JP6966065B2 - 運搬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、コンテナの内部に水平方向に複数収容可能な運搬用容器に関する。
従来、物品(ワーク)を運搬する手法として、物品が収容された運搬用容器をコンテナの内部に水平方向に複数収容し、そのコンテナを運搬する手法が知られている。
実公平5−18269号公報
しかし、前述した従来の手法では、運搬用容器をコンテナの内部に水平方向に複数収容する際に、運搬用容器の鍔部同士が干渉してデッドスペースが形成され、運搬用容器の水平方向の外寸が抑制されるため、運搬用容器に収容する物品の最大収容数を増加させて物品の収容効率を高めることが困難だった。
しかも、上記のデッドスペースが形成されることにより、コンテナに収容可能な運搬用容器の最大収容数が抑制されるため、コンテナに対する運搬用容器の収容効率を高めることも困難だった。
さらに、コンテナの内壁面近傍の運搬用容器に収容された物品の一部が、その運搬用容器の最外縁から、コンテナの内壁面に向けて突出している場合に、運搬時の振動や揺れにより、その突出している部分がコンテナの内壁面と接触して傷付くおそれがあった。
そこで、本発明は、上記の問題を解決するために創出されたものであって、物品の収容効率を高めるとともにコンテナに対する運搬用容器の収容効率を高めつつ、運搬用容器をコンテナの内部に水平方向に複数収容した状態でコンテナを運搬したときに、振動や揺れが発生した場合であっても、物品がコンテナの内壁面と接触するおそれのない運搬用容器を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の運搬用容器は、相対向する一対の側壁と、物品を収容する収容部とを有し、上面が開口した運搬用容器本体を備えており、コンテナの内部に水平方向に複数収容可能な運搬用容器において、一対の側壁は、外方に張り出した鍔部をそれぞれ備えており、かつ、底壁からの高さが、一方の側壁の鍔部の方が他方の側壁の鍔部よりも低く、さらに、他方の側壁には段差部が形成されており、さらに、一方の側壁の上縁の少なくとも一部が切り欠き形成されており、鍔部を備える側壁同士が相互に水平方向に隣接するように当該運搬用容器が向きを揃えて相互に水平方向に隣接した状態において、一方の運搬用容器の一方の側壁の鍔部の少なくとも一部と他方の運搬用容器の他方の側壁の鍔部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なり、さらに、一方の運搬用容器の切り欠き形成された部分の鉛直上方に他方の運搬用容器の他方の側壁の鍔部の少なくとも一部が位置し、さらに、一方の運搬用容器の一方の側壁の鍔部の少なくとも一部の鉛直上方であって切り欠き形成された部分に他方の運搬用容器の他方の側壁の段差部の少なくとも一部が位置するように構成されている。
本発明の運搬用容器は、以上を第1の特徴とする。
本発明の運搬用容器は、一対の側壁は、外方に張り出した鍔部をそれぞれ備えており、かつ、底壁からの高さが、一方の側壁の鍔部の方が他方の側壁の鍔部よりも低く、さらに、他方の側壁には段差部が形成されており、さらに、一方の側壁の上縁の少なくとも一部が切り欠き形成されており、鍔部を備える側壁同士が相互に水平方向に隣接するように当該運搬用容器が向きを揃えて相互に水平方向に隣接した状態において、一方の運搬用容器の一方の側壁の鍔部の少なくとも一部と他方の運搬用容器の他方の側壁の鍔部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なり、さらに、一方の運搬用容器の切り欠き形成された部分の鉛直上方に他方の運搬用容器の他方の側壁の鍔部の少なくとも一部が位置し、さらに、一方の運搬用容器の一方の側壁の鍔部の少なくとも一部の鉛直上方であって切り欠き形成された部分に他方の運搬用容器の他方の側壁の段差部の少なくとも一部が位置するように構成されているため、その重なっている分、運搬用容器の水平方向の外寸を大きくすることができるので、物品の最大収容数を増加させて物品の収容効率を高めることができる。
しかも、コンテナに水平方向に収容する運搬用容器の数を増加させて、コンテナに対する運搬用容器の収容効率を高めるようにすることもできる。
また、本発明の運搬用容器は、相対向する一対の側壁と、物品を収容する収容部とを有し、上面が開口した運搬用容器本体を備えており、コンテナの内部に水平方向に複数収容可能な運搬用容器において、一対の側壁は、外方に張り出した鍔部をそれぞれ備えており、一方および他方の側壁の各鍔部には、持ち手用の切り欠き部がそれぞれ形成されており、鍔部を備える側壁同士が相互に水平方向に隣接するように当該運搬用容器が向きを揃えて相互に水平方向に隣接した状態において、一方の運搬用容器の一方の側壁の鍔部の少なくとも一部と他方の運搬用容器の他方の側壁の鍔部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なり、一方の運搬用容器の一方の側壁の鍔部に形成された持ち手用切り欠き部の少なくとも一部と他方の運搬用容器の他方の側壁の鍔部に形成された持ち手用切り欠き部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なるように構成されている。
本発明の運搬用容器は、以上を第の特徴とする。
一方の運搬用容器の一方の側壁の鍔部に形成された持ち手用切り欠き部の少なくとも一部と他方の運搬用容器の他方の側壁の鍔部に形成された持ち手用切り欠き部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なるように構成されているため、一方の運搬用容器の一方の側壁の鍔部と他方の運搬用容器の他方の側壁の鍔部とが鉛直方向に重なった場合であっても、持ち手用の切り欠き部がなくならないようにすることができる。
したがって、持ち手用の切り欠き部を利用することができるため、コンテナに対する運搬用容器の収容作業および取出し作業を行い易い。
また、本発明の運搬用容器は、前述した第の特徴において、一方の側壁の上縁の少なくとも一部が切り欠き形成されており、一方の運搬用容器の切り欠き形成された部分の鉛直上方に他方の運搬用容器の他方の側壁の鍔部の少なくとも一部が位置するように構成されていることを第の特徴とする。
一方の側壁の上縁の少なくとも一部が切り欠き形成されており、その切り欠き形成された部分の鉛直上方に他方の運搬用容器の他方の側壁の鍔部の少なくとも一部が位置するため、相互に隣接する運搬用容器の鉛直方向において重なる部分を作ることができる。
したがって、その重なっている分、運搬用容器の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品の最大収容数を増加させ、物品の収容効率を高めることができる。
また、コンテナに水平方向に収容する運搬用容器の数を増加させて、コンテナに対する運搬用容器の収容効率を高めるようにすることもできる。
また、本発明の運搬用容器は、前述した第または第の特徴において、他方の側壁には段差部が形成されており、一方の運搬用容器の一方の側壁の鍔部の少なくとも一部の鉛直上方に他方の運搬用容器の他方の側壁の段差部の少なくとも一部が位置するように構成されていることを第の特徴とする。
他方の側壁には段差部が形成されており、一方の側壁の鍔部の少なくとも一部の鉛直上方に他方の運搬用容器の他方の側壁の段差部の少なくとも一部が位置するため、相互に隣接する運搬用容器の鉛直方向において重なる部分を作ることができる。
したがって、その重なっている分、運搬用容器の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品の最大収容数を増加させ、物品の収容効率を高めることができる。
また、コンテナに水平方向に収容する運搬用容器の数を増加させて、コンテナに対する運搬用容器の収容効率を高めるようにすることもできる。
本発明の運搬用容器を実施すれば、物品の収容効率を高めるとともにコンテナに対する運搬用容器の収容効率を高めつつ、運搬用容器をコンテナの内部に水平方向に複数収容した状態でコンテナを運搬したときに、振動や揺れが発生した場合であっても、物品がコンテナの内壁面と接触するおそれのない運搬用容器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る運搬用容器の上面の斜視図である。 図1に示す運搬用容器の下面の斜視図である。 物品の斜視図である。 図3に示す物品が収容された運搬用容器が水平方向に相互に隣接した状態の斜視図である。 図4に示す各運搬用容器がコンテナに収容された状態の平面図である。 図5の斜視図である。 図5のA−A矢視断面図である。 図7において符号Dにて示す領域の拡大図である。 図5のB−B矢視断面図である。 図9において符号Eにて示す領域の拡大図である。 図5のC−C矢視断面図である。 図11において符号Fにて示す領域の拡大図である。 図11においてコンテナの側壁近傍に配置された運搬用容器の部分拡大図であり、(a)は第1の鍔部近傍の拡大図、(b)は第2の鍔部近傍の拡大図である。
本発明の実施形態に係る運搬用容器について図を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る運搬用容器の上面の斜視図であり、図2は、図1に示す運搬用容器の下面の斜視図である。図3は、物品の斜視図であり、図4は、図3に示す物品が収容された運搬用容器が水平方向に相互に隣接した状態の斜視図である。なお、以下の説明では、図1に示すように、運搬用容器1の短手方向に沿う方向をX方向とし、そのX方向と水平に直交する方向をY方向とする。また、X方向およびY方向を水平方向とし、水平方向と鉛直に直交する方向を鉛直方向とする。
[運搬用容器の構造]
最初に、本実施形態に係る運搬用容器の構造について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る運搬用容器1は、上面が開口した運搬用容器本体1Aと、物品20(図3)を収容する収容部8〜12とを備える。図3に示すように、物品20は、棒状の物品本体23と、この物品本体23の周面に設けられた環状体24と、この環状体24の周面から、物品本体23の中心軸と直交する方向に突出した第1の突出部21および第2の突出部22を備える。第1の突出部21の先端21aと第2の突出部22の先端22aとは略180度反対方向を向いている。物品20は、たとえば、等速ジョイントやステアリングシャフトなど、長尺状の物品本体から突出した部分を有するものである。
図1に示すように、収容部8〜12は、それぞれ運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って設けられている。収容部8〜12は、それぞれ横長の略直方体形状に形成されており、間隔を隔てて相互に平行に配置されている。各収容部8〜12の上面には、物品20を嵌合するための嵌合凹部8g〜8i、9g〜9i、10g〜10i、11g〜11i、12g〜12iがそれぞれ形成されている。収容部8は、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された側壁8aと、この側壁8aと相対向する側壁(図1には表れていない)と、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された側壁3cと、この側壁3cと対向する側壁(図1には表れていない)と、上面8c〜8fと、上面8c,8d間に形成された嵌合凹部8gと、上面8d,8e間に形成された嵌合凹部8hと、上面8e,8f間に形成された嵌合凹部8iとを有する。上面8c〜8fは、それぞれ平面に形成されている。嵌合凹部8g〜8iは、それぞれ物品20の物品本体23の周面形状に対応した形状に形成されている。本実施形態では、嵌合凹部8g〜8iは、縦断面が円弧状の内壁を有する凹形状にそれぞれ形成されている。
収容部9は、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された側壁9aと、この側壁9aと相対向する側壁(図1には表れていない)と、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された側壁4cと、この側壁4cと相対向する側壁(図1には表れていない)と、上面9c〜9fと、上面9c,9d間に形成された嵌合凹部9gと、上面9d,9e間に形成された嵌合凹部9hと、上面9e,9f間に形成された嵌合凹部9iとを有する。上面9c〜9fは、それぞれ平面に形成されている。嵌合凹部9g〜9iは、それぞれ物品20の物品本体23の周面形状に対応した形状に形成されている。本実施形態では、嵌合凹部9g〜9iは、縦断面が円弧状の内壁を有する凹形状にそれぞれ形成されている。
収容部10は、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された側壁10aと、この側壁10aと相対向する側壁(図1には表れていない)と、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された側壁5cと、この側壁5cと相対向する側壁(図1には表れていない)と、上面10c〜10fと、上面10c,10d間に形成された嵌合凹部10gと、上面10d,10e間に形成された嵌合凹部10hと、上面10e,10f間に形成された嵌合凹部10iとを有する。上面10c〜10fは、それぞれ平面に形成されている。上面10cは左側に配置された物品20の第1の突出部21(図3)を支持し、上面10dは中央に配置された物品20の第1の突出部21を支持し、上面10eは右側に配置された物品20の第1の突出部21を支持する(図4,図5)。嵌合凹部10g〜10iは、それぞれ物品20の環状体24の周面形状に対応した形状に形成されている。本実施形態では、嵌合凹部10g〜10iは、縦断面が円弧状の内壁を有する凹形状にそれぞれ形成されている。
収容部11は、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された側壁11aと、この側壁11aと相対向する側壁(図1には表れていない)と、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された側壁6cと、この側壁6cと相対向する側壁(図1には表れていない)と、上面11c〜11fと、上面11c,11d間に形成された嵌合凹部11gと、上面11d,11e間に形成された嵌合凹部11hと、上面11e,11f間に形成された嵌合凹部11iとを有する。上面11c〜11fは、それぞれ平面に形成されている。嵌合凹部11g〜11iは、それぞれ物品20の物品本体23の周面形状に対応した形状に形成されている。本実施形態では、嵌合凹部11g〜11iは、縦断面が円弧状の内壁を有する凹形状にそれぞれ形成されている。
収容部12は、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された側壁12aと、この側壁12aと相対向する側壁(図1には表れていない)と、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された側壁7cと、この側壁7cと相対向する側壁(図1には表れていない)と、上面12c〜12fと、上面12c,12d間に形成された嵌合凹部12gと、上面12d,12e間に形成された嵌合凹部12hと、上面12e,12f間に形成された嵌合凹部12iとを有する。上面12c〜12fは、それぞれ平面に形成されている。嵌合凹部12g〜12iは、それぞれ物品20の物品本体23の周面形状に対応した形状に形成されている。本実施形態では、嵌合凹部12g〜12iは、縦断面が円弧状の内壁を有する凹形状にそれぞれ形成されている。
図4に示すように、運搬用容器本体1Aは3個の物品20を収容するように構成されている。収容された各物品20の物品本体23の周面同士が平行になっており、かつ、物品本体23間は一定距離離れている。左側に収容された物品20は、嵌合凹部8g,9g,10g,11g,12gに収容されている。また、中央に収容された物品20は、嵌合凹部8h,9h,10h,11h,12hに収容されている。また、右側に収容された物品20は、嵌合凹部8i,9i,10i,11i,12iに収容されている。各物品20の各環状体24は、それぞれ嵌合凹部10g,10h,10iに嵌合されている。
また、図2に示すように、運搬用容器本体1Aは、箱状部2〜7を備える。箱状部2〜7は、それぞれ上面が開口した箱状に形成されている。箱状部2〜7は、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成されており、運搬用容器本体1Aの底壁と4つの側壁とを形成している。また、図1に示した収容部8〜12と箱状部2〜7とは交互に形成されている。箱状部2は運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)の一端側において短手方向に沿って形成されており、箱状部7は運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)の他端側において短手方向(X方向)に沿って形成されている。箱状部2は、底壁2aと、この底壁2aのうち、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された第1の側縁2eから上方(図2では下方)に延びた第1の側壁2bと、第1の側縁2eと相対向する第2の側縁2fから上方(図2では下方)に延びた第2の側壁(図2では表れていない)とを有する。また、箱状部2は、底壁2aのうち、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された第3の側縁2gから上方(図2では下方)に延びた側壁2cと、第3の側縁2gと相対向する第4の側縁2hから上方(図2では下方)に延びた側壁(図2では表れていない)とを有する。側壁2cが運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)の一端に形成された第3の側壁である。
箱状部7は、底壁7aと、この底壁7aのうち、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された第1の側縁7eから上方(図2では下方)に延びた第1の側壁7bと、第1の側縁7eと相対向する第2の側縁7fから上方(図2では下方)に延びた第2の側壁7j(図7,図8)とを有する。また、箱状部7は、底壁7aのうち、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された第3の側縁7gから上方(図2では下方)に延びた側壁7cと、第3の側縁7gと相対向する第4の側縁7hから上方(図2では下方)に延びた側壁7d(図1)とを有する。側壁7dが運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)の他端に形成された第4の側壁である。
箱状部2と所定間隔を隔てて形成された箱状部3は、底壁3aと、この底壁3aのうち、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された第1の側縁3eから上方(図2では下方)に延びた第1の側壁3bと、第1の側縁3eと相対向する第2の側縁3fから上方(図2では下方)に延びた第2の側壁(図2では表れていない)とを有する。また、箱状部3は、底壁3aのうち、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された第3の側縁3gから上方(図2では下方)に延びた側壁3cと、第3の側縁3gと相対向する第4の側縁3hから上方(図2では下方)に延びた側壁(図2では表れていない)とを有する。側壁3cは収容部8の側壁でもあり、図1では側壁3cの表面が露出しており、図2では側壁3cの裏面が露出している。収容部8(図1)のうち、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿った長さを収容部8の幅とすると、箱状部2と箱状部3とは、収容部8の幅と略同じ長さ離れている。
箱状部3と所定間隔を隔てて形成された箱状部4は、底壁4aと、この底壁4aのうち、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された第1の側縁4eから上方(図2では下方)に延びた第1の側壁4bと、第1の側縁4eと相対向する第2の側縁4fから上方(図2では下方)に延びた第2の側壁(図2では表れていない)とを有する。また、箱状部4は、底壁4aのうち、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された第3の側縁4gから上方(図2では下方)に延びた側壁4cと、第3の側縁4gと相対向する第4の側縁4hから上方(図2では下方)に延びた側壁(図2では表れていない)とを有する。側壁4cは収容部9の側壁でもあり、図1では側壁4cの表面が露出しており、図2では側壁4cの裏面が露出している。収容部9(図1)のうち、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿った長さを収容部9の幅とすると、箱状部3と箱状部4とは、収容部9の幅と略同じ長さ離れている。
箱状部4と所定間隔を隔てて形成された箱状部5は、底壁5aと、この底壁5aのうち、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された第1の側縁5eから上方(図2では下方)に延びた第1の側壁5bと、第1の側縁5eと相対向する第2の側縁5fから上方(図2では下方)に延びた第2の側壁(図2では表れていない)とを有する。また、箱状部5は、底壁5aのうち、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された第3の側縁5gから上方(図2では下方)に延びた側壁5cと、第3の側縁5gと相対向する第4の側縁5hから上方(図2では下方)に延びた側壁(図2では表れていない)とを有する。側壁5cは収容部10の側壁でもあり、図1では側壁5cの表面が露出しており、図2では側壁5cの裏面が露出している。収容部10(図1)のうち、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿った長さを収容部10の幅とすると、箱状部4と箱状部5とは、収容部10の幅と略同じ長さ離れている。
箱状部5と所定間隔を隔てて形成された箱状部6は、底壁6aと、この底壁6aのうち、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿って形成された第1の側縁6eから上方(図2では下方)に延びた第1の側壁6bと、第1の側縁6eと相対向する第2の側縁6fから上方(図2では下方)に延びた第2の側壁6j(図9,図10)とを有する。また、箱状部6は、底壁6aのうち、運搬用容器本体1Aの短手方向(X方向)に沿って形成された第3の側縁6gから上方(図2では下方)に延びた側壁6cと、第3の側縁6gと相対向する第4の側縁6hから上方(図2では下方)に延びた側壁(図2では表れていない)とを有する。側壁6cは収容部11の側壁でもあり、図1では側壁6cの表面が露出しており、図2では側壁6cの裏面が露出している。収容部11(図1)のうち、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿った長さを収容部11の幅とすると、箱状部5と箱状部6とは、収容部11の幅と略同じ長さ離れている。
上述したように、運搬用容器本体1Aの底壁は複数の底壁2a,3a,4a,5a,6a,7aから構成されている。換言すると、運搬用容器本体1Aの底壁は複数の底壁に分割されている。また、運搬用容器本体1Aの長手方向(Y方向)に沿った第1の側壁は、第1の側壁2b,3b,4b,5b,6b,7bから構成されている。換言すると、運搬用容器本体1Aの第1の側壁は複数の第1の側壁に分割されている。また、運搬用容器本体1Aの第1の側壁と相対向する第2の側壁も、第2の側壁6j(図9,図10)および第2の側壁7j(図7,図8)を含む複数の第2の側壁(図2では表れていない)から構成されている。換言すると、運搬用容器本体1Aの第2の側壁は複数の第2の側壁に分割されている。以下、第1の側壁2b〜7bを総称して第1の側壁群といい、第1の側壁群と相対向する各第2の側壁を第2の側壁群という。
ここで、収容部8〜12に収容された物品20から第1の側壁群に向かう方向(図1において左方)を第1の方向とし、物品20から第2の側壁群に向かう方向(図1において右方)を第2の方向とする。図2に示すように、第1の側壁2bの上端2iと、第1の側壁3bの上端3iと、第1の側壁4bの上端4iと、第1の側壁5bの上端5iと、第1の側壁6bの上端6iと、第1の側壁7bの上端7iとから第1の方向に第1の鍔部13が張り出している。つまり、第1の側壁群の上端から第1の方向に第1の鍔部13が張り出している。換言すると、第1の側壁群の上端から、運搬用容器本体1Aの外方に第1の鍔部13が張り出している。また、図1に示すように、第1の鍔部13は、各収容部8〜12の各側壁8a〜12aと相対向する各側壁(図1では表れていない)の各下端から第1の方向にも張り出して形成されている。図8に示すように、箱状部7の第1の側壁7bの上端7iから形成された第1の鍔部13は、第1の方向に張り出した下部張出部13gと、この下部張出部13gの先端から上方に延びた側壁13eと、この側壁13eの上端から第1の方向に張り出した上部張出部13fとを備える。また、図示しないが、箱状部5の第1の側壁5bの上端5iから形成された第1の鍔部13と、箱状部4の第1の側壁4bの上端4iから形成された第1の鍔部13と、箱状部2の第1の側壁2bの上端2iから形成された第1の鍔部13とは、それぞれ下部張出部13g、側壁13eおよび上部張出部13fをそれぞれ備える。
また、図2に示すように、第1の鍔部13のうち、第1の側壁3bの上端3iに沿った所定範囲(図1では収容部8,9間の間隔と対応する範囲)には持ち手用の第1の切り欠き部13aが切り欠き形成されている。また、第1の鍔部13のうち、第1の側壁6bの上端6iに沿った所定範囲(図1では収容部11,12間の間隔と対応する範囲)には持ち手用の第1の切り欠き部13bが切り欠き形成されている。図10に示すように、持ち手用の第1の切り欠き部13bが形成されている部分の第1の鍔部13は、持ち手用の第1の切り欠き部13bが形成されていない部分(図8)と比較して、下部張出部13gの第1の方向に対する張出し長さが短くなっている。また、図示しないが、持ち手用の第1の切り欠き部13aが形成されている部分の第1の鍔部13も、同様に、下部張出部13gの第1の方向に対する張出し長さが短くなっている。このように、第1の鍔部13は、持ち手用の第1の切り欠き部13a,13bが形成されている部分と形成されていない部分とで形状が異なる。
さらに、図1および図2に示すように、第1の鍔部13の長手方向(Y方向)の両端角部k1.k2は、それぞれR形状に形成されている。
第1の側壁2bと相対向する第2の側壁の上端(図2には表れていない)と、第1の側壁3bと相対向する第2の側壁の上端(図2には表れていない)と、第1の側壁4bと相対向する第2の側壁の上端(図2には表れていない)と、第1の側壁5bと相対向する第2の側壁の上端(図2には表れていない)と、第1の側壁6bと相対向する第2の側壁6jの上端6k(図10)と、第1の側壁7bと相対向する第2の側壁7jの上端7k(図8)とから第2の方向に第2の鍔部14が張り出している。つまり、第2の側壁群の上端から第2の方向に第2の鍔部14が張り出している。換言すると、第2の側壁群の上端から、運搬用容器本体1Aの外方に第2の鍔部14が張り出している。また、図1に示すように、第2の鍔部14は、各収容部8〜12の各側壁8a〜12aの各下端から第2の方向に所定距離移動した部分にも形成されている。図8および図10に示すように、第2の鍔部14は、第2の側壁群の上端から第2の方向に張り出した張出部14cを備える。
図1に示すように、第2の側壁群の上端は切り欠き形成されており、その切り欠き形成された上端から第2の鍔部14が第2の方向に張り出している。第2の側壁群の高さは第1の側壁群よりも低く、第2の鍔部14は第1の鍔部13よりも低い位置に形成されている。また、側壁2cの上端15の第2の方向の角部には切り欠き部17が形成されており、側壁7dの上端16の第2の方向の角部には切り欠き部18が形成されている。切り欠き部17,18は、第2の鍔部14の上面14eと連続している。切り欠き部17,18は、第2の方向に隣接する他方の運搬用容器1の第1の鍔部13を重ねるときに、その他方の運搬用容器1の角部k1,k2と干渉しないように形成されている。
つまり、第2の鍔部14の高さを第1の鍔部13よりも低くするとともに、切り欠き部17,18を形成することにより、第2の鍔部14の鉛直上方に、第2の方向に隣接する他方の運搬用容器1の第1の鍔部13の少なくとも一部を重ねることができるように構成されている(図7,図8)。
また、第2の鍔部14のうち、第1の側壁3bと相対向する第2の側壁の上端(図2には表れていない)に沿った所定範囲(図1では収容部8,9間の間隔と対応する範囲)に持ち手用の第2の切り欠き部14aが切り欠き形成されており、第1の側壁6bと相対向する第2の側壁6jの上端6k(図10)に沿った所定範囲(図1では収容部11,12間の間隔と対応する範囲)に持ち手用の第2の切り欠き部14bが切り欠き形成されている。
また、図2に示すように、第1の鍔部13の下面13cであって箱状部4,5の間には段差部19が形成されている。段差部19は、運搬用容器本体1Aに収容される3個の物品20(図4)のうち、左側の物品20に形成された第1の突出部21を収容するためのものである(図12)。段差部19は、表面から見ると、下方に凹んだ形状に形成されており、第1の鍔部13の下面13cから下方に突出している(図2)。段差部19は、第1の鍔部13の側壁13e(図12)から下方に連続形成された側壁19aと、その側壁19aの下端から第2の方向に形成された底壁19bと、その底壁19bから第1の鍔部13の下面13cに向けて形成された側壁19c(図2)と、この側壁19cと相対向する側壁19d(図8)とを有する。底壁19bと第1の鍔部13の下面13cとは相互に平行である。
また、図12に示すように、収容部10の側壁10aと第2の鍔部14との間には凹部10jが形成されている。第2の方向に隣接する運搬用容器1を重ねる際に、その運搬用容器1の段差部19が、凹部10jの上部開口面に重なる。つまり、凹部10jは、第2の方向に隣接する運搬用容器1を重ねる際に、その運搬用容器1の段差部19を重ねるための空間を確保する役割をしている。
本実施形態では、運搬用容器1は合成樹脂材料を使った真空成形により成形されている。
[コンテナにおける運搬用容器の収容状態]
次に、コンテナにおける運搬用容器1の収容状態について図を参照しつつ説明する。
図5は、図4に示す各運搬用容器がコンテナに収容された状態の平面図であり、図6は、図5の斜視図である。図7は、図5のA−A矢視断面図であり、図8は、図7において符号Dにて示す領域の拡大図である。
図6に示すように、運搬用容器1を収容するためのコンテナ30は、上面が開口した箱状に形成されており、相対向する側壁31,32と、側壁31,32の長手方向の各一端間に形成された側壁33と、側壁33と相対向する側壁34とを備える。また、コンテナ30を載置するパレット40は、横断面がコンテナ30と同じ形状および大きさに形成されており、コンテナ30の側壁31と同じ方を向く側壁41から内方に向けて空洞部42,42が形成されている。各空洞部42はフォークリフトなど、フォークを使った運搬手段によって、コンテナ30を載置したパレット40を昇降させるといった作業を行う場合に、フォークを挿入するために使用される。コンテナおよびパレットをパレットコンテナともいう。
運搬用容器1は、向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態でコンテナ30に収容される。本実施形態では、相互に隣接する一方の運搬用容器1の第2の鍔部14の鉛直上方に、他方の運搬用容器1の第1の鍔部13の少なくとも一部が重なった状態となるように、水平方向に3個の運搬用容器1がコンテナ30に収容されている。また、図7に示すように、水平方向に相互に隣接した状態の3個の運搬用容器1が3段に積層されている。つまり、計9個の運搬用容器1がコンテナ30に収容されている。さらに、図5に示すように、各運搬用容器1の最外縁と、コンテナ30の各側壁31〜34との間には、僅かな隙間が形成されている。コンテナ30の側壁33に沿って収容された運搬用容器1(図5において左側の運搬用容器1)の第1の鍔部13の先端13dと側壁33の内壁面33a(図13(a))との間には、僅かな隙間が形成されている。また、コンテナ30の側壁34に沿って収容された運搬用容器1(図5において右側の運搬用容器1)の第2の鍔部14の先端14dと側壁34の内壁面34a(図6,図13(b))との間には、僅かな隙間が形成されている。
図7は、図5のA−A矢視断面図であり、各運搬用容器1および各物品20を各箱状部7(図2)の部分で縦方向に切断した断面図である。図8に示すように、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、一方の運搬用容器1(図8において左側の運搬用容器1)の第2の鍔部14の少なくとも一部と、他方の運搬用容器1(図8において右側の運搬用容器1)の第1の鍔部13の少なくとも一部とが鉛直方向に重なっている。
したがって、その重なっている分、運搬用容器1の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品20の最大収容数を増加させ、物品20の収容効率を高めることもできる。また、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
図9は、図5のB−B矢視断面図であり、各運搬用容器1および各物品20を持ち手用の第1の切り欠き部13bおよび持ち手用の第2の切り欠き部14bの部分で縦方向に切断した断面図である。図10は、図9において符号Eにて示す領域の拡大図である。
図10に示すように、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、一方の運搬用容器1(図10において左側の運搬用容器1)の持ち手用の第2の切り欠き部14bの少なくとも一部と、他方の運搬用容器1(図10において右側の運搬用容器1)の持ち手用の第1の切り欠き部13bの少なくとも一部とが鉛直方向に重なっている。図5に示すように、持ち手用の第1の切り欠き部13bおよび持ち手用の第2の切り欠き部14bは、それぞれ開口部同士が鉛直方向に殆ど重なっており、手を挿入可能な大きさの開口部が形成されている。また、持ち手用の第1の切り欠き部13aおよび持ち手用の第2の切り欠き部14aも、それぞれ開口部同士が鉛直方向に殆ど重なっており、手を挿入可能な大きさの開口部が形成されている。このように、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14と、他方の運搬用容器1の第1の鍔部13とが鉛直方向に重なっても、持ち手用の第1の切り欠き部13a,13bおよび持ち手用の第2の切り欠き部14a,14bが消滅することがない。
したがって、持ち手用の第1の切り欠き部13a,13bおよび持ち手用の第2の切り欠き部14a,14bを利用すれば、運搬用容器1のコンテナ30に対する収容作業および取出し作業を行い易い。
図11は、図5のC−C矢視断面図であり、各運搬用容器1および物品20を段差部19の部分で縦方向に切断した断面図である。図12は、図11において符号Fにて示す領域の拡大図である。
図12に示すように、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、他方の運搬用容器1(図12において右側の運搬用容器1)に収容された物品20が、第1の突出部21の先端21aを一方の運搬用容器1(図12において左側の運搬用容器1)に向けており、かつ、第1の突出部21の先端21aを含む一部と、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14の少なくとも一部とが鉛直方向に重なっている。さらに、一方の運搬用容器1(図12において左側の運搬用容器1)に収容された物品20が、第2の突出部22の先端22aを他方の運搬用容器1(図12において右側の運搬用容器1)に向けており、かつ、第2の突出部22の先端22aを含む一部と、他方の運搬用容器1の第1の鍔部13の先端13dを含む一部とが鉛直方向に重なっている。
このように、他方の運搬用容器1に収容された物品20に形成された第1の突出部21の先端21aを含む一部と、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14の少なくとも一部とが鉛直方向に重なり、かつ、一方の運搬用容器1に収容された物品20に形成された第2の突出部22の先端22aを含む一部と、他方の運搬用容器1の第1の鍔部13の先端13dを含む一部とが鉛直方向に重なることができる。
したがって、それらの重なっている分、運搬用容器1の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品20の最大収容数を増加させ、物品20の収容効率を高めることができる。また、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
図13は、図11においてコンテナの側壁近傍に配置された運搬用容器の部分拡大図であり、(a)は第1の鍔部近傍の拡大図、(b)は第2の鍔部近傍の拡大図である。
図13(a)に示すように、コンテナ30の側壁33の近傍に配置された運搬用容器1の第1の鍔部13の先端13dが、左に配置された物品20(第1の鍔部13の近傍に配置された物品20)のうち最も第1の方向(コンテナ30の側壁33の内壁面33aの方向)に位置する部位、つまり、第1の突出部21の先端21aを越えて第1の方向(コンテナ30の側壁33の内壁面33aの方向)に位置している。換言すると、第1の突出部21の先端21aは、第1の鍔部13の先端13dよりも運搬用容器1の中心の方(運搬用容器1の内側)に位置している。つまり、第1の鍔部13の先端13dは、第1の突出部21の先端21aの水平位置よりも水平方向の外方に位置している。また、第1の突出部21の先端21aと第1の鍔部13の先端13dとは、水平方向に距離S1離間している。
したがって、コンテナ30の運搬時に第1の方向(コンテナ30の側壁33の内壁面33aの方向)への振動や揺れが発生した場合であっても、第1の突出部21の先端21aが第1の鍔部13の先端13dを越えてコンテナ30の側壁33の内壁面33aに接触するおそれがないため、物品20が傷付くおそれがない。
また、図13(b)に示すように、コンテナ30の側壁34の近傍に配置された運搬用容器1の第2の鍔部14の先端14dが、右に配置された物品20(第2の鍔部14の近傍に配置された物品20)のうち最も第2の方向(コンテナ30の側壁34の内壁面34aの方向)に位置する部位、つまり、第2の突出部22の先端22aを越えて第2の方向(コンテナ30の側壁34の内壁面34aの方向)に位置している。換言すると、第2の突出部22の先端22aは、第2の鍔部14の先端14dよりも運搬用容器1の中心の方(運搬用容器1の内側)に位置している。つまり、第2の鍔部14の先端14dは、第2の突出部22の先端22aの水平位置よりも水平方向の外方に位置している。また、第2の突出部22の先端22aと第2の鍔部14の先端14dとは、水平方向に距離S2離間している。
したがって、コンテナ30の運搬時に第2の方向(コンテナ30の側壁34の内壁面34aの方向)への振動や揺れが発生した場合であっても、第2の突出部22の先端22aが第2の鍔部14の先端14dを越えてコンテナ30の側壁34の内壁面34aに接触するおそれがないため、物品20が傷付くおそれがない。
つまり、運搬用容器1を実施すれば、運搬用容器1が短手方向(X方向)に振動したり揺れたりした場合であっても、物品20がコンテナ30の内壁面に接触するおそれがないため、物品20が傷付くおそれがない。
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態の運搬用容器1を実施すれば、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14の少なくとも一部と他方の運搬用容器1の第1の鍔部13の少なくとも一部とが鉛直方向に重なるように構成されているため、その重なっている分、運搬用容器1の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品20の最大収容数を増加させ、物品20の収容効率を高めることもできる。
しかも、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
(2)さらに、第1の鍔部13の先端13dが、物品20に形成された第1の突出部21の先端21aを越えて第1の方向(コンテナ30の側壁33の内壁面33aの方向)に位置しており(第1の鍔部13の先端13dは、第1の突出部21の先端21aの水平位置よりも水平方向の外方に位置しており)、かつ、第2の鍔部14の先端14dが、物品20に形成された第2の突出部22の先端22aを越えて第2の方向(コンテナ30の側壁34の内壁面34aの方向)に位置している(第2の鍔部14の先端14dは、第2の突出部22の先端22aの水平位置よりも水平方向の外方に位置している)ため、運搬用容器1が短手方向(X方向)に振動したり揺れたりした場合であっても、物品20がコンテナ30の内壁面に接触するおそれがないため、物品20が傷付くおそれがない。
特に、上述した実施形態の運搬用容器1は、小さい応力が掛かっても変形し易い突出部を有する物品など、コンテナの内壁面との接触を避けることが必須の物品を運搬するような場合に大きな効果を発揮する。
(3)さらに、一方の運搬用容器1の第2の側壁群の切り欠き形成された上端の鉛直上方に他方の運搬用容器1の第1の鍔部13が位置し、かつ、他方の運搬用容器1の段差部19の鉛直下方に一方の運搬用容器1の第2の鍔部14が位置するため、相互に隣接する運搬用容器1の鉛直方向において重なる部分を作ることができる。
したがって、その重なっている分、運搬用容器1の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品20の最大収容数を増加させ、物品20の収容効率を高めることもできる。
また、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
(4)さらに、物品20が第1の突出部21を第1の方向(コンテナ30の側壁33の内壁面33aの方向)に向けて他方の運搬用容器1の収容部に収容された状態を水平方向から見て、第1の突出部21の先端21aを含む一部と、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14の少なくとも一部とが鉛直方向に重なるため、その重なっている分、運搬用容器1の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品20の最大収容数を増加させ、物品20の収容効率を高めることもできる。
また、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
(5)さらに、物品20が第2の突出部22を第2の方向(コンテナ30の側壁34の内壁面34aの方向)に向けて一方の運搬用容器1の収容部に収容された状態を水平方向から見て、第2の突出部22の先端22aを含む一部と、他方の運搬用容器1の第1の鍔部13の少なくとも一部とが鉛直方向に重なるため、その重なっている分、運搬用容器1の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品20の最大収容数を増加させ、物品20の収容効率を高めることもできる。
また、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
(6)さらに、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態になったときに、一方の運搬用容器1の持ち手用の第2の切り欠き部14a,14bの少なくとも一部と他方の運搬用容器1の持ち手用の第1の切り欠き部13a,13bの少なくとも一部とを鉛直方向に重ねることができる。つまり、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14と他方の運搬用容器1の第1の鍔部13とが鉛直方向に重なった場合であっても、持ち手用の第1の切り欠き部13a,13bおよび持ち手用の第2の切り欠き部14a,14bが消滅しないようにすることができる。
したがって、持ち手用の第1の切り欠き部13a,13bおよび持ち手用の第2の切り欠き部14a,14bを利用することができるため、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容作業および取出し作業を行い易い。
〈他の実施形態〉
(1)第2の側壁群の上端を切り欠き形成せず、かつ、切り欠き部17,18を形成しないで、第1の側壁群および第2の側壁群の高さを異ならせることにより、第1の鍔部13および第2の鍔部14の高さが異なるように形成し、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14と他方の運搬用容器1の第1の鍔部13とが鉛直方向に重なるように構成することもできる。
(2)前述の実施形態の運搬用容器1は、底壁、第1の側壁および第2の側壁がそれぞれ複数ずつ形成された構造であったが、底壁、第1の側壁および第2の側壁がそれぞれ1つずつ形成された構造でも良い。
(3)運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14の全体と他方の運搬用容器1の第1の鍔部13の全体とが鉛直方向に重なるように構成することもできる。
(4)運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、他方の運搬用容器1(図12において右側の運搬用容器1)に収容された物品20に形成された第1の突出部21の全体が、一方の運搬用容器1(図12において左側の運搬用容器1)の第2の鍔部14とが鉛直方向に重なるように構成することもできる。また、一方の運搬用容器1(図12において左側の運搬用容器1)に収容された物品20に形成された第2の突出部22の全体が、他方の運搬用容器1(図12において右側の運搬用容器1)の第1の鍔部13とが鉛直方向に重なるように構成することもできる。
(5)運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、一方の運搬用容器1(図10において左側の運搬用容器1)の持ち手用の第2の切り欠き部14bと、他方の運搬用容器1(図10において右側の運搬用容器1)の持ち手用の第1の切り欠き部13bとが鉛直方向に完全に重なり、持ち手用の第2の切り欠き部14bおよび持ち手用の第1の切り欠き部13bの開口面積がそれぞれ減少しないように構成することもできる。また、持ち手用の第1の切り欠き部13aおよび持ち手用の第2の切り欠き部14aも、それぞれ開口部同士が鉛直方向に完全に重なり、持ち手用の第1の切り欠き部13aおよび持ち手用の第2の切り欠き部14aの開口面積がそれぞれ減少しないように構成することもできる。
(6)前述の実施形態では、図12に示したように、物品20の第1の突出部21が第1の鍔部13の先端13dよりも下方に位置しており、その第1の突出部21を収容するための段差部19が第1の鍔部13の下面13cに形成されている。しかし、第1の突出部21が第1の鍔部13の先端13dに近い位置に配置される場合は、段差部19を第1の鍔部13の下面13cに形成する必要はない。
(7)前述の実施形態では、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した場合を説明したが、運搬用容器1が向きを揃えないで水平方向に相互に隣接した場合にも前述の実施形態と同じ効果を奏するように構成することもできる。たとえば、相対向する一対の側壁のうち一方の側壁の上縁から、底壁からの高さが異なる鍔部A,Bが張り出した運搬用容器を形成する。そして、その運搬用容器を2個用意し、一方の運搬用容器を他方の運搬用容器に対して水平方向に180度反転させ、鍔部A,Bが張り出した側壁同士が隣接するように両運搬用容器を隣接させたとき、一方の運搬用容器の鍔部Aと他方の運搬用容器の鍔部Bとを重ね、一方の運搬用容器の鍔部Bと他方の運搬用容器の鍔部Aとを重ねることができる。
(8)また、一方の側壁から張り出した鍔部のうち、鍔部の長手方向中心から外れた箇所に段差部Cと、隣接する運搬用容器の段差部Cが進入可能なスペースDとが形成された運搬用容器を形成する。そして、その運搬用容器を2個用意し、一方の運搬用容器を他方の運搬用容器に対して水平方向に180度反転させ、段差部CおよびスペースDが形成された側壁同士が隣接するように両運搬用容器を隣接させたとき、一方の運搬用容器の段差部Cを他方の運搬用容器のスペースDに進入させ、一方の運搬用容器のスペースDに他方の運搬用容器の段差部Cを進入させることにより、相互に隣接する運搬用容器間において鉛直方向に重なった部分を作ることができる。
1 運搬用容器
1A 運搬用容器本体
2〜7 箱状部
2a〜7a 底壁
2b〜7b 第1の側壁
2c〜7c 側壁
2e〜7e 第1の側縁
2f〜7f 第2の側縁
3c〜7c 側壁
8〜12 収容部
8g〜8i 嵌合凹部
9g〜9i 嵌合凹部
10g〜10i 嵌合凹部
11g〜11i 嵌合凹部
12g〜12i 嵌合凹部
13 第1の鍔部
13a,13b 持ち手用の第1の切り欠き部
13d 先端
14 第2の鍔部
14a,14b 持ち手用の第2の切り欠き部
14d 先端
17,18 切り欠き部
19 段差部
20 物品
21 第1の突出部
21a 先端
22 第2の突出部
22a 先端
30 コンテナ
31〜34 側壁
33a,34a 内壁面
40 パレット

Claims (4)

  1. 相対向する一対の側壁と、物品を収容する収容部とを有し、上面が開口した運搬用容器本体を備えており、コンテナの内部に水平方向に複数収容可能な運搬用容器において、
    前記一対の側壁は、外方に張り出した鍔部をそれぞれ備えており、かつ、底壁からの高さが、一方の側壁の鍔部の方が他方の側壁の鍔部よりも低く、さらに、前記他方の側壁には段差部が形成されており、さらに、前記一方の側壁の上縁の少なくとも一部が切り欠き形成されており、
    前記鍔部を備える側壁同士が相互に水平方向に隣接するように当該運搬用容器が向きを揃えて相互に水平方向に隣接した状態において、一方の運搬用容器の前記一方の側壁の鍔部の少なくとも一部と他方の運搬用容器の前記他方の側壁の鍔部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なり、
    さらに、前記一方の運搬用容器の前記切り欠き形成された部分の鉛直上方に前記他方の運搬用容器の前記他方の側壁の鍔部の少なくとも一部が位置し、
    さらに、前記一方の運搬用容器の前記一方の側壁の鍔部の少なくとも一部の鉛直上方であって前記切り欠き形成された部分に前記他方の運搬用容器の前記他方の側壁の段差部の少なくとも一部が位置するように構成されていることを特徴とする運搬用容器。
  2. 相対向する一対の側壁と、物品を収容する収容部とを有し、上面が開口した運搬用容器本体を備えており、コンテナの内部に水平方向に複数収容可能な運搬用容器において、
    前記一対の側壁は、外方に張り出した鍔部をそれぞれ備えており、前記一方および他方の側壁の各鍔部には、持ち手用の切り欠き部がそれぞれ形成されており、
    前記鍔部を備える側壁同士が相互に水平方向に隣接するように当該運搬用容器が向きを揃えて相互に水平方向に隣接した状態において、一方の運搬用容器の前記一方の側壁の鍔部の少なくとも一部と他方の運搬用容器の前記他方の側壁の鍔部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なり、
    前記一方の運搬用容器の前記一方の側壁の鍔部に形成された持ち手用切り欠き部の少なくとも一部と前記他方の運搬用容器の前記他方の側壁の鍔部に形成された持ち手用切り欠き部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なるように構成されていることを特徴とする運搬用容器。
  3. 前記一方の側壁の上縁の少なくとも一部が切り欠き形成されており、
    前記一方の運搬用容器の前記切り欠き形成された部分の鉛直上方に前記他方の運搬用容器の前記他方の側壁の鍔部の少なくとも一部が位置するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の運搬用容器。
  4. 前記他方の側壁には段差部が形成されており、
    前記一方の運搬用容器の前記一方の側壁の鍔部の少なくとも一部の鉛直上方に前記他方の運搬用容器の前記他方の側壁の段差部の少なくとも一部が位置するように構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の運搬用容器。
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