JP2003182781A - プレススルーパッケージ - Google Patents
プレススルーパッケージInfo
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- JP2003182781A JP2003182781A JP2001384235A JP2001384235A JP2003182781A JP 2003182781 A JP2003182781 A JP 2003182781A JP 2001384235 A JP2001384235 A JP 2001384235A JP 2001384235 A JP2001384235 A JP 2001384235A JP 2003182781 A JP2003182781 A JP 2003182781A
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Abstract
収納物の取り出し性及び落下防止性を改善したプレスス
ルーパッケージを提供することにある。 【解決手段】収納部(12)を有する本体(11)とこ
の収納部(12)を封止する蓋材(10)とからなり、
蓋材(10)を破壊して収納物(20)を取り出す形式
のプレススルーパッケージであって、該蓋材(10)が
坪量100〜300g/m2 の紙層を主体とするものか
らなり、この紙層に開口部(1)を形成するためのY字
状又は工字状の切り込み(2)を設けたことを特徴とす
る。
Description
などの医薬品および医薬部外品、食品類等に利用可能な
プレススルーパッケージ(PTP:Press Thr
ough Package)に関し、さらに詳しくは紙
を主体とする蓋材を使用し、易開封性と開封時の収納物
落下防止性を付与したプレススルーパッケージである。
300μm程度の塩化ビニルシート等の剛性を有する本
体と厚さ20μm程度のアルミニウム箔の蓋材とからな
る構成のものが広く用いられており、収納物の取り出し
は、収納部の底から収納物を押すことにより、収納物に
よって蓋材を押し破って開口させ取り出す方法が採用さ
れている。
ら使用されているプレススルーパッケージは、収納物の
取り出し性は良好であるが、取り出す時に収納物を落下
させてしまったり、収納物が医薬品や食品類の場合、開
封時に蓋材のアルミニウム箔が部分的に脱離し、収納物
と一緒に脱離したアルミニウム箔を口に入れてしまい、
人体を傷つける等の欠点があった。これらの欠点を改良
するべく、柔らかい本体と紙を主体とする蓋材を使用し
たプレススルーパッケージが提供されているが、柔らか
いので収納物を押出し開封し、取り出す時に収納物を取
り出し難いなどの欠点があった。
とする蓋材を使用し、収納物の取り出し性及び落下防止
性を改善したプレススルーパッケージを提供することに
ある。
発明は、収納部を有する本体とこの収納部を封止する蓋
材とからなり、蓋材を破壊して収納物を取り出す形式の
プレススルーパッケージであって、該蓋材が坪量100
〜300g/m2 の紙層を主体とするものからなり、こ
の紙層に開口部を形成するためのY字状切り込みを設け
たことを特徴とするプレススルーパッケージである。
項1に係るプレススルーパッケージにおいて、前記Y字
状切り込みのV部の斜めの一辺の長さ(d1)とI部の
長さ(d2)の比が(d1):(d2)=1:2〜5であ
ることを特徴とするプレススルーパッケージである。
有する本体とこの収納部を封止する蓋材とからなり、蓋
材を破壊して収納物を取り出す形式のプレススルーパッ
ケージであって、該蓋材が坪量100〜300g/m2
の紙層を主体とするものからなり、この紙層に開口部を
形成するための工字状切り込みを設けたことを特徴とす
るプレススルーパッケージである。
項3に係るプレススルーパッケージにおいて、前記工字
状切り込みの縦線の長さ(d3)と開口部のつなぎ部の
長さ(d4)の比が(d3):(d4)=1:0.4〜
0.8であることを特徴とするプレススルーパッケージ
である。
項1乃至請求項4のいずれか1項に係るプレススルーパ
ッケージにおいて、前記切り込みが蓋材を貫通しない半
切れ線であることを特徴とするプレススルーパッケージ
である。
(以下、PTPとする。)を、実施の形態に沿って以下
に詳細に説明する。
の蓋材(10)の平面図であり、Y字状の切り込み
(2)を設けた開口部(1)を有しており、(b)は他
の実施形態のPTPの蓋材(10)の平面図であり、工
字状の切り込み(2)を設けた開口部(1)を有してい
る。
00g/m2 の紙層に厚さ9μm程度のアルミニウム箔
を積層した構成になっている。
開封時の収納物の飛び出し防止機能(以下、保持機能、
またはホールド性)が乏しくなり、300g/m2を超
えると開封時に大きな力が必要となる。
部(1)は、Y字状の切り込み(2)が設けられてお
り、かつ、この切り込みが使用した紙層/アルミニウム
箔の積層体からなる蓋材の紙層だけを切り、アルミニム
箔を切っていない半切れ線(ハーフカット)になってい
る。このようなY字状の切り込みにし、かつ、その切り
込みを半切れ線にすることにより、図4に示す如く開封
時に本体の底から押されて収納物がアルミニウム箔を突
き破り、Y字状の切り込み形状に沿って切り込みの交点
から収納物が出てくるが、紙の弾性による反発で収納物
が半分程度出た状態で止まる。よって、内容物が落下す
ることがなく、かつ、取り出し易い特徴を有している。
大きさによりY字状の切り込み(2)のV部の斜めの一
辺の長さ(d1)とI部の長さ(d2)の比を(d1):
(d2)=1:2〜5にすることにより、開封時の収納
物の落下防止機能を持たせることができ、安心して収納
物を取り出す事が出来る。
部(1)は、工字状の切り込み(2)が設けられてお
り、(a)の場合と同様に、この切り込みが使用した紙
層/アルミニウム箔の積層体からなる蓋材の紙層だけを
切り、アルミニム箔を切っていない半切れ線(ハーフカ
ット状態)になっている。このような工字状の切り込み
にし、かつ、その切り込みを半切れ線にすることによ
り、図4に示す如く開封時に本体の底から押されて収納
物がアルミニウム箔を突き破り、工字状の切り込み形状
に沿って収納物が出てくるが、同様に紙の弾性による反
発で収納物が半分程度出た状態で止まる。よって、内容
物が落下することがなく、かつ、取り出し易い特徴を有
している。
類、大きさにより工字状の切り込みの縦線の長さ
(d3)と開口部のつなぎ部の長さ(d4)の比を
(d3):(d4)=1:0.4〜0.8にすることによ
り、開封時の収納物の落下防止機能を持たせることがで
き、安心して収納物を取り出す事が出来る。
の形状に合わせて適宜設定でき、収納物が通常の錠剤や
カプセル形状である場合は、その形状、大きさとほぼ同
じ程度の形状、大きさとすることが収納物の取り出しと
の関係からも好ましいが、製造上の都合あるいはその他
の事情により三角形状、四角形状あるいは他の変形形状
とすることも可能である。
のレーザーカットによる方法や、抜刃による方法などが
採用できる。
納部(12)に収納物(20)を充填し、表面にヒート
シール剤を塗布した蓋材(10)で収納部(12)を覆
うようにして密封した状態を示している。前記本体(1
1)の材質に関しては、本発明では特に制限されるもの
ではなく、ポリプロピレンやその複合材料などが利用可
能であり、真空成型法などにより、収納物の収納部(1
2)を成形して使用される。
1)の接合面には、必要に応じて、ヒートシール性を付
与させるため、ヒートシールラッカーなどの接着剤層を
塗布などの方法により設けることができる。例えば、紙
とアルミニウム箔などを複合させた積層材を蓋材に用い
る場合は、アルミニウム箔などの面にヒートシールラッ
カーを塗布し、本体とシールする方法が防湿性などのバ
リア性付与の点から好ましい。
発明のPTPから収納物(20)を取り出す場合、従来
のPTP同様、本体(11)の底から収納物(20)を
押すことにより、収納物(20)によって蓋材(10)
を破断して収納物を押し出し、取り出すことができる。
本発明の如く蓋材(10)に坪量100〜300g/m
2 の紙層を主体とする積層体を使用し、その紙層にY字
状または工字状の半切れ線からなる切り込みを設ける事
により、開封時に紙の弾性による反発で収納物が半分程
度出た状態で止まり、内容物が落下することがなく、安
全に取り出すことが出来る。
具体的な実施例に従って説明する。本発明は、これらの
実施例に限定されるものではない。
mの錠剤模型を収納するためのPTPとして、以下の蓋
材(10)および本体(11)を準備した。蓋材(1
0)としては、坪量150g/m2 の紙と厚さ9μmの
アルミニウム箔とを貼り合わせ、アルミニウム箔面にヒ
ートシールラッカーを塗布した積層材を使用し、この積
層材の紙層に、レーザーにて図2(a)に示すY字状の
ハーフカットの切り込み(2)をアルミニウム箔層の手
前まで入れた。Y字状切り込みのV部の斜めの一辺の長
さ(d 1)は4.1mmで、Iの長さ(d2)は14.2
mmである。さらに、V部の両先端及びI部の先端には
半径4.1mmの円の1/6の円周の形状及び長さの切
り込みを設けた。そして、上記形状の開口予定部を、図
1(a)に示すように6個(3行×2列)設けた。本体
としては、厚さ約250μmの無延伸ポリプロピレンシ
ートを真空成形法にて成形し、直径約12mm、深さ約
7.2mmの収納部(12)を、蓋材(10)同様6個
(3行×2列)設けたものを用意した。この本体(1
1)の収納部(12)に、上記した形状の錠剤模型を1
つづつ充填し、その収納部を覆うように蓋材(10)を
被せ、ヒートシールして封止し、本発明のPTPを使用
した製品を得た。
30g/m2 の紙と厚さ9μmのアルミニウム箔とを貼
り合わせ、アルミニウム箔面にヒートシールラッカーを
塗布した積層材を使用し、この積層材の紙層に、レーザ
ーにて図2(b)に示す工字状のハーフカットの切り込
み(2)をアルミニウム箔層の手前まで入れた。工字状
の直線の長さ(d3)は18.3mmで、工字状の幅は
8.2mmであり、開口部のつなぎ部の長さ(d4)は
10.1mmである。さらに、I字状の両端には半径
4.1mmの半円の円周の形状及び長さの切り込みを設
けた。そして、上記形状の開口予定部を、実施例1同
様、6個(3行×2列)設けた。また、本体(11)は
無延伸ポリプロピレンシート(厚さ250μm)を使用
した以外は実施例1と同様にして得たものを用いた。こ
の本体(11)の収納部(12)に、上記した形状の錠
剤模型を1つづつ充填し、その収納部(12)を覆うよ
うに蓋材(10)を被せ、ヒートシールして封止し、本
発明のPTPを使用した製品を得た。
1)を使用し、蓋材(10)として厚さ20μmの硬質
アルミニウム箔にヒートシールラッカーを塗工したもの
を用い、実施例1同様に錠剤模型を充填、ヒートシール
して、比較のためのPTP製品(従来品)を得た。
P製品を使用し、本体の底から力を加えて錠剤模型を押
出し、その時の錠剤模型のホールド性を評価した。その
結果を表1に示す。
層/アルミニウム箔の積層体を使用し、紙層にY字状ま
たは工字状のハーフカットの切り込みを入れているの
で、錠剤模型を底から押し出した時、紙の弾性による反
発で良好なホールド性が得られた。一方、比較例1はホ
ールド性は不良で、錠剤模型が飛び出してきた。
り、取り出し性及び落下防止性に優れたPTPが得られ
た。
面図であり、(b)は本発明の他の実施例のPTPの蓋
材の平面図である。
部を示す説明図であり、(b)は本発明の他の実施例の
蓋材に設けた開口部を示す説明図である。
説明図である。
態を示す説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】収納部を有する本体とこの収納部を封止す
る蓋材とからなり、蓋材を破壊して収納物を取り出す形
式のプレススルーパッケージであって、該蓋材が坪量1
00〜300g/m2 の紙層を主体とするものからな
り、この紙層に開口部を形成するためのY字状切り込み
を設けたことを特徴とするプレススルーパッケージ。 - 【請求項2】前記Y字状切り込みのV部の斜めの一辺の
長さ(d1)とI部の長さ(d2)の比が(d1):
(d2)=1:2〜5であることを特徴とする請求項1
記載のプレススルーパッケージ。 - 【請求項3】収納部を有する本体とこの収納部を封止す
る蓋材とからなり、蓋材を破壊して収納物を取り出す形
式のプレススルーパッケージであって、該蓋材が坪量1
00〜300g/m2 の紙層を主体とするものからな
り、この紙層に開口部を形成するための工字状切り込み
を設けたことを特徴とするプレススルーパッケージ。 - 【請求項4】。前記工字状切り込みの縦線の長さ
(d3)と開口部のつなぎ部の長さ(d4)の比が
(d3):(d4)=1:0.4〜0.8であることを特
徴とする請求項3記載のプレススルーパッケージ。 - 【請求項5】前記切り込みが蓋材を貫通しない半切れ線
であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
か1項記載のプレススルーパッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001384235A JP2003182781A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | プレススルーパッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001384235A JP2003182781A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | プレススルーパッケージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003182781A true JP2003182781A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27594013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001384235A Pending JP2003182781A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | プレススルーパッケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003182781A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008201437A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Dainippon Printing Co Ltd | ストリップ包装体 |
-
2001
- 2001-12-18 JP JP2001384235A patent/JP2003182781A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008201437A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Dainippon Printing Co Ltd | ストリップ包装体 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070130 |