JP2003265230A - ゲルシート包装体及びその製造方法 - Google Patents

ゲルシート包装体及びその製造方法

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JP2003265230A
JP2003265230A JP2002070993A JP2002070993A JP2003265230A JP 2003265230 A JP2003265230 A JP 2003265230A JP 2002070993 A JP2002070993 A JP 2002070993A JP 2002070993 A JP2002070993 A JP 2002070993A JP 2003265230 A JP2003265230 A JP 2003265230A
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sheet
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sheets
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JP2002070993A
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Takashi Azuma
孝 東
Shinichi Wakamatsu
慎一 若松
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、生体貼付用ゲルシートを保持シー
ト上に損傷させることなく所定位置に確実に付着させた
状態に包装しておくことができると共に生体貼付用ゲル
シートを包装袋内から簡単に且つ確実に取り出すことが
できるゲルシート包装体を提供する。 【解決手段】 本発明のゲルシート包装体Aは、折曲部
11が形成された保持シート1上に一対の生体貼付用ゲル
シート2、2が上記折曲部11を対称軸として線対称に付
着されていると共に、上記保持シート1を上記折曲部11
から二つ折りすることにより上記一対の生体貼付用ゲル
シート2、2を腹合せ状に重ね合わせた上で包装袋3内
に密封しているので、一対の生体貼付用ゲルシートは、
二つ折りされた保持シートによって挟まれた状態に保護
されており、ゲルシート包装体に加えられる外力によっ
て破損したりすることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体貼付用ゲルシ
ートを損傷なく包装することができると共に生体貼付用
ゲルシートを簡単に且つ確実に取り出すことができるゲ
ルシート包装体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、女性が顔の手入れをするため
にパック剤が用いられてきた。このようなパック剤とし
ては、通常、皮膚の新陳代謝を促進する成分や保湿成分
等を配合したゲル体からなる液体含有率の高い生体貼付
用ゲルシートの一面にこのゲル体を保型するために織布
や不織布等の基材が積層一体化されていると共に他面に
は生体貼付用ゲルシート表面を全面的に被覆する合成樹
脂フィルムが剥離可能に積層されてなり、包装袋内に密
封された状態で販売されている。
【0003】しかしながら、上記パック剤は、生体表
面、特に顔に貼付させて用いられることから、生体貼付
用ゲルシートの生体表面に対する粘着力はそれ程大きい
ものではなく、生体貼付用ゲルシートによっては、粘着
力が殆どなく、生体貼付用ゲルシートを生体表面に沿っ
て極めて高度に密着させると共にこの生体貼付用ゲルシ
ート表面に滲み出してきた液体成分の生体表面に対する
吸着力を利用することによって生体表面に付着させるも
のもある。
【0004】従って、保管、輸送中にパック剤を包装し
ている包装体に外力が加わった場合には、上記生体貼付
用ゲルシート上に剥離可能に積層させている合成樹脂フ
ィルムが生体貼付用ゲルシート表面から容易にずれてし
まって生体貼付用ゲルシートが露出した状態となってし
まうことがあり、このように生体貼付用ゲルシート表面
が露出してしまうと、包装袋内面に生体貼付用ゲルシー
トが不測に付着してしまって包装袋内から取り出しにく
くなったり或いは使用できないことがあるといった問題
点があった。
【0005】又、上述したように、生体貼付用ゲルシー
ト表面に滲み出してきた液体成分の生体表面に対する吸
着力によって生体表面に付着させる形態のパック剤にあ
っては、その生体表面への密着性を向上させるために生
体貼付用ゲルシートの一面に基材を積層させないものも
ある。
【0006】このような形態のパック剤にあっては、生
体貼付用ゲルシートを合成樹脂シート上に付着させると
共に、生体貼付用ゲルシートの表面に生体貼付用ゲルシ
ート表面を全面的に被覆する合成樹脂フィルムが剥離可
能に積層されてなる。
【0007】しかしながら、上記の如き形態では、生体
貼付用ゲルシートに外力が加わると、生体貼付用ゲルシ
ート表面を被覆している合成樹脂フィルムがずれるだけ
でなく、生体貼付用ゲルシートがこれを付着させている
合成樹脂保持シート上からずれてしまうこともあり、上
記問題点はより深刻なものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生体貼付用
ゲルシートを保持シート上に損傷させることなく所定位
置に確実に付着させた状態に包装しておくことができる
と共に生体貼付用ゲルシートを包装袋内から簡単に且つ
確実に取り出すことができるゲルシート包装体及びその
製造方法を提供する。
【0009】
【課題を解決する手段】請求項1に記載のゲルシート包
装体は、折曲部が形成された保持シート上に一対の生体
貼付用ゲルシートが上記折曲部を対称軸として線対称に
付着されていると共に、上記保持シートを上記折曲部か
ら二つ折りすることにより上記一対の生体貼付用ゲルシ
ートを腹合せ状に重ね合わせた上で包装袋内に密封して
いることを特徴とする。
【0010】又、請求項2に記載のゲルシート包装体
は、請求項1に記載のゲルシート包装体において、一対
の生体貼付用ゲルシートの対向面同士が全面的に互いに
密着していることを特徴とする。
【0011】そして、請求項3に記載のゲルシート包装
体は、請求項1又は請求項2に記載のゲルシートにおい
て、保持シートの折曲部の上下部の夫々に該保持シート
の折曲部における長さ方向の中央部に切り込み部を形成
することによって一対のヒンジ部を形成していることを
特徴とする。
【0012】更に、請求項4に記載のゲルシート包装体
は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のゲルシ
ート包装体において、保持シートの折曲部を包装袋の開
封部に対向させていることを特徴とする
【0013】最後に、請求項5に記載のゲルシート包装
体の製造方法は、合成樹脂シート上にゲル溶液を塗布
し、このゲル溶液を固化させてゲル体固化層を形成し、
このゲル体固化層を、仮想線を対称軸として線対称状に
一対の生体貼付用ゲルシートが残存するように打ち抜い
た後、上記合成樹脂シートにおける仮想線部分に折曲加
工によって折曲部を形成して保持シートを得、この保持
シートを上記折曲部を中心にして二つ折りして上記一対
の生体貼付用ゲルシートを腹合せ状に重ね合わせた上で
包装袋内に密封することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明のゲルシート包装体は、その一対の生体
貼付用ゲルシートが二つ折りされた保持シート内面間に
保護された状態で包装袋内に収納されており、生体貼付
用ゲルシートはゲルシート包装体に加えられる外力によ
って損傷することはない。
【0015】しかも、上記ゲルシート包装体内の一対の
生体貼付用ゲルシートは、腹合せ状に重なり合った状態
で包装袋内に収納されていることから、一方の生体貼付
用ゲルシートが他方の生体貼付用ゲルシートの外周縁上
に跨がった状態となって、一方の生体貼付用ゲルシート
が他方の生体貼付用ゲルシートの外周縁によって厚み方
向に剪断応力が加えられたり、生体貼付用ゲルシートに
不均一な外力が加わるといったことはなく、よって、本
発明のゲルシート包装体内に包装された一対の生体貼付
用ゲルシートは、破断等の損傷を受けることなく安定し
た状態に包装されている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のゲルシート包装体の一例
を図面を参照しつつ説明する。ゲルシート包装体Aの保
持シート1は、図1乃至図3に示したように、一定厚み
を有する平面横長長方形状の合成樹脂シートから形成さ
れ、その左右方向の中央部には保持シート1を左右方向
に二つ折りするための折曲部11が保持シート1の上下方
向の全長に亘って上下方向に指向した状態に形成されて
いる。
【0017】そして、上記保持シート1の折曲部11に
は、その上下端部に短い切り込み部11a 、11a を、その
中央部に長い切り込み部11b を形成することによって、
その上下部に一対のヒンジ部111 、111 が形成されてい
る。上記折曲部11の上下端部の切り込み部11a 、11a の
夫々は、上記保持シート1の上下端面に夫々開口し且つ
その開口部に向かって徐々に広幅となるように形成され
ている。なお、上記切り込み部11a 、11b は、図1のよ
うな幅を持たせたものである必要はなく、スリット状で
あってもよい。
【0018】しかして、上記保持シート1は、その折曲
部11のヒンジ部111 、111 を中心にして左右方向に二つ
折り可能に形成され、上記ヒンジ部111 、111 を中心に
して左右方向に二つ折りすると、上記保持シート1は、
その折曲部11を境にした保持シート1の左半部からなる
左側シート片1aと保持シートAの右半部からなる右側シ
ート片1bとが互いに完全に重なり合った状態となるよう
に構成されている。
【0019】又、上記保持シート1を構成する合成樹脂
シートとしては、生体貼付用ゲルシート2をこれに加わ
る外力から保護できる程度の機械的強度を保持し且つ生
体貼付用ゲルシート2を破損させることなく剥離可能な
ものであれば、特に限定されず、例えば、ポリエチレン
テレフタレートシート、ポリエチレンシート、ポリプロ
ピレンシート等の合成樹脂シートが挙げられ、この中で
も、ゲルシート包装体A内からゲルシート抱持体9を取
り出した際に保持シート1の左右シート片1a、1bの対向
内面間に収納したゲルシート2、2の状態が一目見て分
かるように透明又は半透明な合成樹脂シートが好まし
い。
【0020】そして、上記保持シート1における後述す
る生体貼付用ゲルシート2の付着面には、保持シート1
と生体貼付用ゲルシート2との剥離性を調整するため
に、シリコンコート加工、親水性加工、エンボス加工、
コロナ放電加工等が施されていてもよい。
【0021】更に、上記保持シート1上には、図1に示
したように、一対の一定厚みを有する生体貼付用ゲルシ
ート2、2が上記折曲部11を対称軸として線対称状に剥
離可能に付着されている。
【0022】上記生体貼付用ゲルシート2としては、生
体表面、即ち、人の顔、肩部、脚部、肘部、踵部、腰部
等の人体の皮膚表面への粘着力が僅かにあるか或いは殆
どなく、生体貼付用ゲルシート2を生体表面に沿って変
形させつつ密着させると、生体貼付用ゲルシート2の表
面に滲み出してきた液体成分の生体表面への吸着力によ
って生体表面に付着可能な水分を含んだゲル体からなる
シートが用いられる。
【0023】よって、上記生体貼付用ゲルシート2は、
上記保持シート1上に付着した状態において、その面方
向に外力が加わると、ちぎれ等の破損を発生させること
なく保持シート1上をその面方向に容易にずれるといっ
た特性を有するものである。
【0024】又、上記生体貼付用ゲルシート2には、使
用目的に応じて、血行を向上させるための有効成分、肌
の潤いを向上させる保湿成分、肌を白くする美白成分等
の有効成分が適宜選択されて含有されていてもよい。
【0025】更に、上記生体貼付用ゲルシート2には、
機械的強度を向上させて取り扱い性を向上させるため
に、その一部或いは全体に編織布や不織布等の布状基材
を内在させてあってもよい。
【0026】そして、図4に示したように、上記折曲部
11を対称軸として線対称状に一対の生体貼付用ゲルシー
ト2、2が付着されてなる保持シート1をその折曲線11
のヒンジ部111 、111 を中心にして二つ折りして、上記
一対の生体貼付用ゲルシート2、2をそれらの対向面同
士が全面的に密着した腹合せ状に重ね合わせてなるゲル
シート抱持体9をその保持シート1の折曲部11が包装袋
3の開封部に対向した状態に包装袋3内に密封すること
によってゲルシート包装体Aが形成されている(図5参
照)。
【0027】なお、上記包装袋3は、上記生体貼付用ゲ
ルシート2の水分が蒸散しないように水蒸気バリア性を
有するものであればよく、例えば、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンからなる包装袋、合成
樹脂シートの一面にアルミニウム、アルミナ、シリコン
等を蒸着させた蒸着合成樹脂シートからなる包装袋、合
成樹脂シートの一面にアルミニウム箔を積層一体化させ
た合成樹脂積層シートからなる包装袋等が挙げられる。
【0028】そして、上記包装袋3の水蒸気透過度とし
ては、40℃、相対湿度差90%RHで2.0g/(m
2 ・24h)以下が好ましく、1.0g/(m2 ・24
h)以下がより好ましい。
【0029】又、図6に示したように、上記一対の生体
貼付用ゲルシート2、2上にカバーフィルム21、21を剥
離可能に積層させて生体貼付用ゲルシート2、2の露出
端面を全面的に被覆しておき、上記一対の生体貼付用ゲ
ルシート2、2を上記カバーフィルム21、21を介して腹
合せ状に重ね合わせたものであってもよい。
【0030】上記カバーフィルム21は、生体貼付用ゲル
シート2の露出端面を全面的に被覆できる形状であれ
ば、特に限定されないが、製造上の利点から、生体貼付
用ゲルシート2、保持シート1の左右シート片1a、1b又
は保持シート1と同一形状、同一大きさのものが好まし
く、生体貼付用ゲルシート2と同一形状、同一大きさの
ものがより好ましい。
【0031】なお、上記カバーフィルム21、21として
は、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の合成樹脂フィ
ルムの他に、不織布、編織布等が挙げられる。
【0032】このように、上記ゲルシート包装体A内の
一対の生体貼付用ゲルシート2、2は、保持シート1に
おける左側シート片1aと右側シート片1bとによって挟ま
れた状態に保護されており、ゲルシート包装体Aに外力
が加わっても、上記生体貼付用ゲルシート2、2に加わ
る外力は保持シート1によって分散され、上記生体貼付
用ゲルシート2、2に部分的に大きな外力が加わって生
体貼付用ゲルシート2、2が破損したりすることはな
い。
【0033】又、上記保持シート1は、その左右シート
片1a、1bが折曲部11の上下一対のヒンジ部111 、111 に
よって連結されていることから、左右シート片1a、1b同
士が面方向に互いにずれるといったことはなく、よっ
て、左右シート片1a、1bの夫々に付着した一対の生体貼
付用ゲルシート2、2間にずれ応力が加わるといったこ
ともない。
【0034】更に、上記一対の生体貼付用ゲルシート
2、2は腹合せ状に重ね合わせられ、即ち、厚み方向に
合致させた状態で重ね合わせられていることから、一方
の生体貼付用ゲルシート2が他方の生体貼付用ゲルシー
ト2の外周縁上に跨がった状態となって、一方の生体貼
付用ゲルシート2が他方の生体貼付用ゲルシート2の外
周縁によって厚み方向に剪断応力が加えられたり、生体
貼付用ゲルシート2に不均一な外力が加わって、生体貼
付用ゲルシート2が破損したりすることはない。
【0035】しかも、上記一対の生体貼付用ゲルシート
2、2は、それらの対向面同士を全面的に密着させて重
ね合わせられた状態で保持シート1の左右シート片1a、
1b上に付着させられていることから、時間経過に伴って
生体貼付用ゲルシート2が保持シート1上から離脱して
離脱部分において皺になったりするといったことはな
く、よって、上記生体貼付用ゲルシート2、2を保持シ
ート1の左右シート片1a、1b上において皺を発生させる
ことなく美麗な状態に包装袋3内に包装しておくことが
できる。
【0036】又、上記保持シート1は、その折曲部11の
上下端部及び中央部に切り込み部を形成することによっ
て折曲部11の上下部にヒンジ部111 、111 を形成してい
ることから、上記保持シート1の折曲部11は折曲性に優
れており、よって、上記保持シート1は、その二つ折り
状態を包装袋3内において確実に維持し、保持シート1
の左右シート片1a、1bの対向面間に収納している生体貼
付用ゲルシート2、2を確実に保護している。
【0037】以上のように、上記ゲルシート包装体A内
に包装された一対の生体貼付用ゲルシート2、2には、
互いにずれる方向へのずれ応力が加わったり或いは部分
的に大きな外力が加わるといったこともなく、よって、
上記生体貼付用ゲルシート2、2は、ゲルシート包装体
A内において、上記保持シート1上の所定位置に付着し
た状態を確実に維持し、そして、不測に破損することも
ない。
【0038】次に、上記ゲルシート包装体の製造方法に
ついて説明する。上記ゲルシート包装体の製造方法とし
ては、特に限定されるものではなく、例えば、以下のよ
うな製造方法を挙げることができる。
【0039】即ち、平面横長長方形状の合成樹脂シート
4上にゲル溶液を全面的に一定厚みで塗布した後、この
ゲル溶液を所定時間だけ放置するなどしてゲル溶液を固
化させ、合成樹脂シート4上にゲル体固化層5を形成す
る。
【0040】そして、図7及び図8に示したように、上
記合成樹脂シート4上に一定厚みのゲル体固化層5が積
層一体化されたゲル体積層体6をその長さ方向を送り込
み方向に合致させた状態でゲル体切断装置Bに送り込
み、このゲル体切断装置Bによって、上記ゲル体積層体
4のゲル体固化層5から、ゲル体積層体6の送り込み方
向に直交し且つ送り込み方向に所定間隔を存する二本の
仮想線7a、7bにおいて、上記仮想線7aを対称軸とする線
対称状の一対の生体貼付用ゲルシート2、2を一組とし
たものを仮想線7aに沿って二組、そして、上記仮想線7b
を対称軸とする線対称状の一対の生体貼付用ゲルシート
2、2を一組としたものを仮想線7bに沿って二組、残存
するように同時に打ち抜き、つまり、合成樹脂シート4
上に合計四組の生体貼付用ゲルシート2、2・・・が合
成樹脂シート4の長さ方向及び幅方向に互いに所定間隔
を存した状態に残存するように打ち抜いてゲル打抜積層
体7を製造する。
【0041】続いて、上記ゲル打抜積層体7を合成樹脂
シート切断装置Cに送り込んで、上記ゲル打抜積層体7
の合成樹脂シート4を互いに隣接する一組の生体貼付用
ゲルシート2、2・・・間において平面縦長長方形状に
切断し、これと同時に、平面縦長長方形状に切断された
合成樹脂シート4の仮想線7a、7b部分に折曲加工によっ
て折曲部11を形成して保持シート1を形成し、保持シー
ト1上に折曲部11を対称軸として線対称状に一対の生体
貼付用ゲルシート2、2が付着されてなるゲルシート積
層体8を形成する(図9参照)。
【0042】なお、上記折曲加工は、上記平面縦長長方
形状に切断された合成樹脂シート4における仮想線7a、
7b部分の上下端部に短い切り込み部11a 、11a を、中央
部に長い切り込み部11b を形成することによって、折曲
部11の上下部に一対のヒンジ部111 、111 を形成するこ
とにより行われる。
【0043】そして、上記ゲルシート積層体8の保持シ
ート1をその折曲部11のヒンジ部111 、111 を中心にし
てゲルシート積層体8の送り込み方向に二つ折りして一
対の生体貼付用ゲルシート2、2を腹合せ状に重ね合わ
せてゲルシート抱持体9を形成する。
【0044】しかる後、上記ゲルシート抱持体9をその
保持シート1の折曲部11を包装袋3の開封部に対向させ
た状態に包装袋3内に収納、密封することによってゲル
シート包装体Aを製造するものである。
【0045】なお、上記一対の生体貼付用ゲルシート
2、2上にカバーフィルム21、21を剥離可能に積層させ
る場合には、上記ゲル体積層体7のゲル体固化層5上に
合成樹脂フィルムを全面的に密着させた状態に積層させ
ておき、ゲル体固化層5を合成樹脂フィルムと共に打ち
抜いてカバーフィルム21を形成すればよい。
【0046】続いて、上記ゲルシート包装体Aの使用要
領について説明する。先ず、図10に示したように、ゲ
ルシート包装体Aの包装袋3をその開封部31から開封
し、この包装袋3の開封部31に対向している保持シート
1の折曲部11近傍外面を、例えば、親指と人指し指とで
把持してゲルシート抱持体9を包装袋3内から取り出
す。
【0047】この時、上記保持シート1における互いに
対向した状態の左右シート片1a、1bは、折曲部11の上下
部に形成された一対のヒンジ部111 、111 によって連結
され且つ互いに面方向にずれるのが規制されていること
から、上記ゲルシート抱持体9を包装袋3から引き出す
際に、二つ折りされた保持シート1の左右シート片1a、
1bの対向面間に収納された一対の生体貼付用ゲルシート
2、2にそれらの面方向のずれ応力が加わることはな
く、よって、生体貼付用ゲルシート2、2が破損した
り、或いは、生体貼付用ゲルシート2、2が、これを付
着させている保持シート1の左右シート片1a、1b上から
ずれしまって、生体貼付用ゲルシート2、2の一部又は
全部が左右シート片1a、1b上から脱落してしまうといっ
たことはない。
【0048】又、上記生体貼付用ゲルシート2、2は、
二つ折りされた保持シート1の左右シート片1a、1bの対
向面間に保護された状態となっていることから、ゲルシ
ート抱持体9を包装袋3内から取り出す際に、生体貼付
用ゲルシート2、2を誤って傷つけたり或いは破損させ
たりすることはない。
【0049】しかる後、二つ折りされた保持シート1を
その折曲部11のヒンジ部111 、111から左右方向に展開
して、保持シート1の左右シート片1a、1b上に付着させ
ている生体貼付用ゲルシート2、2を露出させた状態と
する。
【0050】そして、生体貼付用ゲルシート2、2上に
カバーフィルム21、21を剥離可能に積層している場合に
は、このカバーフィルム21、21を除去した後、生体貼付
用ゲルシート2、2を保持シート1上から剥離させ、生
体貼付用ゲルシート2、2を所望の生体表面に沿って密
着させると共に生体貼付用ゲルシート2、2表面に滲み
出した液体成分の生体表面への吸着力によって、生体貼
付用ゲルシート2、2を生体表面に確実に貼付させ、生
体貼付用ゲルシート2、2内に有効成分を含有させてい
る場合には、この有効成分を経皮吸収させることができ
る。
【0051】上記実施例では、保持シート1の折曲部11
の上下部に一対のヒンジ部111 、111 を形成した場合を
説明したが、図11に示したように、折曲部11にヒンジ
部111 、111 を形成することなく、保持シート1の折曲
部11にその上下方向の全長に亘って折曲部11に沿って切
り込み部112 を断続的に形成したものであってもよい。
なお、図1の構成と同一構成部分については同一符号を
付してその説明を省略する。
【0052】又、上記実施例では、保持シート1の左右
シート片1a、1bを互いに同一形状、同一大きさに形成し
た場合を説明したが、図12及び図13に示したよう
に、保持シート1の左側シート片1aにおける左下隅部に
切り込み部12a 及び凸部13a を形成する一方、右側シー
ト片1bにおける右下隅部にも切り込み部12b 及び凸部13
b を形成し、上記保持シート1をその折曲部11を中心に
して二つ折りして左右シート片1a、1b同士を互いに重ね
合わせた際に、上記保持シート1の左右シート片1a、1b
の凸部13a 、13b が互いにずれた状態で且つ切り込み部
12a 、12b から突出するように構成しておいてもよい。
なお、図1の構成と同一構成部分については同一符号を
付してその説明を省略する。
【0053】このように構成しておくと、上記保持シー
ト1の左右シート片1a、1bの凸部13a 、13b を把持して
互いに離間する方向に変位させることによって、二つ折
り状態の保持シート1を左右方向に展開して生体貼付用
ゲルシート2、2を露出させて生体貼付用ゲルシートを
簡単に且つ確実に取り出すことができる。
【0054】
【実施例】(実施例1)スクワラン1.0重量部、非イ
オン系界面活性剤0.5重量部及び精製水71.7重量
部を反応容器中に供給して乳化させた。更に、この反応
容器内に反応溶液を50℃に加熱保持しながら、ポリア
クリル酸ソーダ(重量平均分子量:約400万)3.5
0重量部、ジプロピレングリコール10.0重量部、合
成ケイ酸アルミニウム2.3重量部及びポリエチレング
リコール(重合度:1000)5.0重量部を供給して
均一に混合して粘ちょうな液体を得た。そして、この粘
ちょうな液体に、酒石酸1.8重量部を精製水4.2重
量部に溶解させた溶液を添加して均一に混合してゲル溶
液を得た。
【0055】そして、平面横長長方形状の厚さ100μ
mのポリエチレンテレフタレートシート上に上記ゲル溶
液を厚さ2mmで全面的に塗布した後、この塗布された
ゲル溶液上に目付量が17g/m2 の織布を皺にならな
いように全面的に被せ、この織布を全面的にゲル溶液中
に進入させた。
【0056】しかる後、上記ゲル溶液上に厚み12μm
のポリエチレンテフタレートシートを全面的に被覆し、
このポリエチレンテレフタレートシート上からプレス板
を用いて上下方向から押圧し、その状態で24時間放置
してゲル溶液を固化させ、ゲル体固化層を形成した後、
プレス板と厚み12μmのポリエチレンテレフタレート
シートを除去して、厚み100μmのポリエチレンテフ
タレートシート上に厚み888μmのゲル体固化層が全
面的に積層一体化してなるゲル体積層体を得た。
【0057】なお、上記ゲル体固化層にその面方向に外
力を加えると、上記ゲル体固化層は破損することなく上
記ポリエチレンテレフタレートシート上において容易に
ずれた。
【0058】そして、上記ゲル体積層体のゲル体固化層
から、ポリエチレンテレフタレートシートにおける左右
方向の中央部に仮想した仮想線を対称軸とした線対称状
の一対の生体貼付用ゲルシート2、2が残存するように
打ち抜くと共に、上記ポリエチレンテレフタレートシー
トの仮想線部分に折曲加工を施して折曲部を形成して保
持シート1を形成し、保持シート1上に折曲線を対称軸
として線対称状に一対の生体貼付用ゲルシート2、2が
付着してなる図1に示したようなゲルシート積層体を得
た。
【0059】なお、上記折曲加工としては、上記ポリエ
チレンテレフタレートシートにおける仮想線部分の上下
端部に短い長さの小幅な切り込み部11a 、11a を、中央
部に長い長さで且つ一定の小幅な切り込み部11b を形成
することによって、上下部に一対のヒンジ部111 、111
が形成された折曲部11を形成した。上記上下端部の切り
込み部11a 、11a の夫々は、上記ポリエチレンテレフタ
レートシートの上下端面の夫々に開口し且つその開口部
に向かって徐々に広幅となるように形成した。
【0060】しかる後、上記ゲルシート積層体をその保
持シート1の折曲部11のヒンジ部111 、111 を中心にし
て二つ折りして、上記一対の生体貼付用ゲルシート2、
2を腹合せ状に重ね合わせてゲルシート抱持体9を形成
し、このゲルシート抱持体9をその折曲部11が包装袋3
の開封部31に対向した状態に包装体3内に密封して図5
に示したようなゲルシート包装体Aを得た。
【0061】なお、上記包装袋3としては、厚さ12μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムと厚さ9μm
のアルミニウム箔と厚さ40μmのポリプロピレンフィ
ルムとをこの順に積層一体化させてなり且つ上記ゲルシ
ート抱持体9よりも一回り大きな大きさを有する平面縦
長長方形状の積層シートを二枚、ポリプロピレンフィル
ム面が内側となるように重ね合わせる共に、それら積層
シートの対向する四方外周縁部をヒートシールすること
によって形成されたものを用いた。
【0062】(実施例2)実施例1で作製したゲル体積
層体のゲル体固化層上の全面に厚さ30μmの高密度ポ
リエチレンフィルムを密着状態に積層させて、上記ゲル
体固化層を上記高密度ポリエチレンフィルムと共に打ち
抜いたこと、折曲部11に形成した切り込み部11a 、11a
の基端部及び切り込み部11b に幅を持たせることなくス
リット状に形成したこと以外は実施例1と同様にしてゲ
ルシート包装体を得た(図6及び図14参照)。
【0063】(実施例3)実施例1で作製したゲル体積
層体のゲル体固化層上に厚さ30μmの高密度ポリエチ
レンフィルムを全面に亘って密着状態に積層させて、上
記ゲル体固化層を上記高密度ポリエチレンフィルムと共
に打ち抜いたこと、折曲部11に形成した切り込み部11a
、11a の基端部及び切り込み部11b に幅を持たせるこ
となくスリット状に形成したこと、保持シート1におけ
る折曲部11を境にした左半部からなる左側シート片1aに
おける左下隅部に切り込み部12a 及び凸部13a を形成す
る一方、折曲部11を境にした右半部からなる右側シート
片1bにおける右下隅部に切り込み部12b 及び凸部13b を
形成し、上記保持シート1をその折曲部11のヒンジ部11
1 、111 を中心にして二つ折りして左右シート片1a、1b
同士を互いに重ね合わせた際に、上記保持シート1の左
右シート片1a、1bの凸部13a 、13b が互いにずれた状態
で且つ切り込み部12a 、12b から突出するように構成し
たこと以外は実施例1と同様にしてゲルシート包装体を
得た(図6、図12及び図13参照)。
【0064】(比較例1)実施例1で作製したゲルシー
ト積層体において折曲部を形成しなかったものを二つ折
りすることなく包装袋3内に密封したこと以外は実施例
1と同様にしてゲルシート包装体を得た。
【0065】(比較例2)実施例2で作製したゲルシー
ト積層体において折曲部を形成しなかったものを二つ折
りすることなく包装袋3内に密封したこと以外は実施例
1と同様にしてゲルシート包装体を得た。
【0066】上記ゲルシート包装体の取り扱い性を下記
に示した要領で測定し、その結果を表1に示した。
【0067】(取り扱い性)ゲルシート包装体を使用し
た際の表1の各評価項目について、女性パネラー10名
が表2に示した評価基準に基づいて評価した。表1に
は、女性パネラー10名の各評価項目毎の合計点数(満
点50点)を示した。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】実施例1のゲルシート包装体では、ゲルシ
ート抱持体9を包装袋3から取り出す際、生体貼付用ゲ
ルシート2が保持シート1の所定位置に付着しており所
定位置からずれたりすることはなく、ゲルシート抱持体
9を生体貼付用ゲルシート2を破損させることなく円滑
に且つ確実に取り出すことができた。
【0071】実施例2のゲルシート包装体では、一対の
生体貼付用ゲルシート2、2間に高密度ポリエチレンフ
ィルムからなるカバーフィルムが介在していることか
ら、ゲルシート抱持体9を円滑に左右方向に展開して生
体貼付用ゲルシート2、2を簡単に取り出すことができ
た。
【0072】実施例3のゲルシート包装体では、保持シ
ート1に凸部13a 、13b が突出されているので、上記凸
部13a 、13b を互いに離間する方向に変位させることに
よって、ゲルシート抱持体9を円滑に左右方向に展開し
て生体貼付用ゲルシート2、2を簡単に取り出すことが
できた。
【0073】比較例1のゲルシート包装体では、生体貼
付用ゲルシート2がポリエチレンテレフタレートシート
上でずれており、保持シート1を包装袋3内から取り出
す際に、生体貼付用ゲルシート2が包装袋3内面に貼付
した状態となってしまって、生体貼付用ゲルシート2を
包装袋3内から取り出すのに手間がかかった。
【0074】比較例2のゲルシート包装体では、比較例
1のゲルシート包装体ほどではないが、生体貼付用ゲル
シート2がポリエチレンテレフタレートシート上でずれ
ており、ゲルシート抱持体9を包装袋3内から取り出す
のに手間がかかった。
【0075】
【発明の効果】請求項1に記載のゲルシート包装体は、
折曲部が形成された保持シート上に一対の生体貼付用ゲ
ルシートが上記折曲部を対称軸として線対称に付着され
ていると共に、上記保持シートを上記折曲部から二つ折
りすることにより上記一対の生体貼付用ゲルシートを腹
合せ状に重ね合わせた上で包装袋内に密封していること
を特徴とするので、一対の生体貼付用ゲルシートは、二
つ折りされた保持シートによって挟まれた状態に保護さ
れており、ゲルシート包装体に加えられる外力によって
破損したりすることはない。
【0076】そして、上記一対の生体貼付用ゲルシート
は、腹合せ状に、即ち、平面視において合致した状態に
重ね合わせられていることから、一方の生体貼付用ゲル
シートが他方の生体貼付用ゲルシートの外周縁によって
厚み方向に剪断応力を受けたり或いは生体貼付用ゲルシ
ートに不均一な外力が加えられることはなく、一対の生
体貼付用ゲルシートは、破損することなく安定的に包装
袋内に包装されている。
【0077】又、上記一対の生体貼付用ゲルシートは、
包装袋内から取り出されるに際し、二つ折りされた保持
シートの対向面間に保持された状態で取り出されるの
で、保持シート上の所定位置に付着した状態を確実に維
持し、よって、生体貼付用ゲルシートをその一部又は全
部が保持シート上から離脱することなく全てを保持シー
ト上に付着させた状態のまま確実に包装袋内から取り出
すことができる。
【0078】更に、上記一対の生体貼付用ゲルシート
は、二つ折りされた保持シートの対向面間に保持されて
いるので、包装袋内から生体貼付用ゲルシートを取り出
すにあたって、一対の生体貼付用ゲルシートに不測に接
触し破損させてしまうことはない。
【0079】請求項2に記載のゲルシート包装体は、請
求項1に記載のゲルシート包装体において、一対の生体
貼付用ゲルシートの対向面同士が全面的に互いに密着し
ていることを特徴とするので、二つ折りされた保持シー
トの対向面間に、一対の生体貼付用ゲルシートを、保持
シートと生体貼付用ゲルシートとの間及び一対の生体貼
付用ゲルシート間に隙間を形成することなく安定的に収
納しておくことができ、よって、生体貼付用ゲルシート
の一部が保持シート上から離脱し、この離脱部分に皺が
発生するといった事態を防止して、生体貼付用ゲルシー
トを保持シート上に美麗な状態に付着させ包装しておく
ことができる。
【0080】請求項3に記載のゲルシート包装体は、請
求項1又は請求項2に記載のゲルシート包装体におい
て、保持シートの折曲部の上下部の夫々に該保持シート
の折曲部における長さ方向の中央部に切り込み部を形成
することによって一対のヒンジ部を形成していることを
特徴とするので、保持シートの折曲部は優れた折曲性を
有しており、保持シートを包装袋内において確実に二つ
折り状態に維持しておくことができ、よって、一対の生
体貼付用ゲルシートを二つ折りした保持シートによって
確実に保護して破損させることなく安定的に包装してお
くことができる。
【0081】又、一対の生体貼付用ゲルシートの合計厚
みに応じて、上記保持シートの一対のヒンジ部を撓ませ
或いは伸長させることによって、二つ折りされた保持シ
ートの対向面間の厚みを一対の生体貼付用ゲルシートの
合計厚みに精度良く合致させることができると共に、保
持シートの対向面間の隙間を全面に亘って同一な間隔に
確実に保持することができるので、二つ折りされた保持
シートの対向面間に一対の生体貼付用ゲルシートをこれ
らの厚み方向に不要な押圧力を加えることなく安定的に
収納しておくことができ、特に、生体貼付用ゲルシート
の厚みが厚い場合にあっても、生体貼付用ゲルシートに
厚み方向に押圧力を与えることなく、二つ折りされた保
持シートの対向面間に変形等の損傷を与えることなく生
体貼付用ゲルシートを安定的に収納しておくことができ
る。
【0082】請求項4に記載のゲルシート包装体は、請
求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のゲルシート包
装体において、保持シートの折曲部を包装袋の開封部に
対向させていることを特徴とするので、生体貼付用ゲル
シートを包装袋内から取り出すにあたり、保持シートの
折曲部近傍外面を把持して引き出せばよく、このよう
に、保持シートの折曲部近傍外面を把持していることか
ら、二つ折りされた保持シートの対向片同士を互いに面
方向にずらすことなく包装袋内から取り出すことができ
る。
【0083】よって、二つ折りされた保持シートの対向
面間に収納された一対の生体貼付用ゲルシートに面方向
のズレ応力を加えることなく、生体貼付用ゲルシートを
保持シートの所定位置に確実に付着させた状態に破損さ
せることなく取り出すことができる。
【0084】請求項5に記載のゲルシート包装体の製造
方法は、合成樹脂シート上にゲル溶液を塗布し、このゲ
ル溶液を固化させてゲル体固化層を形成し、このゲル体
固化層を、仮想線を対称軸として線対称状に一対の生体
貼付用ゲルシートが残存するように打ち抜いた後、上記
合成樹脂シートにおける仮想線部分に折曲加工によって
折曲部を形成して保持シートを得、この保持シートを上
記折曲部を中心にして二つ折りして上記一対の生体貼付
用ゲルシートを腹合せ状に重ね合わせた上で包装袋内に
密封することを特徴とするので、一対の生体貼付用ゲル
シートを保持シート上に該保持シートの折曲部を対称軸
として線対称状に配設、付着させたものを確実に得るこ
とができ、そして、この保持シートを折曲部を中心にし
て二つ折りして上記一対の生体貼付用ゲルシートを腹合
せ状に重ね合わせた上で包装袋内に密封することによっ
て簡単に且つ確実にゲルシート包装体を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲルシート積層体を示した平面図である。
【図2】ゲルシート抱持体を示した側面図である。
【図3】ゲルシート抱持体を示した斜視図である。
【図4】ゲルシート抱持体を示した断面図である。
【図5】ゲルシート包装体を示した断面図である。
【図6】ゲルシート抱持体の他の一例を示した断面図で
ある。
【図7】ゲルシート包装体の製造装置を示した模式側面
図である。
【図8】ゲル打抜積層体を示した平面図である。
【図9】ゲル打抜積層体から作製された4個のゲルシー
ト積層体を示した平面図である。
【図10】ゲルシート包装体の使用状態を示した斜視図
である。
【図11】ゲルシート積層体の他の一例を示した平面図
である。
【図12】ゲルシート積層体の他の一例を示した平面図
である。
【図13】ゲルシート抱持体の他の一例を示した斜視図
である。
【図14】ゲルシート積層体の他の一例を示した平面図
である。
【符号の説明】
1 保持シート 1a 左側シート片 1b 右側シート片 11 折曲部 11a 、11b 切り込み部 111 ヒンジ部 2 生体貼付用ゲルシート 3 包装袋 4 合成樹脂シート 5 ゲル体固化層 7 ゲル打抜積層体 7a、7b 仮想線 8 ゲルシート積層体 9 ゲルシート抱持体 A ゲルシート包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA04 AB81 BA12C BA15B BB05B BB06B BB14B BB14C BB15B BB15C BB16B BB25C BB26B CA04 CA11 EA01 ED02 EE08 EE59 FA04 GD03 GD06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折曲部が形成された保持シート上に一対
    の生体貼付用ゲルシートが上記折曲部を対称軸として線
    対称に付着されていると共に、上記保持シートを上記折
    曲部から二つ折りすることにより上記一対の生体貼付用
    ゲルシートを腹合せ状に重ね合わせた上で包装袋内に密
    封していることを特徴とするゲルシート包装体。
  2. 【請求項2】 一対の生体貼付用ゲルシートの対向面同
    士が全面的に互いに密着していることを特徴とする請求
    項1に記載のゲルシート包装体。
  3. 【請求項3】 保持シートの折曲部の上下部の夫々に該
    保持シートの折曲部における長さ方向の中央部に切り込
    み部を形成することによって一対のヒンジ部を形成して
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のゲ
    ルシート包装体。
  4. 【請求項4】 保持シートの折曲部を包装袋の開封部に
    対向させていることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    の何れか1項に記載のゲルシート包装体。
  5. 【請求項5】 合成樹脂シート上にゲル溶液を塗布し、
    このゲル溶液を固化させてゲル体固化層を形成し、この
    ゲル体固化層を、仮想線を対称軸として線対称状に一対
    の生体貼付用ゲルシートが残存するように打ち抜いた
    後、上記合成樹脂シートにおける仮想線部分に折曲加工
    によって折曲部を形成して保持シートを得、この保持シ
    ートを上記折曲部を中心にして二つ折りして上記一対の
    生体貼付用ゲルシートを腹合せ状に重ね合わせた上で包
    装袋内に密封することを特徴とするゲルシート包装体の
    製造方法。
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