JPH07256874A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

記録装置および記録方法

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JPH07256874A
JPH07256874A JP6053582A JP5358294A JPH07256874A JP H07256874 A JPH07256874 A JP H07256874A JP 6053582 A JP6053582 A JP 6053582A JP 5358294 A JP5358294 A JP 5358294A JP H07256874 A JPH07256874 A JP H07256874A
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JP
Japan
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printing
head
drying ink
nozzles
ink
Prior art date
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Application number
JP6053582A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yamato
顕一 大和
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なるインク間の滲みを軽減し、印字不良を
防ぐことを可能にしたインクジェット方式の記録装置及
び記録方法を提供する。 【構成】 遅乾性の黒インクが装着され、イメージを印
字する場合には、印字領域を分割し、黒インクは、紙送
り方向に対して順方向側に配置される半分のノズルを選
択して印字し、他の色、例えば、シアン、マゼンタ、イ
エローの各色は、用紙搬送方向に対して逆方向の半分の
ノズルを選択して印字する。記録媒体には、黒以外の色
が先に印字され、次のスキャンで黒が印字される。黒の
印字までに他の色のインクはある程度乾燥するので、黒
を遅乾性のインクで印字しても、他の色との混色や滲み
は発生せず、高品質の印字結果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク液滴を記録用紙
に向かって噴射または吐出することにより文字または画
像の記録を行なうインクジェット方式の記録装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、普通紙の記
録が可能であり、また、動作音が静かで廉価であること
から注目を集めている。また、フルカラーのインクジェ
ットプリンタも開発されている。カラーインクジェット
プリンタでは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
のインクを利用するのが一般的であり、この4色のイン
クを組み合わせた面積階調法を用いて4色以外の中間色
を表現している。
【0003】しかしながら、トナーなどを利用する複写
機とは異なり、カラーインクジェットプリンタは、イン
ク特有の問題がしばしば画質欠陥の原因になる。例え
ば、1つのピクセルから別のピクセルへのインクの滲み
の問題である。4色のカラーインクで色彩を得る場合、
作り出す色彩は白を含めた基本8色である。この基本8
色のうち、ブルー、レッド、グリーンは2次色と呼ば
れ、2色のインクを混ぜ合わせて色彩を得るが、2次色
は必然的にインク量が多くなって滲みの問題が発生しや
すい。
【0004】こうした問題の解決策として、インクの組
成の異なる速乾性のインクを用いることが行なわれてい
る。速乾性のインクを用いることにより、重ね印字した
ときに滲みが少なくなり、カラーのイメージでは高画質
が得られる。しかし、モノクロのキャラクタを印字する
と、発色性に欠け、モノクロのイメージを印字すると、
黒に近い色だが黒でないような色になる。そのため、例
えば、特開平3−41171号公報に記載されているよ
うに、黒インクだけ遅乾性のインクを用い、他の色のイ
ンクは速乾性のインクを用いて記録することが考えられ
ている。しかし、黒のインクとして遅乾性のインクを用
いると、黒色は鮮やかではっきりとするが、同時に記録
する他の色のインクの影響で、速乾性インクに黒インク
が滲み出て、イメージ部分の画質が劣化する問題があ
る。
【0005】この双方の問題を解決させるために、例え
ば、特開平4−158049号公報や、特願平4−14
0587号等には、速乾性の黒インクのヘッドと遅乾性
黒インクのヘッドを有する5ヘッドの記録装置が提案さ
れている。しかしながら、5ヘッドにするために1つの
ヘッド分だけ余計にコストがかかってしまう。
【0006】また、各色を印字する複数のノズルを、そ
のノズルの配列方向に直列に複数色分配置した印字ヘッ
ドも提案されている。この印字ヘッドでは、1回のスキ
ャンでは、各色が別の領域の記録を行ない、複数回のス
キャンによりすべての色を印字する。そのため、それぞ
れの色間の印字に実質的に時間差ができるため、滲み等
を減少させ、高画質を得ることができる。しかし、この
方法では、特に高画質を要求しない印字の場合にも時間
差ができてしまい、しかもインク1色のノズル数が減少
するために印字速度を遅らせる原因になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、印字速度を低下させずに、
異なるインク間の滲みを軽減し、印字不良を防ぐことを
可能にしたインクジェット方式の記録装置及び記録方法
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、複数のヘッドが装着されたインク
ジェット方式の記録装置において、複数のノズルが配置
され速乾性のインクを用いて印字を行なう1個以上の第
1のヘッドと、複数のノズルが配置され遅乾性のインク
を用いて印字を行なう第2のヘッドと、速乾性のインク
による印字を先に行ない遅乾性のインクを後のスキャン
により印字するように前記第1のヘッド及び前記第2の
ヘッドをその印字領域が重ならないようにブロックに分
割して使用するノズルを決定し印字を行なうように制御
する制御手段を有することを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明においては、
複数のノズルが配置され速乾性のインクを用いて印字を
行なう1個以上の第1のヘッドと、複数のノズルが配置
され遅乾性のインクを用いて印字を行なう第2のヘッド
を有する記録装置における記録方法において、前記第1
のヘッド及び前記第2のヘッドのノズルをブロックに分
割し、速乾性のインクによる印字を先に行なわれ遅乾性
のインクによる印字を後に行なうように印字領域が重な
らないブロックを選択し、それぞれの印字領域の印字デ
ータをヘッドに送出して、速乾性インクによる印字と遅
乾性インクによる印字を同時に別の領域に行なうことを
特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明においては、複数の
ヘッドが装着されたインクジェット方式の記録装置にお
いて、複数のノズルが配置され速乾性のインクを用いて
印字を行なう1個以上の第1のヘッドと、遅乾性のイン
クを用いて印字を行なう複数のノズルと速乾性のインク
を用いて印字を行なう複数のノズルが直列に配置された
第2のヘッドとを有し、該第2のヘッドの速乾性のイン
クを用いて印字を行なう複数のノズルは遅乾性のインク
による印字よりも先に行なわれるように配置されてお
り、さらに、第2のヘッドの速乾性のインクを用いて印
字を行なう複数のノズルに対応した第1のヘッドのノズ
ルを選択し速乾性のインクによる印字を先に行ない遅乾
性のインクを後のスキャンにより印字するように前記第
1のヘッド及び前記第2のヘッドを制御する制御手段を
有することを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明においては、複数の
ノズルが配置され速乾性のインクを用いて印字を行なう
1個以上の第1のヘッドと、遅乾性のインクを用いて印
字を行なう複数のノズルと速乾性のインクを用いて印字
を行なう複数のノズルが直列に配置された第2のヘッド
を有し、該第2のヘッドの速乾性のインクを用いて印字
を行なう複数のノズルは遅乾性のインクによる印字より
も先に行なわれるように配置されてなる記録装置におけ
る記録方法において、前記第1のヘッドのノズルのうち
前記第2のヘッドの速乾性のインクを用いて印字を行な
うノズルに対応したノズルを選択し、前記第1のヘッド
の選択されたノズルにより印字すべき印字データ及び前
記第2のヘッドの各ノズルにより印字すべき印字データ
をヘッドに送出して、速乾性インクによる印字と遅乾性
インクによる印字を同時に別の領域に行なうことを特徴
とするものである。
【0012】請求項5に記載の発明においては、記録装
置に前記第2のヘッドとして遅乾性のインクのみを用い
るヘッドが装着された場合には、請求項2に記載の記録
方法を実行し前記第2のヘッドとして遅乾性のインクを
用いて印字を行なう複数のノズルと速乾性のインクを用
いて印字を行なう複数のノズルが直列に配置されたヘッ
ドが装着された場合には、請求項4に記載の記録方法を
実行することを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、請求項1に記載の記録装置お
よび請求項2に記載の記録方法によれば、速乾性のイン
クと遅乾性のインクを用い、速乾性のインクによる印字
を先に、遅乾性のインクを後で印字するとともに、双方
を同時に別の領域に印字する。これにより、イメージの
印字では、速乾性のインクにより高画質に印字すること
ができるとともに、文字の部分は遅乾性のインクにより
印字するので、鮮明な文字の印字を行なうことができ
る。また、速乾性のインクと遅乾性のインクとは、同時
に同じ領域に印字されず、速乾性のインクがある程度乾
いてから遅乾性のインクによる印字が行なわれるので、
遅乾性のインクと速乾性のインクの間の混色や滲みが発
生せず、高品質の印字画像を得ることができる。この構
成の場合には、遅乾性のインク1色のみを用いて印字を
行なう際には、ヘッドの全幅により印字を行なうことが
できるので、高速な印字が可能である。
【0014】また、請求項3に記載の記録装置及び請求
項4に記載の記録方法によれば、第2のヘッドとして、
遅乾性のインクを用いて印字を行なう複数のノズルと速
乾性のインクを用いて印字を行なう複数のノズルが直列
に配置されたヘッドを用いている。この第2のヘッド
を、速乾性のインクを用いて印字を行なう複数のノズル
が遅乾性のインクによる印字よりも先に行なわれるよう
に配置する。そして、第1のヘッドのノズルのうち、第
2のヘッドの速乾性のインクを用いて印字を行なうノズ
ルに対応したノズルを選択し、第1のヘッド及び第2の
ヘッドによる速乾性のインクの印字と、第2のヘッドに
よる遅乾性のインクの印字を同時に別の領域に行なう。
これにより、イメージ部分では、速乾性のインクのみに
より印字が行なわれるので、良好な画質により印字を行
なうことができる。また、文字部分については、遅乾性
のインクにより印字できるので、鮮明な文字画像を得る
ことができる。さらに、速乾性のインクによる印字を行
なった後、遅乾性のインクによる印字を行なうので、速
乾性のインクがある程度乾いてから遅乾性のインクの印
字が行なわれることになり、速乾性のインクと遅乾性の
インクによる混色や滲みを防止し、高画質を得ることが
できる。この構成では、従来5ヘッドで構成していた記
録装置を4ヘッドで実現することができ、コストを低減
することができる。
【0015】さらに、請求項5に記載の記録方法におい
て、第2のヘッドの構成に従って記録方法を変更するこ
とにより、装着されたヘッドに最適な記録方法を用いて
記録を行なうことができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の記録装置の一実施例を示す
制御回路構成のブロック構成図である。図中、1は記録
装置、2は入力I/F、3は出力処理部、4はノズル選
択部、5は出力バッファ、6はヘッド制御部、7は印字
ヘッド、8はモータ制御部である。一点鎖線は入力デー
タの流れを、また、破線は印字データの流れを示してい
る。入力I/F2は、記録装置1と接続される図示しな
いホストコンピュータとのインターフェースを受け持つ
部分である。出力処理部3は、入力I/F2を介して受
け取った入力データを処理して、出力バッファ5に印字
データを書き込む処理を行なう。ノズル選択部4は、印
字ヘッド7に設けられた複数のノズルのうちから、印字
に用いるノズルを選択して有効ノズルを決定する。出力
バッファ5は、出力処理部3により入力画像から印字用
の出力フォーマットに変換された印字データを保持す
る。ヘッド制御部6は、出力バッファ5に保持されてい
る印字データを読み出しながら印字ヘッドを動作させ
て、印字を行なわせる。印字ヘッド7は、出力バッファ
からの印字データに従い、実際に印字を行なう。モータ
制御部8は、印字ヘッド7が搭載されるキャリッジを主
走査方向に駆動させるモータや記録用紙あるいはキャリ
ッジを副走査方向に駆動させるモータを制御する。
【0017】本発明の記録装置の一実施例における動作
の一例を説明する。図示しないホストコンピュータから
記録装置1に入力データが送られてくると、入力I/F
2が受け取り、出力処理部3に渡す。出力処理部3は、
入力I/F2から渡された入力データの解析を行ない、
ノズル選択コマンド等のホストコンピュータからの指示
や、図示しないコントロールパネルからの選択項目など
を判断して、ノズルの選択がどのような設定になってい
るかを把握する。そして、現在装着されているヘッドの
スペック、各色のノズル群をブロックに分割する際の分
割数、各色のノズル配列間のスペースのドット数などの
情報をノズル選択部4に伝える。また、出力処理部3
は、ホストコンピュータなどからの印刷データを解析
し、イメージ化する。ノズル選択部4は、出力処理部か
らの指定に従って、絶対的な印字タイミングを計算す
る。その情報に基づいて、出力処理部3は出力バッファ
5にブラック、シアン、マゼンタ、イエローの印字デー
タを書き込む。出力バッファ5に書き込まれた各色の印
字データは、ヘッド制御部6の制御に従って読み出さ
れ、それぞれの色の印字ヘッド7に転送される。各印字
ヘッド7では、転送された印字データに従って、ノズル
からインクを記録用紙へ吐出し、印字を行なう。
【0018】次に、ノズル選択部4の動作の一例につい
て説明する。ノズル選択部4は、出力処理部3から渡さ
れるヘッドのスペック、分割ブロック数などの情報に基
づいて、有効ノズルを決定する。ここでは、1ページに
1つの印字モードを用いることとし、この印字モードを
決定する。
【0019】図2は、各印字モードにおけるノズルの選
択状態の説明図である。図2(A)は、速乾性の黒イン
クが装着されている場合を示している。黒インクとして
速乾性のインクを用いる場合には、各色の滲みなどを考
慮する必要がないので、通常印字時には、全てノズルを
用いて印字を行なう。この場合には、黒の発色性に欠け
るため、文字などの印字には向かないが、イメージの印
字を高画質で高速に行なうことができる。
【0020】図2(B)は、遅乾性の黒インクが装着さ
れ、イメージを印字する場合を示している。この場合に
は、黒と他の色を同じスキャンで隣接して印字すると、
黒の乾きが悪いために他の色との混色や滲みを生じる場
合がある。そのため、印字領域を分割し、印字幅の半分
を黒インクにより印字し、残り半分を他の色のインクに
より印字する。ここでは、黒インクは、紙送り方向に対
して順方向側に配置される半分のノズルを選択して印字
し、他の色、例えば、シアン、マゼンタ、イエローの各
色は、用紙搬送方向に対して逆方向の半分のノズルを選
択して印字する。
【0021】図3は、遅乾性インクを用いた場合の印字
順序の一例の説明図である。まず、1スキャン目では、
記録媒体の領域に、シアン、マゼンタ、イエローの各
色による印字が行なわれる。1スキャン目の印字が終了
すると、領域の分だけ記録媒体が送られる。そして、
2スキャン目が行なわれる。2スキャン目では、シア
ン、マゼンタ、イエローの各色の印字が領域に行なわ
れるとともに、遅乾性インクが用いられている黒の印字
が領域に行なわれる。領域では、1スキャン目の印
字で、黒以外の色の印字がすでに行なわれているが、速
乾性のインクが用いられているため、ある程度乾燥して
いる。そのため、遅乾性のインクによる印字を行なって
も、他の色との混色などは発生しない。この動作を繰り
返し行なうことにより、4色の印字が行なわれる。
【0022】このように、速乾性のインクによる印字と
遅乾性のインクによる印字を分割して行なうことによっ
て、黒と他の色の印字の間に時間差が生まれ、遅乾性イ
ンクが記録媒体に着弾する前に、速乾性のインクが乾燥
するので、混色や滲みを防止することができる。また、
黒のインクとして遅乾性のインクを用いているので、発
色がよく、文字とイメージが混在する画像を印字して
も、良好な画質を得ることができる。また、文字のみを
印字する場合には、混色などが発生しないので、分割せ
ずにすべてのノズルを用いて印字を行なうことにより、
高速な印字を行なうことができる。
【0023】図2に戻り、図2(C)は、速乾性、遅乾
性の黒一体型インクヘッドが装着されている場合を示し
ている。図4は、黒一体型ヘッドの一例を示す概略構成
図である。図中、11はヘッド、12,13はインクタ
ンク、14,15はインク供給路である。ヘッド11に
は、複数のノズルが配列されているが2つのブロックに
分割されており、1つのブロックはインク供給路14を
介して供給されるインクを吐出し、もう1つのブロック
はインク供給路15を介して供給されるインクを吐出す
るように構成されている。インクタンクも2分割されて
おり、それぞれのインクタンク12,13には、それぞ
れ、例えば、速乾性の黒インク及び遅乾性の黒インクが
収納されている。インクタンク12に収容されたインク
は、インク供給路14を介してヘッド11の1つのブロ
ックに供給され、インクタンク13に収容されたインク
は、インク供給路15を介してヘッド11のもう1つの
ブロックに供給される。
【0024】このようなヘッドを用いるとき、用紙搬送
方向側に遅乾性のインクを吐出するブロック、反対側に
速乾性のインクを吐出するブロックとなるように、ヘッ
ドを装着する。そして、黒以外の色のヘッドについて
は、用紙搬送方向とは反対側の半分のノズルを選択す
る。そして、図3に示した動作と同様に印字を行なう
が、イメージの印字領域に関しては、シアン、マゼン
タ、イエローの各色とともに、速乾性の黒のインクを用
いた印字も行なう。これにより、イメージ部分を高画質
で印字することができる。また、その後行なわれる遅乾
性のインクによる印字は、文字の部分を印字する。これ
により、文字を鮮明に印字することができる。遅乾性の
インクによる印字が行なわれる時には、その前のスキャ
ンで印字されたシアン、マゼンタ、イエロー、それに速
乾性の黒のインクは、すでにある程度乾燥しているの
で、混色や滲みを抑えた印字を行なうことができる。
【0025】上述の図2(A)に示すように全ノズルを
使用する場合と、図2(B)や図2(C)に示すように
ヘッドを分割して印字する場合とでは、ヘッドに送出す
る印字データが違ってくる。出力処理部3では、通常、
全ノズルを用いて印字を行なう単位で処理をするが、各
モードに応じて、各色ごとに1度のスキャンでどのノズ
ルを何本用いるかによって、印字データを変更する。例
えば、各色128ノズルのヘッドを仮定すると、図2
(2)に示したモードでは、128ノズルを2分割して
用いるので、1バンドは64ノズルとなり、画像を64
ライン単位で処理することになる。
【0026】また、図2(B)や図2(C)の例のよう
に、遅乾性の黒を印字する領域と、他の色を印字する領
域が相違する場合がある。そのため、出力処理部3は、
それぞれの色に関して、印字領域を認識し、出力バッフ
ァに画像情報を書き込む必要がある。そのため、出力処
理部3の印字領域の管理が繁雑になる。このとき、出力
処理部3は、ノズル選択部4にその管理を任せ、ノズル
選択部4が決定したノズルに対して、指示された領域の
印字データを転送する処理を行なえばよい。
【0027】図5は、ノズル選択部4におけるノズルの
選択及び転送すべき印字データの領域の説明図である。
ここでは、図2(B)に示したモードで印字する場合を
示している。各色のノズル数は128本である。また、
印字領域は、64本のノズルの幅の領域を1つの印字領
域、すなわち、1バンドとしている。図5では、一例と
して5〜8バンドについて示している。例えば、5バン
ド目の印字領域の処理では、シアン、マゼンタ、イエロ
ーの各色については、5バンド目の印字領域を印字し、
そのとき用いるノズルは、0〜63までの64本を用い
ることがわかる。このとき、黒については、4バンド目
の印字領域を印字し、そのとき用いるノズルは、64〜
128までの64本を用いることを示している。出力処
理部3は、この情報に基づいて、出力バンドを処理す
る。
【0028】図2に示した各モードは、キャリッジに装
着されるヘッドに応じて設定することができる。各モー
ドの切り替えは、例えば、装着されるヘッドに識別のた
めの手段を設けておき、センサによりそれを読み取る方
法や、利用者が、例えば、コントロールパネルを操作し
て設定するなどの方法を用いることができる。これらの
方法は、特に、ヘッドカートリッジが着脱自在に構成さ
れているときに有効である。あらかじめどれかのモード
でしか動作しない場合には、ROM等に設定しておいた
り、出荷時に、例えば、ディップスイッチなどを設定す
ればよい。
【0029】上述の例では、ノズルを半分に分割して、
使用するブロックを選択したが、これに限らない。各ブ
ロックのノズルを半分より少ない本数とし、ブロックの
間に使用しないノズルを設けて、1回のスキャンにおい
て、速乾性インクと遅乾性インクが境界で接しないよう
に構成することもできる。また、例えば、図2(B)や
図2(C)に示すような印字モードに固定して用いるの
であれば、各色のノズルを初めから半分とし、速乾性イ
ンクのノズルと遅乾性インクのノズルを印字領域が重な
らないようにずらして配置して構成してもよい。
【0030】遅乾性インクは、黒に限定されない。他の
色を遅乾性インクとして用いてももちろんよい。また、
シアン、マゼンタ、イエローの各色も、他の色のインク
を用いてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、速乾性のインクと遅乾性のインクを用いてい
るので、イメージ及び文字の印字を高品質で鮮明に行な
うことができる。このとき、速乾性のインクと遅乾性の
インクを同じ領域に同時に印字しないので、双方のイン
クの間の滲みや混色が発生せず、良好な品質の印字結果
を得ることができるという効果がある。また、複雑な印
字駆動方法を用いていないので、回路構成も簡略化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の記録装置の一実施例を示す制御回路
構成のブロック構成図である。
【図2】 各印字モードにおけるノズルの選択状態の説
明図である。
【図3】 遅乾性インクを用いた場合の印字順序の一例
の説明図である。
【図4】 黒一体型ヘッドの一例を示す概略構成図であ
る。
【図5】 ノズル選択部4におけるノズルの選択及び転
送すべき印字データの領域の説明図である。
【符号の説明】
1…記録装置、2…入力I/F、3…出力処理部、4…
ノズル選択部、5…出力バッファ、6…ヘッド制御部、
7…印字ヘッド、8…モータ制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 101 C B41J 3/04 104 D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のヘッドが装着されたインクジェッ
    ト方式の記録装置において、複数のノズルが配置され速
    乾性のインクを用いて印字を行なう1個以上の第1のヘ
    ッドと、複数のノズルが配置され遅乾性のインクを用い
    て印字を行なう第2のヘッドと、速乾性のインクによる
    印字を先に行ない遅乾性のインクを後のスキャンにより
    印字するように前記第1のヘッド及び前記第2のヘッド
    をその印字領域が重ならないようにブロックに分割して
    使用するノズルを決定し印字を行なうように制御する制
    御手段を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 複数のノズルが配置され速乾性のインク
    を用いて印字を行なう1個以上の第1のヘッドと、複数
    のノズルが配置され遅乾性のインクを用いて印字を行な
    う第2のヘッドを有する記録装置における記録方法にお
    いて、前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドのノズル
    をブロックに分割し、速乾性のインクによる印字を先に
    行なわれ遅乾性のインクによる印字を後に行なうように
    印字領域が重ならないブロックを選択し、それぞれの印
    字領域の印字データをヘッドに送出して、速乾性インク
    による印字と遅乾性インクによる印字を同時に別の領域
    に行なうことを特徴とする記録方法。
  3. 【請求項3】 複数のヘッドが装着されたインクジェッ
    ト方式の記録装置において、複数のノズルが配置され速
    乾性のインクを用いて印字を行なう1個以上の第1のヘ
    ッドと、遅乾性のインクを用いて印字を行なう複数のノ
    ズルと速乾性のインクを用いて印字を行なう複数のノズ
    ルが直列に配置された第2のヘッドとを有し、該第2の
    ヘッドの速乾性のインクを用いて印字を行なう複数のノ
    ズルは遅乾性のインクによる印字よりも先に行なわれる
    ように配置されており、さらに、第2のヘッドの速乾性
    のインクを用いて印字を行なう複数のノズルに対応した
    第1のヘッドのノズルを選択し速乾性のインクによる印
    字を先に行ない遅乾性のインクを後のスキャンにより印
    字するように前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドを
    制御する制御手段を有することを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 複数のノズルが配置され速乾性のインク
    を用いて印字を行なう1個以上の第1のヘッドと、遅乾
    性のインクを用いて印字を行なう複数のノズルと速乾性
    のインクを用いて印字を行なう複数のノズルが直列に配
    置された第2のヘッドを有し、該第2のヘッドの速乾性
    のインクを用いて印字を行なう複数のノズルは遅乾性の
    インクによる印字よりも先に行なわれるように配置され
    てなる記録装置における記録方法において、前記第1の
    ヘッドのノズルのうち前記第2のヘッドの速乾性のイン
    クを用いて印字を行なうノズルに対応したノズルを選択
    し、前記第1のヘッドの選択されたノズルにより印字す
    べき印字データ及び前記第2のヘッドの各ノズルにより
    印字すべき印字データをヘッドに送出して、速乾性イン
    クによる印字と遅乾性インクによる印字を同時に別の領
    域に行なうことを特徴とする記録方法。
  5. 【請求項5】 記録装置に前記第2のヘッドとして遅乾
    性のインクのみを用いるヘッドが装着された場合には、
    請求項2に記載の記録方法を実行し前記第2のヘッドと
    して遅乾性のインクを用いて印字を行なう複数のノズル
    と速乾性のインクを用いて印字を行なう複数のノズルが
    直列に配置されたヘッドが装着された場合には、請求項
    4に記載の記録方法を実行することを特徴とする記録方
    法。
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