JPH0957954A - インクジェットプリンタの印字制御装置及び印字制御方法 - Google Patents
インクジェットプリンタの印字制御装置及び印字制御方法Info
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- JPH0957954A JPH0957954A JP21725395A JP21725395A JPH0957954A JP H0957954 A JPH0957954 A JP H0957954A JP 21725395 A JP21725395 A JP 21725395A JP 21725395 A JP21725395 A JP 21725395A JP H0957954 A JPH0957954 A JP H0957954A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクの用紙への滲みによる印字むらやカラ
ーインクの混合による色彩の滲みによる画質劣化を防止
し、解像度又は色彩の鮮やかな印字品質の高い信頼性に
優れたインクジェットプリンタの印字制御装置及び印字
制御方法を提供することを目的とする。 【構成】 前回印字した少なくとも１ライン分の画像デ
ータを保存する画像データ保存部３Ｂと、略同位置に重
ねて印字を行う少なくとも１ライン分の画像データを記
憶する画像データ記憶部３Ａと、画像データ保存部３Ｂ
と画像データ記憶部３Ａの各略同位置の画像データの重
なりがあるかを比較する画像データ比較部４と、画像デ
ータ比較部４から各画像データにおけるインクの重なり
が少なくとも１以上あると判定された場合、画像データ
記憶部３Ａの画像データの印字開始を所定時間遅延させ
る印字開始遅延制御部５と、を備えた構成を有してい
る。
ーインクの混合による色彩の滲みによる画質劣化を防止
し、解像度又は色彩の鮮やかな印字品質の高い信頼性に
優れたインクジェットプリンタの印字制御装置及び印字
制御方法を提供することを目的とする。 【構成】 前回印字した少なくとも１ライン分の画像デ
ータを保存する画像データ保存部３Ｂと、略同位置に重
ねて印字を行う少なくとも１ライン分の画像データを記
憶する画像データ記憶部３Ａと、画像データ保存部３Ｂ
と画像データ記憶部３Ａの各略同位置の画像データの重
なりがあるかを比較する画像データ比較部４と、画像デ
ータ比較部４から各画像データにおけるインクの重なり
が少なくとも１以上あると判定された場合、画像データ
記憶部３Ａの画像データの印字開始を所定時間遅延させ
る印字開始遅延制御部５と、を備えた構成を有してい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ノズルから噴射された
インクを記録媒体に付着させることにより印字を行うイ
ンクジェットプリンタの印字制御装置及び印字制御方法
に関するものである。
インクを記録媒体に付着させることにより印字を行うイ
ンクジェットプリンタの印字制御装置及び印字制御方法
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、ノンインパクト型のプリンタであ
り、極めて低騒音で高解像度及び高速印字が可能なイン
クジェットプリンタが注目されている。これは、紙やフ
ィルムのような記録媒体に液体インクを噴射してドット
の組合せにより図形等の記録を行うものであり、ノンイ
ンパクト型のレーザービームプリンタと比較して、現像
・定着及び複雑な光学系等を必要とせず、高品質印字で
あるとともに装置が安価であることを特徴としている。
り、極めて低騒音で高解像度及び高速印字が可能なイン
クジェットプリンタが注目されている。これは、紙やフ
ィルムのような記録媒体に液体インクを噴射してドット
の組合せにより図形等の記録を行うものであり、ノンイ
ンパクト型のレーザービームプリンタと比較して、現像
・定着及び複雑な光学系等を必要とせず、高品質印字で
あるとともに装置が安価であることを特徴としている。
【０００３】従来のインクジェットプリンタの印字制御
方法について、以下に説明する。従来のインクジェット
プリンタは、記録ヘッドがキャリッジに搭載され、キャ
リッジを主走査方向に走査して記録媒体に対して１ライ
ン分の印字を行い、次に記録媒体を副走査方向に移動さ
せて順次ライン毎の印字を行う方式である。ここで、同
一ラインの印字において、インクの濃度制御を行うため
に複数回重ね印字を行ったり、カラー印字のために複数
色のインクを重ねて印字する方式が採用されている。
方法について、以下に説明する。従来のインクジェット
プリンタは、記録ヘッドがキャリッジに搭載され、キャ
リッジを主走査方向に走査して記録媒体に対して１ライ
ン分の印字を行い、次に記録媒体を副走査方向に移動さ
せて順次ライン毎の印字を行う方式である。ここで、同
一ラインの印字において、インクの濃度制御を行うため
に複数回重ね印字を行ったり、カラー印字のために複数
色のインクを重ねて印字する方式が採用されている。
【０００４】以上のように印字される従来のインクジェ
ットプリンタの印字制御方法において、以下にインクの
滲みを防止する方法について説明する。一般に、インク
を複数回重ねて印字を行うと記録媒体上の単位面積当た
りのインク量が増加し、印字にインクの滲みが発生す
る。特に、複数色のインクを重ねて印字する場合等は、
色彩にむらや滲みが生じ視覚的に極めて印字品質を損な
う虞がある。そのため、ヒータ機構により記録媒体を加
熱しインクを乾燥させる方法や、インクの速乾性を改良
する方法により、インクの滲み等の防止を図っている。
ットプリンタの印字制御方法において、以下にインクの
滲みを防止する方法について説明する。一般に、インク
を複数回重ねて印字を行うと記録媒体上の単位面積当た
りのインク量が増加し、印字にインクの滲みが発生す
る。特に、複数色のインクを重ねて印字する場合等は、
色彩にむらや滲みが生じ視覚的に極めて印字品質を損な
う虞がある。そのため、ヒータ機構により記録媒体を加
熱しインクを乾燥させる方法や、インクの速乾性を改良
する方法により、インクの滲み等の防止を図っている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ヒータ機構によりインクを乾燥させる場
合、消費電力の増大やプリヒート時間等のウォーミング
アップが必要であり、操作性や安全性に欠けるという問
題点を有していた。又、インクの速乾性の改良に関して
は、プリンタヘッドにおけるノズルのつまりによる印字
不良の原因やインクが高価になり信頼性に欠けランニン
グコストが高くなるという問題点を有していた。
の構成では、ヒータ機構によりインクを乾燥させる場
合、消費電力の増大やプリヒート時間等のウォーミング
アップが必要であり、操作性や安全性に欠けるという問
題点を有していた。又、インクの速乾性の改良に関して
は、プリンタヘッドにおけるノズルのつまりによる印字
不良の原因やインクが高価になり信頼性に欠けランニン
グコストが高くなるという問題点を有していた。
【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、インクの用紙への滲みによる印字むらやカラーイン
クの混合による色彩の滲みによる画質劣化を防止し、解
像度が高く、色彩が鮮やかで印字品質の高い信頼性及び
低原価に優れたインクジェットプリンタの印字制御装
置、及び用紙へのインクの滲みによる印字むらやカラー
インクの混合による色彩の滲みによる画質劣化を防止
し、解像度が高く、色彩が鮮やかで印字品質の高い信頼
性に優れた印字制御方法を提供することを目的とする。
で、インクの用紙への滲みによる印字むらやカラーイン
クの混合による色彩の滲みによる画質劣化を防止し、解
像度が高く、色彩が鮮やかで印字品質の高い信頼性及び
低原価に優れたインクジェットプリンタの印字制御装
置、及び用紙へのインクの滲みによる印字むらやカラー
インクの混合による色彩の滲みによる画質劣化を防止
し、解像度が高く、色彩が鮮やかで印字品質の高い信頼
性に優れた印字制御方法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項１に記載のインクジェットプリンタの
印字制御装置は、インクを吐出させて印字を行うインク
ジェットプリンタの印字制御装置であって、前回印字し
た少なくとも１ライン分の画像データを保存する画像デ
ータ保存部と、略同位置に重ねて印字を行う少なくとも
１ライン分の画像データを記憶する画像データ記憶部
と、画像データ保存部と画像データ記憶部との各略同位
置の画像データの重なりがあるかどうかを比較する画像
データ比較部と、画像データ比較部から各画像データに
おけるインクの重なりが少なくとも１以上あると判定さ
れた場合、画像データ記憶部の画像データの印字開始を
所定時間遅延させる印字開始遅延制御部と、を備えてい
る構成を有している。
に本発明の請求項１に記載のインクジェットプリンタの
印字制御装置は、インクを吐出させて印字を行うインク
ジェットプリンタの印字制御装置であって、前回印字し
た少なくとも１ライン分の画像データを保存する画像デ
ータ保存部と、略同位置に重ねて印字を行う少なくとも
１ライン分の画像データを記憶する画像データ記憶部
と、画像データ保存部と画像データ記憶部との各略同位
置の画像データの重なりがあるかどうかを比較する画像
データ比較部と、画像データ比較部から各画像データに
おけるインクの重なりが少なくとも１以上あると判定さ
れた場合、画像データ記憶部の画像データの印字開始を
所定時間遅延させる印字開始遅延制御部と、を備えてい
る構成を有している。
【０００８】請求項２に記載のインクジェットプリンタ
の印字制御装置は、請求項１において、印字開始遅延制
御部における所定時間が、インクの乾燥時間に応じて可
変制御される構成を有している。
の印字制御装置は、請求項１において、印字開始遅延制
御部における所定時間が、インクの乾燥時間に応じて可
変制御される構成を有している。
【０００９】請求項３に記載のインクジェットプリンタ
の印字制御方法は、インクを吐出させて印字を行うイン
クジェットプリンタの印字制御方法であって、前回印字
した少なくとも１ライン分の画像データと次に略同位置
に重ねて印字を行う少なくとも１ライン分の画像データ
との各略同位置の各画像データの重なりがあるかどうか
を比較する画像データ比較ステップと、画像データ比較
ステップから各画像データにおけるインクの重なりが少
なくとも１以上あると判定された場合、画像データの印
字開始を所定時間遅延させる印字開始遅延ステップと、
を備えている構成を有している。
の印字制御方法は、インクを吐出させて印字を行うイン
クジェットプリンタの印字制御方法であって、前回印字
した少なくとも１ライン分の画像データと次に略同位置
に重ねて印字を行う少なくとも１ライン分の画像データ
との各略同位置の各画像データの重なりがあるかどうか
を比較する画像データ比較ステップと、画像データ比較
ステップから各画像データにおけるインクの重なりが少
なくとも１以上あると判定された場合、画像データの印
字開始を所定時間遅延させる印字開始遅延ステップと、
を備えている構成を有している。
【００１０】請求項４に記載のインクジェットプリンタ
の印字制御方法は、請求項３において、印字開始遅延ス
テップにおける所定時間が、インクの乾燥時間に応じて
可変制御される構成を有している。
の印字制御方法は、請求項３において、印字開始遅延ス
テップにおける所定時間が、インクの乾燥時間に応じて
可変制御される構成を有している。
【００１１】
【作用】この構成によって、前回印字した少なくとも１
ライン分の画像データを保存する画像データ保存部と次
に略同位置に重ねて印字を行う少なくとも１ライン分の
画像データを記憶する画像データ記憶部との各略同位置
の各画像データのインクの重なりがあるかどうかを画像
データ比較部を用いて判定することができ、画像データ
の印字の重なりがある場合、インクが乾燥するのに必要
な時間だけ印字開始遅延制御部により印字開始を遅延さ
せて印字を行うことにより、インクの滲みやカラー印字
における色の混合による色彩の滲みを防止することがで
き、解像度又は色再現性を向上させることができる。特
に、特殊な機構を必要とせず、簡単な機構で装置の小型
化及び低原価を実現することができ、操作性及び信頼性
を向上させることができる。
ライン分の画像データを保存する画像データ保存部と次
に略同位置に重ねて印字を行う少なくとも１ライン分の
画像データを記憶する画像データ記憶部との各略同位置
の各画像データのインクの重なりがあるかどうかを画像
データ比較部を用いて判定することができ、画像データ
の印字の重なりがある場合、インクが乾燥するのに必要
な時間だけ印字開始遅延制御部により印字開始を遅延さ
せて印字を行うことにより、インクの滲みやカラー印字
における色の混合による色彩の滲みを防止することがで
き、解像度又は色再現性を向上させることができる。特
に、特殊な機構を必要とせず、簡単な機構で装置の小型
化及び低原価を実現することができ、操作性及び信頼性
を向上させることができる。
【００１２】又、特殊な機構及びインクを必要とせず、
前回印字した少なくとも１ライン分の画像データと次に
略同位置に重ねて印字を行う少なくとも１ライン分の画
像データとの各略同位置の各画像データの重なりがある
かどうかを比較する画像データ比較ステップと、画像デ
ータ比較ステップから各画像データにおけるインクの重
なりが少なくとも１以上あると判定された場合、画像デ
ータの印字開始を所定時間遅延させる印字開始遅延ステ
ップと、を備えたソフトウェアにより容易に実現するこ
とができ、操作性及び信頼性を向上させることができ
る。
前回印字した少なくとも１ライン分の画像データと次に
略同位置に重ねて印字を行う少なくとも１ライン分の画
像データとの各略同位置の各画像データの重なりがある
かどうかを比較する画像データ比較ステップと、画像デ
ータ比較ステップから各画像データにおけるインクの重
なりが少なくとも１以上あると判定された場合、画像デ
ータの印字開始を所定時間遅延させる印字開始遅延ステ
ップと、を備えたソフトウェアにより容易に実現するこ
とができ、操作性及び信頼性を向上させることができ
る。
【００１３】又、印字開始遅延制御部又は印字開始遅延
ステップにおいて、印字開始時間を遅延する所定時間を
インクの乾燥時間に応じて可変制御することにより、印
字速度と印字品質の最適制御を行うことができる。
ステップにおいて、印字開始時間を遅延する所定時間を
インクの乾燥時間に応じて可変制御することにより、印
字速度と印字品質の最適制御を行うことができる。
【００１４】
【実施例】以下本発明の一実施例のインクジェットプリ
ンタの印字制御装置及び印字制御方法について、図面を
参照しながら説明する。
ンタの印字制御装置及び印字制御方法について、図面を
参照しながら説明する。
【００１５】図１は本発明の一実施例におけるインクジ
ェットプリンタの印字制御装置の構成を示すブロック図
である。１は本発明の一実施例におけるインクジェット
プリンタの印字制御装置、２は印字制御装置１内の制御
を行うマイクロプロセッサからなる主制御部、３Ａは次
に印字が行われる１ライン分の画像データが記憶される
画像データ記憶部、３Ｂは前回印字した１ライン分の画
像データが保存される画像データ保存部、４は画像デー
タ記憶部３Ａと画像データ保存部３Ｂの各画像データの
一致・不一致の比較を行う画像データ比較部、５は画像
データ比較部４の情報により印字開始時間を制御する印
字開始遅延制御部、６はキャリッジの移動を制御するキ
ャリッジ移動モータ制御部、７はキャリッジの移動を行
うキャリッジ移動モータ、８は記録媒体を副走査方向に
送る制御を行う記録媒体送りモータ制御部、９は記録媒
体の移動を行う記録媒体送りモータ、１０はインクの吐
出を制御する記録ヘッド制御部、１１はインクを吐出す
る一連のノズルを有する記録ヘッド、１２はホストコン
ピュータ等（図示せず）から印字する画像データを受信
するための外部インタフェース部、１３は外部インタフ
ェース部１２等から受信した画像データ等を蓄えるデー
タ記憶部である。
ェットプリンタの印字制御装置の構成を示すブロック図
である。１は本発明の一実施例におけるインクジェット
プリンタの印字制御装置、２は印字制御装置１内の制御
を行うマイクロプロセッサからなる主制御部、３Ａは次
に印字が行われる１ライン分の画像データが記憶される
画像データ記憶部、３Ｂは前回印字した１ライン分の画
像データが保存される画像データ保存部、４は画像デー
タ記憶部３Ａと画像データ保存部３Ｂの各画像データの
一致・不一致の比較を行う画像データ比較部、５は画像
データ比較部４の情報により印字開始時間を制御する印
字開始遅延制御部、６はキャリッジの移動を制御するキ
ャリッジ移動モータ制御部、７はキャリッジの移動を行
うキャリッジ移動モータ、８は記録媒体を副走査方向に
送る制御を行う記録媒体送りモータ制御部、９は記録媒
体の移動を行う記録媒体送りモータ、１０はインクの吐
出を制御する記録ヘッド制御部、１１はインクを吐出す
る一連のノズルを有する記録ヘッド、１２はホストコン
ピュータ等（図示せず）から印字する画像データを受信
するための外部インタフェース部、１３は外部インタフ
ェース部１２等から受信した画像データ等を蓄えるデー
タ記憶部である。
【００１６】次に、画像データ記憶部３Ａ及び画像デー
タ保存部３Ｂのアドレス構成について、以下に説明す
る。図２（ａ）は本発明の一実施例のインクジェットプ
リンタにおける画像データ記憶部に記憶された印字を行
おうとしている１ライン分の画像データのアドレス構成
図、図２（ｂ）は本発明の一実施例のインクジェットプ
リンタにおける画像データ保存部に記憶された前回印字
を行った１ライン分の画像データのアドレス構成図であ
る。本実施例においては、Ａ４サイズの記録紙を縦長に
用いて、３００ドット／インチの解像度で紙面幅として
８インチ，２４００ドットである場合を例にとる。又、
記録ヘッド１１は、１ラインにおける横方向のドット配
列数が１ドット、縦方向のドット配列数が２４ドットで
あるノズルが配列されているとする。ここで、横方向の
８ドット毎にメモリの８ビットを割当てる。この場合、
画像データ記憶部３Ａのアドレス構成は、図２（ａ）に
示すように、コラムアドレスがＡＣ１からＡＣ３００ま
で、ラインアドレスがＡＬ１からＡＬ２４までとなる。
同様に、画像メモリ保存部３Ｂのアドレス構成は、図２
（ｂ）に示すように、コラムアドレスがＢＣ１からＢＣ
３００まで、ラインアドレスがＢＬ１からＢＬ２４まで
となる。
タ保存部３Ｂのアドレス構成について、以下に説明す
る。図２（ａ）は本発明の一実施例のインクジェットプ
リンタにおける画像データ記憶部に記憶された印字を行
おうとしている１ライン分の画像データのアドレス構成
図、図２（ｂ）は本発明の一実施例のインクジェットプ
リンタにおける画像データ保存部に記憶された前回印字
を行った１ライン分の画像データのアドレス構成図であ
る。本実施例においては、Ａ４サイズの記録紙を縦長に
用いて、３００ドット／インチの解像度で紙面幅として
８インチ，２４００ドットである場合を例にとる。又、
記録ヘッド１１は、１ラインにおける横方向のドット配
列数が１ドット、縦方向のドット配列数が２４ドットで
あるノズルが配列されているとする。ここで、横方向の
８ドット毎にメモリの８ビットを割当てる。この場合、
画像データ記憶部３Ａのアドレス構成は、図２（ａ）に
示すように、コラムアドレスがＡＣ１からＡＣ３００ま
で、ラインアドレスがＡＬ１からＡＬ２４までとなる。
同様に、画像メモリ保存部３Ｂのアドレス構成は、図２
（ｂ）に示すように、コラムアドレスがＢＣ１からＢＣ
３００まで、ラインアドレスがＢＬ１からＢＬ２４まで
となる。
【００１７】以上のように構成された本発明の一実施例
におけるインクジェットプリンタの印字制御方法につい
て、以下に図３を用いて説明する。図３は本発明の一実
施例におけるインクジェットプリンタの印字制御方法の
処理を示すフローチャートである。ここで、画像データ
は、インクを吐出させるデータ値を１、インクを吐出さ
せないデータを０として処理される。ここで、同一ライ
ンの印字を重ねて行う場合、まず、図２（ａ）に示す画
像データ記憶部３Ａから今回印字を行う画像データにお
けるアドレス値が（ＡＣ１，ＡＬ１）である８ドット分
の画像データと、図２（ｂ）に示す画像データ保存部３
Ｂから前回印字した画像データにおけるアドレス値が
（ＢＣ１，ＢＬ１）である８ドット分の画像データとを
読み出し、画像データ比較部４において、ビット毎の論
理積を行い、論理積の結果値が１である、すなわち、印
字ドットにおけるインクの重なりがある場合、重なりが
あることを示すフラグをマークしたり、カウント部を設
けて重なり数をカウントしたしする。以上のような印字
データのインクの重なりの比較を図３に示すように順次
行い（Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３）、同一ラインにおける印字デ
ータのインクの重なりがあるかどうかをフラグ又はカウ
ント部等により判定を行う（Ｓ４）。画像データ比較部
４において、論理積の計算結果が全て０である場合、す
なわち、同一ラインにおける印字データのインクの重な
りが無い場合、印字開始遅延制御部５において印字開始
時間の遅延がなされることなく印字を開始する（Ｓ
６）。印字データのインクの重なりがある場合、印字開
始遅延制御部５において印字開始時間の遅延が行われる
（Ｓ５）。ここで、印字開始時間の遅延時間は、使用さ
れるインクの乾燥時間に応じて決定される。又、論理積
の計算は、印字データのインクの重なりが無い場合の印
字開始時間までに、高速処理することにより、印字速度
の低下を防止することができる。更に、印字データのイ
ンクの重なりが無い場合、従来のインク乾燥に要する待
ち時間が必要ないため、印字開始時間を早めることがで
き、印字速度の最適化を図ることができる。
におけるインクジェットプリンタの印字制御方法につい
て、以下に図３を用いて説明する。図３は本発明の一実
施例におけるインクジェットプリンタの印字制御方法の
処理を示すフローチャートである。ここで、画像データ
は、インクを吐出させるデータ値を１、インクを吐出さ
せないデータを０として処理される。ここで、同一ライ
ンの印字を重ねて行う場合、まず、図２（ａ）に示す画
像データ記憶部３Ａから今回印字を行う画像データにお
けるアドレス値が（ＡＣ１，ＡＬ１）である８ドット分
の画像データと、図２（ｂ）に示す画像データ保存部３
Ｂから前回印字した画像データにおけるアドレス値が
（ＢＣ１，ＢＬ１）である８ドット分の画像データとを
読み出し、画像データ比較部４において、ビット毎の論
理積を行い、論理積の結果値が１である、すなわち、印
字ドットにおけるインクの重なりがある場合、重なりが
あることを示すフラグをマークしたり、カウント部を設
けて重なり数をカウントしたしする。以上のような印字
データのインクの重なりの比較を図３に示すように順次
行い（Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３）、同一ラインにおける印字デ
ータのインクの重なりがあるかどうかをフラグ又はカウ
ント部等により判定を行う（Ｓ４）。画像データ比較部
４において、論理積の計算結果が全て０である場合、す
なわち、同一ラインにおける印字データのインクの重な
りが無い場合、印字開始遅延制御部５において印字開始
時間の遅延がなされることなく印字を開始する（Ｓ
６）。印字データのインクの重なりがある場合、印字開
始遅延制御部５において印字開始時間の遅延が行われる
（Ｓ５）。ここで、印字開始時間の遅延時間は、使用さ
れるインクの乾燥時間に応じて決定される。又、論理積
の計算は、印字データのインクの重なりが無い場合の印
字開始時間までに、高速処理することにより、印字速度
の低下を防止することができる。更に、印字データのイ
ンクの重なりが無い場合、従来のインク乾燥に要する待
ち時間が必要ないため、印字開始時間を早めることがで
き、印字速度の最適化を図ることができる。
【００１８】次に、本発明の一実施例におけるインクジ
ェットプリンタの印字制御方法について、図４及び図５
の具体例を用いて説明する。まず、図４（ａ）は印字例
として各８ドット毎のパターンで白黒の市松模様の印字
を行う例であり、図４（ｂ）は印字例として図４（ａ）
と対称な白黒の各８ドット毎のパターンの市松模様の印
字を行う例である。ここで、図４（ｃ）がこの結果の論
理積を計算した結果である。すなわち、図４（ｃ）の結
果において、印字する画像データのインクの重なりが全
く無いことを示す。この時、印字される画像データは印
字遅延されること無しに印字が実行される。
ェットプリンタの印字制御方法について、図４及び図５
の具体例を用いて説明する。まず、図４（ａ）は印字例
として各８ドット毎のパターンで白黒の市松模様の印字
を行う例であり、図４（ｂ）は印字例として図４（ａ）
と対称な白黒の各８ドット毎のパターンの市松模様の印
字を行う例である。ここで、図４（ｃ）がこの結果の論
理積を計算した結果である。すなわち、図４（ｃ）の結
果において、印字する画像データのインクの重なりが全
く無いことを示す。この時、印字される画像データは印
字遅延されること無しに印字が実行される。
【００１９】次に、図５（ａ）において、印字例として
各８ドット毎のパターンで白黒の市松模様の印字を行う
例を示す。図５（ｂ）において、印字例として図５
（ａ）と全く同一の市松模様の印字を行う例を示す。図
５（ｃ）がこの結果の論理積を計算した結果である。す
なわち、図５（ｃ）において、印字する画像データのイ
ンクの重なりが発生していることを示す。この時、印字
される画像データは印字遅延されて印字が実行される。
各８ドット毎のパターンで白黒の市松模様の印字を行う
例を示す。図５（ｂ）において、印字例として図５
（ａ）と全く同一の市松模様の印字を行う例を示す。図
５（ｃ）がこの結果の論理積を計算した結果である。す
なわち、図５（ｃ）において、印字する画像データのイ
ンクの重なりが発生していることを示す。この時、印字
される画像データは印字遅延されて印字が実行される。
【００２０】以上のように本実施例によれば、濃度制御
やカラー印刷によりインクを重ねて印字を行う場合、イ
ンクの重ね印字があるかどうかを確認し、インクの重ね
印字がある場合、印字開始までの時間を遅延制御するこ
とにより、インクの滲みや色彩のムラの発生を防止し、
極めて高品質の印字画像を得ることができる。
やカラー印刷によりインクを重ねて印字を行う場合、イ
ンクの重ね印字があるかどうかを確認し、インクの重ね
印字がある場合、印字開始までの時間を遅延制御するこ
とにより、インクの滲みや色彩のムラの発生を防止し、
極めて高品質の印字画像を得ることができる。
【００２１】
【発明の効果】以上のように本発明は、前回印字した少
なくとも１ライン分の画像データと次に略同位置に重ね
て印字を行う少なくとも１ライン分の画像データとの各
略同位置の各画像データのインクの重なりがあるかどう
かを判定し、印字データのインクの重なりがある場合、
インクが乾燥するのに必要に時間だけ印字開始を遅延さ
せて印字させる印字制御を行うことにより、インクの滲
みやカラー印字における色の混合による色彩の滲みを防
止することができ、高解像度又は色再現性に優れ、装置
の小型化及び低価格に優れたインクジェットプリンタの
印字制御装置を実現することができる。又、特に、特殊
な機構及びインクを必要とせず、ソフトウェアにより実
現できるため、信頼性に優れたインクジェットプリンタ
の印字制御方法を実現することができる。
なくとも１ライン分の画像データと次に略同位置に重ね
て印字を行う少なくとも１ライン分の画像データとの各
略同位置の各画像データのインクの重なりがあるかどう
かを判定し、印字データのインクの重なりがある場合、
インクが乾燥するのに必要に時間だけ印字開始を遅延さ
せて印字させる印字制御を行うことにより、インクの滲
みやカラー印字における色の混合による色彩の滲みを防
止することができ、高解像度又は色再現性に優れ、装置
の小型化及び低価格に優れたインクジェットプリンタの
印字制御装置を実現することができる。又、特に、特殊
な機構及びインクを必要とせず、ソフトウェアにより実
現できるため、信頼性に優れたインクジェットプリンタ
の印字制御方法を実現することができる。
【００２２】又、印字開始遅延制御部における印字開始
時間を遅延させる所定時間が、インクの乾燥時間に応じ
て可変制御されることにより、印字速度と印字品質の最
適制御を図ることができ、操作性に優れたインクジェッ
トプリンタの印字制御装置及び印字制御方法を実現する
ことができる。
時間を遅延させる所定時間が、インクの乾燥時間に応じ
て可変制御されることにより、印字速度と印字品質の最
適制御を図ることができ、操作性に優れたインクジェッ
トプリンタの印字制御装置及び印字制御方法を実現する
ことができる。
【図１】本発明の一実施例におけるインクジェットプリ
ンタの印字制御装置の構成を示すブロック図
ンタの印字制御装置の構成を示すブロック図
【図２】（ａ）本発明の一実施例のインクジェットプリ
ンタにおける画像データ記憶部に記憶された印字を行お
うとしている１ライン分の画像データのアドレス構成図 （ｂ）本発明の一実施例のインクジェットプリンタにお
ける画像データ保存部に記憶された前回印字を行った１
ライン分の画像データのアドレス構成図
ンタにおける画像データ記憶部に記憶された印字を行お
うとしている１ライン分の画像データのアドレス構成図 （ｂ）本発明の一実施例のインクジェットプリンタにお
ける画像データ保存部に記憶された前回印字を行った１
ライン分の画像データのアドレス構成図
【図３】本発明の一実施例におけるインクジェットプリ
ンタの印字制御方法の処理を示すフローチャート
ンタの印字制御方法の処理を示すフローチャート
【図４】（ａ）本発明の一実施例のインクジェットプリ
ンタの印字制御装置における画像データ記憶部の印字デ
ータの一例を示すデータ構成図 （ｂ）本発明の一実施例のインクジェットプリンタの印
字制御装置における画像データ保存部の印字データの一
例を示すデータ構成図 （ｃ）本発明の一実施例のインクジェットプリンタの印
字制御装置における画像データ記憶部と画像データ保存
部の各アドレスの印字データの論理積の結果を示すデー
タ構成図
ンタの印字制御装置における画像データ記憶部の印字デ
ータの一例を示すデータ構成図 （ｂ）本発明の一実施例のインクジェットプリンタの印
字制御装置における画像データ保存部の印字データの一
例を示すデータ構成図 （ｃ）本発明の一実施例のインクジェットプリンタの印
字制御装置における画像データ記憶部と画像データ保存
部の各アドレスの印字データの論理積の結果を示すデー
タ構成図
【図５】（ａ）本発明の一実施例のインクジェットプリ
ンタの印字制御装置における画像データ記憶部の印字デ
ータの一例を示すデータ構成図 （ｂ）本発明の一実施例のインクジェットプリンタの印
字制御装置における画像データ保存部の印字データの一
例を示すデータ構成図 （ｃ）本発明の一実施例のインクジェットプリンタの印
字制御装置における画像データ記憶部と画像データ保存
部の各アドレスの印字データの論理積の結果を示すデー
タ構成図
ンタの印字制御装置における画像データ記憶部の印字デ
ータの一例を示すデータ構成図 （ｂ）本発明の一実施例のインクジェットプリンタの印
字制御装置における画像データ保存部の印字データの一
例を示すデータ構成図 （ｃ）本発明の一実施例のインクジェットプリンタの印
字制御装置における画像データ記憶部と画像データ保存
部の各アドレスの印字データの論理積の結果を示すデー
タ構成図
１ 印字制御装置 ２ 主制御部 ３Ａ 画像データ記憶部 ３Ｂ 画像データ保存部 ４ 画像データ比較部 ５ 印字開始遅延制御部 ６ キャリッジ移動モータ制御部 ７ キャリッジ移動モータ ８ 記録媒体送りモータ制御部 ９ 記録媒体送りモータ １０ 記録ヘッド制御部 １１ 記録ヘッド １２ 外部インタフェース部 １３ データ記憶部
Claims (4)
- 【請求項１】インクを吐出させて印字を行うインクジェ
ットプリンタの印字制御装置であって、前回印字した少
なくとも１ライン分の画像データを保存する画像データ
保存部と、略同位置に重ねて印字を行う少なくとも１ラ
イン分の画像データを記憶する画像データ記憶部と、前
記画像データ保存部と前記画像データ記憶部との各略同
位置の画像データの重なりがあるかどうかを比較する画
像データ比較部と、前記画像データ比較部から前記各画
像データにおけるインクの重なりが少なくとも１以上あ
ると判定された場合、前記画像データ記憶部の前記画像
データの印字開始を所定時間遅延させる印字開始遅延制
御部と、を備えていることを特徴とするインクジェット
プリンタの印字制御装置。 - 【請求項２】前記印字開始遅延制御部における前記所定
時間が、インクの乾燥時間に応じて可変制御されること
を特徴とする請求項１に記載のインクジェットプリンタ
の印字制御装置。 - 【請求項３】インクを吐出させて印字を行うインクジェ
ットプリンタの印字制御方法であって、前回印字した少
なくとも１ライン分の画像データと次に略同位置に重ね
て印字を行う少なくとも１ライン分の画像データとの各
略同位置の前記各画像データの重なりがあるかどうかを
比較する画像データ比較ステップと、前記画像データ比
較ステップから前記各画像データにおけるインクの重な
りが少なくとも１以上あると判定された場合、前記画像
データの印字開始を所定時間遅延させる印字開始遅延ス
テップと、を備えていることを特徴とするインクジェッ
トプリンタの印字制御方法。 - 【請求項４】前記印字開始遅延ステップにおける前記所
定時間が、インクの乾燥時間に応じて可変制御されるこ
とを特徴とする請求項３に記載のインクジェットプリン
タの印字制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21725395A JPH0957954A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | インクジェットプリンタの印字制御装置及び印字制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21725395A JPH0957954A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | インクジェットプリンタの印字制御装置及び印字制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0957954A true JPH0957954A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16701255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21725395A Pending JPH0957954A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | インクジェットプリンタの印字制御装置及び印字制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0957954A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6420027B2 (en) | 1999-03-15 | 2002-07-16 | Takasago International Corporation | Biodegradable complex fiber and method for producing the same |
| US6981254B2 (en) * | 2001-02-01 | 2005-12-27 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Delay timer for printing from the driver |
| US7320511B2 (en) | 2003-12-17 | 2008-01-22 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image forming apparatus and high-resolution printing method in a horizontal direction |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP21725395A patent/JPH0957954A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6420027B2 (en) | 1999-03-15 | 2002-07-16 | Takasago International Corporation | Biodegradable complex fiber and method for producing the same |
| US6981254B2 (en) * | 2001-02-01 | 2005-12-27 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Delay timer for printing from the driver |
| US7320511B2 (en) | 2003-12-17 | 2008-01-22 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image forming apparatus and high-resolution printing method in a horizontal direction |
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