JP4171390B2 - 軟包装品積層束 - Google Patents

軟包装品積層束 Download PDF

Info

Publication number
JP4171390B2
JP4171390B2 JP2003351365A JP2003351365A JP4171390B2 JP 4171390 B2 JP4171390 B2 JP 4171390B2 JP 2003351365 A JP2003351365 A JP 2003351365A JP 2003351365 A JP2003351365 A JP 2003351365A JP 4171390 B2 JP4171390 B2 JP 4171390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soft
packaging
film
flexible
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003351365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005112437A (ja
Inventor
勝之 大久保
智恵子 川嶋
敏亘 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2003351365A priority Critical patent/JP4171390B2/ja
Publication of JP2005112437A publication Critical patent/JP2005112437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4171390B2 publication Critical patent/JP4171390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、シート状物を包装用フィルムにてシールしてなるシート状の軟包装品を複数枚積層して束ねた軟包装品積層束に関する。
例えば、テープ材(医療用テープ(小片シート)状製品等)、美肌パックシート、ウエットティッシュ等のシート状の衛材製品、メンブレンフィルター等の比較的小片のシート状物は、安定性の担保、汚染の防止、使い勝手の向上などの目的で、包装用フィルムにて平袋状にヒートシール包装した軟包装品の製品形態とされることが多くなっている。そして、このような軟包装品は、配送と数量確認を容易にする目的で、通常、複数枚(たとえば、10枚)積層され、帯状フィルムなどからなる帯状物で結束した軟包装品積層束として流通され、使用時に帯状物を外し、所望枚数の軟包装品を取り出して使用される。しかし、軟包装品の1枚1枚は包装用フィルムでヒートシール包装したシート状物であるため、軟包装品積層束より帯状物を外しても、軟包装品同士が密着し、所望枚数だけの軟包装品を取り出すのは容易ではない。このため、しばしば間違えた枚数を抜き取ってしまうこともあり、このような軟包装品の取り出しにくさ、数えにくさは、必要枚数を取り出す際や在庫確認をする際の障害となっていた。特に、シート状物がテープ材の場合には、軟包装品は医療現場で使用されることが多く、特に迅速且つ確実な操作が要求されるので、軟包装品積層束からの軟包装品の取り出しにくさ、数えにくさについての改善が望まれていた。
シート状物の積層物からシート状物を1枚ずつ取り出しやすくするための技術としては、シート状物がティッシュペーパーである場合には、ティッシュペーパーを1枚1枚の折り目を重ねて積層する方法が実用化されている。その他の技術としては、箱状容器のホルダー本体の一側面に単位粘着テープ抜き取り用の抜取口が開口形成され、該開口部に最上層の単位粘着テープが位置するようにホルダー本体内に、一端部が粘着剤未塗布面となるように粘着剤を塗布して形成した単位粘着テープを該粘着剤未塗布面を交互に互いに反対側に位置するようにして積層してなる粘着テープ束が収納され、該粘着テープ束の底側を開口方向に押圧するばねを有する押圧具がホルダー内に装着されてなる構成を有するホルダー付粘着テープが開示されている(たとえば、特許文献1を参照。)。かかる特許文献1に開示されたホルダー付粘着テープは、上記押圧具によって粘着テープ束全体を開口方向に押圧することで、粘着テープ束の最上部の1枚だけを取り出しやすくしたものである。しかし、上述したようなシート状物を包装用フィルムでシールしてなるような軟包装品においては、積層して束ねた軟包装品積層束の状態から、軟包装品を1枚ずつ取り出し易くする技術についての検討は殆どなされていない。
実開平5−65960号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その解決しようとする課題は、所望の枚数の軟包装品を取り出しやすく、軟包装品の枚数確認も容易な軟包装品積層束を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、僅かにねじれた形状の軟包装品と、実質的にねじれのない軟包装品、または、互いに逆向きに僅かにねじれた軟包装品を作製し、それらを特定の組み合わせで積層して束ねた軟包装品積層束とすることによって、軟包装品積層束の帯を外したときに軟包装品の積層構造が板ばね的に作用して、隣接する軟包装品との間の隙間を押し広げ、その結果、所望枚数の軟包装品の取り出しと、軟包装品の枚数確認が容易になることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は以下のとおりである。
(1)シート状物を包装用フィルムにてシールしてなる軟包装品を複数枚積層し、帯状物で束ねた軟包装品積層束であって、以下の(a)または(b)の積層構造を有する軟包装品積層束。
(a)ねじれ角度の絶対値が1°〜20°の軟包装品とねじれ角度が0°の軟包装品とを交互に積層した積層構造、
(b)ねじれ角度の絶対値が20°以下のねじれの向きが正方向の軟包装品とねじれ角度の絶対値が20°以下のねじれの向きが負方向の軟包装品とを交互に積層した積層構造であって、各隣接する軟包装品間のねじれ角度の差が1°以上である積層構造。
(2)各軟包装品の包装用フィルムは、1回目曲げ応力最大値が0.01N/15mm幅/2枚〜2.0N/15mm幅/2枚であって、かつ2回目曲げ応力最大値が1回目曲げ応力最大値の80%以上である上記(1)記載の軟包装品積層束。
(3)軟包装品の外周形状(輪郭)が方形状である、上記(1)または(2)に記載の軟包装品積層束。
(4)シート状物がテープ材である、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の軟包装品積層束。
本発明の軟包装品積層束は、軟包装品積層束の帯状物を外した際に、互いに隣接する軟包装品同士の反発力により隣接する軟包装品同士の間に隙間ができることから、軟包装品の枚数を確認することが容易になり、また、必要枚数の軟包装品を抜き取る操作も容易となる。従って、本発明によれば、迅速、かつ、確実な操作が要求される現場の要求を満たし得る、極めて有用な軟包装品積層束を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい一例の軟包装品積層束1を簡略化して示す図である。本発明の軟包装品積層束1は、シート状物を包装用フィルムにてシールしてなる軟包装品2を複数枚積層して、帯状物3にて束ねてなる基本構造を有する。ここで、「シート状物を包装用フィルムにてシールする」とは、シート状物の表裏両面を包装用フィルムで覆った状態で包装用フィルムをシールして密閉することであり、「積層」とは、略同一の形状および大きさを有する複数枚の軟包装品を、当該軟包装品の厚み方向と積層方向とが略一致するように積み重ねてなる状態を指すものとする。該軟包装品の積層は、積層された状態で各軟包装品が各々端部を揃えてなるのが好ましい。本発明の軟包装品積層束1は、上記基本構造に加え、(a)ねじれ角度の絶対値が1°〜20°の軟包装品とねじれ角度が0°の軟包装品を交互に積層するか、あるいは、(b)ねじれ角度の絶対値が20°以下のねじれの向きが正方向の軟包装品とねじれ角度の絶対値が20°以下のねじれの向きが負方向の軟包装品とを交互に積層し、その際各隣接する軟包装品間のねじれ角度の差が1°以上となるようにした、積層構造を有することを特徴とする。このような本発明の軟包装品積層束1によれば、帯状物3を外した際に、各軟包装品2が板ばね的に作用し、隣接する軟包装品2間の隙間を押し広げ、結果、所望枚数の軟包装品の取り出し、ならびに軟包装品の枚数確認を容易に行うことができる。
図2は、上記(a)の態様の軟包装品2を用いた軟包装品積層束1の帯状物を外した状態を簡略化して示す図である。かかる態様の軟包装品積層束1においては、ねじれ角度の絶対値が1°〜20°(好ましくは3°〜18°)の軟包装品(以下、説明の便宜上「軟包装品2A」と呼ぶことがある)と、ねじれ角度が0°の軟包装品(以下、説明の便宜上「軟包装品2B」と呼ぶことがある)とを、交互に積層させてなるものである。なお、ねじれ角度の絶対値が1°〜20°の軟包装品は、ねじれ角度が+1°〜+20°の軟包装品(正方向にねじれた軟包装品)、ならびにねじれ角度が−20°〜−1°の軟包装品(逆方向にねじれた軟包装品)を包含する。かかる態様における軟包装品2Aは、いずれも同方向にねじれた軟包装品を用いるようにしてもよいし、正方向にねじれた軟包装品と逆方向にねじれた軟包装品が混在していてもよい。また、軟包装品2Aは、ねじれ角度の絶対値が1°〜20°であるならば、軟包装品2Bと交互に積層される各軟包装品について、いずれも同じねじれ角度の軟包装品であってもよいし、二種以上のねじれ角度の軟包装品が混在していてもよい。かかる(a)の態様において組み合わせる軟包装品について、軟包装品2Aのねじれ角度の絶対値が1°未満であると、ねじれ角度が0°の軟包装品2Bと交互に積層しても、各軟包装品が板ばね的に作用せず、本発明の目的を達成することができない。また、軟包装品2Aのねじれ角度の絶対値が20°を越えると、軟包装品1枚の外観として、ねじれていることが目立ってしまうことから、外観不良の印象を与えてしまうし、自動包装機でシールする工程において、シール後、束ねるまでの自動包装機ライン中で配送の安定性や束ねる際の集積性も悪化してしまうという不具合がある。
図3は、上記(b)の態様の軟包装品を用いた軟包装品積層束1’の帯状物を外した状態を簡略化して示す図である。なお、(b)の態様の軟包装品積層束1’においても、帯状物で束ねた状態は、図1に示したのと同様である。かかる態様の軟包装品積層束においては、ねじれ角度の絶対値が20°以下のねじれの向きが正方向の軟包装品(以下、説明の便宜上「軟包装品2C」と呼ぶことがある。)と、ねじれ角度の絶対値が20°以下のねじれの向きが負方向の軟包装品(以下、説明の便宜上「軟包装品2D」と呼ぶことがある)とを交互に積層したものであり、各隣接する軟包装品間のねじれ角度の差が1°以上となるように積層することが重要である。ここでの「ねじれ角度の差」とは、ねじれの向きが正方向(すなわち、ねじれ角度が正の値)の軟包装品のねじれ角度と、ねじれの向きが負方向(すなわち、ねじれ角度が負の値)の軟包装品のねじれ角度の差([ねじれの向きが正方向の軟包装品のねじれ角度]−[ねじれの向きが負方向の軟包装品のねじれ角度])のことである。
ねじれの向きが正方向(すなわち、ねじれ角度が正の値)の軟包装品2Cは、軟包装品2Dと交互に積層される各軟包装品について、いずれも同じねじれ角度の軟包装品であってもよいし、二種以上のねじれ角度の軟包装品が混在していてもよく、また、ねじれの向きが負方向(すなわち、ねじれ角度が負の値)の軟包装品2Dは、軟包装品2Cと交互に積層される各軟包装品について、いずれも同じねじれ角度の軟包装品であってもよいし、二種以上のねじれ角度の軟包装品が混在していてもよい。ただし、上記のように、当該態様では、隣接する軟包装品間のねじれ角度の差を1°以上にすることが必要であることから、軟包装品2C及び2Dのいずれか一方または両方にねじれ角度の絶対値が1°未満のものを使用する場合、隣接する軟包装品2Cと軟包装品2Dとの間でのねじれ角度の差が1°以上となるようなねじれ角度のものを使用する点に注意が必要である。
かかる(b)の態様において、隣接する軟包装品2Cと軟包装品2Dとの間でのねじれ角度の差が1°未満の場合(例えば、ねじれ角度が+0.5°の軟包装品2Cとねじれ角度が−0.3°の軟包装品2Dを使用する場合、ねじれ角度の差は0.8°である。)、隣接する軟包装品間での反発(板ばね的作用)が乏しく、本発明の目的を達成することができない。また、軟包装品2C及び2Dのねじれ角度の絶対値が20°を越えると、軟包装品1枚の外観としてねじれていることが目立ってしまうことから、外観不良の印象を与えてしまい、また、自動包装機でシールする工程で、シール後、束ねるまでの自動包装機ライン中での配送の安定性や束ねる際の集積性も悪くなるという不具合がある。当該態様において、軟包装品2Cのねじれ角度は好ましくは+1°〜+20°、より好ましくは+3°〜+18°であり、軟包装品2Dのねじれ角度は好ましくは−20°〜−1°、より好ましくは−18°〜−3°である。
本発明における軟包装品の上記ねじれ角度は、次のようにして測定される。
図4は、本発明における軟包装品のねじれ角度を測定する方法を模式的に示す図である。まず、中心Pから放射状に線が引いてある円盤11(線の間隔は1°刻みであり、基準線11aの目盛りを0°とする)の中心Pに鉛直柱12を立てる。鉛直柱12は四角柱であり、その一つの角が円盤11の中心Pに合わせてあり、その角と隣接する一方の面が基準線11aと同一面上で、円盤中心から目盛り180°の方向に設置されている。さらにこの鉛直柱12に水平柱13を取り付ける。水平柱13も鉛直柱12も同じ断面積を有する四角柱であり、その一つの面が円盤11の基準線11aと同一面上にあるよう設置される。水平柱13の高さは、測定する軟包装品の大きさに合わせて調節可能な構造になっている。水平柱13と円盤11上の基準線11aとが平行となるよう調整され、設置される。
軟包装品は、その外周形状(輪郭)が方形状の場合はそれをそのまま用いて測定し、方形状以外の場合には軟包装品より方形状に切り出した断片を用いる。なお、方形状とは角が直角の四角形であり長方形及び正方形を含むが、正方形の場合、便宜的に一方の一対の対向する辺を長辺とし、他方の一対の対向する辺を短辺と決めて取り扱う。なお、角部がとれて丸くなっているものも本発明でいう「方形状」に含まれるものとする。
方形状の軟包装品14の一方の短辺を円盤11の面にあわせた状態で、軟包装品14の一方の長辺の端5mm幅を鉛直柱12に貼り付ける。さらに、水平柱13の高さを調節して、軟包装品14の他方の短辺の上端5mm幅を水平柱13に貼り付ける。この状態で、円盤11と接している方の軟包装品14の短辺の円盤中心から遠い方の頂点14aの位置を、真上から読み取ることで、ねじれ角度を決定する。そして、頂点14aと中心Pとを結ぶ直線と基準線11aとのなす角度をねじれ角度とし、基準線11aよりも時計周り方向にずれた位置に頂点14aがくる場合は、ねじれの向きは正方向であり、ねじれ角度は正(+)の値として読み取る。逆に基準線11aよりも反時計周り方向にずれた位置に頂点14aがくる場合は、ねじれの向きは負方向であり、ねじれ角度は負(+)の値として読みとる。
図5は、本発明に使用される軟包装品について模式的に示す図である。上記方法により、図5(a)のような軟包装品については、ねじれ角度0°と測定され(すなわち、上述した軟包装品2Bに相当する)、図5(b)のような軟包装品については、正方向のねじれ角度で測定され(すなわち、上述した軟包装品2Cに相当する)、図5(c)のような軟包装品については、負方向のねじれ角度で測定される(すなわち、上述した軟包装品2Dに相当する。)。なお、軟包装品2C、2Dのうちねじれ角度の絶対値が1〜20°のものは前記(a)の態様で使用する場合、軟包装品2Aである。
なお、軟包装品の外周形状(輪郭)が正方形状である場合、軟包装品を厚み方向に関する軸線を中心にして90°回転させることでねじれ角度が同じであって、かつねじれ方向が反対(負方向)の軟包装品とすることができる。たとえば、図5(b)に示すねじれ方向が正方向である軟包装品2Cについて、軟包装品2Cの厚み方向Zに関する中心軸線Lzまわりに90°回転(この場合は、時計周りに90°回転)させることで、軟包装品2Cとねじれ角度が同じであって、かつ負方向にねじれた軟包装品2Dとすることができる。かかる方法でねじれ方向が反対の軟包装品を得ると、軟包装品に印刷が施してあった場合、印刷の向きが90°回転した外観となってしまう。このことが軟包装品積層束の外観として許容できない場合には、予め印刷デザインを90°回転させた印刷パターンの包材を作製して用いることで対処することもできる。
本発明の軟包装品積層束において、積層される軟包装品の枚数に特に制限はないが、束としての取り扱いやすさ、帯をとったときの板バネ効果による広がりやすさ、枚数の数えやすさを考慮すると、3枚〜20枚であるのが好ましく、5枚〜15枚であるのがより好ましい。なお、本発明の軟包装品積層束は、上記(a),(b)のいずれの態様においても、軟包装品2A,2Bまたは軟包装品2C,2Dは、上述のように交互に積層されたものであれば、それぞれ同枚数であってもよいし(それぞれ片側ずつに軟包装品が端に配置される)、片方の軟包装品が1枚多くてもよい(1枚多い方の軟包装品が両側の端に配置される)。
本発明の軟包装品積層束におけるシート状物(軟包装品における包装用フィルムにてシールされた内容物)は、その大きさに特に制限はない。ただし、大きさはシート状物としての取り扱いに適した大きさであるのが好ましく、また、厚すぎると軟包装品の周辺部に比べて中央部の厚さが十分に厚くなって、束にした場合に周辺部に隙間ができることから、本発明の効果を利用する必要性が少なくなる。よって、本発明の軟包装品積層束におけるシート状物の大きさは、一般に20〜25000mmの面積を有する大きさであり、好ましくは100〜15000mmの面積を有する大きさである。また、シート状物の厚みは、一般に0.01mm〜4mmであり、好ましくは0.02mm〜2mmである。またシート状物は、シート状であれば、その外周形状(輪郭)に特に制限はなく、方形状(正方形状、長方形状)、円形状(真円形状、楕円形状)、三角形状、多角形状等種々の形状のものが含まれる。なお、本発明におけるシート状物は、その構成材料として、織布、不織布等正確に厚みを測定することが困難な材料を含んでいてもよく、その場合には、上記と同様のシート状物の取り扱い性及び本発明の利用必要性等を考慮すると、シート状物の単位面積あたりの重量は一般に0.001g/cm〜0.4g/cm、好ましくは0.002g/cm〜0.2g/cmである。
本発明の軟包装品積層束におけるシート状物として適用できるものとしては、従来より軟包装品に用いられてきたものであれば特に制限されるものではなく、例えば、粘着層に薬物を含有させたテープ製剤(貼付剤)、皮膚(粘膜)保護用粘着テープ等の医療用テープ(小片シート)状製品等のテープ材、ウエットティシュ、美肌パックシート等のシート状衛材製品、メンブレンフィルターなどが挙げられる。中でも、医療現場で使用されることが多く、その際に迅速且つ確実な枚数確認と所要枚数の取り出しを行う必要性が高いことから、テープ材をシート状物として使用するのが特に好適である。
シート状物としてテープ材を用いる場合、その構成は特に限定されないが、たとえば、支持体、粘着剤層、セパレーターの三層構成が一般的である。
支持体としては、その材質は特に限定されるものではないが、皮膚追随性が妨げられないもの、すなわち、皮膚面の伸長に従って伸び縮みしやすいものが好ましく、具体的には、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、サーリンなどの各種プラスチック材料を1種もしくは2種以上を用いて作製された単独フィルム又はこれらの積層フィルム、あるいはこれらのフィルムに織布や不織布などを積層したものを用いることができる。
粘着剤としては、医療用の粘着剤として用いられているものであれば特に限定されるものではなく、皮膚面に貼着した際に皮膚面にかぶれなどを生じないものが好ましい。例えば、従来より用いられているアクリル系粘着剤やゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤あるいはビニルエステル系粘着剤などの各種粘着剤が用いられる。また、テープ製剤とする場合には、この粘着剤に溶解し得る、たとえば経皮吸収性を有する自体公知の薬物を粘着剤に含有させる。
セパレーターとしては、通常のセパレーターとして用いられているものであればその材質は特に制限されるものではない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、エチレン−プロピレン共重合体、ポリスチレンなどの各種プラスチック材料が挙げられ、これらのうち1種もしくは2種以上をブレンドしたプラスチックフィルムが用いられる。また、アルミ箔などの金属フィルムを用いることができ、必要に応じて前記プラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。さらに、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙あるいはこれらの剥離紙にポリエチレンなどをラミネートした上質紙などを用いることもできる。
本発明の軟包装品積層束における包装用フィルムとしては、無延伸フィルム、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルムのいずれかのフィルムを基材フィルムとして有するものを用いる。フィルム強度の観点からは、二軸延伸フィルムを基材フィルムとして含有する包装用フィルムを用いるのが好ましい。基材フィルムの形成材料としては、公知の樹脂材料を特に制限なく使用することができ、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ナイロン、セロハン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなどが挙げられ、中でも二軸延伸フィルムの形成材料として好適なポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエチレンが好ましく、フィルム強度および価格の面からポリエチレンテレフタレートまたはポリプロピレンが特に好ましい。
なお二軸延伸フィルムの中でもTダイ・テンター法で製造された二軸延伸フィルムを基材フィルムに使用すると、いわゆるボーイング現象を利用して、上述したようなねじれ角度の軟包装品を容易に得ることができるため、好ましい。
すなわち、Tダイ・テンター法の二軸延伸フィルムは、テンター内での幅方向に延伸(横延伸)する工程において、いわゆるボーイング現象のために、フィルムの幅方向で物性の異方性が生じる。ボーイング現象とは、テンターに入る前に、幅方向に引いた直線が、テンターを出ると、フィルム中央部においてフィルムの進行方向とは逆の方向に凸となるような弓形に湾曲する現象である。このようなボーイング現象を起こしたフィルムを用いた包装用フィルムを2枚向かい合わせてシールして軟包装品を作製すると、ねじれが発生するが、ねじれの発生は、従来、外観不良と見なされ、ねじれの発生を極力抑えるための検討がフィルムメーカーにて多くなされてきたものである(たとえば、特開平7−80928号などを参照。)。ボーイング現象により、配向の主軸の傾きが幅方向で異なるので、Tダイ・テンター法の二軸延伸フィルム原反の中央部分から幅方向に関しどれだけ離れた位置から二軸延伸フィルムを取得するか選択することで、Tダイ・テンター法の二軸延伸フィルムを基材フィルムとして用いた包装用フィルムにてシート状物をシールして軟包装品を作製した際に、様々なねじれ角度を有する軟包装品を得ることができる。具体的には、Tダイ・テンター法の二軸延伸フィルム原反中の中央部分を使って作製した包装用フィルムを用いればねじれの殆どない軟包装品を得ることができ、Tダイ・テンター法の二軸延伸フィルム原反の幅方向に関する端に近い部分を使って作製した包装用フィルムを用いれば、ねじれの大きい軟包装品を得ることができる。また、Tダイ・テンター法の二軸延伸フィルム原反の中央部分から同程度離れた位置より二軸延伸フィルムを取得することで、それぞれねじれ角度の絶対値が同程度であり、互いに反対の方向にねじれた軟包装品を得ることができる。
Tダイ・テンター法の二軸延伸フィルムの二軸延伸フィルム原反中での幅方向の位置に関する製造時情報を二軸延伸フィルムメーカー、包装用フィルムメーカーに確認することで、その包装用フィルムを使用して軟包装品を作製した場合のねじれの向き、角度を選択することができる。Tダイ・テンター法の二軸延伸フィルムの二軸延伸フィルム原反中での幅方向の位置が同じでも、貼り合せるシーラントのコシによって、ねじれの大きさは異なる。従って、各仕様の包装用フィルム毎にTダイ・テンター法二軸延伸フィルムの二軸延伸フィルム原反中での幅方向の位置に関する情報と、各仕様の軟包装品のねじれの向き及び大きさとの関係を予め実験で確認しておくことで、所望のねじれの向き、角度の軟包装品を得ることができる。このようにTダイ・テンター法の二軸延伸フィルムを包装用フィルの基材フィルムに用いると、所望のねじれ角度の軟包装品を容易に得ることができるという利点がある。
本発明における包装用フィルムは、上記基材フィルム自身がシール(ヒートシール)可能なものであれば当該基材フィルムのみからなるものであってもよいし、必要に応じ、当該基材フィルムを含む複数枚のフィルムで構成されていてもよい。すなわち、基材フィルム以外に、シールのためのシーラントを有していてもよいし、その他、アルミ箔や紙などを積層していてもよいし、その表面にポリ塩化ビニリデンやアルミナなどをコーティングしてもよい。また、アルミニウムや酸化アルミニウムやケイ素酸化物を蒸着してもよい。繰り返し曲げ応力試験における1回目曲げ応力最大値が0.01N/15mm幅/2枚〜2.0N/15mm幅/2枚であり、2回目曲げ応力最大値が1回目曲げ応力最大値の80%以上である、後述する本発明において好適な包装用フィルムであって、しかも良好なヒートシール性を両立させた包装用フィルムを実現し得る観点からは、基材フィルムとシーラントとを必須とする多層構造の複合フィルムにて包装用フィルムを形成するのが好ましい。
シーラントとしては、ヒートシール性が良好で、包装用フィルム全体に適度な曲げ応力を付与できる材質であれば特に制限はなく、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、セロハン、無延伸ポリプロピレン、非晶質コポリエステルなどを用いることができる。なお、粘着剤中に薬物を含有するテープ製剤をシート状物として用いる場合には、薬物の吸着を低減する目的より、シーラントとしてポリアクリロニトリルを用いるのが好ましい。シーラントを有する場合、該シーラントと基材フィルムとの接着手段は、接着剤を用いるものであっても熱融着を利用するものであってもよい。
このような包装用フィルムにてシート状物をシールすることで、軟包装品を得ることができる。シールの方法は、通常、ヒートシールすることで行うが、包装用フィルムでシート状物を覆った状態で密封できるのであれば、ヒートシールによらなくともよく、例えば、接着剤でシールしてもよい。ボーイング現象によるねじれ発現の促進に加熱処理が必要な場合は、ヒートシールであれば、シールと加熱処理を同時に行えるので好ましいが、接着剤によるシールと加熱処理を別工程として行うこともできる。シールのパターンは何でもよく、公知の四方シール、三方シール、センターシールなどの形態にてシート状物を袋状に形成できるものであればよい。シール幅は1mm〜20mmの範囲で任意に選択できる。シールのゴザ目の形状も平型、波状型、網状型、斜網状型、三線シール型など任意に選択できる。
上記のように基材フィルムがTダイ・テンター法の二軸延伸フィルムである包装用フィルムを用いてシート状物をシールすることで、ボーイング現象による軟包装品のねじれが発生し、本発明における軟包装品2A、2C及び2Dを容易に得ることができる。
また本発明においては、二軸延伸フィルムを基材フィルムとして用いない場合であっても、包装用フィルムにてシート状物をシールする際に、包装用フィルムにねじれを付与し得る形状としたヒートシール金型にて挟み込んでヒートシールして軟包装品を得るようにすることでも、ねじれ(ねじれ角度)を有する軟包装品を得ることができ、また、ヒートシール金型の形状を調整することで、適宜のねじれ角度を得ることができる。かかるヒートシール金型としては、例えば、図8に示すように、その中央部に包装用フィルムで覆われたシート状物が収容される凹部が形成された上側金型41及び下側金型42を、それぞれのヒートシール面41A及び42Aにおける2組の対向するコーナー部のうちの一方の対向するコーナー部(41aと41b、42cと42d)が最も出っ張り、他方の対向するコーナー部(41cと41d、42aと42b)が最も凹み、隣り合うコーナー部間が傾斜面となる形状にして、双方のヒートシール面41Aと42Aがピッタリと合さるように(包装用フィルムを挟まない状態で一様に密着するように)面加工を施した金型50を挙げることができる。この金型50のようなヒートシール面に出っ張り部(凹部)を設けた金型の出っ張り部(凹部)の位置、大きさ等を適宜変更することで、金型でヒートシールして成型した軟包装品のねじれの向き、大きさを変えることができる。
本発明における軟包装品は、シート状物を包装用フィルムでシールしてなるものであるので、その形状はシート状である。軟包装品の外周形状(輪郭)は、特に制限されるものではなく、方形状(正方形状、長方形状)、円形状(真円形状、楕円形状)、三角形状、多角形状などが挙げられるが、方形状の軟包装品を使用するのが好ましい。なお、外周形状(輪郭)が方形状とは、外周形状(輪郭)が概ね方形であるならば、その四つの角の少なくともいずれかを丸めた形状や、辺が直線状ではなく波線状、凹凸線、ジグザグ線(鋸刃状)、曲線状であるようなものも包含するものとする。このような外周形状(輪郭)が方形状の軟包装品を用いることで、これらを積層し束ねた際に、互いに隣接する軟包装品同士のねじれ角度が異なっていても、束にして保管や移送しているときに隣接する軟包装品同士のねじれの向きがずれることがなく、帯を外したときに板ばね効果を確実に発現することができる。特に、方形状の角の部分により板ばね効果を効果的に発現することができるので、好適な形状である。また、外周形状(輪郭)が方形状の軟包装品を用いることで、包装用フィルムロールの幅方向及び長手方向と平行となるように、軟包装品の各辺を隣接配置して切り出せば、切り落として捨てる部分の面積を小さくすることができ、シート状物をシールする際の包装用フィルムの歩留りが向上する。
軟包装品の大きさも特に制限されるものではないが、上記の外周形状(輪郭)が方形状である場合、各辺の長さが2.0cm〜20cmから選ばれるような大きさであるのが好ましい。いずれかの辺の長さが2.0cm未満であると、帯状物を外した際に互いに隣接する軟包装品同士の隙間が小さくなり、軟包装品の取り出し性や数え易さの効果が小さくなる傾向にあるためであり、また、いずれかの辺の長さが20cmよりも大きいと、軟包装品の全体にたわみが生じ、ねじれ形状を保持できず、帯状物を外した際の板ばね効果を充分に発揮できなくなる虞があるためである。なお、本発明における軟包装品は、取扱い性が良好で、板バネ効果を発揮できるような適度なコシとするために、その厚みが0.004cm〜0.5cmであるのが好ましく、0.005cm〜0.3cmであるのがより好ましい。
なお、本発明の軟包装品積層束における包装用フィルムは、繰り返し曲げ応力試験における1回目曲げ応力最大値が0.01N/15mm幅/2枚〜2.0N/15mm幅/2枚(さらに好適には、0.05N/15mm幅/2枚〜1.5N/15mm幅/2枚)であり、2回目曲げ応力最大値が1回目曲げ応力最大値の80%以上(さらに好適には、85%以上)であるものを使用するのが、好ましい。1回目曲げ応力最大値が0.01N/15mm幅/2枚未満である包装用フィルムを用いると、ねじれた形状の軟包装品を作製しても、軟包装品の板ばね効果が弱くなる傾向にあり、好ましくない。また、1回目曲げ応力最大値が2.0N/15mm幅/2枚を越える包装用フィルムを用いると、ねじれた形状の軟包装品を積層して帯び掛けする際に強い力が必要になり、作業性が悪くなる傾向にあるため好ましくない。また、2回目曲げ応力最大値が1回目曲げ応力最大値の80%よりも小さい包装用フィルムを用いると、ねじれた形状の軟包装品を作製しても、積層品束の状態での保管中にねじれた形状が変形して固定されてしまうので、帯状物を外しても軟包装品作製当初のねじれ形状を復元できなくなってしまう虞があるため好ましくない。
図6は、本発明における包装用フィルムの繰り返し曲げ応力試験を模式的に示す図である。かかる試験は、具体的には、以下の手順にて行う。
図6に示すように、圧縮応力測定試験機21(たとえば、SUN RHEO METER CR−150、CR−200D、SUN SCIENTIFIC CO.,LTD)のステージ22上に金属ブロック23を固定し、その上にもう1個の金属ブロック24を置き、2つの金属ブロック23,24の間に試料を挟める状態にする。圧縮応力試験機21の圧力検知部に板状の金属治具25(22mm×46mm×3mm)を取り付け、金属治具25の側面と金属ブロック23,24の側面とを平行にし、その隙間を正確に試験用包装用フィルム2枚分の厚み+1.0mmに調整する。
軟包装品のヒートシールしていない部分の包装用フィルムを20mm×15mmサイズで2枚切り出して試料26とし、試料26の内面(軟包装品の状態での内面)同士を向かい合わせて、2枚を重ねる。この2枚重ねの試料26を上記の金属ブロック23,24の間に挟んで固定する。このとき、2枚重ねの試料26の半分を金属ブロックに挟み、金属ブロック23,24の外側に10mm×15mmの2枚重ねの試料26が出る状態とする。
この状態で、ステージ22を100mm/minの速度で上昇させ、金属治具25と金属ブロック23,24の隙間部分で2枚重ねの試料26を折り曲げ、そのときの曲げ応力の最大値を測定する。金属治具25の下端を基準位置として、試料取り付け位置が基準位置の下部10mmの位置にある状態からスタートし、試料取り付け位置が基準位置の上部10mmの位置に来るまでステージを上昇させて、1回目曲げ応力最大値を測定する。
その後、ステージ22をスタート位置(試料取り付け位置が基準位置の下部10mmの位置にある状態)に戻し、再度、試料取り付け位置が基準位置の上部10mmの位置に来るまでステージ22を上昇させて、2回目曲げ応力最大値を測定する。そして、2回目曲げ応力最大値の1回目曲げ応力最大値に対する比率(%)を求める。
このようにして、上記包装用フィルムの1回目曲げ応力最大値、ならびに2回目曲げ応力最大値の1回目曲げ応力最大値に対する比率(%)を測定することができる。
本発明の軟包装品積層束において、複数枚の軟包装品を束ねるための帯状物としては、従来より軟包装品積層束の帯状物として使用されてきたものを特に制限なく用いることができ、たとえば、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム、ポリエチレンコートクラフト紙、などの長尺物を用いることができる。中でも、安価で、帯として十分な強度があり、ヒートシール性、切断性も良好であることから、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの長尺物を帯状物として用いるのが好ましい。このような帯状物を、積層した軟包装体の周りに巻いて、たとえばヒートシールすることで、本発明の軟包装品積層束を作製することができる。
本発明の軟包装品積層束は、工業的には、2連自動包装機のそれぞれの連で、ねじれ角度の異なる軟包装品を作製し、それらを合流させて、それぞれの連で作製した軟包装品を交互に積層し、帯状物にて束ねることで生産することができる。あるいは、2連自動包装機の双方でねじれの向きが同じで、実質的に正方形の軟包装品を作製し、片方の連の軟包装品を90°回転させて、もう一方の連で作製した軟包装品と交互に積層し、束ねることでも生産できる。
また、1連自動包装機で、あるねじれ角度の軟包装品を作製してストックしておき、その後、別のねじれ角度の軟包装品を作製しこれもまたストックし、その後、2種類の軟包装品を交互に積層して、帯状物にて束ねることでも生産することができる。さらにまた、1連自動包装機で1°〜20°のねじれ角度でねじれている実質的に正方形の軟包装品を作製し、この半分を90°回転させて、逆向きねじれの軟包装品とし、ねじれ角度が2種類の軟包装品を交互に積層し、帯状物で束ねることでも生産できる。
図7は、本発明の軟包装品積層束1,1’を箱体6に収容したところを簡略化して示す図である。本発明の軟包装品積層束1,1’は、帯状物3を外した後の軟包装品同士の広がりを大きく保つ目的で、たとえば一方で全面に開口した箱体であって、開口を有する側を上側とし、その反対側の下側の底部が開口を有する側よりも狭い空間を有するような箱体6に収容してもよい。このような箱体6に、帯状物3を外した状態の軟包装品積層束1,1’を立てるなどすることで、さらに各軟包装品2を取り出しやすく、また、軟包装品の枚数確認をし易くしてもよい。
以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
実施例1
窒素雰囲気下でアクリル酸5重量部、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル95重量部を共重合させて得られたアクリル系共重合体40重量部に、日局リドカイン60重量部を酢酸エチル中で配合し、これを75μm厚のポリエステル製のセパレーター上に乾燥後の厚みが20μmとなるように塗布、乾燥して粘着剤層を形成した後、この粘着剤層を12μm厚のポリエステルフィルムに貼り合わせて貼付剤を得た。これを3cm×5cmの大きさに裁断し、貼付剤のシート状物を作製した。
次に、「Tダイ・テンター法二軸延伸ポリエステルフィルム(12μm厚)/接着剤層/ポリアクリロニトリルフィルム(20μm厚)」の包装用フィルムで、ポリアクリロニトリルフィルム側を内側にして、貼付剤のシート状物(3cm×5cmサイズ)を挟み込んでヒートシールし、四方ヒートシール包装してなる断面方形状の軟包装品(5cm×7cmサイズ、シール幅:5mm)を作製した。この際、Tダイ・テンター法二軸延伸ポリエステルフィルム原反(4.5m幅)の幅方向一方側の端寄り部分(幅方向一方側の端から1.0m離れた付近)の二軸延伸ポリエステルフィルムを基材フィルムとして用いて作製された包装用フィルムを使用し、表材と裏材として向かい合わせてヒートシールした。このとき表材と裏材の包装用フィルムの幅方向、長手方向は一致させた。この結果、Tダイ・テンター法二軸延伸ポリエステルフィルムのボーイング現象によりねじれ角度+14°の軟包装品を得た。
同様にして、Tダイ・テンター法二軸延伸ポリエステルフィルム原反(4.5m幅)の幅方向他方側の端寄り部分(幅方向他方側の端から1.3m離れた付近)の二軸延伸ポリエステルフィルムを基材フィルムとして用いて作製された包装用フィルムを用いて、ねじれ角度−10°の軟包装品を得た。
ねじれ角度+14°の軟包装品とねじれ角度−10°の軟包装品とを交互に5枚ずつ積層し、合計10枚とし、25mm幅、40μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルムで軟包装品の長辺中央部の周りを巻いてヒートシールして結束し、軟包装品積層束を得た。
実施例2
Tダイ・テンター法二軸延伸ポリエステルフィルム原反(4.5m幅)の幅方向中央部(幅方向一方の端、他方側の端からそれぞれ2.25m離れた付近)の二軸延伸ポリエステルフィルムを基材フィルムとして用いて作製された包装用フィルムを用いた以外は実施例1と同様にして、ねじれ角度0°の軟包装品を作製した。こうして得られたねじれ角度0°の軟包装品と、実施例1で作製したねじれ角度+14°の軟包装品とを交互に5枚ずつ積層し、合計10枚とし、25mm幅、40μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルムで軟包装品の長辺中央部の周りを巻いてヒートシールして結束し、軟包装品積層束を得た。
実施例3
高分子量ポリイソブチレン(粘度平均分子量:99万)28.5重量部、低分子量ポリイソブチレン(粘度平均分子量:6万)43重量部、ポリブテン(粘度平均分子量:1260)8.5重量部、脂環族系石油樹脂(軟化点:100℃)20重量部をヘキサンに溶解して、ポリイソブチレン系粘着剤溶液を調製し、この溶液に粘着剤層中のツロブテロール含有率が10%となるようにツロブテロールを添加、混合して十分に攪拌した後、75μm厚のポリエステル製ライナー上に乾燥後の厚みが20μmとなるように塗布乾燥し、粘着剤層を形成した。次にポリエステルフィルム(6μm)/ポリエステル不織布(20g/m)の積層支持体のポリエステルフィルム側に粘着剤層を貼り合わせて貼付剤を作製した。この貼付剤を16mm×16mmサイズに打ち抜いて、貼付剤のシート状物を作製した。
次に「Tダイ・テンター法二軸延伸ポリエステルフィルム(12μm厚)/印刷層/接着剤層/ポリアクリロニトリルフィルム(30μm厚)」の包装用フィルムでポリアクリロニトリルフィルム側を内側にして、貼付剤のシート状物(16mm×16mm)を挟み込んでヒートシールし、四方ヒートシール包装してなる断面方形状の軟包装品(47mm×47mmサイズ、シール幅:5mm)を作製した。この際、Tダイ・テンター法二軸延伸ポリエステルフィルム原反(4.5m幅)の幅方向一方側の端寄り部分(幅方向一方側の端から1.5m離れた付近)の二軸延伸ポリエステルフィルムを基材フィルムとして用いて作製された包装用フィルムを表材と裏材として向かい合わせてヒートシールした。このとき表材と裏材の包装用フィルムの幅方向、長手方向は一致させた。この結果、Tダイ・テンター法二軸延伸ポリエステルフィルムのボーイング現象によりねじれ角度+5°の軟包装品を得た。
こうして得られたねじれ角度+5°の軟包装品と、このねじれ角度+5°の軟包装品を厚み方向に関する中心軸線まわりに90°向きを変えることでねじれ角度−5°とした軟包装品とを交互に5枚ずつ積層し、合計10枚とし、25mm幅、40μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルムで軟包装品の長辺中央部の周りを巻いてヒートシールして結束し、軟包装品積層束を得た。
実施例4
実施例1と同様にして作製した貼付剤を5cm×5cmサイズに打ち抜き、貼付剤のシート状物を作製した。
次に「二軸延伸ポリエステルフィルム(12μm厚)/ポリエチレンフィルム(15μm厚)/アルミニウム(7μm厚)/接着剤層/ポリアクリロニトリルフィルム(20μm厚)」の包装用フィルムでポリアクリロニトリルフィルム側を内側にして、上記作製した貼付剤のシート状物(5cm×5cmサイズ)を挟み込んでヒートシールし、四方ヒートシール包装してなる断面方形状の軟包装品(7cm×7cmサイズ、シール幅5mm)を作製した。この際、金型(上側金型、下側金型)には、図8に示す、ヒートシール面を含む衝合側面が各辺が7cmの正方形で、ヒートシール面における一方の一組の対向するコーナー部の高さが他方の一組の対向するコーナー部の高さよりも6mm(すなわち、70sin5°(mm))だけ高い位置になるように加工形成した金型を用いることで、ねじれ角度+10°の軟包装品を得た。
こうして得られたねじれ角度+10°の軟包装品と、このねじれ角度+10°の軟包装品を厚み方向に関する中心軸線まわりに90°向きを変えることでねじれ角度−10°とした軟包装品とを交互に5枚ずつ積層し、合計10枚とし、25mm幅、40μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルムで軟包装品の長辺中央部の周りを巻いてヒートシールして結束し、軟包装品積層束を得た。
実施例5
窒素雰囲気下でアクリル酸5重量部、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル95重量部を共重合させて得られたアクリル系共重合体100重量部に、トリオレイン酸ソルビタン50重量部、架橋剤としての三官能性イソシアネート(日本ポリウレタン社製、コロネートHL)0.15重量部を酢酸エチル中で配合し、これを75μm厚のポリエステル製のセパレーター上に乾燥後の厚みが60μmとなるように塗布、乾燥して粘着剤層を形成した。次にポリエステルフィルム(2μm)/ポリエステル不織布(12g/m)の積層支持体のポリエステル不織布側に粘着剤層を貼り合わせて貼付剤を作製した。これを9cm×9cmの大きさに裁断し、貼付剤のシート状物を作製した。
次に「二軸延伸ポリプロピレンフィルム(60μm厚)/接着剤層/無延伸ポリプロピレンフィルム(50μm厚)」の包装用フィルムで無延伸ポリプロピレンフィルム側を内側にして、上記作製した貼付剤のシート状物(9cm×9cmサイズ)を挟み込んでヒートシールし、四方ヒートシール包装してなる断面方形状の軟包装品(12cm×12cmサイズ、シール幅:5mm)を作製した。この際、金型(上側金型、下側金型)には、図8に示す、ヒートシール面を含む衝合側面が各辺が12cmの正方形で、ヒートシール面における一方の一組の対向するコーナー部の高さが他方の一組の対向するコーナー部の高さよりも10mm(すなわち、120sin5°(mm))だけ高い位置になるように加工形成した金型を用いることで、ねじれ角度+10°の軟包装品を得た。
こうして得られたねじれ角度+10°の軟包装品と、このねじれ角度+10°の軟包装品を厚み方向に関する中心軸線まわりに90°向きを変えることでねじれ角度−10°とした軟包装品とを交互に5枚ずつ積層し、合計10枚とし、25mm幅、40μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルムで軟包装品の長辺中央部の周りを巻いてヒートシールして結束し、軟包装品積層束を得た。
実施例6
包装用フィルムとして、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの単層フィルム(40μm厚)を用いた以外は、実施例4と同様にして軟包装品積層束を作製した。
比較例1
実施例2で作製したねじれ角度0°の軟包装品を10枚積層し、25mm幅、40μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルムで軟包装品の長辺中央部の周りを巻いてヒートシールして結束し、軟包装品積層束を得た。
比較例2
実施例1で作製したねじれ角度+14°の軟包装品を10枚積層し、25mm幅、40μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルムで軟包装品の長辺中央部の周りを巻いてヒートシールして結束し、軟包装品積層束を得た。
比較例3
二軸延伸ポリエステルフィルム原反(4.5m幅)の幅方向中央部(幅方向一方の端から2.0m離れた付近)の二軸延伸ポリエステルフィルムを用いて作製された包装用フィルムを用いた以外は実施例1と同様にして、ねじれ角度+2°の軟包装品を作製した。こうして得られたねじれ角度+2°の軟包装品と、実施例1で作製したねじれ角度+14°の軟包装品とを交互に5枚ずつ積層し、合計10枚とし、25mm幅、40μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルムで軟包装品の長辺中央部の周りを巻いてヒートシールして結束し、軟包装品積層束を得た。
比較例4
二軸延伸ポリエステルフィルム原反(4.5m幅)の幅方向一方側の端寄り部分(幅方向一方の端から0.3m離れた付近)の二軸延伸ポリエステルフィルムを用いて作製された包装用フィルムを用いた以外は実施例1と同様にして、ねじれ角度25°の軟包装品を作製した。また、二軸延伸ポリエステルフィルム原反(4.5m幅)の幅方向他方側の端寄り部分(幅方向他方の端から0.3m離れた付近)の二軸延伸ポリエステルフィルムを用いて作製された包装用フィルムを用いた以外は実施例1と同様にして、ねじれ角度−25°の軟包装品を作製した。こうして得られたねじれ角度+25°の軟包装品と、ねじれ角度−25°の軟包装品とを交互に5枚ずつ積層し、合計10枚とし、25mm幅、40μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルムで軟包装品の長辺中央部の周りを巻いてヒートシールして結束し、軟包装品積層束を得た。
上記の各実施例および各比較例にて得た軟包装品積層束について、図6を参照して上記説明したように包装用フィルムの繰り返し曲げ応力試験を行い、それぞれ、包装用フィルムの1回目曲げ応力最大値、ならびに2回目曲げ応力最大値の1回目曲げ応力最大値に対する比率(%)を測定した。
また、軟包装品1枚の外観、束ね易さ、帯を外した後の枚数の数え易さ、所望枚数の取り出しやすさを官能評価した。
結果を、表1に示す。
Figure 0004171390
本発明の好ましい一例の軟包装品積層束1を簡略化して示す図である。 ねじれ角度の絶対値が1°〜20°の軟包装品とねじれ角度が0°の軟包装品とを交互に積層してなる態様((a)の態様)の軟包装品積層束を簡略化して示す図である。 ねじれ角度が+1°〜+20°の軟包装品とねじれ角度が−20°〜−1°の軟包装品を交互に積層してなる態様((b)の態様)の軟包装品積層束を簡略化して示す図である。 本発明における軟包装品のねじれ角度を測定する方法を模式的に示す図である。 本発明に使用される軟包装品について模式的に示す図である。 本発明における包装用フィルムの繰り返し曲げ応力試験を模式的に示す図である。 本発明の軟包装品積層束1,1’を箱体6に収容したところを簡略化して示す図である。 本発明において軟包装品にねじれを付与するために使用するヒートシール金型の一例の概略斜視図であり、図中の斜線部分がヒートシール面である。
符号の説明
1,1’ 軟包装品積層束
2,2’ 軟包装品
3 帯状物

Claims (4)

  1. シート状物を包装用フィルムにてシールしてなる軟包装品を複数枚積層し、帯状物で束ねた軟包装品積層束であって、以下の(a)または(b)の積層構造を有する軟包装品積層束。
    (a)ねじれ角度の絶対値が1°〜20°の軟包装品とねじれ角度が0°の軟包装品とを交互に積層した積層構造、
    (b)ねじれ角度の絶対値が20°以下のねじれの向きが正方向の軟包装品とねじれ角度の絶対値が20°以下のねじれの向きが負方向の軟包装品とを交互に積層した積層構造であって、各隣接する軟包装品間のねじれ角度の差が1°以上である積層構造。
  2. 各軟包装品の包装用フィルムは、1回目曲げ応力最大値が0.01N/15mm幅/2枚〜2.0N/15mm幅/2枚であって、かつ2回目曲げ応力最大値が1回目曲げ応力最大値の80%以上である請求項1に記載の軟包装品積層束。
  3. 軟包装品の外周形状(輪郭)が方形状である、請求項1または2に記載の軟包装品積層束。
  4. シート状物がテープ材である、請求項1〜3のいずれかに記載の軟包装品積層束。
JP2003351365A 2003-10-09 2003-10-09 軟包装品積層束 Expired - Fee Related JP4171390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351365A JP4171390B2 (ja) 2003-10-09 2003-10-09 軟包装品積層束

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351365A JP4171390B2 (ja) 2003-10-09 2003-10-09 軟包装品積層束

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005112437A JP2005112437A (ja) 2005-04-28
JP4171390B2 true JP4171390B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=34542623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003351365A Expired - Fee Related JP4171390B2 (ja) 2003-10-09 2003-10-09 軟包装品積層束

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4171390B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6578115B2 (ja) * 2015-03-19 2019-09-18 朋和産業株式会社 包装体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005112437A (ja) 2005-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU689740B2 (en) Film for multiple bag
CN100457567C (zh) 一种包装材料的卷筒及包装方法
AU2010301154B2 (en) A method of attaching grip tabs to the carrier layer of a film dressing
JP4171390B2 (ja) 軟包装品積層束
JP2001348055A (ja) 集積包装製品
JP2003265230A (ja) ゲルシート包装体及びその製造方法
JP2013049474A (ja) イージーピール性包装袋
JPH07237663A (ja) 包装用シート材および包装袋
JPH0924952A (ja) 医薬品用包装袋
JP2005119705A (ja) 軟包装品
WO2024009802A1 (ja) 包装体
US3276934A (en) Method of making philatelic mounts and the like
EP4201836A1 (en) Film-packaged tissue pack package, and packaging material for film-packaged tissue pack package
EP4098581A1 (en) Sheet package
JPH0728089Y2 (ja) 折畳カップ
JP2504125Y2 (ja) 包装体
JPH0285160A (ja) 溶断シール袋及びその製造法
JP2001018991A (ja) ピロー形状の易開封性包装袋
JPH02158679A (ja) 粘着テープ
JPH08175552A (ja) 引き裂き性の良い包装袋
JP2608446B2 (ja) 粘着テープ
JP2006007424A (ja) 粘着シート片積層体
KR20210100682A (ko) 필름 및 파우치
JP3174015B2 (ja) 台紙付き熱圧着フィルム及びその製造方法
JPH0794648B2 (ja) 粘着テープ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080808

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4171390

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140815

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees