JP5169381B2 - 液滴吐出システム - Google Patents

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Description

本発明は、液滴吐出システムに関し、特に画像信号および制御信号と吐出タイミング信号とを異なる接続方法によって伝達する液滴吐出システムに関する。
従来、インクジェット方式のような液滴吐出システムにおいて、1つの制御ユニットに複数のヘッド駆動ユニットを接続して多数のインク吐出ノズルを有する液滴吐出システムを形成する場合には、配線の数を削減するためにデイジーチェーン接続で通信を行うことが一般的に行われてきた。
しかし、デイジーチェーン接続では印刷データや印刷のためのタイミング信号等の各種信号が複数のヘッド駆動ユニットを順次経由して伝達されるために、伝送路の伝搬特性によって、デイジーチェーン接続の後段のヘッド駆動ユニットになればなるほど各種信号の遅延が発生し、印刷のタイミングがずれて印刷結果に悪影響を及ぼす。
これを、図7および図8を用いて説明する。図7は、従来の液滴吐出システムの構成を示すブロック図である。
図7において、液滴吐出システム1は、操作ユニット2と印刷装置3等で構成される。
操作ユニット2は、印刷したい画像を生成し、その画像を画像信号11として印刷装置3に向けて送信する。
印刷装置3は、搬送ユニット4、制御ユニット5、印刷ユニット6等で構成される。搬送ユニット4は、印刷用紙等の印刷媒体9の搬送を行うとともに、印刷媒体9の移動量を示す移動量信号15を生成し、制御ユニット5に向けて送信する。
制御ユニット5は、搬送ユニット4から受信した移動量信号15に基づいて、既定のタイミングでインクを吐出させるための吐出タイミング信号17を生成し、印刷ユニット6に向けて送信する。また、制御ユニット5は、操作ユニット2から受信した画像信号11を記憶し、既定のタイミングで印刷ユニット6に向けて送信する。
印刷ユニット6は、複数(ここではn個:nは正の整数)のヘッド駆動ユニット7および複数(ここではn個:nは正の整数)のヘッド8等で構成される。
ヘッド駆動ユニット7は、制御ユニット5から受信した画像信号11の内、自身が制御するヘッドで印刷する部分のデータ(印刷データ)19を記憶し、制御ユニット5から受信した吐出タイミング信号17に合わせて、記憶した印刷データ19に基づいてヘッド8を駆動する。
ヘッド8は、複数(ここではn個:nは正の整数)のヘッド8がそれぞれ複数(ここでは、m個:mは正の整数)のノズルを有し、ヘッド駆動ユニット7によって駆動されて、吐出タイミング信号17に合わせてインクを吐出させ、吐出されたインクのドットで印刷媒体9上に印刷を行う。
印刷装置3内での各種信号の流れは、以下の通りである。搬送ユニット4から制御ユニット5に向けて送信された移動量信号15に基づいて、制御ユニット5から、画像信号11および吐出タイミング信号17が、n個のヘッド駆動ユニット7の最初のヘッド駆動ユニット71に送信される。
ヘッド駆動ユニット71は、受信した画像信号11および吐出タイミング信号17に基づいて、n個のヘッド8のうちの自身が駆動するヘッド81を駆動する。それとともに、受信した画像信号11および吐出タイミング信号17をデイジーチェーン接続された隣接するヘッド駆動ユニット72に送信する。
ヘッド駆動ユニット72も同様に、受信した画像信号11および吐出タイミング信号17に基づいて自身が駆動するヘッド82を駆動するとともに、受信した画像信号11および吐出タイミング信号17をデイジーチェーン接続された隣接するヘッド駆動ユニット73に送信する。
このようにして、n個のヘッド駆動ユニット7の最後のヘッド駆動ユニット7nに画像信号11および吐出タイミング信号17が届くまでには、デイジーチェーン接続された(n−1)個のヘッド駆動ユニット7を経由する。従って、画像信号11および吐出タイミング信号17には、各信号が伝送される伝送路の長さ(伝送路長)や経由するコネクタの数に起因する電気的諸特性(例えば、インダクタンス、キャパシタンス、抵抗、コンダクタンス成分等)による遅延が発生する。
特に、吐出タイミング信号17は、ヘッド8でのインクの吐出タイミングを制御する信号であるため、吐出タイミング信号17に遅延が発生すると、ヘッド間でのインクの吐出タイミングにズレが生じ、印刷誤差が発生する。画像信号11については、一旦ヘッド駆動ユニット7内で記憶された後に、吐出タイミング信号17に応じてヘッド8に向けて出力されるために、遅延が発生しても影響はない。
図8は、上述した従来の液滴吐出システムでの不具合の例を示す模式図である。
図8において、n個のヘッド8の各ヘッドは、直線上に配列されたm個のノズルを有しており、n個のヘッド8(ヘッド81〜8n)は、ノズルの配列方向に一直線に配置されている。従って、(n×m)個の全ノズルから同時にインクが吐出された場合、あるいは印刷媒体9が静止している場合には、ノズルから吐出されたインクのドットは、一直線上(例えば図のラインL1上)に並ぶことになる。
しかし、例えば高速印刷のために印刷媒体9が図の矢印A方向に移動されながら印刷が行われる場合には、上述したデイジーチェーン接続による遅延によって各ヘッド8の吐出タイミング信号17に遅延が発生すると、最初に吐出動作が行われるヘッド81のインクのドットは図のラインL1上に吐出されるが、次に吐出動作が行われるヘッド82のインクのドットは、遅延によって印刷位置がΔd1遅れて、図のラインL2上に吐出される。
同様に、最後に吐出動作が行われるヘッド8nのインクのドットは、遅延によって印刷位置が(n−1)×Δd1遅れて、図のラインLn上に吐出される。このように、本来は一直線上に吐出されるはずのインクのドットの位置がずれて、斜めの線となって印刷されてしまう不具合が発生する。
図8からも分かるように、デイジーチェーン接続されるヘッド駆動ユニット7の数が多ければ多いほど、吐出タイミング信号17の遅延が大きくなり、印刷のズレ量も大きくなる。また、搬送ユニット4が高速で移動すればするほど、吐出タイミング信号17の遅延が印刷結果に悪影響を与えてしまい、将来、搬送ユニット4をさらに高速で移動させる場合に、小さな吐出タイミングのズレでも大きな影響を与えることは言うまでもない。さらに、ヘッド8のノズルの小型化が進み、ノズルから吐出されたインクで印刷される面積が小さくなればなるほど、同一の吐出タイミングのズレであっても、印刷により悪影響を与えてしまう。
この不具合を解消するには、インクを吐出する際に、一旦印刷媒体の移動を停止させることが考えられる。しかし、この方法では、インクを吐出する度に、印刷媒体の移動を停止させるので、高速の印刷が行えない。また、印刷媒体の移動と停止とを繰り返すことで、印刷媒体の移動精度にムラが発生し、印刷の品位が低下する。
そこで、例えば特許文献1には、ブロック同期方式でデータを高速伝送するものにおいて、データ送信処理の各ステップ間に挿入すべき適切な遅延時間を迅速に求めてデータ送信時に挿入し、伝送の誤りを防止する方法が提示されている。
また、例えば特許文献2には、各種ケーブルがヘッドの移動手段に絡まって断線したり、ヘッドの移動不良を生じたりすることを防止するために、液滴を吐出するタイミングを無線で伝送する方法が提示されている。
特開平7−253945号公報 特開2007−136258号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、実際の遅延時間を求めること自体が難しく、また温度や湿度といった環境条件によって遅延時間がばらつくので、適切な遅延時間を設定することが非常に難しい。
また、特許文献2の方法では、無線で伝送される液滴を吐出するタイミングとは、ビットマップの画像データに基づいて生成された画像信号自体であり、大容量の画像信号を高速で無線伝送するという新たな技術的問題が発生する。また、特許文献2に開示されている方法は、制御ユニットとヘッド駆動ユニットとが1対1の構成の場合であり、上述した複数のヘッド駆動ユニット間でのデイジーチェーン接続による遅延に起因する不具合への解決策ではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、印刷時のヘッド間のインク吐出タイミングのズレをなくし、簡単なシステムで、印刷媒体を移動させながら高速で印刷可能な液滴吐出システムを提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.画像信号を生成して送信する操作ユニットと、
印刷媒体を移動させるとともに、前記印刷媒体の移動した量を示す移動量信号を生成して送信する搬送ユニットと、
前記移動量信号に基づいて、前記印刷媒体が印刷の単位移動量だけ移動する毎に、インクを吐出するタイミングを制御する吐出タイミング信号を生成する吐出タイミング信号生成部と、前記吐出タイミング信号を送信する吐出タイミング信号送信部と、前記操作ユニットから受信した前記画像信号を記憶する画像信号記憶部と、前記画像信号を送信する画像信号送信部とを有する制御ユニットと、
前記制御ユニットから受信した前記画像信号の少なくとも一部を印刷データとして記憶する印刷データ記憶部と、前記制御ユニットから前記吐出タイミング信号を受信する吐出タイミング信号受信部と、前記印刷データに基づいて前記吐出タイミング信号に同期してインクの吐出制御を行うヘッド駆動部と、前記制御ユニットから受信した前記画像信号をデイジーチェーン接続で後段のヘッド駆動ユニットに送信するデイジーチェーン接続部とを有する複数のヘッド駆動ユニットと、
複数の前記ヘッド駆動ユニットによって駆動される複数のヘッドとを備え、
前記印刷媒体を移動させながら前記ヘッドを複数同時に駆動させて印刷を行う液滴吐出システムにおいて、
前記制御ユニットと、同時に駆動される複数の前記ヘッドに対応する複数の前記ヘッド駆動ユニットとの間で、前記吐出タイミング信号をデイジーチェーン接続とは異なる接続方法によって通信するものであって、該デイジーチェーン接続とは異なる接続方法は、前記制御ユニットに対して複数の前記ヘッド駆動ユニットの各々を互いに独立したケーブルで1対1に接続する方法であることを特徴とする液滴吐出システム。
2.前記デイジーチェーン接続とは異なる接続方法は、前記制御ユニットと複数の前記ヘッド駆動ユニットの各々とを、同一の電気特性および同一の配線長のケーブルで接続する方法であることを特徴とする1に記載の液滴吐出システム。
本発明によれば、画像信号をデイジーチェーン接続によって通信し、吐出タイミング信号をデイジーチェーン接続とは異なる接続方法によって通信することで、印刷時のヘッド間のインク吐出タイミングのズレをなくし、簡単なシステムで、印刷媒体を移動させながら高速で印刷可能な液滴吐出システムを提供することができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。なお、図中、同一あるいは同等の部分には同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
最初に、本発明の液滴吐出システムの第1の実施の形態を、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図1において、液滴吐出システム1は、操作ユニット2と印刷装置3等で構成される。
操作ユニット2は、例えば図示しないパーソナルコンピュータ(PC)、モニタ、キーボードおよびマウス等で構成され、印刷したい画像を生成し、その画像を印刷装置3での印刷に適した画像データに変換し、その画像データを画像信号11として印刷装置3に向けて送信する。
印刷装置3は、搬送ユニット4、制御ユニット5、印刷ユニット6等で構成される。
搬送ユニット4は、搬送部41および移動量信号生成部42等で構成される。搬送部41は、印刷用紙等の印刷媒体9を搭載し、印刷媒体9の搬送、移動を行う。移動量信号生成部42は、搬送部41の駆動量から印刷媒体9の移動量を示す移動量信号15を生成し、制御ユニット5に向けて送信する。
制御ユニット5は、搬送ユニット4の移動量信号生成部42から受信した移動量信号15に基づいて、既定のタイミングでインクを吐出させるための吐出タイミング信号17を生成し、印刷ユニット6の複数のヘッド駆動ユニット7の各々に向けて送信する。また、制御ユニット5は、操作ユニット2から受信した画像信号11を記憶し、印刷ユニット6の複数のヘッド駆動ユニット7中の最初のヘッド駆動ユニット71に向けて送信する。制御ユニット5の内部構成の1例については、図2で詳述する。
印刷ユニット6は、複数(ここではn個:nは正の整数)のヘッド駆動ユニット7および複数(ここではn個:nは正の整数)のヘッド8等で構成される。
ヘッド駆動ユニット7は、制御ユニット5から受信した画像信号11の内、自身が制御するヘッド8で印刷する部分のデータ(印刷データ)19を記憶し、制御ユニット5から受信した吐出タイミング信号17に同期して、記憶した印刷データ19に基づいてヘッド8を駆動する。また、制御ユニット5から受信した画像信号11をデイジーチェーン接続により次段のヘッド駆動ユニット7に送信する。ヘッド駆動ユニット7の内部構成の1例については、図3で詳述する。
ヘッド8は、n個のヘッド8がそれぞれ複数(ここでは、m個:mは正の整数)のノズルを有し、ヘッド駆動ユニット7によって駆動されて、吐出タイミング信号17に合わせてインクを吐出させ、吐出されたインクのドットで印刷媒体9上に印刷を行う。
図2は、制御ユニット5の内部構成の1例を示すブロック図である。
図2において、制御ユニット5は、画像信号受信部51、画像信号記憶部52、画像信号送信部53、移動量信号受信部54、吐出タイミング信号生成部55および吐出タイミング信号送信部56等と、制御ユニット5と他のユニットとを接続するための複数のコネクタ等とで構成される。
画像信号受信部51は操作ユニット2から画像信号11を受信し、画像信号記憶部52は受信した画像信号11を記憶し、画像信号送信部53は記憶した画像信号11を印刷ユニット6のヘッド駆動ユニット7に送信する。
移動量信号受信部54は搬送ユニット4の移動量信号生成部42から移動量信号15を受信する。吐出タイミング信号生成部55は、受信した移動量信号15に基づいて、印刷媒体9が印刷の単位移動量(以下、送りピッチと言う)だけ移動する毎に吐出タイミング信号17を生成する。吐出タイミング信号送信部56は生成された吐出タイミング信号17を印刷ユニット6のヘッド駆動ユニット7に送信する。
図3は、ヘッド駆動ユニット7の内部構成の1例を示すブロック図である。ここでは、複数のヘッド駆動ユニット7は全て同一の構成であるとし、制御ユニット5から画像信号11を最初に受信するヘッド駆動ユニット71を例にとって説明する。
図3において、ヘッド駆動ユニット71は、印刷データ受信部7a、印刷データ記憶部7b、吐出タイミング信号受信部7c、ヘッド駆動部7dおよびデイジーチェーン接続部7f等と、ヘッド駆動ユニット71と他のユニットとを接続するための複数のコネクタ等とで構成される。
印刷データ受信部7aは、制御ユニット5から受信した画像信号11の内、ヘッド駆動ユニット71が制御するヘッド81で印刷する部分のデータを選択して印刷データ19として受信し、印刷データ記憶部7bは受信した印刷データ19を記憶し、記憶した印刷データ19をヘッド駆動部7dに送信する。
吐出タイミング信号受信部7cは制御ユニット5から吐出タイミング信号17を受信し、受信した吐出タイミング信号17をヘッド駆動部7dに送信する。ヘッド駆動部7dは、印刷データ19に基づいて、吐出タイミング信号17に同期してヘッド駆動信号18を出力してヘッド81のノズルを駆動し、インクを吐出させる。
デイジーチェーン接続部7fは制御ユニット5から画像信号11を受信し、受信した画像信号11を後段のヘッド駆動ユニット72に送信する。以後のヘッド駆動ユニット72からヘッド駆動ユニット7nは、画像信号11を制御ユニット5から直接受信するのではなく、1つ前段のヘッド駆動ユニットからデイジーチェーン接続によって受信することになる。
上述したように、本第1の実施の形態においては、画像信号11および吐出タイミング信号17は、以下の方法で送信される。
画像信号11は、操作ユニット2で生成されて制御ユニット5に送信され、制御ユニット5で記憶される。記憶された画像信号11は、複数のヘッド駆動ユニット7の画像信号11を最初に受信するヘッド駆動ユニット71に送信される。ヘッド駆動ユニット71で受信された画像信号11は、デイジーチェーン接続により、後段のヘッド駆動ユニット72からヘッド駆動ユニット7nに順次送信される。
従って、後段のヘッド駆動ユニット7になればなるほど、画像信号11には遅延が発生する。しかし、画像信号11については、各ヘッド駆動ユニット7内で必要な部分が印刷データ19として一旦記憶され、記憶された印刷データ19に基づいて、吐出タイミング信号17に同期して各ヘッド8が駆動されるので、画像信号11に遅延が発生しても印刷結果には影響はない。
一方、吐出タイミング信号17は、搬送ユニット4の移動量信号生成部42で生成された移動量信号15に基づいて、制御ユニット5で生成され、n個のヘッド駆動ユニット71〜7nに並列に送信される。従って、図7に示した従来例とは異なり、吐出タイミング信号17には遅延は発生せず、吐出タイミング信号17の遅延に起因する印刷の不具合は発生しない。
従って、遅延による影響のない画像信号11については、従来と同様にデイジーチェーン接続で伝送するので、配線の複雑化は発生しない。また、吐出タイミング信号17は単なるタイミング信号で、画像信号11のような大容量の信号ではないので、ヘッド駆動ユニット71〜7nの各々に並列に入力しても、配線が複雑化、大規模化することはない。
さらに、デイジーチェーン接続される各ヘッド駆動ユニット間の通信は、送信するデータをシリアルデータ化した上で、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式と呼ばれる差動信号方式で通信することで、配線数を削減でき、ノイズにも強く、配線長を長くすることも可能である。実際には、例えば制御ユニット5とヘッド駆動ユニット7との間は、数メートルの配線が必要である。
上述したように、本第1の実施の形態によれば、画像信号を従来通りデイジーチェーン接続で送信し、吐出タイミング信号を制御ユニットから各ヘッド駆動ユニットに並列に送信することで吐出タイミング信号の遅延を防止できるので、印刷時のヘッド間のインク吐出タイミングのズレをなくし、簡単なシステムで、印刷媒体を移動させながら高速で印刷可能な液滴吐出システムを提供することができる。
次に、本発明の液滴吐出システムの第2の実施の形態を、図4を用いて説明する。図4は、第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図4において、本第2の実施の形態では、制御ユニット5の吐出タイミング信号送信部56はn個のヘッド駆動ユニット71〜7nの各々に1対1に対応する出力端子を有し、吐出タイミング信号送信部56とn個のヘッド駆動ユニット71〜7nとの間はそれぞれケーブル101で1対1に接続されている。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、この点だけであり、その他は第1の実施の形態と同じである。
第1の実施の形態では、吐出タイミング信号17は、制御ユニット5からn個のヘッド駆動ユニット71〜7nの各々に並列に接続された配線によって送信されている。従って、制御ユニット5とn個のヘッド駆動ユニット71〜7nとの配置によって、制御ユニット5に近いヘッド駆動ユニットと、離れた位置にあるヘッド駆動ユニットとでは依然として配線長即ち配線抵抗や配線の寄生容量等に差があり、配線長の違いに起因する遅延が僅かに残存する。超高速印刷等においては、この僅かな遅延が問題となる可能性もある。
それに対して、本第2の実施の形態では、吐出タイミング信号送信部56はn個のヘッド駆動ユニット71〜7nの各々に1対1に対応する出力端子を有し、吐出タイミング信号送信部56とn個のヘッド駆動ユニット71〜7nとの間はそれぞれケーブル101で1対1に接続されている。従って、上述した配線長即ち配線抵抗や配線の寄生容量等に起因する遅延を防止でき、吐出タイミング信号の遅延を防止することができる。
さらに、吐出タイミング信号送信部56とn個のヘッド駆動ユニット71〜7nとの間を1対1に接続するケーブル101は、同一の電気特性および同一の配線長を有することが望ましい。これによって、上述した配線長に起因する電気的諸特性による吐出タイミング信号の遅延を防止すことができる。
上述したように、本第2の実施の形態によれば、制御ユニットの吐出タイミング信号送信部とn個のヘッド駆動ユニットとの間をケーブルで1対1に接続することで、制御ユニットとn個のヘッド駆動ユニットとの配置による配線長即ち配線抵抗や配線の寄生容量等に起因する遅延を防止でき、吐出タイミング信号の遅延を防止できるので、印刷時のヘッド間のインク吐出タイミングのズレをなくし、簡単なシステムで、印刷媒体を移動させながら高速で印刷可能な液滴吐出システムを提供することができる。
次に、本発明の液滴吐出システムの第3および第4の実施の形態を、図5および図6を用いて説明する。図5は、第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図5において、本第3の実施の形態では、制御ユニット5の吐出タイミング信号送信部56は光通信機能を有する光通信部である。また、n個のヘッド駆動ユニット71〜7nの各々の吐出タイミング信号受信部7cも光通信機能を有する光通信部である。そして、光通信部である吐出タイミング信号送信部56と、光通信部である吐出タイミング信号受信部7cとの間は、光通信ケーブル103によって接続されている。光通信ケーブルは、金属線を用いた電気ケーブルよりも配線長に起因する電気的諸特性に影響されにくいので、上述した電気的諸特性による吐出タイミング信号17の遅延を防止することができる。
図6は、第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図6において、本第4の実施の形態では、制御ユニット5の吐出タイミング信号送信部56は無線通信機能を有する無線通信部である。また、n個のヘッド駆動ユニット71〜7nの各々の吐出タイミング信号受信部7cも無線通信機能を有する無線通信部である。そして、無線通信部である吐出タイミング信号送信部56と、無線通信部である吐出タイミング信号受信部7cとの間は、ケーブルではなく、無線通信によって接続されている。
無線通信の具体的な方式としては、赤外線を用いたIrDA、ブルートゥース(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の近距離通信を得意とし、複雑なプロトコルが不要な通信方式が挙げられるが、これに限るものではない。これによって、遅延なく簡単に吐出タイミング信号17を送信することができる。
上述した特許文献2と比較すると、特許文献2の方法は、本発明における画像信号11そのものを液滴を吐出するタイミング信号として送信するために、大容量の画像信号を高速で無線伝送する必要があり、高速通信法や誤り検知等の複雑なプロトコルが必要となる。それに対して、本第4の実施の形態では、画像信号11については従来と同様にデイジーチェーン接続で伝送し、吐出タイミング信号17だけを無線送信する。従って、無線送信する吐出タイミング信号17の容量は小さく、高速通信や複雑なプロトコル等は必要ない。
上述したように、本第3および第4の実施の形態によれば、吐出タイミング信号を光通信あるいは無線通信で送信することで、制御ユニットとn個のヘッド駆動ユニットとの配置による配線長即ち配線抵抗や配線の寄生容量等に起因する遅延を防止でき、吐出タイミング信号の遅延を防止できるので、印刷時のヘッド間のインク吐出タイミングのズレをなくし、簡単なシステムで、印刷媒体を移動させながら高速で印刷可能な液滴吐出システムを提供することができる。
以上に述べたように、本発明によれば、画像信号をデイジーチェーン接続によって通信し、吐出タイミング信号をデイジーチェーン接続とは異なる接続方法によって通信することで、印刷時のヘッド間のインク吐出タイミングのズレをなくし、簡単なシステムで、印刷媒体を移動させながら高速で印刷可能な液滴吐出システムを提供することができる。
なお、本発明に係る液滴吐出システムを構成する各構成の細部構成および細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 制御ユニットの内部構成の1例を示すブロック図である。 ヘッド駆動ユニットの内部構成の1例を示すブロック図である。 第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。 従来の液滴吐出システムの構成を示すブロック図である。 従来の液滴吐出システムでの不具合の例を示す模式図である。
符号の説明
1 液滴吐出システム
2 操作ユニット
3 印刷装置
4 搬送ユニット
41 搬送部
42 移動量信号生成部
5 制御ユニット
51 画像信号受信部
52 画像信号記憶部
53 画像信号送信部
54 移動両親号受信部
55 吐出タイミング信号生成部
56 吐出タイミング信号送信部
6 印刷ユニット
7 ヘッド駆動ユニット
7a 印刷データ受信部
7b 印刷データ記憶部
7c 吐出タイミング信号受信部
7d ヘッド駆動部
7f デイジーチェーン接続部
8 ヘッド
9 印刷媒体
11 画像信号
15 移動量信号
17 吐出タイミング信号
18 ヘッド駆動信号
19 印刷データ
101 ケーブル
103 光通信ケーブル

Claims (2)

  1. 画像信号を生成して送信する操作ユニットと、
    印刷媒体を移動させるとともに、前記印刷媒体の移動した量を示す移動量信号を生成して送信する搬送ユニットと、
    前記移動量信号に基づいて、前記印刷媒体が印刷の単位移動量だけ移動する毎に、インクを吐出するタイミングを制御する吐出タイミング信号を生成する吐出タイミング信号生成部と、前記吐出タイミング信号を送信する吐出タイミング信号送信部と、前記操作ユニットから受信した前記画像信号を記憶する画像信号記憶部と、前記画像信号を送信する画像信号送信部とを有する制御ユニットと、
    前記制御ユニットから受信した前記画像信号の少なくとも一部を印刷データとして記憶する印刷データ記憶部と、前記制御ユニットから前記吐出タイミング信号を受信する吐出タイミング信号受信部と、前記印刷データに基づいて前記吐出タイミング信号に同期してインクの吐出制御を行うヘッド駆動部と、前記制御ユニットから受信した前記画像信号をデイジーチェーン接続で後段のヘッド駆動ユニットに送信するデイジーチェーン接続部とを有する複数のヘッド駆動ユニットと、
    複数の前記ヘッド駆動ユニットによって駆動される複数のヘッドとを備え、
    前記印刷媒体を移動させながら前記ヘッドを複数同時に駆動させて印刷を行う液滴吐出システムにおいて、
    前記制御ユニットと、同時に駆動される複数の前記ヘッドに対応する複数の前記ヘッド駆動ユニットとの間で、前記吐出タイミング信号をデイジーチェーン接続とは異なる接続方法によって通信するものであって、該デイジーチェーン接続とは異なる接続方法は、前記制御ユニットに対して複数の前記ヘッド駆動ユニットの各々を互いに独立したケーブルで1対1に接続する方法であることを特徴とする液滴吐出システム。
  2. 前記デイジーチェーン接続とは異なる接続方法は、前記制御ユニットと複数の前記ヘッド駆動ユニットの各々とを、同一の電気特性および同一の配線長のケーブルで接続する方法であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出システム。
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