JP3297553B2 - 気流式分級装置及びトナーの製造方法 - Google Patents

気流式分級装置及びトナーの製造方法

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JP3297553B2
JP3297553B2 JP00581795A JP581795A JP3297553B2 JP 3297553 B2 JP3297553 B2 JP 3297553B2 JP 00581795 A JP00581795 A JP 00581795A JP 581795 A JP581795 A JP 581795A JP 3297553 B2 JP3297553 B2 JP 3297553B2
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    • B07SEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS; SORTING
    • B07BSEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS BY SIEVING, SCREENING, SIFTING OR BY USING GAS CURRENTS; SEPARATING BY OTHER DRY METHODS APPLICABLE TO BULK MATERIAL, e.g. LOOSE ARTICLES FIT TO BE HANDLED LIKE BULK MATERIAL
    • B07B7/00Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents
    • B07B7/08Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force
    • B07B7/086Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by the winding course of the gas stream
    • B07B7/0865Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by the winding course of the gas stream using the coanda effect of the moving gas stream

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コアンダ効果を利用し
て粉体を分級するための気流式分級装置に関する。特
に、本発明は、粒径20μm以下の粒子を50個数%以
上含有する粉体の分級を効率よくおこなうために、粉体
を気流に乗せて運ぶと共にコアンダ効果、粉体中の各粒
子の粒径に応じた慣性力、遠心力等の差に基づいて、所
定の粒度を有する粒子を分級するための気流式分級装置
に関する。
【0002】さらに、本発明は、コアンダ効果を利用し
て着色樹脂粉体を分級するための気流式分級機を利用し
てトナーを製造する方法に関する。特に、本発明は、粒
径20μm以下の粒子を50個数%以上含有する着色樹
脂粉体の分級を効率よくおこなうために、着色樹脂粉体
を気流に乗せて運ぶと共にコアンダ効果、粉体中の各粒
子の粒径に応じた慣性力、遠心力等の差に基づいて所定
の粒度を有する着色樹脂粒子群を分級して静電荷像現像
用トナーを製造する方法に関する。
【0003】
【従来の技術】粉体の分級について、様々な方法の気流
式分級装置が提案されている。この中で回転翼を用いる
分級機と可動部分を有しない分級機がある。このうち、
可動部分のない分級機として固定壁遠心式分級機と慣性
力分級機がある。慣性力を利用する分級機としてはLo
ffier.F.and K.Maly:Symp o
n Powder Techn D2(1981)に例
示され、日鉄鉱業製として商品化されているエルボジェ
ット分級機や、Okuda.S.and Yasuku
ni.J.Proc.Inter.Symposium
on Powder Techn ’81,771
(1981)で例示される分級機が微粉域で分級できる
慣性力分級機として提案されている。
【0004】これらの気流式分級装置は、図7及び図8
に示すように、分級室に開口部を有する原料供給ノズル
16から高速で気流とともに粉体を分級室内へ噴出し、
分級室内にはコアンダブロック26を有して、原料供給
ノズルから噴出する気流と交叉する気流を導入しコアン
ダブロック26に沿って流れる湾曲気流の遠心力によっ
て粗粉群と、中粉群と、微粉群とに分離し、先端の細く
なった分級エッジ117及び分級118により、粗粉群
と、中粉群と、微粉群の分級を行なっている。
【0005】しかしながら従来の分級装置101では、
分級エッジブロック124及び分級エッジブロック12
5は固定されており、分級エッジ117及び分級エッジ
118の先端位置を調節し、それに応じて分級のための
気流の流量を調整することにより、分級点(すなわち分
級の境となる粒子の大きさ)を所望の値に設定してい
る。更に、粉体の比重及び所定分級点に応じた分級エッ
ジの先端位置を検知して移動させ、それに応じて所定流
量になるように制御している。このように、分級エッジ
117及び118の先端位置のみを調節するだけでは、
角度によってそのエッジ先端付近で気流の乱れが起こり
やすく、その結果、精度の良い分級が得られない場合が
あり、本来であれば大きさが均一でなければならない粒
子群の中に他の粒子群に入るべき大きさの粒子が混入し
てしまうという場合がある。分級点を変更したい場合で
も分級エッジの先端位置を変更させ、それに応じて所定
流量になるように制御しても気流方向に沿って分級エッ
ジの位置を制御することができず、結局、分級点を所定
の値に合わせるのに時間を要するばかりでなく、分級精
度も低下するなどの改善すべき問題を有している。特
に、複写機、プリンターなどに用いられる静電荷像現像
用トナーを製造するための分級の際に、かかる問題点が
顕在化しやすい。
【0006】一般に、トナーには数多くの異なった性質
が要求される。トナーの特性は、トナーに使用する原材
料に影響され、さらにトナーの製造方法によって影響さ
れることも多い。トナーを製造するための分級工程にお
いては、分級されたトナー粒子群がシャープな粒度分布
を有することが要求され、また、低コストで効率よく安
定的に品質の良いトナーを作り出すことが望まれる。
【0007】一般的に、トナーに使用される結着樹脂と
しては、低融点、低軟化点、低ガラス転移点の樹脂が使
用されるが、このような樹脂を含有する着色樹脂粉体を
分級機に導入して分級すると、分級装置内での付着ある
いは融着が発生しやすい。
【0008】近年、複写機の省エネルギー対策として、
圧力により記録材に定着させるために、結着樹脂として
ワックスのような軟質のものを使用したり、加熱式定着
の場合であっても定着スピードを速くしたり、定着に要
する消費電力を少なくかつ低温で定着させるために、低
ガラス転移点の結着樹脂、または、低軟化点の結着樹脂
を使用するようになってきている。
【0009】さらには、複写機やプリンターにおける画
質向上のために、トナー粒子が徐々に微小化されている
傾向にある。一般に、物質は細かくなるに従い粒子間力
の働きが大きくなっていくが、樹脂粒子やトナー粒子も
同様で、微小サイズになると粒子同士の凝集性が大きく
なってくる。
【0010】このような粒子の凝集体に、衝撃力や摩擦
力などの外力が働くと、粒子が分級装置内に融着しやす
い。特に、分級エッジ先端への融着が起こりやすく、こ
のような現象が発生すると分級精度が悪化し、常時安定
した状態で分級装置が稼働しなくなるため、良質の分級
粉体を長期にわたり安定して得ることが困難になる。
【0011】このような点に鑑み、特にトナーのごとき
着色樹脂微粉体を安定かつ効率的に精度良く分級できる
気流式分級装置が望まれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解消した気流式分級装置を提供することにあ
る。
【0013】本発明の目的は、正確な分級点を設定する
ことにより、高精度の分級を可能にし精緻な粒度分布を
有する粉体を効率良く生成し得る気流式分級装置を提供
することにある。
【0014】本発明の他の目的は、分級域内の融着が発
生しにくく装置内での分級点の変動が生じなく、安定な
分級が可能な気流式分級装置を提供することにある。
【0015】さらに、本発明の目的は、分級点を大幅に
変更し得る気流式分級装置を提供することにある。
【0016】さらに、本発明の目的は、分級点の変更を
短時間に成し得る気流式分級装置を提供することにあ
る。
【0017】本発明の目的は、上記問題点を解消した静
電荷像現像用のトナーの製造方法を提供することにあ
る。
【0018】本発明の目的は、正確な分級点を設定する
ことにより、より高精度の分級を可能にし精緻な粒度分
布を有する粉体を効率良く生成し得るトナーの製造方法
を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、融着等が発生しにく
く装置内での分級点の変動が生じなく、安定な分級が可
能なトナーの製造方法を提供することにある。
【0020】さらに、本発明の目的は、分級点の大幅な
変更が可能なトナーの製造方法を提供することにある。
【0021】さらに、本発明の目的は、分級点の変更を
短時間に成し得るトナーの製造方法を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、少な
くともコアンダブロック及び複数の分級エッジにより形
成される分級域にて、原料供給ノズルから供給される粉
体原料を、コアンダ効果により少なくとも粗粉体群、中
粉体群及び微粉体群に分級するための気流式分級装置で
あり、該分級エッジを具備する分級エッジブロックが、
分級域の形状を変更できるようにその設置位置を変更し
得ることを特徴とする気流式分級装置に関する。
【0023】さらに、本発明は、真密度0.3〜1.4
g/cm3 を有する着色樹脂粉体を原料供給ノズルに供
給し、原料供給ノズル内を流動する気流で着色樹脂粉体
を搬送し、コアンダブロックと側壁との間に形成されて
いる分級室に着色樹脂粉体を導入し、コアンダ効果によ
って着色樹脂粉体を分級して、少なくとも粗粉体群、中
粉体群及び微粉体群に複数の分級エッジによって分離
し、分離された中粉体群からトナーを製造する方法であ
り、該分級エッジをそれぞれ具備している設置位置の変
更可能な分級エッジブロックの設置位置を下記条件 L0 >0、L1 >0、L2 >0、L3 >0 L0 <L
1 +L2 <nL3 〔式中L0 は、原料供給ノズルの排出口の高さ径(m
m)を示し、L1 は、中粉体群と微粉体群とに分画する
ための第1分級エッジ側面と、これに対峙するコアンダ
ブロックの側面との距離(mm)を示し、L2 は、第1
分級エッジの側面と、粗粉体群と中粉体群とに分画する
ための第2分級エッジの側面との距離(mm)を示し、
3 は、第2分級エッジの側面と、これに対峙する側壁
の側面との距離(mm)を示し、nは、1以上の実数を
示す〕を満足するように設定することを特徴とするトナ
ーの製造方法に関する。
【0024】さらに本発明は、真密度1.4g/cm3
を越える着色樹脂粉体を原料供給ノズルに供給し、原料
供給ノズル内を流動する気流で着色樹脂粉体を搬送し、
コアンダブロックと側壁との間に形成されている分級室
に着色樹脂粉体を供給し、コアンダ効果によって着色樹
脂粉体を分級して、少なくとも粗粉体群、中粉体群及び
微粉体群に複数の分級エッジによって分離し、分離され
た中粉体群からトナーを製造する方法であり、該分級エ
ッジをそれぞれ具備している設置位置の変更可能な分級
エッジブロックの設置位置を下記条件 L0 >0、L1 >0、L2 >0、L3 >0 L0 <L
3 <L1 +L2 〔式中L0 は、原料供給ノズルの排出口の高さ径(m
m)を示し、L1 は、中粉体群と微粉体群とに分画する
ための第1分級エッジ側面と、これに対峙するコアンダ
ブロックの側面との距離(mm)を示し、L2 は、第1
分級エッジの側面と、粗粉体群と中粉体群とに分画する
ための第2分級エッジの側面との距離(mm)を示し、
3 は、第2分級エッジの側面と、これに対峙する側壁
の側面との距離(mm)を示す〕を満足するように設定
することを特徴とするトナーの製造方法に関する。
【0025】本発明の気流式分級装置においては、分級
エッジを具備している分級エッジブロックの設置位置を
変更して分級域の形状を変えることができ、それに伴な
い分級点を容易に大幅に変更させることが可能である。
分級エッジブロックの設置位置の変更に伴なう分級エッ
ジの設置位置の変更と共に、分級エッジの先端を回動可
能とし分級エッジの先端の位置を調整することにより、
分級点を大幅に変更できると共に、分級エッジ先端付近
での気流の乱れを発生させることなく分級点を精度良く
調整できるものである。
【0026】
【実施例】以下に本発明を添付図面に基づいてより詳細
に説明する。
【0027】本発明の気流式分級機の一例として図1
(断面図)及び図2及び3(立体図)に示す形式の装置
を一具体例として例示する。
【0028】図1及び図2及び3に於て、側壁22及び
23は分級室の一部を形成し、分級エッジブロック24
は第1分級エッジ17を具備し、分級エッジブロック2
5は、第2分級エッジ18を具備している。分級エッジ
17及び18は、第1軸17a及び第2軸18aを中心
にして、回動可能であり、分級エッジを回動して分級エ
ッジ先端位置を変えることができる。各分級エッジブロ
ック24及び25は左右に設置位置をスライドさせるこ
とが可能であり、それにともなってそれぞれのナイフエ
ッジ型の分級エッジ17及び18も同一方向またはほぼ
同一方向の左右にスライドする。
【0029】この分級エッジ17及び18により、分級
室32の分級ゾーンは、所定粒径以下の微粉体群を分離
するためのコアンダブロックと第1分級エッジとの間に
形成される第1分級域と、所定粒径の中粉体群を分離す
るための第1分級エッジと第2分級エッジとの間に形成
される第2分級域と、所定粒径以上の粗粉体群を分離す
るための第3分級域とに3分画されている。
【0030】側壁22の下部に分級室32に開口部を有
する原料供給ノズル16を設け、該原料供給ノズルの底
部接線の延長方向に対して長楕円弧を描いたコアンダブ
ロック26が設置されている。分級室32の上部ブロッ
ク27は、分級室32の下部方向にナイフエッジ型の入
気エッジ19を具備し、更に分級室32上部には分級室
32に開口する入気管14及び15を設けてある。入気
管14及び15にはダンパーのごとき第1気体導入調節
手段20及び第2気体導入調節手段21と静圧計28及
び静圧計29を設けてある。
【0031】分級エッジ17及び18及び入気エッジ1
9の位置は、被分級処理原料である粉体の種類及び所望
の粒径により調整される。
【0032】分級室32の底面にはそれぞれの分級域に
対応させて、分級室内に開口する排出口11、12及び
13を有し、排出口11、12及び13にはパイプの如
き連通手段が接続されており、それぞれにバルブ手段の
ごとき開閉手段を設けてよい。
【0033】原料供給ノズル16は直角筒部と角錘筒部
からなり、直角筒部の内径と角錘筒部の最も狭い箇所の
内径の比を20:1から1:1、好ましくは10:1か
ら2:1に設定すると、良好な導入速度が得られる。原
料供給ノズル16の後端部分には、粉体をノズルに供給
するための供給口と、粉体を搬送するためのエアーを供
給するためのインジェクションエア導入管31が設けら
れている。
【0034】以上のように構成してなる多分割分級域で
の分級操作は例えば次のようにして行う。排出口11、
12、13の少なくとも1つを介して分級室内を減圧
し、分級室内に開口部を有する原料供給ノズル16中を
インジェクションエア導入管31からの高圧エアー流及
び該減圧によって流動する気流によって、好ましくは流
速50〜300m/秒の速度で粉体を原料供給ノズル1
6を介して分級室に噴出する。
【0035】分級室に導入された粉体中の粒子はコアン
ダブロック26のコアンダ効果による作用と、その際流
入する空気のごとき気体の作用とにより湾曲線30a、
30b、30c等を描いて移動し、それぞれの粒子の粒
径及び慣性力の大小に応じて、大きい粒子(粗粒子)は
気流の外側(すなわち分級エッジ18の外側)の第1分
画、中間の粒子は分級エッジ18と17の間の第2分
画、小さい粒子は分級エッジ17の内側の第3分画に分
級され、分級された大きい粒子は排出口11より排出さ
れ、分級された中間の粒子は排出口12より排出され、
分級された小さい粒子は排出口13よりそれぞれ排出さ
れる。
【0036】本実施例による粉体の分級において、分級
点は粉体が分級室32内へ飛び出す位置であるコアンダ
ブロック26の左端部分に対する分級エッジ17及び1
8のエッジ先端位置によって主に決定される。さらに、
分級点は分級気流の流量あるいは原料供給ノズル16か
らの粉体の噴出速度の影響を受ける。
【0037】本発明の気流式分級装置において、分級室
32に粉体を導入すると、粉体中の粒子の大きさに応じ
て分散して粒子流が形成されるので、その流線に沿った
向きに分級エッジを移動させ、次いで分級エッジのエッ
ジ先端位置を固定し、所定の分級点に設定することがで
きる。この分級エッジ17及び18の移動に際し、分級
エッジブロック24及び25との同時移動により、コア
ンダブロック26に沿って飛翔する粒子流の流れ方向に
エッジの向きを沿わすことができる。
【0038】具体的には、図4において、原料供給ノズ
ル16の先端開口部16aの下部に対応するコアンダブ
ロック26中の例えば位置Oを中心として、分級エッジ
17の先端とコアンダブロック26の壁面との距離L4
は、分級エッジブロック24を位置決め部材33に沿っ
て左右に移動させることで、位置決め部材34に沿って
分級エッジ17を左右に移動させ、さらに分級エッジ1
7の先端を軸17aを中心にして回動させることにより
調整可能である。同様に、分級エッジ18の先端とコア
ンダブロック26の壁面との距離L5 は、分級エッジブ
ロック25を位置決め部材35に沿って左右に移動させ
ることで、位置決め部材36に沿って分級エッジ18を
左右に移動させ、さらに分級エッジ18の先端を軸18
aを中心にして回動させることにより調整可能である。
分級エッジブロック24または/及び分級エッジブロッ
ク25の設置位置の変更に伴なって、分級室の分級域の
形状が変化し、分級点を容易に且つ大幅に調整すること
ができる。
【0039】すなわち、それぞれの分級エッジは、回動
可能なように軸により支持されており、第1分級エッジ
を支持している第1軸とコアンダブロックとの間の距離
を変更することが可能であり、第2分級エッジを支持し
ている第2軸と第1軸との間の距離を変更することが可
能であり、第2軸と側壁との間の距離を変更することが
可能である。
【0040】そのため、分級エッジ先端部による流れの
乱れが防止でき、排出導管11a、12a、13aを介
しての減圧による吸引流の流量を調節することで粒子の
飛翔速度を増加させて分級域での粉体の分散をより向上
させ、高い粉塵濃度でも良好な分級精度が得られ、製品
の収率低下を防止できるだけでなく、同じ粉塵濃度でよ
り良好な分級精度と製品の収率の向上が可能になる。
【0041】入気エッジ19の先端とコアンダブロック
26の壁面との距離L6 は、軸19aを中心として入気
エッジ19先端を回動させることにより調整可能であ
り、これにより、入気管14及び15からの気体の流入
量及び流入速度を調節することで、分級点の更なる調整
が可能である。
【0042】さらに、トナーを生成するために着色樹脂
粉体を分級する場合は、図5に示すL0 、L1 、L2
3 、L4 、L5 及びL6 を下記の如く調整することが
好ましい。
【0043】図5において、原料供給ノズル16の先端
開口部16aの下部に対応するコアンダブロック26中
の例えば位置Oを中心として、第1分級エッジ17の先
端とコアンダブロック26の側面との距離L4 及び第1
分級エッジ17の側面とコアンダブロック26の側面と
の距離L1 は、第1分級エッジブロック24を位置決め
部材33に沿って左右に移動させることで、位置決め部
材34に沿って第1分級エッジ17を左右に移動させ、
さらに第1分級エッジ17の先端を第1軸17aを中心
にして回動させることにより調整可能である。
【0044】同様に、第2分級エッジ18の先端とコア
ンダブロック26の壁面との距離L5 及び第1分級エッ
ジ17の側面と第2分級エッジ18の側面との距離L2
もしくは第2分級エッジ18の側面と側壁23の側面と
の距離L3 は、第2分級エッジブロック25を位置決め
部材35に沿って左右に移動させることで、位置決め部
材36に沿って第2分級エッジ18を左右に移動させ、
さらに第2分級エッジ18の先端を第2軸18aを中心
にして回動させることにより調整可能である。すなわ
ち、第1分級エッジブロック24または/及び第2分級
エッジブロック25の設置位置の変更に伴って、分級室
の分級域の形状が変化し、分級点を容易に且つ大幅に調
整することができる。
【0045】そのため、分級エッジ先端部による流れの
乱れが防止でき、排出導管11a、12a及び13aを
介しての減圧による吸引流の流量を調節することで粒子
の飛翔速度を増加させて分級室及び分級域での微粉砕物
の分散をより向上させ、より高い粉塵濃度でも良好な分
級精度が得られ、製品の収率低下を防止できるだけでな
く、同じ粉塵濃度でより良好な分級精度と製品の収率の
向上が可能になる。
【0046】入気エッジ19の先端とコアンダブロック
26の壁面との距離L6は、軸19aを中心として入気
エッジ19先端を回動させることにより調整可能であ
り、これにより、入気管14及び15からの気体の流入
量及び流入速度を調節することで、分級点の更なる調整
が可能である。
【0047】上記の設定距離は粉砕原料の特性等に応じ
て適宜決定されるが、微粉砕物の真密度が0.3〜1.
4g/cm3 のとき、 L0 <L1 +L2 <nL3 (n≧1:実数) 1.4g/cm3 以上のとき、 L0 <L3 <L1 +L2 を満足することが必要である。これを満足する場合は、
シャープな分布を有する製品(中粉体)を効率良く得る
ことができる。具体的には、L0 が2〜10mmであ
り、L1 が10〜150mmであり、L2 が10〜15
0mmであり、L3が10〜150mmであり、L4
5〜70mmであり、L5 が15〜160mmであり、
6 が10〜100mmであり、及び、nが0.5〜3
であることが粒径20μm以下の粒子を50個数%以上
含有する粉体を精度よく長期にわたって分級する上で好
ましい。
【0048】通常、本発明の気流式分級装置は、相互の
機器をパイプのごとき連通手段で連結し、装置システム
に組み込まれて使用される。そうした装置システムの好
ましい例を図6に示す。図6に示す一体装置システム
は、3分割分級機1(図1及び図2に示される分級装
置)、定量供給機2、振動フィーダー3、捕集サイクロ
ン4、捕集サイクロン5、捕集サイクロン6を連通手段
で連結してなるものである。
【0049】この装置システムにおいて、粉体は、適宜
の手段により、定量供給機2に送り込まれ、ついで振動
フィーダー3を介し、原料供給ノズル16により3分割
分級機1内に導入される。導入に際しては、50〜30
0m/秒の流速で3分割分級機1内に粉体を導入する。
3分割分級機1の分級室を構成する大きさは通常[10
〜50cm]×[10〜50cm]なので、粉体は0.
1〜0.01秒以下の瞬時に3種以上の粒子群に分級し
得る。そして、3分割分級機1により、大きい粒子群
(粗粒子)、中間の粒子群、小さい粒子群に分級され
る。その後、大きい粒子群は排出導管11aを通って、
捕集サイクロン6に送られ回収される。中間の粒子群は
排出導管12aを介して系外に排出され捕集サイクロン
5で捕集される。小さい粒子群は、排出導管13aを介
して系外に排出され捕集サイクロン4で捕集される。捕
集サイクロン4、5、6は粉体を原料供給ノズル16を
介して分級室に吸引導入するための吸引減圧手段として
の働きをすることも可能である。
【0050】本発明の気流式分級装置は、特に電子写真
法による画像形成法に用いられるトナー又はトナー用着
色樹脂粉体を分級する場合に有効である。特に、低融
点、低軟化点、低ガラス転移点を有する結着樹脂からな
るトナー組成物を分級する場合に有効である。このよう
な樹脂を用いたトナー組成物を従来の分級機に供する
と、分級エッジ先端に融着物が発生しやすく、融着物が
発生した場合には適切な分級点からずれてしまう。その
うえで、吸引減圧による流量調節を行なっても、要求さ
れる粉体の粒度分布は得られにくく、分級効率が激減し
てしまう。さらに分級した粉体の中に融着物が混入した
りして品質の良い製品が得られにくい。
【0051】本発明の分級装置では、分級エッジ17及
び18の移動に際し、分級エッジブロック24及び25
との同時移動によりコアンダブロック26に沿って飛翔
する粒子流の流れ方向に分級エッジの向きを沿わしたう
えで、吸引減圧手段として排出導管11a、12a、1
3aを通して吸引流の流量を調節することで粒子の飛翔
速度を増加させて分級域での粉体の分散がより向上でき
るために、分級収率が良好になり、かつ、分級エッジ先
端への融着を防止または抑制し、高精度な分級ができる
効果がある。
【0052】本発明の分級装置は、粉体の粒子径が小さ
い程、効果がより顕著であり、特に重量平均径が10μ
m以下の粉体を分級する場合により好ましく、さらには
重量平均粒径8μm以下の粉体を分級する場合には特に
好ましい。
【0053】トナーを構成するトナー粒子は、非磁性の
着色剤又は/及び磁性体と結着樹脂とを少なくとも含有
し、結着樹脂は、ガラス転移点が45〜80℃(より好
ましくは、50〜75℃)を有することが熱定着性及び
耐ブロッキング性の点で好ましい。好ましい結着樹脂と
しては、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−メタ
クリル共重合体、ポリエステル樹脂またはそれらの混合
物が挙げられる。
【0054】着色剤がカーボンブラック及びフタロシア
ンの如き非磁性の着色剤である場合、着色剤は結着樹脂
100重量部当り0.5〜20重量部(好ましくは、1
〜15重量部)配合するのが良い。
【0055】着色剤がマグネタイト、磁性フェライトの
如き磁性体の場合、磁性体は結着樹脂100重量部当り
20〜200重量部(好ましくは、30〜150重量
部)配合するのが良い。
【0056】トナー粒子となる着色樹脂粒子は、溶融混
練−粉砕法により調製されても良く、懸濁重合法または
乳化重合法により調製されても良い。
【0057】本発明の分級装置においては、分級エッジ
の向き及びエッジ先端位置の移動に移動手段としてステ
ッピングモーターを用い、エッジ先端位置の検知に検知
手段としてポテンショメーターを用いて、これらを制御
する制御装置により分級エッジ先端位置を制御し、更に
流量調節の自動化を行なえば、所望の分級点が短時間
に、かつ、より正確に得られるのでより好ましい。
【0058】次に、実際にトナー製造用の着色樹脂粉体
を用いて、分級を行って製品(トナー)を得た具体例を
示す。
【0059】実施例1 ・スチレン−ブチルアクリレート−ジビニルベンゼン共
重合体 100重量部(モノマー重合重量比80.0/
19.0/1.0、重量平均分子量Mw35万、ガラス
転移点約55℃) ・磁性酸化鉄(平均粒径0.18μm) 100重量部 ・ニグロシン 2重量部 ・低分子量エチレン−プロピレン共重合体 4重量部
【0060】上記材料をヘンシェルミキサー(FM−7
5型、三井三池化工機(株)製)でよく混合した後、温
度150℃に設定した2軸混練機(PCM−30型、池
貝鉄工(株)製)にて混練した。得られた混練物を冷却
し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、粗砕物を
得た。該粗砕物を衝突式気流粉砕機で微粉砕し、重量平
均粒径7.0μmの着色樹脂粉体を得た。着色樹脂粉体
の真密度は1.73g/cm3 であった。
【0061】図6に示す分級システムにおいて、得られ
た着色樹脂粉体を供給機2を介して、振動フィーダー3
及び原料供給管16を介して35.0kg/hの割合で
コアンダ効果を利用して粗粉体群、中粉体群及び微粉体
群の3種に分級するために図1及び図5に示す多分割分
級機1に導入した。
【0062】導入に際しては排出口11、12、13に
連通している捕集サイクロン4、5、6の吸引減圧によ
る系内の減圧から派生する吸引力と原料供給管16に取
付けたインジェクションノズル31からの空気圧縮を利
用した。
【0063】分級域の形状を変更するために、図5に示
す各々の設定距離を L0 =6mm(原料供給ノズル排出口16aの高さ径) L1 =32mm(分級エッジ17の側面とコアンダブロ
ック26の側面との距離) L2 =33mm(分級エッジ17の側面と分級エッジ1
8の側面との距離) L3 =39mm(分級エッジ18の側面と側壁23の側
面との距離) L4 =14mm(分級エッジ17の先端とコアンダブロ
ック26の側面との距離) L5 =33mm(分級エッジ18の先端とコアンダブロ
ック26の側面との距離) L6 =25mm(入気エッジ19の先端とコアンダブロ
ック26の側面との距離) R=14mm(コアンダブロック26の狐の半径) にして分級を行なった。
【0064】導入された着色樹脂粉体は0.1秒以下の
瞬時に分級された。分級された中粉体群は重量平均粒径
が6.85μm(粒径4.0μm以下の粒子を24個数
%含有し、粒径10.08μm以上の粒子を1.0体積
%含有する)のシャープな分布を有する中粉体群を分級
収率(投入された粉砕原料の全量に対する最終的に得ら
れた中粉体との比率)89%で得ることができ、得られ
た中粉体群は、トナー用として優れた性能を有してい
た。この分級された粗粉群は前記粉砕工程に再度循環し
た。
【0065】着色樹脂粉体の真密度は、次の測定装置を
用いて行なった。測定装置としてはマイクロメリティッ
クス アキュピック1330(島津製作所製)を用い、
トナー微粉砕粉を5g計り取って真密度を求めた。
【0066】トナーの粒度分布は種々の方法によって測
定できるが、本発明においては、次の測定装置を用いて
行なった。
【0067】測定装置としてはコールターカウンターT
A−II型あるいはコールターマルチサイザーII(コ
ールター社製)を用いた。電解液は1級塩化ナトリウム
を用いて約1%NaCl水溶液を調製した。例えば、I
SOTON R−II(コールターサイエンティフィッ
クジャパン社製)が使用できる。測定法としては前記電
解液水溶液100〜150ml中に分散剤として海面活
性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を
0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20mg加
えた。試料を懸濁した電解液は超音波分散機で約1〜3
分間分散処理を行ない、前記測定装置により、アパチャ
ーとして100μmアパチャーを用い、トナーの体積、
個数を測定して体積分布と個数分布とを算出した。それ
から、トナー体積分布から求める重量基準の重量平均粒
径を求めた。
【0068】実施例2〜4 実施例1と同様のトナー製造用の粗砕物を衝突式気流粉
砕機で粉砕して得た表1に示す粉砕原料を用いて、表1
に示す分級域の設定距離とした他は同様の装置システム
で分級を行った。
【0069】表2及び表3に示すように、いずれもシャ
ープな分布を有する中粉体群を効率良く得ることがで
き、得られた中粉体群はトナーとして優れた性能を有し
ていた。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】実施例5及び6 ・不飽和ポリエステル樹脂(ガラス転移点約55℃)
100重量部 ・銅フタロシアニン顔料 4.5重量部(C.I.Pi
gment Blue 15) ・荷電制御剤 4.0重量部
【0074】上記材料をヘンシェルミキサー(実施例1
と同じ)でよく混合した後、温度100℃に設定した2
軸混練機(実施例1と同じ)にて混練した。得られた混
練物を冷却し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕
し、粗砕物を得た。該粗砕物を衝突式気流粉砕機で微粉
砕し、重量平均粒径6.6μmの着色樹脂粉体(実施例
5)を得た。得られた着色樹脂粉体の真密度は1.08
g/cm3 であった。
【0075】この着色樹脂粉体を用いて、表4に示す分
級条件とした他は実施例1と同様の装置システムで分級
を行った。
【0076】上記粗砕物を衝突式気流粉砕機で微粉砕
し、重量平均粒径5.5μmの着色樹脂粉体(実施例
6)を得、表4に示す分級条件で分級を行った。
【0077】表5及び表6に示すように、いずれもシャ
ープな分布を有する中粉体群を効率良く得ることがで
き、得られた中粉体群は、トナー用として優れた性能を
有していた。
【0078】
【表4】
【0079】
【表5】
【0080】
【表6】
【0081】比較例1〜3 実施例1と同様のトナー原料を用いて、粗砕物を衝突式
気流粉砕機で微粉砕し、重量平均粒径6.9μmの粉砕
原料(比較例1)と重量平均粒径5.5μmの粉砕原料
(比較例2)を得た。
【0082】トナー原料を実施例5のものに代え、重量
平均粒径6.5μmの粉砕原料(比較例3)を得た。
【0083】分級は図9のフローチャートに従って行
い、多分割分級機は図7及び図8のものを用いた。
【0084】各々の分級条件は表7に示す通りであり、
分級によって得られた中粉体群の粒度分布等は表8〜表
10に示す通りであった。
【0085】
【表7】
【0086】
【表8】
【0087】
【表9】
【0088】
【表10】
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の気流式分
級装置によれば、分級エッジ先端部における融着を良好
に防止し得、また、分級エッジ先端における分級気流の
乱流を良好に防止し、様々な粉体の比重及び分級気流条
件に応じて正確な分級点が得られ、装置が連続稼働して
いるときも分級点がずれることなく分級収率の向上が図
れる。
【0090】さらに本発明で用いる気流式分級機のL
0 、L1 、L2 、L3 、L4 、L5 及びL5 を調整すれ
ば、分級エッジ先端部における融着を良好に防止し得、
また、分級エッジ先端における分級気流の乱流を良好に
防止し、様々な粉体の比重及び分級気流条件に応じて正
確な分級点が得られ、装置が連続稼働しているときも分
級点がずれることなく分級収率の向上が図れる。特に、
重量平均粒径10μm以下のトナー用の着色樹脂粉体を
分級する場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気流式分級機の概略断面図である。
【図2】本発明の気流式分級機の立体図である。
【図3】本発明の気流式分級機の立体図である。
【図4】図1の要部を示す図である。
【図5】図1の要部を示す図である。
【図6】本発明の分級装置を用いた分級プロセスの一例
を示す説明図である。
【図7】従来の気流式分級機の概略断面図である。
【図8】従来の気流式分級機の立体図である。
【図9】従来の分級プロセスの一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1、101 気流式分級装置 2 定量供給機 3 振動フィーダー 4、5、6 捕集サイクロン 11、12、13 排出口 11a、12a、13a 排出導管 14、15 入気管 16 原料供給ノズル 17 第1分級エッジ 18 第2分級エッジ 19 入気エッジ 20 第1気体導入調節手段 21 第2気体導入調節手段 22、23 側壁 24 第1分級エッジブロック 25 第2分級エッジブロック 26 コアンダブロック 27 上部ブロック 28、29 静圧計 30a、30b、30c 固体粒子飛散方向 31 インジェクションエアー導入管 32 分級室 33、34、35、36 位置決め部材
フロントページの続き (72)発明者 五箇 洋子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 政吉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−207877(JP,A) 特開 平1−130767(JP,A) 特開 平8−182966(JP,A) 特開 平7−178371(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07B 7/086 G03G 9/087

Claims (36)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともコアンダブロック及び複数の
    分級エッジにより形成される分級域にて、原料供給ノズ
    ルから供給される粉体原料を、コアンダ効果により少な
    くとも粗粉体群、中粉体群及び微粉体群に分級するため
    の気流式分級装置であり、 該分級エッジを具備する分級エッジブロックが、分級域
    の形状を変更できるようにその設置位置を変更し得るこ
    とを特徴とする気流式分級装置。
  2. 【請求項2】 前記分級エッジブロックの設置位置の変
    更にともなって、前記分級エッジの設置位置が移動可能
    である請求項1に記載の気流式分級装置。
  3. 【請求項3】 前記分級エッジの先端が回動可能なよう
    に、分級エッジが前記分級エッジブロックに具備されて
    いる請求項1または2に記載の気流式分級装置。
  4. 【請求項4】 前記分級エッジブロックが水平方向また
    はほぼ水平方向にその設置位置を移動し得る請求項1乃
    至3いずれかに記載の気流式分級装置。
  5. 【請求項5】 前記分級エッジが水平方向またはほぼ水
    平方向にその設置位置を移動し得る請求項1乃至4いず
    れかに記載の気流式分級装置。
  6. 【請求項6】 分級域がコアンダブロック及び分級エッ
    ジにより形成されている請求項1乃至5のいずれかに記
    載の気流式分級装置。
  7. 【請求項7】 分級エッジと他の分級エッジとの間に分
    級域がさらに形成されている請求項1乃至6のいずれか
    に記載の気流式分級装置。
  8. 【請求項8】 分級域が分級エッジと側壁との間にさら
    に形成されている請求項1乃至7のいずれかに記載の気
    流式分級装置。
  9. 【請求項9】 複数の分級エッジは、それぞれ分級エッ
    ジブロックに具備されており、分級エッジブロックの移
    動にともなって分級エッジが移動可能である請求項1乃
    至8のいずれかに記載の気流式分級装置。
  10. 【請求項10】 分級エッジが2個具備されており、コ
    アンダブロックと第1分級エッジとの間に、所定粒径以
    下の微粉体群を分級するための分級域が形成され、第1
    分級エッジと第2分級エッジとの間に所定粒径の中粉体
    群を分級するための分級域が形成され、第2分級エッジ
    と側壁との間に所定粒径以上の粗粉体群を分級するため
    の分級域が形成されている請求項1乃至9のいずれかに
    記載の気流式分級装置。
  11. 【請求項11】 分級エッジブロックは、分級エッジの
    先端が回動可能なように分級エッジを具備している請求
    項1乃至10のいずれかに記載の気流式分級装置。
  12. 【請求項12】 分級エッジブロックが複数具備されて
    おり、それぞれの分級エッジブロックは、分級エッジの
    先端が回動可能なように分級エッジを具備している請求
    項1乃至11のいずれかに記載の気流式分級装置。
  13. 【請求項13】 コアンダブロックは、原料供給ノズル
    に接して設置されており、コアンダブロックと側壁との
    間に原料供給ノズルから吐出される粉体を所定粒径の粒
    子群と所定粒径以外の粒子群とにコアンダ効果によって
    分級するための分級室が設けられている請求項1乃至1
    2のいずれかに記載の気流式分級装置。
  14. 【請求項14】 分級エッジは、分級エッジブロックの
    移動方向と同一方向またはほぼ同一方向に移動可能なよ
    うに位置決め部材により設置位置が規制されている請求
    項1乃至13のいずれかに記載の気流式分級装置。
  15. 【請求項15】 それぞれの分級エッジは、回動可能な
    ように軸により支持されており、第1分級エッジを支持
    している第1軸とコアンダブロックとの間の距離を変更
    することが可能であり、第2分級エッジを支持している
    第2軸と第1軸との間の距離を変更することが可能であ
    り、第2軸と側壁との間の距離を変更することが可能で
    ある請求項1乃至14のいずれかに記載の気流分級装
    置。
  16. 【請求項16】 真密度0.3〜1.4g/cm3 を有
    する着色樹脂粉体を原料供給ノズルに供給し、原料供給
    ノズル内を流動する気流で着色樹脂粉体を搬送し、 コアンダブロックと側壁との間に形成されている分級室
    に着色樹脂粉体を導入し、コアンダ効果によって着色樹
    脂粉体を分級して、少なくとも粗粉体群、中粉体群及び
    微粉体群に複数の分級エッジによって分離し、分離され
    た中粉体群からトナーを製造する方法であり、 該分級エッジをそれぞれ具備している設置位置の変更可
    能な分級エッジブロックの設置位置を下記条件 L0 >0、L1 >0、L2 >0、L3 >0 L0 <L
    1 +L2 <nL3 〔式中L0 は、原料供給ノズルの排出口の高さ径(m
    m)を示し、 L1 は、中粉体群と微粉体群とに分画するための第1分
    級エッジの側面と、これに対峙するコアンダブロックの
    側面との距離(mm)を示し、 L2 は、第1分級エッジの側面と、粗粉体群と中粉体群
    とに分画するための第2分級エッジの側面との距離(m
    m)を示し、 L3 は、第2分級エッジの側面と、これに対峙する側壁
    の側面との距離(mm)を示し、 nは、1以上の実数を示す〕を満足するように設定する
    ことを特徴とするトナーの製造方法。
  17. 【請求項17】 微粉体群は、第1分級エッジとコアン
    ダブロックとの間に形成されている分級域に分離され、
    中粉体群は、第1分級エッジと第2分級エッジとの間に
    形成されている分級域に分離され、粗粉体群は、第2分
    級エッジと側壁との間に形成されている分級域に分離さ
    れる請求項16に記載のトナーの製造方法。
  18. 【請求項18】 第1分級エッジは回動可能なように第
    1軸によって支持されており、第2分級エッジは回動可
    能なように第2軸に支持されており、第1軸とコアンダ
    ブロックとの間の距離を変えることによって微粉体群の
    粒径を変更する請求項16または17に記載のトナーの
    製造方法。
  19. 【請求項19】 第1軸と第2軸との間の距離を変更す
    ることによって中粉体群の粒径を変更する請求項16乃
    至18のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  20. 【請求項20】 第2軸と側壁との間の距離を変更する
    ことによって粗粉体群の粒径を変更する請求項16乃至
    19のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  21. 【請求項21】 L0 が2〜10mmであり、L1 が1
    0〜150mmであり、L2 が10〜150mmであ
    り、L3 が10〜150mmであり、L4 が5〜70m
    mであり、L5 が15〜160mmであり、L6 が10
    〜100mmであり、及び、nが0.5〜3である請求
    項16乃至20のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  22. 【請求項22】 着色樹脂粉体は、非磁性の着色剤及び
    結着樹脂を含有している着色樹脂粒子である請求項16
    乃至21のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  23. 【請求項23】 着色剤は結着樹脂100重量部当り
    0.5〜20重量部含有されている請求項22に記載の
    トナーの製造方法。
  24. 【請求項24】 結着樹脂は、ガラス転移点45〜80
    ℃を有する請求項22または23に記載のトナーの製造
    方法。
  25. 【請求項25】 結着樹脂は、スチレン−アクリル共重
    合体、スチレン−メタクリル共重合体、ポリエステル樹
    脂及びそれらの混合物からなるグループから選択される
    材料から形成されている請求項22乃至24のいずれか
    に記載のトナーの製造方法。
  26. 【請求項26】 着色樹脂粉体は、粒径20μm以下の
    粒子を50個数%以上含有している請求項16乃至25
    のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  27. 【請求項27】 真密度1.4g/cm3 を越える着色
    樹脂粉体を原料供給ノズルに供給し、原料供給ノズル内
    を流動する気流で着色樹脂粉体を搬送し、 コアンダブロックと側壁との間に形成されている分級室
    に着色樹脂粉体を供給し、コアンダ効果によって着色樹
    脂粉体を分級して、少なくとも粗粉体群、中粉体群及び
    微粉体群に複数の分級エッジによって分離し、分離され
    た中粉体群からトナーを製造する方法であり、 該分級エッジをそれぞれ具備している設置位置の変更可
    能な分級エッジブロックの設置位置を下記条件 L0 >0、L1 >0、L2 >0、L3 >0 L0 <L
    3 <L1 +L2 〔式中L0 は、原料供給ノズルの排出口の高さ径(m
    m)を示し、 L1 は、中粉体群と微粉体群とに分画するための第1分
    級エッジの側面と、これに対峙するコアンダブロックの
    側面との距離(mm)を示し、 L2 は、第1分級エッジの側面と、粗粉体群と中粉体群
    とに分画するための第2分級エッジの側面との距離(m
    m)を示し、 L3 は、第2分級エッジの側面と、これに対峙する側壁
    の側面との距離(mm)を示す〕を満足するように設定
    することを特徴とするトナーの製造方法。
  28. 【請求項28】 微粉体群は、第1分級エッジとコアン
    ダブロックとの間に形成されている分級域に分離され、
    中粉体群は、第1分級エッジと第2分級エッジとの間に
    形成されている分級域に分離され、粗粉体群は、第2分
    級エッジと側壁との間に形成されている分級域に分離さ
    れる請求項27に記載のトナーの製造方法。
  29. 【請求項29】 第1分級エッジは回動可能なように第
    1軸によって支持されており、第2分級エッジは回動可
    能なように第2軸に支持されており、第1軸とコアンダ
    ブロックとの間の距離を変えることによって微粉体群の
    粒径を変更する請求項27または28に記載のトナーの
    製造方法。
  30. 【請求項30】 第1軸と第2軸との間の距離を変更す
    ることによって中粉体群の粒径を変更する請求項27乃
    至29のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  31. 【請求項31】 L0 が2〜10mmであり、L1 が1
    0〜150mmであり、L2 が10〜150mmであ
    り、L3 が10〜150mmであり、L4 が5〜70m
    mであり、L5 が15〜160mmであり、及び、L6
    が10〜100mmである請求項27乃至30のいずれ
    かに記載のトナーの製造方法。
  32. 【請求項32】 着色樹脂粉体は、磁性体及び結着樹脂
    を含有している磁性樹脂粒子である請求項27乃至31
    のいずれかに記載のトナーの製造方法。
  33. 【請求項33】 磁性体は、結着樹脂100重量部当り
    20〜200重量部含有されている請求項32に記載の
    トナーの製造方法。
  34. 【請求項34】 結着樹脂は、ガラス転移点45〜80
    ℃を有する請求項32または33に記載のトナーの製造
    方法。
  35. 【請求項35】 結着樹脂は、スチレン−アクリル共重
    合体、スチレン−メタクリル共重合体、ポリエステル樹
    脂及びそれらの混合物からなるグループから選択される
    材料から形成されている請求項32乃至34のいずれか
    に記載のトナーの製造方法。
  36. 【請求項36】 着色樹脂粉体は、粒径20μm以下の
    粒子を50個数%以上含有している請求項27乃至35
    のいずれかに記載のトナーの製造方法。
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