JP4387709B2 - 記録データ転送方法及び記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録データ転送方法及び記録装置に関し、特に、記録媒体の幅に対応して複数の記録素子が配列された記録ヘッドに対して記録媒体を移動させて記録を行い、記録ヘッドに転送する記録データを保持するレジスタを、記録素子の配列における順番に応じて複数有する記録装置における記録データの転送に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行うプリンタが広く使用されている。
【0003】
プリンタの記録方式としては様々な方式が知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理由でインクジェット方式が特に注目されており広く実用化されている。近年は、高画質化及び高速化に対する要望が一層強く、このような要望に応えるべく、記録媒体の幅に対応した記録幅を有する、フルラインヘッドまたはラインヘッドと呼ばれる記録ヘッドの研究、開発が進んでいる。
【0004】
熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェットプリンタに使用されるラインヘッドの電気的構成について図13を参照して説明する。図13において、101はインク吐出用のヒータであり、記録ヘッドの2560個のノズル(吐出口)それぞれに対応して備えられている。102はラッチ回路であり、ラッチ信号Dlatに同期して記録データをラッチする。103は2560bitのシフトレジスタであり、クロック信号Dclkに同期して記録データ信号Dataが入力される度に順次シフトして1ライン分のデータを保持している。
【0005】
VHはヒータの電源ラインであり、P−GNDはVHの基準となるアース電位のラインである。HeatPulseはヒータに通電する時間を規定するパルス状の駆動信号(以降ヒートパルスと称する)であり、BENB0〜7は、2560個のノズルを320個ずつ8つのグループに分割し、グループを指定して時分割駆動するためのグループ選択信号である。
【0006】
クロック信号Dclk、記録データ信号Data、ラッチ信号Dlat、ヒートパルスHeatPulse、時分割信号BENB0〜7、ヒータ電源VH、及びアースP−GNDは、接続端子を介してプリンタ本体から入力される。
【0007】
記録を行う際の動作について時間順に説明する。プリンタ本体にある記録メモリから記録データ信号Dataが、クロック信号Dclkに同期してシフトレジスタ103にシリアルで転送される。この記録データの転送は、2560のノズルに対応して1つずつ入力され、順次シフトされていく。その為、最初に入力された記録データは結果的に図中左側の1ノズル目に対応した位置に格納され、最後に入力された記録データは右側の2560ノズル目に対応した位置に格納される。記録データがないノズルに対応する位置には余白を表すヌルデータが格納される。
【0008】
1ライン分の記録データが格納された後、ラッチ信号Dlatが入力されると記録データはラッチ回路102に記憶される。次に、1ラインの吐出を時分割で行うためにグループ選択信号BENB0〜7を順次アクティブにし、ヒートパルスHeatPulseを入力すると、ラッチ回路102に記憶された記録データが有効であるノズルのヒータ101が、対応するグループ選択信号BENB0〜7がアクティブであり、ヒートパルスHeatPulseが入力されている間通電され、ノズルよりインクが吐出されて記録が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
プリンタ本体側では、記録データが格納されたメモリのアドレスを1ずつインクリメントしながら順次ラインヘッドへシリアルで記録データを転送すればよい。
【0010】
この様な構成で更なる高速化及び高解像度化を行うためには、記録データを転送するクロックDclkの周波数と、メモリアドレスを管理するコントローラの動作周波数を向上させる必要がある。
【0011】
【特許文献1】
特開平8‐132645号公報(図5、第5頁)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
高解像度化に対する要望に応じてラインヘッドのノズル数は数千のオーダーまで増えており、このようなラインヘッドを使用すると、記録データを格納するシフトレジスタ103の容量が大幅に大きくなり、コストが上昇してしまう。また、動作周波数の高速化には限界があるので、格納するべきデータ全てをシリアルでシフトレジスタ103に転送することが困難となる。
【0013】
そこで更なる高速化及び高解像度化に対応するために、記録データ転送用のデータ信号Dataをシリアルからシリアルバスに変更する方法が提案されている。
【0014】
更に、ラインヘッドを用いるカラーインクジェットプリンタにおいては、機械的なヘッドの取付け誤差によってずれが生じる為、ノズル配列方向のレジスト調整値を求めてデータ転送時に補正を行っている。従って、シフトレジスタAとシフトレジスタBにまたがる部分の記録データは、レジスト調整によって変わる為、メモリ制御が複雑になる。
【0015】
以上説明したように、ラインヘッドを用いたインクジェットプリンタにおいて、メモリ制御を複雑にせずに、かつラインヘッド及びその基板を大型化せずに、一層の高速化及び高解像度化を達成することが求められている。
【0016】
これはインクジェットプリンタに限らず、ラインヘッドを用いる記録装置に共通の課題である。
【0017】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、メモリ制御を複雑にせずに、かつ記録ヘッド及びその基板を大型化せずに、一層の高速化及び高解像度化を達成することができる、ラインヘッドを用いて記録を行う記録データ転送方法及び記録装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の記録データ転送方法は、複数のノズルが直線上に配列されたラインヘッドの前記複数のノズルを複数のブロックに分割し、前記複数のブロックに対応して設けた複数のシフトレジスタに並列に記録データを転送する記録データ転送方法であって、
前記ラインヘッドの基準位置に対応する記録データと端部に対応する非記録データとをメモリに記憶する記憶工程と、
前記ラインヘッドの前記配列の方向の前記基準位置からの相対的なずれに関する位置補正量に基づいて、前記複数のシフトレジスタに転送する前記メモリに記憶されたデータの切り出し位置を設定するデータ切り出し位置設定工程と、を備えている。
【0019】
上記の目的を達成する本発明の記録装置は、複数のノズルが直線上に配列されたラインヘッドの前記複数のノズルを複数のブロックに分割し、前記複数のブロックに対応して設けた複数のシフトレジスタに並列に記録データを転送し、前記ラインヘッドにより、記録媒体を搬送しながら記録を行なう記録装置であって、
前記ラインヘッドの基準位置に対応する記録データと端部に対応する非記録データとを記憶するメモリ手段と、
前記ラインヘッドの前記配列の方向の前記基準位置からの相対的なずれに関する位置補正量に基づいて、前記複数のシフトレジスタに転送する前記メモリ手段に記憶されたデータの切り出し位置を設定するデータ切り出し位置設定手段と、を備えている。
【0020】
すなわち、本発明では、記録媒体の幅に対応して複数の記録素子が配列された記録ヘッドに対して記録媒体を移動させて記録を行い、記録ヘッドに転送する記録データを保持するレジスタを、記録素子の配列における順番に応じて複数有する記録装置において記録データを転送するときに、記録ヘッドの配列の方向における基準位置からのずれに関する情報を記憶し、記録データのサイズとレジスタのサイズとを比較して、記録データを保持するのに必要なレジスタの数を求め、基準位置からのずれに関する情報に応じて、複数のレジスタの境界領域に保持される記録データを予め所定のバッファに格納し、バッファに格納された記録データ及び残りの記録データを、複数のレジスタに並列に転送する。
【0021】
このようにすると、記録データのサイズと基準位置からのずれに関する情報に応じて、複数のレジスタの境界領域に保持されるデータが予め所定のバッファに格納されるので、記録ヘッドの基準位置からのずれの量にかかわらず、バッファに格納された記録データと残りの記録データとを複数のレジスタに並列に転送することが可能となる。
【0022】
従って、メモリ制御を複雑にせずに、かつ記録ヘッド及びその基板を大型化せずに、記録装置の一層の高速化及び高解像度化を達成することができる。
【0023】
また、本願明細書は上記の記録データ転送方法(発明1)に加え、以下のような発明をも開示するものである。すなわち、
[発明2] 前記基準位置からのずれに関する情報は、前記記録素子のピッチを単位として求められることを特徴とする発明1に記載の記録データ転送方法。
【0024】
[発明3] 前記基準位置からのずれに関する情報が、前記記録データを転送する際の単位となるビット数と等しい場合には、前記バッファ工程を行わないことを特徴とする発明2に記載の記録データ転送方法。
【0025】
[発明4] 前記レジスタ数算出工程において前記必要なレジスタの数が前記複数より少ない場合、前記記録データが転送されないレジスタに対してヌルデータを転送することを特徴とする発明1から3のいずれか1つに記載の記録データ転送方法。
【0026】
上記の記録装置の発明についても、上記発明2から発明4と同様な発明を開示し、更に、記録ヘッドが、各記録素子からインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドである発明、より詳細には、記録ヘッドが、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、各記録素子がインクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を備えている記録装置についても開示している。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0028】
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット記録方式を用いた記録装置(プリンタ)を例に挙げて説明する。
【0029】
本明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0030】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0031】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0032】
図1は、本発明の実施形態としてのカラー記録が可能なインクジェット記録装置の外観を示す斜視図であり、図2はその内部構成を模式的に示す正面図である。
【0033】
図1及び、図2において、401はインクジェット記録装置全体を示し、このインクジェット記録装置における本体部は、記録媒体Paを積載するフィーダートレイ402と、複数のラインヘッド及び記録媒体の搬送部を覆うための上部カバー403と、ラインヘッドに供給される記録剤としての液体インクを貯蔵するタンク部を覆う前カバー404などから外郭が構成されている。また、407は記録済みの記録媒体を積載するスタッカーであり、405は記録装置の電源スイッチ部、406は記録装置における操作環境の設定を行なうための入力手段としての操作パネルである。
【0034】
図2において、Bk(ブラック)、C(シアン)、LC(淡シアン)、M(マゼンタ)、LM(淡マゼンタ)、Y(イエロー)の6色に対応した6つのラインヘッドを有する記録部502の下側には搬送ユニットUが配置され、フィーダートレイ402に積載された記録媒体Paを記録部502の下方に一定の速度で搬送する。記録媒体が記録部502の下方に達すると、各ラインヘッドから対応する色のインクが吐出されて、記録媒体上に画像が記録され、画像の記録された記録媒体Paは、スタッカー407上に排出される。
【0035】
この搬送ユニットUの下には、各ラインヘッド(Bk、C、LC、M、LM、Y)に供給されるインクを貯蔵する6つのインクタンクを有するタンク部Rが脱着自在に固定されている。フィーダーユニットFには、積載された記録媒体Paの幅を検知するための記録媒体幅センサ501が搭載され、記録が可能な記録媒体と異なる幅の記録媒体がフィーダーユニットFに積載されている場合、ユーザーに正しい記録媒体を交換するように促す機能を備えている。
【0036】
図3は、記録部502のラインヘッドの配列を模式的に示す斜視図である。本実施形態における記録手段としての記録ヘッドは、2560個の記録素子(ノズル及びインク吐出用の素子)を直線状に配列した長尺タイプのラインヘッドであり、記録部502は、各色のインクに対応した6つのラインヘッドを記録媒体の搬送方向と略直交する方向に互いに並行に配列してなるものである。具体的には、ブラックインクを吐出して記録を行なうラインヘッドBkと、シアンインクを吐出して記録を行なうラインヘッドCと、淡シアンインクを吐出して記録を行なうラインヘッドLCと、マゼンタインクを吐出して記録を行なうラインヘッドMと、淡マゼンタインクを吐出して記録を行なうラインヘッドLMと、イエローインクを吐出して記録を行なうラインヘッドYから形成されている。
【0037】
図4は、1つのラインヘッドの内部構成を模式的に示す図である。図中706は、それぞれノズル隔壁703によって区分けされたノズルであり、インクを吐出する吐出口オ702を有している。このノズル706内には、それぞれに対応してインク吐出素子としての発熱体704が設けられている。この発熱体704は、シリコン基板701の上に半導体プロセスと同様の手法で形成されていて、後述するヘッド駆動回路により所定の電気的エネルギーが印加され、その熱によりノズル内のインクに気泡を発生し、ノズル吐出口702からインク滴を吐出するように構成されている。なお、705は各ノズル706にインクを供給するための共通液室であり、707は天板を示している。
【0038】
図5は、各ラインヘッドのノズル配列方向における取付け誤差を説明するための図である。本実施形態のように多数の記録素子を有する複数のラインヘッドを、ノズルピッチ未満の精度で取り付けるのは、製造工程での多大なコストアップとなり、作業上も困難である。従ってこのようなラインヘッドの取り付け誤差に起因するズレ量を補正するため、ノズル配列方向においてノズルピッチを単位としたズレをレジスト調整処理(以下、単に「レジ調整」と称する)で補正することが必要となる。
【0039】
このため本実施形態では、記録装置本体側で予め決められている基準位置801を、レジ調整の基準位置として設定し、この基準位置と各ラインヘッドの17番目のノズルとの距離をノズルピッチを単位としてレジ調整値とする。なお、本実施形態では、17番目のノズルが基準位置801にあるときを0で表し、そこからのズレがノズルピッチで±16の範囲を調整範囲とする。
【0040】
なお、各ラインヘッドの電気的構成は、総ノズル数は2560に対して、1280bitのシフトレジスタを2列、2bit幅の記録データバスを有している。また、最大記録可能領域は、レジ調整用のノズル数32を引いた2528ノズルとなる。
【0041】
図5に示した例で各記録ヘッドのレジ調整値は、記録ヘッドBkが−8ノズル、記録ヘッドCが−11ノズル、記録ヘッドLCが+10ノズル、記録ヘッドMが−6ノズル、記録ヘッドLMが−16ノズル、記録ヘッドYがズレ無し(0)となる。
【0042】
次に、上記のラインヘッドを用いた場合のレジ調整について図9を参照して詳細に説明する。なお、図9において記録データは全て有効(‘1’)であり、且つ有効な記録ノズルを黒点で表している。
【0043】
図9の(a)は、1ラインの記録データサイズが2528bitで、レジ調整値が0である場合を示している。上記にて説明した様に、レジ調整値が0の場合は左側16個のノズルが未使用ノズルとなる。そのため、記録データは17〜2544ノズルに対応し、シフトレジスタA、Bに分割されて格納される。
【0044】
図9の(b)は、1ラインの記録データサイズが2528bitで、レジ調整値が+16である場合を示している。この場合には左側の32個のノズルが未使用ノズルとなり、記録データは33〜2560ノズルに対応し、シフトレジスタA、Bに分割されて格納される。
【0045】
また図9の(c)は、1ラインの記録データサイズが2528bitで、レジ調整値が−16である場合を示している。この場合には左側の未使用ノズルは0になり、記録データは1〜2528ノズルに対応し、シフトレジスタA、Bに分割されて格納される。
【0046】
図9の(d)は、1ラインの記録データサイズが1個のシフトレジスタの幅と同じ1280bitで、レジ調整値が−16である場合を示している。この場合、記録データは1〜1280ノズルに対応し、全てシフトレジスタA側に格納される。その為、記録データの転送はシフトレジスタAに対してのみ行えば良く、シフトレジスタBに対しては空(ヌル)データである‘0’を転送すればよい。この場合、シフトレジスタBへは記録中の各ラインについて空データを送り続けても良いが、ページの先頭1ラインのみ空データを送り、2ライン目以降は転送を行なわないようにしてもよい。
【0047】
図9の(e)は、1ラインの記録データサイズが1個のシフトレジスタの幅と同じ1280bitで、レジ調整値が+16である場合を示している。この場合、記録データサイズは(d)と同じ1280bitであるが、レジ調整によって左側の32個のノズルが未使用となり、1bit目の記録データが33番目のノズルに、1248bit目のデータが1280番目のノズルに格納され、それ以降の32bitの記録データはシフトレジスタBに格納される。
【0048】
このように、1つのシフトレジスタのデータサイズとレジ調整分のノズル数を減算した値(本実施形態では、1280−32=1248bit)が記録データサイズ未満である場合、即ち、記録データサイズが1249bit以上である場合、シフトレジスタBへの記録データ転送が必要となる。
【0049】
また、シフトレジスタAに転送する記録メモリの領域は1〜1280bitまでであり、シフトレジスタBに転送する記録メモリ領域も1249〜2528bitまでの最大1280bitとなる。但し、シフトレジスタAに転送する記録データの先頭は必ず記録メモリ内の1bit目であるが、シフトレジスタBに転送する記録データの先頭はレジ調整値に応じて記録メモリ内の1249〜1281bit目のいずれかとなる。従って、1249bit目以降から1280bit目までを、レジ調整用バッファとしてラインの記録開始後の早い段階までに格納しておき、レジ調整値の値に応じてシフトレジスタBへ転送する記録データの先頭をレジ調整バッファより読み出すように制御すれば良いことになる。
【0050】
次に、記録データサイズが2048bitの場合の記録メモリ領域について、図10を参照して詳細に説明する。図示したメモリマップは、Bkインクの記録データに対応するメモリマップであり、記録データをメモリマップのアドレス“0000”から順に書き込んでいる。またデータバスは32bit、アドレスは16bitであり、値をHex(16進数)で表示している。
【0051】
レジ調整値が−16の場合、余白は0bitのため、シフトレジスタAへは1280bitの記録データ、つまりメモリアドレス“0000”より順に読み込み、“0027”までの記録データ全てを転送し、シフトレジスタBへはメモリアドレス“0028”より順に読み込み、“003F”までの768bitの記録データを転送する。
【0052】
一方、レジ調整値が+16の場合、シフトレジスタAへはメモリアドレス“0000”より“0026”までの記録データを転送し、シフトレジスタBへはメモリアドレス“0027”から“003F”までの記録データを転送するようにする。このように、シフトレジスタAに転送するメモリ領域Aの先頭アドレスは必ず“0000”であるが、シフトレジスタBへ転送するメモリ領域Bの先頭アドレスは、“0027”を基準とし、レジ調整値が+16である時のみ先頭アドレスを+1インクリメントし、“0027”は読み込まなくても良い事となる。
【0053】
図6は本実施形態のインクジェット記録装置の電気的構成を示すブロック図である。図6において901は、記録装置全体を制御する為にプログラムに基づき処理する処理部(CPU)を備えたメインコントローラであり、後述する入力データを格納する格納手段としての機能、及び後述するメモリコントローラ907、及びヘッド駆動回路903の制御手段としての機能などを有する。このメインコントローラ901はホストコンピュータ900に接続され、互いに信号の授受を行ない得るようになっている。また、902はメインコントローラに接続され、メインコントローラの処理部(CPU)により読み込まれ、実行されるプログラムを記憶するプログラムメモリであり、ここに図11および図12に示すフローチャートに対応した制御プログラムなどが格納されている。903は各色の記録ヘッドに内蔵される発熱体704を駆動する駆動回路である。904Dは記録媒体の搬送部に設けられたフィードモータ904を駆動するモータドライバ、905Dは記録ヘッド内に存在する増粘インクなどの吸引、排出などを実行するための回復系に設けられた回復系モータ905を駆動するモータドライバであり、いずれもメインコントローラ901によって制御される。
【0054】
906はホストコンピュータ900から送信されてきた画像データを格納する記録メモリである。906Bkはブラックの画像データを一時的に格納する記録メモリ領域、906Cはシアンの画像データを一時的に格納する記録メモリ領域、906LCは淡シアンの画像データを一時的に格納する記録メモリ領域、906Mはマゼンタの画像データを一時的に格納する記録メモリ領域、906LMは淡マゼンタの画像データを一時的に格納する記録メモリ領域、906Yはイエローの画像データを一時的に格納する記録メモリ領域である。これらの記録メモリ領域は1つもしくは複数の記録メモリから成る。また本実施形態における記録メモリは32bit幅のデータバスを持つSDRAMを使用している。
【0055】
次に上述の構成よりなる本実施形態のインクジェット記録装置における記録動作の流れについてフローチャートを参照して説明する。
【0056】
メインコントローラ901はホストコンピュータ900から記録コマンドを受信すると、メモリコントローラ907に対して各色のメモリ領域の設定や書き込み先頭アドレスの設定、記録幅の設定、各記録ヘッドのレジ調整値の設定等を行なった後、ホストコンピュータ900より記録データの受信を行いビットマップに変換してメモリコントローラ907に転送する。メモリコントローラ907では、メインコントローラ901によって設定されたメモリ領域の書き込み先頭アドレスから順次記録メモリ906へ、記録データを格納する。
【0057】
その後、図2に示すようにフィーダーユニットFに積載された記録媒体Paがホストコンピュータ900から送信された記録データに対応した枚数分、次々とラインヘッドの記録位置に向けて一定の速度で搬送される。記録媒体が記録位置に到達すると記録動作が開始されるが、記録媒体Paには図3に示したように記録ヘッドBk、記録ヘッドC、記録ヘッドLC、記録ヘッドM、記録ヘッドLM、記録ヘッドYの順に下部を通過する。従って記録ヘッドの下部に記録有効範囲の記録媒体があるときのみそれぞれの記録ヘッドによる記録シーケンスが行なわれる。
【0058】
搬送された記録媒体Paが、ある記録ヘッドの記録領域の1ライン前まで搬送されると、メインコントローラ901は、メモリコントローラ907及びヘッド駆動回路903に記録シーケンスの開始を要求する。メモリコントローラ907は有効となるヘッドの1ライン目の記録データを記録メモリ906から読み込み、ヘッド駆動回路903では読み込まれた記録データをシリアルバスで各記録ヘッドに転送し、ヘッドラッチ回路102に記憶させる。そして対応する記録位置まで達すると、ヒートパルス信号や時分割信号等の各種制御信号を次々に出力し、インクが吐出されて1ラインの記録が行なわれる。
【0059】
このように記録媒体Paへ記録が行なわれる1ライン前に、記録データの転送を終わらせるように制御して、記録画像が記録媒体上に形成される。画像の形成された記録媒体Paは、次々とスタッカー405に積載される。また、ホストコンピュータ900から受信した画像データを記録メモリ906に格納する処理を、記録媒体を搬送中に行われる記録メモリの読み込みと並行して行なうことで、異なる画像を連続して記録することが出来る。
【0060】
次にヘッド駆動周りについて説明する。更なる高速化及び高解像度化に対応するために、記録データ転送用のデータ信号Dataをシリアルからシリアルバスに変更する方法が提案されている。
【0061】
図7は、記録データ転送用のデータ信号をシリアルからシリアルバスにした場合のラインヘッドの電気的構成を示す図である。この例はシリアルバスが2bitの場合である。
【0062】
ラインヘッドに格納する記録データの内、奇数ノズルに対応したデータは記録データ信号Data−Aで転送され、1280bitのシフトレジスタA 201に格納される。一方、偶数ノズルに対応したデータは記録データ信号Data−Bで転送され、1280bitのシフトレジスタB 202に格納される。シフトレジスタA及びBにそれぞれ1/2ライン分の記録データが格納された後に、ラッチ回路102に記憶するようにすることで、図13に示した構成の1/2の期間で1ライン分のデータ転送を終えることが出来る。
【0063】
この場合、プリンタ本体のコントローラにおける記録データ転送用のメモリアドレスの管理は、図13の構成と同様にアドレスを1ずつインクリメントしながら順次ラインヘッドに2bitずつ記録データを転送することで実現出来る。但しこの場合、偶数ノズル用と、奇数ノズル用との2つのシフトレジスタを設けている為、回路基板上のパターンの引き回しが複雑となり、基板面積が増えてラインヘッド自体が大型になってしまう。
【0064】
図8は、記録データ転送用のデータ信号を2bitのシリアルバスにした場合のラインヘッドの別の電気的構成を示す図である。
【0065】
この例では、ラインヘッドに格納する記録データの内、中央より左側の1〜1280ノズルに対応するデータは記録データ信号Data−Aで転送され、シフトレジスタA 201に格納される。一方、中央より右側の1281〜2560ノズルに対応する記録データは記録データ信号Data−Bで転送され、シフトレジスタB 202に格納される。シフトレジスタA及びBにそれぞれ1/2ライン分の記録データが格納された後に、ラッチ回路102に記憶するようにすることで、図13に示した構成の1/2の期間で1ライン分のデータ転送を終えることが出来る。
【0066】
この場合、パターンの引き回しは記録データ信号の配線のみを変更すればよいので、基板面積及びラインヘッドのサイズは大型とはならない。しかしながら、プリンタ本体のコントローラにおけるラインヘッドへの記録データ転送用のメモリアドレスの管理は、図7や図8に示した構成のようにアドレスを1ずつインクリメントする方式とは異なり、シフトレジスタと同様にメモリマップを半分に分割してそれぞれのアドレスからデータを逐次読み込まなければならない。
【0067】
ここで本実施形態における1枚の記録媒体に対する記録シーケンスについて、図11のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0068】
記録シーケンスが開始されると、1ラインの記録データサイズが1つのシフトレジスタのデータサイズとレジ調分のノズル数を減算した値より少ないかどうか、すなわち、1249bit以上であるか否かを確認する(ステップS1201)。1ラインの記録データサイズが124bit未満である場合、メモリの先頭アドレスから順に1ラインのデータサイズ分の記録データをシフトレジスタAへ転送し、シフトレジスタBへは‘0’データを1280bit分転送する、「データ転送処理1」を行い(ステップS1202)、ステップS1207で全ラインの記録が終了したと判定されるまで、メモリアドレスを順次インクリメントして繰り返す。
【0069】
ステップS1201で記録データサイズが1249bit以上であると判定されたら、記録ヘッドのレジ調整値が+16であるか否かを判定する(ステップS1203)。記録ヘッドのレジ調整値が+16である場合、メモリ領域Aの先頭アドレスから順に1ライン1280bit分の記録データをレジ調による空白データも含めてシフトレジスタAへ転送し、シフトレジスタBへはメモリ領域Bの先頭アドレス+1番地より読みこみ、残りの余白bitは‘0’データを転送する「データ転送処理2」を行い(ステップS1204)、ステップS1208で全ラインの記録が終了したと判定されるまで、メモリアドレスを順次インクリメントして繰り返す。
【0070】
ステップS1203で記録ヘッドのレジ調整値が+16ではないと判定された場合、各色のメモリ領域Bの先頭アドレスに書き込まれた記録データをレジ調バッファに格納する(ステップS1206)。そして、メモリ領域Aの先頭アドレスから順に記録データをレジ調整による空白データも含めてシフトレジスタAへ転送すると同時に、メモリ領域Bの先頭アドレス+1番地を読み込み、レジ調整バッファ内の該当記録データを転送後に+1番地の記録データを転送する、「データ転送処理3」を行う(ステップS1206)。ステップS1209で全ラインの記録が終了したと判定されるまで、メモリアドレスを順次インクリメントして繰り返して記録シーケンスは終了する。
【0071】
以上説明したように本実施形態によれば、メモリ制御を複雑にせずに、かつ記録ヘッド及びその基板を大型化せずに、一層の高速化及び高解像度化を達成することができる。
【0072】
(変形例)
上記実施形態は、ノズル数2560の記録ヘッドに対して1280bitのシフトレジスタを2つ用いるものであったが、記録ヘッドのノズル数やシフトレジスタの数は上記の数に限定されず、記録ヘッドに対して複数のシフトレジスタを用いる構成であれば本発明を適用できる。
【0073】
1例として、総ノズル数3840の記録ヘッドに対して、1280bitのシフトレジスタを3つ使用する構成における記録シーケンスを、図12を参照して説明する。
【0074】
記録シーケンスが開始されると、1ラインの記録データサイズが1つのシフトレジスタのデータサイズからレジ調整分のノズル数を減算した値、すなわち、1249bit以上であるか否かを判定する(ステップS1301)。1ラインの記録データサイズが1249bit未満の場合、メモリの先頭アドレスから順に1ラインのデータサイズ分の記録データをシフトレジスタAへ転送し、シフトレジスタB及びCへは‘0’データを1280bit分転送する、「データ転送処理1」を行い(ステップS1302)、ステップS1312で全ラインの記録が終了したと判定されるまで繰り返す。
【0075】
1ラインの記録データサイズが1249bit以上である場合、記録データサイズが2つのシフトレジスタの合計データサイズからレジ調整分のノズル数を減算した値、すなわち2529bit以上であるか否かを判定する(ステップS1303)。1ラインの記録データサイズが1249bit未満である場合、記録ヘッドのレジ調整値が+16であるか否かを判定し(ステップS1304)、レジ調整値が+16であれば、メモリ領域Aの先頭アドレスから順に1ライン1280bit分の記録データをレジ調による空白データも含めてシフトレジスタAへ転送し、シフトレジスタBへはメモリ領域Bの先頭アドレス+1番地より順に残りの余白bitの‘0’データも含めて転送し、シフトレジスタCへは‘0’データを1280bit分転送する、「データ転送処理2」を行い(ステップS1305)、ステップS1313で全ラインの記録が終了したと判定されるまで繰り返す。
【0076】
ステップS1304で、記録ヘッドのレジ調整値が+16でないと判定された場合、各色のメモリ領域Bの先頭アドレスに書き込まれた記録データをレジ調整バッファに格納する(ステップS1306)。そして、メモリ領域Aの先頭アドレスから順に記録データをレジ調による空白データも含めてシフトレジスタAへ転送すると同時に、メモリ領域Bの先頭アドレス+1番地より順に読み込み、レジ調整バッファ内の該当記録データを転送後に+1番地以降の記録データ及び余白データを転送し、シフトレジスタCへは‘0’データを1280bit分転送する、「データ転送処理3」を行い(ステップS1307)、ステップS1314で全ラインの記録が終了したと判定されるまで繰り返す。
【0077】
ステップS1303で、記録データサイズが2529bit以上であると判定された場合、記録ヘッドのレジ調整値が+16であるか否かを判定する(ステップS1308)。記録ヘッドのレジ調整値が+16である場合、メモリ領域Aの先頭アドレスから順に1ライン1280bit分の記録データをレジ調整による空白データも含めてシフトレジスタAへ転送し、シフトレジスタBへはメモリ領域Bの先頭アドレス+1番地より順に転送し、またシフトレジスタCへはメモリ領域Cの先頭アドレス+1番地より順に残りの余白bitの‘0’データも含めての転送する、「データ転送処理4」を行い(ステップS1309)、ステップS1315で全ラインの記録が終了したと判定されるまで繰り返す。
【0078】
ステップS1308で、記録ヘッドのレジ調整値が+16でないと判定された場合、各色のメモリ領域B及びCの先頭アドレスに書き込まれた記録データをレジ調整バッファに格納する(ステップS1310)。そして、メモリ領域Aの先頭アドレスから順に記録データをレジ調整による空白データも含めてシフトレジスタAへ転送すると同時に、メモリ領域Bは先頭アドレス+1番地より順に読み込み、レジ調バッファ内の該当記録データを転送後に+1番地以降の記録データを転送し、メモリ領域Cへは先頭アドレス+1番地より順に読み込み、レジ調バッファ内の該当記録データを転送後に+1番地以降の記録データ及び余白データを転送する、「データ転送著リ5」を行い(ステップS1311)、ステップS1316で全ラインの記録が終了したと判定されるまで繰り返す。
【0079】
このように1ラインの記録データサイズとレジ調整値によって決定される一連のデータ転送処理を、全ラインの記録が終了するまで繰り返して記録シーケンスは終了する。
【0080】
また、上記実施形態では記録メモリのデータバス幅が32bitである場合を例に挙げて説明したが、この値が32bitでない場合にも本発明を適用できる。
【0081】
例えば、記録メモリのデータバス幅が16bitでありレジ調整サイズより小さい場合には、上記実施形態で述べた様に1つのメモリアドレスのみレジ調整バッファとして格納するのではなく、同様な手法で複数のメモリアドレスをレジ調バッファに格納する、つまり図11の記録シーケンスのステップS1203において、レジ調整値の比較を細分化し、レジ調整値が+16の場合はメモリアドレスを+2番地より読み込み、レジ調整値が0〜±15の場合は上記実施形態と同じくメモリアドレスを+1番地、レジ調整値が−1から−16の場合はレジ調整バッフより順に転送することで可能となる。
【0082】
また逆にレジ調整サイズが記録メモリのデータバス幅より小さい場合には、格納するレジ調整バッファを1メモリアドレス分用意する必要はなく、レジ調整サイズと同サイズのバッファサイズを持てばよいことは言うまでもない。
【0083】
(他の実施形態)
本発明は、記録媒体の最大記録幅に対応して記録素子が配列された、いわゆるラインヘッドを有し、記録媒体を記録ヘッドに対して移動させて記録を行う記録装置であれば、いかなる記録方式を採用する記録装置にも適用できるが、インクジェット方式の記録装置に適用するのが好適であり、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0084】
本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0085】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(本実施形態では図11及び図12に示すシーケンス図やフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0086】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0087】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0088】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0089】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範囲に含まれるものである。
【0090】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0091】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0092】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、記録データのサイズと基準位置からのずれに関する情報に応じて、複数のシフトレジスタの境界領域に保持されるデータが予め所定のバッファに格納されるので、記録ヘッドの基準位置からのずれの量にかかわらず、バッファに格納された記録データと残りの記録データとを複数のシフトレジスタに並列に転送することが可能となる。
【0094】
従って、メモリ制御を複雑にせずに、かつ記録ヘッド及びその基板を大型化せずに、記録装置の一層の高速化及び高解像度化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としてのカラー記録が可能なインクジェット記録装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図4のインクジェット記録装置の内部構成を模式的に示す正面図である。
【図3】ラインヘッドの配列を模式的に示す斜視図である。
【図4】1つのラインヘッドの内部構成を模式的に示す図である。
【図5】各ラインヘッドのノズル配列方向における取付け誤差を説明するための図である。
【図6】図4のインクジェット記録装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】記録データ転送用のデータ信号をシリアルバスにした場合のラインヘッドの電気的構成を示す図である。
【図8】記録データ転送用のデータ信号をシリアルバスにした場合のラインヘッドの別の電気的構成を示す図である。
【図9】ラインヘッドを用いた場合のレジ調整を説明する図である。
【図10】記録データサイズが2048bitの場合の記録メモリ領域を説明する図である。
【図11】本発明の実施形態における1枚の記録媒体に対する記録シーケンスのフローチャートである。
【図12】本発明の変形例における1枚の記録媒体に対する記録シーケンスのフローチャートである。
【図13】一般的なラインヘッドの電気的構成を示す図である。

Claims (4)

  1. 複数のノズルが直線上に配列されたラインヘッドの前記複数のノズルを複数のブロックに分割し、前記複数のブロックに対応して設けた複数のシフトレジスタに並列に記録データを転送する記録データ転送方法であって、
    前記ラインヘッドの基準位置に対応する記録データと端部に対応する非記録データとをメモリに記憶する記憶工程と、
    前記ラインヘッドの前記配列の方向の前記基準位置からの相対的なずれに関する位置補正量に基づいて、前記複数のシフトレジスタに転送する前記メモリに記憶されたデータの切り出し位置を設定するデータ切り出し位置設定工程と、を備える、ことを特徴とする記録データ転送方法。
  2. 複数のノズルが直線上に配列されたラインヘッドの前記複数のノズルを複数のブロックに分割し、前記複数のブロックに対応して設けた複数のシフトレジスタに並列に記録データを転送し、前記ラインヘッドにより、記録媒体を搬送しながら記録を行なう記録装置であって、
    前記ラインヘッドの基準位置に対応する記録データと端部に対応する非記録データとを記憶するメモリ手段と、
    前記ラインヘッドの前記配列の方向の前記基準位置からの相対的なずれに関する位置補正量に基づいて、前記複数のシフトレジスタに転送する前記メモリ手段に記憶されたデータの切り出し位置を設定するデータ切り出し位置設定手段と、を備える、ことを特徴とする記録装置。
  3. 前記データ切り出し位置設定工程は、
    前記複数のラインヘッドの前記端部に対応する前記複数のシフトレジスタの端部に転送される前記非記録データの量を、前記位置補正量に従って増減する、ことを特徴とする請求項1に記載の記録データ転送方法。
  4. 前記データ切り出し位置設定手段は、
    前記複数のラインヘッドの前記端部に対応する前記複数のシフトレジスタの端部に転送される前記非記録データの量を、前記位置補正量に従って増減する、ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
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