JP5170633B2 - 粉体供給装置、粉体供給方法、及び気流分級装置 - Google Patents

粉体供給装置、粉体供給方法、及び気流分級装置 Download PDF

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Description

本発明は、粒状に固まり易い粉体物質を処理装置へ一定量づつ供給する粉体供給装置及び粉体供給方法に関する。また、本発明は、その粉体供給装置を用いた気流分級装置に関する。
産業分野において粉体原料を処理するための装置が種々知られている。例えば、種々の粒径の粉体物質を含む粉体原料を所定の粒径範囲に区分けする装置である分級装置が知られている。この種の処理装置によって所定の処理を行う際には、分級対象である粉体原料をその処理装置へ供給する必要がある。上記の粉体供給装置はそのように粉体原料を処理装置へ供給するための装置として用いられている。
粉体供給装置として、従来、特許文献1に開示されたものが知られている。この粉体供給装置は、容器であるトラフに粉体原料を収容し、振動装置であるバイブレータによってトラフに振動を付与することにより、トラフ内の粉体原料を移動させて処理装置へ供給する。そしてさらに、トラフの底部に微多孔性隔膜を設け、トラフへ振動を付与すると共にその隔膜を通して粉体原料へ空気を吹き込むことにより、粉体原料の帯電を防止している。
また、従来の粉体供給装置として、特許文献2に開示されたものも知られている。この粉体供給装置は、容器の内部に粉体原料を収容し、複数の空気噴射ノズルから粉体原料へ向けて圧縮空気を噴射すると共に、その噴射ノズルを旋回移動させることによって粉体原料を容器内で舞い上げ、この舞い上げた粉体原料を気流に乗せて外部へ排出して処理装置へ供給する。
特開2004−269087(第3〜4頁、図1) 特開2002−046861(第3〜4頁、図2)
特許文献1及び特許文献2に開示された粉体供給装置においては、いずれのものも、粉体原料を搬送している際に粉体原料を構成する粉体物質が粒状に固まり(いわゆる造粒が生じ)、処理装置によって所望の処理が得られないことがあった。例えば、処理装置が分級装置である場合に、粉体物質を所定の粒径範囲に正確に区分けする処理、すなわち分級処理を高精度に行うことができないことがあった。本発明者の研究によれば、従来の粉体供給装置では、振動装置や気流によって粉体原料を搬送する間に、造粒の発生を防止するのに十分な攪拌及び流動性を粉体原料に付与することができないことや、造粒塊を分解させるのに十分な力を粉体原料に付与することができないこと、がその原因であると考えられた。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、造粒の発生を防止し、しかも造粒塊の分解を促すことにより、種々の粒径の粒状物質が適切に分散した状態の粉体原料を処理装置へ供給できる粉体供給装置及び粉体供給方法を提供することを目的とする。また、その粉体供給装置を効果的に利用した気流分級装置を提供することを目的とする。
本発明に係る粉体供給装置は、粉体入口と粉体出口とを有し粉体が溜められるケーシングと、該ケーシングの内部に設けられ粉体が載る多孔膜と、該多孔膜を通して前記ケーシングの内部へ気体を供給する気体供給手段と、前記多孔膜を振動させる振動手段とを有しており、前記振動手段によって前記多孔膜を振動させると共に、前記気体供給手段によって前記多孔膜を通して前記ケーシングの内部へ気体流を供給しながら、前記粉体入口から前記ケーシング内の前記多孔膜上に入れた粉体を前記粉体出口から出す粉体供給装置であって、前記多孔膜上の粉体層厚が前記粉体出口で薄く前記粉体入口で厚くなるように、前記多孔膜は前記粉体出口側が高く前記粉体出口から遠ざかるに従って下がるように傾いていることを特徴とする。
この粉体供給装置によれば、多孔膜を傾斜させたことにより、紛体出口の近傍に粉体原料の層厚の薄い領域が形成され、粉体出口から離れた部分、すなわち粉体入口に近い部分に粉体原料の層厚が厚い領域が形成される。そして、振動手段によって粉体原料に振動を付与し、多孔膜を通して粉体原料へ気体流(例えば、空気流)を付与することにより、層厚の厚い領域にある粉体原料を十分に攪拌及び流動させることができ、さらに層厚の薄い領域にある粉体原料に十分なせん断力(すなわち、造粒塊分解力)を付与できる。その結果、粉体原料の層厚の厚い領域で粉体原料が粒状に固まること、すなわち造粒が生じることを防止でき、しかも粉体原料の層厚の薄い領域で造粒塊をせん断力によって効果的に分散できる。これらの結果、造粒塊の無い良好な分散状態の粉体原料を粉体処理装置へ供給することができる。
振動装置によって引き起こされる粉体原料の振動方向と多孔膜の傾斜方向との関係は特別な関係に限定されるものではないが、本発明者の考察によれば、粉体原料の振動方向と多孔膜の傾斜方向は互いに一致しているよりも、互いに異なっていた方が、造粒防止及び造粒塊の分解の観点で良い結果を得られる。また、水平に対する粉体原料の振動方向の角度が、水平に対する多孔膜の傾斜角度よりも大きい方が良い結果を得られる。さらには、水平に対する粉体原料の振動方向の角度を約45°とし、水平に対する多孔膜の傾斜角度を約20°としたときに、非常に良い結果が得られた。
本発明に係る粉体供給装置において、多孔膜は粉体出口に臨み出ていることが望ましい。臨み出ているというのは、多孔膜の一部が紛体出口の壁部分を構成しているということであり、多孔膜が紛体出口から離れた位置に配置されていない、ということである。例えば、図2に示す場合は、多孔膜8の先端の折り曲げられた部分13が紛体出口24の壁の一部分を構成している。また、図6に示す場合は、多孔膜8の先端が紛体出口24の壁の一部分を構成している。そして、図5に示す場合は、紛体出口24と多孔膜8の先端との間の寸法Fの部分にケーシング9の素材が存在しており、多孔膜8は紛体出口24に臨み出ていない。
図5のように多孔膜8が紛体出口24に臨み出ていないと、多孔膜8と紛体出口24との間のケーシング9の部分において粉体原料Mに造粒が生じ易い。これに対し、図2及び図6のように多孔膜8が紛体出口24に臨み出ていると、紛体出口24への粉体入口付近での造粒を効果的に防止できる。また、造粒塊が粉体出口24の近傍まで移動したとしても、粉体出口24の近傍にある多孔膜8から吹き出る気体流によって造粒塊を効果的に分解できる。
本発明に係る粉体供給装置において、粉体出口に臨み出ている部分の多孔膜は断面弧状に曲がっていることが望ましい。例えば、図2に示すように、多孔膜8の先端部分13が円弧状、楕円弧状、長円弧状等に曲がった状態で紛体出口24の一部分を構成していることが望ましい。この構成により、造粒の発生をより一層防止できる。さらに、造粒塊の分解をより一層、促進できる。
本発明に係る粉体供給装置において、気体供給手段によってケーシングの内部に供給される気体の流量(多孔膜を通過した気体の単位面積当りの流量)は、粉体出口側が粉体入口側よりも大きいことが望ましい。多孔膜を斜めに配置したことにより、粉体入口側では粉体原料の層厚が厚くなり、粉体出口側では粉体原料の層厚が薄くなる。粉体入口側で層厚が厚い部分において、粉体原料は振動及び気体流によって攪拌されて造粒の発生が効果的に防止される。また、粉体出口側で層厚の薄い部分において、粉体原料は多孔膜から吹き出る気体の流れによってせん断力を受け、個々の粒体へ分解される。本発明者の実験によれば、ケーシングの内部に供給される気体の流量を、粉体出口側(層厚が薄い領域)で大きく、粉体入口側(層厚が厚い領域)で小さく設定すれば、粉体原料中に造粒塊が含まれることを効果的に解消できることが分かった。
本発明に係る粉体供給装置においては、ケーシングの内部と反対側の多孔膜の面に粉体出口から粉体入口にかけて複数の隔室を設け、個々の隔室に個別に気体供給手段を設けることができる。そして、この場合には、粉体出口に近い気体供給手段による気体流量は粉体入口に近い気体供給手段による気体流量よりも大きいことが望ましい。この構成によれば、多孔膜の位置に応じて気体流の流量を正確に調整できるようになる。
本発明に係る粉体供給装置において、振動手段は、粉体出口側が斜め上の上死点で粉体入口側が斜め下の下死点となる振動を多孔膜に付与することが望ましい。この構成により、多孔膜の上に溜められた粉体原料を多孔膜に沿って大きく対流移動させることができる。なお、多孔膜が斜めではなくて水平状態に設置される従来の粉体供給装置においては、粉体原料が振動によって搬送されて紛体出口から外部へ排出されるというのが一般的であるが、本実施形態では、振動は、粉体原料を紛体出口から排出させるために搬送するということよりも、多孔膜上に溜められた粉体原料に対流移動をもたらすために使用されている。
本発明に係る粉体供給装置において、ケーシングは外部へ突出するフランジを有し、多孔膜は、そのフランジに固着されてケーシングの内部に設けられていることが望ましい。この構成により、多孔膜はケーシングの外部においてケーシングに固定されることになり、ケーシングの内部において多孔膜を固定するための固定具、例えばボルトが突起物として存在することがなくなる。ケーシングの内部に突起物が在ると、その突起物の所で粉体原料が造粒を生じるおそれがあるが、ケーシングの内部に突起物が存在しない本発明形態によれば、粉体原料の造粒を確実に防止できる。
本発明に係る粉体供給装置において、振動手段による多孔膜の振動の大きさ、及び気体供給手段によって多孔膜を通してケーシングの内部へ供給される気体の流量の大きさは、粉体入口からケーシングの内部へ粉体が供給されないときに、ケーシングの内部の粉体を粉体出口から排出させない程度の大きさであることが望ましい。つまり、振動及び気体流は紛体出口から粉体原料を排出するために用いられるのではなく、ケーシング内の多孔膜の上に溜められている粉体原料に十分な攪拌、流動性、及び造粒塊の分解力を付与するために用いられることが望ましい、ということである。
次に、本発明に係る粉体供給方法は、粉体入口からケーシング内の多孔膜上に入れた粉体を粉体出口から出す粉体供給方法において、前記多孔膜上の粉体層厚を、前記粉体出口で薄く、前記粉体入口で厚く形成し、前記多孔膜を振動させ、前記多孔膜を通して前記ケーシングの内部へ気体流を供給することを特徴とする。
上記構成の粉体供給方法によれば、層厚の厚い領域にある粉体原料を気体流によって十分に攪拌及び流動させることができ、さらに層厚の薄い領域にある粉体原料に十分なせん断力を付与できる。その結果、粉体原料の層厚の厚い領域で粉体原料が粒状に固まること、すなわち造粒が生じることを防止でき、しかも粉体原料の層厚の薄い領域で造粒塊をせん断力によって効果的に分解できる。この結果、造粒塊の無い良好な分散状態の粉体原料を粉体処理装置へ供給することができる。
本発明に係る粉体供給方法において、ケーシングの内部へ供給された気体流の流量は、粉体出口側が粉体入口側に比べて大きいことが望ましい。この構成により、粉体出口側の原料層厚の薄い領域において粉体原料の内部に存在している造粒塊を効果的に解消できる。
次に、本発明に係る気流分級装置は、コアンダ効果を奏するコアンダブロックと、該コアンダブロックの近傍に形成された空気流と、該空気流へ向けて粉体原料を噴射する原料供給ノズルと、該原料供給ノズルへ粉体原料を搬送する原料搬送部と、該原料搬送部へ粉体原料を供給する原料補給部とを有する気流分級装置において、前記原料補給部は以上に記載した構成の粉体原料供給装置を有することを特徴とする。
本発明に係る粉体原料供給装置によれば、造粒塊の無い良好な分散状態の粉体原料を原料搬送部へ供給することができる。この結果、コアンダブロックを用いた気流分級処理を高精度に行うことができ、目標とする粒径の粉体製品を高収率で得ることができる。
本発明に係る粉体供給装置によれば、多孔膜を傾斜させたことにより、紛体出口から離れた部分、すなわち粉体入口に近い部分に粉体原料の層厚が厚い部分を形成することができる。そして、振動手段によって粉体原料に振動を付与し、多孔膜を通して粉体原料へ気体流を付与することにより、層厚の厚い部分にある粉体原料を十分に攪拌でき、その粉体原料を十分に流動させることができる。その結果、粉体原料の中で造粒が生じることを防止でき、粉体原料を構成する各種の大きさの粒状物質を粉体原料の中で適切に分散させることができる。さらに、層厚の薄い領域において気体流により粉体原料へ十分なせん断力を付与でき、造粒塊を効果的に分解できる。
本発明に係る粉体供給方法によれば、粉体原料の層厚の厚い領域で粉体原料が粒状に固まること、すなわち造粒が生じることを防止でき、しかも粉体原料の層厚の薄い領域で造粒塊をせん断力によって効果的に分解できる。この結果、造粒塊の無い良好な分散状態の粉体原料を粉体処理装置へ供給することができる。また、本発明に係る粉体原料供給装置によれば、コアンダブロックを用いた気流分級処理を高精度に行うことができ、目標とする粒径の粉体製品を高収率で得ることができる。
(粉体供給装置の第1実施形態)
以下、本発明に係る粉体供給装置を実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことはもちろんである。また、図示された実施形態は特徴部分を分かり易く示すために、複数の構成要素を実際の寸法比と異なった寸法比で示すことがある。
図1は本発明に係る粉体供給装置の一実施形態の正面外観構造を示している。図2はその粉体供給装置の正面断面構造を示している。図3(a)は図1のA−A線に従った粉体供給装置の上面構造を示している。図3(b)は図1のB−B線に従った粉体供給装置の平面断面構造を示している。
図1において、粉体供給装置1は、機枠2上に圧縮バネ3を介して設置された振動装置4と、振動装置4のテーブル6上に固定された気体供給手段としての空気室7と、多孔膜としてのシート状のメッシュ8を介して空気室7上に固定されたケーシング9とを有している。空気室7及びケーシング9は鋼材、例えばステンレス鋼によって形成されている。空気室7は底部11及び3方の側壁部12によって形成されており、上面及び図の左側面が開放されている平たい容器形状に形成されている。図の手前側及びそれに対向する奥側(図示せず)の側壁部12は上方へ向かって傾斜する傾斜部12aと、それに続く平坦部12bから成っている。図の手前側及び奥側の側壁部12の左端部13は円弧状、楕円弧状、長円弧状等といった弧状になっている。側壁12の上端の全周に、外方へ広がるフランジ14が設けられている。
図2に示すように、空気室7の内部は複数(本実施形態では2つ)の隔壁16によって、傾斜高位側から順に複数(本実施形態では3つ)の部屋7a,7b,7cに分けられている。隔壁16の上端はメッシュ8に隙間無く接触していても良いし、隔壁16の先端とメッシュ8との間に隙間があっても良い。そして、各部屋に1つづつ空気供給口17a,17b,17cが取り付けられている。図3(b)に示すように空気供給口17a,17b,17cは空気室7内の各部屋の端部分ではなく、ほぼ中央部分に開口している。各空気供給口は対応する部屋へ独立して空気を供給できるようになっており、各空気供給口から出る空気の流量は流量調整弁等によって個別に調節できるようになっている。
本実施形態では、原料入口側にある第3空気供給口17cとそれに隣接する第2空気供給口17bとの流量が互いに同じで、原料出口側にある第1空気供給口17aの流量がそれらよりも大きく設定されている。つまり、第1空気供給口17a、第2空気供給口17b及び第3空気供給口17cの空気流量をそれぞれF1,F2,F3としたとき、
F1>F2=F3
となっている。F2=F3とすることにより、第3空気供給口17cを含む隔室のメッシュ8から吹き出る空気流の流量と、第2空気供給口17bを含む隔室のメッシュ8から吹き出る空気流の流量と、は同じになっている。また、F1>F2とすることにより、第1空気供給口17aを含む隔室のメッシュ8から吹き出る空気量の流量は、第2空気供給口17bを含む隔室のメッシュ8から吹き出る空気量の流量よりも大きくなっている。
なお、F2とF3は必ずしも同じ値でなくても良く、例えば、
F1>F2>F3
に設定しても良い。こうすることにより、メッシュ8上の空気の流量を粉体入口22から粉体出口24にかけて徐々に上げることができる。
図1において、メッシュ8を介して空気室7の上面に固定されたケーシング9は、図3(a)及び図3(b)に示すように、上方から見てほぼ断面長方形の筒状である。ケーシング9の上面及び下面は両方共、上方から見て長方形状の開口となっている。図1において、ケーシング9の上面には外方へ広がるフランジ18(図3(a)参照)が設けられており、このフランジ18に蓋19がボルト21によって固着されている。蓋19の右側部分には開口22が設けられており、この開口22が粉体入口となっている。この粉体入口22に、例えばホッパ28が接続される。
図1において、ケーシング9の下面は、外方へ広がるフランジ23a及び23b(図3(b)参照)を備えた開口となっている。ケーシング9の左端部は粉体出口24となっている。粉体出口24は図1の上部から下部へすぼまる角筒形状になっている。ケーシング9を構成している4つの側壁のうち図1に正面が示されている手前側の長手側壁及びそれに対向している奥側の長手側壁(図示せず)の下面は、粉体出口24の上部から下方へ向けて傾く傾斜部25と、この傾斜部25に続く平坦部26とを有している。平坦部26は粉体入口22の下方に位置している。ケーシング9の下面のフランジ23aはケーシング9の下面の傾斜部25及び平坦部26に対応して設けられている。また、フランジ23bは粉体出口24の下面に対応して設けられている。
振動装置4は、図4に示すように、テーブル6を上死点D0と下死点D1との間で所定の振動数で振動、すなわち往復平行移動させる。本実施形態において、上死点D0は下死点D1に対して粉体出口24に近い側に設定されている。従って、テーブル6は矢印Cで示すように粉体出口24側が高くなるような斜め方向の振動を付与される。振動方向Cの水平に対する角度αは特定の角度に限定されるものではないが、本実施形態ではα=45°に設定されている。
図1において、ケーシング9の下面に設けたフランジ23aと空気室7の上面に設けたフランジ14は同じ平面形状となっており、それらを平面的に重ねると、互いに隙間無く面接触するようになっている。そして、部分拡大図(a)に示すように、それらのフランジ14及びフランジ23aによってメッシュ8の外周部が上下から挟まれ、さらに複数のボルト27によってそれらのフランジが締め付けられて、空気室7とケーシング9が一体になっている。この構成により、空気室7の上面開口とケーシング9の下面開口とがシート状のメッシュ8を介して接合されている。メッシュ8は空気室7の上面の傾斜部分及びケーシング9の下面の傾斜部分に従って傾斜する部分を有している。図4において、メッシュ8の傾斜部分の水平に対する傾斜角度βは特定の値に限定されるものではないが、本実施形態ではβ=20°に設定している。
メッシュ8は周知の多孔膜シートであり、例えば、複数の網目シートを積層して1〜2mmの間の任意の厚さに形成されている。各網目シートは金属線を網目状に編み込んで形成されている。少なくとも1つの網目シートは粒状物を選り分けるためのフィルタとして機能し、他の網目シートはそのフィルタの保護膜及び補強膜として機能する。本実施形態のメッシュ8は、直径5μm以下の粒状物を通過させ、それ以上の粒状物は通過させない孔構成となっている。図2において、メッシュ8の上のケーシング9の内部へ粉体入口22から搬送対象である粉体原料Mを投入したとき、その粉体原料Mの中に直径5μm以下の粒状物質が含まれる場合であっても、その粒状物質は他の粒状物質との係わり合いのために、メッシュ8を簡単には通過しないようになっている。メッシュ8をフィルタ、保護膜、及び補強膜から成る多層構造としたため、メッシュ8に適宜の機械的強度を持たせることができ、そのため、メッシュ8の出口側湾曲部13を容易、正確、且つ滑らかに形成することができる。
空気供給口17a,17b,17cから送り出された空気はメッシュ8の孔を通ってケーシング9内へ導入される。本実施形態では、メッシュ8の全面からケーシング9内へ、平均で、1cmの領域内で1分間に0.2〜0.3リットル程度の流量の空気が流れるように設定し、さらに、粉体出口側ではその平均値よりも適宜に大きな流量となり、粉体入口側ではその平均値よりも適宜に小さな流量となるように、第1空気供給口17a、第2空気供給口17b及び第3空気供給口17cの空気流量F1,F2,F3を上記のように、例えば、F1>F2=F3又はF1>F2>F3のように設定している。
ケーシング9の内部に複数、本実施形態では2個の仕切板32a,32bが設けられている。原料排出側の仕切板32aは第1空気供給口17aと第2空気供給口17bとの間の上方部分に設けられている。また、原料供給側の仕切板32bは第2空気供給口17bと第3空気供給口17cとの間の上方部分に設けられている。なお、仕切板32a及び32bは必ずしも設けなくても良い。仕切板32a,32bを設けない場合には、ケーシング9の内部が単一の粉体貯留空間を構成する。ケーシング9の内部を単一の空間にするか、仕切られた空間にするか、あるいは、いくつの仕切られた空間にするかは、粉体原料Mの特性に応じて適宜に選定する。
図1において、ケーシング9の粉体出口24の下面フランジ23bに、平面断面形状が徐々にすぼまる排出管29の上面フランジ29aが接続されている。そして、その排出管29の下端にゴムホース31が接続されている。ゴムホース31は図示しない処理装置、例えば気流分級装置の原料供給口につながっている。
本実施形態の粉体供給装置1は以上のように構成されているので、図1において、ホッパ28に原材料が投入されると、その原材料は図2に符合Mで示すようにケーシング9の内部のメッシュ8の上に溜められる。次に、振動装置4が作動し、さらに空気供給口17a,17b,17cから空気室7へ空気が供給される。振動装置4が作動すると原材料Mが、図4に示すように斜め方向Cで振動する。また、空気供給口17a,17b,17cから空気室7内へ空気が供給されると、メッシュ8の孔を通してケーシング9内へ空気が供給される。
斜め方向Cの振動は仕切板32a及び32bによって区分けされた領域内で粉体原料Mに対して矢印Dで示す大きな対流移動を誘起する。一方、メッシュ8を通った空気流は粉体原料Mに対して矢印Eで示す小さな対流移動を誘起する。これらの対流移動により、粉体原料Mに対して十分な攪拌及び流動性が付与され、粉体原料Mに造粒が発生することが防止され、粉体原料Mに含まれる粒径の異なった種々の粒状物質が互いに固まることなく適切に分散される。なお、粉体原料Mを図4の上方から平面的に外観すると、振動及び空気流の付与により粉体原料Mの表面は泡立つ状態又は波打つ状態となる。
本実施形態では、メッシュ8が傾斜状態で設けられているので、材料層厚tが粉体入口22側で厚く、粉体出口24側で薄くなっている。このため、粉体原料Mは特に層厚の厚い部分で予備分散され、流動性を付与され、造粒を防止される。また、本実施形態では、メッシュ8を通過した空気流の作用により、粉体原料にせん断力が加えられる。特に、粉体入口22から粉体出口24にかけて粉体原料Mの層厚が徐々に薄くなっているので、粉体原料Mに加わるせん断力が粉体出口24へ向かうにつれて徐々に大きくなる。このため、粉体原料M中に存在する造粒塊は粉体出口24に到達するまでに確実に分解され、個々の粉体粒が粉体原料Mの中に十分に分散する。
なお、本実施形態では、矢印C方向への振動及び空気流だけでは粉体原料Mはケーシング9の内部に留まっており、粉体出口24へ流出しないようになっている。粉体原料Mは粉体入口22から投入された量だけ粉体出口24から溢れ出て流出する。つまり、振動及び空気流は直接的には粉体原料Mを粉体出口24から流出させる機能を果たしておらず、粉体入口22から投入された量の粉体原料Mを間接的に流出させる機能を果たしている。粉体入口22から一定量の粉体原料Mが中断無く連続して供給されれば、その供給量に対応した一定量の粉体原料Mが粉体出口24から連続して排出される。粉体入口22からの粉体原料Mの供給を止めれば、振動及び空気流の付与が続けられても、紛体出口24からの粉体原料Mの排出は停止する。
メッシュ8の左端部分は紛体出口24に臨み出ている。仮に、図5に示すように、メッシュ8の先端が粉体出口24に臨み出ることなく、寸法Fだけ粉体出口24から退避して設けられていると、ケーシング9の素材(本実施形態ではステンレス鋼材)が露出している長さFの部分で粉体原料Mに造粒が発生するおそれがある。これに対し、メッシュ8の左端部分を粉体出口24に臨み出すようにした図2の本実施形態によれば、粉体出口24に入る直前まで粉体原料Mが空気流を受けるので、造粒の発生を効率良く防止できる。
また、本実施形態では、紛体出口24に臨み出ている部分のメッシュ8が断面弧状、例えば円弧状、楕円弧状、長円弧状に曲がっている。このため、紛体出口24の粉体入口部分が鋭角的に曲がっている場合に比べて、紛体出口24の入口近傍、すなわち頂点近傍での造粒を効率良く防止できる。
また、本実施形態では、空気供給口17a,17b,17cのうち紛体出口24に最も近い位置にある空気供給口17aの空気供給量が粉体入口22に近い位置にある空気供給口17cの空気供給量よりも大きく設定されている。このため、メッシュ8の面上での空気流量が、粉体原料Mの層厚tが薄い部分で大きくなっている。この結果、粉体出口24の近傍で空気流のために粉体原料Mに十分なせん断力が加わり、粉体原料Mに含まれる造粒塊が効果的に分散される。
また、本実施形態では、図3(b)に示すように、空気室7のフランジ14及びケーシング9のフランジ23aがいずれも空気室7及びケーシング9の外部へ張り出し、それらのフランジ14とフランジ23aとによってメッシュ8の外周縁が挟持されている。このため、粉体原料Mが載る部分のメッシュ8の上にはボルト等といった突起物が何も無い。従来の粉体供給装置においては、メッシュ8を固定するためのボルトがケーシング9の内部においてメッシュ8の表面から突出していて、このボルトの所で粉体原料Mが滞留して造粒が発生し易い状態となっていた。これに対し、メッシュ8上のケーシング9内に何等の突起物も存在しないように構成された本実施形態によれば、造粒の発生を効率良く防止できる。
(粉体供給装置の第2実施形態)
図6は本発明に係る粉体供給装置の他の実施形態を示している。この粉体供給装置41が図2に示した先の実施形態の粉体供給装置1と異なる点は、紛体出口24に臨み出ているメッシュ8の先端部分の、その臨み出し方が異なっていることである。また、図2ではメッシュ8の後方部分(紛体出口24から離れた部分、粉体入口22に近い部分)に平坦部を形成したが、本実施形態ではメッシュ8の後方部分に平坦部分は無くメッシュ8の全体が傾斜している。
メッシュ8の先端部分の紛体出口24への臨み出し方について詳しく説明すれば、図2の実施形態においては、メッシュ8の先端が弧状に曲げられ、その曲げられた部分が紛体出口24の粉体入口部分を構成していた。これに対し、本実施形態では、メッシュ8の先端は直線状のままで終わっていて、その直線状の先端が紛体出口24の粉体入口部分に到達している。メッシュ8の先端部分がこのように構成されていれば、図5に示したようにメッシュ8の先端が紛体出口24から大きく後退している構成に比べて、粉体原料の造粒を大きく防止できる。
また、メッシュ8の後方部分に平坦部を持たない構成の本実施形態においても、粉体原料Mの層厚の厚い部分において振動及び空気流の付与により、粉体原料Mに十分な攪拌及び流動性を与えることができ、粉体原料の造粒を効果的に防止できる。なお、メッシュ8の後方部分に平坦部を設けるか、あるいは傾斜部分とするかについては、振動の大きさ、空気流の流量、粉体原料の物性等に応じて適宜に選定する。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、図2の仕切板32a,32bは設けなくても良い。多孔膜としてのメッシュ8の構成は多層膜構造に限られず単層膜であっても良い。メッシュ8の孔の大きさも5μmに限られず、処理対象である粉体原料の物性、大きさ等に応じて適宜に選定する。空気室7は隔壁16によって仕切らなくても良い。また、隔壁16の数は2個に限られず、従って空気室の隔室の数は3個に限られない。
上記実施形態では単独の空気供給口17a,17b,17cによって空気室7内へ空気を導入した。これに代えて、1本の管を空気室7内に這い回し、その管に適宜の間隔で空気孔を設けておき、その1本の管内へ空気を導入することにより、各空気孔から空気室7内へ空気を送り出す、という構成を採用することもできる。なお、この配管構成においては紛体出口24側と粉体入口22側とで空気孔を設ける間隔に変化を持たせることにより、メッシュ8の平面内で空気流量を調節することができる。
(気流分級装置の実施形態)
以下、本発明に係る気流分級装置を図7に示す実施形態に基づいて説明する。この気流分級装置は、本発明に係る粉体供給装置の1つの使用例である。なお、本発明に係る気流分級装置は図7に示した実施形態に限定されるものではない。
図7において、本実施形態の気流分級装置51は、原料供給ノズル53を備えた分級機本体52と、原料供給ノズル53に接続された原料搬送部54と、原料搬送部54に連結された原料補給部56とを有している。原料補給部56は粉体供給装置61を有している。粉体供給装置61としては、図1に示した粉体供給装置1や、図6に示した粉体供給装置41を適用できる。分級機本体52には、粉体回収手段としてのサイクロン57s,57m,57g及び空気吸引装置であるブロワ58a,58bが付設されている。
原料補給部56は、ホッパ59と、定量フィーダ62と、そして粉体供給装置61とを有している。分級対象である粉体原料Mはホッパ59へ投入される。粉体原料Mは、例えば静電転写方式の画像形成装置用のトナーを含む原材料であり、例えば粒径2μm〜15μm程度の種々の粒径の粒状物質を含んでいる。例えば、サイクロン57sは10μm以下の細粒紛を回収し、サイクロン57mは2.5〜16μmの範囲内の中粒紛を回収し、そしてサイクロン57gは6μm以上の粗粒紛を回収する。製品として利用されるトナーはサイクロン57mによって中粒紛として集められた粉体である。
定量フィーダ62は一定量の粉体原料Mを常時、粉体供給装置61へ供給するための装置であり、周知の構造の装置を適用できる。例えば、回転テーブル上に堆積して回転する粉体原料Mを固定配置したスクレーパによって掻き落とすという構成を有した、いわゆるテーブルフィーダを用いることができる。粉体供給装置61は、既述の通り、定量フィーダ62から供給される量に見合った量の粉体原料Mを、造粒塊を含まない状態であって個々の粒状体が適切に分散した状態で、原料搬送部54へ供給する。
原料搬送部54は、粉体供給装置61から供給された粉体原料Mをエジェクション方式やインジェクション方式による粉体搬送方法によって分散させながら分級機本体52へ搬送する。エジェクション方式は、噴射する空気の噴射力を利用して粉体原料Mを分散させる方式である。インジェクション方式は、管路内へ注入された空気流の吸引力を利用して粉体原料Mを分散させる方式である。本実施形態では、圧縮空気源63から噴出した空気流の噴射力を用いたエジェクション方式を用いている。
分級機本体52まで搬送された粉体原料Mは、空気源64から送り出された空気流、原料供給ノズル53から噴射された粉体原料Mの慣性力、分級機本体52の内部に設けられたコアンダブロック64が奏するコアンダ効果等といった要因に基づいて、細粒、中粒、及び粗粒の各粒径範囲に分級、すなわち区分され、それぞれ、サイクロン57s,57m,57g内に回収される。そして、サイクロン57m内に回収された中粒紛が製品トナーとして利用される。
本実施形態の気流分級装置51では、原料補給部56の構成要素として本発明に係る粉体供給装置61を設けている。既述の通り、本発明に係る粉体供給装置61は、図4を用いて説明したように、斜めに配置したメッシュ8を斜めに振動させながら、そのメッシュ8を通過した空気流を粉体原料Mの中に送り込むことにより、粉体原料Mの造粒を防止し、分散を促し、さらに造粒塊をせん断力によって分解している。このため、図7において原料搬送部54へ供給された粉体原料Mは適切に分散されて粒状の塊の無い状態であるので、最終的にサイクロン57s,57m,57gに回収された粉体は所定の粒径範囲内に正確に分級されている。この結果、製品である中粒紛の収率を高めることができる。
(1) 図1に示した本発明に係る粉体供給装置1を図7に示した気流分級装置51の粉体供給装置61として用いて気流分級作業を行った。
(2) 傾斜していない単一平面状の従来の振動フィーダによって粉体原料を搬出する構造の従来の粉体供給装置を、図7の気流分級装置51の粉体供給装置61として用いて気流分級作業を行った。
(3) 上記の各気流分級試料では、粉体原料として図8のグラフにおいて矢印Cで示す粒径分布特性のトナーを提供した。この粉体原料は、図8の表2に符号Cで示すように、d50(分布内の代表的な径又は分布内の中心径)が7.57μmであり、“<4.4μm”(微紛側の分布)が11.2%であり、“>10.7μm”(粗紛側の分布)が12.7%である。なお、粒度分布測定には、コールターカウンタ法を用い、上記値は体積値を示している。
上記(1)の分級作業の結果、図8の表1、表2、及びグラフ内で符合Aで示す結果が得られた。また、上記(2)の分級作業の結果、図8の表1、表2、及びグラフ内で符合Bで示す分布が得られた。表1は、図7の分級システムにおいて得られた微粒紛(F)、中粒紛(M)、粗粒紛(G)の歩留りを重量%で示している。表2は、本発明装置を用いて得られた粒度分布(A)、従来装置を用いて得られた粒度分布(B)、そして、提供された粉体原料の粒度分布(C)を示している。グラフは、表2の結果の元となるデータを折れ線グラフで示している。
図8の表2の“A”に示すように、本発明装置を用いた分級により、d50が7.85μmで、“<4.4μm”(分級後の製品の微紛側の分布)が2.3%で、“>10.7μm”(分級後の製品の粗紛側の分布)が8.4μmである分級製品が得られた。また、図8の表2の“B”に示すように、従来装置を用いた分級により、d50が7.83μmで、“<4.4μm”(分級後の製品の微紛側の分布)が2.4%で、“>10.7μm”(分級後の製品の粗紛側の分布)が8.7μmである分級製品が得られた。この結果により、本発明装置により、目標とする粒度分布が得られたことが分かる。
また、図8のグラフにおいて本発明装置品(A)と粉体原料(C)とを見比べれば明らかなように、分級の結果得られた製品(中粒紛M)における粒度分布はシャープな分布となっており、ピーク(すなわち重量)が大きくなっている。このことは、分級が高精度に行われたことを示している。
さらに、表1において、製品として使用されるのは中粒紛(M)である。粗粒紛(G)は再度粉砕され、分級処理に供される。微粒紛(F)は製品として使用できない粉体である。従来装置を用いた分級によれば、製品歩留り{M/(F+M)}=75.7wt%であった。そして、本発明装置を用いた分級によれば、製品歩留り{M/(F+M)}=77.8wt%であった。本発明装置を用いた分級により、製品歩留りが2.1wt%向上したことが分かった。この歩留り向上は、トナーが大量に生産されることを考慮すれば、経済的に非常に有利ということである。
本発明に係る粉体供給装置の一実施形態を示す正面図である。 図1の粉体供給装置の正面断面図である。 図1の粉体供給装置の平面図であり、(a)は図1のA−A線、(b)はB−B線に従った平面図である。 図1の粉体供給装置の動作状態を模式的に示す図である。 図4の粉体供給装置の内部構成に改変を加えた実施形態を示す図である。 本発明に係る粉体供給装置の他の実施形態の正面断面図である。 本発明に係る気流分級装置の一実施形態の全体を示す図である。 実験結果の一例を示す表及びグラフである。
符号の説明
1.粉体供給装置、 2.機枠、 3.圧縮バネ、 4.振動装置、 6.テーブル、
7.空気室、 8.メッシュ(多孔膜)、 9.ケーシング、 11.底部、
12.側壁、 12a.傾斜部、 12b.平坦部、 13.側壁先端、
14.フランジ、 16.隔壁、 17a,17b,17c.空気供給口、
18.フランジ、 19.蓋、 21.ボルト、 22.開口(粉体入口)、
23a,23b.フランジ、 24.粉体出口、 25.傾斜部、 26.平坦部、
27.ボルト、 28.ホッパ、 29.排出管、 31.ゴムホース、
32a,32b.仕切板、 41.粉体供給装置、 51.気流分級装置、
52.分級機本体、 53.原料供給ノズル、 54.原料搬送部、
56.原料補給部、 57s,57m,57g.サイクロン、
58a,58b.ブロワ(空気吸引装置)、 59.ホッパ、 61.粉体供給装置、
62.定量フィーダ、 63.圧縮空気源、 64.空気源、 D0.上死点、
D1.下死点、 M.粉体原料

Claims (11)

  1. 粉体入口と粉体出口とを有し粉体が溜められるケーシングと、
    該ケーシングの内部に設けられ粉体が載る多孔膜と、
    該多孔膜を通して前記ケーシングの内部へ気体を供給する気体供給手段と、
    前記多孔膜を振動させる振動手段と、を有しており、
    前記振動手段によって前記多孔膜を振動させると共に、前記気体供給手段によって前記多孔膜を通して前記ケーシングの内部へ気体流を供給しながら、前記粉体入口から前記ケーシング内の前記多孔膜上に入れた粉体を前記粉体出口から出す粉体供給装置であって、
    前記多孔膜上の粉体層厚が前記粉体出口で薄く前記粉体入口で厚くなるように、前記多孔膜は前記粉体出口側が高く前記粉体出口から遠ざかるに従って下がるように傾いている
    ことを特徴とする粉体供給装置。
  2. 請求項1記載の粉体供給装置において、前記多孔膜は前記粉体出口に臨み出ていることを特徴とする粉体供給装置。
  3. 請求項2記載の粉体供給装置において、前記粉体出口に臨み出ている部分の前記多孔膜は断面弧状に曲がっていることを特徴とする粉体供給装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の粉体供給装置において、前記気体供給手段によって前記ケーシングの内部に供給される気体の流量は、前記粉体出口側が前記粉体入口側よりも大きいことを特徴とする粉体供給装置。
  5. 請求項4記載の粉体供給装置において、
    前記多孔膜の前記ケーシングの内部と反対側の面に前記粉体出口から前記粉体入口にかけて複数の隔室が設けられ、
    個々の隔室に個別に気体供給手段が設けられ、
    前記粉体出口に近い気体供給手段による気体流量は前記粉体入口に近い気体供給手段による気体流量よりも大きい
    ことを特徴とする粉体供給装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の粉体供給装置において、
    前記振動手段は、前記粉体出口側が斜め上の上死点で前記粉体入口側が斜め下の下死点となる振動を前記多孔膜に付与する
    ことを特徴とする粉体供給装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の粉体供給装置において、
    前記ケーシングは外部へ突出するフランジを有し、
    前記多孔膜は、前記フランジに固着されて前記ケーシングの内部に設けられている
    ことを特徴とする粉体供給装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の粉体供給装置において、
    前記振動手段による前記多孔膜の振動の大きさ、及び前記気体供給手段によって前記多孔膜を通して前記ケーシングの内部へ供給される気体の流量の大きさは、前記粉体入口から前記ケーシングの内部へ粉体が供給されないときに、前記ケーシングの内部の粉体を前記粉体出口から排出させない大きさである
    ことを特徴とする粉体供給装置。
  9. 粉体入口からケーシング内の多孔膜上に入れた粉体を粉体出口から出す粉体供給方法において、
    前記多孔膜上の粉体層厚を、前記粉体出口で薄く、前記粉体入口で厚く形成し、
    前記多孔膜を振動させ、
    前記多孔膜を通して前記ケーシングの内部へ気体流を供給する、
    ことを特徴とする粉体供給方法。
  10. 請求項9記載の粉体供給方法において、前記ケーシングの内部へ供給された気体流の流量は、前記粉体出口側が前記粉体入口側に比べて大きいことを特徴とする粉体供給方法。
  11. コアンダ効果を奏するコアンダブロックと、
    該コアンダブロックの近傍に形成された空気流と、
    該空気流へ向けて粉体原料を噴射する原料供給ノズルと、
    該原料供給ノズルへ粉体原料を搬送する原料搬送部と、
    該原料搬送部へ粉体原料を供給する原料補給部と、
    を有する気流分級装置において、
    前記原料補給部は請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の粉体供給装置を有することを特徴とする気流分級装置。
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