JP2008093175A - 貼付剤の包装袋への充填方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体と、前記支持体の一面の略全面に展着された粘着性を有する膏体と、前記膏体に貼着された剥離フィルムを備えた貼付剤を複数枚重ねた状態で、貼付剤面の概略中央部において折り畳み、折山部が包装袋の開封口側に位置するよう包装袋内に充填することを特徴とする貼付剤の包装袋への充填方法である。
【選択図】図2
Description
従来の貼付剤、例えば外用消炎・鎮痛剤としてのパップ剤等の貼付剤は、例えば、白色や肌色等の不織布からなる支持体と、該支持体の一面の略全面に展着された粘着性を有する膏体と、該膏体層の全面を被覆する剥離フィルムからなる積層構造物として構成されていることが一般的である。
例えば、従来の方法では、複数の貼付剤は、支持体面や剥離フィルム面を同一方向に向けて重ね合わせて、その状態のままで包装袋に充填されている。したがって、個々の貼付剤それぞれが包装袋の中で滑りやすい状態になっており、1枚取り出す場合であっても僅かな振動等により残りの貼付剤が不意に取り出されてしまい、再度包装袋に戻し充填し直すことがないように慎重に作業することが必要となる。
また、実際の貼付剤の使用にあたっては、1〜2枚を一度に使用することが多く、特に消炎・鎮痛剤としてのパップ剤は、手先が不器用になった高齢者の使用頻度が高いことから、その取り出し作業は特に慎重に行う必要があり、面倒であった。
このパップ剤は、特異的な膏体を支持体面に形成したものであるが、その包装袋への充填は、折り畳んだ状態のパップ剤を複数枚で一組とし、包装袋へ充填するものであり、その点では、従来の貼付剤の充填方法と基本的に変わるものではない。
また、包装袋への充填にあっては、必ずしも折山部を包装袋の開口側に向けて位置づけしているものではなく、また、支持体が不織布やニット等である場合には、隣接する支持体同士が互いの滑りを防止するために、必要枚数を一度に取り出すことは極めて困難となっている。
すなわち、本発明の充填方法により包装袋内に充填された貼付剤は、1枚ずつ確実に取り出すことが可能となるので、貼付剤を必要以上に取り出してしまうことがない利点を有している。
特に折り畳んだ貼付剤の折山部が包装袋の開封口側に位置するよう包装袋内に充填したことから、手先が不器用な高齢者等であっても、当該折山部を掴んで取り出すことが容易になり、1枚ずつ確実に取り出すことが可能となる。
さらに、貼付剤を概略半分に折り畳んで充填しているため、包装袋の大きさを小さくすることができ、その結果、包装袋を構成する積層シート(ラミネートシート)の必要面積を減少させることができ、経済的である利点を有している。
また、万一、余分に取り出された貼付剤を包装袋に入れ直す場合においても、折山部を包装袋内に向けて、容易に再充填することができる利点を有している。
貼付剤を構成する剥離フィルムとしては、無延伸ポリプロピレン(CPP)、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のプラスチックフィルム、紙、合成紙、合成樹脂を単体又はラミネートして複合させたものや、アルミ箔、蒸着フィルムと上記素材をラミネートさせたもの、及び上記単一素材又は複合素材にシリコン加工やエンボス加工、更には印刷又は着色を施したものが用いられる。
剥離フィルムの厚みが6μmより薄い場合には、その薄さから製造時に剥離フィルムにシワが発生し易くなるので好ましくない。
また、剥離フィルムの厚みが200μmより厚い場合には、貼付剤の製造における裁断性が低下する傾向があり、コストアップの要因となる。さらに剥離フィルム自体もより高価になることから好ましくない。
これらの剥離フィルムには、包装袋から貼付剤を出し入れする際に、手指のすべりを防止するために、エンボス加工を施すことが好ましい。エンボス加工部は、剥離フィルムの全面、または局部的な箇所、たとえば手指による掴み部分等に形成されるものであってもよい。
また、貼付剤の製品(販売)名称や注意事項等を明確にするために、剥離フィルムに、文字、記号、イラスト等を表示または着色印刷したものであっても良い。
支持体の具体的な材料としては、紙、綿、大麻、黄麻等の靱皮繊維、マニラ麻等の葉脈繊維等のセルロース繊維、羊毛等の獣毛繊維や、絹繊維、羽毛繊維等のタンパク繊維等の天然繊維、レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維や再生タンパク繊維等の再生繊維、酢酸セルロース繊維やプロミックス等の半合成繊維、ナイロンアラミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維やポリプロピレン繊維等のポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリウレタン繊維、ポリオキシメチレン繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維、ポリパラフェニレンベンズビスチアゾール繊維、ポリイミド繊維等を単体または複合した織布、不織布に加工し利用できる。
密封性を確保するバリアフィルムとしては、アルミ箔、アルミ蒸着フィルム、酸化珪素蒸着フィルム、アルミナ蒸着フィルム、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデンコートフィルム、ポリアクリルニトリル等が挙げられる。
シーラントフィルムとしては、エチレンメタクリル酸コポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、アイオノマー、無延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリアクリルニトリル等を挙げらことができる。
これら基材フィルムとバリアフィルム及びシーラントフィルムを積層したフィルムを包装袋とすることが望ましい。
すなわち、使用目的に応じた所望の薬効成分を含有する膏体成分を、常法に従って均一なペーストになるまで混合撹拌して含水粘着性膏体を調製し、例えば、支持体として1平方mあたり120gのポリエステル不織布に、含水粘性膏体を1平方mあたり1500gになるように展延し、もう一方の含水粘着性膏体面を1平方mあたり27gのポリプロピレンフィルム(剥離フィルム)で覆い、これを例えば100×60mmの大きさに裁断して、含水貼付剤を製造する。
したがって、本発明は、本発明が提供する充填方法により充填される貼付剤であって、特に、貼付剤面の概略中央部に折り曲げ線を設けたことを特徴とする貼付剤にも関するものである。
図1に本発明の実施例1における具体的貼付剤を示した。(a)は当該貼付剤の斜視図を示し、(b)は(a)のA−A断面図、すなわち当該貼付剤の断面を示した図である。
図中、1は貼付剤を表し、2は支持体を、3は膏体を、4は剥離フィルムを表す。
本貼付剤1は、具体的には、支持体2として伸縮性を有するポリエステル繊維からなる不織布を使用し、膏体3は支持体2の表面の略全面に展着されたポリアクリル酸ナトリウム等にフェルビナク等の薬物や水分等を含有したものであり、その表面に、厚みが30〜50μmを有する無延伸ポリプロピレン等からなる、ダイヤ柄エンボス加工が施された剥離フィルム4が積層されている。
なお、貼付剤1の貼付剤面の概略中央部に折り曲げ線5が設けられている。
図中、20は包装袋であり、その包装袋20内に、上記で積層し、折り畳んだ複数(4枚)の貼付剤1を、折山部15が包装袋20の開封口21側に位置するように充填されている。
なお、本実施例における包装袋20の具体的材質構成としては、紙/ポリエチレン/アルミ箔/エチレンメタクリル酸コポリマーからなるラミネート紙である。
この充填が完了した後、開封口21側にエチレンメタクリル酸コポリマーからなる上下で嵌合・係止するチャック(図示せず)を設けてヒートシールすることにより包装袋20内への貼付剤の充填が完了する。
本実施例2における貼付剤としては、支持体として伸縮性を有する不織布であり、膏体は支持体の表面の略全面に展着されたポリアクリル酸ナトリウム等にインドメタシンの薬物や水分等を含有したものを用い、実施例1とは異なり、膏体面に厚み30〜50μmの無延伸ポリプロピレン等からなる、ダイヤ柄エンボス加工が施された二分割剥離フィルムを貼付剤の概略中央部で積層させて貼着した貼付剤を用いた。
なお、本実施例2においても、貼付剤の概略中央部において折り曲げ線が設けられており、その構成は実施例1で示した図1と殆ど同様であり、図1を参照されたい。
なお、本実施例2における包装袋の材質構成としては、セロハン/ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ箔/アイオノマーからなるラミネート紙である。
したがって、本実施例2においても、充填された貼付剤を取り出す時は、例えば、包装袋に設けられた切り取り線に沿って開封し、その開封口から貼付剤の折山部を手指で摘み、無作為に取り出すことで、一枚ずつ確実に包装袋から貼付剤を取り出すことができた。
本実施例3における貼付剤としては、支持体として伸縮性を有するニットを用い、ポリアクリル酸ナトリウム等の膏体構成成分にl−メントールの薬物成分並びに水分等を含有させた膏体を支持体の表面の略全面に展着させ、さらに膏体面に厚み30〜50μmの無延伸ポリプロピレン等からなる、亀甲柄エンボス加工が施された剥離フィルムを貼着させた貼付剤を使用した。
実施例3においても、貼付剤の概略中央部において折り曲げ線が設けられており、その構成は実施例1で示した図1と基本的には殆ど同様であり、図1を参照されたい。
なお、本実施例3における包装袋の材質構成としては、材質構成としては、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/アルミ箔/エチレンメタクリル酸コポリマーからなるラミネート紙である。
なお、本実施例3においては、積層された複数の貼付剤の折山部は、実施例1及び2と異なり剥離フィルム側の折山部であったが、剥離フィルムにエンボス加工が施されることより、当該折山部を手指で摘み、無作為に取り出すことで、一枚ずつ確実に包装袋から貼付剤を取り出すことができるものであった。
また、手先が不器用な高齢者等であっても、当該折山部を掴んで取り出すことが容易になり、1枚ずつ確実に取り出すことが可能となる点で、産業上の利用可能性は多大なものである。
5 折り曲げ線
15 折山部
20 包装袋
21 開封口
Claims (4)
- 支持体と、前記支持体の一面の略全面に展着された粘着性を有する膏体と、前記膏体に貼着された剥離フィルムを備えた貼付剤を複数枚重ねた状態で、貼付剤面の概略中央部において折り畳み、折山部が包装袋の開封口側に位置するよう包装袋内に充填することを特徴とする貼付剤の包装袋への充填方法。
- 複数枚の貼付剤の折り畳みを、支持体側が内側になるように折り畳むことにより行う請求項1に記載の貼付剤の包装袋への充填方法。
- 複数枚の貼付剤の折り畳みを、剥離フィルム側が内側になるように折り畳むことにより行う請求項1に記載の貼付剤の包装袋への充填方法。
- 前記請求項1〜3に記載の充填方法により包装袋に充填される貼付剤であって、貼付剤面の概略中央部に折り曲げ線を設けたことを特徴とする貼付剤。
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