JP5163955B2 - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

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本発明は、ディーゼルエンジンなどの内燃機関から排出される排ガスを浄化する排ガス浄化用触媒に関する。
近年、二酸化炭素(CO)の低減を目的として酸素過剰雰囲気で燃焼するリーンバーンエンジンが用いられている。このリーンバーンエンジンは、排ガス雰囲気が理論空燃状態に比べてリーン域(酸素過剰雰囲気)となる。リーン域では、NSR触媒(NOx吸蔵還元型触媒)やSCR触媒(NOx還元型触媒)などのNOx還元浄化触媒が有効であることが知られている。
NSR触媒は、リーン雰囲気でNOxを吸蔵し、ストイキ〜リッチ雰囲気で吸蔵されたNOxをHCにより還元浄化する。SCR触媒は、アンモニアや尿素を還元剤として用いて、NOxをNに還元浄化する。
しかし、NOx還元浄化触媒は、200℃以下の活性領域外では、NOxの浄化活性が低い。このため、NOx還元浄化触媒の上流側にNOx吸着材を配置することが考えられている(特許文献1)。NOx吸着材に貴金属が含まれており、貴金属によってNOをNOに酸化した後に、NOをNOx吸着材に吸着させていた。
また、排ガス中には燃料中の硫黄 に起因する硫黄酸化物(SOx )が含まれ、これがNOx還元浄化触媒に含まれるNOx吸蔵材と反応してNOx 吸蔵能を消失させるという問題がある。これは硫黄被毒と称されている。すなわち、排ガス中に含まれるSOが触媒上で酸化されてSO となり、それが排ガス中の水分と反応してSOとなるために、NOx吸蔵材と容易に反応して硫酸塩が生成する。このように硫酸塩となったNOx吸蔵材はもはやNOx を吸蔵することができず、NOx 浄化率が低下する。またNOx吸蔵材の硫酸塩は通常の排ガス温度では分解が困難であるので、一旦硫酸塩となったNOx 吸蔵材はNOx 吸蔵能を回復することができない。このような硫黄被毒を防止するためには、燃料中から不純物である硫黄 成分を除去することが有効である。
そこで、NOx還元浄化触媒の上流側にSOx吸着材を配置することが考えられている(特許文献2,3,4、5、6)。
また、特許文献7には、上流側にSOx吸着材を配置し、下流側にNOx吸着材を配置することで、SOxとNOxとを除去する方法が開示されている。
特開2000−230414号公報 特開2006−144624号公報 特開2008−2358号公報 特開2007−222833号公報 特開2002−346385号公報 特開2000−179327号公報 特開2006−514198号公報
しかしながら、特許文献1では、NOx吸着材に貴金属が含まれている。貴金属は、低温域において、吸着力の強いNOを吸着力の弱いNOへと還元してしまうことがわかった。このため、貴金属の存在によって、低温域でのNO吸着性能が悪化するという問題があった。
また、特許文献2、3、4,5,6では、硫黄吸着材によりNSR触媒の硫黄被毒を緩和しているが、低温時のNOxの浄化活性が低い。
また、特許文献7では、NOx還元浄化触媒を含まないため、NOx浄化することができない。そこで、NOx吸着材の下流側にNOx還元浄化触媒を配置することが考えられる。しかし、NOx吸着材にはPtなどの貴金属が含まれている。このため、200℃以下の低温域において、貴金属により、NOx還元浄化触媒に捕捉されにくいNOに還元されてしまう。それゆえ、温度上昇によってNOがNOx吸着材から脱離しても下流側のNOx還元浄化触媒に捕捉されず、NOx浄化性能が低くなるという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、低温域から高温域までの広範囲において、触媒の硫黄被毒を抑制しつつ優れたNOx浄化性能を発揮することができる排ガス浄化用触媒を提供することを課題とする。
本発明は、内燃機関の排気通路に配設された硫黄捕捉触媒と、該硫黄捕捉触媒の下流側に配置されたNOx吸着材と、該NOx吸着材の下流側に配置されたNOx還元浄化触媒とからなり、前記NOx吸着材は、NOx吸着性をもつ非貴金属成分からなり、前記NOx吸着材は、上流側端部を残して、下流側端部に貴金属触媒を担持していることを特徴とする。
前記非貴金属成分は、CeO、Gd及びPr11の中から選ばれる1種以上を含むことが好ましい。
本発明の排ガス浄化用触媒においては、NOx還元浄化触媒の上流側に、非貴金属成分からなるNOx吸着材を配設している。低温域では、主としてNOx吸着材によってNOxが吸着されることで、排ガス中からNOxが除去される。ゆえに、低温域でNOxが排ガス浄化用触媒から排出されることを抑制できる。
NOx高温域では、NOx吸着材からNOxが脱離する。脱離したNOxは、NOx還元浄化触媒で還元浄化される。
ここで、NOx吸着材は、非貴金属成分からなるため、NOのNOへの還元が抑えられる。ゆえに、NOx中のNO量が低減することなく、温度上昇によってNOxがNOx吸着材から脱離する。NOx還元浄化触媒は、NOxをNOとして吸蔵する。このため、下流側のNOx還元浄化触媒でのNOx捕捉量が大幅に向上し、NOx還元浄化触媒によってNOxが高効率で還元浄化される。
また、NOx吸着材の上流側には硫黄捕獲触媒が配置されている。硫黄捕獲触媒は、排ガス中の硫黄成分を吸着する。このため、下流側のNOx吸着材及びNOx還元浄化触媒が硫黄で被毒されることを抑制できる。
したがって、低温域から高温域までの広範囲にわたってNOx排出を大幅に低減することができる。
前記非貴金属成分がCeO、Gd及びPr11の中から選ばれる1種以上を含む場合には、その酸素吸放出能によって、排ガス中のNOをそのまま吸着するのに加えて、NOをNOx吸着材中の酸素でNOに酸化して吸着することができる。したがって、NOx吸着材中のNOの含有量が増えて、温度上昇後に多量のNOを脱離させることができる。ゆえに、NOは、下流側に配置されたNOx還元浄化触媒によってNに高効率で還元浄化される。
NOx吸着材の上流側よりも下流側の方が温度上昇しやすい。この温度上昇しやすいNOx吸着材の下流側端部に貴金属触媒を担持する場合には、高温域において下流側端部でのNOの酸化活性が向上する。その結果、高温域でのNOx還元浄化触媒によるNOの吸着性能が向上する。
本発明の排ガス浄化用触媒では、内燃機関の排気通路に、上流側から下流側へ順に、硫黄捕獲触媒と、非貴金属成分からなるNOx吸着材と、NOx還元浄化触媒とが配設されている。
(硫黄捕獲触媒)
硫黄捕獲触媒は、排ガスに含まれるSOなどの硫黄成分を吸着する。硫黄捕獲触媒は、担体と、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の少なくとも一種と、貴金属触媒とを含む。担体は、例えば、CeO、Al、ZrO、MgO、及びゼオライトの少なくとも1種からなる。この中、担体は、塩基性の高いMgO、CeOを含むことが好ましい。
アルカリ金属及びアルカリ土類金属の少なくとも一種は、硫黄を吸着する吸着材である。アルカリ金属としては、Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Cs(セシウム)などがあり、アルカリ土類金属とは周期表2A族元素をいい、Be(ベリリウム)、Mg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)、Sr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)などがある。
コート層には、更に、Ag、Bi、Y、Pr、及びGdの少なくとも1種が担持又は複合化されていることが好ましい。これにより、更なる効果を発揮することができる。
担体とアルカリ金属及びアルカリ土類金属の少なくとも一種の中で好ましい組み合わせは、例えば、Ba、CeO及びPrOである。この場合には、高い硫黄吸着性能を発揮できる。
貴金属触媒は、Pt、Pd、及びRhの少なくとも1種であることが好ましい。この中、Ptが好ましく、基材1リットルあたりのPt担持量は0.1g以上であることがよい。この場合には、硫黄吸着性能が更に向上する。
(NOx吸着材)
NOx吸着材は、始動時などの低温域では、排ガス中のNO、NOなどのNOxを吸着し、高温域では、吸着していたNOxを脱離させる。NOx吸着材は、NOx吸放出性能をもつ非貴金属成分を含む。非貴金属成分は、CeO、Gd及びPr11の中から選ばれる1種以上を含むとよく、中でもCeOがよい。これらの成分は、酸素吸放出能をもつため、排ガス中のNOをそのままNOとして吸着するのに加えて、NOをNOx吸着材中の酸素でNOに酸化して吸着することができる。
また、非貴金属成分は、前記酸素吸放出能をもつ成分に代えて又は該成分とともに、ZrO、MgO及びゼオライトの中から選ばれる1種以上を含んでいてもよい。これらは、NOx吸着性能をもつため、NOx吸着材として好適に用いることができる。
コート層には、更に、Ag、Bi、Pr、Gd、Fe、及びCuの少なくとも1種が担持又は複合化されていることが好ましい。
NOx吸着材の中の非貴金属成分の含有量は、10〜100質量%であることが好ましい。10質量%未満の場合には、NOx吸着材のNOx吸着性能が低下するおそれがある。
NOx吸着材は、前記非貴金属成分単独で構成することもできるが、前記非貴金属成分に加えて、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の中から選ばれる1種以上が含まれていても良い。これらはNOxを吸蔵する性質をもつため、NOx吸着材のNOx吸着量が増加する。アルカリ金属、アルカリ土類金属としては、硫黄捕獲触媒に含まれているアルカリ金属、アルカリ土類金属と同様の種類の中から選ばれる。
アルカリ金属又はアルカリ土類金属の含有量は、基材1リットル当たり0.01〜0.5モルであることが好ましい。0.01モル未満の場合には、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の添加による効果を得がたい。一方、0.5モルを越える場合には、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を非貴金属成分に担持させることが困難になる。
NOx吸着材は、排気通路の排ガス流れ方向の上流側の上流部を残して、上流部よりも下流側の下流部に触媒貴金属を担持しているとよい。温度が上昇しやすい下流部に少量の触媒貴金属を担持することにより、高温域において下流部でのNOの酸化活性が向上する。その結果、高温域でのNOx還元浄化触媒によるNOの吸着能が向上する。
ここで、NOx吸着材の下流部に担持される貴金属成分は、Pt、Pd、Rhなどを用いることができる。貴金属成分の担持量は、基材1リットル当たり0.01〜2.0gであることが好ましく、更には0.01〜1.0gであることが望ましい。0.01g未満の場合には、触媒貴金属による高温域でのNOの酸化活性が低下するおそれがあり、2.0gを越える場合には、低温域でNOがNOに還元される量が多くなり、下流側に配置されているNOx還元浄化触媒へのNOの吸着量が低下するおそれがある。
NOx吸着材の長さに対して、触媒貴金属を担持している下流側端部の長さの比率は、1〜50%であることが好ましい。1%未満の場合には、高温域での触媒貴金属の酸化活性が低下するおそれがあり、50%を越える場合には、低温域でNOがNOに還元される量が多くなり、下流側に配置されているNOx還元浄化触媒へのNOの吸着量が低下するおそれがある。本明細書において、「長さ」とは、排気通路の排ガス流れ方向の長さをいう。
NOx吸着材の長さは、低温で除去したいNOx量が多い場合には、長くし、少ない場合には、短くするとよい。
(NOx還元浄化触媒)
NOx還元浄化触媒は、NOを吸蔵して、Nに還元浄化する触媒である。NOx還元浄化触媒は、高温ではNOを吸蔵するが、低温ではNOの吸蔵は少ない。NOについては、高温では触媒貴金属でNOに酸化されて吸蔵するが、低温では触媒貴金属で酸化されず吸蔵しない。
NOx還元浄化触媒は、例えば、NSR触媒、SCR触媒などがある。NSR触媒によるNOxの浄化反応は、リーン雰囲気において排ガス中のNOをNOx吸蔵元素に吸蔵する第1ステップと、ストイキ〜リッチ雰囲気においてNOx吸蔵元素から放出されたNOxをHCなどの還元剤でNに還元する第2ステップとからなる。
SCR触媒は、NOxを、尿素、アンモニアなどの還元剤でNに還元する。
高温域では、NOx還元浄化触媒の触媒反応が進行するが、この反応の出発物質であるNOの排ガス中に占める比率は、必ずしも大きいとはいえない。ゆえに、NOx還元浄化触媒の上流側に、高温域でNOxを酸化する酸化触媒を配置している。
一方、低温域では、NOx還元浄化触媒に吸蔵するNOxは少ない。そこで、NOx還元浄化触媒の上流側にNOx吸着材を配置している。NOx吸着材は、低温域でも、NOxを吸着するため、低温域でのNOx還元浄化触媒の浄化活性の低さを補って、排ガス浄化用触媒からのNOx排出量を抑制できる。
NOx還元浄化触媒がNSR触媒である場合には、NSR触媒としては、公知のNSR触媒を用いることができる。例えば、NSR触媒は、担体と、担体に担持された触媒貴金属と、担体に担持されたNOx吸蔵元素とからなる。担体は、多孔質酸化物からなり、例えば、CeO、Al、ZrO、TiO、及びゼオライトの中から選ばれた少なくとも1種からなるとよい。触媒貴金属は、Pt、Pd、Rhなどを用いることができる。NOx吸蔵元素は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選ばれるとよい。アルカリ金属としては、Li、Na、K、Rb、Csなどが例示され、アルカリ土類金属としては、Be、Mg、Ca、Sr、Baなどが例示される。
NOx還元浄化触媒がSCR触媒である場合には、SCR触媒としては、公知のSCR触媒を用いることができる。例えば、SCR触媒は、担体と、担体に担持されNOx選択還元活性を備えた触媒金属とからなる。NOx選択還元活性を備えた触媒金属は、Pt、Pd、Rhなどの貴金属、Ga、Zn、Cu、Fe、Ag、Coとから選ばれるものを用いることができる。SCR触媒に含まれる担体は、NSR触媒に含まれる担体と同様のものを用いることができる。
NSR触媒及びSCR触媒には、Ptを基材1リットル当たり0.5g以上含み、かつRhを基材1リットル当たり0.05g以上含まれていることが好ましい。この場合には、触媒貴金属の活性が向上する。
硫黄捕獲触媒、NOx吸着材、NOx還元浄化触媒は、それぞれハニカム形状又はペレット形状として用いることができ、いずれも、ストレートフロー型、フィルタ型などの公知の基材を用いることができる。基材は、セラミック基材、SiC基材、メタル基材などの公知の基材を用いることができる。
硫黄捕獲触媒、NOx吸着材、NOx還元浄化触媒は、基材の表面を被覆するコート層として形成される。NOx吸着材、NOx還元浄化触媒、NOx還元浄化触媒の全体が1つの基材にそれぞれのコート層を形成していてもよいし、またそれぞれ別体の基材に各コート層を形成して排ガス流れ方向に沿ってタンデムに配置してもよい。
また、NOx還元浄化触媒は、基材としてのディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)に担持させて、DPNR触媒として用いることもできる。この場合、NOx還元浄化触媒で副成した活性酸素により、PM(パティキュレート)が酸化除去される。
本発明の排ガス浄化用触媒は、内燃機関の排ガス系に装着され、特に、ディーゼルエンジン、リーンバーンガソリンエンジンなどのリーンバーンエンジンの排気系に装着されるのに適している。本発明の排ガス浄化用触媒をディーゼルエンジンの排気系に装着する場合、例えば、本発明の排ガス浄化用触媒の下流側にディーゼルパティキュレートフィルタを配設するとよい。
(1)NOx吸着材のNOx吸着性能の検討
触媒貴金属を含む従来のNOx吸着材を製造し、その出口側のNOx濃度を測定することにより、NOx吸着材のNOx吸着性能を評価した。
<NOx吸着材の製造>
まず、硝酸セリウム、硝酸プラセオジウムを含む水溶液から、共沈法により沈殿を析出させ、それを乾燥・焼成して、CeO、Pr11の粉末を調製した。この粉末の組成は、質量比で、Ce:Pr=1:0.25である。
この粉末をスラリー化し、直径30mm、長さ50mmのセラミックス製モノリス基材にコートした。CeO−Pr11粉末のコート量は基材1L当たり150gである。これを乾燥・焼成して、NOx吸着材を製造した。
<試験>
製造されたNOx吸着材を、電気炉で750℃、5時間加熱することにより、耐久試験を行った。その後、NOx吸着材の出口側にNOx濃度検出器を配置して、表1に示す組成をもつ評価用ガスを流通させた。評価用ガスは50℃きざみに昇温させた。50℃きざみの各温度の出口側のNOx濃度を、NOx濃度検出器により測定した。ある温度で測定が完了したら、HをNOx吸着材に流通させて、NOx吸着材からNOxを脱離させ、その後、50℃昇温させた評価ガスをNOx吸着材に流通させ再度出口側のNOx濃度を測定した。測定結果を図1に示した。
同図より知られるように、排ガス温度が高い場合には、NOx吸着材の出口側のNOx濃度が高かった。これは、NOxの脱離量が多くなり、またNOx吸着量が飽和したためであると考えられる。
Figure 0005163955
(2)NOx吸着材のNOx吸着状態の評価
非貴金属成分からなるNOx吸着材を製造し、NOx吸着状態をIR(赤外線吸収スペクトル法)により調査した。
<NOx吸着材の製造>
まず、硝酸セリウム、硝酸プラセオジウムを含む水溶液から、共沈法により沈殿を析出させ、それを乾燥・焼成して、CeO−Pr11粉末を調製した。この粉末の組成は、モル比で、Ce:Pr=1:0.25である。この粉末をNOx吸着材として以下の試験に供した。
<試験>
CeO−Pr11粉末からなるNOx吸着材を、電気炉で750℃、5時間加熱した。次に、N/O/NOからなるガスを150℃で30分間流通させた。その後、NOx吸着材ついてIR法にて測定した。その結果を図2に示した。
同図より知られるように、NOx吸着材には、1100cm−1、1200cm−1にNO の大きいピークが確認された。一方、1460cm−1にはNOのピークがわずかに確認された。NOx吸着材には、NOxの多くがNO として吸着されていることがわかる。これは、NOx吸着材に含まれているCeOが酸素吸放出能をもち、リーン域で酸素を吸収する。吸収された酸素によって、NOx吸着材に吸着されたNOがNOに酸化され、NOとしてNOx吸着材中に存在しているためであると考えられる。
(3)貴金属触媒のNO転化率
貴金属を含む貴金属触媒を製造して、貴金属触媒のNO転化率を測定した。
<酸化触媒の製造>
まず、アルミナ粉末150重量部と、アルミナゾル35重量部と、硝酸アルミニウム水溶液15重量部及び水を混合し、よく攪拌してスラリーAを調製した。
そして、容量1.3リットルのコージェライト製のハニカム基材を水に浸漬し、余分な水滴を吹き払った後、上記スラリーA中に浸漬した。スラリーAから取り出した後、余分なスラリーAを吹き払い、乾燥後、500℃で2時間焼成して、ハニカム基材表面にアルミナコート層を形成した。アルミナのコート量は、ハニカム担体基材1リットル当たり150gであった。
次に得られたハニカム担体を所定濃度の硝酸貴金属(Pt)水溶液中に浸漬し、引き上げて余分な液滴を吹き払い、乾燥して触媒貴金属(Pt)を担持して、酸化触媒を得た。得られた酸化触媒には、ハニカム基材1L当たり、貴金属(Pt)が2g担持され、アルミナが150gコートされている。
<試験>
作製した貴金属触媒について、電気炉で750℃、5時間加熱して、耐久試験を行った。その後、貴金属触媒を2.2リットルディーゼルエンジンに装着し、スロットルを操作してエンジン出ガス温度を100℃から400℃まで昇温させた。昇温速度は、約20℃/minである。このときのNOとNOとの濃度を分析し、NO転化率を下記の式により算出した。
転化率={(入りガス中のNO濃度)−(出ガス中のNO濃度)}/(入りガス中のNO濃度)×100
NO転化率を図3に示した。同図より知られるように、200℃以下の場合には、NO転化率がマイナスであり、200℃を越える場合にはプラスであった。これは、200℃以下では、貴金属触媒によりNOからNOに還元される量が多く、200℃を越える場合には、NOからNOに酸化される量が多くなることを意味している。このことから、貴金属触媒中の触媒貴金属は、200℃を越える高温域の場合には、NOの酸化反応を促進し、NOx還元浄化触媒に吸着しやすいNOを生成するのに有効であるが、200℃以下の低温域ではエンジンから排出されたNOを、NOx還元浄化触媒に吸蔵されにくいNOへと還元してしまうことがわかる。
(4)NOx吸着量
以下の実施例1及び比較例1〜4の触媒を作製して、各触媒のNOx吸着量を測定した。
<実施例1>
まず、硫黄捕獲触媒を作製する。硝酸セリウム、硝酸プラセオジウムを含む水溶液から、共沈法により沈殿を析出させ、それを乾燥・焼成して、CeO−Pr11粉末を調製した。CeO−Pr11粉末の組成は、Ce:Pr=80質量%:20質量%である。このCeO−Pr11粉末をスラリー化した。また、Al粉末でも、スラリーを調製した。スラリーを、直径30mm、長さ25mmのコーディエライト製ハニカム基材にウォッシュコートした。CeO−Pr11粉末のコート量は、ハニカム基材1L当たり50gであり、Alコート量はハニカム基材1L当たり100gである。これを乾燥・焼成して、コート層を形成した。次いでコート層に所定濃度のPt薬液を所定量含浸させ、焼成してPtを担持した。その後に硝酸バリウム水溶液(飽和水溶液)を最大量含浸させ、乾燥・焼成してBaOを担持した。担持されたBaO の量は、ハニカム基材1リットルあたり0.5モルであった。
次に、NOx吸着材を作製する。硝酸セリウム、硝酸プラセオジウムを含む水溶液から、共沈法により沈殿を析出させ、それを乾燥・焼成して、CeO−Pr11粉末を調製した。CeO−Pr11粉末の組成は、Ce:Pr=80質量%:20質量%である。このCeO−Pr11粉末をスラリー化し、スラリーBを得た。スラリーBを、直径30mm、長さ25mmのコーディエライト製ハニカム基材にウォッシュコートした。CeO−Pr11粉末のコート量は、ハニカム基材1L当たり150gである。これを乾燥・焼成して、NOx吸着材を作製した。
次に、NSR触媒を従来の方法により調製した。NSR触媒は、担体としてのアルミナと、貴金属としてのPt及びRhと、NOx吸蔵元素としてのBaとが含まれている。Ptの含有量は、ハニカム基材1L当たり2gであり、Rhの含有量は、ハニカム基材1L当たり0.5gである。Baの含有量は、ハニカム基材1L当たり0.1molである。触媒粉末のコート量は、ハニカム基材1リットル当たり250gである。NSR触媒がコートされているハニカム基材は、コーディエライト製で、直径30mm、長さ50mmである。
図4に示すように、作製された硫黄捕獲触媒1、NOx吸着材2、NSR触媒3を上流側から下流側に順に配置して実施例1の触媒を得た。
<比較例1>
本比較例に係る排ガス浄化用触媒は、NSR触媒のみからなる。直径30mm、長さ50mmのコーディエライト製のハニカム基材の全体に、NSR触媒からなるコート層を形成する。ハニカム基材1リットルあたりのNSR触媒のコート量は300gであり、3g/LのPtと0.5g/LのRhと、0.2mol/LのBaとが、アルミナに担持されている。NSR触媒の作製法は、実施例1におけるNSR触媒の作製法と同様とする。
<比較例2>
直径30mm、長さ25mmのコーディエライト製のハニカム基材に、NOx吸着材からなるコート層を形成する。NOx吸着材は、1g/LのPtと、150g/LのCeO−Pr11(CeO:80質量%、Pr11:20質量%)とからなり、アルカリ金属及びアルカリ土類金属は含まれていない。
次に、比較例1と同様のNSR触媒を、直径30mm、長さ50mmのコーディエライト製のハニカム基材の全体に作製する。NOx吸着材及びNSR触媒の作製法は、実施例1におけるNOx吸着材及びNSR触媒の作製法と同様とする。作製されたNSR触媒の上流側に、NOx吸着材を配置する。
<比較例3>
直径30mm、長さ25mmのコーディエライト製のハニカム基材に、硫黄捕獲触媒を形成する。硫黄捕獲触媒は、3g/LのPt及び0.5mol/LのBaからなり、ハニカム基材1リットルあたりのコート量は150gである。
次に、比較例2のNOx吸着材と同様のNOx吸着材を、直径30mm、長さ25mmのコーディエライト製のハニカム基材に形成する。硫黄捕獲触媒及びNOx吸着材の作製法は、実施例1における硫黄捕獲触媒及びNOx吸着材の作製法と同様とする。作製されたNOx吸着材の上流側に、硫黄捕獲触媒を配置する。
<比較例4>
比較例3の硫黄捕獲触媒を、直径30mm、長さ25mmのコーディエライト製のハニカム基材に作製する。また、比較例1のNSR触媒を、直径30mm、長さ50mmのコーディエライト製のハニカム基材に作製する。硫黄捕獲触媒及びNSR触媒の作製法は、実施例1における硫黄捕獲触媒及びNSR触媒の作製法と同様とする。作製されたNSR触媒の上流側に、作製された硫黄捕獲触媒を配置する。
<実験>
作製された実施例1及び比較例1〜4に係る触媒について、電気炉で750℃、5時間加熱して、耐久試験を行った。耐久試験後、これらの触媒を評価装置に配置した。これらの触媒に、表2に示す組成のリーン域のモデルガスAを流量15リットル/分で40分間流通させることにより、触媒を硫黄で被毒させた。次に、触媒に、表2に示す組成のリーン域のモデルガスBを流量15リットル/分でNOx吸着量が飽和するまで流通させた。
Figure 0005163955
次に、各温度での触媒の出ガスのNOx濃度を検出した。1試験ごとにH(2容量%)を用いて、NOxを完全に脱離させてから、NOx濃度を検出した。この出ガスのNOx濃度とモデルガスのNOx濃度との差から、触媒に吸着されたNOx量を算出し、触媒の体積で除して、触媒の体積当たりのNOx吸着量をもとめた。その結果を図5に示した。
同図より知られるように、実施例1の触媒は、比較例1〜4の触媒に比べて、いずれの温度のときにもNOx吸着量が高かった。比較例1、2の触媒は、どの温度でもNOx吸着量が少なかった。これは、NSR触媒やNOx吸着材が、硫黄被毒によって、NOxの吸着サイトが塞がれたため、NOx吸着量が低かったものと考えられる。
比較例3の触媒は、低温域でNOx吸着量が高くなったが高温域では低下した。これは、硫黄捕獲触媒にモデルガスA中のSOが吸着したため、下流側のNOx吸着材が硫黄で被毒されず、NOx吸着性能を維持したためであると考えられる。また、高温域でNOx吸着性能が低下するのは、上記(1)の実験によって、高温域では、吸着していたNOxが放出される傾向にあるためであると考えられる。
比較例4の触媒は、低温域でNOx吸着量が低かったが高温域では高くなった。これは、硫黄捕獲触媒にモデルガスA中のSOが吸着したため、下流側のNOx吸着材が硫黄で被毒されず、NOx吸着性能を維持したためであると考えられる。また、低温域でNOx吸着性能が低下するのは、触媒活性の至適温度から外れるためであると考えられる。
これに対して、実施例1の触媒は、低温域から高温域にわたって、比較例1〜4の触媒に比べてNOx吸着量が多かった。これは、触媒の最上流に硫黄捕獲触媒を配置したため、その下流側へのSOの流通量が抑えられ、下流側に配置したNOx吸着材及びNSR触媒が硫黄被毒を受けなかった。このため、低温域ではNOx吸着材によるNOx吸着性能が効率よく発揮され、高温域ではNSR触媒のNOx吸蔵還元浄化性能が効果的に発揮されたものと考えられる。
また、実施例1の触媒の低温域高温域までのNOx吸着量は、比較例3の触媒と比較例4の触媒のNOx吸着量を合わせた量よりも高かった。これは、実施例1のNOx吸着材には、貴金属が含まれていないため,低温域においてNOからNOへの還元が抑えられ、またCeOに吸着したOの酸化作用よってNOがNOに酸化されて、吸着されたNOx中のNO量が増加する。ゆえに、温度上昇によって高温域となった場合に、NOx吸着材から放出されたNOxは、下流側のNSR触媒でのNOx吸蔵量が大幅の向上し、NOx浄化性能が高まったためであると考えられる。
また、低温域においても、NOx吸着材は、少なからずNOxを放出する。NOxの多くは、CeOに吸着したOの酸化作用によってNOとなっている。このため、低温域で放出されたNOxの中に、NSR触媒に吸蔵し得るNOが多く含まれ、下流側のNSR触媒にNOとして吸蔵される。ゆえに、低温域においても、NOx吸着量が、比較例3と比較例4を合わせたNOx吸着量よりも高くなったものと考えられる。
一方、実施例1の硫黄捕獲触媒、NOx吸着材、及びNSR触媒の順序を変えて、例えば、上流側から順に、NSR触媒、NOx吸着材、及び硫黄捕獲触媒に配列した場合には、上流側のNSR触媒及びNOx吸着材が硫黄被毒してしまい、NOx吸着性能が低くなると考えられる。
NOx吸着材の吸放出性能を示す線図である。 NOx吸着材に吸着されたNOxの吸着形態を示すIRデータである。 貴金属触媒のNOx転化率を示すデータである。 実施例1の排ガス浄化用触媒の説明図である。 実施例1及び比較例1〜4の排ガス浄化用触媒のNOx吸着量を示す線図である。
符号の説明
1:硫黄捕獲触媒、2:NOx吸着材、3:NSR触媒。

Claims (2)

  1. 内燃機関の排気通路に配設された硫黄捕捉触媒と、該硫黄捕捉触媒の下流側に配置されたNOx吸着材と、該NOx吸着材の下流側に配置されたNOx還元浄化触媒とからなり、
    前記NOx吸着材は、NOx吸着性をもつ非貴金属成分からなり、
    前記NOx吸着材は、上流側端部を残して、下流側端部に貴金属触媒を担持していることを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  2. 前記非貴金属成分は、CeO、Gd及びPr11の中から選ばれる1種以上を含む請求項1記載の排ガス浄化用触媒。
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