JP5167518B2 - 化粧用シート - Google Patents

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本発明は、化粧用パック又はクレンジングシートに使用する化粧用シートに関する。詳細には、不織布シートと合成樹脂シートから成るシート基材を裁断した不織布シートに、パック化粧液又はクレンジング液を含浸させた化粧用シートに関する。
化粧用パックは、顔のパック用として使用するフェイスマスクと、額、鼻、頬等の特定部位のパック用として使用する部分パックがあり、不織布等の吸水性の高いシート基材を素材にして、それに化粧液を含浸した後に折り畳んで、それを密閉袋に入れたものが市販されている。また、主に化粧品をきれいに落すために使用するクレンジングシートは、不織布等の吸水性の高いシート基材を素材にして、それに界面活性剤が含まれたクレンジング液を含浸した後に折り畳んで、それを密閉袋に入れたものが市販されている。
このように、フェイスマスク、部分パック及びクレンジングシートは、不織布等の吸水性の高いシート基材を素材にして、それに溶液を含浸した後に折り畳んで、それを密閉袋に入れて密封する点で、化粧用のシートという同一の技術分野に属するものである。そこで、今後、この三者を包含する意味で用いるときは、「化粧用シート」と表記して説明する。この三者の実施形態の構造を説明するときは、それぞれ「フェイスマスク」、「部分パック」及び「クレンジングシート」と表記して説明する。
前記化粧用パックであるフェイスマスクは、簡便に顔のパックを行えるように、不織布等のシート基材にパック用化粧液を含浸させたフェイスマスクを密閉袋に密封したものがよく知られている。
例えば、シート基材の不織布シートに化粧液を含浸させたパック用シートを密閉袋に封入して、その密閉袋を三つ折り状に折り畳んで密閉袋の横両端部と該袋の縦端部をシールしたフェイスマスクが知られている。このフェイスマスクは、密閉袋の開封時には縦端部を剥がしながら広げていけば、フェイスマスクが密閉袋と一緒に広げることができるので使用しやすい(特許文献1)。
また、フェイスマスクの形状である不織布に、それと同じ形状の液体遮断シートを接着して、そのフェイスマスクの外周縁に外方に突出する重なり合わない摘み部が設けられ、前記不織布に化粧液を含浸したフェイスマスクであって、含浸後に折り畳んだフェイスマスクを封入袋に収納したものが知られている。このフェイスマスクは不織布に液体遮断シートが接着されているので、3回折り畳んで封入袋に収納しても不織布同士が重なり合って剥がれ難くなることがなく、また、液体遮断シートが不織布を外側から覆っているので、パック時に化粧液や有効成分の蒸散するのを防ぐことができ、更に、消費者が折畳まれたフェイスマスクを広げる際にも、フェイスマスクに切込みや開口が形成されているにも拘らず、フェイスマスクを破損しないでスムーズに広げることができるものである(特許文献2)。
更に、部分パックは、簡便に顔の特定部位、例えば、額、鼻、頬等のパックを行えるように、シート基材の不織布にパック用化粧液を含浸させた部分パックを密閉袋に密封したものがよく知られている。
例えば、額、鼻、頬等の特定部位のパック用として、顔面用の部分パックが知られている。この部分パックは、表面から透湿性と透気性を備える支持層、パック剤層、パック剤層を保護して剥離可能なパック剤面保護体との三層構造で構成されており、特定部位の形状に適合した形状を有しており、パック剤に水溶性高分子を主成分とする剤を用いている。そのことにより、前記顔面用の部分パックは、皮膚にパックが適応されて15分間保持した後に、乾燥されたパックを剥離することが簡単にできる(特許文献3)。
また、鼻のパックに用いる鼻用パックとして、表面から撥水層、親水層、ゼリー状又はペースト状の化粧料、そして、剥離フィルムの4層の積層状である鼻用パックが知られている。前記化粧料が親水層に浸透して保持されており、親水層に浸透した化粧料は、撥水層で表面に浸出するのを防止されるので、鼻用パックの表面が化粧料でべたつくことがない(特許文献4)。
また、クレンジングシートは、化粧品中の油分を除去するために、不織布等のシート状基材に界面活性剤を含んだクレンジング液を含浸させたクレンジングシートを、密閉袋に密封したものがよく知られている。
例えば、帯状の綿製の芯材と、その芯材の片面に積層した帯状の不織布と、その他面に透水性のないポリエチレンフィルムが面着された不織布と、から成る四層構造の化粧用パフが知られている。該化粧用パフは、上記片面の不織布に化粧用液剤が吸収されて保持されており、手指に接する前記他面の不織布を通して手指の汚れを、前記ポリエチレンフィルムが防止するので、手指が汚れるのを防止できるものである(特許文献5)。
油性物質を吸収する不織布からなる油性物質吸収層と、水性清浄液を保持する不織布からなる水性清浄液保持層と、それらの間に設けられた合成樹脂製フィルムからなる非透液層とから構成される三層構造の化粧肌清浄用シートが知られている。使用時に、密閉袋から化粧肌清浄用シートを取り出して使用するが、一つのシートの表裏を使用することにより、メイク表面に浮いた皮脂等の油性汚れと汗や塩類等の水性汚れとを、メイクを崩すことなく手軽に除去でき、しかも良好な肌触りを有するものである(特許文献6)。
特開2006−224974号公報 特開2003−135146号公報 特開2000−103720号公報 登録実用新案第3037460号公報 特開平06−315412号公報 特開2006−192284号公報
通常用いられている化粧用シートは、上記特許文献1〜6に記載されている化粧用シートと同様に、積層されたシート基材の不織布に各種の溶液が含浸され、その含浸された化粧用シートが密閉袋に挿入されてシールされている。そのために、顔面用のフェイスマスク、額、鼻等の特定部位用の部分パック、及び化粧品落とし用のクレンジングシートは、用途別にそれぞれ異なった形状の密閉袋を製造する必要がある。一般的に顔面用のフェイスマスクの形状が一番大きく、次に特定部位用の部分パックが、そして、化粧品落とし用のクレンジングシートが最も小さい。このように、各用途別の大きさに密閉袋を製造する装置、そして、該密閉袋に溶液が含浸された化粧用シートを挿入する装置、更に、その挿入口をシールする装置を用いて化粧用シート製品が製造されている。そのために、化粧用シートの製造コストが増える要因になっている。
そして、密閉袋を開封してその中の化粧用シートを取り出して使用する際には、指手が化粧液で付着されて汚れるという従来製品の解決できない問題がある。例えば、化粧液を含浸した不織布シートを封入した密閉袋を、三つ折り状に折り畳んだ特許文献1のフェイスマスクは、密閉袋を開封してフェイスマスクを取り出す際に、化粧液を含浸した不織布シートを手で直接取り出すために、必ず指手の汚れが生じる。また、不織布に液体遮断フィルムが接着された特許文献2のフェイスマスクは、3回折り畳んで密閉袋に挿入するので、液体遮断フィルムの表面が化粧液で汚れているため、フェイスマスクを取り出す際に、必ず指手の汚れが生じる。そのために、使用者はフェイスマスクの使用後に、必ず化粧液で汚れた指手を洗浄しなければならず、そして、その化粧液が油性成分を含んでいるために、その油性成分を洗浄できる洗浄剤が必要である。使用者にとって、その洗浄作業は煩わしいものである。
更に、プラスチック製のシートから成る密閉袋は開封後に廃棄されている。有限な石油資源の有効利用の観点から、プラスチック製シートである密閉袋を廃棄することなく、化粧用シートを密閉する代替手段の開発が望まれている。
そこで、本発明は、かかる問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、各用途別の大きさに密閉袋を製造して、含浸された化粧用シートをその密閉袋に挿入し、その挿入口をシールする各装置を用いることなく製造でき、化粧用シートの使用時に指手の汚れが生じることなく、更に、密閉袋を廃棄することのない化粧用シートを提供することにある。
本発明は上記課題を解決するために、請求項1に係る化粧用シートは、合成樹脂シートの片面にそれと同じ形状の不織布シートが接着されているシート基材が裁断されてなる化粧用シートであって、前記不織布シートが前記シート基材の対称軸で折り畳まれて面接触され、且つ前記合成樹脂シートにより被覆されており、該シート基材が裁断された裁断部の不織布シート同士の周縁を剥離可能にシールしたシール部を備えることを特徴とする化粧用シート。
同様に、請求項2に係る化粧用シートは、前記不織布シートがパック化粧液で含浸されていることを特徴とする。
請求項3に係る化粧用シートは、更に、前記シート基材の裁断部の外周縁にシールされていない摘み部を設けたことを特徴とする。
請求項4に係る化粧用シートは、前記不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から成り、前記合成樹脂シートが非透水性であることを特徴とする。
請求項5に係る化粧用シートは、前記低融点の繊維がポリオレフィン繊維で、前記耐熱性を有する各種繊維がセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維であることを特徴とする。
請求項6に係る化粧用シートは、前記低融点のポリオレフィン繊維が不織布シートの30〜90重量%、さらに好ましくは40〜80重量%の範囲であることを特徴とする。
請求項7に係る化粧用シートは、前記シール部の幅が2mm〜6mm、さらに好ましくは3mm〜5mmの範囲であることを特徴とする。
請求項8に係る化粧用シートは、前記シール部をシールする操作条件は、熱接着において、加熱温度が100〜150℃の範囲で、加熱時間が0.5〜5秒、さらに好ましくは1〜3秒の範囲であり、又は、超音波接着において、出力が2000〜2500Wの範囲で、発振周波数が20kHzで、発振時間が0.5〜3秒の範囲であることを特徴とする。
請求項9に係る化粧用シートは、前記不織布シートがフェイスマスクに用いられることを特徴とする。
請求項10に係る化粧用シートは、前記不織布シート同士の周縁を剥離可能にシールした裁断部の一部にパック化粧液注入孔が設けられており、前記不織布シートがパック化粧液で含浸されていないことを特徴とする。
請求項11に係る化粧用シートは、更に、前記シート基材の裁断部の外周縁にシールされていない摘み部を設けたことを特徴とする。
請求項12に係る化粧用シートは、前記不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から成り、前記合成樹脂シートが非透水性であることを特徴とする。
請求項13に係る化粧用シートは、前記低融点の繊維がポリオレフィン繊維で、前記耐熱性を有する各種繊維がセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維であることを特徴とする。
請求項14に係る化粧用シートは、前記低融点のポリオレフィン繊維が不織布シートの30〜90重量%、さらに好ましくは40〜80重量%の範囲であることを特徴とする。
請求項15に係る化粧用シートは、前記シール部の幅が2mm〜6mm、さらに好ましくは3mm〜5mmの範囲であることを特徴とする。
請求項16に係る化粧用シートは、前記シール部をシールする操作条件は、熱接着において、加熱温度が100〜150℃の範囲で、加熱時間が0.5〜5秒、さらに好ましくは1〜3秒の範囲であり、又は、超音波接着において、出力が2000〜2500Wの範囲で、発振周波数が20kHzで、発振時間が0.5〜3秒の範囲であることを特徴とする。
請求項17に係る化粧用シートは、 前記不織布シートがフェイスマスク又はクレンジングシートに用いられることを特徴とする。
請求項18に係る化粧用シートは、更に、前記合成樹脂シートの外表面側に同じ形状の他の不織布シートが接着されていることを特徴とする。
請求項19に係る化粧用シートは、合成樹脂シートの片面にそれと同じ形状の不織布シートが接着されているシート基材が裁断されてなる化粧用シートであって、
一対の前記シート基材の不織布シート同士が対向して配置され且つ不織布シートが前記合成樹脂シートにより被覆されており、該シート基材が裁断された裁断部の不織布シート同士の周縁を剥離可能にシールしたシール部を備えることを特徴とする。
請求項20に係る化粧用シートは、前記不織布シートがパック化粧液で含浸されていることを特徴とする。
請求項21に係る化粧用シートは、更に、前記シート基材の裁断部の外周縁にシールされていない摘み部を設けたことを特徴とする。
請求項22に係る化粧用シートは、前記不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から成り、前記合成樹脂シートが非透水性であることを特徴とする。
請求項23に係る化粧用シートは、前記低融点の繊維がポリオレフィン繊維で、前記耐熱性を有する各種繊維がセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維であることを特徴とする。
請求項24に係る化粧用シートは、前記低融点のポリオレフィン繊維が不織布シートの30〜90重量%、さらに好ましくは40〜80重量%の範囲であることを特徴とする。
請求項25に係る化粧用シートは、前記シール部の幅が2mm〜6mm、さらに好ましくは3mm〜5mmの範囲であることを特徴とする。
請求項26に係る化粧用シートは、前記シール部をシールする操作条件は、熱接着において、加熱温度が100〜150℃の範囲で、加熱時間が0.5〜5秒、さらに好ましくは1〜3秒の範囲であり、又は、超音波接着において、出力が2000〜2500Wの範囲で、発振周波数が20kHzで、発振時間が0.5〜3秒の範囲であることを特徴とする。
請求項27に係る化粧用シートは、前記不織布シートが部分パック又はクレンジングシートに用いられることを特徴とする。
請求項28に係る化粧用シートは、前記不織布シート同士の周縁を剥離可能にシールした裁断部の一部にパック化粧液注入孔が設けられており、前記不織布シートがパック化粧液で含浸されていないことを特徴とする。
請求項29に係る化粧用シートは、更に、前記シート基材の裁断部の外周縁にシールされていない摘み部を設けたことを特徴とする。
請求項30に係る化粧用シートは、前記不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から成り、前記合成樹脂シートが非透水性であることを特徴とする。
請求項31に係る化粧用シートは、前記低融点の繊維がポリオレフィン繊維で、前記耐熱性を有する各種繊維がセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維であることを特徴とする。
請求項32に係る化粧用シートは、前記低融点のポリオレフィン繊維が不織布シートの30〜90重量%、さらに好ましくは40〜80重量%の範囲であることを特徴とする。
請求項33に係る化粧用シートは、前記シール部の幅が2mm〜6mm、さらに好ましくは3mm〜5mmの範囲であることを特徴とする。
請求項34に係る化粧用シートは、前記シール部をシールする操作条件は、熱接着において、加熱温度が100〜150℃の範囲で、加熱時間が0.5〜5秒、さらに好ましくは1〜3秒の範囲であり、又は、超音波接着において、出力が2000〜2500Wの範囲で、発振周波数が20kHzで、発振時間が0.5〜3秒の範囲であることを特徴とする。
請求項35に係る化粧用シートは、前記不織布シートが部分パック又はクレンジングシートに用いられることを特徴とする。
請求項36に係る化粧用シートは、更に、前記合成樹脂シートの外表面側に同じ形状の他の不織布シートが接着されていることを特徴とする。
請求項37に係る化粧用シートは、合成樹脂シートの片面にそれと同じ形状の不織布シートが接着されているシート基材が裁断されてなる化粧用シートであって、
前記シート基材の不織布シートが同じ形状の他の合成樹脂シートにより被覆されており、前記シート基材が裁断された裁断部の前記不織布シートの周縁と前記他の合成樹脂シートの周縁を剥離可能にシールしたことを特徴とする。
請求項38に係る化粧用シートは、 前記不織布シートがパック化粧液で含浸されていることを特徴とする。
請求項39に係る化粧用シートは、更に、前記シート基材の裁断部の外周縁にシールされていない摘み部を設けたことを特徴とする。
請求項40に係る化粧用シートは、前記不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から成り、前記合成樹脂シートが非透水性であることを特徴とする。
請求項41に係る化粧用シートは、 前記低融点の繊維がポリオレフィン繊維で、前記耐熱性を有する各種繊維がセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維であることを特徴とする。
請求項42に係る化粧用シートは、前記シール部の幅が2〜4mmの範囲であることを特徴とする。
請求項43に係る化粧用シートは、前記シール部を熱接着する操作条件は、加熱温度が100〜140℃で、加熱時間が0.5〜2秒の範囲であることを特徴とする。
請求項44に係る化粧用シートは、前記不織布シートが部分パック又はクレンジングシートに用いられることを特徴とする。
本発明の化粧用シートは、従来から使用していた密閉袋に化粧用シートを密閉する必要がなくなったので、各用途別の大きさに密閉袋を製造して、含浸された化粧用シートをその密閉袋に挿入し、その挿入口をシールする各装置を用いることなく製造でき、製造コストを大幅に低減することができる。
また、従来の化粧用シートが解決することができなかった指手の汚れを、本発明の化粧用シートは、化粧液が含浸された不織布シートを合成樹脂シートが被覆し、且つ裁断部の周縁の不織布シートが剥離可能にシールする構成を採用することで、化粧用シートの使用時に化粧液等に触れる必要がなくなり、指手の汚れを生じることなく使用できる。
そして、不織布シートの素材として、不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維を用いたことにより、シール部が剥離可能にシールすることが容易に行える。また、シール部40を展開する際に、熱加工により溶融接着されている低融点の繊維が引き剥がされることで毛羽が立つので、化粧用シートの使用時に、シール部が肌に違和感を与えることが一切ない。
また、プラスチック製シートである密閉袋を廃棄していた問題を、化粧液が含浸されたフェイスマスクを封入する別体の密閉袋を必要としない、本発明の化粧用シートを採用することにより、有限な石油資源の有効利用が可能となった。
また、不織布シートと合成樹脂フィルムとが一体化されているので、顔面に装着するときは、化粧液が含浸された不織布面を皮膚に貼付することになるので、フィルム面は外側となり、貼付中に化粧液が体温などで蒸発しにくくなりパック効果を高めることが可能となる。
以下、本発明に係るフェイスマスクについて図面を参照しながら説明する。
なお、「化粧用シート」は、使用者が該化粧用シートを使用する際に、不織布等の吸水性の高いシート基材に化粧液が含浸されるものを意味しており、従って、製造時に含浸されているもの又は使用時に含浸されるもの、この両者を含む意味で用いている。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態であるフェイスマスクについて、図1〜3を参照しながら詳細に説明する。
図1はフェイスマスクの使用前の状態を示す平面図である。図2は図1のA−A’の位置における横断面図である。図3は使用時において、フェイスマスクの裁断された裁断部の周縁のシール部を剥離して展開した状態を示す展開平面図である。
図1に示すように、第一実施形態のフェイスマスク1は、顔の形状に合う大きさに裁断された部分22(以下、「フェイスマスクの裁断部22」という。)と、そのフェイスマスク1には、目及び口の形状に裁断された目の裁断部24及び口の裁断部26と、鼻の形状に裁断された鼻の裁断部28が設けられている。これらのフェイスマスクの裁断部22、目の裁断部24、口の裁断部26及び鼻の裁断部28の各周縁23、25、27、29がシールされている。図1に示すように、実線の周囲に平行に記載されている一点鎖線と該実線との間の部位がシールされており、以下、このシールされた部位をシール部40(縦線で表示)という。上記した「裁断部」は、フェイスマスクを一定の型に断ち切られた部分を意味している。例えば、フェイスマスクの裁断部はフェイスマスクの形状に裁断された部分、目の裁断部は目の形状に裁断された部分、鼻の裁断部は鼻の形状に裁断された部分等の意味で用いられている。
そして、前記フェイスマスク1の中心線10′を対称軸として折り畳まれており、その折り畳まれた部位(以下、「折り曲げ部10」という。)以外の裁断部22、24、26、28の周縁23、25、27、29が、ヒートシール等でシールされてシール部40が形成されている。
なお、フェイスマスク1の積層構造、材質等については、図2を説明するときに詳説するが、該フェイスマスク1は、合成樹脂シートの片面に不織布が接着されたシート基材からなっており、図1に示すように、フェイスマスク1は、その表側が合成樹脂シート50で、その裏側に不織布が接着されており、そして、前記中心線を対称軸として折り畳まれているので、前記裏側の不織布と折り畳まれた不織布同士が面接触しており、その両不織布が前記合成樹脂シート50により被覆された状態にある。この様な状態でヒートシール等により、フェイスマスク1の裁断部22の周縁23、目の裁断部24の周縁25、口の裁断部26、鼻の裁断部28の周縁29がシールされてシール部40が形成されている。
また、使用時にシール部を剥離しやすいように、一対の摘み部90がフェイスマスク1の外周の中央部位に設けられている。当然のことながら、この一対の摘み部90は、ヒートシール等によりシールされていない。そして、図1に示す摘み部90は、重なり合う位置に設けられているが、摘み部90を設ける位置をずらして設けても良い。その位置をずらすことにより摘み部90が容易に摘みやすくできる。
ところで、上記したように、フェイスマスク1は合成樹脂シートの片面に不織布が接着されており、不織布同士が面接触しているだけなので、表裏の合成樹脂シートを指で摘んでフェイスマスク1を剥離することができるので、図1に示す摘み部90を設けなくとも剥離ができる。しかしながら、一対の摘み部90を設けた方が、使用者が使用する際に、より簡単に折り畳まれたフェイスマスク1を展開しやすい。
図2の横断面図に示すように、前記フェイスマスク1は、合成樹脂シート50に不織布60が接着されたシート基材70からなっており、その接着の仕方は、全面接着又はポイント状の部分接着の何れのものでも良い。接着の手段としては、例えば、接着剤によるもの、ヒートシールによるものが利用できる。又は、不織布片面に合成樹脂膜を形成したフィルムラミネート不織布もシート基材として使用できる。
フェイスマスク1は、その表側が合成樹脂シート50で、その裏側に不織布が接着されており、そして、前記中心線10′を対称軸としてシート基材70が折り畳まれているので、前記裏側の不織布と折り畳まれた不織布同士が面接触しており、その両不織布が前記合成樹脂シート50により被覆された状態にある。フェイスマスク1の裁断部の周縁、鼻の裁断部28の周縁がシールされてシール部40が形成されている。符号28は鼻の裁断部である。
図2に示すように、前記フェイスマスク1は、使用者の鼻に接触する箇所に鼻の裁断部28が設けられているので、その鼻の裁断部28から鼻が突出されて、鼻の皮膚がパックできると同時に呼吸ができるようになっている。その鼻の裁断部28は、その周縁をシールしたシール部40で囲まれている。そして、左端部にはフェイスマスク1の裁断部の周縁をシールしたシール部40が設けられている。図1を説明したときに既述した通り、シート基材70が折り畳まれた状態のフェイスマスク1は、フェイスマスク1の裁断部の周縁、鼻の裁断部28の周縁がヒートシール又は超音波シールでシールしてシール部40を形成している。
このように形成されたシール部40は、折り畳まれた状態のシート基材70、即ち、図2に示すように、上から合成樹脂シート50、不織布60、不織布60、フィルム50の四層の積層構造が、ヒートシールの場合に、加熱されることにより各合成樹脂シート及び不織布60が圧着溶融により、各開口部の周縁がシールされたシール部40が形成されるものである。そして、合成樹脂シート50は非透水性であるから、合成樹脂シート50により被覆されている不織布60から、その不織布60に含浸されている化粧液がフェイスマスク1から外部に漏れ出ることはない。
更に、前記シール部40は容易に剥離することができるように、不織布シートの素材として、低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維を用いていること、そして、ヒートシールする際の加熱温度、時間を調整することで、剥離可能なシール部40が形成できる。前記剥離可能なシール部40の形成方法については後述する。
図3は、第1実施形態のフェイスマスク1を摘み部90で剥離して展開した展開平面図である。未使用の状態では略半月状であったものが、前記摘み部90を左右に展開することにより、顔全体を覆うことができるフェイスマスクの形状になる。
この図から分かるように、図1に示す半月状のフェイスマスク1の裁断部22の周縁23、目の裁断部24の周縁25、口の裁断部26の周縁27、鼻の裁断部28の周縁29がヒートシール等によりシールされて形成されたシール部40が剥離可能にシールされている。それ故、前記摘み部90を左右に拡げるだけで簡単にフェイスマスク1を展開できると共に、前記目及び口の裁断部24、26の周縁25、27、そして、鼻の裁断部28の周縁29が損傷することなく剥離できる。
上記したように、第1実施形態のフェイスマスク1は、合成樹脂シート50の片面に不織布60が接着されたシート基材70が裁断されたものからなっており、中心線の対称軸10′で折り畳まれて不織布60同士が面接触しており、その両不織布60が前記合成樹脂シート50により被覆され、且つ裁断された裁断部の周縁が剥離可能にシールされたシール部40を有する構造を備える化粧用シートである。以下、この様な構造の化粧用シートを「折り畳みタイプ化粧用シート」という。
(合成樹脂シート)
次に、前記合成樹脂シート50の素材について説明する。
合成樹脂シート50の素材としては、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリトリメチレンテレフタレート樹脂、ポリ乳酸樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)樹脂、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂よりなる群から選ばれた1種又は2種以上の樹脂から形成されたものであることが好ましい。
さらに好ましくは、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリトリメチレンテレフタレート樹脂、ポリ乳酸樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)樹脂、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂よりなる群から選ばれた1種又は2種以上の樹脂から形成されたものであることが好ましい。
また、上記の群から選ばれた1種又は2種以上の樹脂から形成された合成樹脂シートの積層シートであってもよい。
前記フェイスマスク1は、合成樹脂シートとして非透水性の素材と前記シール部40を用いることで、化粧液の蒸散、散逸、漏出を防止することができる。
合成樹脂シート50の厚みとしては、10〜100μmが好ましく、20〜90μmがより好ましい。尚、合成樹脂シート50の厚みは、適宜調整できるものであるが、前記フェイスマスク1を着用者の顔面に貼り付けた際のフィット性、ソフト感などの装着感を考慮すれば、上記範囲内が好ましい。
前記合成樹脂シート50は、単一の素材で形成されていてもよく、また、2種以上の素材が積層されて構成されていてもよい。また、該シート外表面の性状は、平滑なもの以外に、ハンドリング性を考慮して、表面に凹凸を有する梨地調などのエンボスシート、その他溝付きシートなどアンチスリップ加工を施したシートも使用できる。
また、該シートの外表面側に、アンチスリップ性、美観、高級感の観点から、シート基材と同じ形状、サイズの別の不織布シートをさらに接着することもできる。
(不織布シート)
不織布シートの素材について説明する。前記不織布シート60が低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維、例えば、低融点の繊維としてポリオレフィン繊維、耐熱性を有する各種繊維として、セルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から構成された不織布シートが好ましい。これらの群の中で、化粧液保持性の点でセルロース系繊維を配合することが好ましい。
不織布シートを構成する繊維として、単独成分のみからなる繊維だけでなく、二種以上のポリマーから形成される芯鞘型繊維、海島型繊維、バイメタル型、サイドバイサイド型あるいは並列型繊維のような分割型繊維など任意のものを使用できる。また、断面形状も円形、楕円形状のみならず、任意の異型断面を有する繊維も使用できる。例えば芯鞘型繊維であれば、芯成分が耐熱性を有する繊維で鞘成分がポリオレフィン繊維であれば、剥離可能なシール部を形成することができる。
不織布シートの交絡構造は、特段限定されるものではなく、スパンボンド、スパンレース、メルトブロー、エアレイドなどの製造工程で得られるものを使用すれば良く、繊維の交絡方法としてはニードルパンチ、ウォータージェットなど公知の任意の手段を経て得られたものを使用できる。不織布シートは一層のものでもよく、多層のものでもよい。さらに、織物、編物と組み合わせて使用することも出来る。
前記低融点の繊維であるポリオレフィン繊維として、ポリエチレン繊維及びポリプロピレン繊維があり、それらの繊維の平均的な融点は、130℃、170℃であることが知られているが、第1実施形態の不織布シートとして用いられる低融点の各ポリエチレン繊維及びポリプロピレン繊維は、上記平均的な融点より更に数10℃低い融点の繊維を用いている。その理由については以下に述べる(製造方法)で説明する。
上記のような不織布シートで構成されることで、化粧液が十分に保持できると共に、前記フェイスマスク1を装着した際に、良好な装着感が得られる。
前記不織布シート60の目付は、適宜調整できるものであるが、30〜100g/m2が好ましく、40〜80g/m2がより好ましい。
上記範囲内であれば、一層、保液性が向上すると共に、前記フェイスマスク1を装着した際に、良好な装着感が得られる。
(製造方法)
第一実施形態のフェイスマスク1の製造方法の一例について説明する。
帯状のシート基材70の中心線10′(裁断されてフェイスマスク1の中心線10′となる)で、シート基材70の不織布シート60同士が面接触するように折り畳んで、半分の幅の長尺状のシート基材70を形成する。その長尺状のシート基材70を所定形状のトムソン刃により裁断することにより、図1に示す顔、目、鼻及び口が裁断されたフェイスマスク1が形成される。その他の裁断方法として、高圧水流加工、レーザーカットなどの加工方法で裁断することも出来る。他には、帯状のシート基材70を顔の形状のトムソン刃により裁断した後に、フェイスマスク1の中心線10′で折り畳んでも良い。
その後、化粧液を注入するための注入口を残して、フェイスマスク1の裁断部22、24、26、28の周縁23、25、27、29をヒートシールしてシール部40を形成した後、前記の注入口からフェイスマスク1内に注入ノズルを介して化粧液を注入し、注入完了後に該化粧液注入口をヒートシールすることで完全に密閉されたフェイスマスク1が製造できる。なお、前記摘み部90の位置に化粧液注入口を設けることにより、前記注入ノズルを挿入する位置が分かり易く、且つ片方の把持部を把持すれば注入ノズルが容易に挿入できる。その場合には、前記注入口の周縁をシールするが、摘み部90をシールしないことは当然のことである。
上記方法では、製造工程で予め化粧液を注入してからシールすることによって、不織布シートに化粧液が含浸されて収納された状態となっているが、他の方法として、製造工程で予め化粧液を注入せず、不織布シートが乾燥した状態でシールしておき、使用時に使用者が化粧液を注入して不織布シートに含浸できるように化粧液注入孔を設けることもできる。例えば、上記した前記摘み部90の位置に化粧液注入口を設ける代わりに前記化粧液注入孔を設けることにより、前記注入ノズルを挿入する位置が分かり易く、且つ片方の把持部を把持すれば後述の化粧液注入用の容器が容易に挿入できる。このような注入口の構造として、入り口が外部に向かって突出し、幅が3mm〜10mm程度のものであり、注入後、化粧液が内部に拡散しやすいように内部に向かって広がる形状のものが好ましい。
この態様においては、合成樹脂シート厚みをさらに薄くすることができ、5〜60μm程度とすることも出来る。
化粧液注入用の容器は、化粧液を該化粧液注入孔から注入できる構造のものであれば特段限定はされず、上記の乾燥状態でシールされた化粧用シートとセットとして使用する。
第一実施形態の化粧用シート1は、不織布同士のシール部40を、使用開始までは内包する液体を外部に漏出しないようにヒートシールしておき、かつ使用時には、該シール部40を手で剥離しやすいように構成することにある。
ここで使用する不織布シート1は、該不織布シート1同士を接着せしめるために熱接着性成分を含有することが必要である。そのためには、上記したように、ポリエチレン、ポリプロピレンのような低融点のポリオレフィン繊維を、不織布シートの30〜90重量%、さらに好ましくは40〜80重量%を配合して、残りの成分として耐熱性を有するセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維よりなる群から選ばれた1種を不織布シートの70〜10重量%、さらに好ましくは60〜20重量%を配合する。
熱接着の場合、温度条件は、100〜150℃の範囲内に設定することが好ましい。該シール温度は、ポリオレフィン繊維であるポリエチレン繊維又はポリプロピレン繊維が有する融点により調整でき、これにより必要なシール部40のシール強度は保持しつつ、使用時に剥離しやすくすることが可能となる。上記したように、第1実施形態の不織布シートとして用いられる低融点の各ポリエチレン繊維及びポリオレフィン繊維は、上記平均的な融点より更に数10℃低い融点、即ち100〜150℃の範囲内の融点を有するポリオレフィン繊維を用いている。
その理由は、シール温度を100℃未満とすると、接着強度が低いシール部が発生する場合があり輸送時にシール部が剥離して化粧液が外部に漏出する可能性がでてくる。また、150℃を越えるとシール強度が高くなる部位が発生し、手指での剥離が難しくなる場合がある。
従って、シール温度の範囲で溶融するポリエチレン繊維又はポリプロピレン繊維と、150℃より融点の高い繊維であるナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維等又は溶融しないセルロース繊維とを組み合わせることで、前記シール部40の不織布シート同士の周縁が完全溶着とならならずに、剥離可能にシールすることができる。低融点繊維と、耐熱性の繊維との間に融点差を設けることにより、このようなシール部の制御が可能となる。
熱接着のための装置としては、シート基材を挟持し、加圧できる構造のものであれば特段限定されるものでないが、加熱プレス部として金属製棒状体を配備したプレス装置が好ましい。
シート基材のシール部の幅は、液密性と剥離性の両者を保持するために、2〜6mm程度、さらに好ましくは3〜5mmの範囲が良い。
加熱時間は、シール性と剥離性の観点から0.5〜5秒程度の範囲に設定するのが適当である。さらに好ましくは、1〜3秒程度である。
また、使用時においてシール部を剥離しやすいように、シール予定部を第一段階で予備的にプレスしてフィルム化したのち、第二段階でシールを完結する二段階プレス工程を経ることも可能である。
また、超音波接着装置を使用して上記シール性と剥離性を同時に満足するようにシールすることもできる。好ましい操作条件は、出力2000〜2500W、また超音波の発振周波数は20kHzが適当である。1シールあたりの超音波発振時間は0.5秒〜3秒程度が生産性の点で適当である。
上記熱接着、超音波接着いずれの場合も、シール時のシート基材の厚みを検出できるモニター手段とコンピュータ制御システムとを連動させるようにして、所定の厚みになったときに加熱を停止できるようにすれば、より好ましく本発明の技術課題である保存時でのシール性と使用時の剥離性との二律背反的な要請をより、合理的に解決できる。
本発明の化粧用シートにおけるシール部の接着強度としては、JIS Z0238に準拠した剥離試験法で、1N〜100N/15mmが好ましく、さらに好ましくは3N〜50N/15mm程度であり、上記シール条件により達成できる。
接着強度が、上記範囲であれば、液密にシールでき、且つ使用時の剥離が容易となる。本実施形態のフェイスマスク1は、袋体としての容器も兼ねているため、不織布シートに含浸させた化粧液が漏れないことが必要であり、しかも使用の際には、容易に剥離してパックシートとなることも必要となる。
更に、顔面に貼り付けるパックシートとして使用されるため、接着した箇所が硬くなっては、使用感触が低下するため、使用感触も良好であることも要求されるが、上記範囲であれば、ソフト感も殆ど低下することはない。
上記シール部40の幅は、特段限定はされないが、袋体としての液密保持性、使用時の易剥離性、美観等を勘案すれば、1〜5mm程度が好ましい。
(化粧液)
前記不織布シート60に含浸する化粧液としては、任意の化粧液を適宜選択して用いることができ、好ましくは、パック化粧料又はクレンジング化粧料である。
フェイスマスクあるいは部分パック用として使用するパック化粧料は、目的により保湿剤、美白剤、皮膚細胞賦活剤、抗炎症剤などのスキンケア成分を1種又は2種以上組み合わせて配合することが好ましい。配合するスキンケア成分に応じ、界面活性剤や安定剤を適宜配合する。
また、クレンジング化粧料の場合は、界面活性剤、特にノニオン界面活性剤と、多価アルコール類又は高級アルコール類を含有する化粧料が、特に油性のメークアップ化粧料の除去効果に優れ、皮膚刺激も少ないので適切である。
これら化粧液の性状は、化粧水、ローション、乳液、エマルジョンなど任意のものを好ましく使用できる。これらは水性でもよく、油性であってもよいが、水性化粧液が使用性の点で好ましい。化粧液の粘度は特段限定されないが、含浸性、不織布シートでの保持性の点で10mPa・sec〜1000mPa・sec程度であることが好ましい。
上記した第1実施形態のフェイスマスク1は、合成樹脂シートの片面にそれと同じ形状の不織布シートが接着されているシート基材が裁断されて、前記不織布シートが前記合成樹脂シートにより被覆して、前記シート基材が裁断された裁断部の不織布シート同士の周縁を剥離可能にシールしたことにより、密閉袋を製造しなくとも、前記合成樹脂シートが不織布シートを被覆し、且つ前記裁断部の不織布シート同士の周縁をシールしているので、従来の密閉袋の持つ化粧液を漏出するのを防止する機能を備えている。
そのことにより、前記フェイスマスク1は、従来から使用していた密閉袋の製造がいらなくなったので、各用途別の大きさに密閉袋を製造して、含浸された化粧用シートをその密閉袋に挿入し、その挿入口をシールする各装置を用いることなく製造でき、それを製造する製造コストを大幅に低減することができる。
また、前記フェイスマスク1は、前記裁断部の周縁の不織布シートが剥離可能にシールされているので、化粧液に触れることなく容易にフェイスマスク1を展開する汚染を防止し展開を簡便にする機能を備えている。このフェイスマスク1は、従来の化粧シートが解決することができなかった指手の汚れを、化粧用シートの使用時に化粧液等に触れる必要がなくなり、指手の汚れを生じることなく又簡便にフェイスマスク1を展開することができる。
更に、前記フェイスマスク1の不織布シートが、低融点のポリオレフィン繊維(30〜90重量%、さらに好ましくは40〜80重量%)と耐熱性を有するセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維(70〜10重量%、さらに好ましくは60〜20重量%)を配合したものから構成されているので、シールされたシール部40を展開する際に、熱加工により溶融接着されているポリオレフィン繊維が引き剥がされることで毛羽が立つので、フェイスマスク1の使用時に、シール部40が肌に違和感を与えることが一切ない。
そして、プラスチック製シートである密閉袋を廃棄していた問題を、該密閉袋を必要としない前記フェイスマスク1は、有限な石油資源の有効利用の代替手段として有益である。
また、顔面に装着するときは、化粧液が含浸された不織布面を皮膚に貼付することになるので、シート面は外側となり、貼付中に化粧液が体温などで蒸発しにくくなりパック効果を高めることが可能である。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態である部分パックについて、図4〜6を参照しながら詳細に説明する。
前記部分パックは、顔の特定部位、例えば、頬、目の下、額、鼻、顎等のパックに使用するものである。頬、目の下に用いられる前記部分パックは、顔の中心から左右対称の部位で使用されるので、左右対称の形状で2個からなるものである。一方、額、鼻及び顎に用いられる部分パックは、顔の中心部付近に使用されるので1個からなるものである。
図4は頬の部分パックの使用前の状態を示す平面図である。図5は、図4のA−A’の位置における横断面構造図である。図6は、使用時においてシール部を剥離して展開した状態を示す展開平面図である。
なお、前記部分パックは、上記したフェイスマスク1の目の裁断部24、口の裁断部26、鼻の裁断部28の周縁29の形状を除いて、他の形状及び素材が同じであるので、同一符号を使用して説明する。
頬に使用する部分パックを以下に説明する。
図4に示した頬の部分パック1は、使用者の右頬に使用するものを示しており、合成樹脂シートの片面に不織布シートが接着されたシート基材からなっており、該合成樹脂シート50が不織布シートを被覆している構造を示している。頬の部分パック1の切断部22の周縁23は、ヒートシール等によりシールされてシール部40が形成されている。
前記頬の部分パック1は、2個の左右対称の同一形状のものが必要であり、そのために、図5の横断面図に示すように、シート基材70の不織布シート同士が対向して配置され、その両不織布シートを上下の合成樹脂シート50が被覆する構造となっている。そして、上記したように、頬の部分パック1の切断部22の周縁23が、ヒートシール等によりシールされてシール部40が形成されていることが図5から分かる。
そして、前記フェイスマスク1と同様に、合成樹脂シート50に不織布シート60が接着されたシート基材70からなっており、その接着の仕方は、全面接着又はポイント状の部分接着の何れのものでも良い。接着の手段としては、前記フェイスマスク1と同様に、接着剤によるもの、ヒートシールによるものが利用できる。又は、不織布シート片面に合成樹脂膜を形成したフィルムラミネート不織布シートもシート基材として使用できる。
なお、図4及び図5には、フェイスマスク1で示した一対の摘み部90が記載されていないが、前記頬の部分パック1の切断部22の周縁23に、フェイスマスク1と同様な一対の摘み部90を設けてもよい。一対の摘み部90を設けた方が、使用者が使用する際に、より簡単に一対の頬の部分パック1を剥がしやすい。
図6は、使用時においてシール部を剥離して展開した一対の頬の部分パック1を示しており、化粧液が含浸された不織布シート60が表面に現れている。前記頬の部分パック1のシール部40は、シール部40の剥離により一対の切断部22の周縁23が表面に現れている。
また、前記合成樹脂シート50の外表面側に、アンチスリップ性、美観、高級感の観点から、シート基材と同じ形状、サイズの別の不織布シートをさらに接着することもできる。
部分パックは、当然のことながら、図4〜6に示した形状に限定されず、顔の特定部位の形状に対応した形、例えば、円形、楕円形、ハート型、長方形、正方形、T字状等の幾何学的形状に設計することができる。
上記したように、第2実施形態の部分パック1は、合成樹脂シートの片面に不織布シートが接着されて裁断されたシート基材70からなっており、シート基材70の不織布シート同士が対向して配置され、その両不織布シートを上下の合成樹脂シート50が被覆され、且つ裁断された裁断部22の周縁23が剥離可能にシールされたシール部40を有する構造を備える化粧用シートである。以下、この様な構造の化粧用シートを「対向配置タイプ化粧用シート」という。
なお、部分パック1の素材である合成樹脂シート、不織布シートは、上記フェイスマスク1のそれと同じものであり、その製造方法も同じ方法であり、不織布シートに含浸させる化粧液も同じであるので、部分パック1の素材、製造方法及び化粧液の説明は省略する。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態であるクレンジングシートについて、図7及び8を参照しながら詳細に説明する。
前記クレンジングシートは、化粧品中の油分を除去するために、不織布シート等のシート基材に界面活性剤を含んだクレンジング液を含浸させたものである。従って、顔を化粧した化粧品を除去することから、クレンジングシートは、一般的に、顔の額、鼻及び顎等の何れの部位でも利用しやすい形状である長方形が用いられている。
図7はクレンジングシートの使用前の状態を示す平面図である。図8は、図7のA−A’の位置における横断面構造図である。
なお、前記クレンジングシートは、上記した部分パックの形状及び素材が同じであるので、同一符号を使用して説明する。
図7に示したクレンジングシート1は、合成樹脂シートの片面に不織布シートが接着されたシート基材からなっており、該合成樹脂シート50が不織布シートを被覆している構造を示している。クレンジングシート1の切断部22の周縁23は、ヒートシール等によりシールされてシール部40が形成されている。
図8の横断面図に示すように、シート基材70の不織布シート60に他の合成樹脂シート50′を被覆する構造となっている。そして、クレンジングシート1の切断部22の周縁23が、ヒートシール等によりシールされてシール部40が形成されていることが図8から分かる。
そして、前記部分パック1と同様に、合成樹脂シート50に不織布シート60が接着されたシート基材70からなっており、その接着の仕方は、全面接着又はポイント状の部分接着の何れのものでも良い。接着の手段としては、前記フェイスマスク1と同様に、接着剤によるもの、ヒートシールによるものが利用できる。又は、不織布シート片面に合成樹脂膜を形成したフィルムラミネート不織布シートもシート基材として使用できる。
なお、図7及び図8には、フェイスマスク1で示した一対の摘み部90が記載されていないが、前記クレンジングシート1の切断部22の周縁23に、フェイスマスク1と同様な一対の摘み部90を設けてもよい。一対の摘み部90を設けた方が、使用者が使用する際に、より簡単にクレンジングシート1を剥がしやすい。
ただし、フェイスマスク1及び部分パック1の摘み部90は、シールされていない一対のシート基材であるのに対して、クレンジングシート1の摘み部90は、シート基材70と他の合成樹脂シート50′から構成されている点で相違するが、シート基材70が裁断された裁断部22の周縁23の前記不織布シート60と前記他の合成樹脂シート50′が剥離可能にシールされているので、容易に剥がすことができる。
上記したように、第3実施形態のクレンジングシート1は、合成樹脂シートの片面に不織布シートが接着されて裁断されたシート基材からなっており、シート基材70の不織布シート60に同じ形状の他の合成樹脂シート50′が被覆され、且つ裁断された裁断部22の周縁23が剥離可能にシールされたシール部40を有する構造を備える化粧用シートである。以下、この様な構造の化粧用シートを「合成樹脂タイプ化粧用シート」という。
なお、クレンジングシート1の素材である合成樹脂シート、不織布シートは、上記フェイスマスク、部分パック1のそれと同じものとすることができるが、皮膚洗浄効果の観点から該不織布シートは、エンボスシートのように表面に細かい凹凸を形成したシート、皮脂などの汚れをトラップできるように開孔を有するシートとすることもできる。
製造方法のうち、シール条件については、シート基材と合成樹脂シートとを接着するので、界面接着性が高くなり、不織布シート同士を接着する場合より、弱めのシール条件を選定するのが好ましい。
具体的には、加圧プレスによる熱接着法では、シール温度は100〜140℃、加熱時間は0.5秒〜2秒、シール幅は2〜4mm程度とすることが出来る。
一方、超音波による接着法では、出力を1000〜1500W程度とすることが好ましい。
上記したように、化粧用シートには、第1の実施形態で示したフェイスマスク1の折り畳みタイプ化粧用シート、第2の実施形態で示した部分パック1の対向配置タイプ化粧用シート、そして、第3の実施形態で示したクレンジングシート1の合成樹脂タイプ化粧用シートの三種類の構造がある。折り畳みタイプ化粧用シートは、中心線から折り畳んで重ねられればフェイスマスク1に限定されるものではない。例えば、額の部分パックの形状が長方形であれば、中心線から折り畳んで重ねられるので、折り畳みタイプ化粧用シートの構造が採用できる。また、対向配置タイプ化粧用シートは、一対のものとして使用されなくとも、例えば、クレンジングシートのように化粧落としに複数の枚数が使用されるものは、対向配置タイプ化粧用シートの構造が採用できる。更に、合成樹脂タイプ化粧用シートは、一回の使用に一枚の化粧用シートが使用されることが多ければ、例えば、額と鼻を同時にパックできるT字形状の部分パックに合成樹脂タイプ化粧用シートの構造が採用できる。
第1実施形態のフェイスマスクの使用前の状態を示す平面図。 図1のA−A’の位置における横断面図。 フェイスマスクの裁断部の周縁のシール部を剥離して展開した状態を示す展開平面図。 第2実施形態の頬の部分パックの使用前の状態を示す平面図。 図4のA−A’の位置における横断面構造図。 使用時においてシール部を剥離して展開した状態を示す展開平面図。 第3実施形態のクレンジングシートの使用前の状態を示す平面図。 図7のA−A’の位置における横断面構造図。
符号の説明
1 フェイスマスク、部分パック、クレンジングシート
10 折り曲げ部
10′フェイスマスク1の中心線
22 フェイスマスクの裁断部
23 フェイスマスクの周縁
24 目の裁断部
25 目の周縁
26 口の裁断部
27 口の周縁
28 鼻の裁断部
29 鼻の周縁
40 シール部
50 合成樹脂シート
50′他の合成樹脂シート
60 不織布シート
70 シート基材
90 摘み部

Claims (44)

  1. 合成樹脂シートの片面にそれと同じ形状の不織布シートが接着されているシート基材が裁断されてなる化粧用シートであって、
    前記不織布シートが前記シート基材の対称軸で折り畳まれて面接触され、且つ前記合成樹脂シートにより被覆されており、該シート基材が裁断された裁断部の不織布シート同士の周縁を剥離可能にシールしたシール部を備えることを特徴とする化粧用シート。
  2. 前記不織布シートがパック化粧液で含浸されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧用シート。
  3. 更に、前記シート基材の裁断部の外周縁にシールされていない摘み部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の化粧用シート。
  4. 前記不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から成り、前記合成樹脂シートが非透水性であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の化粧用シート。
  5. 前記低融点の繊維がポリオレフィン繊維で、前記耐熱性を有する各種繊維がセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維であることを特徴とする請求項4に記載の化粧用シート。
  6. 前記低融点のポリオレフィン繊維が不織布シートの30〜90重量%範囲であることを特徴とする請求項5に記載の化粧用シート。
  7. 前記シール部の幅が2mm〜6mm範囲であることを特徴とする請求項6に記載の化粧用シート。
  8. 前記シール部をシールする操作条件は、熱接着において、加熱温度が100〜150℃の範囲で、加熱時間が0.5〜5秒範囲であり、又は、超音波接着において、出力が2000〜2500Wの範囲で、発振周波数が20kHzで、発振時間が0.5〜3秒の範囲であることを特徴とする請求項7に記載の化粧用シート。
  9. 前記不織布シートがフェイスマスクに用いられることを特徴とする請求項8に記載の化粧用シート。
  10. 前記不織布シート同士の周縁を剥離可能にシールした裁断部の一部にパック化粧液注入孔が設けられており、前記不織布シートがパック化粧液で含浸されていないことを特徴とする請求項1に記載の化粧用シート。
  11. 更に、前記シート基材の裁断部の外周縁にシールされていない摘み部を設けたことを特徴とする請求項10に記載の化粧用シート。
  12. 前記不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から成り、前記合成樹脂シートが非透水性であることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の化粧用シート。
  13. 前記低融点の繊維がポリオレフィン繊維で、前記耐熱性を有する各種繊維がセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維であることを特徴とする請求項12に記載の化粧用シート。
  14. 前記低融点のポリオレフィン繊維が不織布シートの30〜90重量%範囲であることを特徴とする請求項13に記載の化粧用シート。
  15. 前記シール部の幅が2mm〜6mm範囲であることを特徴とする請求項14に記載の化粧用シート。
  16. 前記シール部をシールする操作条件は、熱接着において、加熱温度が100〜150℃の範囲で、加熱時間が0.5〜5秒範囲であり、又は、超音波接着において、出力が2000〜2500Wの範囲で、発振周波数が20kHzで、発振時間が0.5〜3秒の範囲であることを特徴とする請求項15に記載の化粧用シート。
  17. 前記不織布シートがフェイスマスク又はクレンジングシートに用いられることを特徴とする請求項16に記載の化粧用シート。
  18. 更に、前記合成樹脂シートの外表面側に同じ形状の他の不織布シートが接着されていることを特徴とする請求項2又は請求項10に記載の化粧用シート。
  19. 合成樹脂シートの片面にそれと同じ形状の不織布シートが接着されているシート基材が裁断されてなる化粧用シートであって、
    一対の前記シート基材の不織布シート同士が対向して配置され且つ不織布シートが前記合成樹脂シートにより被覆されており、該シート基材が裁断された裁断部の不織布シート同士の周縁を剥離可能にシールしたシール部を備えることを特徴とする化粧用シート。
  20. 前記不織布シートがパック化粧液で含浸されていることを特徴とする請求項19に記載の化粧用シート。
  21. 更に、前記シート基材の裁断部の外周縁にシールされていない摘み部を設けたことを特徴とする請求項20に記載の化粧用シート。
  22. 前記不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から成り、前記合成樹脂シートが非透水性であることを特徴とする請求項20又は請求項21に記載の化粧用シート。
  23. 前記低融点の繊維がポリオレフィン繊維で、前記耐熱性を有する各種繊維がセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維であることを特徴とする請求項22に記載の化粧用シート。
  24. 前記低融点のポリオレフィン繊維が不織布シートの30〜90重量%範囲であることを特徴とする請求項23に記載の化粧用シート。
  25. 前記シール部の幅が2mm〜6mm範囲であることを特徴とする請求項23に記載の化粧用シート。
  26. 前記シール部をシールする操作条件は、熱接着において、加熱温度が100〜150℃の範囲で、加熱時間が0.5〜5秒範囲であり、又は、超音波接着において、出力が2000〜2500Wの範囲で、発振周波数が20kHzで、発振時間が0.5〜3秒の範囲であることを特徴とする請求項25に記載の化粧用シート。
  27. 前記不織布シートが部分パック又はクレンジングシートに用いられることを特徴とする請求項26に記載の化粧用シート。
  28. 前記不織布シート同士の周縁を剥離可能にシールした裁断部の一部にパック化粧液注入孔が設けられており、前記不織布シートがパック化粧液で含浸されていないことを特徴とする請求項19に記載の化粧用シート。
  29. 更に、前記シート基材の裁断部の外周縁にシールされていない摘み部を設けたことを特徴とする請求項28に記載の化粧用シート。
  30. 前記不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から成り、前記合成樹脂シートが非透水性であることを特徴とする請求項28又は請求項29に記載の化粧用シート。
  31. 前記低融点の繊維がポリオレフィン繊維で、前記耐熱性を有する各種繊維がセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維であることを特徴とする請求項30に記載の化粧用シート。
  32. 前記低融点のポリオレフィン繊維が不織布シートの30〜90重量%範囲であることを特徴とする請求項31に記載の化粧用シート。
  33. 前記シール部の幅が2mm〜6mm範囲であることを特徴とする請求項31に記載の化粧用シート。
  34. 前記シール部をシールする操作条件は、熱接着において、加熱温度が100〜150℃の範囲で、加熱時間が0.5〜5秒範囲であり、又は、超音波接着において、出力が2000〜2500Wの範囲で、発振周波数が20kHzで、発振時間が0.5〜3秒の範囲であることを特徴とする請求項33に記載の化粧用シート。
  35. 前記不織布シートが部分パック又はクレンジングシートに用いられることを特徴とする請求項34に記載の化粧用シート。
  36. 更に、前記合成樹脂シートの外表面側に同じ形状の他の不織布シートが接着されていることを特徴とする請求項20又は請求項28に記載の化粧用シート。
  37. 合成樹脂シートの片面にそれと同じ形状の不織布シートが接着されているシート基材が裁断されてなる化粧用シートであって、
    前記シート基材の不織布シートが同じ形状の他の合成樹脂シートにより被覆されており、前記シート基材が裁断された裁断部の前記不織布シートの周縁と前記他の合成樹脂シートの周縁を剥離可能にシールしたことを特徴とする化粧用シート。
  38. 前記不織布シートがパック化粧液で含浸されていることを特徴とする請求項37に記載の化粧用シート。
  39. 更に、前記シート基材の裁断部の外周縁にシールされていない摘み部を設けたことを特徴とする請求項38に記載の化粧用シート。
  40. 前記不織布シートが低融点の繊維と耐熱性を有する各種繊維よりなる群から選ばれた少なくとも1種の繊維から成り、前記合成樹脂シートが非透水性であることを特徴とする請求項38又は請求項39に記載の化粧用シート。
  41. 前記低融点の繊維がポリオレフィン繊維で、前記耐熱性を有する各種繊維がセルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアクリル酸系繊維、ポリ乳酸繊維又はポリウレタン繊維であることを特徴とする請求項40に記載の化粧用シート。
  42. 前記シール部の幅が2〜4mmの範囲であることを特徴とする請求項41に記載の化粧用シート。
  43. 前記シール部を熱接着する操作条件は、加熱温度が100〜140℃で、加熱時間が0.5〜2秒の範囲であることを特徴とする請求項42に記載の化粧用シート。
  44. 前記不織布シートが部分パック又はクレンジングシートに用いられることを特徴とする請求項43に記載の化粧用シート。
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