JP5168713B2 - 薄肉鋳物部品及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、耐熱性を有した薄肉鋳物部品及びその製造方法に関する。
特開平8−225898号公報
自動車エンジンの排気マニホールド、タービンハウジング等の排気系部品には従来から球状黒鉛鋳鉄および高Si球状黒鉛鋳鉄が用いられている。また一部の高出力エンジンでは排気ガス温度が高く、高Si球状黒鉛鋳鉄でも耐久性が十分でないために、ステンレス鋼板の溶接構造、ニレジスト鋳鉄,ステンレスフェライト系ステンレス鋳鋼等が採用されている。ところで、近年自動車エンジンの高出力化が一層進むとともに、自動車の排気ガス清浄化の要求が高まっている。特にエンジンを始動させた時の排気ガスをより早く清浄化するためには、排気ガスをより早く排気ガス浄化装置が作用する温度にする必要がある。そのためには、排気ガス浄化装置よりもエンジン側にある排気マニホールド、タービンハウジング等の排気系部品に奪われる熱量を極力減少させる必要があり、これら排気系部品の薄肉軽量化が進められている。しかしながら薄肉鋳物の場合、肉厚が薄くなることにより熱応力に対して強度不足とともに表面温度の上昇が生じるため、従来の球状黒鉛鋳鉄では熱疲労特性および耐酸化性が不十分であり、一部でステンレス鋳鋼鋳物が使われつつある(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1のステンレス鋳鋼鋳物は薄肉化が十分になされておらず、さらなる薄肉化を図った場合に高温強度の確保に未だ不安が残るものである。また、例えばディーゼルエンジンの排気系部品に使用する場合、燃料である軽油に含有されているS成分が燃焼により硫酸系成分を生成し、これが排気ガスの冷却に伴い部品内面に凝結して、腐食が進行しやすくなる問題もある(いわゆる、硫酸露点腐食)。また、例えば排気系部品等への適用時に、当該の使用環境が部品に対し高温かつ高カーボンポテンシャル雰囲気を形成する場合があり、使用中の部品に対して望まざる浸炭が進行することがあり、部品の耐熱疲労特性の劣化を招く場合がある。
本発明の課題は、従来よりも一層の薄肉化ひいては軽量化を図ることが可能であり、かつ、肉厚が大きく減じているにも拘わらず高温での強度を十分に確保することができ、信頼性に優れた薄肉鋳物部品と、その製造方法とを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の薄肉鋳物部品は、
:0.10質量%以上0.50質量%以下、
Si:1.00質量%以上4.00質量%以下、
Mn:0.10質量%以上3.00質量%以下、
Cr:8.0質量%以上30.0質量%以下、
Nb及びVの一方又は双方の合計:1.1質量%以上5.0質量%以下、を含有し、残部組成がFe及び不可避不純物とからなり、下記の式(1)、(2)、(4)を満足するフェライト系ステンレス鋳鋼からなり、厚みが1mm以上5mm以下の薄肉部を有するとともに、該薄肉部の組織におけるフェライト相の平均結晶粒径が50μm以上400μm以下であることを特徴とする
C含有量をWC(質量%)、Si含有量をWSi(質量%)、Mn含有量をWMn(質量%)、Cr含有量をWCr(質量%)、Nb含有量をWNb(質量%)、V含有量をWV(質量%)として、
1400≦1562.3−{133WC+14WSi+5WMn+10(WNb+WV)}≦1480 ‥(1)
1050≦−31.6−200WC+143WSi−111WMn+67WCr−90(WNb+WV) ‥(2)
792+47WC−138WSi−16WCr−23(WNb+WV)≦300 ‥(4)
また、本発明の薄肉鋳物部品の製造方法は、上記本発明の薄肉鋳物部品を製造するために、上記のフェライト系ステンレス鋳鋼の溶湯を、薄肉部における800℃までの冷却速度が20℃/分以上100℃/分以下となるよう、砂型を用いた減圧吸引鋳造法により部品形状に鋳造することを特徴とする。
本発明に使用するフェライト系ステンレス鋳鋼は、Crの含有量を高めることによって高温での耐酸化性が高められており、さらに、C及びSiのバランスを調整することで、鋼融点を適度に低下させ、かつ薄肉形状の部品鋳造に適した流動性を確保することができる。また、Si、Cr、Nb及びVの添加により耐浸炭性が高向上するので熱疲労特性の改善を図ることができる。通気性を有する砂型を用いてキャビティ内を減圧とし、上記フェライト系ステンレス鋳鋼の溶湯をキャビティ内に吸い上げて鋳造を行なう減圧吸引鋳造法を採用することにより狭小なキャビティにも十分な鋳回りを確保することができ、上記フェライト系ステンレス鋳鋼の鋳流れ性が改善されていることとも相俟って、厚みが1mm以上5mm以下の薄肉部を有した鋳物部品も、砂噛みや空隙などの鋳造欠陥の発生を十分に抑制した形で製造することができる。
砂型は、例えば金属鋳型や水冷鋳型と比較すれば冷却能は比較的小さい。しかし、上記の薄肉部は厚みが1mm以上5mm以下と非常に小さく制限されている結果、溶湯と砂型との単位体積当たりの相対接触面積が大きくなり、該薄肉部における800℃までの冷却速度を20℃/分以上100℃/分以下と、かなり大きく設定することが可能となる。その結果、厚みが1mm以上5mm以下に制限された薄肉部を有し、かつ、薄肉部のその組織におけるフェライト相の平均結晶粒径を50μm以上400μm以下と微細化した本発明の薄肉鋳物部品を始めて実現することが可能となる。
そして、該本発明の薄肉鋳物部品によると、薄肉部の厚みが1mm以上5mm以下に制限されることで、部品の軽量化に大きく貢献する。さらに、この薄肉部の厚み設定による鋳造時冷却速度の向上効果により、フェライト相の平均結晶粒径を50μm以上400μm以下と微細化することができ、また鋳造偏析も微細化することができる。該平均結晶粒径がこのように微細化されていることで、薄肉部の高温での耐力、引張強度、破断に至るまでの伸び(ひいては、靭性や耐衝撃性)などが軒並み改善され、また、高温での疲労強度を向上できる。さらに、薄肉部の厚みを上記のごとく減ずることで、部品のさらなる軽量化を図ることができるようになる。
薄肉部の厚みが1mm未満では、減圧吸引鋳造法を用いても薄肉部の信頼性を十分に確保することができなくなる。他方、薄肉部の厚みが5mmを超えると薄肉化による部品軽量化の利得が顕著でなくなり、かつ、砂型を用いた鋳造時に冷却速度を十分向上できなくなり、該薄肉部の平均結晶粒径を上記の上限値以下に保つことが困難となる。他方、砂型を用いた減圧吸引鋳造法ではフェライトの平均結晶粒径を50μm未満とすることは困難であり、また、フェライトの平均結晶粒径が400μmを超えると高温強度の改善効果が顕著でなくなる。薄肉部の厚みは、望ましくは1.5mm以上4.0mm以下、より望ましくは2.0mm以上4.0mm以下に設定するのがよい。また、該薄肉部におけるフェライトの平均結晶粒径は、望ましくは80μm以上350μm以下となっているのがよい。
上記薄肉部を構成する材料の機械的特性は、900℃では、例えば0.2%耐力を15MPa以上45MPa以下、引張強度を35MPa以上65MPa以下、伸びを90%以上160%以下に確保できる。また、1000℃では、例えば0.2%耐力を10MPa以上25MPa以下、引張強度を20MPa以上35MPa以下、伸びを90%以上160%以下に確保できる。
本発明の薄肉鋳物部品は、ガソリンエンジン又はディーゼルエンジンの排気系部品として構成することが可能であり、エンジンの軽量化と耐久性向上に大きく貢献する。特に、機関温度と内圧が高いディーゼルエンジンの場合、波及効果が大きい。
また、本発明の薄肉鋳物部品は、図4に示すごとく、上記薄肉部(1mm≦t≦5mm)以外に、取り付けフランジなどの厚肉部(t’>5mm)が形成されていてもよいが、部品軽量化の観点から、このような厚肉部の形成量は、部品全重量%の70%以下になっていることが望ましい。
以下、上記本発明に使用するフェライト系ステンレス鋳鋼における各元素の組成限定理由について説明する。
C:0.10質量%以上0.50質量%以下
Cは鋳鋼の融点を下げて鋳造時の溶湯の流動性を良くし、また、高温強度を高める働きがある。しかし、上記の下限値未満では鋳造時の溶湯の流動性が悪化し、上記の減圧吸引鋳造法を採用しても健全な薄肉部を形成することが困難になる。また、雰囲気と材料内部とのカーボンポテンシャル差が大きくなり、望まざる浸炭が生じやすくなる。Cの下限値は、望ましくは0.20質量%、より望ましくは0.30質量%するのがよい。他方、上限値を超えると、α→γ(フェライト→オーステナイト)変態温度が低くなり、高温使用時に該変態による部品変形が著しくなるため、使用可能な上限温度が著しく低下する。また、炭化物の形成量が過剰となって被削性の低下も招く。Cの上限値は、望ましくは0.45質量%、より望ましくは0.40質量%とするのがよい。
Si:1.00質量%以上4.00質量%以下
Siはフェライト安定化元素であり、α→γ変態を上昇させるとともに、鋼の融点を下げて溶湯の流動性を改善する。また、高温強度や耐酸化性の改善にも寄与する。さらに、耐浸炭性や被削性の改善にも寄与する。しかし、上記の下限値未満では効果が不十分となる。Siの下限値は、望ましくは1.50質量%、より望ましくは2.00質量%とするのがよい。また、上限値を超えると、鋼の延性(伸び)が低下して鋳造割れ感受性が大きくなる。Siの上限値は、望ましくは3.50質量%、より望ましくは3.00質量%とするのがよい。
Mn:0.10質量%以上3.00質量%以下
Mnは耐酸化性向上に寄与する。しかし、上記の下限値未満では効果が不十分となる。Mnの下限値は、望ましくは0.30質量%とするのがよい。また、上限値を超えると、α→γ変態温度が低くなり、使用可能な上限温度が著しく低下する。Mnの上限値は、望ましくは2.00質量%、より望ましくは1.00質量%とするのがよい。
Cr:8.0質量%以上30.0質量%以下
Crは鋼に耐酸化性および耐食性や耐硫酸腐食性を向上させるための基本元素であるとともに、α→γ相変態温度を上昇させる働きがある。また、耐食性の改善及び耐浸炭性の改善にも寄与する。しかし、上記の下限値未満では効果が不十分となる。Crの下限値は、望ましくは12.0質量%、より望ましくは15.0質量%とするのがよい。また、上限値を超えると、粗大な炭化物形成により高温疲労強度が著しく低下する。Crの上限値は、望ましくは26.0質量%、より望ましくは22.0質量%とするのがよい。
Nb及びVの一方又は双方の合計:0.1質量%以上5.0質量%以下
Nb及びVは、α→γ変態を上昇させるとともに、鋼の融点を下げて溶湯の流動性を改善する。さらに、耐浸炭性の改善にも寄与する。しかし、これら元素の合計が上記の下限値未満では効果が不十分となる。Nb及びVの合計の下限値は、望ましくは0.5質量%、より望ましくは1.0質量%とするのがよい。また、上限値を超えると、粗大な炭化物形成により高温疲労強度が著しく低下する。Nb及びVの合計の上限値は、望ましくは3.5質量%、より望ましくは2.0質量%とするのがよい。
以下、上記のフェライト系ステンレス鋳鋼に任意に含有可能な、他の副成分元素について詳細に説明する。
Cu:0.02質量%以上2.00質量%以下
Cuは、鋼の融点を低下させ、砂噛みなどの鋳造欠陥を抑制する。また耐食性(特に硫酸露点腐食性)を大幅に高める働きをなす。特に、ディーゼルエンジンの排気系部品に適用する場合に有効な添加元素である。しかし、上記の下限値未満では効果が不十分となる。Cuの下限値は、望ましくは0.10質量%とするのがよい。また、上限値を超えるとα→γ変態温度が低くなり、使用可能な上限温度が低下する。Cuの上限値は、望ましくは1.50質量%、より望ましくは1.00質量%とするのがよい。
フェライト系ステンレス鋳鋼の組成は、下記の式(1)、(2)、(4)に加えて式(3)の条件を充足していることがより望ましい。すなわち、C含有量をWC(質量%)、Si含有量をWSi(質量%)、Mn含有量をWMn(質量%)、Cr含有量をWCr(質量%)、Nb含有量をWNb(質量%)、V含有量をWV(質量%)、Cu含有量をWCu(質量%)として、
1400≦1562.3−{133WC+14WSi+5WMn+10(WNb+WV)}≦1480 ‥(1)
1050≦−31.6−200WC+143WSi−111WMn+67WCr−90(WNb+WV) ‥(2)
3WCr+118WCu>55 ‥(3)
及び
792+47WC−138WSi−16WCr−23(WNb+WV)≦300 ‥(4)
(1)式は鋼の融点を規制するためのものであり、上記(1)式が上限値を超えると、融点が高くなりすぎ、その分、鋳造温度も高く設定しなければならなくなる。鋳造温度が高くなると、鋳型(砂+バインダ)の劣化により鋳型の結合力が低下し、砂が鋳造物に混入する、いわゆる砂噛みが生じやすくなる。砂噛みが生じると、切削加工時に工具寿命を短くすることにつながり、また、製品自体も不良品と判別される確率が高くなる。他方、(1)式が下限値未満になると、融点の低減効果が飽和し、合金元素の添加量が増える分だけコスト増につながる。
(2)式は、鋼のα→γ変態点を規定するためのものであり、高温での熱疲労特性を確保するため、鋳物の使用温度範囲で上記の変態がなるべく生じぬよう、その下限値を1050に設定してある。また、(3)式を充足させることで、硫酸露点腐食に対する耐性を一層向上することができる。
また、(4)式は耐浸炭性に影響を与える成分の組成をより適正化するための条件を示すものである。具体的には、上記(4)式を充足するようにC、Si、Cr、Nb及びVの各成分の組成を調整することで、望まざる浸炭の進行が抑制され、鋳物最表面の硬さを例えば300Hv以下に維持することが可能となる。
W:0.10質量%以上5.00質量%以下
Wは、鋼マトリックスに固溶して高温強度を高める働きをなす。しかし、上記の下限値未満では効果が不十分となる。Wの下限値は、望ましくは0.50質量%とするのがよい。また、上限値を超えると鋼の延性が低下して、耐衝撃性等の低下につながる。Wの上限値は、望ましくは4.00質量%、より望ましくは3.00質量%とするのがよい。
Ni:0.10質量%以上5.00質量%以下
Niは、鋼マトリックスに固溶して高温強度を高める働きをなす。しかし、上記の下限値未満では効果が不十分となる。上限値を超えるとα→γ変態温度が低くなり、使用可能な上限温度が低下する。Niの上限値は、望ましくは3.00質量%、より望ましくは1.00質量%とするのがよい。
Co:0.01質量%以上5.00質量%以下
Coは、鋼マトリックスに固溶して高温強度を高める働きをなす。しかし、上記の下限値未満では効果が不十分となる。Coの下限値は、望ましくは0.05質量%とするのがよい。また、高価な元素なので、上記のごとき上限値とする。Coの上限値は、望ましくは3.00質量%とするのがよい。
Mo:0.05質量%以上5.00質量%以下
Moはフェライト安定化元素であり、α→γ変態を上昇させる効果に優れる。しかし、上記の下限値未満では効果が不十分となる。また、上限値を超えると鋼の延性が低下して、耐衝撃性等の低下につながる。Moの上限値は、望ましくは3.00質量%、より望ましくは1.00質量%とするのがよい。
S:0.01質量%以上0.50質量%以下
SはMn系硫化物を形成し、被削性を向上させる。上記の下限値未満では効果が不十分となる。Sの下限値は、望ましくは0.03質量%とするのがよい。また、上限値を超えると、延性、耐酸化性及び高温疲労強度の低下につながる。Sの上限値は、望ましくは0.10質量%とするのがよい。
N:0.01質量%以上0.15質量%以下
Nは高温強度の向上に効果がある。しかし、上記の下限値未満では効果が不十分となり、上限値を超えると、延性の低下につながる。
P:0.50質量%以下に制限
Pの含有量は、耐酸化性及び高温疲労強度を低下させるので、上記の上限値以下に制限するのがよく、より望ましくは0.10質量%以下に制限するのがよい。
B:0.005質量%以上0.100質量%以下
Bの添加は被削性の改善に効果がある。上記の下限値未満では効果が不十分となり、上限値を超えると、高温疲労強度の低下につながる。
Ca:0.005質量%以上0.100質量%以下
Caの添加は被削性の改善に効果がある。上記の下限値未満では効果が不十分となり、上限値を超えると、高温疲労強度の低下につながる。
Ta:0.01質量%以上1.00質量%以下
Taは安定なTaCを生成し、α→γ相変態を上昇させる効果が有り、かつ高温強度を向上させる働きがあるため、使用上限温度をさらに向上させたい場合には添加してもよい。その場合、0.01質量%以下ではその効果が現れないので下限を0.01質量%とする。しかし、1.00質量%以上添加してもその効果が現れないばかりでなく延性の著しい低下を招くので上限を1.00質量%とする。
Ti:0.01質量%以上1.00質量%以下
Tiは安定なTiCを生成し、α→γ相変態を上昇させる効果が有り、かつ高温強度を向上させる働きがあるため、使用上限温度をさらに向上させたい場合には添加してもよい。その場合、0.01質量%以下ではその効果が現れないので下限を0.01質量%とする。しかし、1.00質量%以上添加してもその効果が現れないばかりでなく延性の著しい低下を招くので上限を1.00質量%とする。
Al:0.01質量%以上1.00質量%以下
Alはフェライトを安定させ、α→γ相変態を上昇させる効果が有り、かつ高温強度を向上させる働きがあるため、使用上限温度をさらに向上させたい場合には添加してもよい。その場合0.01質量%以下ではその効果が現れないので下限を0.01質量%とする。しかし、1.00質量%以上添加してもその効果が現れないばかりでなく湯流れ性の低下により鋳造欠陥が生じやすくなり、また延性の著しい低下も招くので上限を1.00質量%とする。
Zr:0.01質量%以上0.20質量%以下
Zrはフェライトを安定させ、α→γ相変態を上昇させる効果が有り、かつ高温強度を向上させる働きがあるため、使用上限温度をさらに向上させたい場合には添加してもよい。その場合0.01質量%以下ではその効果が現れないので下限を0.01質量%とする。しかし、0.20質量%以上添加してもその効果が現れないばかりでなく延性の著しい低下を招くので上限を0.20質量%とする。
その他の各元素の、本発明の効果が達成不能とならない範囲での含有許容量は以下の通りである(希ガス元素、人工元素及び放射性元素の含有は現実的でないので除外してある)。
H、Li、Na、K、Rb、Cs、Fr:各0.01質量%以下
Be、Mg、Sr、Ba:各0.01質量%以下
Hf:各0.1質量%以下
Tc、Re:各0.01質量%以下
Ru、Os:各0.01質量%以下
Rh、Pd、Ag、Ir、Pt、Au:各0.01質量%以下
Zn、Cd:各0.01質量%以下
Ga、In、Tl:各0.01質量%以下
Ge、Sn、Pb:0.1質量%以下
As、Sb、Bi、Te:各0.01質量%以下
O:0.02質量%以下
Se、Te、Po:各0.1質量%以下
F、Cl、Br、I、At:各0.01質量%以下
図1〜図3は、本発明の薄肉鋳物部品として構成できる排気系部品の例を示すものである。図1はエキゾーストマニホールド1、図2はマニホールドコンバーター2、図3は、フロントパイプ3、フレキシブルパイプ4、コンバーターシェル5、センタパイプ6、メインマフラ7、テールエンドパイプ8を示す。特に、高温側のエキゾーストマニホールド1あるいはマニホールドコンバーター2への適用が有効である。前者については、例えば各気筒からの分岐管部1aが、後者については筒状の本体壁部2aが薄肉部として形成される。
図7は、減圧吸引鋳造方法の実施方法の一例を示すものである。鋳型11はいずれも砂型からなる上型12と下型13とを備え、上型12は下型13上に型あわせされ、製造すべき部品形状に対応したキャビティを形成する。具体的には、図示しない搬送装置で鋳型11を搬送し、載置台21上に載置する。チャンバ31は上側チャンバ32と下側チャンバ33とに2分割されており、載置台21の回りには下側チャンバ33が配置されていて、下側チャンバ33は昇降装置41上に載置されている。下型13の外周面は吸湯口13aの近辺を除き下方へ向かい狭小となる傾斜面13bに形成されており、下側チャンバ33の内周下部は下型13の傾斜面13bと対応して下方へ向かい狭小となる傾斜面33aに形成されている。以上は図7の工程1の状態である。
図7の工程1の状態で、昇降装置41を作動させ、下側チャンバ33を上昇させて、下側チャンバ33の傾斜面33aを下型13の傾斜面13bに当接させる。下型13は吸湯口13aの近辺を除きその全外周面が下側チャンバ33に摺嵌され、下側チャンバ33で覆われた状態となる。下側チャンバ33の直上には図示しない吊下げ装置で吊下げられた上側チャンバ32が配置されている。上側チャンバ32の上面には吸気口51が開設されており、吸気口51は制御弁52を介し真空ポンプ53へと接続されている。また上側チャンバ32の上面にはシリンダ機構61が装備されており、シリンダ機構61のシリンダロッド62は上側チャンバ32の上面を貫通していて、その下端部に押圧部材63が取付けられている。以上は図7の工程2の状態である。
図7の工程2の状態で、図示しない吊下げ装置を作動させ、上側チャンバ32を下降させて、上側チャンバ32を下側チャンバ33上に載置し、上側チャンバ32と下側チャンバ33とをその両フランジ部でボルトとナットとにより取付ける。かくしてチャンバ31が形成されるが、この状態でシリンダ機構61を作動させ、シリンダロッド62を介し押圧部材63を下降させて、上型12に当接させ、上型12を下型13へと押圧して双方を密着させると同時に下型13を下側チャンバ33へと押圧して双方の傾斜面13b,33aを密着させる。かくして上型12と下型13とで鋳型11が形成され、鋳型11はチャンバ31に支持される。以上は図7の工程3の状態である。
図7の工程3の状態で、図示しない吊下げ装置を作動させ、鋳型11を支持したチャンバ31を上昇させ、誘導加熱炉71で溶解中の溶湯72の直上まで移動させる。そしてさらに図示しない吊下げ装置を作動させ、鋳型11を支持したチャンバ31を下降させ、下型13の吸湯口13aを溶湯72中へ浸漬する。この状態で真空ポンプ53を作動させ、制御弁52及び吸気口51を介しチャンバ31内を減圧雰囲気とする。鋳型11は多孔質であり、チャンバ31内を減圧すれば該鋳型の壁部を介してキャビティ内も減圧され、溶湯72が該キャビティ内に吸い上げられる。以上は図7の工程4の状態である。以下は減圧吸引鋳造方法の常法にしたがい、冷却、脱型、仕上げ等を経て鋳物を得るが、下型13の吸湯口13aを溶湯72中へ浸漬する前に、通常はチャンバ31から露出している下型13の吸湯口13aの近辺をシール材で覆う。
(実施例1)
表1〜表3に示す合金組成が得られるように原料を配合し、150kg高周波誘導炉で溶解し、上記の減圧吸引鋳造法(平均減圧勾配:1×10−2Pa/sec)により図5の形状に鋳込成形した。鋳塊試料は長さが260mm、重量が約14kgであり、先端部は厚さ5mmの薄肉部となっている。上記薄肉部における溶湯の冷却速度(800℃までの平均値)は20℃/分以上であることを、事前のシミュレーションにより確認している。その後、鋳型を解体して鋳物を取り出し、ショットブラストにより表面の砂を除去した後、1000℃にて1時間均質化の熱処置を行い、空冷した。なお、組成表中の「−」は分析限界値以下の含有レベルであったことを示す。
Figure 0005168713
Figure 0005168713
Figure 0005168713
得られた鋳塊試料については、鋳造性評価として、試験片の採取に支障を来たすような顕著な鋳造欠陥の有無を調査し、そのような欠陥があるものを「×」、ないものを「○」で評価するとともに、「○」評価のものについては、更にX線CTにより直径1mm以上の鋳造欠陥の発生数を特定した(結果は「○」の隣に、確認できた発生数を示す数字にて示した)。
また、合金の融点を示差熱分析(DTA:昇温速度10℃/分)にて測定した。組織中の形成相はX線回折により特定した。いずれの試料についても、薄肉部を厚さ方向と平行に切断し、断面を研磨して組織観察したところ、組織は典型的な等軸晶組織を示していることを確認できた。そして、該断面にて、各結晶粒子の輪郭線を周知の画像解析により特定し、各粒子の粒径を円換算直径として測定し、その平均値を求めて平均結晶粒径とした。
また、上記の鋳塊試料の薄肉部から標点間距離60mm、平行部厚さ3mm、幅12.5mmの試験片を切り出し、設定温度900℃及び1000℃にて高温引張試験を行なうとともに、その応力−歪曲線から、0.2%耐力、引張強さ及び伸びの値を読み取った。他方、鋳塊試料の薄肉部からは、外径18mm、エッジ角度30°、厚さ3mmの円板型試験片を切り出し、JIS:Z2278に規定の方法により高温疲労特性を評価した。具体的には、円板型試験片を900℃の高温流動層に3分浸漬し、その後、150℃の低温流動層に4分間浸漬するサイクルを1000回繰り返した後、試験片の周縁部に発生した割れ長さの総和を調べるとともに、試験片の厚さの変化を測定した。
さらに、耐硫酸露点腐食性については、寸法(厚さ3mm×幅10mm×長さ40mm)の試験品を切り出し、硫酸−水系の気液平衡状態(圧力101325Pa、温度100℃)での硫酸浸漬試験を、硫酸濃度50質量%にて6時間行い、腐食減量を測定し、単位時間、単位面積当りの腐食速度を算出して耐硫酸腐食性を評価した。なお、耐硫酸腐食性の目標値は50mg・cm−2・hr−1であり、この値が小さいほど耐硫酸腐食性が良好であることを意味する。以上の結果を表4〜表6に示す。
また、被削性に関しては、フランジ型で、円周方向に120°間隔で3箇所に突起部を形成した試験片を別途鋳造し、超硬合金工具(JIS:B4503、P30、(Ti,Al)N被覆品)を用い、以下の条件にて各試験品の旋削加工を行なった。
・旋削速度:120m/分
・1回転当たりの工具送り量:0.3mm/回転
・切り込み深さ:2.5mm
・切削性/工具寿命:切削工具に生ずる最大フランク磨耗量が200μmとなる切削長さの値を工具寿命として評価した。工具寿命が長いほど切削性が良好であることを意味する。
Figure 0005168713
Figure 0005168713
Figure 0005168713
以上の結果によると、本発明にて規定する組成範囲内のフェライト系ステンレス鋳鋼を使用することで、いずれも減圧吸引鋳造法により健全な薄肉部の形成が可能であり、かつ、その平均結晶粒径を50μm以上400μm以下に調整できた。いずれも、高温強度及び高温疲労特性に優れていることがわかる。また、Cuを添加した組成では、耐硫酸露点腐食性が格段に向上していることがわかる。
なお、減圧吸引鋳造法によれば、薄肉部を5mm未満の厚さに形成することも全く問題なく可能である(例えば2mm〜4mm)。この場合、冷却速度はさらに大きくなるが、得られる平均結晶粒径は5mm厚さの場合とほぼ同等か、改善されても30%程度までである。
(実施例2)
表1〜表3に示す合金組成のうち、表7に示すごとく、番号2,3,6,21,24,26,32の7つの組成をピックアップし、比較例として、図6に示す薄肉部を有さない通常のJIS A号の舟形鋳塊試料を、非減圧による通常の上注ぎ法にて鋳造した。なお、シミュレーションにより得られたこの場合の冷却速度は、鋳塊先端部の表面では16℃/分であり、厚さ方向中央部では15℃/分となった。
Figure 0005168713
この比較例の舟形の鋳塊試料を用いて、実施例1と同様に、結晶粒径、高温引張試験特性及び高温疲労特性の評価を行なった。該結果を、実施例1の減圧吸引鋳造法により形成した薄肉部における評価結果と対比して、表8に示す。
Figure 0005168713
比較例との対比により、減圧吸引鋳造法により薄肉化した実施例では、平均結晶粒径が大幅に小さくなっており、高温引張試験特性及び高温疲労特性の改善効果が非常に著しいことがわかる。
本発明の薄肉鋳物部品の第一例を示す斜視図。 本発明の薄肉鋳物部品の第二例を示す斜視図。 本発明の薄肉鋳物部品の第三例を示す斜視図。 薄肉部の概念図。 薄肉部を有した鋳塊試料の斜視図。 薄肉部を有さない鋳塊試料の斜視図。 減圧吸引鋳造法の一例を示す工程説明図。
符号の説明
1 エキゾーストマニホールド(薄肉鋳物部品)
2 マニホールドコンバーター(薄肉鋳物部品)
3 フロントパイプ(薄肉鋳物部品)
4 フレキシブルパイプ(薄肉鋳物部品)
5 コンバーターシェル(薄肉鋳物部品)
6 センタパイプ(薄肉鋳物部品)
7 メインマフラ(薄肉鋳物部品)
8 テールエンドパイプ(薄肉鋳物部品)

Claims (17)

  1. :0.10質量%以上0.50質量%以下、
    Si:1.00質量%以上4.00質量%以下、
    Mn:0.10質量%以上3.00質量%以下、
    Cr:8.0質量%以上30.0質量%以下、
    Nb及びVの一方又は双方の合計:1.1質量%以上5.0質量%以下、を含有し、残部組成がFe及び不可避不純物とからなり、下記の式(1)、(2)、(4)を満足するフェライト系ステンレス鋳鋼からなり、厚みが1mm以上5mm以下の薄肉部を有するとともに、該薄肉部の組織におけるフェライト相の平均結晶粒径が50μm以上400μm以下であることを特徴とする薄肉鋳物部品。
    C含有量をWC(質量%)、Si含有量をWSi(質量%)、Mn含有量をWMn(質量%)、Cr含有量をWCr(質量%)、Nb含有量をWNb(質量%)、V含有量をWV(質量%)として、
    1400≦1562.3−{133WC+14WSi+5WMn+10(WNb+WV)}≦1480 ‥(1)
    1050≦−31.6−200WC+143WSi−111WMn+67WCr−90(WNb+WV) ‥(2)
    792+47WC−138WSi−16WCr−23(WNb+WV)≦300 ‥(4)
  2. ガソリンエンジン又はディーゼルエンジンの排気系部品として構成された請求項1に記載の薄肉鋳物部品。
  3. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、Cu:0.02質量%以上2.00質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  4. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、Cr含有量をWCr(質量%)、Cu含有量をWCu(質量%)として、
    3WCr+118WCu>55 ‥(3)
    を充足する請求項3記載の薄肉鋳物部品。
  5. ディーゼルエンジンの排気系部品として構成された請求項3又は請求項4に記載の薄肉鋳物部品。
  6. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、W:0.10質量%以上5.00質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  7. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、Ni:0.10質量%以上5.00質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  8. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、Co:0.01質量%以上5.00質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  9. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、Mo:0.05質量%以上5.00質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  10. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、S:0.01質量%以上0.50質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  11. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、N:0.01質量%以上0.15質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  12. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、Pの含有量が0.50質量%以下に制限されてなる請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  13. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、B:0.005質量%以上0.100質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  14. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、Ti:0.01質量%以上1.00質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  15. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、Al:0.01質量%以上1.00質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  16. 前記フェライト系ステンレス鋳鋼は、Zr:0.01質量%以上0.20質量%以下を含有する請求項1又は請求項2に記載の薄肉鋳物部品。
  17. 請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の薄肉鋳物部品の製造方法であって、前記フェライト系ステンレス鋳鋼の溶湯を、前記薄肉部における800℃までの冷却速度が20℃/分以上100℃/分以下となるよう、砂型を用いた減圧吸引鋳造法により部品形状に鋳造することを特徴とする薄肉鋳物部品の製造方法。
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