JP5164113B2 - 蓋体セット及びコンテナ - Google Patents
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Description
請求項1の蓋体セットでは、下蓋体をパレットの上に載置し、その下蓋体の上に筒形ケースを載置すると、筒形ケースの一部が下側のパレットにおける桁部の真上に位置決めされる。また、上蓋体を筒形ケースの上に載置すると、上蓋体の上面に備えた上蓋桁部係合突部が、下側の筒形ケースの真上に位置決めされる。さらに、上蓋体の上に別のパレットを載置すると、そのパレットの桁部における下面凹部に上蓋桁部係合突部が係合し、上側のパレットにおける桁部の一部が下側の筒形ケースの真上に位置決めされる。ここで、パレットの桁部は、パレットの上面と下面との間の全体に亘って延びかつパレットのうち上下方向の負荷に対して最も変形し難い部位である。そして、本発明の構成によれば、下蓋体のうちパレットの桁部にて真下から支持された部位で筒形ケースの荷重を支持すると共に、上蓋体のうち筒形ケースにて真下から支持された部位で上側のパレットの桁部を支持することになる。これにより、下蓋体及び上蓋体には曲げ応力がかかり難くなり、下蓋体及び上蓋体の変形が防がれる。しかも、上蓋体とその上のパレットの間では、そのパレットのうち最も変形し難いために最も強く上蓋体に押し付けられる桁部の下面凹部と、上蓋体のうち筒形ケースにて支持されて変形し難い位置に配置された上蓋桁部係合突部とが凹凸係合するので、上蓋体とその上側のパレットとの位置決めの信頼性が高くなる。これらにより、筒形ケースと蓋体セットとからなるコンテナを、積み上げた状態で安定させることができる。また、本発明の構成によれば、下蓋体がパレットと別々になっているので、下蓋体を外した状態のパレットを、汎用のパレットとして使用することができ、パレットの有効利用が図られる。即ち、本発明の構成によれば、下蓋体とパレットの製造コストの合計に対する費用対効果が、下蓋体とパレットとを一体化した従来品の製造コストに対する費用対効果に比べて向上する。
請求項2の構成では、多角形の筒形ケースにおける複数の直線状先端縁が、上蓋体及び下蓋体にそれぞれ形成された複数の直線状係合溝にそれぞれ差し込まれる。ここで、複数の直線状係合溝は、幅広の直線状係合溝と幅狭の直線状係合溝とを交互に配置してなるので、筒形ケースにおける各直線状先端縁の長さがばらついても、そのばらつきを幅広の直線状係合溝で吸収することができると共に、幅狭の直線状係合溝で筒形ケースを位置決めして筒形ケースと上蓋体及び下蓋体との間のガタを無くすことができる。即ち、本発明の構成によれば、位置決め機能を確保しつつ、筒形ケースの形状のばらつきを吸収することができる。
請求項3の蓋体セットでは、筒形ケースの下端部が、下蓋体に備えた下端外嵌合突部と下端内側嵌合突部との間のケース下端係合溝に嵌合される。ここで、下端内側嵌合突部の溝内側面は、上下方向と略平行な直立面になっているので、下端内側嵌合突部による筒形ケースの位置決め精度が高くなる。また、下端内側嵌合突部の溝外側面は、上下方向に対して傾斜した傾斜面になっているので、筒形ケース内に収容した荷物が、下端内側嵌合突部の角部が当接して損傷する事態を回避することができる。
請求項4の蓋体セットによれば、筒形ケースの上端部が、上蓋体に備えた上端外側嵌合突部と上端内側嵌合突部との間のケース上端係合溝に嵌合される。ここで、筒形ケースの上端部の一部が上蓋体の中央寄りにずれても、上端内側嵌合突部の溝内側面は上下方向に対して傾斜した傾斜面になっているので、その傾斜面と筒形ケースの上端部との摺接によりずれが修正される。これにより、筒形ケースの上面に上蓋体を組み付ける作業が容易になる。
請求項5の蓋体セットでは、上蓋体及び下蓋体が樹脂シートの真空成形品であり、樹脂シートの外縁部に膨出形成された環状外縁突部が、突出高さ及び幅が比較的小さい小膨出部と比較的大きい大膨出部とを交互に並べた構成になっているので、それら小膨出部と大膨出部との段差部分が、環状外縁突部の先端面及び側面に対して直角曲げされた補強壁の役割を果たし、環状外縁突部の強度アップが図られる。
請求項6のコンテナは、請求項1乃至5の何れかに記載の蓋体セットと、筒形ケースとから構成されているので、積み上げた状態で従来より安定させることができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
16 梁溝(上面凹部)
17 桁上面溝(上面凹部)
18 格子孔(上面凹部)
19 格子孔(上面凹部)
20 桁部
24 桁部係合孔(下面凹部)
30 コンテナ
40 筒形ケース
50 蓋体セット
51 上蓋体
51C,61C,51T,61T 直線状係合溝
51M ケース上端係合溝
52 外側環状嵌合突部(上端外側嵌合突部,環状外縁突部)
52A,62A 大膨出部
52B,62B 小膨出部
52M,53M 環状溝
52V 外側凹部
53 内側環状嵌合突部(上端内側嵌合突部)
53A 傾斜面
53B 直立面
53M 環状溝
55 第2の上蓋パレット係合突部(上蓋桁部係合突部)
61 下蓋体
61M ケース下端係合溝
62 外側環状嵌合突部(下端外側嵌合突部,環状外縁突部)
63 内側環状嵌合突部(下端内側嵌合突部)
63A 直立面
63B 傾斜面
64〜67 第1〜第4の下蓋パレット係合突部
Claims (6)
- 両端開放の筒形ケースにおける上面開口及び下面開口を閉塞可能な上蓋体及び下蓋体からなる蓋体セットであって、前記筒形ケースと共に荷物搬送用のコンテナを構成し、フォークリフト用のパレットを介して前記コンテナを積み上げ可能とする蓋体セットにおいて、
前記下蓋体の下面には、前記パレットの上面凹部と係合し、前記下蓋体を前記パレットに対して位置決め可能な下蓋パレット係合突部が形成され、
前記下蓋体の上面には、その上に載置した前記筒形ケースの一部が前記下蓋体の下側の前記パレットにおける桁部の真上に位置したときに前記筒形ケースの下端部と係合し、前記筒形ケースを前記下蓋体に対して位置決め可能な下蓋ケース係合部が形成され、
前記上蓋体の下面には、前記筒形ケースの上端部と係合し、前記上蓋体を前記筒形ケースに対して位置決め可能な上蓋ケース係合部が形成され、
前記上蓋体の上面には、その上に載置した前記パレットの桁部における下面凹部と係合して、そのパレットを前記上蓋体に対して位置決め可能な上蓋桁部係合突部が、下側の前記筒形ケースの真上に形成されていることを特徴とする蓋体セット。 - 前記筒形ケースは、六角以上の偶数の角部を有する多角形で筒体であり、
前記上蓋体及び前記下蓋体には、前記筒形ケースにおける複数の直線状先端縁が差し込まれる複数の直線状係合溝が、前記上蓋ケース係合部又は前記下蓋ケース係合部として形成され、
前記複数の直線状係合溝は、幅広の前記直線状係合溝と幅狭の前記直線状係合溝とを交互に配置してなり、
前記上蓋体と前記下蓋体との間で、前記幅広の直線状係合溝同士及び前記幅狭の直線状係合溝同士を対向配置したことを特徴とする請求項1に記載の蓋体セット。 - 前記下蓋体に、前記筒形ケースの外側と内側に嵌合される下端外側嵌合突部と下端内側嵌合突部とを突出形成し、
前記下端外側嵌合突部と前記下端内側嵌合突部との間を前記下蓋ケース係合部としてのケース下端係合溝とし、
前記下端内側嵌合突部の溝内側面を、上下方向と略平行な直立面とする一方、前記下端内側嵌合突部の溝外側面を、上下方向に対して傾斜した傾斜面としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋体セット。 - 前記上蓋体に、前記筒形ケースの外側と内側に嵌合される上端外側嵌合突部と上端内側嵌合突部とを突出形成し、
前記上端外側嵌合突部と前記上端内側嵌合突部との間を前記上蓋ケース係合部としてのケース上端係合溝とし、
前記上端内側嵌合突部の溝内側面を、上下方向に対して傾斜した傾斜面としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の蓋体セット。 - 前記上蓋体及び前記下蓋体は、樹脂シートの真空成形品であって、前記上蓋体及び前記下蓋体には、前記樹脂シートの外縁部を膨出させて閉じた環形状の環状外縁突部が形成され、前記環状外縁突部には、突出高さ及び幅が比較的小さい小膨出部と比較的大きい大膨出部とが交互に並べられて複数ずつ形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の蓋体セット。
- 請求項1乃至5の何れかに記載の蓋体セットと、前記筒形ケースとから構成されたことを特徴とするコンテナ。
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JP2008296544A JP5164113B2 (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | 蓋体セット及びコンテナ |
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JP2008296544A Active JP5164113B2 (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | 蓋体セット及びコンテナ |
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