JP5163714B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品に関し、より特定的には、方向性結合器を内蔵している電子部品に関する。
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載のカプラが知られている。以下に、図面を参照しながら特許文献1に記載のカプラについて説明する。図3は、特許文献1に記載のカプラ500の透視図である。
カプラ500は、誘電体基体502、第1の導体線路504、第2の導体線路506、ビアホール導体B1〜B4及び第1の端子508ないし第4の端子514を備えている。
誘電体基体502は、長方形状の複数の誘電体層が積層されることにより構成されている。第1の導体線路504及び第2の導体線路506は、誘電体層上に設けられている線状導体であり、互いに電磁気的に結合している。第1の端子508ないし第4の端子514は、誘電体基体の底面に設けられている外部電極である。ビアホール導体B1〜B4は、誘電体層を積層方向に貫通している。ビアホール導体B1,B2はそれぞれ、第1の導体線路504の両端と第1の端子508及び第2の端子510とを接続し、ビアホール導体B3,B4はそれぞれ、第2の導体線路506の両端と第3の端子512及び第4の端子514とを接続している。
特許文献1に記載のカプラ500では、以下に説明するように、素子の小型化を図ることができる。一般的なカプラでは、第1の端子ないし第4の端子は、誘電体基体の側面に設けられている。この場合には、第1の導体線路の両端と第1の端子及び第2の端子とを電気的に接続するための引き出し導体、及び、第2の導体線路の両端と第3の端子と第4の端子とを電気的に接続するための引き出し導体が必要となる。引き出し導体は、第1の導体線路の両端及び第2の導体線路の両端から誘電体層の外縁に向かって延在する。そのため、引き出し導体を設けるための領域を誘電体層に確保するために、該誘電体層を大きくする必要がある。その結果、カプラが大型化していた。
一方、特許文献1に記載のカプラ500では、第1の導体線路504の両端と第1の端子508及び第2の端子510とはビアホール導体B1,B2により接続されている。同様に、第2の導体線路506の両端と第3の端子512及び第4の端子514とはビアホール導体B3,B4により接続されている。ビアホール導体B1〜B4は、積層方向に延在している。そのため、カプラ500では、ビアホール導体B1〜B4を設けるための領域を誘電体層に確保する必要がない。その結果、特許文献1に記載のカプラ500では、素子の小型化を図ることが可能である。
しかしながら、特許文献1に記載のカプラ500は、以下に説明するように、誘電体基体502に反りが発生するという問題を有している。より詳細には、誘電体基体502の焼成時には、誘電体層及び第1の端子508ないし第4の端子514が異なる収縮率で収縮する。また、第1の端子508ないし第4の端子514が誘電体基体502の底面に設けられており、誘電体基体502の上面には端子は設けられていない。このように誘電体基体502の底面のみに第1の端子ないし第4の端子514が設けられているため、誘電体基体502の上面と底面では収縮率が異なる。その結果、誘電体基体502に反りが発生してしまう。
特開2005−12559号公報
そこで、本発明の目的は、積層体に反りが発生することを抑制できる電子部品を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、複数の絶縁体層が積層されて構成されている積層体と、前記積層体内に設けられている主線路と、前記積層体内に設けられ、かつ、前記主線路と電磁気的に結合することにより該主線路と共に方向性結合器を構成している副線路と、前記積層体の下面に設けられ、かつ、前記主線路の両端のそれぞれに接続されている第1の外部電極及び第2の外部電極と、前記積層体の下面に設けられ、かつ、前記副線路の両端のそれぞれに接続されている第3の外部電極及び第4の外部電極と、前記主線路が設けられている前記絶縁体層及び前記副線路が設けられている前記絶縁体層よりも、前記積層体の上面側にある前記絶縁体層に設けられている反り防止用導体であって、積層方向から平面視したときに、前記第1の外部電極ないし前記第4の外部電極と重なっている反り防止用導体と、を備えており、前記反り防止用導体が設けられている前記絶縁体層よりも、前記積層体の下面側に設けられている前記絶縁体層には、前記主線路及び前記副線路のいずれにも接続されていない導体層が設けられていないこと、を特徴とする。
本発明によれば、積層体に反りが発生することを抑制できる。
実施形態に係る電子部品の斜視図である。 実施形態に係る電子部品の分解斜視図である。 特許文献1に記載のカプラの透視図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品について説明する。
(電子部品の構成)
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る電子部品10の斜視図である。図2は、実施形態に係る電子部品10の分解斜視図である。以下、電子部品10の積層方向をz軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときに、電子部品10の短辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10の長辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。なお、図2では、電子部品10は、z軸方向を反転した状態で記載されている。
電子部品10は、図1及び図2に示すように、積層体12、外部電極14(14a〜14d)、方向認識マーク15、反り防止用導体26(図2参照)、主線路ML(図2参照)及び副線路SL(図2参照)を備えている。
積層体12は、図1に示すように、直方体状をなしている。積層体12において、z軸方向の正方向側及び負方向側のそれぞれに位置する面を上面S1及び下面S2とする。ここで、下面S2は、実装面である。すなわち、電子部品10が回路基板に実装される際に、下面S2は、回路基板と対向する。
積層体12は、図2に示すように、絶縁体層16(16a〜16h)がz軸方向の負方向側から正方向側へとこの順に並ぶように積層されることにより構成されている。絶縁体層16はそれぞれ、長方形状をなしており、誘電体材料により作製されている。以下では、絶縁体層16のz軸方向の負方向側の面を表面と称し、絶縁体層16のz軸方向の正方向側の面を裏面と称す。
方向認識マーク15は、図1及び図2に示すように、積層体12の上面S1上(すなわち、絶縁体層16hの裏面上)に設けられており、円形を成している導体である。方向認識マーク15は、電子部品10が回路基板に実装される際に、該電子部品10の向きを認識する為に用いられる。
外部電極14はそれぞれ、導電性材料により構成されており、図1及び図2に示すように、積層体12の下面S2上(すなわち、絶縁体層16aの表面上)に設けられており、長方形状をなしている。外部電極14aは、下面S2上において、x軸方向の正方向側であってかつy軸方向の負方向側の角に設けられている。外部電極14bは、下面S2上において、x軸方向の正方向側であってかつy軸方向の正方向側の角に設けられている。外部電極14cは、下面S2上において、x軸方向の負方向側であってかつy軸方向の負方向側の角に設けられている。外部電極14dは、下面S2上において、x軸方向の負方向側であってかつy軸方向の正方向側の角に設けられている。なお、外部電極14は、下面S2からはみ出しておらず、積層体12の側面には設けられていない。
主線路MLは、積層体12内に設けられており、図2に示すように、外部電極14a,14b間に接続されている。すなわち、主線路MLの両端はそれぞれ、外部電極14a,14bに接続されている。主線路MLは、図2に示すように、線路導体18(18a,18b)、接続導体20(20a〜20c)及びビアホール導体b1〜b6により構成されている。
線路導体18a,18bはそれぞれ、導電性材料により構成されており、絶縁体層16c,16dの表面上に設けられており、z軸方向の負方向側から平面視したときに、時計回りに旋回している。以下では、z軸方向の負方向側から平面視したときに、線路導体18a,18bの時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、線路導体18a,18bの時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
ビアホール導体b1,b2は、導電性材料により構成されており、図2に示すように、絶縁体層16a,16bをz軸方向に貫通しており、互いに接続されて1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体b1のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極14aに接続されている。すなわち、ビアホール導体b1は、主線路MLの端部を構成している。ビアホール導体b2のz軸方向の正方向側の端部は、線路導体18aの上流端に接続されている。
ビアホール導体b3は、導電性材料により構成されており、図2に示すように、絶縁体層16cをz軸方向に貫通している。ビアホール導体b3のz軸方向の負方向側の端部は、線路導体18aの下流端に接続されている。ビアホール導体b3のz軸方向の正方向側の端部は、線路導体18bの上流端に接続されている。
ビアホール導体b4,b5,b6は、導電性材料により構成されており、図2に示すように、絶縁体層16c,16b,16aをz軸方向に貫通しており、互いに接続されて1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体b4のz軸方向の正方向側の端部は、線路導体18bの下流端に接続されている。ビアホール導体b6のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極14bに接続されている。これにより、ビアホール導体b6は、主線路MLの端部を構成している。
接続導体20a,20b,20cはそれぞれ、導電性材料により構成されており、図2に示すように、絶縁体層16b,16c,16bの表面上に設けられている矩形上の導体である。接続導体20aは、z軸方向から平面視したときに、ビアホール導体b1,b2と重なるように設けられている。これにより、絶縁体層16aと16bが積層される際にx軸方向またはy軸方向にずれ、ビアホール導体b1とビアホール導体b2とが、z軸方向から平面視したときに一致しなくなったとしても、接続導体20aを介して互いに電気的に接続される。接続導体20b,20cの機能は、接続導体20aの機能と同様であるので、説明を省略する。
以上のように構成された主線路MLは、図2に示すように、外部電極14aから外部電極14bの間において、時計回りに旋回しながらz軸方向の正方向側に向かって進行した後、z軸方向の負方向側に向かって直線的に進行している。
副線路SLは、積層体12内に設けられており、図2に示すように、外部電極14c,14d間に接続されている。すなわち、副線路SLの両端はそれぞれ、外部電極14c,14dに接続されている。副線路SLは、図2に示すように、線路導体22(22a,22b)、接続導体24(24a〜24g)及びビアホール導体b11〜b20により構成されている。線路導体22a,22bはそれぞれ、導電性材料により構成されており、絶縁体層16f,16e上に設けられており、z軸方向の負方向側から平面視したときに、時計回りに旋回している。以下では、z軸方向の負方向側から平面視したときに、線路導体22a,22bの時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、線路導体22a,22bの時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
ビアホール導体b11〜b15は、導電性材料により構成されており、図2に示すように、絶縁体層16a〜16eをz軸方向に貫通しており、互いに接続されて1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体b11のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極14cに接続されている。すなわち、ビアホール導体b11は、副線路SLの端部を構成している。ビアホール導体b15のz軸方向の正方向側の端部は、線路導体22aの上流端に接続されている。
ビアホール導体b16は、導電性材料により構成されており、図2に示すように、絶縁体層16eをz軸方向に貫通している。ビアホール導体b16のz軸方向の正方向側の端部は、線路導体22aの下流端に接続されている。ビアホール導体b16のz軸方向の負方向側の端部は、線路導体22bの上流端に接続されている。
ビアホール導体b17,b18,b19,b20は、導電性材料により構成されており、図2に示すように、絶縁体層16d,16c,16b,16aをz軸方向に貫通しており、互いに接続されて1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体b17のz軸方向の正方向側の端部は、線路導体22bの下流端に接続されている。ビアホール導体b20のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極14dに接続されている。すなわち、ビアホール導体b20は、副線路SLの端部を構成している。
接続導体24a,24b,24c,24d,24e,24f,24gはそれぞれ、導電性材料により構成されており、図2に示すように、絶縁体層16b,16c,16d,16e,16d,16c,16bの表面上に設けられている矩形上の導体である。接続導体24aは、z軸方向から平面視したときに、ビアホール導体b11,b12と重なるように設けられている。これにより、ビアホール導体b11とビアホール導体b12とは、絶縁体層16に積層ずれが発生して、z軸方向から平面視したときに一致しなくなったとしても、接続導体24aを介して互いに電気的に接続される。接続導体24b〜24gの機能は、接続導体24aの機能と同様であるので、説明を省略する。
以上のように構成された副線路SLは、図2に示すように、外部電極14cから外部電極14dの間において、z軸方向の正方向側に向かって直線的に進行した後、時計回りに旋回しながらz軸方向の負方向側に向かって進行している。
以上のように構成された主線路MLと副線路SLでは、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、主線路MLにより囲まれている領域と副線路SLにより囲まれている領域とが互いに重なり合っている。そのため、主線路MLと副線路SLとは、磁気結合している。また、主線路MLと副線路SLでは、線路導体18と線路導体22とが、z軸方向から平面視したときに、重なり合っている。また、ビアホール導体b1〜b6とビアホール導体b11〜b20とが互いに平行に延在している。よって、主線路MLと副線路SLとは、容量結合している。以上より、主線路MLと副線路SLとは、互いに電磁気結合することにより、方向性結合器を構成している。
反り防止用導体26は、導電性材料により構成されており、図2に示すように、絶縁体層16gの表面上に設けられている1層の矩形上の導体である。より詳細には、反り防止用導体26は、主線路MLが設けられている絶縁体層16a〜16c及び副線路SLが設けられている絶縁体層16a〜16fよりも、積層体12の上面S1側(すなわち、z軸方向の正方向側)に設けられている絶縁体層16gの表面上に設けられている。そして、反り防止用導体26は、z軸方向から平面視したときに、外部電極14a〜14dと重なっている。更に、反り防止用導体26は、z軸方向から平面視したときに、外部電極14a〜14dに接続されているビアホール導体b1,b6,b11,b20と重なっている。ただし、本実施形態に係る電子部品10では、外部電極14a〜14dは、z軸方向から平面視したときに、反り防止用導体26からはみ出している。
更に、反り防止用導体26は、z軸方向から平面視したときに、主線路ML全体及び副線路SL全体と重なっている。
また、反り防止用導体26は、図2に示すように、積層体12内において他の導体と電気的に接続されていない。
ここで、積層体12では、反り防止用導体26が設けられている絶縁体層16gよりも下面S2側(すなわち、z軸方向の負方向側)に設けられている絶縁体層16a〜16fには、主線路ML及び副線路SLに接続されていない導体層が設けられていない。すなわち、絶縁体層16a〜16fには、主線路ML、副線路SL及び外部電極14以外の構成が設けられていない。
以上のように構成された電子部品10では、外部電極14aが入力ポートとして用いられ、外部電極14bがメイン出力ポートとして用いられ、外部電極14cがモニタ出力ポートとして用いられ、外部電極14dが50Ω終端ポートとして用いられる。そして、外部電極14aに信号が入力すると、外部電極14bから信号が出力すると共に、外部電極14cからも信号が出力する。
(方向性結合器の製造方法)
次に、電子部品10の製造方法について図1及び図2を参照しながら説明する。
まず、絶縁体層16となるべきセラミックグリーンシートを準備する。次に、絶縁体層16となるべきセラミックグリーンシートのそれぞれに、ビアホール導体b1〜b6,b11〜b20を形成する。ビアホール導体b1〜b6,b11〜b20の形成時には、絶縁体層16となるべきセラミックグリーンシートにレーザビームを照射してビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
次に、絶縁体層16a〜16gとなるべきセラミックグリーンシートの表面上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、外部電極14、線路導体18,22、接続導体20,24及び反り防止用導体26を形成する。なお、外部電極14、線路導体18,22及び接続導体20,24の形成の際に、ビアホールに対する導電性ペーストの充填を行ってもよい。
次に、各セラミックグリーンシートを積層する。具体的には、絶縁体層16a〜16hとなるべきセラミックグリーンシートをz軸方向の負方向側から正方向側へとこの順に並ぶように1枚ずつ積層及び圧着する。以上の工程により、マザー積層体が形成される。このマザー積層体には、静水圧プレスなどにより本圧着が施される。
次に、転写等の方法により、マザー積層体の上面S1に、方向認識マーク15を形成する。
次に、マザー積層体をカット刃によりカットして所定寸法の積層体12を得る。この後、未焼成の積層体12に脱バインダー処理及び焼成を施す。
以上の工程により、焼成された積層体12を得る。積層体12には、バレル加工を施して、面取りを行う。
最後に、外部電極14の表面に、Niめっき/Snめっきを施す。以上の工程を経て、図1に示すような電子部品10が完成する。
(効果)
以上のように構成された電子部品10では、積層体12に反りが発生することを抑制できる。より詳細には、電子部品10では、主線路MLが設けられている絶縁体層16a〜16c及び副線路SLが設けられている絶縁体層16a〜16fよりも、積層体12の上面S1側に設けられている絶縁体層16gの表面に反り防止用導体26が設けられている。すなわち、積層体12の上面S1近傍に反り防止用導体26が設けられている。これにより、積層体12の上面S1の収縮率が積層体12の下面S2の収縮率に近づくようになる。よって、積層体12に反りが発生することが抑制される。
また、電子部品10において、z軸方向から平面視したときに、上面S1の外部電極14と重なる領域の収縮率と下面S2の外部電極14が設けられている領域の収縮率との差が大きい。そこで、電子部品10では、反り防止用導体26は、z軸方向から平面視したときに、外部電極14a〜14dと重なっている。これにより、z軸方向から平面視したときに、上面S1において外部電極14と重なる領域の収縮率と下面S2において外部電極14が設けられている領域の収縮率との差が小さくなる。その結果、積層体12に反りが発生することが抑制される。
また、電子部品10において、積層体12の下面S2近傍に導体層が設けられていると、積層体12の下面S2の収縮率と積層体12の上面S1の収縮率との差が大きくなるので、積層体12に反りが発生する原因となる。そこで、電子部品10では、反り防止用導体26が設けられている絶縁体層16gよりも下面S2側に設けられている絶縁体層16a〜16fには、主線路ML及び副線路SLに接続されていない導体層が設けられていない。すなわち、積層体12の下面S2近傍には、主線路ML、副線路SL及び外部電極14以外の導体層が設けられていない。これにより、積層体12の上面S1の収縮率が積層体12の下面S2の収縮率に近づくようになる。よって、積層体12の焼成時に、積層体12に反りが発生することが抑制される。
また、電子部品10において、反り防止用導体26は、z軸方向から平面視したときに、外部電極14a〜14dのそれぞれに接続されているビアホール導体b1,b6,b11,b20と重なっている。これにより、積層体12の上面S1の収縮率が積層体12の下面S2の収縮率に近づくようになる。よって、積層体12の焼成時に、積層体12に反りが発生することが抑制される。
なお、本願発明者は、反り防止用導体26が設けられている電子部品10(以下、第1のサンプルと称す)と、反り防止用導体26が設けられていない電子部品(以下、第2のサンプルと称す)とを作製し、第1のサンプルと第2のサンプルとに生じた反りを測定した。
第1のサンプル及び第2のサンプルの各部の寸法について説明する。図1に示すように、第1のサンプル及び第2のサンプルのx軸方向の幅Wを450μmとし、y軸方向の長さLを600μmとし、z軸方向の高さを250μmとした。また、図2に示すように、第1のサンプル及び第2のサンプルの外部電極14のx軸方向の幅D1を175μmとし、y軸方向の長さD2を250μmとした。更に、第1のサンプルにおいて、反り防止用導体26の外縁と絶縁体層16gの外縁との間隔D3を75μmとした。なお、図1では、反り防止用導体26の外縁と絶縁体層16gの外縁との間隔は不均一であるが、第1のサンプルでは、反り防止用導体26の外縁と絶縁体層16gの外縁との間隔を均一とした。
本実験によれば、第1のサンプルでは反りが発生しなかったのに対して、第2のサンプルでは17μmの大きさの反りが発生した。17μmの大きさの反りとは、主面の最上部と主面の最下部との間の距離が17μmであることを意味する。以上より、電子部品10によれば、積層体12に反りが発生することが抑制されることがわかる。
また、電子部品10では、主線路MLの両端及び副線路SLの両端が接続される外部電極14が積層体12の下面S2に設けられ、更に、主線路ML及び副線路SLの両端はビアホール導体b1,b6,b11,b20により構成されている。すなわち、主線路ML及び副線路SLは、積層体12の側面には引き出されていない。そのため、積層体12では、主線路ML及び副線路SLを積層体12の側面に引き出すための引き出し導体が不要となるので、絶縁体層16に引き出し導体を設けるための領域も不要となる。その結果、電子部品10の小型化が図られる。
また、電子部品10において、反り防止用導体26は、z軸方向から平面視したときに、主線路ML全体及び副線路SL全体と重なっている。これにより、主線路ML及び副線路SLから放射されるノイズが電子部品10外に漏れることを抑制できると共に、電子部品10外からのノイズが主線路ML及び副線路SLに侵入することが抑制される。
また、電子部品10では、1層の矩形状の反り防止用導体26により外部電極14と重なっている。そのため、反り防止用導体26は、z軸方向から平面視したときに、積層体12内の広範囲を覆っている。その結果、電子部品10において、主線路ML及び副線路SLから放射されるノイズが電子部品10外に漏れることを抑制できると共に、電子部品10外からのノイズが主線路ML及び副線路SLに侵入することが抑制される。
(その他の実施形態)
なお、電子部品10は、前記実施形態に示した構成に限らず、その要旨の範囲内において設計変更可能である。例えば、反り防止用導体26は、1層のみ設けられているが、複数の絶縁体層16の表面上に複数層設けられていてもよい。また、1層の絶縁体層16の表面上に複数の反り防止用導体26が設けられていてもよい。
また、電子部品10では、反り防止用導体26は、積層体12内に設けられているが、積層体12から外部に露出していてもよい。すなわち、反り防止用導体26は、積層体12の上面S1上に設けられていてもよい。これにより、反り防止用導体26を方向認識マークとして用いることができる。反り防止用導体26を方向認識マークとして用いる場合には、反り防止用導体26に方向性を持たせるために切り欠きや孔等を設けておくことが好ましい。
また、電子部品10では、z軸方向から平面視したときに、外部電極14の一部は、反り防止用導体26からはみ出していた。しかしながら、z軸方向から平面視したときに、外部電極14全体が反り防止用導体26と重なっていてもよい。
以上のように、本発明は、電子部品に有用であり、特に、積層体に反りが発生することを抑制できる点において優れている。
ML 主線路
S1 上面
S2 下面
SL 副線路
b1〜b6,b11〜b20 ビアホール導体
10 電子部品
12 積層体
14a〜14d 外部電極
15 方向認識マーク
16a〜16h 絶縁体層
18a,18b,22a,22b 線路導体
20a〜20c,24a〜24g 接続導体
26 反り防止用導体

Claims (6)

  1. 複数の絶縁体層が積層されて構成されている積層体と、
    前記積層体内に設けられている主線路と、
    前記積層体内に設けられ、かつ、前記主線路と電磁気的に結合することにより該主線路と共に方向性結合器を構成している副線路と、
    前記積層体の下面に設けられ、かつ、前記主線路の両端のそれぞれに接続されている第1の外部電極及び第2の外部電極と、
    前記積層体の下面に設けられ、かつ、前記副線路の両端のそれぞれに接続されている第3の外部電極及び第4の外部電極と、
    前記主線路が設けられている前記絶縁体層及び前記副線路が設けられている前記絶縁体層よりも、前記積層体の上面側にある前記絶縁体層に設けられている反り防止用導体であって、積層方向から平面視したときに、前記第1の外部電極ないし前記第4の外部電極と重なっている反り防止用導体と、
    を備えており、
    前記反り防止用導体が設けられている前記絶縁体層よりも、前記積層体の下面側に設けられている前記絶縁体層には、前記主線路及び前記副線路のいずれにも接続されていない導体層が設けられていないこと、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記反り防止用導体は、前記積層体内において他の導体と電気的に接続されていないこと、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記反り防止用導体は、積層方向から平面視したときに、前記主線路及び前記副線路と重なっていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記反り防止用導体は、積層方向から平面視したときに、1つで前記第1の外部電極ないし前記第4の外部電極と重なる矩形状をなしていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記主線路及び前記副線路は、前記絶縁体層に設けられている線路導体及び前記絶縁体層を積層方向に貫通するビアホール導体により構成されており、
    前記主線路の両端及び前記副線路の両端は、前記ビアホール導体により前記外部電極に接続されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記反り防止用導体は、前記積層体の上面に設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子部品。
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