JP3931533B2 - プレススルーパッケージ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、錠剤、カプセル剤などの医薬品および医薬部外品、食品類、さらにはボタン電池のような非食品類等に利用可能なプレススルーパッケージ(Press Through Package (PTP))に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のPTPは、塩化ビニルなどのプラスチックシートを成形して収納物に見合った大きさの収納部を設けた本体と、この本体の収納部を封止する蓋材とからなるPTPが広く用いられており、上記蓋材としては硬質アルミニウム箔(20ミクロン)を使用したものが主流である。収納内容物の取り出しは、収納部側から収納物を押すことにより、収納物によって蓋材を押し破って開口させ取り出す方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来から使用されているPTPは、一般の健常者にとっては、開封しやすく、また、計数性や取り扱い性に優れたものであるが、高齢者やリュウマチ患者等は指先に力が入りにくく、開封性の改善が望まれていた。
また、収納物取り出し時の収納物への押圧力が強すぎると、収納物が飛び出し、落としてしまうという欠点があった。
また、開封時に蓋材のアルミニウム箔が部分的に脱離することがあり、収納物が薬剤や食品類の場合、収納内容物と一緒に脱離したアルミニウム箔を口に入れてしまうという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、収納部を有する本体とこの収納部を封止する蓋材とからなり、蓋材を破断して収納物を取り出す形式のプレススルーパッケージであって、蓋材が、坪量100〜300g/m2 の紙を少なくとも含む材料からなり、この蓋材には、収納物取り出し用の一対の扉状片から構成される開口部を形成するための切り込みが設けられ、該開口部を形成する一対の扉状片は、取り出される内容物を挟持して保持可能とされ、前記一対の扉状片の一方の扉状片のつなぎ部と他方の扉状片のつなぎ部とが略平行に設けられ、両扉状片の境界が各扉状片のつなぎ部と略平行に設けられており、かつ、一方の扉状片のつなぎ部と前記境界との距離が、他方の扉状片のつなぎ部と前記境界との距離の20〜80%とされていることを特徴とする、プレススルーパッケージである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
本発明のPTPは、蓋材9と本体8とからなるもので、図1は蓋材9を示す平面説明図である。
【0006】
本発明の蓋材9は、坪量100〜300g/m2の紙を含む材料、好ましくは防湿性あるいは酸素バリア性を有するバリア材をさらに含む積層材からなるものである。バリア材としては、厚さ9μm程度のアルミニウム箔や、ポリエステルフィルムなどのプラスチックフィルムに金属(例えばアルミニウム)ないし無機酸化物(例えば酸化ケイ素、酸化アルミニウム)などの薄膜を形成したフィルムが使用できる。
【0007】
紙の坪量が100g/m2より小さいと、開封時の収納内容物飛び出し防止機能(以下、保持機能、またはホールド性)が乏しくなり、300g/m2より大きいと、開封時に大きな力が必要となる。
【0008】
蓋材9には、図2に示すように収納物取り出し用の一対の扉状片11、12から構成される開口部1を形成するための切り込み2が設けられている。
この切り込み2は、図2に示すように蓋材9と扉状片11、12とをつなぐつなぎ部21、22の両端から伸び、その両端をつないで閉じるように形成され、この切り込み2とつなぎ部21、22により、それぞれの扉状片11、12が形成されている。
切り込み2は、収納内容物によっては蓋材を貫通するミシン目であってもよい(図2(b))が、食品や薬剤など、密封性を要求されるものである場合は半切れ線(ハーフカット)とすることが好ましい(図2(a))。蓋材9の材料として上述したバリア材を含む積層体を使用する場合は、切り込み2は上記バリア材に達しないようにすることが好ましい。
ミシン目、半切れ線を設ける方法としては、通常のレーザーカットによるものや、抜刃による方法などが採用できる。
【0009】
上記した一対の扉状片11、12は、収納物取り出し用の開口部1を構成するが、本発明において、上記一対の扉状片11、12は取り出される内容物を狭持して保持可能とされている(ホールド性を備える)。
【0010】
図3に示すように、本発明のPTPから収納物7を取り出す場合、従来のPTP同様、本体8側から収納物7を押すことにより、収納物7によって蓋材9を破断して収納物7を押し出し、取り出すことができる。この際、蓋材9の開口部1が上記一対の扉状片11、12により構成されているので、収納物7が上記一対の扉状片11、12により狭持され、保持される(ホールドされる)のである。
【0011】
この保持機能をより確実なものとするには、一対の扉状片の一方を、内容物取り出し時に内容物を収納部側から支える小扉状片11とし、他方をの扉状片を、内容物を外方から押さえる大扉状片12とすることが好ましい。
【0012】
また、一方の扉状片のつなぎ部の長さを、他方の扉状片のつなぎ部の長さの10〜80%とすることにより、各扉状片の開き具合を調整することができ、上記保持機能がより確実なものとなる。
【0013】
また、各扉状片の大きさに関して、一方の扉状片のつなぎ部と他方の扉状片のつなぎ部、および両扉状片の境界23をそれぞれ略平行に設け、かつ、一方の扉状片のつなぎ部と前記境界23との距離を、他方の扉状片のつなぎ部と前記境界23との距離の20〜80%とすることによって、扉状片の大きさを異なるものとし、これにより開封時の各扉状片の開き具合を調整することにより、上述した保持機能をより確かなものとすることができる。
【0014】
なお、各扉状片のつなぎ部の長さの合計は、開口部外周の長さの10%から30%とすることが好ましい。つなぎ部の長さの合計が10%よりも小さいと、輸送中の振動などにより、切り込み部分が破壊される恐れがあり、逆に、30%より大きいと、蓋材の開封時に大きな力を必要とする。
【0015】
本体8に関しては、本発明では特に制限されるものではなく、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンやその複合材料などが利用可能であり、真空成型法などにより、収納物7の収納部81を成形して使用される。
【0016】
蓋材9と本体8とは、本体の収納部81に収納物7を収納した後、この収納部81を覆うように蓋材9を配置し、ヒートシールなどの接合方法により接合される。
【0017】
本発明の蓋材9あるいは本体8の接合面には、必要に応じて、ヒートシール性を付与ないし向上させるため、ヒートシールラッカーなどの接着材層を塗布などの方法により設けることができる。
例えば、紙とアルミニウム箔などとを複合させた積層材を蓋材に用いる場合は、アルミニウム箔などの面に、ヒートシールラッカーを塗布し、本体とシールする方が、防湿性などのバリア性付与の点から好ましい。
【0018】
一対の扉状片11、12により形成される開口部1の形状は、収納する内容物7の形状に合わせて適宜設定でき、収納内容物が通常の錠剤やカプセル形状である場合は、その形状、大きさとほぼ同じ程度の大きさ、形状とすることが、収納物の取り出しとの関係からも好ましいが、製造上の都合あるいはその他の事情により、三角形状、四角形状あるいは他の変形形状とすることも可能である。
【0019】
<実施例1>
直径約10mm、高さ約6mmの錠剤を収納するためのPTPとして、以下の蓋材および本体を準備した。蓋材としては、一方の面にヒートシールラッカーを設けた坪量230g/m2の紙に、抜刃を用いて、図1に示す形状の開口部形成用ミシン目(約2mmの切れ目を約1mmピッチで設けたもの)を形成したもので、開口部の直径は約12mmである。開口部は図示のように小扉状片、大扉状片の一対の扉状片から構成され、小扉状片側のつなぎ部は約2mm、大扉状片側のつなぎ部は約5mmである。また、小扉状片と大扉状片の境界線は、小扉状片側のつなぎ部から約2.5mm、大扉状片側のつなぎ部から約9mmの位置に設けられている。
そして、上記形状の開口予定部を、図示のように10個(5行×2列)設けた。
本体としては、厚さ約250μmのポリ塩化ビニルシートを真空成形にて成形し、直径約12mm、深さ約7.2mmの収納部を、蓋材同様10個(5行×2列)設けたものを用意した。
この本体の収納部に、上記した形状の錠剤模型を1つづつ充填し、その収納部を覆うように蓋材を被せ、ヒートシールにより封止し、本発明のPTPを得た。
【0020】
<実施例2>
蓋材として、アルミニウム箔(厚み:9μm)と紙(坪量150g/m2)とを貼り合わせ、アルミニウム箔面にヒートシールラッカーを設けたた積層材を用い、この積層材の紙層に、レーザーにて図2に示す形状のハーフカットをアルミニウム箔層の手前まで入れた。
開口部の直径は実施例1同様約12mmである。また、小扉状片側のつなぎ部は約3.5mm、大扉状片側のつなぎ部は約6mmである。また、小扉状片と大扉状片の境界線は、実施例1同様、小扉状片側のつなぎ部から約2.5mm、大扉状片側のつなぎ部から約9mmの位置に設けられている。
そして、上記形状の開口予定部を、実施例1同様、10個(5行×2列)設けた。また、本体はポリプロピレンシート(厚さ250μm)を使用した以外は実施例1と同じ用にして得たものを用いた。
この本体の収納部に、上記した形状の錠剤模型を1つづつ充填し、その収納部を覆うように蓋材を被せ、ヒートシールにより封止し、本発明のPTPを得た。
【0021】
<比較例1>
実施例1で使用した本体を使用し、蓋材として厚さ20μmの硬質アルミニウム箔にヒートシールラッカーを塗工したものを用い、実施例1同様に錠剤模型を充填、ヒートシールして、比較のためのPTP(従来品)を得た。
【0022】
<実験1>
図4に示すように、PTPの開口部よりもやや大きめの開口を有する台座5を用意し、その台座5上にPTPを載置し、収納部側から毎秒0.1mの速度で加重をかけた。観察結果と、開封時の荷重を表1に示した。
【0023】
【表1】
Figure 0003931533
【0024】
【発明の効果】
上記より明らかなように、本発明により、開封性に優れたPTPが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるPTPの開口部を示す説明図。
【図2】本発明の蓋材に設ける開口部を示す説明図。
【図3】本発明における収納内容物の取り出し状態を示す説明図。、
【図4】実験に用いた装置および方法の説明図。
【符号の説明】
1…開口部
2…切り込み
7…収納物
8…本体
9…蓋材

Claims (7)

  1. 収納部を有する本体とこの収納部を封止する蓋材とからなり、蓋材を破断して収納物を取り出す形式のプレススルーパッケージであって、
    蓋材が、坪量100〜300g/m2 の紙を少なくとも含む材料からなり、この蓋材には、収納物取り出し用の一対の扉状片から構成される開口部を形成するための切り込みが設けられ、該開口部を形成する一対の扉状片は、取り出される内容物を挟持して保持可能とされ、前記一対の扉状片の一方の扉状片のつなぎ部と他方の扉状片のつなぎ部とが略平行に設けられ、両扉状片の境界が各扉状片のつなぎ部と略平行に設けられており、かつ、一方の扉状片のつなぎ部と前記境界との距離が、他方の扉状片のつなぎ部と前記境界との距離の20〜80%とされていることを特徴とする、プレススルーパッケージ。
  2. 扉状片は、蓋材と扉状片とのつなぎ部と、このつなぎ部の両端から伸びて閉じる切り込みとにより囲繞されて構成される部分である、請求項1記載のプレススルーパッケージ。
  3. 開口部を構成する一対の扉状片が、内容物取り出し時に内容物を収納部側から支える小扉状片と、内容物を外方から押さえる大扉状片とからなることを特徴とする、請求項記載のプレススルーパッケージ。
  4. 一方の扉状片のつなぎ部の長さが、他方の扉状片のつなぎ部の長さの10〜80%とされていることを特徴とする、請求項または請求項のいずれかに記載のプレススルーパッケージ。
  5. 各扉状片のつなぎ部の長さの合計が、開口部外周の長さの10%から30%であることを特徴とする、請求項ないし請求項のいずれかに記載のプレススルーパッケージ。
  6. 切り込みが、蓋材を貫通しない半切れ線であることを特徴とする、請求項ないし請求項のいずれかに記載のプレススルーパッケージ。
  7. 切り込みが、ミシン目線であることを特徴とする、請求項ないし請求項のいずれかに記載のプレススルーパッケージ。
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