JPH0794648B2 - 粘着テープ - Google Patents
粘着テープInfo
- Publication number
- JPH0794648B2 JPH0794648B2 JP63028890A JP2889088A JPH0794648B2 JP H0794648 B2 JPH0794648 B2 JP H0794648B2 JP 63028890 A JP63028890 A JP 63028890A JP 2889088 A JP2889088 A JP 2889088A JP H0794648 B2 JPH0794648 B2 JP H0794648B2
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- Japan
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- film
- reticulated
- laminate
- fibers
- synthetic resin
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は外装用段ボールの封緘や管状物の結束等梱包や
結束の用に供される粘着テープ、特に治具を用いること
なく指先にて容易に切断可能な易切断性粘着テープに関
するものである。
結束の用に供される粘着テープ、特に治具を用いること
なく指先にて容易に切断可能な易切断性粘着テープに関
するものである。
[従来の技術] 従来、この種の梱包や結束の用に供される粘着テープと
しては内容物の重量に耐え、しかも作業性より指先にて
容易に切断可能な布粘着テープが一般に使用されている
が、該布粘着テープはテープ支持体たる織布が生産性に
劣るためクラフト粘着テープ等汎用の粘着テープに比し
極めて高価なものとなっていた。
しては内容物の重量に耐え、しかも作業性より指先にて
容易に切断可能な布粘着テープが一般に使用されている
が、該布粘着テープはテープ支持体たる織布が生産性に
劣るためクラフト粘着テープ等汎用の粘着テープに比し
極めて高価なものとなっていた。
そこで、特公昭51−37169号や特公昭51−37170号公報に
みられる如き一方向に延伸された合成樹脂フイルムを割
繊して延伸方向に対して直角の方向に広げて形成された
連続する多数の繊維からなる網状フイルムを二枚、それ
らの配向方向が互いに交叉するように接合してなる網状
積層体の一面に合成樹脂横軸透伸フイルムを成層すると
ともに他面に粘着剤層を成層してなる粘着テープが発明
されるに至ったが、これらのものは上記網状積層体とし
て物性を略同じくする網状フイルムの二枚を単に接合し
たに過ぎないために縦横のいずれの方向に対しても等し
く強度が大きく、この結果切断に際して大きな力を必要
とするばかりでなく、引裂方向性においても乏しいもの
となっていた。
みられる如き一方向に延伸された合成樹脂フイルムを割
繊して延伸方向に対して直角の方向に広げて形成された
連続する多数の繊維からなる網状フイルムを二枚、それ
らの配向方向が互いに交叉するように接合してなる網状
積層体の一面に合成樹脂横軸透伸フイルムを成層すると
ともに他面に粘着剤層を成層してなる粘着テープが発明
されるに至ったが、これらのものは上記網状積層体とし
て物性を略同じくする網状フイルムの二枚を単に接合し
たに過ぎないために縦横のいずれの方向に対しても等し
く強度が大きく、この結果切断に際して大きな力を必要
とするばかりでなく、引裂方向性においても乏しいもの
となっていた。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記従来品の欠点を解消すべく発明されたもの
であって、合成樹脂横軸延伸フイルムに成層される網状
積層体の引張強度を該網状積層体を構成する第一網状フ
イルムおよび第二網状フイルムの選択組合せにより縦横
アンバランスに構成するとともに、横方向に対する規則
的方向性を付与することにより使用に充分な機械的強度
を有しながら指先にて容易に切断でき、しかも切断の方
向性に優れた粘着テープを提供せんとするものである。
であって、合成樹脂横軸延伸フイルムに成層される網状
積層体の引張強度を該網状積層体を構成する第一網状フ
イルムおよび第二網状フイルムの選択組合せにより縦横
アンバランスに構成するとともに、横方向に対する規則
的方向性を付与することにより使用に充分な機械的強度
を有しながら指先にて容易に切断でき、しかも切断の方
向性に優れた粘着テープを提供せんとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記に鑑み発明されたものであって、一方向に
延伸されたポリオレフイン系合成樹脂フイルムを割繊し
て延伸方向に対して直角の方向に広げてなる並列する多
数の繊維が網状につながった網状フイルムを二枚、それ
らの配向方向を略直交させて重ねて接合してなる網状積
層体の一面に合成樹脂横軸延伸フイルムを成層するとと
もに他面に粘着剤層を成層してなる粘着テープにおい
て、網状積層体として繊維の幅1mmあたり1.2kg以下の引
張強度を有する繊維からなる第一網状フイルムと繊維幅
1mmあたり1.4kg以上の引張強度を有する繊維からなる第
二網状フイルムとの積層体を用い、且つこの積層体を合
成樹脂横軸延伸フイルムに第1網状フイルムの繊維の方
向が該合成樹脂横軸延伸フイルムの延伸方向と略直交す
るように積層することにより問題点を解決した。
延伸されたポリオレフイン系合成樹脂フイルムを割繊し
て延伸方向に対して直角の方向に広げてなる並列する多
数の繊維が網状につながった網状フイルムを二枚、それ
らの配向方向を略直交させて重ねて接合してなる網状積
層体の一面に合成樹脂横軸延伸フイルムを成層するとと
もに他面に粘着剤層を成層してなる粘着テープにおい
て、網状積層体として繊維の幅1mmあたり1.2kg以下の引
張強度を有する繊維からなる第一網状フイルムと繊維幅
1mmあたり1.4kg以上の引張強度を有する繊維からなる第
二網状フイルムとの積層体を用い、且つこの積層体を合
成樹脂横軸延伸フイルムに第1網状フイルムの繊維の方
向が該合成樹脂横軸延伸フイルムの延伸方向と略直交す
るように積層することにより問題点を解決した。
以下、本発明を図面についてその特徴とするところを詳
述すれば、第1図は本発明粘着テープの一部欠截分解斜
視図、第2図は同上一部拡大断面図であり、第3図は網
状フイルムの拡大斜視図である。図中Aは一方向に延伸
された合成樹脂フイルムを開繊して延伸方向に対して直
角の方向に広げて形成された多数の幹繊維aと、それを
繁ぐ分岐繊維bとからなる第一網状フイルム1と第二網
状フイルム2との二枚を、それらの配向方向が互いに交
叉するように接合してなる網状積層体であって、第一網
状フイルム1として縦方向(第1図において矢印xで表
した方向)に並列された幅1mm当りの引張強度1.2kg以下
の幹繊維と、幹繊維間に並列され該幹繊維を連結する分
岐繊維とからなる網状フイルムが使用され、また第二網
状フイルム2として横方向(第1図において矢印yで表
した方向)に並列された幅1mm当りの引張強度1.4kg以上
の幹繊維と幹繊維間に並列され該幹繊維を連結する分岐
繊維とからなる網状フイルムが使用されているものであ
り、Bは網状積層体Aの一面に成層された合成樹脂横軸
延伸フイルムであって、縦軸方向(前記矢印x方向と同
一方向)に対して2倍以下の延伸にして横軸方向(矢印
y方向と同一方向)に対して6〜16倍延伸された厚さ10
〜50μの横軸延伸フイルムが使用されるものであり、C
は網状積層体Aの他面に成層されたホットメルト型粘着
剤の如き粘着剤層であり、Dは上記網状積層体Aと合成
樹脂横軸延伸フイルムBとを成層するための接着剤であ
って、低密度ポリエチレンやEVA樹脂等が用いられてい
るものである。
述すれば、第1図は本発明粘着テープの一部欠截分解斜
視図、第2図は同上一部拡大断面図であり、第3図は網
状フイルムの拡大斜視図である。図中Aは一方向に延伸
された合成樹脂フイルムを開繊して延伸方向に対して直
角の方向に広げて形成された多数の幹繊維aと、それを
繁ぐ分岐繊維bとからなる第一網状フイルム1と第二網
状フイルム2との二枚を、それらの配向方向が互いに交
叉するように接合してなる網状積層体であって、第一網
状フイルム1として縦方向(第1図において矢印xで表
した方向)に並列された幅1mm当りの引張強度1.2kg以下
の幹繊維と、幹繊維間に並列され該幹繊維を連結する分
岐繊維とからなる網状フイルムが使用され、また第二網
状フイルム2として横方向(第1図において矢印yで表
した方向)に並列された幅1mm当りの引張強度1.4kg以上
の幹繊維と幹繊維間に並列され該幹繊維を連結する分岐
繊維とからなる網状フイルムが使用されているものであ
り、Bは網状積層体Aの一面に成層された合成樹脂横軸
延伸フイルムであって、縦軸方向(前記矢印x方向と同
一方向)に対して2倍以下の延伸にして横軸方向(矢印
y方向と同一方向)に対して6〜16倍延伸された厚さ10
〜50μの横軸延伸フイルムが使用されるものであり、C
は網状積層体Aの他面に成層されたホットメルト型粘着
剤の如き粘着剤層であり、Dは上記網状積層体Aと合成
樹脂横軸延伸フイルムBとを成層するための接着剤であ
って、低密度ポリエチレンやEVA樹脂等が用いられてい
るものである。
尚、網状積層体Aへの合成樹脂横軸延伸フイルムBの成
層に際しては第一網状フイルム1の幹繊維aが合成樹脂
横軸延伸フイルムBの延伸方向に略直交するように成層
し、且つ合成樹脂横軸延伸フイルムBに第一網状フイル
ム1が第二網状フイルムを介さず直接に面するように成
層されるようにすることが引裂性や引裂方向性より好ま
しい。
層に際しては第一網状フイルム1の幹繊維aが合成樹脂
横軸延伸フイルムBの延伸方向に略直交するように成層
し、且つ合成樹脂横軸延伸フイルムBに第一網状フイル
ム1が第二網状フイルムを介さず直接に面するように成
層されるようにすることが引裂性や引裂方向性より好ま
しい。
また粘着剤層Cとしてはテープ基材たる網状積層体Aお
よび合成樹脂横軸延伸フイルムBが比較的耐熱性に劣る
ポリオレフイン系合成樹脂を素材として成形され、しか
もこれが極度に分子配向されていることから乾燥工程等
において長時間高温に曝される通常の溶剤型の粘着剤を
使用した場合には、分子配向が戻り、所期目的とするハ
ンドカット性や切断の方向性が得られなくなる。これに
より粘着剤層Cとしては塗布工程が比較的短いホットメ
ルト型粘着剤や、比較的熱の影響を受けない工程紙(粘
着剤の転写)の作用が良好である。
よび合成樹脂横軸延伸フイルムBが比較的耐熱性に劣る
ポリオレフイン系合成樹脂を素材として成形され、しか
もこれが極度に分子配向されていることから乾燥工程等
において長時間高温に曝される通常の溶剤型の粘着剤を
使用した場合には、分子配向が戻り、所期目的とするハ
ンドカット性や切断の方向性が得られなくなる。これに
より粘着剤層Cとしては塗布工程が比較的短いホットメ
ルト型粘着剤や、比較的熱の影響を受けない工程紙(粘
着剤の転写)の作用が良好である。
また更に、網状フイルムに関連して本発明では上述した
様に網状積層体を構成する第一網状フイルムと第2網状
フイルムの各幹繊維に差を付け、且つこれらフイルムの
配向方向が直交するように重ね合せることによって支持
体を構成するが、第二網状フイルムを厚く、他方第一網
状フイルムの幹繊維を切断容易な厚さにして、この第二
網状フイルムの厚さの増大によって粘着テープ全体の肉
厚を増加させ、ボリューム感を出させることでテープの
一面に設ける粘着剤の接着性を高めることが可能とな
る。この場合、第二網状フイルムの幹繊維は切断方向に
並行して配置されるものであるから引裂抵抗とならず、
引裂の方向性付与にのみ作用することからテープに体す
るボリューム感を与える上で極めて好都合であり、この
結果被接着体に対してはその接着表面の凹凸に沿って円
滑に密着することができるものとなる。
様に網状積層体を構成する第一網状フイルムと第2網状
フイルムの各幹繊維に差を付け、且つこれらフイルムの
配向方向が直交するように重ね合せることによって支持
体を構成するが、第二網状フイルムを厚く、他方第一網
状フイルムの幹繊維を切断容易な厚さにして、この第二
網状フイルムの厚さの増大によって粘着テープ全体の肉
厚を増加させ、ボリューム感を出させることでテープの
一面に設ける粘着剤の接着性を高めることが可能とな
る。この場合、第二網状フイルムの幹繊維は切断方向に
並行して配置されるものであるから引裂抵抗とならず、
引裂の方向性付与にのみ作用することからテープに体す
るボリューム感を与える上で極めて好都合であり、この
結果被接着体に対してはその接着表面の凹凸に沿って円
滑に密着することができるものとなる。
尚、上記ボリューム感を付与し、併せて網状積層体Aに
対する粘着剤層Cの成層にも有効な一つの方法としてこ
の両者の間に前記接着剤Dと同様の接着剤層を介挿し成
層するとよい。
対する粘着剤層Cの成層にも有効な一つの方法としてこ
の両者の間に前記接着剤Dと同様の接着剤層を介挿し成
層するとよい。
ところで上記の説明および後記の実験例の記述におい
て、網状積層体を構成する網状フイルムとして幹繊維と
分岐繊維とからなるものを取り上げたが、本発明に用い
られる網状フイルムとしては、このような構造のものに
限らず、同じ太さ(幅)の繊維のみ、いわば幹繊維のみ
が網状につながったものでもよいことは勿論である。し
かし、図示のように微細な分岐繊維を有する網状フイル
ムを用いる場合は分岐繊維の数や引張強度は粘着テープ
の引裂性に無視し得る程度の影響しか及ぼさないので、
本明細書においては、これらのデータの記載は省略す
る。従って、本明細書において繊維の引張強度に言及す
るときは特記しない場合でも、総て幹繊維についてのも
のである。
て、網状積層体を構成する網状フイルムとして幹繊維と
分岐繊維とからなるものを取り上げたが、本発明に用い
られる網状フイルムとしては、このような構造のものに
限らず、同じ太さ(幅)の繊維のみ、いわば幹繊維のみ
が網状につながったものでもよいことは勿論である。し
かし、図示のように微細な分岐繊維を有する網状フイル
ムを用いる場合は分岐繊維の数や引張強度は粘着テープ
の引裂性に無視し得る程度の影響しか及ぼさないので、
本明細書においては、これらのデータの記載は省略す
る。従って、本明細書において繊維の引張強度に言及す
るときは特記しない場合でも、総て幹繊維についてのも
のである。
ここで、本発明の粘着テープの横方向の引裂性(以下単
に「引裂性」というときは指先による横方向の引裂性を
意味する。)について説明する。
に「引裂性」というときは指先による横方向の引裂性を
意味する。)について説明する。
一般にシート状基材の一面に多数の繊維状物を並列して
接着して形成した積層シートを該繊維の方向に交叉する
方向に引裂こうとした場合、該繊維の引張強度が該繊維
と基材との間の接着強度より小さくないときは、繊維は
切断される前に基材から剥がれて隣の方にずりよってし
まい、数本の繊維が寄り集り一束となって引裂応力を受
けることとなり、応力が複数本の繊維に分散する結果と
なって、引裂が困難となる傾向がある。これに反して繊
維が基材に固着したまま基材とともに切断される場合は
個々の繊維が順次引裂応力を受けて一本一本順次切断さ
れていくので、比較的小さい応力(一本の繊維の切断に
要する応力と基材の引裂きに要する応力との合計)によ
り、極めて容易にして且つ繊維が剥がれたり切れ目が曲
がったりすることなくきれいに引裂くことができるので
ある。
接着して形成した積層シートを該繊維の方向に交叉する
方向に引裂こうとした場合、該繊維の引張強度が該繊維
と基材との間の接着強度より小さくないときは、繊維は
切断される前に基材から剥がれて隣の方にずりよってし
まい、数本の繊維が寄り集り一束となって引裂応力を受
けることとなり、応力が複数本の繊維に分散する結果と
なって、引裂が困難となる傾向がある。これに反して繊
維が基材に固着したまま基材とともに切断される場合は
個々の繊維が順次引裂応力を受けて一本一本順次切断さ
れていくので、比較的小さい応力(一本の繊維の切断に
要する応力と基材の引裂きに要する応力との合計)によ
り、極めて容易にして且つ繊維が剥がれたり切れ目が曲
がったりすることなくきれいに引裂くことができるので
ある。
本発明者等は、以上の知見に基づいて実験を重ねた結
果、次の事実を発見して本発明をなすに至ったものであ
る。即ち、ポリオレフイン系合成樹脂からなる網状積層
体に合成樹脂横軸延伸フイルムを接着してなる基材を用
いた粘着テープにおいて、満足すべき引裂性を得るには
網状積層体中の縦方向の繊維、即ち第一網状フイルムを
構成する繊維の引張強度が繊維の幅1mm当りおそし1.2kg
以下でなければならず、また指先で引裂く際の切れ目の
直線性を確保する上で、横方向の繊維、即ち、第二網状
フイルムを構成する繊維は該繊維の幅1mm当りおよそ1.4
kg以上の引張強度を有しなければならない。
果、次の事実を発見して本発明をなすに至ったものであ
る。即ち、ポリオレフイン系合成樹脂からなる網状積層
体に合成樹脂横軸延伸フイルムを接着してなる基材を用
いた粘着テープにおいて、満足すべき引裂性を得るには
網状積層体中の縦方向の繊維、即ち第一網状フイルムを
構成する繊維の引張強度が繊維の幅1mm当りおそし1.2kg
以下でなければならず、また指先で引裂く際の切れ目の
直線性を確保する上で、横方向の繊維、即ち、第二網状
フイルムを構成する繊維は該繊維の幅1mm当りおよそ1.4
kg以上の引張強度を有しなければならない。
[実施例] 次に、本発明の実施例を以下の表とともに、更に詳述す
ると、第1表は本発明粘着テープにおける網状積層体の
各網状体の引張強度の差によるハンドカット性および切
断の方向性を示したものである。
ると、第1表は本発明粘着テープにおける網状積層体の
各網状体の引張強度の差によるハンドカット性および切
断の方向性を示したものである。
これらの実験に用いた粘着テープは横方向に12倍延伸し
た厚さ20μの高密度ポリエチレン横軸延伸フイルムに第
一網状フイルムの幹繊維が該高密度ポリエチレン横軸延
伸フイルムの延伸方向に直交するように網状積層体を成
層するとともに該網状積層体の下面に厚さ60μのホット
メルト型粘着層を成層してなるものである。
た厚さ20μの高密度ポリエチレン横軸延伸フイルムに第
一網状フイルムの幹繊維が該高密度ポリエチレン横軸延
伸フイルムの延伸方向に直交するように網状積層体を成
層するとともに該網状積層体の下面に厚さ60μのホット
メルト型粘着層を成層してなるものである。
尚、ハンドカット性は指先で粘着テープを横方向に引裂
いた時の引裂き易さで、○印は簡単に引裂けたもの、△
印は爪を立て引裂けたもの、×印は指先で引裂けなかっ
たものを示し、切断方向性は粘着テープの端から横方向
に3mmのノッチを入れて30m/minの速度で引裂いた時の切
断状態で、○印は切断の方向が殆ど一直線であったも
の、X印は直線にならなかったものを示している。
いた時の引裂き易さで、○印は簡単に引裂けたもの、△
印は爪を立て引裂けたもの、×印は指先で引裂けなかっ
たものを示し、切断方向性は粘着テープの端から横方向
に3mmのノッチを入れて30m/minの速度で引裂いた時の切
断状態で、○印は切断の方向が殆ど一直線であったも
の、X印は直線にならなかったものを示している。
(注)1 網状フイルムは多層押出成形により製した、
いずれも低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低
密度ポリエチレンの層構成を有するが、中間の高密度ポ
リエチレン層の厚さの異なる5種の複合フイルムを8倍
延伸したのち、延伸方向に多数の不連続切れ目を入れて
割繊して製したものであって、第3図に示したような幹
繊維aとそれをつなぐ分岐繊維bから構成されている。
繊維の幅は延伸フイルムに入れられる切れ目間の間隔に
よって決まるが、上の実験では3種の繊維幅が用いられ
た。
いずれも低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低
密度ポリエチレンの層構成を有するが、中間の高密度ポ
リエチレン層の厚さの異なる5種の複合フイルムを8倍
延伸したのち、延伸方向に多数の不連続切れ目を入れて
割繊して製したものであって、第3図に示したような幹
繊維aとそれをつなぐ分岐繊維bから構成されている。
繊維の幅は延伸フイルムに入れられる切れ目間の間隔に
よって決まるが、上の実験では3種の繊維幅が用いられ
た。
2 本発明においては繊維の幅1mm当りの引張強度は次
のようにして算出される。網状積層体の縦横それぞれ5c
m幅当り引張強度を測定し、その値を5cm幅中に存在する
繊維の本数で除して繊維一本当りの引張強度を求め、こ
の値を更に繊維幅により繊維幅1mm当りの引張強度に換
算する。
のようにして算出される。網状積層体の縦横それぞれ5c
m幅当り引張強度を測定し、その値を5cm幅中に存在する
繊維の本数で除して繊維一本当りの引張強度を求め、こ
の値を更に繊維幅により繊維幅1mm当りの引張強度に換
算する。
第1表にみられるように幹繊維の引張強度が1.2kg/mm以
下の第一網状フイルムと、同様に幹繊維の引張強度が1.
4kg/mm以上の第二網状フイルムとからなる網状積層体を
使用することにより指先による優れた引裂性を示すとと
もに切断の方向性についても引張強さに優る第二網状フ
イルムの幹繊維に沿って直線的に引裂くことができる。
下の第一網状フイルムと、同様に幹繊維の引張強度が1.
4kg/mm以上の第二網状フイルムとからなる網状積層体を
使用することにより指先による優れた引裂性を示すとと
もに切断の方向性についても引張強さに優る第二網状フ
イルムの幹繊維に沿って直線的に引裂くことができる。
次に、合成樹脂横軸延伸フイルムの延伸倍率および厚さ
が粘着テープのハンドカット性および切断の方向性にお
よぼす影響を第2表および第3表に示す。
が粘着テープのハンドカット性および切断の方向性にお
よぼす影響を第2表および第3表に示す。
上記第2表に示した実験結果は横方向に所定倍率をもっ
て延伸された厚さ10〜30の高密度ポリエチレン横軸延伸
フイルムに引張強度0.95kg/mmの幹繊維が並列された第
一網状フイルムと、引張強度を1.44kg/mmの幹繊維が並
列された第二網状フイルムとを接合してなる網状積層体
を該第一網状フイルムの幹繊維が該高密度ポリエチレン
横軸延伸フイルムの延伸方向に直交するように成層する
とともに該網状積層体の下面に厚さ60のホットメルト型
粘着層を成層してなる粘着テープについてのものであ
り、また第3表は横方向に12倍延伸された所定厚みの高
密度ポリエチレン横軸延伸フイルムに第2表と同様に網
状積層体および粘着層を成層してなる粘着テープについ
てのものであって、第2表および第3表にみられるよう
に横軸方向に対して6〜16倍延伸された厚さ10〜50の横
軸延伸ポリエチレンフイルムを使用することにより指先
による優れた引裂性を示すとともに切断の方向性につい
ても引張強さに優る第一網状体の幹繊維に沿って直線的
に引裂くことができる。
て延伸された厚さ10〜30の高密度ポリエチレン横軸延伸
フイルムに引張強度0.95kg/mmの幹繊維が並列された第
一網状フイルムと、引張強度を1.44kg/mmの幹繊維が並
列された第二網状フイルムとを接合してなる網状積層体
を該第一網状フイルムの幹繊維が該高密度ポリエチレン
横軸延伸フイルムの延伸方向に直交するように成層する
とともに該網状積層体の下面に厚さ60のホットメルト型
粘着層を成層してなる粘着テープについてのものであ
り、また第3表は横方向に12倍延伸された所定厚みの高
密度ポリエチレン横軸延伸フイルムに第2表と同様に網
状積層体および粘着層を成層してなる粘着テープについ
てのものであって、第2表および第3表にみられるよう
に横軸方向に対して6〜16倍延伸された厚さ10〜50の横
軸延伸ポリエチレンフイルムを使用することにより指先
による優れた引裂性を示すとともに切断の方向性につい
ても引張強さに優る第一網状体の幹繊維に沿って直線的
に引裂くことができる。
[発明の効果] 以上本発明を実施例に基づき詳述したが、本発明に係る
粘着テープは網状積層体の使用によって大きな強度が得
られ、重量包装物の封緘用テープとして或いは管状物の
結束用として優れた効果を発揮する一方、ハンドカット
によって容易に切断できるものであり、且つ直線的な切
断ができることから梱色作業等においてカッター等の治
具を要することなく極めて手軽に使用できる利点があ
る。
粘着テープは網状積層体の使用によって大きな強度が得
られ、重量包装物の封緘用テープとして或いは管状物の
結束用として優れた効果を発揮する一方、ハンドカット
によって容易に切断できるものであり、且つ直線的な切
断ができることから梱色作業等においてカッター等の治
具を要することなく極めて手軽に使用できる利点があ
る。
勿論、本発明の粘着テープは網状積層体、合成樹脂延伸
フイルム等素材を生産性が高く入手し易いものであるこ
とから前述布粘着テープに比較して遥かに廉価に提供で
きることは言うまでもない。
フイルム等素材を生産性が高く入手し易いものであるこ
とから前述布粘着テープに比較して遥かに廉価に提供で
きることは言うまでもない。
第1図は本発明粘着テープの一部欠截分解斜視図、第2
図は同上一部拡大断面図、第3図は網状フイルムの一部
拡大斜視図を示すものである。 A……網状積層体 B……合成樹脂横軸延伸フイルム C……粘着剤層 1……第一網状フイルム 2……第二網状フイルム a……幹繊維 b……分岐繊維
図は同上一部拡大断面図、第3図は網状フイルムの一部
拡大斜視図を示すものである。 A……網状積層体 B……合成樹脂横軸延伸フイルム C……粘着剤層 1……第一網状フイルム 2……第二網状フイルム a……幹繊維 b……分岐繊維
Claims (2)
- 【請求項1】一方向に延伸されたポリオレフイン系合成
樹脂フイルムを割繊して延伸方向に対して直角の方向に
広げてなる並列する多数の繊維が網状につながった網状
フイルムを二枚、それらの配向方向を略直交させて重ね
て接合してなる網状積層体の一面に合成樹脂横軸延伸フ
イルムを成層するとともに他面に粘着剤層を成層してな
る粘着テープにおいて、前記網状積層体として繊維幅1m
mあたり1.2kg以下の引張強度を有する繊維からなる第一
網状フイルムと繊維の幅1mmあたり1.4kg以上の引張強度
を有する繊維からなる第二網状フイルムとの積層体を用
い、且つこの積層体を合成樹脂横軸延伸フイルムに第1
網状フイルムの繊維の方向が該合成樹脂横軸延伸フイル
ムの延伸方向と略直交するように積層したことを特徴と
する粘着テープ。 - 【請求項2】合成樹脂横軸延伸フイルムとして密度0.94
kg/cc以上の高密度ポリエチレンフイルムを素材として
縦軸方向に対して2倍以下の延伸にして横軸方向に対し
て6〜16倍延伸された厚さ10〜50μの横軸延伸ポリエチ
レンフイルムを使用することを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63028890A JPH0794648B2 (ja) | 1988-02-12 | 1988-02-12 | 粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63028890A JPH0794648B2 (ja) | 1988-02-12 | 1988-02-12 | 粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01204983A JPH01204983A (ja) | 1989-08-17 |
JPH0794648B2 true JPH0794648B2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=12260991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63028890A Expired - Lifetime JPH0794648B2 (ja) | 1988-02-12 | 1988-02-12 | 粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0794648B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1036795A (ja) * | 1996-07-26 | 1998-02-10 | Nippon Petrochem Co Ltd | 粘着テープ用基布およびそれを用いた粘着テープ |
JP6845005B2 (ja) | 2016-12-27 | 2021-03-17 | Eneos株式会社 | 粘着テープ |
CN112983035B (zh) * | 2021-02-04 | 2022-09-06 | 稻兴科技(深圳)有限公司 | 一种裂缝修补渗透型显色胶粘带 |
-
1988
- 1988-02-12 JP JP63028890A patent/JPH0794648B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01204983A (ja) | 1989-08-17 |
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