JP5164776B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流電源電圧を直流電圧に変換する電源装置に関し、特に、当該交流電源電圧が100V系の低電圧態様であっても200V系の高電圧態様であっても対応可能な、いわゆるワールドワイド入力対応型の電源装置に関する。
この種の電源装置として、従来、例えば特許文献1に開示されたものがある。この従来技術によれば、ダイオードブリッジ整流回路が設けられており、このダイオードブリッジ整流回路の入力端子に、交流電源電圧が入力される。そして、ダイオードブリッジ整流回路の出力端子間には、一対の平滑コンデンサが直列に接続されている。さらに、ダイオードブリッジ整流回路の一方の入力端子と当該一対の平滑コンデンサの相互接続点との間には、これら両者間をオン/オフするスイッチが設けられている。
ここで、例えば、交流電源電圧が100V系であるとき、具体的には当該交流電源電圧の実効値が100[V]〜120[V]であるとき、上述のスイッチはオンされる。すると、ダイオードブリッジ整流回路の一方の入力端子と一対の平滑コンデンサの相互接続点とが接続され、当該ダイオードブリッジ整流回路は倍電圧整流回路として機能する。即ち、交流電源電圧が正期間であるとき、一方の平滑コンデンサの両端子間に、最大値が約140[V](=100[V]×21/2)〜約170[V](=120[V]×21/2)の半波整流された整流後電圧が印加される。そして、この一方の平滑コンデンサによる平滑作用によって、当該一方の平滑コンデンサの両端間に、140[V]弱〜170[V]弱の直流電圧が現れる。さらに、交流電源電圧が負期間であるとき、他方の平滑コンデンサの両端子間に、最大値が約140[V]〜約170[V]の半波整流された整流後電圧が印加される。そして、この他方の平滑コンデンサによる平滑作用によって、当該他方の平滑コンデンサの両端間に、140[V]弱〜170[V]弱の直流電圧が現れる。この結果、これら一対の平滑コンデンサから成る直列回路の両端間に、280[V]弱〜340[V]弱の直流電圧が現れる。
これに対して、交流電源電圧が200V系であるとき、具体的には当該交流電源電圧の実効値が200[V]〜240[V]であるとき、上述のスイッチはオフされる。すると、ダイオードブリッジ整流回路の一方の入力端子と一対の平滑コンデンサの相互接続点とが非接続となり、当該ダイオードブリッジ整流回路は全波整流回路として機能する。即ち、一対の平滑コンデンサから成る直列回路の両端間に、最大値が約280[V](=200[V]×21/2)〜約340[V](=240[V]×21/2)の全波整流された整流後電圧が印加される。そして、これら一対の平滑コンデンサによる平滑作用によって、当該一対の平滑コンデンサから成る直列回路の両端間に、280[V]弱〜340[V]弱の直流電圧が現れる。
つまり、交流電源電圧が100V系であっても200V系であっても、当該交流電源電圧は280[V]弱〜340[V]弱という同じ大きさの直流電圧に変換される。なお、従来技術は、100V系および200V系のいずれにおいても、突入電流を十分に抑制することができ、併せて高い効率が得られるように、所定の工夫が成されたものである。
特開平11−285253号公報
上述したように、従来技術では、交流電源電圧が100V系であるときに、それぞれの平滑コンデンサの両端子間に最大値が約140[V]〜約170[V]の整流後電圧が印加される。また、交流電源電圧が200V系であるときには、一対の平滑コンデンサから成る直列回路の両端間に最大値が約280[V]〜約340[V]の整流後電圧が印加されるので、それぞれの平滑コンデンサの両端子間にはその半分の最大約140[V]〜約170[V]の電圧が印加される。つまり、交流電源電圧が100V系であっても200V系であっても、それぞれの平滑コンデンサの両端子間には最大約140[V]〜約170[V]の電圧が印加される。従って、それぞれの平滑コンデンサの耐電圧値(定格電圧値)は、この最大約140[V]〜約170[V]という印加電圧値以上であればよく、例えば余裕を考慮して概ね200[V]以上であればよい。ただし、この耐電圧値が大きいほど、平滑コンデンサの外形寸法は大きくなり、また、価格も上昇する。ゆえに、平滑コンデンサを含む電源装置全体の小型化および低価格化を図るべく、当該平滑コンデンサとしては、出来る限り耐電圧値が小さいもの、要するに200[V]程度のものが、採用される。
ところが、この200[V]程度という耐電圧値、言い換えれば交流電源電圧が200V系であるときに一対の平滑コンデンサから成る直流回路の両端間に印加される電圧値(最大約280[V]〜約340[V])よりも小さい耐電圧値、の平滑コンデンサが採用されると、特に当該交流電源電圧が200V系であるときに、次のような問題がある。即ち、交流電源電圧が200V系であるときに、一対の平滑コンデンサの一方に異常が生じて、例えば当該一方の平滑コンデンサが短絡状態になる、とする。すると、他方の平滑コンデンサの両端子間に最大約280[V]〜約340[V]の整流後電圧が印加されることになり、当該他方の平滑コンデンサがいわゆる耐圧オーバの状態となって、破損する。しかも、平滑コンデンサとしては、一般に、数十[μF]〜数千[μF]という比較的に大容量のアルミニウム電解コンデンサが採用されるので、このような大容量のアルミニウム電解コンデンサが耐圧オーバによって破損する際には、その本体の安全弁が外れて当該本体内から煙や電解液が噴出し、極めて危険かつ衝撃的である。
そこで、本発明は、特に交流電源電圧が200V系であるときに、一対の平滑コンデンサの一方に異常が生じることによる他方の耐圧オーバによる破損を確実に防止することができる、ワールドワイド入力対応型の電源装置を提供することを、目的とする。
この目的を達成するために、本発明は、交流電源電圧が入力されるブリッジ整流回路と、このブリッジ整流回路の出力端子間に直列に接続された一対の平滑コンデンサと、を具備する。さらに、交流電源電圧が100V系であるとき、ブリッジ整流回路の一方の入力端子と一対の平滑コンデンサの相互接続点とを接続することによって当該ブリッジ整流回路を倍電圧整流回路として機能させ、交流電源電圧が200V系であるときには、ブリッジ整流回路の一方の入力端子と一対の平滑コンデンサの相互接続点とを非接続とすることによって当該ブリッジ整流回路を全波整流回路として機能させる整流機能切換手段を、具備する。ここで、一対の平滑コンデンサそれぞれの耐電圧値は、少なくとも交流電源電圧が200V系であるときに当該一対の平滑コンデンサから成る直列回路の両端間に印加される電圧値よりも小さいことが、前提とされる。この前提の下、これら一対の平滑コンデンサそれぞれに異常が生じたときに当該異常を検出する検出手段と、この検出手段によって異常が検出されたときに交流電源電圧のブリッジ整流回路への入力を遮断する遮断手段と、をさらに具備する。
本発明において、例えば、交流電源電圧が100V系であるとき、整流機能切換手段によって、ブリッジ整流回路の一方の入力端子と一対の平滑コンデンサの相互接続点とが接続される。これにより、ブリッジ整流回路は、倍電圧整流回路として機能する。これに対して、交流電源電圧が200V系であるとき、整流機能切換手段によって、ブリッジ整流回路の一方の入力端子と一対の平滑コンデンサの相互接続点とが非接続とされる。これにより、ブリッジ整流回路は、全波整流回路として機能する。この構成では、交流電源電圧が100V系であっても200V系であっても、それぞれの平滑コンデンサの両端子間には、同じ大きさの電圧が印加される。従って、それぞれの平滑コンデンサの耐電圧値は、それぞれの平滑コンデンサの両端子間に印加される電圧値以上であればよく、本発明では、少なくともこの条件を満足しつつ、交流電源電圧が200V系であるときに一対の平滑コンデンサから成る直列回路の両端間に印加される電圧値よりも小さい値に設定されている。
さらに、本発明では、それぞれの平滑コンデンサに異常が生じたときに当該異常を検出する検出手段と、この検出手段によって異常が検出されたときに交流電源電圧のブリッジ整流回路への入力を遮断する遮断手段とが、設けられている。ここで、例えば、交流電源電圧が200V系であるときに、一方の平滑コンデンサに異常が生じる、特に当該一方の平滑コンデンサが短絡状態になる、とする。この場合、本来は一対の平滑コンデンサから成る直列回路全体の両端間に印加される電圧が、他方の平滑コンデンサの両端子間にのみ印加されるので、当該他方の平滑コンデンサが耐圧オーバとなる。しかしながら、本発明によれば、いずれかの平滑コンデンサに異常が生じたことが検出手段によって検出されると、交流電源電圧のブリッジ整流回路への入力が遮断手段によって遮断される。これにより、それぞれの平滑コンデンサに印加される電圧自体がなくなり、上述の耐圧オーバが阻止される。
なお、検出手段は、それぞれの平滑コンデンサの両端子間の電圧を監視することによって、当該それぞれの平滑コンデンサに異常が生じたことを検出するものであってもよい。
これに代えて、検出手段は、両方の平滑コンデンサが正常なときとそうでないときで異なる電圧態様となる部分の当該電圧を監視することによって、いずれかの平滑コンデンサに異常が生じたことを検出するものであってもよい。
さらに、本発明において、溶断特性を有する抵抗手段を含み、電源装置の起動時にのみ交流電源電圧が当該抵抗手段を介してブリッジ整流回路に入力され、電源装置の起動後は交流電源電圧が当該抵抗手段を回避して直接的にブリッジ整流回路に入力されるように、交流電源電圧のブリッジ整流回路への入力経路を制御する突入電流防止手段が、設けられている場合には、遮断手段は、次のように構成されてもよい。即ち、いずれかの平滑コンデンサに異常が生じると、ブリッジ整流回路に過電流が流れ込む。これを利用して、遮断手段は、検出手段によって当該異常が検出されたときに、突入電流防止手段を起動時と等価な状態、つまり交流電源電圧が抵抗手段を介してブリッジ整流回路に入力される状態に、強制的に遷移させる。すると、過電流が抵抗手段を介して流通するようになり、当該抵抗手段が溶断する。この結果、交流電源電圧のブリッジ整流回路への入力が遮断される。
このような本発明は、例えばスイッチング電源装置に適用することができる。
上述したように、本発明によれば、一対の平滑コンデンサのいずれかに異常が生じると、交流電源電圧のブリッジ整流回路への入力が遮断される。従って、特に交流電源電圧が200V系であるときに、一対の平滑コンデンサの一方に異常が生じることによる他方の耐圧オーバによる破損を確実に防止することができる。
本発明の第1実施形態について、図1に示すハーフブリッジ方式のスイッチング電源装置10を例に挙げて、説明する。
同図に示すように、このスイッチング電源装置10は、入力端子12に入力される交流電源電圧としての商用交流電圧Viを、所定の電圧値の直流電圧Voに変換して、出力端子14から出力するものであり、特に、当該商用交流電圧Viとして、100V系および200V系の両方の入力に対応可能な、ワールドワイド入力対応型のものである。
具体的には、入力端子12は、電源(L)側端子12aと接地(N)側端子12bとから成り、このうちの電源側端子12aは、保護手段としてのヒューズ16と抵抗手段としての突入電流制限用抵抗器18とを介して、ダイオードブリッジ整流回路20の一方入力端子20aに接続されている。そして、接地側端子12bは、当該ダイオードブリッジ整流回路20の一方入力端子20aと対を成す他方入力端子20bに直接接続されている。さらに、突入電流制限用抵抗器18と並列に、常開接点(a接点)形のリレー22のスイッチ22aが接続されている。なお、突入電流制限用抵抗器18は、セメント抵抗器18aと温度ヒューズ18bとが直列に接続されたいわゆる温度ヒューズ付きセメント抵抗器と呼ばれるものであるが、これに限らず、例えば溶断特性を有する抵抗素子のみによって構成されたものでもよい。また、説明するまでもないが、ダイオードブリッジ整流回路20は、4つのダイオード20c,20d,20eおよび20fによって構成されている。
ダイオードブリッジ整流回路20の陽極(+)側出力端子20gは、陽極側の電源ライン24に接続されており、陰極(−)側出力端子20hは、陰極側の電源ライン、言わば基準ラインとしての接地ライン26、に接続されている。そして、これら陽極側の電源ライン(以下、単に電源ラインと言う。)24と接地ライン26との間に、一対の平滑コンデンサとしての一対の電解コンデンサ28および30が、直列に接続されている。詳しくは、一方の電解コンデンサ28の陽極端子が、電源ライン24に接続されており、当該一方の電界コンデンサ28の陰極端子は、他方の電界コンデンサ30の陽極端子に接続されている。そして、他方の電界コンデンサ30の陰極端子が、接地ライン26に接続されている。なお、これら一対の電解コンデンサ28および30は、互いに同一規格のアルミニウム電解コンデンサであり、それぞれの耐電圧値は、例えば200[V]であり、容量は、例えば1000[μF]である。
さらに、一方の電解コンデンサ28の両端子間に、言い換えれば当該一方の電解コンデンサ28と並列に、抵抗器32とフォトカプラ34を構成する発光ダイオード34aとの直列回路が接続されている。詳しくは、抵抗器32の一方端子が、電解コンデンサ28の陽極端子に接続されており、当該抵抗器32の他方端子は、発光ダイオード34aのカソード端子に接続されている。そして、この発光ダイオード34aのアノード端子が、電解コンデンサ28の陰極端子に接続されている。これと同様に、他方の電解コンデンサ30の両端子間にも、抵抗器36とフォトカプラ38を構成する発光ダイオード38aとの直列回路が接続されている。詳しくは、抵抗器36の一方端子が、電解コンデンサ30の陽極端子に接続されており、当該抵抗器36の他方端子は、発光ダイオード38aのカソード端子に接続されている。そして、この発光ダイオード38aのアノード端子が、電解コンデンサ30の陰極端子に接続されている。
また、これら一対の電解コンデンサ28および30の相互接続点Pと、ダイオードブリッジ整流回路20の他方入力端子20bと、の間に、これら両者間Pおよび20bを接続しまたは非接続とする整流機能切換手段としての手動のスイッチ40が、設けられている。なお、この手動スイッチ30としては、例えばジャンパ線を採用するのが最も簡単かつ安価であるが、トグルスイッチやスライドスイッチ等の適宜のスイッチ部品を採用してもよい。
加えて、電源ライン24と接地ライン26との間には、スイッチング手段としての一対のFET(Field Effect Transistor)42および44が直列に接続されている。詳しくは、一方のFET42のドレイン端子が、電源ライン24に接続されており、当該一方のFET42のソース端子は、他方のFET44のドレイン端子に接続されている。そして、この他方のFET44のソース端子が、接地ライン26に接続されている。これら一対のFET42および44は、それぞれのゲート端子に後述するFET駆動回路46から個別に与えられるスイッチング制御信号SaおよびSbに従って、スイッチング動作する。
さらに、これら一対のFET42および44の相互接続点、詳しくは一方のFET42のソース端子と他方のFET44のドレイン端子との相互接続点には、変圧手段としての高周波トランス48の1次側巻線48aの一端が、接続されている。そして、この高周波トランス48の1次側巻線48aの他端は、直流共振用のコンデンサ50を介して、上述した一対の電界コンデンサ28および30の相互接続点Pに、接続されている。
高周波トランス48は、2つの2次側巻線48bおよび48cを有している。このうち、第1の2次側巻線48bは、出力側整流手段としての両波整流回路52に接続されている。両波整流回路52は、2つのダイオード52aおよび52bを有しており、このうちの一方のダイオード52aのアノード端子に、第1の2次側巻線48bの一端が接続されており、他方のダイオード52bのアノード端子に、当該第1の2次側巻線48bの他端が接続されている。そして、これら2つのダイオード52aおよび52bのカソード端子は、相互に接続されており、この相互接続点は、上述した出力端子14を構成する陽極(+)側端子14aに接続されている。また、第1の2次側巻線48bは、センタタップを有しており、このセンタタップは、出力端子14を構成する陰極(−)側端子14bに接続されている。さらに、出力端子14の陽極側端子14aと陰極側端子14bとの間には、出力側平滑手段としての電界コンデンサ54が接続されている。詳しくは、陽極側端子14aに接続されている陽極ライン56に、電界コンデンサ54の陽極端子が接続されており、陰極側端子14bに接続されている陰極ライン58に、当該電界コンデンサ54の陰極端子が接続されている。
そして、高周波トランス48の第2の2次側巻線48cは、サブ電源回路60に接続されている。このサブ電源回路60は、上述のFET駆動回路46を駆動するためのサブ電源電圧Vsを生成するものであり、サブ電源用整流手段としての半波整流回路62を備えている。
半波整流回路62は、1つのダイオード62aを有しており、このダイオード62aのアノード端子に、第2の2次側巻線48cの一端が接続されている。そして、当該ダイオード62aのカソード端子は、上述した電源ライン24とは別のサブ電源ライン64に接続されている。なお、第2の2次側巻線48cの他端は、上述した接地ライン26に接続されている。
これらサブ電源ライン64と接地ライン26との間には、サブ電源用平滑手段としての電界コンデンサ66が接続されている。詳しくは、サブ電源ライン64に、この電界コンデンサ66の陽極端子が接続されており、接地ライン26に、当該電界コンデンサ66の陰極端子が接続されている。
また、サブ電源ライン64には、上述したリレー22の操作コイル22bと抵抗器68とを介して、NPN型のトランジスタ70のコレクタ端子が、接続されている。そして、このトランジスタ70のエミッタ端子は、接地ライン26に接続されており、当該トランジスタ70のベース端子は、上述した2つのフォトカプラ34および38それぞれを構成する2つのフォトトランジスタ34bおよび38bと定電圧ダイオード72と抵抗器74とを介して、サブ電源ライン64に接続されている。詳しくは、サブ電源ライン64に、抵抗器74の一方端子が接続されており、この抵抗器74の他方端子は、定電圧ダイオード72のカソード端子に接続されている。そして、定電圧ダイオード72のアノード端子は、一方のフォトトランジスタ34bのコレクタ端子に接続されており、この一方のフォトトランジスタ34bのエミッタ端子は、他方のフォトトランジスタ38bのコレクタ端子に接続されている。そして、この他方のフォトトランジスタ38bのエミッタ端子が、トランジスタ70のベース端子に接続されている。
さらに、抵抗器74と定電圧ダイオード72との相互接続点は、雑音除去(バイパス)用の電解コンデンサ76を介して、接地ライン26に接続されている。詳しくは、抵抗器74と定電圧ダイオード72との相互接続点に、電界コンデンサ76の陽極端子が接続されており、接地ライン26に、当該電界コンデンサ76の陰極端子が接続されている。
そして、サブ電源ライン64は、逆流防止用のダイオード78を介して、上述したFET駆動回路46内の図示しない電源ラインに接続されている。詳しくは、サブ電源ライン64側にアノード端子を向け、FET駆動回路46内の電源ライン側にカソード端子を向けた状態で、当該ダイオード78が設けられている。
また、ダイオード78のカソード端子、言い換えればFET駆動回路46内の電源ラインは、雑音除去用の電解コンデンサ80を介して、接地ライン26に接続されている。詳しくは、ダイオード78のカソード端子に、電解コンデンサ80の陽極端子が接続されており、接地ライン26に、当該電解コンデンサ80の陰極端子が接続されている。
このように構成されたスイッチング電源装置10は、次のように動作する。
例えば、今、商用交流電圧Viが100V系である、具体的には当該商用交流電圧Viの実効値が100[V]〜120[V]である、とする。この場合、図示しない主電源スイッチがオフされている状態、つまり商用交流電圧Viが入力端子12(12aおよび12b)に入力されていない状態で、上述した手動スイッチ40によって、ダイオードブリッジ整流回路20の他方入力端子20bと、一対の電解コンデンサ28および30の相互接続点Pとが、接続される。
そして、主電源スイッチがオンされると、商用交流電圧Viが入力端子12に入力される。この言わば起動時においては、上述した常開接点形のリレー22のスイッチ22aはオフの状態にあるので、当該商用交流電圧Viは、ヒューズ16のみならず、突入電流制限用抵抗器18をも介して、ダイオードブリッジ整流回路20の入力端子20aおよび20bに入力される。このように起動時に突入電流制限用抵抗器18を介して商用交流電圧Viがダイオードブリッジ整流回路20に入力されることで、当該起動時におけるダイオードブリッジ整流回路20以降への突入電流の流入が防止される(厳密には突入電流の大きさ(ピーク)が抑制される)。
ここで、ダイオードブリッジ整流回路20は、倍電圧整流回路として機能する。即ち、商用交流電圧Viが正期間であるとき、電源ライン24側に接続されている一方の電解コンデンサ28の両端子間に、当該一方の電解コンデンサ28の陰極端子側を基準電位とする最大値が約140[V]〜約170[V]の半波整流された整流後電圧V1が印加される。そして、この一方の電解コンデンサ28による平滑作用によって、当該一方の電解コンデンサ28の両端子間に、140[V]弱〜170[V]弱の直流電圧が現れる。次いで、商用交流電圧Viが負期間であるとき、接地ライン26側に接続されている他方の電解コンデンサ30の両端子間に、当該他方の電解コンデンサ30の陰極端子側を基準電位とする最大値が約140[V]〜約170[V]の半波整流された整流後電圧V2が印加される。そして、この他方の電解コンデンサ30による平滑作用によって、当該他方の電解コンデンサ30の両端子間に、140[V]弱〜170[V]弱の直流電圧が現れる。この結果、これら一対の電解コンデンサ28および30から成る直列回路の両端間、つまり電源ライン24と接地ライン26との間に、当該接地ライン26側を基準電位とする280[V]弱の直流電圧が現れる。
また、上述の如く一方の電解コンデンサ28の両端子間に140[V]弱の直流電圧が現れることで、当該一方の電解コンデンサ28に並列に接続されている抵抗器32と発光ダイオード34aとの直列回路の当該発光ダイオード34aが発光する。これに応答して、発光ダイオード34aと対を成すフォトトランジスタ34bがオンする。同様に、他方の電解コンデンサ30の両端子間にも140[V]弱の直流電圧が現れることで、当該他方の電解コンデンサ30に並列に接続された抵抗器36と発光ダイオード38aとの直列回路の当該発光ダイオード38aも発光する。これに応答して、発光ダイオード38aと対を成すフォトトランジスタ38bがオンする。
そして、上述した一対のFET42および44が、FET駆動回路46から個別に与えられるスイッチング制御信号SaおよびSbに従って、スイッチング動作し、詳しくは交互にオン/オフする。すると、高周波トランス48の1次側巻線48aに、これら一対のFET42および44のスイッチング動作に応じた周波数、例えば120[kHz]〜130[kHz]という周波数、の高周波電圧が現れる。なお、起動時においては、FET駆動回路46を駆動するための上述したサブ電源電圧Vsが未だ生成されていない状態にあるので、当該FET駆動回路46は、起動時にのみ、図示しない起動回路から与えられる電圧に基づいて駆動する。この起動回路については、本発明の主旨に直接関係しないので、これ以上の詳細な説明は省略する。
このように高周波トランス48の1次側巻線48aに高周波電圧が現れると、高周波トランス48の第1の2次側巻線48bにも同じ周波数の高周波電圧が現れる。なお、この第1の2次側巻線48bに現れる高周波電圧の大きさは、当該2次側巻線48bの巻数(厳密には2次側巻線48bの一端からセンタタップまでの巻数)N2と、1次側巻線48aの巻数N1と、の比率(N1:N2)によって決まる。本第1実施形態では、上述した直流電圧Voの大きさが、例えば24[V]〜280[V]の任意値になるように、これら1次側巻線48aと2次側巻線48bとの巻数比が決定される。
高周波トランス48の第1の2次側巻線48bに現れた高周波電圧は、両波整流回路52によって全波整流(両波整流)され、さらに電界コンデンサ54によって平滑される。これにより、出力端子14(14aおよび14b)に上述した直流電圧Voが現れ、当該出力端子14から出力される。
これと併せて、高周波トランス48の第2の2次側巻線48cにも、第1の2次側巻線48bに現れるのと同じ周波数の高周波電圧が現れる。そして、この第2の2次側巻線48cに現れる高周波電圧の大きさもまた、当該2次側巻線48cの巻数N3と、1次側巻線48aの巻数N1と、の比率(N1:N3)によって決まり、例えば次に説明する電界コンデンサ66の両端子間の電圧V3が最終的に約10[V]になるように決定される。
この第2の2次側巻線48bに現れた高周波電圧は、半波整流回路62によって半波整流され、さらに電界コンデンサ66によって平滑される。これにより、電界コンデンサ66の両端子間、つまりサブ電源ライン64と接地ライン26との間に、接地ライン26側を基準電位とする上述したV3という直流電圧が現れる。
このようにサブ電源ライン64と接地ライン26との間に直流電圧V3が現れることで、これらサブ電源ライン64と接地ライン26との間に介在する定電圧ダイオード72に、逆バイアス電圧が印加される。また、この定電圧ダイオード72は、互いに直列に接続された2つのフォトトランジスタ34bおよび38bを介して、トランジスタ70のベース端子に接続されているが、これら2つのフォトトランジスタ34bおよび38bは、上述したようにいずれもオン状態にある。この結果、トランジスタ70のベース端子に、当該トランジスタ70をオンさせるのに必要な電圧が印加される。そして、このトランジスタ70がオンすることによって、サブ電源ライン64と接地ライン26との間に、リレー22の操作コイル22b,抵抗器68および当該トランジスタ70から成る直流回路が、形成される。すると、リレー22の操作コイル22bに電流が流れ、当該リレー22の上述したスイッチ22aがオンされる。これにより、商用交流電圧Viが、突入電流制限用抵抗器18を介さずに、リレー22のスイッチ22aを介して言わば直接的に、ダイオードブリッジ整流回路20に入力されるようになる。要するに、突入電流制限用抵抗器18という起動時にのみ必要とされる抵抗成分、言い換えれば起動後は不要とされる抵抗成分、が回路構成から外される。
さらに、サブ電源ライン64および接地ライン26との間に現れる直流電圧V3は、ダイオード78を介して、上述したサブ電源電圧Vsとして、FET駆動回路46に供給される。これ以降、FET駆動回路46は、上述した図示しない起動回路から与えられる電圧に代えて、当該サブ電源電圧Vsの供給を受けて、駆動する。つまり、FET駆動回路46を含むスイッチング電源装置10全体が、起動時から定常時へと移行する。
これに対して、商用交流電圧Viが200V系であるとき、具体的には当該商用交流電圧Viの実効値が200[V]〜240[V]であるときは、上述した主電源スイッチがオフされている状態において、手動スイッチ40により、ダイオードブリッジ整流回路20の他方入力端子20bと、一対の電解コンデンサ28および30の相互接続点Pとが、非接続とされる。
そして、主電源スイッチがオンされると、商用交流電圧Viが入力端子12に入力される。この商用交流電圧Viが200V系であるときも、起動時においては、当該商用交流電圧Viは、ヒューズ16および突入電流制限用抵抗器18を介して、ダイオードブリッジ整流回路20の入力端子20aおよび20bに入力される。これにより、当該起動時におけるダイオードブリッジ整流回路20以降への突入電流の流入が防止される。
ただし、商用交流電圧Viが200V系であるときには、ダイオードブリッジ整流回路20は、全波整流回路として機能する。即ち、ダイオードブリッジ整流回路20の出力端子20gおよび20h間に、陰極側の出力端子20h側を基準電位とする最大値が約280[V]〜約340[V]の全波整流された整流後電圧が現れる。そして、このダイオードブリッジ整流回路20の出力端子20gおよび20h間に直列に接続されている一対の電解コンデンサ28および30による平滑作用によって、これら一対の電解コンデンサ28および30から成る直列回路の両端間、つまり電源ライン24と接地ライン26との間に、当該接地ライン26側を基準電位とする280[V]弱〜340[V]弱の直流電圧が現れる。これ以降は、商用交流電圧Viが100V系であるときと同様である。
要するに、本第1実施形態によれば、商用交流電圧Viが100V系であっても200V系であっても、電源ライン24と接地ライン26との間には、280[V]弱〜340[V]弱という同じ大きさの直流電圧が現れる。つまり、100V系および200V系のいずれにも対応可能なワールドワイド入力対応型のスイッチング電源装置10が実現される。
ところで、商用交流電圧Viが100V系であるときには、上述したように一対の電解コンデンサ28および30それぞれの両端子間に、最大値が約140[V]〜約170[V]の整流後電圧V1およびV2が印加される。また、商用交流電圧Viが200V系であるときには、一対の電解コンデンサ28および30から成る直列回路の両端間に、最大値が約280[V]〜約340[V]の整流後電圧が印加されるので、それぞれの電解コンデンサ28および30の両端子間に印加される電圧V1およびV2は、その半分の最大約140[V]〜約170[V]となる。つまり、商用交流電圧Viが100V系であっても200V系であっても、それぞれの電解コンデンサ28および30の両端子間に印加される電圧V1およびV2は、最大約140[V]〜約170[V]である。従って、それぞれの電解コンデンサ28および30の耐電圧値は、この最大約140[V]〜約170[V]という印加電圧値以上であればよく、例えば余裕を考慮して概ね200[V]以上であればよい。ただし、この耐電圧値が大きいほど、電解コンデンサ28および30の外形寸法は大きくなり、価格も上昇する。ゆえに、この電解コンデンサ28および30を含むスイッチング電源装置10全体の小型化および低価格化を図るためにも、本第1実施形態では、当該電解コンデンサ28および30として、上述したように耐電圧値が200[V]のものが採用されている。
さらに、本第1実施形態では、2つのフォトカプラ34および38が設けられているが、これは、次のような理由による。
即ち、商用交流電圧Viが200V系であるときに、一対の電解コンデンサ28および30の一方、例えば電源ライン24側に接続されている電解コンデンサ28、に異常が生じて、例えば当該電解コンデンサ28が短絡状態になる、と仮定する。すると、他方の電解コンデンサ30の両端子間に最大約280[V]〜約340[V]の全波整流された整流後電圧が印加されることになり、当該他方の電解コンデンサ30が耐圧オーバの状態となる恐れがある。もし、この耐圧オーバの状態が続くと、他方の電解コンデンサ30が破損して、その本体の安全弁が外れて当該本体内から煙や電解液が噴出し、極めて危険かつ衝撃的である。
しかしながら、一方の電解コンデンサ28が上述の如く短絡状態になると、当該一方の電解コンデンサ28の両端子間の電圧V1が略0[V]になる。そして、この電解コンデンサ28に並列に接続されている発光ダイオード34aが発光しなくなり、これに応答して、当該発光ダイオードと対を成すフォトトランジスタ34bがオフされる。すると、このフォトトランジスタ34bを介して互いに接続されていた定電圧ダイオード72とトランジスタ70のベース端子との間が電気的に切断されて、当該トランジスタ70がオフされる。これにより、このトランジスタ70のコレクタ端子に抵抗器68を介して接続されているリレー22の操作コイル22bに電流が流れなくなり、当該リレー20のスイッチ22aがオフされる。つまり、起動時と等価な状態が強制的に形成される。
この起動時と等価な状態においては、上述したように商用交流電圧Viが突入電流制限用抵抗器18を介してダイオードブリッジ整流回路20に入力される。また、このとき、一方の電解コンデンサ28が上述の如く短絡状態にあることで、ダイオードブリッジ整流回路20に過電流が流れ込むが、この過電流は、突入電流制限用抵抗器18を介して流通する。そして、この状態が続くと、突入電流制限用抵抗器18(温度ヒューズ18b)が溶断して、商用交流電圧Viのダイオードブリッジ整流回路20への入力が遮断される。これにより、それぞれの電解コンデンサ28および30に印加される電圧V1およびV2自体がなくなり、上述の耐圧オーバが阻止される。併せて、スイッチング電源装置10を構成する他の要素も保護される。
なお、他方の電解コンデンサ30が短絡状態になったときも、これと同様である。即ち、他方の電解コンデンサ30が短絡状態になると、当該電解コンデンサ30の両端子間の電圧V2が略0[V]になる。そして、この電解コンデンサ30に並列に接続されている発光ダイオード38aが発光しなくなり、これに応答して、当該発光ダイオード38aと対を成すフォトトランジスタ38bがオフされる。この結果、トランジスタ70がオフされて、ひいてはリレー20のスイッチ22aがオフされる。そして、最終的に、突入電流制限用抵抗器18が溶断して、商用交流電圧Viのダイオードブリッジ整流回路20への入力が遮断される。
このことは、両方の電解コンデンサ28および30が短絡状態になったときも、同様である。また、商用交流電圧Viが100V系であるときにも、(耐圧オーバという現象は生じないが)同様である。
以上のように、本第1実施形態によれば、一対の電解コンデンサ28および30のいずれかに異常が生じると、商用交流電圧Viのダイオードブリッジ整流回路20への入力が自動的に遮断される。従って、特に商用交流電圧Viが200V系であるときに、一対の電解コンデンサ28および30の一方に異常が生じることによる他方の耐圧オーバによる破損を確実に防止することができる。
なお、上述した過電流が突入電流制限用抵抗器18に流れるときは、当該過電流はヒューズ16にも流れる。従って、これら突入電流制限用抵抗器18とヒューズ16とのそれぞれの溶断特性(定格容量)の兼ね合いによっては、突入電流制限用抵抗器18が溶断する前に、ヒューズ16が先に溶断する場合がある。ただし、常套的には、突入電流制限用抵抗器18に比べてヒューズ16の方が大きな定格容量とされるので、そうすると、当然に、突入電流制限用抵抗器18が溶断して、ヒューズ16が溶断することはない。特に、スイッチング電源装置10の定格出力が大きいほど、定格容量の大きいヒューズ16が採用されるので、この傾向は顕著になる。参考までに、本第1実施形態においては、スイッチング電源装置10の負荷として、例えばPA(Public Address)用のパワーアンプが想定されており、このPA用パワーアンプを駆動するには、通常、数十[W]〜数百[W]という比較的に大きな定格出力が必要とされるので、やはり突入電流制限用抵抗器18が溶断して、ヒューズ16が溶断することはない。
また、本第1実施形態においては、整流機能切換手段として、手動スイッチ40を採用したが、これに限らない。例えば、入力端子12に入力される商用交流電圧Viが100V系であるのか200V系であるのかに応じて、ダイオードブリッジ整流回路20の整流機能を自動的に切り換えるようにしてもよい。
さらに、一対の電解コンデンサ28および30のいずれかに異常が生じたときに、突入電流制限用抵抗器18を故意に溶断させることで、当該一対の電解コンデンサ28および30を含むスイッチング電源装置10の保護を図ったが、これに限らない。例えば、入力端子12とダイオードブリッジ整流回路20との間に、上述したのとは別の常開接点型のリレー(スイッチ)を介在させると共に、一対の電解コンデンサ28および30のいずれかに異常が生じたときに、当該リレーがオフするように、適宜の回路を構成してもよい。
また、一対の電解コンデンサ28および30それぞれの両端子間の電圧V1およびV2を言わば監視することで、これら一対の電解コンデンサ28および30に異常が生じていないかどうかを検出することとしたが、これに限らない。例えば、直流共振用のコンデンサ50の両端子間電圧V4を監視することで、各電解コンデンサ28および30に異常が生じていないかどうかを検出するようにしてもよい。即ち、各コンデンサ28および30の両方が正常なときには、コンデンサ50の両端子間電圧V4は直流的に略0[V]であり、つまりバランスしている。これに対して、各コンデンサ28および30のいずれかに異常(短絡)が生じると、コンデンサ50の両端子間電圧V4はアンバランスとなり、詳しくは約140[V]〜約170[V]になる。従って、このコンデンサ50の両端子間電圧V4を監視することによっても、各電解コンデンサ28および30に異常が生じていないかどうかを検出することができる。この場合、監視対象が1箇所であるため、当該監視のための構成が簡素化され、例えばフォトカプラは1つで足りる。ただし、コンデンサ50の両端子間電圧V4は、それぞれの平滑コンデンサ28および30の両端子間の電圧V1およびV2とは反対の態様を呈するので、この電圧V4の態様に合わせて、トランジスタ70をオン/オフさせる必要がある。つまり、当該コンデンサ50の両端子間電圧V4が略0[V]であるときに、トランジスタ70をオンさせ、そうでないときには、トランジスタ70をオフさせる必要がある。
次に、本発明の第2実施形態について、図2を参照して、説明する。
この図2に示すように、本第2実施形態のスイッチング電源装置100は、図1に示した第1実施形態のスイッチング電源装置10の構成に対して、停止回路102を設けると共に、この停止回路102に、各フォトカプラ34および38のフォトトランジスタ34bおよび38bを付属させたものである。これ以外の構成については、図1と同様であり、これら同様な部分には、図1と同一符号を付して、それぞれの詳細な説明を省略する。
即ち、停止回路102は、各フォトトランジスタ34bおよび38bのいずれかがオフされると、言い換えれば一対の電解コンデンサ28および30のいずれかが短絡状態になると、FET駆動回路46の動作を停止させるための停止信号Stを当該FET駆動回路46に供給する。これを受けて、FET駆動回路46は、その動作を停止し、つまり各FET42および44へのスイッチング制御信号SaおよびSbの供給を停止する。すると、当然に、各FET42および44のスイッチング動作が停止されるので、高周波トランス48の1次側巻線48aに高周波電圧が現れなくなり、これに伴い、第1の2次側巻線48bおよび第2の2次側巻線48cのいずれにも高周波電圧が現れなくなる。そして、特に、第2の2次側巻線48cに高周波電圧が現れなくなることによって、当該第2の2次側巻線48cから高周波電圧を取り込むサブ電源回路60が動作しなくなる。この結果、サブ電源回路60に含まれるリレー22の操作コイル22bにも電流が流れなくなり、当該リレー20のスイッチ22aがオフされる。そして、最終的に、電流制限用抵抗器18が溶断して、商用交流電圧Viのダイオードブリッジ整流回路20への入力が遮断される。
なお、本第2実施形態においても、第1実施形態と同様、様々なオプションを適用することができる。例えば、整流機能切換手段として、手動スイッチ40以外のものを採用してもよい。また、突入電流制限用抵抗器18を故意に溶断させるのではなく、これ以外の方法で、商用交流電圧Viのダイオードブリッジ整流回路20への入力を遮断してもよい。さらに、直流共振用のコンデンサ50の両端子間電圧V4を監視することで、一対の電解コンデンサ28および30のいずれかに異常が生じたことを検出してもよい。
また、上述の停止回路102からFET駆動回路46に停止信号Stを供給することによって、当該FET駆動回路46の動作を停止させたが、これに限らない。例えば、サブ電源回路60からFET駆動回路46へのサブ電源電圧Vsの供給路を切断したり、或いは、第2の2次側巻線48cとサブ電源回路60とを非接続としたりすることによって、FET駆動回路46の動作を停止してもよい。
本発明の第1実施形態に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す電気回路図である。 本発明の第2実施形態に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す電気回路図である。
符号の説明
10 スイッチング電源装置
18 突入電流制限用抵抗器
20 ダイオードブリッジ整流回路
22 リレー
28,30 電解コンデンサ
34,38 フォトカプラ
70 トランジスタ

Claims (2)

  1. 交流電源電圧が入力されるブリッジ整流回路と、
    上記ブリッジ整流回路の出力端子間に直列に接続された一対の平滑コンデンサと、
    上記交流電源電圧が低電圧態様であるとき上記ブリッジ整流回路の一方の入力端子と上記一対の平滑コンデンサの相互接続点とを接続することによって該ブリッジ整流回路を倍電圧整流回路として機能させ、該交流電源電圧が高電圧態様であるとき該ブリッジ整流回路の一方の入力端子と該一対の平滑コンデンサの相互接続点とを非接続とすることによって該ブリッジ整流回路を全波整流回路として機能させる整流機能切換手段と、
    上記ブリッジ整流回路の出力端子間に直列に接続されており個別に与えられるスイッチング制御信号に従って交互にオン/オフする一対のスイッチング手段と、
    2次側巻線が出力側整流手段に接続された高周波トランスの1次側巻線を介して上記一対のスイッチング手段の相互接続点と上記一対の平滑コンデンサの相互接続点との間に接続された直流共振用コンデンサと、
    を具備する電源装置において、
    上記一対の平滑コンデンサそれぞれの耐電圧値は少なくとも上記交流電源電圧が上記高電圧態様であるときに該一対の平滑コンデンサから成る直列回路の両端間に印加される電圧値よりも小さく、
    上記一対の平滑コンデンサそれぞれに異常が生じたとき該異常を検出する検出手段と、
    上記検出手段によって上記異常が検出されたとき上記交流電源電圧の上記ブリッジ整流回路への入力を遮断する遮断手段と、
    をさらに具備し、
    上記検出手段は上記直流共振用コンデンサの両端子間電圧を監視することによって上記異常を検出すること、
    を特徴とする電源装置。
  2. 溶断特性を有する抵抗手段を含み、上記電源装置の起動時にのみ上記交流電源電圧が該抵抗手段を介して上記ブリッジ整流回路に入力され、該電源装置の起動後は該交流電源電圧が該抵抗手段を回避して直接的に該ブリッジ整流回路に入力されるように、該交流電源電圧の該ブリッジ整流回路への入力経路を制御する突入電流防止手段を、さらに備え、
    上記遮断手段は上記検出手段によって上記異常が検出されたとき上記突入電流防止手段を強制的に上記起動時と等価な状態に遷移させることで上記交流電源電圧の上記ブリッジ整流回路への入力を遮断する、
    請求項に記載の電源装置。
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