JP2000263913A - インクジェット記録方法および装置 - Google Patents

インクジェット記録方法および装置

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JP2000263913A
JP2000263913A JP11069024A JP6902499A JP2000263913A JP 2000263913 A JP2000263913 A JP 2000263913A JP 11069024 A JP11069024 A JP 11069024A JP 6902499 A JP6902499 A JP 6902499A JP 2000263913 A JP2000263913 A JP 2000263913A
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JP
Japan
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ink
color
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JP11069024A
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English (en)
Inventor
Eiji Imaeda
英二 今枝
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 任意の透かし情報を記録媒体上に低コストで
簡単に記録できるようにする。 【解決手段】 記録媒体P上の同一画素位置に関する印
字の際、通常の色インクを先に記録媒体P上に吐出し、
この後で透かし印字用の透かしインクを前記記録媒体P
上の同一画素位置に吐出することにより透かし画像を含
むカラー記録を行うようにした。透かしインクとして
は、非可視光で発色する蛍光成分を含むインクあるいは
電磁気的に検出可能な磁性成分を含むインクなどを用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印字画像に予め定め
たデータパターンを透かし印刷あるいは磁気記録するこ
とを可能にしたインクジェット記録方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物に透かし情報を埋め込むこ
とは、紙幣などの大量の印刷物に同じ透かし情報を刷り
込むことを目的としていることが多かったため、高度な
印刷技術を用いて超微細線による再現不可能な印字画像
を印字させたり、あるいは予め透かしの入った印字用紙
などを用いることで対処するようにしていた。
【0003】しかし近年は、コンピュータ、印刷装置な
どの発達により、だれでも高画質な印刷物を作成するこ
とが可能になり、個人レベルの印刷物にもオリジナルの
印刷物であるか否かを識別する手法が要望されている。
【0004】そのために従来は、個人レベルの印刷にお
いても透かしの入った専用印字用紙を作成して用いたり
していた。
【0005】ところで、インクジェット記録装置は、記
録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録を行うも
のであり、記録ヘッドのコンパクト化が容易である、高
精細な画像を普通紙に高速で記録することができる、ラ
ンニングコストが安い、ノンインパクト方式であるため
騒音が少ない、多色のインクを使用してカラー画像を記
録するのが容易である等の利点を有している。
【0006】このようなインクジェット記録の分野にお
いても、最近は、任意の印字パターンを簡単かつ低コス
トでしかも透かしパターン以外の通常印刷画像の画質に
悪影響を与えることなく透かし印字を行うことが可能な
透かし印字方式が要望されているが、特にカラー記録の
場合は、記録媒体上に複数の異なる色の色インクを積層
して記録を行うものであるため、透かし印刷パターンを
例えば薄い色のインクなどを用いて印刷しようとする
と、透かし印刷画像が通常印刷画像に悪影響を与えてし
まい、上記の要望を満足することは困難であった。
【0007】このため、インクジェット記録の分野にお
いても、透かし印字を所望する利用者は透かしの入った
専用印字用紙を用いるようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
透かしの入った専用印字用紙を用いる従来の手法では、
コストが高くつく、限られた定型の同じ透かし情報しか
埋め込むことができないなどの問題点があった。
【0009】この発明はこのような実情を考慮してなさ
れたもので、低コストで任意の透かし情報を記録媒体上
に簡単に記録できるようにしたインクジェット記録方法
および装置を提供することを解決課題とする。
【0010】また、この発明は,通常の印刷画像の画質
に悪影響を殆ど与えることなく透かし印字をなし得るイ
ンクジェット記録方法および装置を提供することを解決
課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の方法発明で
は、インクを吐出するインク吐出ヘッドを用いて記録媒
体上に複数の異なる色の色インクを積層してカラー記録
を行うインクジェット記録方法において、記録媒体上の
同一画素位置に関する印字の際、通常の色インクを先に
記録媒体上に吐出し、この後で透かし印字用の透かしイ
ンクを前記記録媒体上の同一画素位置に吐出することに
より透かし画像を含むカラー記録を行うようにした。透
かしインクとしては、非可視光で発色する蛍光成分を含
むインクあるいは電磁気的に検出可能な磁性成分を含む
インクなどを用いる。
【0012】この請求項1の発明では、可視光環境で発
色する通常の色インクを先に記録媒体上に吐出し、この
後で透かしインクを前記記録媒体上の同一画素位置に吐
出する。
【0013】すなわち、インクジェット記録のような記
録媒体にインク滴を順次吐出して画像を形成して行く記
録方式の場合、記録媒体上の同じ場所に異なる色のイン
ク滴を吐出すると、先に吐出されたインク滴が記録媒体
の表面に浸透し、後から吐出されたインク滴は先に吐出
されたインク滴の下層側に浸透する。この現象を利用し
て、透かしインクを通常の色インクの後で吐出し、通常
の色インクの下層側に位置させることで、透かし画像を
視覚的に見え難くする。
【0014】請求項4の発明では、主走査方向に並べら
れる複数のインク吐出ヘッドが搭載されるキャリッジを
主走査方向に往復移動させる主走査駆動手段と、記録媒
体を副走査方向に搬送する副走査駆動手段と、前記キャ
リッジの往動の際に、前記キャリッジの往動方向の前側
に配置されるインク吐出ヘッドほど早くインク吐出動作
が開始されるよう前記複数のインク吐出ヘッドを順次異
なる開始タイミングでインク吐出動作させるヘッド制御
手段とを具え、前記複数のインク吐出ヘッドに複数の異
なる色の色インクを供給して記録媒体上にカラー記録を
行うようにしたシリアルタイプのインクジェット記録装
置において、前記キャリッジの往動方向の前側に可視光
環境で発色する通常の色インクを吐出する第1のインク
吐出ヘッドを搭載し、その後ろ側に非可視光で発色する
蛍光成分を含む透かしインクを吐出する第2のインク吐
出ヘッドを搭載するようにしている。
【0015】この請求項4の発明では、シリアルタイプ
のスキャンを行うインクジェット記録装置において、キ
ャリッジの往動方向の前側に可視光環境で発色する通常
の色インクを吐出する第1のインク吐出ヘッドを搭載
し、その後ろ側に非可視光で発色する蛍光成分を含む透
かしインクを吐出する第2のインク吐出ヘッドを搭載す
ることで、透かしインクを通常の色インクの後で吐出し
て透かしインクを通常の色インクの下層側に位置させ、
透かし画像を視覚的に見え難くする。
【0016】請求項5の発明では、記録媒体の搬送方向
に並べられてインクを吐出する複数のラインヘッドと、
記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、前記記録媒体
の搬送の際に、前記記録媒体の搬送方向の前側に配置さ
れるラインヘッドほど遅くインク吐出動作が開始される
よう前記複数のラインヘッドを順次異なる開始タイミン
グでインク吐出動作させるヘッド制御手段とを具え、前
記複数のラインヘッドに複数の異なる色のインクを供給
して記録媒体上にカラー記録を行うラインタイプのイン
クジェット記録装置において、前記記録媒体の搬送方向
の前側に非可視光で発色する蛍光成分を含む透かしイン
クを吐出する第1のラインヘッドを配置し、その後ろ側
に可視光環境で発色する通常の色インクを吐出する第2
のラインヘッドを配置するようにしている。
【0017】この請求項5の発明では、フルラインタイ
プの印字を行うインクジェット記録装置において、記録
媒体の搬送方向の前側に非可視光で発色する蛍光成分を
含む透かしインクを吐出するラインヘッドを配置し、そ
の後ろ側に可視光環境で発色する通常の色インクを吐出
するラインヘッドを配置することで、透かしインクを通
常の色インクの後で吐出し透かしインクを通常の色イン
クの下層側に位置させ、透かし画像を視覚的に見え難く
する。
【0018】請求項6の発明では、可視光環境で発色す
る複数色の通常色インクを夫々吐出する複数の第1のイ
ンク吐出ヘッドおよび非可視光で発色する蛍光成分を含
む透かしインクを吐出する第2のインク吐出ヘッドを用
いて記録媒体上に複数の異なる色のインクおよび透かし
インクを積層して透かし画像を含むカラー記録を行うイ
ンクジェット記録装置であって、透かし印字データを生
成する透かしデータ生成手段と、外部入力された印字デ
ータに基づいて前記複数の第1のインク吐出ヘッドでイ
ンク吐出動作を行わせるための複数の色成分の通常印字
データを生成する通常印字データ生成手段と、前記複数
色の通常印字データを用いて前記透かし印字データをマ
スク処理することで少なくとも1つの色の通常印字デー
タが存在する画素位置に対応する透かし印字データのみ
を抽出する透かしデータ抽出手段と、前記複数色の通常
印字データに基づいて前記複数の第1のインク吐出ヘッ
ドを駆動制御するとともに前記透かしデータ抽出手段か
ら出力される抽出後の透かし印字データに基づいて前記
第2のインク吐出ヘッドを駆動制御し、かつ記録媒体上
の同一画素に関する印字に当たり、前記複数の第1のイ
ンク吐出ヘッドを先に駆動し、その後で前記第2のイン
ク吐出ヘッドを駆動するよう時間差をつけて前記第1及
び第2のインク吐出ヘッドを駆動制御する駆動制御手段
とを備えるようにしたことを特徴とする。
【0019】この請求項6の発明においても、透かしイ
ンクを通常色インクの後で吐出し、透かしインクを通常
インクの下層側に位置させ、透かし画像を視覚的に見え
難くしている。さらにこの発明では、前記複数色分の通
常印字データを用いて透かし印字データをマスク処理す
ることで少なくとも1つの色の通常印字データが存在す
る画素位置に対応する透かし印字データのみを抽出し、
この抽出した透かし印字データに基づいて透かし印字を
実行する。すなわち、通常印字のためのデータがない画
素位置では、透かし印字を行わない。したがって、この
発明では、最上層に透かしインクが位置することがなく
なり、通常印字データと重複しない一部の透かし画像が
記録媒体表面に記録されて、通常印字データによる通常
画像の視認を邪魔することがなくなる。
【0020】請求項7の発明では、請求項6の発明にお
いて、前記第2のインク吐出ヘッドは、前記複数の第1
のインク吐出ヘッドから吐出される複数の色インクと同
じ複数の色の蛍光インクが夫々吐出される複数のヘッド
から成り、前記透かしデータ抽出手段は、同一画素位置
に関しては前記複数色の蛍光インクのうちの1つの色の
蛍光インクが吐出されるよう、前記透かしデータ抽出手
段から出力される抽出後の透かし印字データを前記第2
のインク吐出ヘッドの複数のヘッドに対し画素単位に選
択的に切り替えて出力する透かしデータ切換え手段を備
えるようにしている。
【0021】この請求項7の発明では、同一画素位置に
関しては1つの色の蛍光透かしインクのみを用いて透か
し印字を行う。したがって、複数色の蛍光透かしインク
の積層によって透かし画像の色見が濃くなって透かし画
像が通常印字データによる通常画像の視認を邪魔すると
いったこともなくなり、又インクの節約にもなる。
【0022】請求項8の発明では、請求項7の発明にお
いて、前記透かしデータ切換え手段は、前記通常印字デ
ータ生成手段から出力される複数色の通常印字データお
よび予め設定された色に関する優先順位に基づいて前記
複数の第2のインク吐出ヘッドのうちの駆動するヘッド
を選択し、この選択したヘッドに前記透かしデータ抽出
手段から出力される抽出後の透かし印字データを出力す
る手段を具えるようにしている。
【0023】この請求項8の発明では、複数色の通常印
字データおよび予め設定された色に関する優先順位に基
づいて前記複数色の蛍光インクのうちの1つを選択し、
この選択された蛍光色を用いて透かし印字を行う。例え
ば、イエロー、マゼンタ、シアンの通常インク色および
蛍光インク色を用いる場合、イエロー>マゼンタ>シア
ンの優先順位とし、色見の薄い色を優先して蛍光色に用
いるようにすれば、視認しにくい透かし印字を実現でき
る。
【0024】請求項9の発明では、請求項7の発明にお
いて、前記透かしデータ切換え手段は、前記通常印字デ
ータ生成手段から出力される複数色の通常印字データお
よび予め設定された色に関する優先順位に基づいて前記
複数色の蛍光インクのうちの1つを選択する蛍光色選択
手段と、前記蛍光色選択手段によって選択された蛍光色
と同色の通常色インクについての通常印字データと、前
記抽出後の透かし印字データとが補完関係となるよう前
記通常印字データおよび前記抽出後の透かし印字データ
を間引き処理する間引き処理手段と、前記間引き処理さ
れた透かし印字データを前記蛍光色選択手段によって選
択された蛍光色に対応する前記第2のインク吐出ヘッド
に出力するとともに、前記間引き処理された通常印字デ
ータを対応する前記第1のインク吐出ヘッドに出力する
手段とを具える。
【0025】この請求項9の発明では、複数色の通常印
字データおよび予め設定された色に関する優先順位に基
づいて前記複数色の蛍光インクのうちの1つを選択し、
この選択された蛍光色と同色の通常色インクの印字デー
タと前記抽出後の透かし印字データとが補完関係となる
よう前記通常印字データおよび前記抽出後の透かし印字
データを間引き処理し、これら間引き処理した通常印字
データおよび透かし印字データにしたがって印字動作を
行うようにしている。すなわちこの発明では、通常色イ
ンクによる記録が行われる全画素位置の一部、例えば半
分の画素位置において、インク吐出を行う通常色インク
に代えてこれと同色の蛍光インクを用いて印字を行うこ
とで、透かし印字を行うようにしている。このようにこ
の発明では、記録が行われる全画素位置の一部におい
て、通常色インクを同色の蛍光インクに置換して透かし
印字を行うようにしているので、通常色インクによる通
常印字画像の色合いを変えることなく透かし印字を実現
することができる。
【0026】請求項10の発明では、請求項6の透かし
データ生成手段は、予め設定された透かし画像データを
固定記憶する第1の記憶手段と、変更可能な透かし画像
データを記憶する第2の記憶手段と、前記第1および第
2の記憶手段からの記憶画像データを選択して出力する
選択手段とを具えるようにしている。
【0027】請求項11の発明では、請求項10の選択
手段は、前記第1および第2の記憶手段の記憶画像デー
タが予め設定された記録媒体上の異なる位置に印字され
るよう前記第1および前記第2の記憶手段の記憶画像デ
ータを選択切換えするようにしている。
【0028】請求項12の発明では、可視光環境で発色
する複数色の通常カラーインクを夫々吐出する複数の第
1のインク吐出ヘッドおよび電磁気的に検出可能な磁性
成分を含む複数色の透かしインクを吐出する複数の第2
のインク吐出ヘッドを用いて記録媒体上に複数の異なる
色のインクおよび透かしインクを積層して磁気的な透か
し画像を含むカラー記録を行うインクジェット記録装置
であって、透かし印字データを生成する透かしデータ生
成手段と、外部入力された印字データに基づいて前記複
数の第1のインク吐出ヘッドでインク吐出動作を行わせ
るための複数の色成分の通常印字データを生成する通常
印字データ生成手段と、前記複数色の通常印字データを
用いて前記透かし印字データをマスク処理することで少
なくとも1つの色の通常印字データが存在する画素位置
に対応する透かし印字データのみを抽出する透かしデー
タ抽出手段と、前記複数色の通常印字データを用いて前
記透かし印字データをマスク処理することで少なくとも
1つの色の通常印字データが存在する画素位置に対応す
る透かし印字データのみを抽出する透かしデータ抽出手
段と、前記通常印字データ生成手段から出力される複数
色の通常印字データおよび予め設定された色に関する優
先順位に基づいて前記複数色の透かしインクのうちの1
つを選択する透かし色選択手段と、前記透かし色選択手
段によって選択された透かしインク色と同色の通常色イ
ンクについての通常印字データと、前記透かしデータ抽
出手段によって抽出された透かし印字データとが補完関
係となるよう前記通常印字データおよび前記抽出後の透
かし印字データを間引き処理する間引き処理手段と、前
記間引き処理された透かし印字データを前記透かし色選
択手段によって選択された透かし色に対応する前記第2
のインク吐出ヘッドに出力するとともに、前記間引き処
理された通常印字データを対応する前記第1のインク吐
出ヘッドに出力するデータ出力手段と、このデータ出力
手段から出力される通常印字データおよび透かし印字デ
ータに基づいて前記複数の第1のインク吐出ヘッドおよ
び前記第2のインク吐出ヘッドを駆動し、かつ記録媒体
上の同一画素に関する印字に当たり、前記複数の第1の
インク吐出ヘッドを先に駆動し、この後で前記第2のイ
ンク吐出ヘッドを駆動するよう時間差をつけて前記第1
及び第2のインク吐出ヘッドを駆動制御する駆動制御手
段とを備えるようにしている。
【0029】この請求項12の発明では、透かしインク
として電磁気的に検出可能な磁性成分を含む複数色のイ
ンクを用いる。この磁性成分を含む透かしインクは、先
の発明同様、通常の色インクの後から吐出することで、
通常の色インクの下層側に位置させる。また、通常印字
のためのデータがない画素位置では、透かし印字データ
が存在したとしても透かし印字を行わない。また、記録
が行われる全画素位置の一部において、通常色インクを
磁性成分を含む同色のインクに置換して透かし印字を行
う。
【0030】したがって、この請求項12の発明では、
通常色インクによる印字画像が存在している個所以外で
は透かし記録が行われることがなくなり通常画像の視認
性を妨げることがなくなり、また、通常色インクによる
通常印字画像の色合いを変えることなく磁気的な透かし
印字を実現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施形態を説明する。
【0032】(第1の実施例)図1はこの発明にかかる
インクジェット記録装置の内部構成を簡略化して示した
ものである。この図1に示すインクジェット記録装置
は、熱エネルギー源としての電気熱変換体をインク吐出
口に対応して設け,この電気熱変換体を駆動することに
よってインクに膜沸騰を生じさせてインクを吐出する方
式のインク吐出ヘッドを具備したのものを示している。
【0033】図1に示すインクジェット装置は、キャリ
ッジ1を記録媒体Pの搬送方向(副走査方向)と直交す
る方向に主走査スキャンするシリアルスキャン方式を採
るものであり、キャリッジ1上にはカラー印字および透
かし印字を行うために、複数のインク吐出ヘッド2およ
びこれらインク吐出ヘッドにインクを供給する複数のイ
ンクタンク3が着脱自在に搭載されている。
【0034】キャリッジ1は、ガイドシャフト4にスラ
イド移動可能に支持されかつ無端ベルト5に固定されて
いる。無端ベルト5は、駆動プーリ6および従動プーリ
7に券回され、駆動プーリ6には主走査モータ8の回転
軸が接続されている。従って、キャリッジ1は主走査モ
ータ8を駆動源とし、駆動プーリ6、従動プーリ7およ
び無端ベルト5による巻掛け伝動機構によって矢印A方
向に往復移動する。
【0035】記録媒体としての記録紙Pは、副走査方向
( 矢印B方向) に搬送される。記録紙Pは上流側の一対
のローラユニット9,10と下流側の一対のローラユニ
ット11,12とにより挟持され、所定の張力が加えら
れた状態で搬送される。
【0036】図2は、上記図1のキャリッジ1に搭載さ
れるインク吐出ヘッド2の詳細を概念的に示すものであ
り、この図2の場合は記録紙Pは紙面に垂直な方向に搬
送される。この図2においては、左側をホームポジショ
ン側とし、右側をリターン位置側とする。
【0037】この場合、キャリッジ1上に装填されるイ
ンク吐出ヘッドは、可視光環境で発色する通常のカラー
記録用のインクが供給されてこれを吐出する通常記録用
吐出ヘッド15と、非可視光環境で発色する蛍光成分が
含まれる透かし記録用吐出ヘッド16とに分けられる。
【0038】通常記録用吐出ヘッド15は、シアン色
(以下C色という)のインクを吐出するCヘッドHc 、
マゼンタ色(以下M色という)のインクを吐出するMヘ
ッドHm 、およびイエロー色(以下Y色という)のイン
クを吐出するYヘッドHy を有している。
【0039】透かし記録用吐出ヘッド16は、蛍光シア
ン色(以下Cf 色という)のインクを吐出するCf ヘッ
ドHcf、蛍光マゼンタ色(以下Mf 色という)のインク
を吐出するMf ヘッドHmf、および蛍光イエロー色(以
下Yf 色という)のインクを吐出するYf ヘッドHyfを
有している。
【0040】これらの各吐出ヘッドには、図3に示すよ
うに、副走査方向に複数の(例えば16個)吐出ノズル
が列設されており、1回のヘッドスキャン(主走査)で
これら吐出ノズル数に対応する複数ライン分(1バン
ド)の印字が行われる。
【0041】ここで、図2および図3に示すように、キ
ャリッジ1の往動方向(ホームポジション側からリター
ン位置側に向けての方向)の前側には、CヘッドHc 、
MヘッドHm およびYヘッドHy から成る通常記録用吐
出ヘッド15を配設し、その後方側に、Cf ヘッドHc
f、Mf ヘッドHmfおよびYf ヘッドHyfから成る透か
し記録用吐出ヘッド16を配設している。従って、複数
色のインク吐出ヘッドを備えるこの種のカラーインクジ
ェット記録装置の通常のヘッド駆動手法によれば、記録
紙P上のある1つの画素領域に注目すると、この画素領
域に対しては、先に通常記録用吐出ヘッド15からの通
常インクが吐出され、その後に透かし記録用吐出ヘッド
16からの蛍光インクが吐出されることになる。すなわ
ち、記録紙P上の1つの画素領域に対して、全てのイン
ク吐出ヘッドからインクが吐出されると仮定した場合、
その吐出の順番は、最初にC色インクが吐出され、その
後、M色インク、Y色インク、Cf 色インク、Mf 色イ
ンク、Yf 色インクがこの順に順次吐出されるというも
のとなる。すなわち、C, M, Y色の通常インクが先に
吐出されて記録紙に浸透し、その後でCf,Mf,Yf 色の
蛍光インクが吐出されて記録紙に浸透する。なお、この
実施形態においては、後の説明で明らかになるが、同一
画素領域に対しては、前記Cf,Mf,Yf 色の蛍光インク
のうちの1つの蛍光インクのみを吐出するようにしてい
る。
【0042】ここで、インクジェット記録のような記録
紙にインク滴を順次吐出して画像を形成して行く記録方
式の場合、記録紙上の同じ場所に異なる色のインク滴を
吐出すると、図4に示すように、先に吐出されたインク
滴17が記録用紙の表面に浸透し、後から吐出されたイ
ンク滴18は、先に吐出されたインク滴17の下層側に
浸透する。
【0043】すなわちインクジェット記録においては、
先に吐出したインク滴17の色が視覚的に見やすくな
り、後から吐出したインク滴18は見えにくくなるとい
う特性を持っている。本発明の透かし印字はこの特性を
利用したもので、蛍光インクによる透かし画像の印字
を、通常インクによる印字の後に実行するようにして、
視覚的に透かし画像を見え難くする。
【0044】図5は、前述したヘッド配置を有するイン
ク吐出ヘッドを駆動制御する制御系の全体的構成例を示
すものである。
【0045】図5において、101はインクジェットプ
リンタの全体動作を制御する全体制御部、102はホス
トコンピュータ(ホストPC)からの制御情報や印字デ
ータを送受信するホストi/f部、103はホストi/
f部102からの各色成分の印字データ(通常印字デー
タ)の一部を透かし記録用吐出ヘッド16を駆動するた
めの透かし印字データに置換する置換部、104は各色
成分の印字データを吐出ヘッドの駆動制御に適したデー
タに変換するヘッド制御部、105は透かしデータ生成
部、8はキャリッジ1を走査する主走査のモータ、20
は記録紙Pを副走査方向に搬送する副走査のモータであ
る。
【0046】ホストi/f部102はホストPCから受
け取った本プリンタの制御情報を全体制御部101に送
るとともに、全体制御部101から本プリンタに関する
ステータス情報を受け取ってホストPCに送る。また、
ホストi/f部102は、ホストPCから受け取った印
字データをバッファリング及び変換する機能を備えてお
り、ホストPCから受け取った印字データをC,M,Y
の各色毎に分離しかつ2値データに変換し,該変換した
データを通常印字データとして置換部103に出力す
る。
【0047】透かしデータ生成部105には,予め固定
記憶された固定透かしデータと、全体制御部101を介
して書き込まれる任意のデータパターンによる可変透か
しデータが記憶されており、これら透かしデータのうち
の任意のものを選択して、あるいは適宜選択切り換えし
て出力することができる。
【0048】図6は、透かしデータ生成部105の具体
的構成の一例を示すもので、ROM110には、固定透
かしデータが記憶されている。この固定透かしデータ
は、例えば、当該プリンタを特定するデータであり、具
体的には製造メーカー名、シリアルナンバーなどを識別
するための画像データである。これらの固定透かしデー
タに対応する画像データはシリアルに読み出されて出力
される。RAM111は、全体制御部101によって書
き込まれる可変透かしデータを記憶するものであり、こ
のRAM11には例えば、ホストPCを用いて印刷毎な
どに異なる透かしデータを記憶させるようにする。この
可変透かしデータとしては、例えば作者名、作品名など
の識別情報であり、この識別情報に対応する画像データ
がシリアルに読み出されて出力される。
【0049】切換え部112は、全体制御部101から
入力される切換制御信号にしたがって、ROM110お
よびRAM111の出力データのうちの1つを選択し、
これを置換部103にシリアルに出力する。この切換え
態様としては、1ページ分の印刷の際に、ROM110
およびRAM111に記憶された透かしデータの一方を
選択して出力するようにしてもよいし、これらROM1
10およびRAM111に記憶された固定透かしデータ
および可変透かしデータが1ページ中の異なる位置に印
字されるようROM110およびRAM111の出力の
選択切換えを行うようにしてもよい。また、オペレータ
から固定透かしデータおよび可変透かしデータの印字位
置が指定された場合は、その各指定位置に透かし印字が
行われるようにROM110およびRAM111の出力
の選択切換えを行う。なお、切替え部112を介した透
かし印字データの出力タイミングは、ホストi/f部1
02から置換部103への印字データの転送タイミング
に同期させている。
【0050】置換部103は、ホストi/f部102か
らの通常印字データと透かしデータ生成部105からの
透かし印字データを比較処理し、通常印字データの一部
を透かし印字データに置き換える処理などを実行する。
【0051】図7は置換部103の詳細構成を示すもの
である。図7において、50は優先度判定部、51〜5
3はアンドゲート、54〜56は切換え部、60〜65
は間引き処理部、66〜68は切換え部である。透かし
制御イネーブル信号は全体制御部101から入力される
信号で、透かし印字データを印字する透かし印字モード
を実行する際にオンになる。
【0052】優先度判定部50は、同一画素位置に関す
る、3色の通常印字データ(Cデータ,Mデータ,Yデ
ータ)のオンオフ態様(000,001,…,111)
に応じて、当該画素をCf ,Mf ,Yf のどの蛍光色で
透かし印字を行うかを判定し、その判定結果に応じて3
つのアンドゲート51〜53の何れかをオンにする。
【0053】ただし、この判定の際に、色に関しての優
先順位を、Y>M>C、のようにつけている。すなわ
ち、イエローの優先順位を最も高くし、以下マゼンタ、
シアンと優先順位を低くしている。また、この実施形態
においては、1つの画素に関しては、Cf ,Mf ,Yf
のうちの1色の蛍光インクのみを吐出するようにしてい
る。すなわち、蛍光透かしインクに関しては、同一画素
に対し複数色のインクを積層はしない。
【0054】これらの原則にしたがって、優先度判定部
50は、入力される3色の通常印字データの01態様を
判定し、Y色の印字データがオンのときには他の色の印
字データのオンオフには関係なくアンドゲート53に対
し論理レベル1のオン信号を入力することでYf 色を用
いた透かし印字を行う。また、Y色の印字データがオフ
でM色の印字データがオンのときには、アンドゲート5
2に対し論理レベル1のオン信号を入力することでMf
色を用いた透かし印字を行い、さらにY色およびM色の
印字データがオフでかつC色の印字データがオンのとき
には、アンドゲート51に対し論理レベル1のオン信号
を入力することでCf 色を用いた透かし印字を行うよう
にする。
【0055】つまり、上記のYf >Mf >Cf の優先順
位によれば、最も色見が薄いYf 色を第1優先順位とし
て透かし印字色を採用するようにしている。
【0056】アンドゲート51は、C色データと透かし
データの双方ともが論理レベル1であってかつ優先度判
定部50の出力信号と透かし制御イネーブルがオンのと
きに、その出力がオンになる。アンドゲート51の出力
は切換え部54,66と間引き処理部61に入力されて
いる。
【0057】アンドゲート52は、M色データと透かし
データの双方ともが論理レベル1であってかつ優先度判
定部50の出力信号と透かし制御イネーブルがオンのと
きに、その出力がオンになる。アンドゲート52の出力
は、切換え部55、67と間引き処理部63に入力され
ている。
【0058】アンドゲート53は、Y色データと透かし
データの双方ともが論理レベル1であってかつ優先度判
定部50の出力信号と透かし制御イネーブルがオンのと
きに、その出力がオンになる。アンドゲート53の出力
は、切換え部55、68と間引き処理部65に入力され
ている。
【0059】このように、アンドゲート51ないし53
には、C,M,Yの通常印字データを入力して透かし印
字データをマスク処理し、少なくとも1つの色の通常印
字データが存在する画素位置に対応する透かし印字デー
タのみを抽出するようにしている。すなわち、通常印字
のためのデータがない画素位置では、透かし印字データ
をオフにして透かし印字を行わないようにしている。し
たがってこの場合、最上層に透かしインクが位置するこ
とがなくなり、通常印字データと重複しない一部の透か
し画像が記録媒体表面に記録されて、通常印字データに
よる通常画像の視認を邪魔することがなくなる。
【0060】切換え部54,66は、アンドゲート51
の出力がオンのときには、間引き処理部60側のパス
(図面で下側のパス)を選択し、アンドゲート51の出
力がオフのときには、これら切換え部54,66が直接
接続される側のパス(図面で上側のパス)を選択するよ
う動作する。切換え部55,67は、アンドゲート52
の出力がオンのときには、間引き処理部62側のパス
(図面で下側のパス)を選択し、アンドゲート52の出
力がオフのときには、これら切換え部55,67が直接
接続される側のパス(図面で上側のパス)を選択するよ
う動作する。切換え部56,68は、アンドゲート53
の出力がオンのときには、間引き処理部64側のパス
(図面で下側のパス)を選択し、アンドゲート52の出
力がオフのときには、これら切換え部56,68が直接
接続される側のパス(図面で上側のパス)を選択するよ
う動作する。
【0061】間引き処理部60は、Cデータを1/2
(50%)のデューティ(間引き率)で間引く処理を実
行し、間引き処理部61はCf データを1/2(50
%)のデューティ(間引き率)で間引く処理を実行す
る。ただし、これら間引き処理部60,61での間引き
処理の際には、これら間引き処理部60,61からの出
力信号がそれぞれ補完関係になるように間引き処理する
ようにしている。補完関係とは、一方がオンのときには
他方がオフである排他的関係を示している。すなわち、
1つの画素領域において、Cf 色の蛍光インクで印字す
る際には、これと同色であるC色の通常インクでの印字
は行わないようすることで、当該画素の色合いが元のオ
リジナルデータからできるだけ変化することなく透かし
印字を行えるようにしている。また、1つの画素領域に
おいて、C色の通常インクで印字する際には、これと同
色であるCf 色の蛍光インクでの印字は行わないように
する。
【0062】M色、Mf 色に関する間引き処理部62,
63も上記同様、各出力信号がそれぞれ補完関係になる
ように各入力信号を1/2デューティで間引く処理を実
行する。
【0063】Y色、Yf 色に関する間引き処理部64,
65も上記同様、各出力信号がそれぞれ補完関係になる
ように各入力信号を1/2デューティで間引く処理を実
行する。
【0064】かかる図7の構成例の動作に関しY色デー
タを例にとって説明する。透かし制御イネーブル信号は
オンであるとする。
【0065】透かし印字データがオフのときには、アン
ドゲート53の出力はオフとなり、切換え部56及び6
8は上側のパスを選択し、Y色データがそのままY色ヘ
ッドヘ出力される。勿論、Yf ヘッドに出力されるYf
データはオフである。
【0066】透かし印字データがオンであり、かつY色
データもオンで、さらに優先度判定部50の出力信号も
オンときには、アンドゲート53の出力がオンになり、
切換え部56および68下側のパスを選択する。このと
きには、Yデータは間引き処理部64によって1/2デ
ューティで間引かれ、またアンドゲート53の出力であ
る透かしデータも間引き処理部65で1/2デューティ
で間引かれる。このときの両間引き処理部64,65で
の1/2デューティでの間引き処理は、前述したように
補完関係が成立するよう行われる。こうして間引かれた
Y色データはY色ヘッドHy に送られ、透かしデータは
Yf 色ヘッドHyfに送られる。
【0067】M色データの場合も上記Y色データの場合
と同様であり、透かし印字データがオフのときには、M
色データがそのままM色ヘッドHm に送られる。また、
透かしデータがオンで、かつM色データがオンで、さら
に優先度判定部50からの出力信号もオンであるときに
は、1/2デューティに間引かれたM色データがM色ヘ
ッドHm に送られるとともに、1/2に間引かれた透か
しデータがMf 色ヘッドHmfに送られる。
【0068】C色データの場合も上記Y色,M色データ
の場合と同様であり、透かしデータがオフのときには、
C色データがそのままC色ヘッドHc に送られる。ま
た、透かしデータがオンで、かつC色データがオンで、
さらに優先度判定部50からの出力信号もオンであると
きには、1/2デューティに間引かれたC色データがC
色ヘッドHcに送られるとともに、1/2に間引かれた
透かしデータがCf 色ヘッドHcfに送られる。
【0069】なお、前述したように、透かしデータがオ
ンではあるが、C,M,Y色の全てデータがオフのとき
には、アンドゲート51〜53の出力はオフのままであ
る。すなわち、C,M,Y色の何れのインクでも印字を
行わない画素に関しては,透かしデータがあったとして
も、蛍光インクによる透かし印字を行わない。
【0070】つぎに、図5において、ヘッド制御部10
4は、置換部103からラスタ走査に対応する順に送ら
れてくる透かし印字データおよび各色の通常印字データ
を一旦バッファリングし、これらバッファリングした各
印字データを副走査方向に列設されるインク吐出ヘッド
吐出孔の並びに対応するデータ順に変換するとともに、
複数のインク吐出ヘッドHc ,Hm ,…,Hmf,Hyfの
並び順(図2参照)に従って各色の印字データの読出し
タイミングを遅延制御する。さらにヘッド制御部104
は、各色の通常印字データおよび透かし印字データを,
各インク吐出ヘッドHc ,Hm ,…,Hmf,Hyfを駆動
するための印字信号に変換して、各インク吐出ヘッドH
c ,Hm ,…,Hmf,Hyfに送出する。
【0071】図8はヘッド制御部104の詳細を示すも
のであり、各色および各蛍光色に対応するバンドメモリ
71〜76を備えている。これら各バンドメモリ71〜
76は、16ライン分の印字データを蓄積するラインメ
モリLM、ラインメモリLMへの印字データの書き込み
を制御する書込み制御部WR−DMAC、ラインメモリ
LMから印字データの読み出しを制御する読出し制御部
RD−DMACを夫々有している。
【0072】ラインメモリLMは、図9に示すような2
次元構成のメモリ空間になっている。各メモリセルがメ
モリのデータワードに相当しており、セル内の数字がそ
のセルのメモリアドレスを表わしている。横方向のセル
の並びがライン方向のデータ列に相当し、縦方向のセル
の並びがインク吐出ヘッドの吐出ノズルの並び方向に相
当する。
【0073】このような構成の各バンドメモリ71〜7
6においては、置換部103からの印字データはWR−
DMACによってライン方向に、0、16、32、4
8、…というようなライン方向のセル順にラインメモリ
LMに順次書き込まれる。1ライン分のデータ書き込み
が終了したら、次のラインのセル1, 17, 33, 4
9,…に順次書き込まれる。こうして最後の16ライン
目のセル15, 31, 47,…への書き込みが終了した
ら、次にRD−DMACによって印字データの読出しを
実行する。
【0074】印字データの読み出しは、ノズル方向に並
ぶ16個の印字データを単位にして行われる。つまり、
初めに0, 1, 2,…,15のメモリセルの記憶データ
を読み出して当該吐出ヘッドに印字データを送り、当該
吐出ヘッドから最大16個のインク滴を同時に吐出す
る。次に当該吐出ヘッドを1画素分だけ主走査方向にス
キャンした後、16, 17, 18,…,31のメモリセ
ルの記憶データを読み出してこれを当該吐出ヘッドに送
り、同様の印字を行う。そして再び、当該吐出ヘッドを
1画素分主走査方向にスキャンした後、32, 33, 3
4,…,47のメモリセルの記憶データを読み出してこ
れを当該吐出ヘッドに送り、同様の印字を行う。こうし
て、16画素×主走査方向画素数分、すなわち1バンド
分の印字動作を行う。このような処理を繰り返すことで
1ページ分の記録を実行する。
【0075】また、ヘッド制御部104は、図2に示し
た複数のインク吐出ヘッドHc ,Hm ,…,Hmf,Hyf
の主走査方向の位置の違いを考慮し、記録紙上の同じ画
素位置であっても各吐出ヘッドHc ,Hm ,…,Hmf,
Hyf毎に異なった吐出タイミングでインクを吐出させる
ように制御している。
【0076】本実施形態においては、キャリッジ1の搬
送位置を検出し、この検出信号を用いて全体制御部10
1が各バンドメモリ71〜76の読出し制御部RD−D
MACの起動タイミングをC, M, Y, Cf ,Mf ,Y
f の順に遅らせることで、同一画素位置に複数の色のイ
ンク滴を吐出させるようにしている。この結果、同じ画
素位置に吐出される各色のインク滴は、C, M, Y, C
f ,Mf ,Yf の順に記録紙に着弾されることになる。
【0077】全体制御部101は、上記のような各バン
ドメモリ71〜76の読出し制御部RD−DMACの遅
延制御のほかに本インクジェットプリンタの全体的制御
を実行する。また、全体制御部101は、主走査モータ
8を駆動制御することによって、複数のインク吐出ヘッ
ドHc ,Hm ,…,Hmf,Hyfが搭載されたキャリッジ
1を主走査方向にスキャンするとともに、前記主走査ス
キャンが終了する毎に副走査モータ20を駆動して記録
紙Pを副走査方向に紙送り制御する。
【0078】以下、図10のフローチャートを用いて本
実施形態による印字動作を全体的に説明する。
【0079】まず本プリンタ装置においては、全体制御
部101は、印字に先立ってホストPCから印刷条件と
なる初期設定値をホストi/f部102経由で受け取っ
て所要の動作条件を設定する(ステップS1)。初期設
定値とは、用紙サイズ、解像度、さらには透かし印字の
有無、印字位置などを示す透かし印字制御情報と、可変
透かしデータ等である。
【0080】続いて、全体制御部101は、ホストPC
からの透かし印字制御情報を参照して透かしデータの有
無を判定し(ステップS2)、透かしデータがある場合
はホストPCからの可変透かしデータを透かしデータ生
成部105内のRAM111に転送記憶する(ステップ
S3)。なお、ホストPCからの透かし印字制御情報に
は、透かし印字を行う際に、透かし印字を透かしデータ
生成部105のROM110に記憶されている固定透か
しデータのみを用いて行うか、透かし印字を透かしデー
タ生成部105のRAM111に転送記憶される可変透
かしデータのみを用いて行うか、あるいは固定透かしデ
ータおよび可変透かしデータの双方を用いて透かし印字
を行うかを区別させるための制御情報が含まれており、
全体制御部101はこの指令に従って透かし印字データ
を透かしデータ生成部105から出力する。以上が印刷
に先立った初期化動作で、続いてバンド単位の印字動作
に移行する。
【0081】まず、全体制御部101は、現在印字処理
している印字データのバンド位置に、今回印字する透か
し印字データが、含まれるか否かを判定する(ステップ
S4)。当該バンド位置で、透かしデータの印字を行う
場合には、透かし印字を行うことを表す透かしフラグを
セットする(ステップS5)。
【0082】次に、全体制御部101は、印字処理して
いるバンドメモリ内のライン番号を表すライン番号パラ
メータnを0にセットする(ステップS6)。つぎに、
透かしフラグの有無を判定する(ステップS7)。
【0083】そして、全体制御部101は、透かしフラ
グがオフのときには、通常のC, M, Y色のみに対応す
るバンドメモリ71〜73の書込み制御部WR- DMA
Cを起動する。そして、この場合は、印字データである
C, M, Yの各色の通常印字データをホストPCからホ
ストi/f部102を介して受け取り、置換部103か
ら出力されるC, M, Yの各色の通常印字データを、各
バンドメモリ71〜73内のラインメモリの第1番目
(n=0)のラインに対応する記憶領域に書き込む(ス
テップS8)。そして、1ライン分の通常印字データの
書込み動作が終了したら、パラメータnを+1加算して
( ステップS10) 、次の第2番目(n=1)のライン
に対応するデータ書込み動作を前記同様にして実行する
(ステップS11〜S9)。以下同様にして、n=15
になるまで(ステップS11)、第3〜第16番目のラ
インについてのデータ書込み動作を実行する。
【0084】このようにして、透かしフラグがオフのと
きには、C, M, Yの通常印字データを1バンド分各バ
ンドメモリ71〜73の各ラインメモリLMに転送記憶
させる。
【0085】次に、全体制御部101は、各バンドメモ
リ71〜73の各ラインメモリLMに転送記憶させた1
バンド分のC, M, Yの通常印字データを,以下の手順
で各ラインメモリLMから読み出して各吐出ヘッドHc
,Hm ,Hy に与えることで記録紙Pに対する印字動
作を実行させる。
【0086】すなわち、まず透かしフラグの有無を判定
する(ステップS12)。この場合は透かしフラグがオ
フであるので、C, M, Y色のみに対応するバンドメモ
リ71〜73の読出し制御部RD−DMACを起動し、
これらバンドメモリ71〜73の各ラインメモリLMか
らC, M, Yの各通常印字データをキャリッジ1の主走
査方向のスキャン動作に同期して各印字ヘッドHc ,H
m ,Hy に順次送ることで1バンド分の印字を行う(ス
テップS13)。そして、1バンド分の印字処理を終了
すると、透かしフラグをリセットした後(ステップS1
5)、ホストPCからの次の印字データ転送が有るか否
かを判定し( ステップS16) 、印字データの転送があ
るならば、再度前述した処理を繰り返す。
【0087】一方、透かしフラグがオンの場合には、全
体制御部101は、通常のC, M,Y色に対応するバン
ドメモリ71〜73および透かし印字のCf ,Mf ,Y
f 色に対応するバンドメモリ74〜76の書込み制御部
WR−DMACを起動する。この場合、C, M, Yの各
通常印字データはホストPCからホストi/f部102
を介して置換部103に入力される。一方、透かしデー
タ生成部105からは透かし印字データが置換部103
に入力される。置換部103では、図7を用いて説明し
た態様で、C, M, Yの通常印字データおよびCf ,M
f ,Yf の透かし印字データを形成し、これらの印字デ
ータをヘッド制御部104に出力する。そして、この場
合、ヘッド制御部104では、前記同様、最初に置換部
103から出力されるC, M, Yの通常印字データおよ
びCf ,Mf ,Yf の透かし印字データを各バンドメモ
リ71〜76内のラインメモリLMの第1番目(n=
0)のラインに対応する記憶領域に書き込む(ステップ
S9)。そして、1ライン分のC, M, Yの通常印字デ
ータおよびCf ,Mf ,Yf の透かし印字データの書込
み動作が終了したら、パラメータnを+1加算して( ス
テップS10) 、次の第2番目(n=1)のラインに対
応するデータ書込み動作を前記同様にして実行する(ス
テップS11〜S9)。以下同様にして、n=15にな
るまで(ステップS11)、第3〜第16番目のライン
についてのデータ書込み動作を実行する。
【0088】透かしフラグがオンのときには、このよう
にして、通常のC, M, Y色および透かし印字用のCf
,Mf ,Yf 色の印字データを1バンド分各バンドメ
モリ71〜76の各ラインメモリに転送記憶させる。
【0089】次に、全体制御部101は、各バンドメモ
リ71〜76の各ラインメモリLMに転送記憶させた1
バンド分のC, M, Y,Cf ,Mf ,Yf 色の印字デー
タを,つぎのような手順で各ラインメモリLMから読み
出して各吐出ヘッドHc ,Hm ,Hy ,Hcf,Hmf,H
yfに与えることで記録紙Pに対する透かし印字を含む印
字動作を実行する。
【0090】すなわち、まず透かしフラグの有無を判定
する(ステップS12)。この場合は透かしフラグがオ
ンであるので、通常のC, M, Y色のみならず透かし印
字のためのCf ,Mf ,Yf 色に対応するバンドメモリ
71〜76の読出し制御部RD- DMACを全て起動
し、これらバンドメモリ71〜76の各ラインメモリL
MからC,M,Y,Cf ,Mf ,Yf の各色のデータを
キャリッジ1の主走査方向のスキャン動作に同期して各
印字ヘッドHc ,Hm ,Hy ,Hcf,Hmf,Hyfに順次
送ることで1バンド分の透かし印字を含む印字処理を行
う(ステップS14)。そして、1バンド分の印字処理
を終了すると、透かしフラグをリセットした後(ステッ
プS15)、ホストPCからの次の印字データ転送が有
るか否かを判定し( ステップS16) 、印字データの転
送があるならば、前述した処理を透かしフラグのオンオ
フに応じて繰り返し実行する。
【0091】このようにして、透かし印字処理を含む1
ページ分の印字処理が終了する。
【0092】このようにこの実施形態によれば、シリア
ルタイプのスキャンを行うインクジェット記録装置にお
いて、キャリッジの往動方向の前側に通常の色インクを
吐出する複数のインク吐出ヘッドを搭載し、その後ろ側
に蛍光成分を含む透かしインクを吐出する複数のインク
吐出ヘッドを搭載することで、透かしインクを通常の色
インクの後で吐出して透かしインクを通常の色インクの
下層側に位置させ、透かし画像を視覚的に見え難くする
ようにしており、これによりインクジェット記録におい
て、専用紙などを用いることなく任意の透かし印字を極
めて簡単な手法によって低コストに実現することができ
るようになる。また、通常印字のためのデータがない画
素位置では透かし印字を行わないようにしているので、
通常印字データと重複しない一部の透かし画像が記録媒
体上に記録されて、通常印字データによる通常画像の視
認を邪魔するといったことがなくなる。また、同一画素
位置に関しては1つの色の蛍光透かしインクのみを用い
て透かし印字を行うようにしているので、複数色の蛍光
透かしインクの積層によって透かし画像の色見が濃くな
って、透かし画像が通常印字データによる通常画像の視
認を邪魔するといったこともなくなり、またインクの節
約にもなる。また、色に優先順位をつけ、この優先順位
にしたがって透かし印字色を選択するようにしているの
で、優先順位を再設定することで任意の色を優先させた
透かし印字を行うことができる。例えば、イエロー>マ
ゼンタ>シアンの優先順位とし、色見の薄い色を優先し
て蛍光色に用いるようにすれば、通常画像の視認を邪魔
しない透かし印字を実現できる。さらに、記録が行われ
る全画素位置の一部において、通常色インクを同色の蛍
光インクに置換して透かし印字を行うようにしているの
で、元の印字画像の色合いを変えることなく透かし印字
を実現することができる。
【0093】なお、上記実施形態では、優先度判定手部
の判定をY>M>Cとしたが、この優先順位を自動的に
変更させるようにしてもよい。この場合、優先順位の変
更のタイミングは、画素単位毎であってもよいし、ライ
ン単位毎であってもよく、さらにはぺ一ジ単位毎であっ
てもよい。
【0094】また上記実施形態では、通常インクと蛍光
インクとをそれぞれ補完関係をもって1/2ディエーテ
ィで交互に間引くことで、通常インクと蛍光インクとの
置き換えを1対1としているが、これらの置換比を2対
1あるいは3対1などにして透かしデータの比率を小さ
くしても良いし、逆に1対2あるいは1対3などにして
透かしデータの比率を大きくしても良い。
【0095】また、上記実施形態においては、同一画素
については1つの色の蛍光インクのみを用いて透かし印
字を行うようにしたが、複数色の蛍光インクを積層して
透かし印字を行うようにしてもよい。さらに、通常イン
クにブラックインクを追加し、4色のインクを用いて印
字を行うようにしてもよい。さらに、この実施形態で
は、蛍光インクで印字するデータをハード的な構成で処
理しているが、ソフトウエアによって処理してもよい。
【0096】(第2の実施例)上記実施形態において
は、本発明をシリアルタイプのスキャンを行うインクジ
ェット記録装置に適用するようにしたが、本発明は図1
1に示すようなフルラインタイプのインクジェット記録
装置にも適用可能である。
【0097】フルラインタイプのカラーインクジェット
記録装置においては、図11に示すように、記録用紙P
の幅分の記録領域を有する複数のラインヘッドを記録用
紙Pの搬送方向に並べて設け、各ラインヘッドで1ライ
ン分の記録を一括して行った後、所定量の紙送りを行
い、さらに次のラインの記録を一括して行うという動作
を繰り返すことにより、記録用紙Pの全体に対する記録
を行う。
【0098】このようなフルラインタイプの記録装置に
よれば、前記記録用紙Pの搬送の際に、前記記録用紙P
の搬送方向の後ろ側に配置されるラインヘッド(図11
ではヘッド80Yが最も後ろ側である)ほど早くインク
吐出動作が開始されるように、複数のラインヘッドを順
次異なる開始タイミングでインク吐出動作させるように
している。
【0099】そこで、このようなフルラインタイプの記
録装置の場合は、図11に示すように、記録媒体の搬送
方向の前側に蛍光インクCf ,Mf ,Yf を吐出する複
数のラインヘッド85Cf ,85Mf ,85Yf を配置
し、その後ろ側に通常の色インクC,M,Yを吐出する
複数のラインヘッド80C,80M,80Yを配置する
ことで、前記実施形態と同様、透かしインクCf ,Mf
,Yf を通常の色インクC,M,Yの後で吐出し、透
かしインクCf ,Mf ,Yf を通常の色インクC,M,
Yの下層側に位置させ、透かし画像を視覚的に見え難く
するようにして、透かし印字を実現するようにしてい
る。
【0100】(第3の実施例)前記実施例では蛍光イン
クを使用して透かし印字を実現するようにしたが、磁性
体成分を含んだ磁性インクを使用して透かし画像の印字
を行ってもよい。この場合、透かし画像は、透かし画像
中の磁性体成分を電磁的な手法を用いて検出すること
で、その画像内容を認識する。その際、磁性インクとし
ては、目視不可能な透明のものを用いるようにしてもよ
いし、先の第1の実施形態の蛍光インクを同様、シア
ン,マゼンタ、イエローの3色を用いるようにしてもよ
い。C,M,Yの3色の磁性インクを用いる場合,装置
構成は、図7に示した先の第1実施形態と同様のものを
採用するようにすれば、通常印字のためのデータが存在
する画素位置でのみ透かし印字が行われ、かつ通常の色
インクの一部がこれと同色の磁性インクとの置き換わっ
て記録されることになり、通常印字データによる元の印
字画像の色合いや画像自体を変えることなく磁性インク
による透かし印字を実現することができる。
【0101】
【発明の効果】請求項1の発明では、可視光環境で発色
する通常の色インクを先に記録媒体上に吐出し、この後
で透かしインクを前記記録媒体上の同一画素位置に吐出
するようにしたので、透かしインクによって記録される
透かし画像が視覚的に見え難くなり、これによりインク
ジェット記録において、専用紙などを用いることなく任
意の透かし印字を極めて簡単な手法によって低コストに
実現することができるようになる。
【0102】請求項4の発明では、シリアルタイプのス
キャンを行うインクジェット記録装置において、キャリ
ッジの往動方向の前側に通常の色インクを吐出する第1
のインク吐出ヘッドを搭載し、その後ろ側に蛍光成分を
含む透かしインクを吐出する第2のインク吐出ヘッドを
搭載することで、透かしインクを通常の色インクの後で
吐出して透かしインクを通常の色インクの下層側に位置
させ、透かし画像を視覚的に見え難くするようにしてお
り、これによりインクジェット記録において、専用紙な
どを用いることなく任意の透かし印字を極めて簡単な手
法によって低コストに実現することができるようにな
る。
【0103】請求項5の発明では、フルラインタイプの
印字を行うインクジェット記録装置において、記録媒体
の搬送方向の前側に非可視光で発色する蛍光成分を含む
透かしインクを吐出するラインヘッドを配置し、その後
ろ側に可視光環境で発色する通常の色インクを吐出する
ラインヘッドを配置することで、透かしインクを通常の
色インクの後で吐出し透かしインクを通常の色インクの
下層側に位置させ、透かし画像を視覚的に見え難くする
ようにしており、これによりインクジェット記録におい
て、専用紙などを用いることなく任意の透かし印字を極
めて簡単な手法によって低コストに実現することができ
るようになる。
【0104】請求項6の発明では、透かしインクを通常
色インクの後で吐出することで透かし画像を視覚的に見
え難くするとともに、通常印字のためのデータがない画
素位置では透かし印字を行わないようにしているので、
インクジェット記録において、専用紙などを用いること
なく任意の透かし印字を極めて簡単な手法によって低コ
ストに実現することができるとともに、最上層に透かし
インクが位置することがなくなり、通常印字データと重
複しない一部の透かし画像が記録されて通常印字データ
による通常画像の視認を邪魔するといったことがなくな
る。
【0105】請求項7の発明では、同一画素位置に関し
ては1つの色の蛍光透かしインクのみを用いて透かし印
字を行うようにしているので、複数色の蛍光透かしイン
クの積層によって透かし画像の色見が濃くなって、透か
し画像が通常印字データによる通常画像の視認を邪魔す
るといったこともなくなり、またインクの節約にもな
る。
【0106】請求項8の発明では、複数色の通常印字デ
ータおよび予め設定された色に関する優先順位に基づい
て前記複数色の蛍光インクのうちの1つを選択し、この
選択された蛍光色を用いて透かし印字を行うようにして
いるので、優先順位を設定することで任意の色を優先さ
せた透かし印字を行うことができる。例えば、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの通常インク色および蛍光インク
色を用いる場合、イエロー>マゼンタ>シアンの優先順
位とし、色見の薄い色を優先して蛍光色に用いるように
すれば、通常画像の視認を邪魔しない透かし印字を実現
できる。
【0107】請求項9の発明では、記録が行われる全画
素位置の一部において、通常色インクを同色の蛍光イン
クに置換して透かし印字を行うようにしているので、通
常色インクによる通常印字画像の色合いを変えることな
く透かし印字を実現することができる。
【0108】請求項10の発明では、透かし印字データ
は、固定データと変更可能な可変データとを任意に切り
替えて使用できるようにしているので、印刷物毎に任意
の透かし画像を提供できることも可能になる。
【0109】請求項11の発明では、固定透かしデータ
および可変透かしデータの印字位置が異なるように印字
できるようになり、これらの重なり印字を防止できる。
【0110】請求項12の発明では、透かしインクとし
て電磁気的に検出可能な磁性成分を含む複数色のインク
を用い、通常印字のためのデータがない画素位置では、
透かし印字データが存在したとしても透かし印字を行わ
ないようにし、さらに記録が行われる全画素位置の一部
において、通常色インクを磁性成分を含む同色のインク
に置換して透かし印字を行うようにしているので、通常
色インクによる印字画像が存在している個所以外では透
かし記録が行われることがなくなり通常画像の視認性を
妨げることがなくなり、また、通常色インクによる通常
印字画像の色合いを変えることなく磁気的な透かし印字
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるインクジェット記録
装置の概観構成例を示す斜視図である。
【図2】キャリッジ上での透かし印字用記録ヘッドを含
む複数の記録ヘッドの配置態様を示す概念図である。
【図3】透かし印字用記録ヘッドを含む複数の記録ヘッ
ドの配置態様およびインク吐出孔の配置態様を示す図で
ある。
【図4】インク吐出時点の違いによる2つのインク滴の
記録紙上での積層状態を示す図である。
【図5】この発明の実施形態について制御系の全体的構
成の一例を示すブロック図である。
【図6】図5の透かしデータ生成部の内部構成例を示す
ブロック図である。
【図7】図5の置換部の内部構成例を示すブロック図で
ある。
【図8】図5のヘッド制御部の内部構成例を示すブロッ
ク図である。
【図9】図8のラインメモリの記憶領域を概念的に示す
図である。
【図10】この発明の実施形態について印字処理の際の
図5の構成要素の各動作を示すフローチャートである。
【図11】この発明をフルラインタイプのインクジェッ
ト記録装置に適用した場合の構成例を示す概念的平面図
である。
【符号の説明】 1 キャリッジ 2 インク吐出ヘッド 3 インクタンク 4 ガイドシャフト 5 無端ベルト 6 駆動プーリ 7 従動プーリ 8 主走査モータ 9〜12 ローラユニット 15 通常記録用吐出ヘッド 16 透かし記録用吐出ヘッド 17 先に吐出されたインク滴 18 後で吐出されたインク滴 20 副走査モータ 50 優先度判定部 51〜53 アンドゲート 54〜56 切換え部 60〜65 間引き処理部 66〜68 切換え部 70〜76 バンドメモリ LM ラインメモリ 101 全体制御部 102 ホストi/f部 103 置換部 104 ヘッド制御部 105 透かしデータ生成部 P 記録用紙

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するインク吐出ヘッドを用
    いて記録媒体上に複数の異なる色の色インクを積層して
    カラー記録を行うインクジェット記録方法において、 記録媒体上の同一画素位置に関する印字の際、通常の色
    インクを先に記録媒体上に吐出し、この後で透かし印字
    用の透かしインクを前記記録媒体上の同一画素位置に吐
    出することにより透かし画像を含むカラー記録を行うよ
    うにしたことを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記透かしインクは非可視光で発色する
    蛍光成分を含むインクであることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記透かしインクは電磁気的に検出可能
    な磁性成分を含むインクであることを特徴とする請求項
    1記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 主走査方向に並べられる複数のインク吐
    出ヘッドが搭載されるキャリッジを主走査方向に往復移
    動させる主走査駆動手段と、 記録媒体を副走査方向に搬送する副走査駆動手段と、 前記キャリッジの往動の際に、前記キャリッジの往動方
    向の前側に配置されるインク吐出ヘッドほど早くインク
    吐出動作が開始されるよう前記複数のインク吐出ヘッド
    を順次異なる開始タイミングでインク吐出動作させるヘ
    ッド制御手段とを具え、前記複数のインク吐出ヘッドに
    複数の異なる色のインクを供給して記録媒体上にカラー
    記録を行うようにしたシリアルタイプのインクジェット
    記録装置において、 前記キャリッジの往動方向の前側に可視光環境で発色す
    る通常の色インクを吐出する第1のインク吐出ヘッドを
    搭載し、その後ろ側に非可視光で発色する蛍光成分を含
    む透かしインクを吐出する第2のインク吐出ヘッドを搭
    載するようにしたことを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体の搬送方向に並べられてインク
    を吐出する複数のラインヘッドと、 記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記記録媒体の搬送の際に、前記記録媒体の搬送方向の
    前側に配置されるラインヘッドほど遅くインク吐出動作
    が開始されるよう前記複数のラインヘッドを順次異なる
    開始タイミングでインク吐出動作させるヘッド制御手段
    とを具え、前記複数のラインヘッドに複数の異なる色の
    インクを供給して記録媒体上にカラー記録を行うライン
    タイプのインクジェット記録装置において、 前記記録媒体の搬送方向の前側に非可視光で発色する蛍
    光成分を含む透かしインクを吐出する第1のラインヘッ
    ドを配置し、その後ろ側に可視光環境で発色する通常の
    色インクを吐出する第2のラインヘッドを配置するよう
    にしたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 可視光環境で発色する複数色の通常色イ
    ンクを夫々吐出する複数の第1のインク吐出ヘッドおよ
    び非可視光で発色する蛍光成分を含む透かしインクを吐
    出する第2のインク吐出ヘッドを用いて記録媒体上に複
    数の異なる色のインクおよび透かしインクを積層して透
    かし画像を含むカラー記録を行うインクジェット記録装
    置であって、 透かし印字データを生成する透かしデータ生成手段と、 外部入力された印字データに基づいて前記複数の第1の
    インク吐出ヘッドでインク吐出動作を行わせるための複
    数の色成分の通常印字データを生成する通常印字データ
    生成手段と、 前記複数色の通常印字データを用いて前記透かし印字デ
    ータをマスク処理することで少なくとも1つの色の通常
    印字データが存在する画素位置に対応する透かし印字デ
    ータのみを抽出する透かしデータ抽出手段と、 前記複数色の通常印字データに基づいて前記複数の第1
    のインク吐出ヘッドを駆動制御するとともに前記透かし
    データ抽出手段から出力される抽出後の透かし印字デー
    タに基づいて前記第2のインク吐出ヘッドを駆動制御
    し、かつ記録媒体上の同一画素に関する印字に当たり、
    前記複数の第1のインク吐出ヘッドを先に駆動し、その
    後で前記第2のインク吐出ヘッドを駆動するよう時間差
    をつけて前記第1及び第2のインク吐出ヘッドを駆動制
    御する駆動制御手段と、 を備えるようにしたことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のインク吐出ヘッドは、前記複
    数の第1のインク吐出ヘッドから吐出される複数の色イ
    ンクと同じ複数の色の蛍光インクが夫々吐出される複数
    のヘッドから成り、 前記透かしデータ抽出手段は、 同一画素位置に関しては前記複数色の蛍光インクのうち
    の1つの色の蛍光インクが吐出されるよう、前記透かし
    データ抽出手段から出力される抽出後の透かし印字デー
    タを前記第2のインク吐出ヘッドの複数のヘッドに対し
    画素単位に選択的に切り替えて出力する透かしデータ切
    換え手段を備えることを特徴とする請求項6記載のイン
    クジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記透かしデータ切換え手段は、 前記通常印字データ生成手段から出力される複数色の通
    常印字データおよび予め設定された色に関する優先順位
    に基づいて前記複数の第2のインク吐出ヘッドのうちの
    駆動するヘッドを選択し、この選択したヘッドに前記透
    かしデータ抽出手段から出力される抽出後の透かし印字
    データを出力する手段を具えることを特徴とする請求項
    7記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記透かしデータ切換え手段は、 前記通常印字データ生成手段から出力される複数色の通
    常印字データおよび予め設定された色に関する優先順位
    に基づいて前記複数色の蛍光インクのうちの1つを選択
    する蛍光色選択手段と、 前記蛍光色選択手段によって選択された蛍光色と同色の
    通常色インクについての通常印字データと、前記抽出後
    の透かし印字データとが補完関係となるよう前記通常印
    字データおよび前記抽出後の透かし印字データを間引き
    処理する間引き処理手段と、 前記間引き処理された透かし印字データを前記蛍光色選
    択手段によって選択された蛍光色に対応する前記第2の
    インク吐出ヘッドに出力するとともに、前記間引き処理
    された通常印字データを対応する前記第1のインク吐出
    ヘッドに出力する手段と、 を具えることを特徴とする請求項7記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  10. 【請求項10】 前記透かしデータ生成手段は、 予め設定された透かし画像データを固定記憶する第1の
    記憶手段と、 変更可能な透かし画像データを記憶する第2の記憶手段
    と、 前記第1および第2の記憶手段からの記憶画像データを
    選択して出力する選択手段と、 を備えることを特徴とする請求項6記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  11. 【請求項11】 前記選択手段は、前記第1および第2
    の記憶手段の記憶画像データが予め設定された記録媒体
    上の異なる位置に印字されるよう前記第1および前記第
    2の記憶手段の記憶画像データを選択切換えすることを
    特徴とする請求項10記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 可視光環境で発色する複数色の通常カ
    ラーインクを夫々吐出する複数の第1のインク吐出ヘッ
    ドおよび電磁気的に検出可能な磁性成分を含む複数色の
    透かしインクを吐出する複数の第2のインク吐出ヘッド
    を用いて記録媒体上に複数の異なる色のインクおよび透
    かしインクを積層して磁気的な透かし画像を含むカラー
    記録を行うインクジェット記録装置であって、 透かし印字データを生成する透かしデータ生成手段と、 外部入力された印字データに基づいて前記複数の第1の
    インク吐出ヘッドでインク吐出動作を行わせるための複
    数の色成分の通常印字データを生成する通常印字データ
    生成手段と、 前記複数色の通常印字データを用いて前記透かし印字デ
    ータをマスク処理することで少なくとも1つの色の通常
    印字データが存在する画素位置に対応する透かし印字デ
    ータのみを抽出する透かしデータ抽出手段と、 前記複数色の通常印字データを用いて前記透かし印字デ
    ータをマスク処理することで少なくとも1つの色の通常
    印字データが存在する画素位置に対応する透かし印字デ
    ータのみを抽出する透かしデータ抽出手段と、 前記通常印字データ生成手段から出力される複数色の通
    常印字データおよび予め設定された色に関する優先順位
    に基づいて前記複数色の透かしインクのうちの1つを選
    択する透かし色選択手段と、 前記透かし色選択手段によって選択された透かしインク
    色と同色の通常色インクについての通常印字データと、
    前記透かしデータ抽出手段によって抽出された透かし印
    字データとが補完関係となるよう前記通常印字データお
    よび前記抽出後の透かし印字データを間引き処理する間
    引き処理手段と、 前記間引き処理された透かし印字データを前記透かし色
    選択手段によって選択された透かし色に対応する前記第
    2のインク吐出ヘッドに出力するとともに、前記間引き
    処理された通常印字データを対応する前記第1のインク
    吐出ヘッドに出力するデータ出力手段と、 このデータ出力手段から出力される通常印字データおよ
    び透かし印字データに基づいて前記複数の第1のインク
    吐出ヘッドおよび前記第2のインク吐出ヘッドを駆動
    し、かつ記録媒体上の同一画素に関する印字に当たり、
    前記複数の第1のインク吐出ヘッドを先に駆動し、この
    後で前記第2のインク吐出ヘッドを駆動するよう時間差
    をつけて前記第1及び第2のインク吐出ヘッドを駆動制
    御する駆動制御手段と、 を備えるようにしたことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
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