JP6966065B2 - 運搬用容器 - Google Patents
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Description
しかも、上記のデッドスペースが形成されることにより、コンテナに収容可能な運搬用容器の最大収容数が抑制されるため、コンテナに対する運搬用容器の収容効率を高めることも困難だった。
さらに、コンテナの内壁面近傍の運搬用容器に収容された物品の一部が、その運搬用容器の最外縁から、コンテナの内壁面に向けて突出している場合に、運搬時の振動や揺れにより、その突出している部分がコンテナの内壁面と接触して傷付くおそれがあった。
本発明の運搬用容器は、以上を第1の特徴とする。
しかも、コンテナに水平方向に収容する運搬用容器の数を増加させて、コンテナに対する運搬用容器の収容効率を高めるようにすることもできる。
本発明の運搬用容器は、以上を第2の特徴とする。
したがって、持ち手用の切り欠き部を利用することができるため、コンテナに対する運搬用容器の収容作業および取出し作業を行い易い。
したがって、その重なっている分、運搬用容器の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品の最大収容数を増加させ、物品の収容効率を高めることができる。
また、コンテナに水平方向に収容する運搬用容器の数を増加させて、コンテナに対する運搬用容器の収容効率を高めるようにすることもできる。
したがって、その重なっている分、運搬用容器の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品の最大収容数を増加させ、物品の収容効率を高めることができる。
また、コンテナに水平方向に収容する運搬用容器の数を増加させて、コンテナに対する運搬用容器の収容効率を高めるようにすることもできる。
図1は、本実施形態に係る運搬用容器の上面の斜視図であり、図2は、図1に示す運搬用容器の下面の斜視図である。図3は、物品の斜視図であり、図4は、図3に示す物品が収容された運搬用容器が水平方向に相互に隣接した状態の斜視図である。なお、以下の説明では、図1に示すように、運搬用容器1の短手方向に沿う方向をX方向とし、そのX方向と水平に直交する方向をY方向とする。また、X方向およびY方向を水平方向とし、水平方向と鉛直に直交する方向を鉛直方向とする。
最初に、本実施形態に係る運搬用容器の構造について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る運搬用容器1は、上面が開口した運搬用容器本体1Aと、物品20(図3)を収容する収容部8〜12とを備える。図3に示すように、物品20は、棒状の物品本体23と、この物品本体23の周面に設けられた環状体24と、この環状体24の周面から、物品本体23の中心軸と直交する方向に突出した第1の突出部21および第2の突出部22を備える。第1の突出部21の先端21aと第2の突出部22の先端22aとは略180度反対方向を向いている。物品20は、たとえば、等速ジョイントやステアリングシャフトなど、長尺状の物品本体から突出した部分を有するものである。
さらに、図1および図2に示すように、第1の鍔部13の長手方向(Y方向)の両端角部k1.k2は、それぞれR形状に形成されている。
つまり、第2の鍔部14の高さを第1の鍔部13よりも低くするとともに、切り欠き部17,18を形成することにより、第2の鍔部14の鉛直上方に、第2の方向に隣接する他方の運搬用容器1の第1の鍔部13の少なくとも一部を重ねることができるように構成されている(図7,図8)。
また、図12に示すように、収容部10の側壁10aと第2の鍔部14との間には凹部10jが形成されている。第2の方向に隣接する運搬用容器1を重ねる際に、その運搬用容器1の段差部19が、凹部10jの上部開口面に重なる。つまり、凹部10jは、第2の方向に隣接する運搬用容器1を重ねる際に、その運搬用容器1の段差部19を重ねるための空間を確保する役割をしている。
本実施形態では、運搬用容器1は合成樹脂材料を使った真空成形により成形されている。
次に、コンテナにおける運搬用容器1の収容状態について図を参照しつつ説明する。
図5は、図4に示す各運搬用容器がコンテナに収容された状態の平面図であり、図6は、図5の斜視図である。図7は、図5のA−A矢視断面図であり、図8は、図7において符号Dにて示す領域の拡大図である。
したがって、その重なっている分、運搬用容器1の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品20の最大収容数を増加させ、物品20の収容効率を高めることもできる。また、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
図10に示すように、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、一方の運搬用容器1(図10において左側の運搬用容器1)の持ち手用の第2の切り欠き部14bの少なくとも一部と、他方の運搬用容器1(図10において右側の運搬用容器1)の持ち手用の第1の切り欠き部13bの少なくとも一部とが鉛直方向に重なっている。図5に示すように、持ち手用の第1の切り欠き部13bおよび持ち手用の第2の切り欠き部14bは、それぞれ開口部同士が鉛直方向に殆ど重なっており、手を挿入可能な大きさの開口部が形成されている。また、持ち手用の第1の切り欠き部13aおよび持ち手用の第2の切り欠き部14aも、それぞれ開口部同士が鉛直方向に殆ど重なっており、手を挿入可能な大きさの開口部が形成されている。このように、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14と、他方の運搬用容器1の第1の鍔部13とが鉛直方向に重なっても、持ち手用の第1の切り欠き部13a,13bおよび持ち手用の第2の切り欠き部14a,14bが消滅することがない。
したがって、持ち手用の第1の切り欠き部13a,13bおよび持ち手用の第2の切り欠き部14a,14bを利用すれば、運搬用容器1のコンテナ30に対する収容作業および取出し作業を行い易い。
図12に示すように、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、他方の運搬用容器1(図12において右側の運搬用容器1)に収容された物品20が、第1の突出部21の先端21aを一方の運搬用容器1(図12において左側の運搬用容器1)に向けており、かつ、第1の突出部21の先端21aを含む一部と、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14の少なくとも一部とが鉛直方向に重なっている。さらに、一方の運搬用容器1(図12において左側の運搬用容器1)に収容された物品20が、第2の突出部22の先端22aを他方の運搬用容器1(図12において右側の運搬用容器1)に向けており、かつ、第2の突出部22の先端22aを含む一部と、他方の運搬用容器1の第1の鍔部13の先端13dを含む一部とが鉛直方向に重なっている。
したがって、それらの重なっている分、運搬用容器1の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品20の最大収容数を増加させ、物品20の収容効率を高めることができる。また、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
図13(a)に示すように、コンテナ30の側壁33の近傍に配置された運搬用容器1の第1の鍔部13の先端13dが、左に配置された物品20(第1の鍔部13の近傍に配置された物品20)のうち最も第1の方向(コンテナ30の側壁33の内壁面33aの方向)に位置する部位、つまり、第1の突出部21の先端21aを越えて第1の方向(コンテナ30の側壁33の内壁面33aの方向)に位置している。換言すると、第1の突出部21の先端21aは、第1の鍔部13の先端13dよりも運搬用容器1の中心の方(運搬用容器1の内側)に位置している。つまり、第1の鍔部13の先端13dは、第1の突出部21の先端21aの水平位置よりも水平方向の外方に位置している。また、第1の突出部21の先端21aと第1の鍔部13の先端13dとは、水平方向に距離S1離間している。
したがって、コンテナ30の運搬時に第1の方向(コンテナ30の側壁33の内壁面33aの方向)への振動や揺れが発生した場合であっても、第1の突出部21の先端21aが第1の鍔部13の先端13dを越えてコンテナ30の側壁33の内壁面33aに接触するおそれがないため、物品20が傷付くおそれがない。
したがって、コンテナ30の運搬時に第2の方向(コンテナ30の側壁34の内壁面34aの方向)への振動や揺れが発生した場合であっても、第2の突出部22の先端22aが第2の鍔部14の先端14dを越えてコンテナ30の側壁34の内壁面34aに接触するおそれがないため、物品20が傷付くおそれがない。
つまり、運搬用容器1を実施すれば、運搬用容器1が短手方向(X方向)に振動したり揺れたりした場合であっても、物品20がコンテナ30の内壁面に接触するおそれがないため、物品20が傷付くおそれがない。
(1)上述した実施形態の運搬用容器1を実施すれば、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14の少なくとも一部と他方の運搬用容器1の第1の鍔部13の少なくとも一部とが鉛直方向に重なるように構成されているため、その重なっている分、運搬用容器1の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品20の最大収容数を増加させ、物品20の収容効率を高めることもできる。
しかも、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
特に、上述した実施形態の運搬用容器1は、小さい応力が掛かっても変形し易い突出部を有する物品など、コンテナの内壁面との接触を避けることが必須の物品を運搬するような場合に大きな効果を発揮する。
したがって、その重なっている分、運搬用容器1の水平方向の外寸を大きくすることができるので、水平方向における物品20の最大収容数を増加させ、物品20の収容効率を高めることもできる。
また、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
また、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
また、コンテナ30に水平方向に収容する運搬用容器1の数を増加させて、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容効率を高めるようにすることもできる。
したがって、持ち手用の第1の切り欠き部13a,13bおよび持ち手用の第2の切り欠き部14a,14bを利用することができるため、コンテナ30に対する運搬用容器1の収容作業および取出し作業を行い易い。
(1)第2の側壁群の上端を切り欠き形成せず、かつ、切り欠き部17,18を形成しないで、第1の側壁群および第2の側壁群の高さを異ならせることにより、第1の鍔部13および第2の鍔部14の高さが異なるように形成し、運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、一方の運搬用容器1の第2の鍔部14と他方の運搬用容器1の第1の鍔部13とが鉛直方向に重なるように構成することもできる。
(2)前述の実施形態の運搬用容器1は、底壁、第1の側壁および第2の側壁がそれぞれ複数ずつ形成された構造であったが、底壁、第1の側壁および第2の側壁がそれぞれ1つずつ形成された構造でも良い。
(4)運搬用容器1が向きを揃えて水平方向に相互に隣接した状態を水平方向から見て、他方の運搬用容器1(図12において右側の運搬用容器1)に収容された物品20に形成された第1の突出部21の全体が、一方の運搬用容器1(図12において左側の運搬用容器1)の第2の鍔部14とが鉛直方向に重なるように構成することもできる。また、一方の運搬用容器1(図12において左側の運搬用容器1)に収容された物品20に形成された第2の突出部22の全体が、他方の運搬用容器1(図12において右側の運搬用容器1)の第1の鍔部13とが鉛直方向に重なるように構成することもできる。
(8)また、一方の側壁から張り出した鍔部のうち、鍔部の長手方向中心から外れた箇所に段差部Cと、隣接する運搬用容器の段差部Cが進入可能なスペースDとが形成された運搬用容器を形成する。そして、その運搬用容器を2個用意し、一方の運搬用容器を他方の運搬用容器に対して水平方向に180度反転させ、段差部CおよびスペースDが形成された側壁同士が隣接するように両運搬用容器を隣接させたとき、一方の運搬用容器の段差部Cを他方の運搬用容器のスペースDに進入させ、一方の運搬用容器のスペースDに他方の運搬用容器の段差部Cを進入させることにより、相互に隣接する運搬用容器間において鉛直方向に重なった部分を作ることができる。
1A 運搬用容器本体
2〜7 箱状部
2a〜7a 底壁
2b〜7b 第1の側壁
2c〜7c 側壁
2e〜7e 第1の側縁
2f〜7f 第2の側縁
3c〜7c 側壁
8〜12 収容部
8g〜8i 嵌合凹部
9g〜9i 嵌合凹部
10g〜10i 嵌合凹部
11g〜11i 嵌合凹部
12g〜12i 嵌合凹部
13 第1の鍔部
13a,13b 持ち手用の第1の切り欠き部
13d 先端
14 第2の鍔部
14a,14b 持ち手用の第2の切り欠き部
14d 先端
17,18 切り欠き部
19 段差部
20 物品
21 第1の突出部
21a 先端
22 第2の突出部
22a 先端
30 コンテナ
31〜34 側壁
33a,34a 内壁面
40 パレット
Claims (4)
- 相対向する一対の側壁と、物品を収容する収容部とを有し、上面が開口した運搬用容器本体を備えており、コンテナの内部に水平方向に複数収容可能な運搬用容器において、
前記一対の側壁は、外方に張り出した鍔部をそれぞれ備えており、かつ、底壁からの高さが、一方の側壁の鍔部の方が他方の側壁の鍔部よりも低く、さらに、前記他方の側壁には段差部が形成されており、さらに、前記一方の側壁の上縁の少なくとも一部が切り欠き形成されており、
前記鍔部を備える側壁同士が相互に水平方向に隣接するように当該運搬用容器が向きを揃えて相互に水平方向に隣接した状態において、一方の運搬用容器の前記一方の側壁の鍔部の少なくとも一部と他方の運搬用容器の前記他方の側壁の鍔部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なり、
さらに、前記一方の運搬用容器の前記切り欠き形成された部分の鉛直上方に前記他方の運搬用容器の前記他方の側壁の鍔部の少なくとも一部が位置し、
さらに、前記一方の運搬用容器の前記一方の側壁の鍔部の少なくとも一部の鉛直上方であって前記切り欠き形成された部分に前記他方の運搬用容器の前記他方の側壁の段差部の少なくとも一部が位置するように構成されていることを特徴とする運搬用容器。 - 相対向する一対の側壁と、物品を収容する収容部とを有し、上面が開口した運搬用容器本体を備えており、コンテナの内部に水平方向に複数収容可能な運搬用容器において、
前記一対の側壁は、外方に張り出した鍔部をそれぞれ備えており、前記一方および他方の側壁の各鍔部には、持ち手用の切り欠き部がそれぞれ形成されており、
前記鍔部を備える側壁同士が相互に水平方向に隣接するように当該運搬用容器が向きを揃えて相互に水平方向に隣接した状態において、一方の運搬用容器の前記一方の側壁の鍔部の少なくとも一部と他方の運搬用容器の前記他方の側壁の鍔部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なり、
前記一方の運搬用容器の前記一方の側壁の鍔部に形成された持ち手用切り欠き部の少なくとも一部と前記他方の運搬用容器の前記他方の側壁の鍔部に形成された持ち手用切り欠き部の少なくとも一部とが鉛直方向に重なるように構成されていることを特徴とする運搬用容器。 - 前記一方の側壁の上縁の少なくとも一部が切り欠き形成されており、
前記一方の運搬用容器の前記切り欠き形成された部分の鉛直上方に前記他方の運搬用容器の前記他方の側壁の鍔部の少なくとも一部が位置するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の運搬用容器。 - 前記他方の側壁には段差部が形成されており、
前記一方の運搬用容器の前記一方の側壁の鍔部の少なくとも一部の鉛直上方に前記他方の運搬用容器の前記他方の側壁の段差部の少なくとも一部が位置するように構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の運搬用容器。
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JP2017118724A JP6966065B2 (ja) | 2017-06-16 | 2017-06-16 | 運搬用容器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017118724A JP6966065B2 (ja) | 2017-06-16 | 2017-06-16 | 運搬用容器 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017118724A Active JP6966065B2 (ja) | 2017-06-16 | 2017-06-16 | 運搬用容器 |
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2017
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JP2019001520A (ja) | 2019-01-10 |
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