JP2019130810A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液滴吐出ヘッドに対し、液滴吐出ヘッドの種類に対応した種類の吐出選択信号を出力することができる印刷装置を提供する。【解決手段】互いに異なる液体をノズルから吐出する複数種類の液滴吐出ヘッド6の種類別に吐出選択信号SIを生成し、接続された液滴吐出ヘッド6に吐出選択信号SIを出力する複数のヘッド制御基板5を備え、液滴吐出ヘッド6が、液滴吐出ヘッド6の種類に対応しない種類の吐出選択信号SIを生成するヘッド制御基板5に接続された際に、液滴吐出ヘッド6の種類に対応する種類の吐出選択信号SIを生成するヘッド制御基板5は、液滴吐出ヘッド6が接続されたヘッド制御基板5に対し、生成した吐出選択信号SIを転送する。【選択図】図5
Description
本発明は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを備えた印刷装置に関するものである。
従来、特許文献1に開示されているように、吐出選択信号を生成し、生成した吐出選択信号を液滴吐出ヘッドに出力するヘッド制御基板を備えた印刷装置が知られている。
互いに異なる液体を吐出するヘッドと、ヘッドを駆動する複数の基盤を接続する際に、改良の余地があった。
本発明の印刷装置は、互いに異なる液体をノズルから吐出する複数種類の液滴吐出ヘッドの種類別に吐出選択信号を生成し、接続された液滴吐出ヘッドに吐出選択信号を出力する複数のヘッド制御基板、を備え、液滴吐出ヘッドが、液滴吐出ヘッドの種類に対応しない種類の吐出選択信号を生成するヘッド制御基板に接続された際に、液滴吐出ヘッドの種類に対応する種類の吐出選択信号を生成するヘッド制御基板は、液滴吐出ヘッドが接続されたヘッド制御基板に対し、生成した吐出選択信号を転送することを特徴とする。
この構成によれば、液滴吐出ヘッドが、液滴吐出ヘッドの種類に対応しない種類の吐出選択信号を生成するヘッド制御基板に接続された際には、ヘッド制御基板に対し、液滴吐出ヘッドの種類に対応した種類の吐出選択信号が転送される。これにより、液滴吐出ヘッドに対し、液滴吐出ヘッドの種類に対応した種類の吐出選択信号が出力される。したがって、液滴吐出ヘッドが、液滴吐出ヘッドの種類に対応しない種類の吐出選択信号を生成するヘッド制御基板に接続された際にも、液滴吐出ヘッドに対し、液滴吐出ヘッドの種類に対応した種類の吐出選択信号を出力することができる。
この場合、いずれの液滴吐出ヘッドも液滴吐出ヘッドの種類に対応する種類の吐出選択信号を生成するヘッド制御基板に接続される第1配置パターンで、液滴吐出ヘッドが配置されたか、一以上の液滴吐出ヘッドが液滴吐出ヘッドの種類に対応しない種類の吐出選択信号を生成するヘッド制御基板に接続される第2配置パターンで、液滴吐出ヘッドが配置されたか、を判断する判断部、をさらに備え、ヘッド制御基板は、第1配置パターンで液滴吐出ヘッドが配置されたと判断された場合に、吐出選択信号の転送を行わず、第2配置パターンで液滴吐出ヘッドが配置されたと判断された場合に、吐出選択信号の転送を行うことが好ましい。
この構成によれば、第1配置パターンで液滴吐出ヘッドが配置された場合には、ヘッド制御基板は、自身が生成した吐出選択信号を自身に接続された液滴吐出ヘッドに出力する。これにより、液滴吐出ヘッドに対し、液滴吐出ヘッドの種類に対応した種類の吐出選択信号が出力される。一方、第2配置パターンで液滴吐出ヘッドが配置された場合には、ヘッド制御基板は、自身が生成した吐出選択信号を、その吐出選択信号の種類に対応する種類の液滴吐出ヘッドが接続されたヘッド制御基板に転送する。これにより、液滴吐出ヘッドに対し、液滴吐出ヘッドの種類に対応した種類の吐出選択信号が出力される。したがって、液滴吐出ヘッドが第1配置パターンで配置された場合および第2配置パターンで配置された場合のいずれとも、液滴吐出ヘッドに対し、液滴吐出ヘッドの種類に対応した種類の吐出選択信号を出力することができる。
この場合、ヘッド制御基板は、液滴吐出ヘッドの種類ごとに複数設けられた液滴吐出ヘッドに対応した複数の吐出選択信号を生成し、同じ種類の複数の液滴吐出ヘッドが、液滴吐出ヘッドの種類に対応する種類の吐出選択信号を生成する一のヘッド制御基板と、液滴吐出ヘッドの種類に対応しない種類の吐出選択信号を生成する他のヘッド制御基板と、に分かれて接続された際に、一のヘッド制御基板は、生成した複数の吐出選択信号のうち、自身に接続された液滴吐出ヘッドに対応する吐出選択信号を、自身に接続された液滴吐出ヘッドに出力し、他のヘッド制御基板に接続された液滴吐出ヘッドに対応する吐出選択信号を、他のヘッド制御基板に転送することが好ましい。
この構成によれば、液滴吐出ヘッドの種類ごとに複数設けられた液滴吐出ヘッドについて一のヘッド制御基板により生成された複数の吐出選択信号のうち、他のヘッド制御基板に接続された液滴吐出ヘッドに対応する吐出選択信号のみを、他のヘッド制御基板に転送することができる。
この場合、ヘッド制御基板は、液滴吐出ヘッドの種類別に、吐出不良のノズルに対応するドットを他のノズルで補完するノズル補完処理を行って、吐出選択信号を生成することが好ましい。
この構成によれば、吐出不良のノズルが生じた場合にも、印刷画像にドット抜けが生じることを抑制することができる。
本発明の他の印刷装置は、第1の液体を吐出する第1ヘッドと、第2の液体を吐出する第2ヘッドと、第1の液体を吐出する第3ヘッドと、第1の液体を吐出するための第1吐出選択信号を生成する第1回路と、第2の液体を吐出するための第2吐出選択信号を生成する第2回路と、第1回路で生成された第1吐出選択信号を第2回路へ供給する配線と、を備え、第2回路は、第1回路から配線を介して供給された第1吐出選択信号を第3ヘッドに供給することを特徴とする。
この構成によれば、第1の液体を吐出する第3ヘッドに対し、第1回路により生成され第1回路から配線を介して第2回路に供給された第1吐出選択信号が、第2回路から供給される。
以下、添付の図面を参照して、本発明の印刷装置の一実施形態について説明する。本実施形態の印刷装置は、ホスト装置から受信した画像データに基づいて、印刷媒体に対し、シリアル方式で印刷を行うインクジェットプリンターである。なお、印刷媒体としては、例えば、印刷用紙、布帛、プラスチック板などを用いることができる。また、印刷装置は、A2判サイズ以上、例えば76インチ幅(約193cm幅)の印刷媒体に対して印刷可能な大判プリンターであるが、A3判サイズ以下の印刷媒体に対して印刷可能な小型プリンターでもよい。
図1に基づいて、印刷装置Pの概略構成について説明する。印刷装置Pは、搬送機構1と、キャリッジ2と、キャリッジ駆動機構3と、メインコントローラー4と、ヘッド制御基板5とを備えている。
搬送機構1は、印刷媒体Sを搬送する。搬送機構1は、搬送モーター11と、搬送ローラー12とを備えている。搬送モーター11は、印刷媒体Sを搬送する駆動源となる。搬送ローラー12は、駆動ローラー13と従動ローラー14とを備えている。搬送モーター11の駆動力が駆動ローラー13に伝達されることにより、駆動ローラー13と従動ローラー14との間に挟持された印刷媒体Sが搬送される。
キャリッジ2には、液滴吐出ヘッド6が搭載される。液滴吐出ヘッド6は、インクタンク7に接続されており、インクタンク7から供給されたインクを、インクジェット方式によりノズル61(図2参照)から印刷媒体Sに吐出する。
キャリッジ2には、液滴吐出ヘッド6のほか、インクタンク7と、ヘッド制御基板5とが設けられている。インクタンク7は、液滴吐出ヘッド6に供給されるインクを貯留する。ヘッド制御基板5については、後述する。
キャリッジ駆動機構3は、印刷媒体Sに対してキャリッジ2を移動させる。キャリッジ駆動機構3は、キャリッジモーター31と、キャリッジベルト32と、キャリッジガイド33とを備えている。キャリッジモーター31は、キャリッジ2を駆動する駆動源となる。キャリッジベルト32には、キャリッジ2が連結されている。キャリッジガイド33は、キャリッジ2の移動をガイドする。キャリッジモーター31の駆動力が、キャリッジベルト32に伝達されることにより、キャリッジ2がキャリッジガイド33に沿って、印刷媒体Sの搬送方向と交差する方向に移動する。以下では、キャリッジ2が移動する方向を、キャリッジ移動方向D(図2参照)という。なお、キャリッジ2は、印刷媒体Sに印刷が行われないときには、キャリッジ移動方向Dの一方の端部に設けられたホームポジジョンH(図2参照)にて待機する。
メインコントローラー4は、印刷装置Pの各部を統括的に制御する。メインコントローラー4は、CPU41(Central Processing Unit)と、ROM42(Read Only Memory)と、RAM43(Random Access Memory)とを備えている。メインコントローラー4は、CPU41が、ROM42に記憶されたプログラムを、RAM43を用いて実行することにより、各種制御を司る。
図2および図3に基づいて、液滴吐出ヘッド6およびその配置パターンについて説明する。なお、図2等では、説明の便宜上、液滴吐出ヘッド6が、吐出するインクの種類ごとに2個ずつ、合計8個図示されているが、液滴吐出ヘッド6の個数は8個に限定されるものではなく、例えば、64個、80個など、適宜選択可能である。
液滴吐出ヘッド6には、複数のノズル61が設けられている。キャリッジ2には、互いに異なるインクをノズル61から吐出する複数種類の液滴吐出ヘッド6が搭載される。本実施形態では、シアンのインク滴を吐出するシアン吐出ヘッド6_cと、マゼンタのインク滴を吐出するマゼンタ吐出ヘッド6_mと、イエローのインク滴を吐出するイエロー吐出ヘッド6_yと、ブラックのインク滴を吐出するブラック吐出ヘッド6_kとの4種類の液滴吐出ヘッド6が、キャリッジ2に搭載される。なお、液滴吐出ヘッド6の種類数、すなわちインクの種類数は、複数種類であれば特に限定されるものではなく、2種類或いは3種類でもよく、5種類以上でもよい。また、液滴吐出ヘッド6には、後述するヘッド検出部8によって検出される検出対象部62が設けられている。
図2は、液滴吐出ヘッド6が第1配置パターンで配置された場合を示す。第1配置パターンでは、同じ種類の液滴吐出ヘッド6が1つにまとめられて配置される。本実施形態では、8個の液滴吐出ヘッド6が、ホームポジション側から、シアン吐出ヘッド6_c1、シアン吐出ヘッド6_c2、マゼンタ吐出ヘッド6_m1、マゼンタ吐出ヘッド6_m2、イエロー吐出ヘッド6_y1、イエロー吐出ヘッド6_y2、ブラック吐出ヘッド6_k1、ブラック吐出ヘッド6_k2の順に配置される。この場合、複数種類の液滴吐出ヘッド6が、キャリッジ移動方向Dにおいて非対称に配置される。
図3は、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置された場合を示す。第2配置パターンでは、同じ種類の液滴吐出ヘッド6が、キャリッジ移動方向Dに分散して配置される。本実施形態では、8個の液滴吐出ヘッド6が、ホームポジション側から、シアン吐出ヘッド6_c1、マゼンタ吐出ヘッド6_m1、イエロー吐出ヘッド6_y1、ブラック吐出ヘッド6_k1、ブラック吐出ヘッド6_k2、イエロー吐出ヘッド6_y2、マゼンタ吐出ヘッド6_m2、シアン吐出ヘッド6_c2の順に配置される。この場合、複数種類の液滴吐出ヘッド6が、キャリッジ移動方向Dにおいて対称に配置される。
ユーザーは、例えば、印刷装置Pが納入された後、液滴吐出ヘッド6を、ユーザーの所望の配置パターンで、キャリッジ2に搭載することが可能である。また、ユーザーは、液滴吐出ヘッド6を、第1配置パターンおよび第2配置パターンの一方の配置パターンで搭載した後、他方の配置パターンに組み替えることも可能である。液滴吐出ヘッド6の配置パターンは、インクの種類、印刷媒体Sの種類、印刷速度等に応じて、適宜選択される。例えば、印刷装置Pが比較的低速で高画質の印刷を行う場合には、第1配置パターンが選択され、印刷装置Pが比較的高速で印刷を行う場合には、第2配置パターンが選択される。印刷装置Pが比較的高速で印刷を行う場合には、キャリッジ2の往動時および復動時のいずれにも、液滴吐出ヘッド6からインク滴が吐出される。このとき、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置されていると、キャリッジ2の往動時と復動時とで、各種類のインクの着弾順序が同じとなる。これにより、印刷画像に色ムラが生じることを抑制することができる。
キャリッジ2には、液滴吐出ヘッド6ごとに、ヘッド検出部8が設けられている。ヘッド検出部8は、液滴吐出ヘッド6に設けられた検出対象部62を検出することにより、液滴吐出ヘッド6の種類を示すヘッド種類情報を取得し、取得したヘッド種類情報を、メインコントローラー4に出力する。これにより、メインコントローラー4は、キャリッジ2に搭載された液滴吐出ヘッド6の配置パターンを取得する。なお、ヘッド検出部8としては、例えば、コード化されたヘッド種類情報が含まれる検出対象部62からヘッド種類情報を読み取るリーダーを用いることができる。
図4および図5に基づいて、印刷装置Pの各部が生成、出力するデータおよび信号について説明する。印刷装置Pは、通信インターフェース21と、バッファー22と、エンコーダー23と、メインコントローラー4と、ヘッド制御基板5とを備えている。ヘッド制御基板5は、インクの種類に対応して、複数設けられている。本実施形態では、ヘッド制御基板5として、第1ヘッド制御基板51、第2ヘッド制御基板52、第3ヘッド制御基板53および第4ヘッド制御基板54の4つが設けられている。各ヘッド制御基板5には、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの制御回路が実装されている。なお、第1ヘッド制御基板51、第2ヘッド制御基板52、第3ヘッド制御基板53および第4ヘッド制御基板54は、本発明の「第1回路」および「第2回路」の一例である。
印刷装置Pは、通信インターフェース21を介して、ホスト装置100から画像データImgを受信する。画像データImgは、例えば、R成分、G成分およびB成分がそれぞれ8ビットの階調値で表されたRGB画像データである。なお、ホスト装置100としては、例えばパソコンを用いることができる。バッファー22には、通信インターフェース21を介して受信された画像データImgが一時的に記憶される。
メインコントローラー4は、画像データImgに対し、色変換処理およびハーフトーン処理を行って、インク種類別に、印刷データPDを生成する。すなわち、メインコントローラー4は、シアン印刷データPD_c、マゼンタ印刷データPD_m、イエロー印刷データPD_yおよびブラック印刷データPD_kの4種類の印刷データPDを生成する。印刷データPDは、画素ごとにドットの有無やサイズを規定した、2値や4値などのデジタルデータである。
ヘッド制御基板5は、メインコントローラー4から受信した印刷データPDに対し、ノズル補完処理を行うことにより、インクの種類ごとに複数設けられた液滴吐出ヘッド6に対応した複数の吐出選択信号SIを生成する。吐出選択信号SIは、画素ごとにノズル61からのインク吐出の有無やインク滴のサイズを規定した、2値や4値などのデジタルデータである。ノズル補完処理とは、吐出不良のノズル61に対応するドットを、同じ種類の他の液滴吐出ヘッド6のノズル61で補完する処理のことである。このノズル補完処理を行うことにより、吐出不良のノズル61が生じた場合にも、印刷画像にドット抜けが生じることを抑制することができる。なお、メインコントローラー4は、各ノズル61が吐出不良であるか否かを、例えば、液滴吐出ヘッド6に設けられたヘッド駆動回路64から出力された吐出不良信号に基づいて判断する。ノズル61にノズル詰まり等の吐出不良が生じている場合には、液滴吐出ヘッド6に設けられた吐出駆動素子63から出力される素子電位信号に異常が生じる。ヘッド駆動回路64は、この素子電位信号に異常が生じた場合に、吐出不良信号を出力する。
また、ヘッド制御基板5は、駆動波形信号COMを生成する。駆動波形信号COMは、吐出駆動素子63を駆動するためのアナログ信号である。吐出駆動素子63としては、例えば、圧電素子を用いることができる。なお、図4等では、図示の便宜上、吐出駆動素子63を1つのみ示すが、実際には、ノズル61ごとに設けられている。
ヘッド制御基板5は、生成した吐出選択信号SIを、或いは後述するように他のヘッド制御基板5から転送されてきた吐出選択信号SIを、駆動波形信号COMと共に、ヘッド駆動回路64に出力する。ヘッド制御基板5とヘッド駆動回路64とは、ハーネス66を介して接続されている。なお、ハーネス66としては、例えばフレキシブルフラットケーブルを用いることができる。
ハーネス66は、液滴吐出ヘッド6の数に対応して、複数用いられる。複数のハーネス66は、互いに交差しないようにして配線される。これにより、出力される吐出選択信号SIや駆動波形信号COMの信号劣化を抑制することができる。また、複数のハーネス66の長さは、できるだけ等しいことが好ましい。これにより、ヘッド制御基板5から出力された吐出選択信号SIがヘッド駆動回路64に到達する時間に差異が生じることを抑制することができる。
ヘッド制御基板5は、吐出選択信号SIおよび駆動波形信号COMを、エンコーダー23から出力されるパルス信号に基づくタイミングで出力する。なお、エンコーダー23としては、例えば、キャリッジガイド33に設けられたリニアエンコーダーを用いることができる。
ヘッド制御基板5には、基板間インターフェース55が設けられている。基板間インターフェース55は、ヘッド制御基板5間で吐出選択信号SIが転送可能なように、ヘッド制御基板5同士を配線で接続するためのものである。本実施形態では、第1ヘッド制御基板51と第4ヘッド制御基板54とが接続され、また、第2ヘッド制御基板52と第3ヘッド制御基板53とが接続されている。基板間インターフェース55としては、例えば、PCI Express(登録商標)などの高速インターフェースを用いることができる。なお、ヘッド制御基板5間で吐出選択信号SIの転送が行われるか否かは、メインコントローラー4によって切り替えられる。
ヘッド駆動回路64は、ヘッド制御基板5から供給される吐出選択信号SIおよび駆動波形信号COMに基づいて、吐出駆動素子63を駆動するための駆動信号Vinを生成する。ヘッド駆動回路64には、吐出駆動素子63ごとに、スイッチ回路65が設けられている。スイッチ回路65は、吐出選択信号SIに基づいて選択した駆動波形信号COMを、駆動信号Vinとして吐出駆動素子63に出力することで、吐出駆動素子63に対して電圧の選択的な供給を行う。すなわち、スイッチ回路65に入力した吐出選択信号SIのビット値が「1」をとる場合は、スイッチ回路65がオン状態となり、駆動波形信号COMに基づく駆動波形、すなわち電圧パルスが吐出駆動素子63に供給される。このとき、吐出駆動素子63に対応するノズル61からは、インク滴が吐出される。一方、スイッチ回路65に入力した吐出選択信号SIのビット値が「0」をとる場合は、スイッチ回路65がオフ状態となり、吐出駆動素子63には駆動波形、すなわち電圧パルスが供給されない。このとき、吐出駆動素子63に対応するノズル61からは、インク滴が吐出されない。
ここで、印刷装置Pの各部が生成、出力するデータおよび信号について、液滴吐出ヘッド6が第1配置パターンで配置された場合と、第2配置パターンで配置された場合とに分けて、より具体的に説明する。
図4に示すように、液滴吐出ヘッド6が第1配置パターンで配置される場合には、メインコントローラー4は、第1出力パターンで、印刷データPDを出力する。すなわち、メインコントローラー4は、第1ヘッド制御基板51、第2ヘッド制御基板52、第3ヘッド制御基板53および第4ヘッド制御基板54に対し、それぞれ、シアン印刷データPD_c、マゼンタ印刷データPD_m、イエロー印刷データPD_yおよびブラック印刷データPD_kを出力する。
第1ヘッド制御基板51は、受信したシアン印刷データPD_cに基づいて、シアン吐出ヘッド6_c1に対応するシアン吐出選択信号SI_c1およびシアン吐出ヘッド6_c2に対応するシアン吐出選択信号SI_c2を生成する。同様に、第2ヘッド制御基板52は、受信したマゼンタ印刷データPD_mに基づいて、マゼンタ吐出ヘッド6_m1に対応するマゼンタ吐出選択信号SI_m1およびマゼンタ吐出ヘッド6_m2に対応するマゼンタ吐出選択信号SI_m2を生成する。第3ヘッド制御基板53は、受信したイエロー印刷データPD_yに基づいて、イエロー吐出ヘッド6_y1に対応するイエロー吐出選択信号SI_y1およびイエロー吐出ヘッド6_y2に対応するイエロー吐出選択信号SI_y2を生成する。第4ヘッド制御基板54は、受信したブラック印刷データPD_kに基づいて、ブラック吐出ヘッド6_k1に対応するブラック吐出選択信号SI_k1およびブラック吐出ヘッド6_k2に対応するブラック吐出選択信号SI_k2を生成する。
上述したように、第1配置パターンでは、同じ種類の液滴吐出ヘッド6が1つにまとめられて配置される。このため、液滴吐出ヘッド6が第1配置パターンで配置される場合には、同じ種類の2つの液滴吐出ヘッド6が、いずれも、液滴吐出ヘッド6の種類に対応する種類の吐出選択信号SIを生成するヘッド制御基板5に接続されることになる。
具体的には、シアン吐出ヘッド6_c1およびシアン吐出ヘッド6_c2が、シアン吐出ヘッド6_cに対応するシアン吐出選択信号SI_cを生成する第1ヘッド制御基板51に接続される。同様に、マゼンタ吐出ヘッド6_m1およびマゼンタ吐出ヘッド6_m2が、マゼンタ吐出ヘッド6_mに対応するマゼンタ吐出選択信号SI_mを生成する第2ヘッド制御基板52に接続される。イエロー吐出ヘッド6_y1およびイエロー吐出ヘッド6_y2が、イエロー吐出ヘッド6_yに対応するイエロー吐出選択信号SI_yを生成する第3ヘッド制御基板53に接続される。ブラック吐出ヘッド6_k1およびブラック吐出ヘッド6_k2が、ブラック吐出ヘッド6_kに対応するブラック吐出選択信号SI_kを生成する第4ヘッド制御基板54に接続される。
この場合、ヘッド制御基板5は、生成した2つの吐出選択信号SIを、自身に接続された液滴吐出ヘッド6に出力する。具体的には、第1ヘッド制御基板51は、生成したシアン吐出選択信号SI_c1およびシアン吐出選択信号SI_c2を、それぞれ、第1ヘッド制御基板51に接続されたシアン吐出ヘッド6_c1およびシアン吐出ヘッド6_c2に出力する。同様に、第2ヘッド制御基板52は、生成したマゼンタ吐出選択信号SI_m1およびマゼンタ吐出選択信号SI_m2を、それぞれ、第2ヘッド制御基板52に接続されたマゼンタ吐出ヘッド6_m1およびマゼンタ吐出ヘッド6_m2に出力する。第3ヘッド制御基板53は、生成したイエロー吐出選択信号SI_y1およびイエロー吐出選択信号SI_y2を、それぞれ、第3ヘッド制御基板53に接続されたイエロー吐出ヘッド6_y1およびイエロー吐出ヘッド6_y2に出力する。第4ヘッド制御基板54は、生成したブラック吐出選択信号SI_k1およびブラック吐出選択信号SI_k2を、それぞれ、第1ヘッド制御基板51に接続されたブラック吐出ヘッド6_k1およびブラック吐出ヘッド6_k2に出力する。
一方、図5に示すように、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置される場合には、メインコントローラー4は、第2出力パターンで、印刷データPDを出力する。すなわち、メインコントローラー4は、第1ヘッド制御基板51、第2ヘッド制御基板52、第3ヘッド制御基板53および第4ヘッド制御基板54に対し、それぞれ、シアン印刷データPD_c、イエロー印刷データPD_y、ブラック印刷データPD_kおよびマゼンタ印刷データPD_mを出力する。
第1ヘッド制御基板51は、受信したシアン印刷データPD_cに基づいて、シアン吐出選択信号SI_c1およびシアン吐出選択信号SI_c2を生成する。同様に、第2ヘッド制御基板52は、受信したイエロー印刷データPD_yに基づいて、イエロー吐出選択信号SI_y1およびイエロー吐出選択信号SI_y2を生成する。第3ヘッド制御基板53は、受信したブラック印刷データPD_kに基づいて、ブラック吐出選択信号SI_k1およびブラック吐出選択信号SI_k2を生成する。第4ヘッド制御基板54は、受信したマゼンタ印刷データPD_mに基づいて、マゼンタ吐出選択信号SI_m1およびマゼンタ吐出選択信号SI_m2を生成する。
上述したように、第2配置パターンでは、同じ種類の液滴吐出ヘッド6が、キャリッジ移動方向Dに分散して配置される。このため、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置される場合には、同じ種類の2つの液滴吐出ヘッド6が、液滴吐出ヘッド6の種類に対応する種類の吐出選択信号SIを生成する一のヘッド制御基板5と、液滴吐出ヘッド6の種類に対応しない種類の吐出選択信号SIを生成する他のヘッド制御基板5とに分かれて接続されることになる。
具体的には、シアン吐出ヘッド6_c1およびシアン吐出ヘッド6_c2が、シアン吐出ヘッド6_cに対応するシアン吐出選択信号SI_cを生成する第1ヘッド制御基板51と、シアン吐出ヘッド6_cに対応しないマゼンタ吐出選択信号SI_mを生成する第4ヘッド制御基板54とに分かれて接続される。同様に、マゼンタ吐出ヘッド6_m1およびマゼンタ吐出ヘッド6_m2が、マゼンタ吐出ヘッド6_mに対応するマゼンタ吐出選択信号SI_mを生成する第4ヘッド制御基板54と、マゼンタ吐出ヘッド6_mに対応しないシアン吐出選択信号SI_cを生成する第1ヘッド制御基板51とに分かれて接続される。イエロー吐出ヘッド6_y1およびイエロー吐出ヘッド6_y2が、イエロー吐出ヘッド6_yに対応するイエロー吐出選択信号SI_yを生成する第2ヘッド制御基板52と、イエロー吐出ヘッド6_yに対応しないブラック吐出選択信号SI_kを生成する第3ヘッド制御基板53とに分かれて接続される。ブラック吐出ヘッド6_k1およびブラック吐出ヘッド6_k2が、ブラック吐出ヘッド6_kに対応するブラック吐出選択信号SI_kを生成する第3ヘッド制御基板53と、ブラック吐出ヘッド6_kに対応しないイエロー吐出選択信号SI_yを生成する第2ヘッド制御基板52とに分かれて接続される。
この場合、ヘッド制御基板5は、生成した2つの吐出選択信号SIのうち、自身に接続された液滴吐出ヘッド6に対応する吐出選択信号SIを、自身に接続された液滴吐出ヘッド6に出力する。また、ヘッド制御基板5は、生成した2つの吐出選択信号SIのうち、他のヘッド制御基板5に接続された液滴吐出ヘッド6に対応する吐出選択信号SIを、基板間インターフェース55を介して他のヘッド制御基板5に転送する。
具体的には、第1ヘッド制御基板51は、生成したシアン吐出選択信号SI_c1およびシアン吐出選択信号SI_c2のうち、第1ヘッド制御基板51に接続されたシアン吐出ヘッド6_c1に対応するシアン吐出選択信号SI_c1を、シアン吐出ヘッド6_c1に出力する。また、第1ヘッド制御基板51は、第4ヘッド制御基板54に接続されたシアン吐出ヘッド6_c2に対応するシアン吐出選択信号SI_c2を、第4ヘッド制御基板54に転送する。
同様に、第2ヘッド制御基板52は、生成したイエロー吐出選択信号SI_y1およびイエロー吐出選択信号SI_y2のうち、第2ヘッド制御基板52に接続されたイエロー吐出ヘッド6_y1に対応するイエロー吐出選択信号SI_y1を、イエロー吐出ヘッド6_y1に出力する。また、第2ヘッド制御基板52は、第3ヘッド制御基板53に接続されたイエロー吐出ヘッド6_y2に対応するイエロー吐出選択信号SI_y2を、第3ヘッド制御基板53に転送する。
第3ヘッド制御基板53は、生成したブラック吐出選択信号SI_k1およびブラック吐出選択信号SI_k2のうち、第3ヘッド制御基板53に接続されたブラック吐出ヘッド6_k2に対応するブラック吐出選択信号SI_k2を、ブラック吐出ヘッド6_k2に出力する。また、第3ヘッド制御基板53は、第2ヘッド制御基板52に接続されたブラック吐出ヘッド6_k1に対応するブラック吐出選択信号SI_k1を、第2ヘッド制御基板52に転送する。
第4ヘッド制御基板54は、生成したマゼンタ吐出選択信号SI_m1およびマゼンタ吐出選択信号SI_m2のうち、第4ヘッド制御基板54に接続されたマゼンタ吐出ヘッド6_m2に対応するマゼンタ吐出選択信号SI_m2を、マゼンタ吐出ヘッド6_m2に出力する。また、第4ヘッド制御基板54は、第1ヘッド制御基板51に接続されたマゼンタ吐出ヘッド6_m1に対応するマゼンタ吐出選択信号SI_m1を、第1ヘッド制御基板51に転送する。
このように、液滴吐出ヘッド6の種類ごとに複数設けられた液滴吐出ヘッド6について一のヘッド制御基板5により生成された複数の吐出選択信号SIのうち、他のヘッド制御基板5に接続された液滴吐出ヘッド6に対応する吐出選択信号SIのみが、他のヘッド制御基板5に転送される。
転送された吐出選択信号SIは、転送先のヘッド制御基板5によって、転送先のヘッド制御基板5に接続された液滴吐出ヘッド6に出力される。すなわち、第1ヘッド制御基板51から第4ヘッド制御基板54に転送されたシアン吐出選択信号SI_c2は、転送先の第4ヘッド制御基板54によって、第4ヘッド制御基板54に接続されたシアン吐出ヘッド6_c2に出力される。同様に、第2ヘッド制御基板52から第3ヘッド制御基板53に転送されたイエロー吐出選択信号SI_y2は、転送先の第3ヘッド制御基板53によって、第3ヘッド制御基板53に接続されたイエロー吐出ヘッド6_y2に出力される。第3ヘッド制御基板53から第2ヘッド制御基板52に転送されたブラック吐出選択信号SI_k1は、転送先の第2ヘッド制御基板52によって、第2ヘッド制御基板52に接続されたブラック吐出ヘッド6_k1に出力される。第4ヘッド制御基板54から第1ヘッド制御基板51に転送されたマゼンタ吐出選択信号SI_m1は、転送先の第1ヘッド制御基板51によって、第1ヘッド制御基板51に接続されたマゼンタ吐出ヘッド6_m1に出力される。
図6に基づいて、上記したヘッド制御基板5間での吐出選択信号SIの転送をヘッド制御基板5に行わせるか否かを、メインコントローラー4が設定する流れについて説明する。なお、メインコントローラー4は、例えば、印刷開始の指令が入力した際に、以下の各ステップを実行する。
メインコントローラー4は、ステップS1において、ヘッド検出部8から出力されたヘッド種類情報を取得する。
メインコントローラー4は、ステップS2において、取得したヘッド種類情報に基づき、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置されているか否かを判断する。メインコントローラー4は、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置されているか否かを判断した後、その判断結果に基づいて、転送情報および出力先情報を設定する。
すなわち、メインコントローラー4は、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置されていないと判断した場合(S2;No)、すなわち液滴吐出ヘッド6が第1配置パターンで配置されていると判断した場合には、ステップS3に進む。メインコントローラー4は、ステップS3において、ヘッド制御基板5間で吐出選択信号SIの転送が行われないように、転送情報を設定する。また、メインコントローラー4は、ステップS4において、第1出力パターンで印刷データPDが出力されるように、出力先情報を設定する。
一方、メインコントローラー4は、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置されていると判断した場合(S2;Yes)、ステップS5に進み、ヘッド制御基板5間で吐出選択信号SIの転送が行われるように、転送情報を設定する。また、メインコントローラー4は、ステップS6において、第2出力パターンで印刷データPDが出力されるように、出力先情報を設定する。
このようにして転送情報および出力先情報が設定された後、メインコントローラー4は、ステップS7に進み、印刷処理を開始する。液滴吐出ヘッド6が第1配置パターンで配置されている場合には、ステップS2での転送情報の設定およびステップS3での出力先情報の設定に従って、第1出力パターンで出力された印刷データPDに基づいて吐出選択信号SIが生成され、生成された吐出選択信号SIが転送されることなく液滴吐出ヘッド6に出力される。一方、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置されている場合には、ステップS5での転送情報の設定およびステップS6での出力先情報の設定に従って、第2出力パターンで出力された印刷データPDに基づいて吐出選択信号SIが生成され、生成された吐出選択信号SIの一部が他のヘッド制御基板5に転送された上で、液滴吐出ヘッド6に出力される。
このように、メインコントローラー4が、第2配置パターンで液滴吐出ヘッド6が配置されていないと判断した場合には、ヘッド制御基板5は、自身が生成した吐出選択信号SIを自身に接続された液滴吐出ヘッド6に出力する。これにより、液滴吐出ヘッド6に対し、液滴吐出ヘッド6の種類に対応した種類の吐出選択信号SIが出力される。一方、メインコントローラー4が、第2配置パターンで液滴吐出ヘッド6が配置されたと判断した場合には、ヘッド制御基板5は、自身が生成した吐出選択信号SIを、その吐出選択信号SIの種類に対応する種類の液滴吐出ヘッド6が接続されたヘッド制御基板5に転送する。これにより、液滴吐出ヘッド6に対し、液滴吐出ヘッド6の種類に対応した種類の吐出選択信号SIが出力される。したがって、液滴吐出ヘッド6が第1配置パターンで配置された場合および第2配置パターンで配置された場合のいずれとも、液滴吐出ヘッド6に対し、液滴吐出ヘッド6の種類に対応した種類の吐出選択信号SIを出力することができる。なお、メインコントローラー4は、本発明の「判断部」の一例である。
以上のように、本実施形態の印刷装置Pは、複数のヘッド制御基板5を備えている。ヘッド制御基板5は、互いに異なるインクをノズル61から吐出する複数種類の液滴吐出ヘッド6の種類別に吐出選択信号SIを生成し、接続された液滴吐出ヘッド6に吐出選択信号SIを出力する。液滴吐出ヘッド6が液滴吐出ヘッド6の種類に対応しない種類の吐出選択信号SIを生成するヘッド制御基板5に接続される場合に、液滴吐出ヘッド6の種類に対応する種類の吐出選択信号SIを生成するヘッド制御基板5は、液滴吐出ヘッド6が接続されたヘッド制御基板5に対し、生成した吐出選択信号SIを転送する。例えば、シアン吐出ヘッド6_c2が、シアン吐出ヘッド6_c2に対応しないマゼンタ吐出選択信号SI_m1およびマゼンタ吐出選択信号SI_m2を生成する第4ヘッド制御基板54に接続される場合に、シアン吐出ヘッド6_c2に対応するシアン吐出選択信号SI_c2を生成する第1ヘッド制御基板51は、シアン吐出ヘッド6_c2が接続された第4ヘッド制御基板54に対し、生成したシアン吐出選択信号SI_c2を転送する。
図7に基づいて、本実施形態の比較例について説明する。この構成では、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置された場合には、第1配置パターンで配置された場合とは異なるハーネス66を用いることにより、液滴吐出ヘッド6と、その液滴吐出ヘッド6の種類に対応する種類の吐出選択信号SIを生成するヘッド制御基板5とを接続する。これにより、液滴吐出ヘッド6に対し、液滴吐出ヘッド6の種類に対応した種類のシアン吐出選択信号SI_cを出力することが可能となる。
しかしながら、この場合には、ハーネス66同士が交差してハーネス66の引き回しが困難となるため、出力される吐出選択信号SIや駆動波形信号COMの信号劣化を招く。また、ハーネス66の長さが不均一となるため、ヘッド制御基板5から出力された吐出選択信号SIがヘッド駆動回路64に到達する時間に差異が生じてしまい、吐出選択信号SIを取り込むタイミングを調整しなければならない。これに対し、本実施形態によれば、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置された場合にも、第1配置パターンで配置された場合と同じハーネス66を用いることができる。このため、ハーネス66同士が交差することなく、出力される吐出選択信号SIや駆動波形信号COMの信号劣化を抑制することができる。また、ハーネス66の長さが均一化され、ヘッド制御基板5から出力された吐出選択信号SIがヘッド駆動回路64に到達する時間に差異が生じることを抑制することができる。
図8に基づいて、本実施形態の他の比較例について説明する。この構成では、吐出選択信号SIを生成する信号生成基板56と、吐出選択信号SIを液滴吐出ヘッド6に出力する信号出力基板57とを分け、信号生成基板56と信号出力基板57とが基板間ハーネス58を介して接続される。そして、配置パターンに応じて、信号生成基板56により生成された吐出選択信号SIの出力先となる信号出力基板57が、切り替えられる。このため、液滴吐出ヘッド6が第2配置パターンで配置された場合にも、第1配置パターンで配置された場合と同じハーネス66を用いることができる。
しかしながら、この場合、基板の個数が増え、また信号生成基板56と信号出力基板57とを接続する基板間ハーネス58が必要となるため、コストが増加し、また、実装スペースが増大してしまう。これに対し、本実施形態によれば、吐出選択信号SIを生成する基板と、吐出選択信号SIを出力する基板とが共通化されている。これにより、基板の個数が削減され、基板間ハーネス58が不要となるため、コストが増加することや、実装スペースが増大することを抑制することができる。
本発明は、本実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採用可能であることは言うまでもない。例えば、本実施形態は、上述したほか、以下のような形態に変更することができる。
液滴吐出ヘッド6の配置パターンは、第1配置パターンおよび第2配置パターンの2つに限定されるものではなく、他の配置パターンも選択可能である。この場合、印刷装置Pは、配置パターンに応じて、ヘッド制御基板5間での吐出選択信号SIの転送を行えばよい。例えば、印刷装置Pが、第1ヘッド制御基板51と第2ヘッド制御基板52との間、第3ヘッド制御基板53と第4ヘッド制御基板54との間、でそれぞれ吐出選択信号SIを転送可能な構成でもよい。
メインコントローラー4は、液滴吐出ヘッド6の配置パターンを、ヘッド検出部8の検出結果に基づいて、取得する構成に限定されるものではない。例えば、ホスト装置100において液滴吐出ヘッド6の配置パターンをユーザーに選択させ、メインコントローラー4が、ホスト装置100から受信した選択結果に基づいて、液滴吐出ヘッド6の配置パターンを取得する構成でもよい。
インクは、本発明の「液体」の一例である。本発明の「液体」としては、インクのほか、例えば、印刷媒体Sに印刷される画像の画質を向上させるための処理液でもよい。
4…メインコントローラー、6_c1…シアン吐出ヘッド、6_c2…シアン吐出ヘッド、6_k1…ブラック吐出ヘッド、6_k2…ブラック吐出ヘッド、6_m1…マゼンタ吐出ヘッド、6_m2…マゼンタ吐出ヘッド、6_y1…イエロー吐出ヘッド、6_y2…イエロー吐出ヘッド、21…通信インターフェース、22…バッファー、23…エンコーダー、51…第1ヘッド制御基板、52…第2ヘッド制御基板、53…第3ヘッド制御基板、54…第4ヘッド制御基板、55…基板間インターフェース、63…吐出駆動素子、64…ヘッド駆動回路、65…スイッチ回路、66…ハーネス、100…ホスト装置、COM…駆動波形信号、Img…画像データ、P…印刷装置、PD_c…シアン印刷データ、PD_k…ブラック印刷データ、PD_m…マゼンタ印刷データ、PD_y…イエロー印刷データ、SI_c1…シアン吐出選択信号、SI_c2…シアン吐出選択信号、SI_k1…ブラック吐出選択信号、SI_k2…ブラック吐出選択信号、SI_m1…マゼンタ吐出選択信号、SI_m2…マゼンタ吐出選択信号、SI_y1…イエロー吐出選択信号、SI_y2…イエロー吐出選択信号、Vin…駆動信号
Claims (5)
- 互いに異なる液体をノズルから吐出する複数種類の液滴吐出ヘッドの種類別に吐出選択信号を生成し、接続された前記液滴吐出ヘッドに前記吐出選択信号を出力する複数のヘッド制御基板、を備え、
前記液滴吐出ヘッドが、前記液滴吐出ヘッドの種類に対応しない種類の前記吐出選択信号を生成する前記ヘッド制御基板に接続された際に、前記液滴吐出ヘッドの種類に対応する種類の前記吐出選択信号を生成する前記ヘッド制御基板は、前記液滴吐出ヘッドが接続された前記ヘッド制御基板に対し、生成した前記吐出選択信号を転送することを特徴とする印刷装置。 - いずれの前記液滴吐出ヘッドも前記液滴吐出ヘッドの種類に対応する種類の前記吐出選択信号を生成する前記ヘッド制御基板に接続される第1配置パターンで、前記液滴吐出ヘッドが配置されたか、一以上の前記液滴吐出ヘッドが前記液滴吐出ヘッドの種類に対応しない種類の前記吐出選択信号を生成する前記ヘッド制御基板に接続される第2配置パターンで、前記液滴吐出ヘッドが配置されたか、を判断する判断部、をさらに備え、
前記ヘッド制御基板は、前記第1配置パターンで前記液滴吐出ヘッドが配置されたと判断された場合に、前記吐出選択信号の転送を行わず、前記第2配置パターンで前記液滴吐出ヘッドが配置されたと判断された場合に、前記吐出選択信号の転送を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記ヘッド制御基板は、前記液滴吐出ヘッドの種類ごとに複数設けられた前記液滴吐出ヘッドに対応した複数の前記吐出選択信号を生成し、
同じ種類の複数の前記液滴吐出ヘッドが、前記液滴吐出ヘッドの種類に対応する種類の前記吐出選択信号を生成する一の前記ヘッド制御基板と、前記液滴吐出ヘッドの種類に対応しない種類の前記吐出選択信号を生成する他の前記ヘッド制御基板と、に分かれて接続された際に、一の前記ヘッド制御基板は、生成した複数の前記吐出選択信号のうち、自身に接続された前記液滴吐出ヘッドに対応する前記吐出選択信号を、自身に接続された前記液滴吐出ヘッドに出力し、他の前記ヘッド制御基板に接続された前記液滴吐出ヘッドに対応する前記吐出選択信号を、他の前記ヘッド制御基板に転送することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。 - 前記ヘッド制御基板は、前記液滴吐出ヘッドの種類別に、吐出不良の前記ノズルに対応するドットを他の前記ノズルで補完するノズル補完処理を行って、前記吐出選択信号を生成することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
- 第1の液体を吐出する第1ヘッドと、
第2の液体を吐出する第2ヘッドと、
前記第1の液体を吐出する第3ヘッドと、
前記第1の液体を吐出するための第1吐出選択信号を生成する第1回路と、
前記第2の液体を吐出するための第2吐出選択信号を生成する第2回路と、
前記第1回路で生成された前記第1吐出選択信号を前記第2回路へ供給する配線と、を備え、
前記第2回路は、前記第1回路から前記配線を介して供給された前記第1吐出選択信号を前記第3ヘッドに供給することを特徴とする印刷装置。
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Cited By (2)
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US11524503B2 (en) | 2020-01-14 | 2022-12-13 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus |
US11548282B2 (en) | 2020-01-14 | 2023-01-10 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting apparatus |
-
2018
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