JP7094542B2 - 蓋部材 - Google Patents

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本発明は、物品を運搬等する場合にパレットと組合わせて使用される蓋部材に関するものである。
従来、物品を運搬等する場合に、パレットに物品を載置するとともに、パレットに載置された物品に蓋部材を被せた梱包ユニットとすることが知られている。さらに、かかる梱包ユニット同士を積み重ねる(段積みする)場合がある。ところで、段積みされた梱包ユニットのうち上段の梱包ユニットをフォークリフトで順次運搬する場合等において、パレットのフォーク差込み部に対しフォークリフトのフォークを差し込む際に、フォークの先端が蓋部材に接触し、場合によっては、蓋部材が損傷してしまうおそれがある。
これに対し、蓋部材のうち、梱包ユニットの段積み状態においてパレットのフォーク差込み部の入口の下方に配置され得る部位の外面側に凹部を設け、当該凹部に対し、蓋部材の高さ方向に延びる補強リブをフォーク差込み部の入口の横幅方向に並べて複数設けるとともに、当該補強リブのうち蓋部材の外方側の辺部を、上方(梱包ユニットの段積み状態では上段の梱包ユニットのフォーク差込み部側)、かつ、蓋部材の内方に向けて傾斜させるといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
特開2004-10129号公報
ところで、上記特許文献1の蓋部材に設けられた前記複数の補強リブのうち、補強リブ単体としては、それ程の強度を有していない。このため、前記複数の補強リブに対してフォークリフトのフォークが接触した場合に、各補強リブに対するフォークの相対的な角度や位置によっては、補強リブ自体が損傷してしまうおそれがある。
本発明は上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、パレットと組合わせた形態で使用可能に構成されるとともに、耐久性の向上を図ることのできる蓋部材を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.パレットに載置された物品に蓋部材を被せた梱包ユニットを構成する蓋部材であって、
平面視略矩形状の天壁部と、
前記天壁部の各側辺部からそれぞれ下方に延出する外壁部と、
前記外壁部の内周側において、前記天壁部から下方に突出するとともに、前記外壁部間を連結する複数の補強リブとを備え、
梱包ユニット同士を積み重ねた場合に、上段の梱包ユニットのパレットのフォーク差込み部の下方に配置される部位において、前記天壁部と、前記外壁部との境界部は、前記天壁部と、前記外壁部との間を斜めに連結する傾斜壁部により構成され、
前記傾斜壁部の内側面と、前記補強リブとの間を連結する増強リブを備えていることを特徴とする蓋部材。
手段1によれば、段積みされた梱包ユニットのうち上段の梱包ユニットをフォークリフトで順次運搬する場合等において、パレットのフォーク差込み部に対しフォークリフトのフォークを差し込む際に、フォークの先端が蓋部材の傾斜壁部に接触してしまった場合、当該傾斜壁部の内側面と連結されているリブの全て(並びに、天壁部)が協働して、傾斜壁部を支持することとなる。つまり、フォークが蓋部材に接触した衝撃を、傾斜壁部を介して、当該傾斜壁部に連結されている全てのリブ(並びに、天壁部)に分散させることができ、フォークとの接触部位の損傷や変形等を防止することができる。従って、蓋部材の耐久性の向上を図ることができる。特に、本手段1によれば、外壁部のうち、蓋部材の周方向において傾斜壁部が設けられている区間に関しては、補強リブだけでなく、増強リブを連結させることができる。従って、蓋部材に設けられるリブが全体的に増加する場合に比べて蓋部材の重量化を抑制しつつ、上記のようにフォークに接触された傾斜壁部を支持するリブのピッチをより密にすることができ、接触部位の変形等を防止する作用効果がより一層奏される。
さらに、傾斜壁部に接触したフォークリフトのフォークは、傾斜壁部の傾斜により、フォーク差込み部側に案内されることとなり(フォークをフォーク差込み部側に逃がすことができ)、この点からも、フォークとの接触部位の損傷等を防止するといった作用効果がより顕著に奏される。
尚、「前記補強リブは、前記補強リブ同士が交差するようにして格子状に設けられていること」としてもよい。この場合、補強リブ、ひいては、蓋部材の強度及び剛性をより一層高めるとともに、傾斜壁部と補強リブとの間を連結する増強リブを設けることにより傾斜壁部の周辺部の耐久性を向上させるといった作用効果がより確実に奏される。また、手段1に記載された技術思想を、「パレットに載置された物品に蓋部材を被せた梱包ユニット」に具現化することとしてもよい。さらに、「パレットは、複数の柱部と、前記複数の柱部の上端部間を連結する上デッキ部とを備え、前記複数の柱部の間において、下方に開口するとともに、側方からフォークリフトのフォークを差し込み可能とするフォーク差込み部が設けられていること」としてもよい。
手段2.前記傾斜壁部の外側面には、梱包ユニットのパレットの下面側と、蓋部材の上面側とにかけて装着される結束バンドの位置決めを行う溝部が設けられていることを特徴とする手段1に記載の蓋部材。
手段2によれば、梱包ユニットに装着された結束バンドがずれるといった事態を抑止することができる。特に、天壁部と、外壁部との境界部が傾斜壁部とされている部位に溝部が設けられることにより、例えば、天壁部と、外壁部とがほぼ直角に連結された境界部に結束バンドが掛けられる場合に比べ、前記境界部の変形等を抑制する(上記のように、傾斜壁部の内面側には増強リブが追加で設けられているため、かかる効果がより顕著になる)とともに、溝部を好適な位置で面積をより広く確保して設けることができる。
さらに、例えば、傾斜壁部に一対のリブを設けることによって、結束バンドの位置決めを行うことも考えられるが、この場合、前記リブに対し、フォークリフトのフォークが接触した場合に、前記リブが損傷し(折り取れ)、位置決めを行うことが不可能になってしまうことが懸念される。この点、傾斜壁部に溝部を設けて結束バンドの位置決めを行うことで、例えば、フォークリフトのフォークが溝部に接触しても、当該溝部が結束バンドの位置決めを行えなくなる程度に損傷する可能性は低い。従って、結束バンドの装着状態の安定化等を図ることができる。
手段3.前記溝部は、前記傾斜壁部から、前記天壁部、及び、前記外壁部にも連続して設けられていることを特徴とする手段2に記載の蓋部材。
手段3によれば、結束バンドの装着状態をより一層安定化させることができ、結束バンドの位置決め効果をより高めることができる。
梱包ユニットの斜視図である。 蓋部材の上面側を示す斜視図である。 蓋部材の下面側を示す斜視図である。 パレットの斜視図である。 蓋部材同士を裏返した状態で積み重ね、パレットに載置した状態を示す斜視図である。 梱包ユニットを段積みした状態を示す斜視図である。 蓋部材の傾斜壁部を示す部分拡大斜視図である。 蓋部材の傾斜壁部を示す一部断面を含む斜視図である。 別の実施形態における蓋部材の傾斜壁部を示す部分拡大斜視図である。 別の実施形態における蓋部材の傾斜壁部を示す部分拡大斜視図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、梱包ユニット1は、平面視略矩形状(本例では略正方形状)のパレット2と、物品を収容し、パレット2に載置される直方体形状の箱部材3(例えば、段ボール箱)と、箱部材3に被せられる蓋部材4とを備えている。本実施形態では、パレット2に対して、平面視で3×3列として、9つの箱部材3をほぼ隙間なく水平方向に並べて設置可能に構成されている。また、蓋部材4は、当該パレット2に設置された9つの蓋部材4をまとめて覆うことのできる形状となっている。尚、図1では、パレット2に対し、箱部材3が4段ずつ積み重ねられた状態で載置されており、一番上の箱部材3に対して蓋部材4が被せられている。
図4等に示すように、パレット2は、パレット2の相対する一対の側辺部にそれぞれ沿って設けられる一対の外柱構成部11と、当該一対の外柱構成部11の中間位置において各外柱構成部11と平行に延在するようにして設けられる内柱構成部12と、各外柱構成部11の上端部と、内柱構成部12の上端部との間を連結するデッキ部13とを備えている。さらに、各外柱構成部11と、内柱構成部12との間には、フォークリフトやハンドリフトのフォークを差込み可能なフォーク差込み部14が形成されている。本実施形態のパレット2は、ポリプロピレンによって一体的に形成されている。
また、本実施形態の外柱構成部11、及び、内柱構成部12のそれぞれは、互いに近接して設けられた複数の柱部により構成されている。さらに、外柱構成部11、及び、内柱構成部12(各柱部)は、中空状で上方に開口するとともに、下方に向けて次第に外寸が小さくなる四角錐台形状をなしている。当該構成により、パレット2同士を同じ向きとして上下に配置し、上側のパレット2の外柱構成部11、及び、内柱構成部12を、下側のパレット2の外柱構成部11、及び、内柱構成部12の内側に収容させるようにして、パレット2同士を上下に積み重ねる(ネスティングする)ことが可能となっている。
加えて、パレット2の上面の外周縁から上方に突出する位置決めリブ15が設けられている。位置決めリブ15により、図1に示すように、パレット2に載置された箱部材3の水平方向における位置ずれ(脱落)が防止されるようになっている。尚、図4に示すように、位置決めリブ15は、外柱構成部11、及び、内柱構成部12の上辺部から直接上方に延びる構成ではなく、外柱構成部11、及び、内柱構成部12の上辺部と、位置決めリブ15との間においても、デッキ部13と面一となる壁部が設けられている。
図2、図3に示すように、蓋部材4は、平面視略矩形状の天壁部21と、天壁部21の各側辺部からそれぞれ下方に延出する外壁部22と、外壁部22の内周側において、天壁部21から下方に突出するとともに、相対する外壁部22間を連結する複数の補強リブ23(図3参照)とを備えている。本実施形態の蓋部材4は、ポリプロピレンによって一体的に形成されている。
また、図3に示すように、本実施形態の補強リブ23は、天壁部21の各側辺部と平行して延びており、相対する一対の外壁部22間を連結する補強リブ23と、前記相対する一対の外壁部22の一端部間、及び、他端部間を連結する相対する一対の外壁部22間を連結する補強リブ23とが交差する(本例では、直交する)ような格好で、格子状に設けられている。さらに、補強リブ23の天壁部21からの突出長は、外壁部22の天壁部21からの延出長よりも短く構成されている。箱部材3に被せられた蓋部材4は、補強リブ23の下縁部が箱部材3の上面と当接して支持されるとともに、外壁部22の内面が、箱部材3の外周面と当接、又は、近接することとなり、蓋部材4との間で水平方向における位置ずれが防止されるようになっている。
また、図2に示すように、天壁部21には、天壁部21から上方に僅かに突出するとともに、天壁部21の相対する側辺部の中央部間をそれぞれ連結するようにして延在する十字補強凸部24が設けられている。さらに、天壁部21の上面の外周縁に沿って、前記十字補強凸部24よりも上方に大きく突出する嵌合凸部25が設けられている。本実施形態の嵌合凸部25は、天壁部21の各コーナー部、及び、天壁部21の各側辺部の中央部を含む部位(本例では、十字補強凸部24の端部)に対応して設けられている。但し、嵌合凸部25(及び、十字補強凸部24)は、天壁部21の外周縁よりも、外壁部22の厚みとほぼ同じ長さを、天壁部21の内周側に変位した位置に設けられている。
当該構成により、蓋部材4を上下に積み重ねた場合に、上側の蓋部材4の外壁部22の内周側に、下側の蓋部材4の嵌合凸部25が挿入され、上側の蓋部材4の外壁部22の内面と、下側の蓋部材4の嵌合凸部25の外面とが当接、又は、近接するとともに、上側の蓋部材4の外壁部22の下縁部が、下側の蓋部材4の天壁部21のうち嵌合凸部25の外方に位置する部位に当接して支持される(当該構成に代えて、又は、加えて、上側の蓋部材4の補強リブ23の下縁部が、下側の蓋部材4の嵌合凸部25の上面に当接して支持されることとしてもよい)ようになっている。
さらに、図5に示すように、本実施形態では、パレット2に対して、蓋部材4を裏返して載置することで、蓋部材4の嵌合凸部25の外面が、パレット2の位置決めリブ15の内面に当接、又は、近接するとともに、蓋部材4の嵌合凸部25のうち下側を向いている面(通常の向きでは上面)が、パレット2の上面に当接して支持されるようになっている。
また、図2に示すように、天壁部21の上面側には、天壁部21の各コーナー部の近傍において、嵌合凸部25のうち、天壁部21の各コーナー部に設けられた平面視略L字状の嵌合凸部25の内面側(劣角側)と連接する平面視略正方形状のコーナー補強凸部26が設けられている。コーナー補強凸部26の上面の高さ位置は、十字補強凸部24の上面の高さ位置と同じとなっている。
図6に示すように、梱包ユニット1同士を積み重ねた(段積みした)場合には、上段の梱包ユニット1のパレット2の外柱構成部11、及び、内柱構成部12の下面が、下段の梱包ユニット1の蓋部材4の十字補強凸部24、及び、コーナー補強凸部26の上面に当接して支持されるとともに、上段の梱包ユニット1のパレット2の外柱構成部11、及び、内柱構成部12の外面が、下段の梱包ユニット1の蓋部材4の嵌合凸部25の内面と当接、又は、近接するようになっている。
加えて、本実施形態では、十字補強凸部24、嵌合凸部25、及び、コーナー補強凸部26は、天壁部21の厚みを変えたり、リブを設けたりするのではなく、天壁部21を部分的に上方に膨出させる(変形させる)ことで形成されており、その下面側には、天壁部21のその他の部位と同様に、補強リブ23が連結されている(図3参照)。尚、十字補強凸部24、嵌合凸部25、及び、コーナー補強凸部26に関し、天壁部21の厚みを厚くすることで構成されることとしてもよい。
また、各外壁部22の横幅方向中央部、特に、本実施形態では、十字補強凸部24の端部に連結されている嵌合凸部25の下方に位置する部位には、外壁部22の下辺部を切り欠くようにして形成された持ち手部27が設けられている。これにより、床面等に設置されている蓋部材4を持ち上げたり、段積みされた蓋部材4のうち上側の蓋部材4を持ち上げたりする場合に、作業者が、持ち手部27を介して、蓋部材4の下面側に手を掛けられるようになっている。尚、持ち手部27の上縁部は、補強リブ23の下縁部よりも下方に位置している(図3参照)。
さて、図6等に示すように、蓋部材4のうち、梱包ユニット1を段積みした場合に、上段の梱包ユニット1のパレット2のフォーク差込み部14の下方に配置される部位において、天壁部21と、外壁部22との境界部は、天壁部21と、外壁部22との間を斜めに連結する傾斜壁部28により構成されている。本実施形態では、外壁部22が天壁部21に対してほぼ直交して延びており、傾斜壁部28は、外壁部22、及び、天壁部21に対して、約45度傾いて延びている。また、傾斜壁部28の下縁部は、外壁部22の高さ方向中央部よりも若干上方に位置し、補強リブ23の下縁部よりも上方に位置している。加えて、傾斜壁部28の両端部と、外壁部22、及び、天壁部21との間は、傾斜壁部28の両端部から、外壁部22、及び、天壁部21に向けて、傾斜壁部28の側方に傾斜して延びる端壁部29により連結されている。
尚、蓋部材4の周方向において傾斜壁部28、及び、端壁部29が設けられた範囲には、前記嵌合凸部25は設けられていない。また、本実施形態の蓋部材4は、平面視、及び、下面視した場合に、4回回転対称形状とされており、天壁部21の各側辺部において、傾斜壁部28が設けられている。
さらに、図3に示すように、蓋部材4は、傾斜壁部28の内側面と、補強リブ23との間を連結する増強リブ30を備えている。本実施形態の増強リブ30は、傾斜壁部28、及び、傾斜壁部28の下縁部と連続する外壁部22と、当該外壁部22に対して平行して延びる補強リブ23のうち最も近い補強リブ23との間を、最短距離で連結している。
また、図3に示すように、本実施形態では、外壁部22のうち、蓋部材4の周方向において、傾斜壁部28が設けられた区間X(本例では、端壁部29が設けられた区間も含む)においては、相対する外壁部22の間が、5本の補強リブ23で連結されるように構成されており、増強リブ30は、当該5本の補強リブ23の間に、当該補強リブ23と平行して延びるリブを1本ずつ追加するような格好で設けられている。さらに、増強リブ30の下縁部は、補強リブ23の下縁部と同じ高さ位置(略面一)となっており、蓋部材4を箱部材3に被せた場合には、補強リブ23の下縁部とともに、箱部材3の上面に当接するようになっている。
尚、本実施形態の補強リブ23は、部位によって形成ピッチが異なっており、外壁部22のうち十字補強凸部24の端縁に対応する部位の間を連結する補強リブ23(十字対応リブ)は、その他の部位に設けられる補強リブ23よりも密に設けられている。さらに、外壁部22のうち各コーナー補強凸部26の端縁に対応する部位の間を連結する補強リブ23(外周対応リブ)についても、十字対応リブと、外周対応リブとで囲まれる範囲に設けられる補強リブ23に比べ、密に設けられている。また、傾斜壁部28が設けられた区間Xに関しては、上記のように、増強リブ30が設けられており、補強リブ23、及び、増強リブ30を合わせると、十字対応リブよりも密に設けられる格好となっている。加えて、本例では、十字対応リブが設けられる範囲、及び、外周対応リブが設けられる範囲のうち、傾斜壁部28が設けられた区間Xに隣接する部位においても、増強リブ30が設けられている。
また、図1、図7、図8等に示すように、傾斜壁部28の外側面には、梱包ユニット1のパレット2の下面側(デッキ部13の下面であって、フォーク差込み部14の上縁部)と、蓋部材4の上面側とにかけて装着される結束バンド31の位置決めを行う溝部32が設けられている。本実施形態の結束バンド31の横幅は、例えば、各傾斜壁部28の横幅の約1/10であり、溝部32の横幅は、結束バンド31の横幅よりも若干広く構成されている。さらに、溝部32の深さは、結束バンド31の厚みよりも若干浅く構成されている。
また、溝部32は、傾斜壁部28から、天壁部21、及び、外壁部22にも連続して設けられている。本実施形態では、外壁部22においては、溝部32が外壁部22の下端部にまで延在し、溝部32の深さも一定となっている。その一方で、天壁部21においては、溝部32の深さが蓋部材4の内周側に向けて次第に浅くなり、当該溝部32が蓋部材4の幅の中央部に至る前に、溝部32の底面が、天壁部21の上面と同じ高さとなるように構成されている。加えて、溝部32は、傾斜壁部28、天壁部21、及び、外壁部22の対応部位を、厚みを変えることなく、蓋部材4の内方に凹ませる(変形させる)ようにして形成されている。
尚、パレット2のデッキ部13の側面のうち、フォーク差込み部14入口の上方に位置する部位にも、結束バンド31の位置決めを行うパレット側溝部17が設けられている。梱包ユニット1の蓋部材4の溝部32、及び、パレット2のパレット側溝部17にかけて装着された結束バンド31は、鉛直方向に延在するようになっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、蓋部材4のうち、梱包ユニット1を段積みした場合に、上段の梱包ユニット1のパレット2のフォーク差込み部14の下方に配置される部位において、天壁部21と、外壁部22との境界部は、天壁部21と、外壁部22との間を斜めに連結する傾斜壁部28により構成されている。さらに、蓋部材4は、傾斜壁部28の内側面と、補強リブ23との間を連結する増強リブ30を備えている。このため、段積みされた梱包ユニット1のうち上段の梱包ユニット1をフォークリフトで順次運搬する場合等において、パレット2のフォーク差込み部14に対しフォークリフトのフォークを差し込む際に、フォークの先端が蓋部材4の傾斜壁部28に接触してしまった場合、当該傾斜壁部28の内側面と連結されているリブ(補強リブ23、及び、増強リブ30)の全て(並びに、天壁部21)が協働して、傾斜壁部28を支持することとなる。つまり、フォークが蓋部材4に接触した衝撃を、傾斜壁部28を介して、当該傾斜壁部28に連結されている全てのリブ(並びに、天壁部21)に分散させることができ、フォークとの接触部位の損傷や変形等を防止することができる。従って、蓋部材4の耐久性の向上を図ることができる。特に、外壁部22のうち、蓋部材4の周方向において傾斜壁部28が設けられている区間Xに関しては、補強リブ23だけでなく、増強リブ30が連結されている。従って、蓋部材4に設けられるリブが全体的に増加する場合に比べて蓋部材4の重量化を抑制しつつ、上記のようにフォークに接触された傾斜壁部28を支持するリブのピッチをより密にすることができ、接触部位の変形等を防止する作用効果がより一層奏される。
さらに、傾斜壁部28に接触したフォークリフトのフォークは、傾斜壁部28の傾斜により、フォーク差込み部14側に案内されることとなり(フォークをフォーク差込み部14側に逃がすことができ)、この点からも、フォークとの接触部位の損傷等を防止するといった作用効果がより顕著に奏される。加えて、増強リブ30により、蓋部材4の外周部の強度を効果的に高めることができ、形状の安定化等を図ることができる。尚、補強リブ23は、補強リブ23同士が交差するようにして格子状に設けられている。このため、補強リブ23、ひいては、蓋部材4の強度及び剛性をより一層高めるとともに、傾斜壁部28と補強リブ23との間を連結する増強リブ30を設けることにより傾斜壁部28の周辺部の耐久性を向上させるといった作用効果がより確実に奏される。
また、傾斜壁部28の外側面には、結束バンド31の位置決めを行う溝部32が設けられている。このため、梱包ユニット1に装着された結束バンド31がずれるといった事態を抑止することができる。特に、天壁部21と、外壁部22との境界部が傾斜壁部28とされている部位に溝部32が設けられることにより、例えば、天壁部21と、外壁部22とがほぼ直角に連結された境界部に結束バンド31が掛けられる場合に比べ、前記境界部の変形等を抑制する(上記のように、傾斜壁部28の内面側には増強リブ30が追加で設けられているため、かかる効果がより顕著になる)とともに、溝部32を好適な位置で面積をより広く確保して設けることができる。
さらに、例えば、傾斜壁部28において、結束バンド31の両側方位置から突出する一対のリブを設けることによって、結束バンド31の位置決めを行うことも考えられるが、この場合、前記リブに対し、フォークリフトのフォークが接触した場合に、前記リブが損傷し(折り取れ)、位置決めを行うことが不可能になってしまうことが懸念される。この点、傾斜壁部28に溝部32を設けて結束バンド31の位置決めを行うことで、例えば、フォークリフトのフォークが溝部32に接触しても、当該溝部32が結束バンド31の位置決めを行えなくなる程度に損傷する可能性は低い。従って、結束バンド31の装着状態の安定化等を図ることができる。
加えて、溝部32は、傾斜壁部28から、天壁部21、及び、外壁部22にも連続して設けられている。このため、結束バンド31の装着状態をより一層安定化させることができ、結束バンド31の位置決め効果をより高めることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、物品を箱部材3(例えば、段ボール箱)に収容してパレット2に載置するとともに、箱部材3に蓋部材4を被せた形態の梱包ユニット1に具体化されているが、特にかかる構成に限定されるものではなく、例えば、物品を収容した合成樹脂製の容器をパレット2に載置してもよいし、さらに、かかる合成樹脂製の容器が折畳み可能なものであってもよい。加えて、物品そのものをパレット2に載置する(その上に蓋部材4を被せる)構成であってもよいし、パレット2の上面側に対し、上下に貫通する四角筒状の側壁部を立設するとともに、当該側壁部の上側の開口部を蓋部材で閉塞するようにして構成されるボックスパレットに具体化することも可能である。
(b)上記実施形態では、梱包ユニット1を構成するパレット2としてネスティング可能なパレットに具体化されているが、ネスティングが行えないパレットに具体化してもよい。さらに、例えば、複数の柱部(外柱構成部11、内柱構成部12)の上端部間を連結する上デッキ部だけでなく、下端部間を連結する下デッキ部が設けられたパレットに具体化することも可能である。
但し、下デッキ部が設けられておらず、梱包ユニット1を段積みした場合に、上段の梱包ユニット1のパレット2のフォーク差込み部14の入口の下縁部が、下段の梱包ユニット1の蓋部材4の上面により画定される構成が前提とされることで、段積みされた梱包ユニット1を上段のものからフォークリフトで順次運搬する場合等において、フォークリフトのフォークが、蓋部材4に接触するといった事態がより発生し易くなる。かかる構成において、蓋部材4に傾斜壁部28を設けるとともに、その内面側に増強リブ30を設けることで、蓋部材4の損傷を抑制し、耐久性の向上を図るといった作用効果がより顕著に奏される。
(c)上記実施形態では、蓋部材4を下面視した場合の補強リブ23は、天壁部21の側辺部と平行して延びているが、天壁部21の各側辺部に対して傾斜した方向に延びていてもよい。また、上記実施形態では、補強リブ23同士が直交するようにして格子状に設けられているが、90度以外の角度で交差してもよいし、交差しなくてもよい。但し、外壁部22のうち蓋部材4の周方向において傾斜壁部28が設けられた区間に関しては、補強リブ23、及び、増強リブ30の両方が連結されることが望ましい。
さらに、上記実施形態では、蓋部材4を下面視した場合の増強リブ30は、当該増強リブ30と連結された外壁部22に対して直交して延びているが、90度以外の角度で傾斜して延びていてもよい。加えて、同じ傾斜壁部28と連結される複数の増強リブ30の延在方向についても、同じ方向に揃っていなくてもよく、互いに遠ざかったり、互いに近付いたりするようにして延在していてもよい。
(d)上記実施形態では、蓋部材4の傾斜壁部28に設けられた溝部32が、外壁部22、及び、天壁部21にも連続して設けられているが、外壁部22、及び、天壁部21のうちどちらか一方には溝部32が設けられない構成としてもよいし、図9に示すように、溝部32が傾斜壁部28のみに設けられる構成としてもよい。加えて、上記実施形態において、溝部32の深さを、結束バンド31の厚みと同じ、又は、結束バンド31の厚みよりも深く構成してもよい。この場合、溝部32に設置された結束バンド31の位置決めをより確実に行うとともに、溝部32に収容された結束バンド31の両側辺部に対してフォークリフトのフォークが接触するといった事態を抑制することができ、結束バンド31の損傷を抑制することができる。
また、図10に示すように、蓋部材4(傾斜壁部28、天壁部21、及び、外壁部22)の外面側において、溝部32の両側部に隣接する部位から若干(例えば、1mm程度)突出する補助突部41を設けることとしてもよい。この場合、溝部32の深さをそれ程深くすることなく、上記のように溝部32の深さを深くした場合と同様にして、溝部32に設置された結束バンド31の位置決めをより確実に行う等の作用効果が奏される。さらに、補助突部41の突出長を極力小さくすることで、フォークリフトのフォークが補助突部41に接触したとしても、補助突部41の損傷を抑制することができる。
また、上記実施形態では特に言及していないが、補強リブ23や増強リブ30が、溝部32の内側面と連結されることとしてもよい。この場合、溝部32の変形等を効果的に防止することができる。加えて、上記実施形態では、溝部32は、蓋部材4の該当箇所を蓋部材4の内方に凹ませることで構成されているが、例えば、傾斜壁部28を天壁部21よりも厚く構成するとともに、傾斜壁部28の該当箇所を薄肉にすることで溝部を構成することとしてもよい。
(e)上記実施形態では、パレット2、及び、蓋部材4は、ポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。また、上記実施形態のパレット2は、パレット2の外周面を構成する4つの側面のうち2つの側面側からフォークリフトのフォークを差し込み可能とする2方差しタイプのパレット2に具体化されているが、4方差しタイプのパレットに適応することも可能である。
1…梱包ユニット、2…パレット、3…箱部材、4…蓋部材、14…フォーク差込み部、21…天壁部、22…外壁部、23…補強リブ、28…傾斜壁部、30…増強リブ、31…結束バンド、32…溝部。

Claims (3)

  1. パレットに載置された物品に蓋部材を被せた梱包ユニットを構成する蓋部材であって、
    平面視略矩形状の天壁部と、
    前記天壁部の各側辺部からそれぞれ下方に延出する外壁部と、
    前記外壁部の内周側において、前記天壁部から下方に突出するとともに、前記外壁部間を連結する複数の補強リブとを備え、
    梱包ユニット同士を積み重ねた場合に、上段の梱包ユニットのパレットのフォーク差込み部の下方に配置される部位において、前記天壁部と、前記外壁部との境界部は、前記天壁部と、前記外壁部との間を斜めに連結する傾斜壁部により構成され、
    前記傾斜壁部の内側面と、前記補強リブとの間を連結する増強リブを備えていることを特徴とする蓋部材。
  2. 前記傾斜壁部の外側面には、梱包ユニットのパレットの下面側と、蓋部材の上面側とにかけて装着される結束バンドの位置決めを行う溝部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓋部材。
  3. 前記溝部は、前記傾斜壁部から、前記天壁部、及び、前記外壁部にも連続して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の蓋部材。
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