〜Swnからなる仮想PWMインバータとを有する。
図9に示す方式(b)の仮想PWM整流器・インバータ11の入力電圧Vr ,Vs,Vtと出力電圧Vu ,Vv ,Vwとの関係は、スイッチング関数Srp〜Stn,Sup〜Swn(スイッチに対応)を用いて表すと、式(2)となる。
Figure 0005293072
図8に示すマトリックスコンバータ10と図9に示す仮想PWM整流器・インバータ11とにおいて、同一の入出力特性を得るためには式(1)と式(2)が等しくなれば良く、式(3)として表現することができる。
Figure 0005293072
図8に示すマトリックスコンバータ10は、三相交流電源1の短絡及び負荷端を開放しないようにスイッチングする必要がある。このため、入力側は電流形変換器、出力側は電圧形変換器と同様の制約条件と考えることができる。この制約条件を考慮すると、図9では、三相交流電源1側に電流形整流器を、負荷6側に電圧形インバータを設けた仮想PWM整流器・インバータ11と捉えることができる。
図10は仮想PWM整流器・インバータ11に基づくマトリックスコンバータ10の制御ブロック図である。図9に示す仮想PWM整流器・インバータ11は、図10に示す電流形整流器(仮想整流器)制御30と電圧形インバータ(仮想インバータ)制御50とを同時に行い、式(3)に基づいてスイッチングモード合成70を行うことにより、図8に示すマトリックスコンバータ10のスイッチングモードを得ている。
なお、この種の従来の技術としては、特許文献1,2が知られている。
特開2007−306678号公報 特開2007−209109号公報
しかしながら、図9の仮想PWM整流器・インバータ11においては、整流器側は電流形であるため、上・下アームそれぞれ1つのスイッチしかオンすることができない。このため、仮想直流リンクに接続される入力電圧の相は最大で2つとなる。これにより、インバータ側は2つの相しか選択することはできなくなり、出力可能な電圧ベクトルに制約がかかる。
このため、本来のマトリックスコンバータ10の出力電圧ベクトルは27通りあるのに対して、仮想PWM整流器・インバータ11は、原理的に21通りとなる(各出力にそれぞれ異なる入力相を出力できない)。これは式(2)からもわかるように、マトリックスコンバータのスイッチング関数を(3行2列)×(2行3列)で算出し得ているためである。図9は整流器側で三相入力−二相出力、インバータ側で二相入力−三相出力となる回路構成である。
以上のことから、従来の仮想PWM整流器・インバータシステムに基づくマトリックスコンバータ10の制御方式では、本来のマトリックスコンバータ10のスイッチング自由度が生かされず、具体的には図11に示すスイッチングモードが選択されない。
本発明は、27通りの出力電圧ベクトルを選択することができる交流−交流直接変換装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、仮想直流リンクの端子Pと端子Oと端子Nとのそれぞれに対応して、三相交流電源の異なる3つの入力相の内の最大相と中間相と最小相とのそれぞれを接続するように第1スイッチング関数を生成する仮想入力コンバータと、前記端子Pと端子Oと端子Nとのそれぞれに接続された前記最大相と中間相と最小相とのそれぞれを、異なる3つの出力相のそれぞれに対応して接続するように第2スイッチング関数を生成する仮想出力インバータと、前記仮想入力コンバータで生成された第1スイッチング関数と前記仮想出力インバータで生成された第2スイッチング関数とを合成したスイッチング関数で前記三相交流電源と負荷との間に設けられるマトリックスコンバータ用の各スイッチを制御する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の交流−交流直接変換装置において、前記仮想入力コンバータは、各入力相毎に3つのスイッチを設け、各入力相に3つのスイッチの入力端子を接続し、各入力相の3つのスイッチの出力端子を端子Pと端子Oと端子Nとに対応させて接続し、各入力相の電圧の符号に基づき端子Pと端子Oと端子Nとのそれぞれに対応して、最大相と中間相と最小相とのそれぞれを接続するように前記第1スイッチング関数を生成することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の交流−交流直接変換装置において、前記仮想出力インバータは、各端子P,O,N毎に3つのスイッチを設け、各端子P,O,Nに3つのスイッチの入力端子を接続し、各端子P,O,Nの3つのスイッチの出力端子を3つの出力相に対応させて接続し、端子Pと端子Oと端子Nとのそれぞれに接続された最大相と中間相と最小相とのそれぞれを、異なる3つの出力相のそれぞれに対応して接続するように前記第2スイッチング関数を生成することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の交流−交流直接変換装置において、前記仮想出力インバータは、3つの出力相の出力電流と出力電流指令値との偏差に基づく出力電圧指令値を算出し、前記出力電流に基づき出力中間相電流を算出し、算出された出力中間相電流に入力中間相電流を加算し、得られた加算出力と出力電圧指令値とに基づき前記第2スイッチング関数を生成することを特徴とする。
本発明によれば、仮想入力コンバータは、仮想直流リンクの端子Pと端子Oと端子Nとのそれぞれに対応して、三相交流電源の異なる3つの入力相の内の最大相と中間相と最小相とのそれぞれを接続するように第1スイッチング関数を生成するので、9つのスイッチング関数が生成され、仮想出力インバータは、端子Pと端子Oと端子Nとのそれぞれに接続された最大相と中間相と最小相とのそれぞれを、異なる3つの出力相のそれぞれに対応して接続するように第2スイッチング関数を生成するので、9つのスイッチング関数が生成され、制御部は、第1スイッチング関数と第2スイッチング関数とを合成したスイッチング関数でマトリックスコンバータ用の各スイッチを制御するので、9つのスイッチング関数が生成される。
従って、合計で、27通りの出力電圧ベクトルを選択することができる交流−交流直接変換装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態に係る交流−交流直接変換装置の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る仮想電力変換回路を示す回路図である。仮想電力変換回路は、交流−交流直接変換装置であり、スイッチング行列の合成を行うことで27通りの出力電圧ベクトルを生成し、図9に示す従来の仮想電力変換方式と比べてスイッチング自由度を6つ増加する方式である。即ち、本来の図8に示すマトリックスコンバータ10が有しているスイッチングモードを全て利用できる方式である。
図1に示す仮想電力変換回路は、LCフィルタ2を介する三相交流電源1と負荷6との間に、仮想整流器3、仮想3レベルインバータ5が設けられて構成される。
仮想整流器3は、本発明の仮想入力コンバータに対応し、9つのスイッチSrmax〜Stmin(双方向スイッチ)を有し、スイッチSrmax〜StminによりLCフィルタ2を介する三相交流電源1の三相交流電圧を整流することにより仮想直流バス電圧を生成して仮想直流リンクの3つの端子P,O,Nに出力する。即ち、仮想整流器3は、3レベルコンバータ機能を有する。スイッチSrmax,Srmid,Srminの入力端子は、LCフィルタ2を介して入力電圧Vrを供給する端子に接続されている。スイッチSsmax,Ssmid,Ssminの入力端子は、LCフィルタ2を介して入力電圧Vsを供給する端子に接続されている。スイッチStmax,Stmid,Stminの入力端子は、LCフィルタ2を介して入力電圧Vtを供給する端子に接続されている。
スイッチSrmax,Ssmax,Stmaxの出力端子は、端子Pに接続されている。スイッチSrmax,Ssmax,Stmaxのいずれか1つが選択されて、選択されたスイッチは、入力電圧(入力相)を整流した仮想直流バス電圧を端子Pに最大相電圧Vmaxとして出力する。
スイッチSrmid,Ssmid,Stmidの出力端子は、端子Oに接続されている。スイッチSrmid,Ssmid,Stmidのいずれか1つが選択されて、選択されたスイッチは、入力電圧を整流した仮想直流バス電圧を端子Oに中間相電圧Vmidとして出力する。
スイッチSrmin,Ssmin,Stminの出力端子は、端子Nに接続されている。スイッチSrmin,Ssmin,Stminのいずれか1つが選択されて、選択されたスイッチは、入力電圧を整流した仮想直流バス電圧を端子Nに最小相電圧Vminとして出力する。
仮想3レベルインバータ5は、本発明の仮想出力インバータに対応し、スイッチSup,Svp,Swp,Suo,Svo,Swo,Sun,Svn,Swn(双方向スイッチ)を有し、3レベルインバータ機能を有する。端子PにはスイッチSup,Svp,Swpの一端が接続され、端子OにはスイッチSuo,Svo,Swoの一端が接続され、端子NにはスイッチSun,Svn,Swnの一端が接続されている。
スイッチSupの他端とスイッチSuoの他端とスイッチSunの他端が共通接続され、スイッチSup,Suo,Sunのいずれか1つが選択されて、選択されたスイッチに対応する最大相電圧Vmax又は中間相電圧Vmid又は最小相電圧Vminを電圧Vuとして出力する。
スイッチSvpの他端とスイッチSvoの他端とスイッチSvnの他端が共通接続され、スイッチSvp,Svo,Svnのいずれか1つが選択されて、選択されたスイッチに対応する最大相電圧Vmax又は中間相電圧Vmid又は最小相電圧Vminを電圧Vvとして出力する。
スイッチSwpの他端とスイッチSwoの他端とスイッチSwnの他端が共通接続され、スイッチSwp,Swo,Swnのいずれか1つが選択されて、選択されたスイッチに対応する最大相電圧Vmax又は中間相電圧Vmid又は最小相電圧Vminを電圧Vwとして出力する。
また、図1に示す仮想電力変換回路は、マトリックスコンバータの出力端に着目した場合、仮想3レベルインバータ5にエネルギー蓄積要素がない3レベルインバータと考えることができる。即ち、仮想3レベルインバータ5は、最大相電圧Vmaxと中間相電圧Vmidと最小相電圧Vminとの3レベルを出力することができる。
図1に示す仮想整流器3において、入力電圧Vr ,Vs,Vtと仮想直流バス電圧(最大相電圧Vmax、中間相電圧Vmid、最小相電圧Vmin)との関係は、スイッチング関数Srmax〜Stmin(スイッチに対応)を用いて表すと、式(4)となる。仮想直流バス電圧と出力電圧Vu,Vv,Vwとの関係は、スイッチング関数Sup〜Swn(スイッチに対応)を用いて表すと、式(5)となる。
Figure 0005293072
Figure 0005293072
さらに、式(4)と式(5)とにより、入出力電圧の関係を求めると、式(6)が得られる。
Figure 0005293072
図8に示すマトリックスコンバータ10と図1に示す仮想電力変換回路とが同一の入出力特性を得るためには、式(1)と式(6)が等しくなれば良い。このため、式(7)が成立すれば良い。
Figure 0005293072
図2は図1に示す仮想電力変換回路に基づくマトリックスコンバータの制御ブロック図である。図1に示す仮想電力変換回路は、図2に示す仮想整流器3による仮想整流制御3aと仮想3レベルインバータ5による仮想インバータ制御5a(仮想3レベルインバータ制御)とを同時に行い、式(7)に基づいてスイッチングモード合成7を行うことにより、図8に示すマトリックスコンバータ10のスイッチングモードを得ている。
即ち、仮想整流器3による仮想整流制御3aで3行×3列の9つのスイッチング関数を生成し、仮想3レベルインバータ5による仮想インバータ制御5aで3行×3列の9つスイッチング関数を生成する。そして、式(7)に基づいて第1スイッチング関数と第2スイッチング関数とを合成した合成スイッチング関数を用いて制御部(本発明の制御部に対応)により、LCフィルタ2と負荷6との間に設けられるマトリクスコンバータ10の9つのスイッチ(9つのスイッチング関数)を制御する。
従って、27通りの出力電圧ベクトルを選択することができる交流−交流直接変換装置を提供することができる。即ち、仮想電力変換方式でありながらスイッチング自由度を21通りから27通りにすることができる。このスイッチング自由度を生かすことにより、様々な評価関数、例えば出力電圧高調波の低減や中性点電位の変動抑制などの性能を向上できる。
次に、仮想整流器3内の各スイッチSrmax〜Stminをオン/オフ制御するパルス生成方法について説明する。仮想整流器3は、検出した入力電圧Vr,Vs,Vtの大きさと正負の符号とに基づき、スイッチSrmax〜Stminを選択することにより、最大相電圧Vmaxを端子P、中間相電圧Vmidを端子0、最小相電圧Vminを端子Nに接続するように動作させる。
即ち、検出した入力電圧Vr,Vs,Vtの符号から図3に示すテーブルを参照し、電源接続モードが決定され、最大相電圧Vmax,中間相電圧Vmid,最小相電圧Vmin(Vmax>Vmid>Vmin)が得られる。そして、図3に示すテーブルの各モードとなるように端子P,O,Nに各入力相を接続するように、スイッチング関数、即ち、スイッチSrmax,Srmid,Srmin,Ssmax,Ssmid,Ssmin,Stmax,Stmid,Stminを決定する。
図4は図1に示す仮想電力変換回路内の仮想整流器の各モードにおけるスイッチング関数を示す図である。図4において、各モードにおけるスイッチング関数は、スイッチがオンのときには“1”であり、スイッチがオフのときは“0”である。
次に、仮想3レベルインバータ5内の各スイッチSup〜Swnをオン/オフ制御するパルス生成方法について説明する。図7は図1に示す仮想電力変換回路内の仮想3レベルインバータの制御ブロック図である。
仮想3レベルインバータ5は、基本的には一般的に知られている電流フィードバック制御法を採用する。図7に示すように、出力電流iu,iv ,iwと、その指令値iu*,iv* ,iw*との偏差を加算器13a〜13cで求め、この偏差をP補償器(比例補償器)14a〜14cに入力し、P補償器14a〜14cによりインバータ出力電圧指令値Vu*,Vv* ,Vw* が得られる。
そして、インバータ出力電圧指令値Vu*,Vv* ,Vw* は、加算器19a〜19cを介してコンパレータ20a〜20fに送られる。コンパレータ20a,20c,20eは、加算器19a〜19cの出力と第1キャリア信号とを比較し、コンパレータ20b,20d,20fは、加算器19a〜19cの出力と第2キャリア信号とを比較する。
アンド回路22aは、コンパレータ20aの出力とコンパレータ20bの出力とのアンドをとってその出力をスイッチング関数Supとして出力する。アンド回路22bは、コンパレータ20aの反転出力とコンパレータ20bの出力とのアンドをとってその出力をスイッチング関数Suoとして出力する。アンド回路22cは、コンパレータ20aの反転出力とコンパレータ20bの反転出力とのアンドをとってその出力をスイッチング関数Sunとして出力する。
アンド回路22dは、コンパレータ20cの出力とコンパレータ20dの出力とのアンドをとってその出力をスイッチング関数Svpとして出力する。アンド回路22eは、コンパレータ20cの反転出力とコンパレータ20dの出力とのアンドをとってその出力をスイッチング関数Svoとして出力する。アンド回路22fは、コンパレータ20cの反転出力とコンパレータ20dの反転出力とのアンドをとってその出力をスイッチング関数Svnとして出力する。
アンド回路22gは、コンパレータ20eの出力とコンパレータ20fの出力とのアンドをとってその出力をスイッチング関数Swpとして出力する。アンド回路22hは、コンパレータ20eの反転出力とコンパレータ20fの出力とのアンドをとってその出力をスイッチング関数Swoとして出力する。アンド回路22iは、コンパレータ20eの反転出力とコンパレータ20fの反転出力とのアンドをとってその出力をスイッチング関数Swnとして出力する。
また、マトリックスコンバータの回路損失を無視すると、入出力電力は常に等しいので、式(8)が成立する。
Figure 0005293072
また、入力力率1を実現するために、式(9)が成立すれば良く、
Figure 0005293072
となる。
ここで、iimaxは、端子Pに流れる入力最大相電流であり、iimidは、端子Oに流れる入力中間相電流であり、iiminは、端子Nに流れる入力最小相電流であり、iimax>iimid>iiminの関係がある。
式(9)を式(8)に代入し、係数kについて解くと、式(10)が求められる。
Figure 0005293072
なお、中間相電圧算出部12は、入力電圧Vr,Vs,Vtに基づき中間相電圧Vmidを算出する。乗算器16は、中間相電圧算出部12からの中間相電圧Vmidと係数kとを乗算して入力中間相電流iimidを求め、加算器17に出力する。
仮想3レベルインバータ5において、制御可能な電流は、中間相に流入する入力中間相電流iimidである。そこで、入力中間相電流iimidを式(8)となるように制御するため、入力中間相電流iimidを加算器19a〜19cによりインバータ出力電圧指令値Vu*,Vv* ,Vw* に重畳させる。
ここで、入力中間相電流iimidは、入力電流ir,is,itの正負の符号により決定され、図5に示すテーブルの入力電流ir,is,itの各モードにより決定される。
しかし、出力中間相電流iomidの周波数成分の影響を受け、入力電流ir,is,itに低歪みが発生する。そこで、図7に示す中間相電流算出部15は、検出した出力電流iu ,iv ,iw に基づき出力中間相電流iomidを算出する。加算器17は、中間相電流算出部15で算出された出力中間相電流iomidを乗算器16からの入力中間相電流iimidに重畳して加算器19a〜19cに出力する。
これにより、出力中間相電流iomidの入力電流ir,is,itへの影響を抑制することができる。なお、出力中間相電流iomidは、出力電流iu ,iv ,iwの正負の符号により決定され、図6に示すテーブルの出力電流iu ,iv ,iwの各モードにより決定される。
このように、実施例1の交流−交流直接変換装置によれば、仮想電力変換方式でありながらスイッチング自由度を21通りから27通りにすることができる。このスイッチング自由度を生かすことにより、様々な評価関数、例えば出力電圧高調波の低減や中性点電位の変動抑制などの性能を向上できる。
本発明の実施例1に係る仮想電力変換回路を示す回路図である。 図1に示す仮想電力変換回路に基づくマトリックスコンバータの制御ブロック図である。 図1に示す仮想電力変換回路内の仮想整流器における入力電圧の大小関係を示す図である。 図1に示す仮想電力変換回路内の仮想整流器の各モードにおけるスイッチング関数を示す図である。 図1に示す仮想電力変換回路内の仮想3レベルインバータにおける入力電流の大小関係を示す図である。 図1に示す仮想電力変換回路内の仮想3レベルインバータにおける出力電流の大小関係を示す図である。 図1に示す仮想電力変換回路内の仮想3レベルインバータの制御ブロック図である。 マトリックスコンバータを用いた電力変換装置の構成図である。 従来の一般的な仮想PWM整流器・インバータの構成図である。 図9に示す従来の仮想PWM整流器・インバータに基づくマトリックスコンバータの制御ブロック図である。 図9に示す従来の仮想PWM整流器・インバータに基づくマトリックスコンバータの制御方式では選択されないスイッチングモードを示す図である。
符号の説明
1 三相交流電源
2 LCフィルタ
3 仮想整流器
5 仮想3レベルインバータ
6 負荷
10 マトリックスコンバータ
11 仮想PWM整流器・インバータ
12 中間相電圧算出部
13a〜13c,17,19a〜19c 加算器
15 中間相電流算出部
16 乗算器
20a〜20f コンパレータ
21a〜21f インバータ
22a〜22i アンド回路
Sru〜Stw,Srp〜Swn,Srmax〜Stmin,Suo〜Swo,Sup〜Swnスイッチ

Claims (4)

  1. 仮想直流リンクの端子Pと端子Oと端子Nとのそれぞれに対応して、三相交流電源の異なる3つの入力相の内の最大相と中間相と最小相とのそれぞれを接続するように第1スイッチング関数を生成する仮想入力コンバータと、
    前記端子Pと端子Oと端子Nとのそれぞれに接続された前記最大相と中間相と最小相とのそれぞれを、異なる3つの出力相のそれぞれに対応して接続するように第2スイッチング関数を生成する仮想出力インバータと、
    前記仮想入力コンバータで生成された第1スイッチング関数と前記仮想出力インバータで生成された第2スイッチング関数とを合成したスイッチング関数で前記三相交流電源と負荷との間に設けられるマトリックスコンバータ用の各スイッチを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする交流−交流直接変換装置。
  2. 前記仮想入力コンバータは、各入力相毎に3つのスイッチを設け、各入力相に3つのスイッチの入力端子を接続し、各入力相の3つのスイッチの出力端子を端子Pと端子Oと端子Nとに対応させて接続し、各入力相の電圧の符号に基づき端子Pと端子Oと端子Nとのそれぞれに対応して、最大相と中間相と最小相とのそれぞれを接続するように前記第1スイッチング関数を生成することを特徴とする請求項1記載の交流−交流直接変換装置。
  3. 前記仮想出力インバータは、各端子P,O,N毎に3つのスイッチを設け、各端子P,O,Nに3つのスイッチの入力端子を接続し、各端子P,O,Nの3つのスイッチの出力端子を3つの出力相に対応させて接続し、端子Pと端子Oと端子Nとのそれぞれに接続された最大相と中間相と最小相とのそれぞれを、異なる3つの出力相のそれぞれに対応して接続するように前記第2スイッチング関数を生成することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の交流−交流直接変換装置。
  4. 前記仮想出力インバータは、3つの出力相の出力電流と出力電流指令値との偏差に基づく出力電圧指令値を算出し、前記出力電流に基づき出力中間相電流を算出し、算出された出力中間相電流に入力中間相電流を加算し、得られた加算出力と前記出力電圧指令値とに基づき前記第2スイッチング関数を生成することを特徴とする請求項3記載の交流−交流直接変換装置。
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