JP5159424B2 - Pll位相合わせ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、位相同期ループ回路(PLL(Phase Locked Loop)回路)のリファレンスクロックが停止された後に再開される場合に、リファレンスクロックとフィードバッククロックとの位相合わせを補助するPLL位相合わせ回路に関するものである。
何らかの理由でPLL回路のリファレンスクロックが途中で停止され、その後、再開される場合、その周波数はほぼ同じであるとしても、位相が任意の位置に変わっている(ずれている)場合がある。
PLL回路が備える一般的な位相周波数検出器PFD(Phase Frequency Detector)は、例えば、リファレンスクロックとフィードバッククロックの両立ち上がりエッジの位相差(時間差)を検出し、その位相差に応じて、電圧制御発振器VCO(Voltage Controlled Oscillator)から出力されるフィードバッククロックの発振周波数のアップ/ダウンの命令(ループフィルタLF(Loop Filter)の充放電のためのチャージポンプCP(Charge pump)の電流量の制御信号)を生成する。
そのため、電圧制御発振器VCOの発振周波数が目標周波数に到達したとしても、位相が合っていなければ、アップ/ダウン命令が発行され、周波数の変動を繰り返して周波数と位相を共に合わせようとする。
PLL回路において、PLLの出力周波数がゼロからPLL回路がロックするまでの過程を図7(a)に示す。図7(a)中、縦軸は、電圧制御発振器VCOの発振周波数fvco[Hz]、横軸は、時間Time[s]の経過を表す。一般に、周波数は低い方から徐々に高くなるため、ロックに到達する直前に、電圧制御発振器VCOの発振周波数が振動する現象は、周波数オーバーシュートとも呼ばれる。
この動きは、PLL回路が正常にロックしている状態において、リファレンスクロックの位相が急激に変わる場合も同様となる(図7(b))。位相周波数比較器PFDの回路構成により、どれくらいの位相ずれがワーストになるかは異なる。しかし、場合によっては、リファレンスクロックのほぼ1周期分の時間、チャージポンプCP電流での充電または放電が行われる状態からスタートする可能性があり、電圧制御発振器VCOの発振周波数が大きく変動し、再ロックまでに長い時間を必要とする。
PLL回路が正常にロックしている状態から、リファレンスクロックの周波数が乱れる場合、あるいは、リファレンスクロックの周波数や位相が急激に変化する場合、PLL回路の再ロック時間短縮の目的で、いくつかの提案がされている。
以下、本発明に関わる先行技術文献として、特許文献1および2について説明する。
特許文献1は、2つの異なる周波数のリファレンスクロックを持ち、一方から他方に切り替える際に、直ちに新たなリファレンスクロックを入力せず、一旦、PLL回路本体の第1の位相周波数比較器PFDへの供給をやめ、新たなリファレンスクロックとフィードバッククロック(両者は周波数が異なる、すなわち、両者の位相差が時間的に変わる)の位相を第2の位相比較器PD(Phase Detector)で監視し、両者がほぼ一致したところで第1のPFDに入力を再開することで、再ロック動作スタート時の周波数変動を小さくするものである。
また、特許文献2は、PLL回路のロック過程において周波数オーバーシュートを抑えることを目的とし、リファレンスクロックとフィードバッククロックの周波数のみを観測する第2の周波数比較器FD(Frequency Detector)によって、ロック過程で一瞬でも目的周波数に達したことを検知すると、リファレンスクロックの分周回路とフィードバッククロックの分周回路の両方を同時にリセットすることによって、強制的に両者の位相を合わせるものである。
なお、特許文献2は、主に無線通信システムをターゲットとしており、リファレンスクロックの分周数、フィードバッククロックの分周数がそもそも大きいこと(つまり、高逓倍であること)、そしてPLL回路によるCTS(Clock Tree Synthesis)(クロックツリー合成)手法によって合成されたCTS回路(クロックツリー合成回路)による遅延時間のキャンセルについて言及されていないことから、本発明の目的とする用途にとっては構成が不十分なものである。
リファレンスクロックが再開された際の位相によっては、PLL回路の出力周波数の大きなぶれが発生し、ロック時間の短縮に限界がある。また、不幸にも周波数が高くなる方向(位相周波数比較器PFDがアップ命令を出す方向)で再開され、周波数オーバーシュートが大きくなり過ぎてフィードバッククロックの分周回路が高周波数に追従できずスタックすると、PLL回路がデッドロック状態となるという問題があった。
特開平8−228149号公報 特開平6−69794号公報
本発明の第1の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、PLL回路のリファレンスクロックが停止された後に再開された場合、再開後のリファレンスクロックとフィードバッククロックとの位相合わせを短時間で行い、再ロックさせることができるPLL位相合わせ回路を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、上記第1の目的に加えて、さらに、リファレンスクロックとCTS回路によって生成される内部クロックとの位相合わせを行うことができるPLL位相合わせ回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、リファレンスクロックの位相と、可変クロックを第1の末端回路で第1の遅延時間だけ遅延し、さらに、第1の分周回路で分周したフィードバッククロックの位相とを比較し、該可変クロックの周波数を調整するPLL回路と、
前記可変クロックを分周する第2の分周回路と、
該第2の分周回路の出力を前記第1の遅延時間だけ遅延させ、内部クロックとして内部回路に供給する第3の末端回路と、
前記リファレンスクロックが停止されると前記第1の分周回路リセットて該第1の分周回路によって分周されたフィードバッククロック停止さ再開されると前記第1の分周回路のリセット解除て該第1の分周回路によって分周されたフィードバッククロック再開さPLL再ロック時間短縮機構と、
前記フィードバッククロックと、前記第2の分周回路の出力を第2の末端回路で前記第1の遅延時間だけ遅延させた位相差検出用クロックとの位相差を検出する位相検出器を含み、前記第1の分周回路のリセットが解除された後に、前記第2の分周回路をリセットして分周を開始するタイミングを、前記フィードバッククロックと前記内部クロックとの位相誤差を前記可変クロックの1クロック分以下とするように設定するユーザクロック位相合わせ機構とを備えることを特徴とするPLL位相合わせ回路を提供するものである。
ここで、前記ユーザクロック位相合わせ機構が、前記第1の分周回路のリセットが解除された後に、前記第2の分周回路をリセットして分周を開始し、前記位相差検出用クロックと前記フィードバッククロックの位相差を前記位相比較器で検出した結果、前記第2の分周回路の最適なリセットタイミングでなければ、前記可変クロックの1クロック分だけ遅延させて前記第2の分周回路を再リセットし、前記位相比較器で位相比較を行うことを、前記最適なリセットタイミングが見つかるまで繰り返し行い、前記第2の分周回路の最適なリセットタイミングが見つかったところで前記第2の分周回路の再リセットを止めることが好ましい。
また、前記ユーザクロック位相合わせ機構が、前記第2の分周回路と前記位相検出器とを複数含み、該複数の第2の分周回路を別々のタイミングでリセットして生成した複数の位相の前記位相差検出用クロックと前記フィードバッククロックとの位相差を比較判定することにより、前記第2の分周回路をリセットして分周を開始するタイミングを設定することが好ましい。
本発明によれば、リファレンスクロックが停止された後に再開された場合であっても、周波数の大きなぶれを発生させることなく、リファレンスクロックとフィードバッククロックとの位相合わせを短時間で行い、PLL回路を再ロックすることができる。また、CTS回路による遅延時間のキャンセルのための回路が含まれていても、第2の分周回路のリセットタイミングを後から合わせ込むことによって、短時間でPLL回路を再ロックするシステムを構成することが可能である。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のPLL位相合わせ回路を詳細に説明する。
図1は、本発明のPLL位相合わせ回路の構成を表す第1の実施形態のブロック概略図である。同図に示すPLL位相合わせ回路10は、位相周波数検出器PFDと、チャージポンプCPおよびループフィルタLPと、電圧制御発振器VCOと、分周回路DIV_FB0と、分周回路DIV_FBと、分周回路DIV_POSTと、クロックモニタ回路REFCK_Monitorとによって構成されている。
ここで、位相周波数検出器PFD、チャージポンプCPおよびループフィルタLP、電圧制御発振器VCO、ならびに、分周回路DIV_FB0は、一般的なPLL回路の構成要素である。一方、分周回路DIV_POST、分周回路DIV_FB、および、クロックモニタ回路REFCK_Monitorは、本実施形態のPLL位相合わせ回路10に特有の構成要素である。
位相周波数検出器PFDには、外部からリファレンスクロックCLKREFが入力され、分周回路DIV_FBからフィードバッククロックCLKFBが入力される。位相周波数検出器PFDは、リファレンスクロックCLKREFとフィードバッククロックCLKFBの位相差を検出し、その位相差に応じて、アップ信号UP、もしくは、ダウン信号DOWNを出力する。
具体的には、リファレンスクロックCLKREFよりもフィードバッククロックCLKFBの位相の方が遅い場合にアップ信号UPがアクティブ状態とされ、早い場合にはダウン信号DOWNがアクティブ状態とされる。チャージポンプCPおよびループフィルタLPから出力される制御信号VCONTの電圧は、アップ信号UPがアクティブ状態になると高くなり、ダウン信号DOWNがアクティブ状態になると低くなる。
チャージポンプCPおよびループフィルタLPには、位相周波数検出器PFDからアップ信号UPおよびダウン信号DOWNが入力される。チャージポンプCPは、アップ信号UPが入力されると制御信号VCONTをチャージアップし、ダウン信号DOWNが入力されると制御信号VCONTをディスチャージする。制御信号VCONTはアナログ信号であり、ループフィルタLPで平滑化されて出力される。
電圧制御発振器VCOには、チャージポンプCPおよびループフィルタLPから制御信号VCONTが入力される。電圧制御発振器VCOは、制御信号VCONTの電圧に応じて、その発振周波数が変化(変動)する可変クロックCLKVCOを出力する。可変クロックCLKVCOの周波数は、制御信号VCONTの電圧が高くなると高くなり、低くなると低くなる。
分周回路DIV_FB0には、電圧制御発振器VCOから可変クロックCLKVCOが入力され、クロックモニタ回路REFCK_Monitorからリセット信号FB_RSTが入力される。分周回路DIV_FB0は、リセット信号FB_RSTが非アクティブ状態の時に、可変クロックCLKVCOを、1/n0の周波数に分周(n0分周)し、その分周クロックをフィードバッククロックCLKFB0として出力する。
分周回路DIV_FBには、分周回路DIV_FB0からフィードバッククロックCLKFB0が入力され、クロックモニタ回路REFCK_Monitorからリセット信号FB_RSTが入力される。分周回路DIV_FBは、リセット信号FB_RSTが非アクティブ状態の時に、フィードバッククロックCLKFB0を、1/nの周波数に分周(n分周)し、その分周クロックをフィードバッククロックCLKFBとして出力する。
ここで、分周回路DIV_FB0およびDIV_FBは、リセット信号FB_RSTがアクティブ状態の時には、リセット状態となる(その動作を停止し、初期状態となる)。本実施形態では、図2のタイミングチャートに示すように、フィードバッククロックCLKFBは‘L’となる。図2には示していないが、フィードバッククロックCLKFB0も同様である。
分周回路DIV_POSTには、電圧制御発振器VCOから可変クロックCLKVCOが入力される。分周回路DIV_POSTは、可変クロックCLKVCOを、1/pの周波数に分周(p分周)し、その分周クロックを出力クロックOUTCKとして出力する。出力クロックOUTCKは、この出力クロックOUTCKを内部クロックとして用いる内部回路(図示省略)に供給される。
クロックモニタ回路REFCK_Monitorには、リファレンスクロックCLKREFと、電圧制御発振器VCOから可変クロックCLKVCOとが入力される。クロックモニタ回路REFCK_Monitorは、可変クロックCLKVCOでリファレンスクロックCLKREFをサンプリングし、リファレンスクロックCLKREFが動作中か停止中かを検出して、リセット信号FB_RSTを出力する。
具体的には、クロックモニタ回路REFCK_Monitorは、n0×nよりも多い可変クロックCLKVCOのクロック数だけ、リファレンスクロックCLKREFが‘L(ローレベル)’であれば、リファレンスクロックCLKREFが停止されていることを検出する。その後、リファレンスクロックCLKREFが‘H(ハイレベル)’に変化すると、リファレンスクロックCLKREFが再開(復帰)されたことを検出する。
クロックモニタ回路REFCK_Monitorは、リファレンスクロックCLKREFが動作中であることを検出するとリセット信号FB_RSTを非アクティブ状態とし、停止中であることを検出するとリセット信号FB_RSTをアクティブ状態にする。
また、リファレンスクロックCLKREFが停止した後に、1クロックでもフィードバッククロックCLKFBが位相周波数比較器PFDに入力されると、その構成によってはダウン信号DOWNが出続け、電圧制御発振器VCOの発振周波数が急激に低下する可能性がある。従って、クロックモニタ回路REFCK_Monitorは、リファレンスクロックCLKREFが停止されたことを検出すると、分周回路DIV_FBがリセット状態となるように、リセット信号FB_RSTを直ちにアクティブ状態にする。
PLL位相合わせ回路10では、リファレンスクロックCLKREFが所定の期間(クロック数)だけ停止し、その後、再開することを前提としている(リファレンスクロックCLKREFが長時間停止すると、可変クロックCLKVCOの周波数が変化する)。従って、リファレンスクロックCLKREFの再開後は、1つ目のリファレンスクロックCLKREFの立ち上がりで、分周回路DIV_FBおよび分周回路DIV_FB0のリセット状態が解除されるように、リセット信号FB_RSTを非アクティブ状態にする。
なお、上記説明および図1中に示す、n0、n、pは、各分周回路DIV_FB0、DIV_FB、DIV_POSTにおける分周数を表す正の整数である。また、図1中に示す、frefは、リファレンスクロックCLKREFの周波数、foutは、出力クロックOUTCKの周波数を表す。
以下、PLL位相合わせ回路10の動作を説明する。
まず、リファレンスクロックCLKREFが連続して入力されている場合、すなわち、リセット信号FB_RSTが、非アクティブ状態(通常動作)の場合の動作を説明する。
位相周波数検出器PFDにおいて、リファレンスクロックCLKREFとフィードバッククロックCLKFBとの位相差が検出され、その位相差に応じて、アップ信号UP、もしくは、ダウン信号DOWNが出力される。リファレンスクロックCLKREFよりもフィードバッククロックCLKFBの位相の方が遅い場合にはアップ信号UPがアクティブ状態とされ、早い場合にはダウン信号DOWNがアクティブ状態とされる。
制御信号VCONTは、チャージポンプCPにアップ信号UPが入力されるとチャージアップされ、ダウン信号DOWNが入力されるとディスチャージされる。制御信号VCONTは、ループフィルタLPで平滑化されて出力される。
電圧制御発振器VCOでは、制御信号VCONTの電圧に応じて、可変クロックCLKVCOの発振周波数が変化する。つまり、その位相も変化する。制御信号VCONTの電圧が高くなると、電圧制御発振器VCOから出力される、可変クロックCLKVCOの周波数が高くなり、逆に、制御信号VCONTの電圧が低くなると、可変クロックCLKVCOの周波数は低くなる。
分周回路DIV_FB0によって、可変クロックCLKVCOがn0分周されたフィードバッククロックCLKFB0が出力される。続いて、分周回路DIV_FBによって、フィードバッククロックCLKFB0がn分周されたフィードバッククロックCLKFBが出力される。
上記のように、可変クロックCLKVCOの周波数が変化すると、それに応じて、フィードバッククロックCLKFBの周波数も変化する。そして、位相周波数検出器PFDによって、リファレンスクロックCLKREFと周波数が(つまり、位相も)変化したフィードバッククロックCLKFBとの位相差が再度検出され、その位相差に応じて、アップ信号UP、もしくは、ダウン信号DOWNが出力される。
以上の動作は、位相周波数検出器PFDによって、リファレンスクロックCLKREFとフィードバッククロックCLKFBとの位相差がなくなるまで繰り返される。その結果、両者の位相差がなくなり、ロックされる(位相および周波数が同期される)。
一方、分周回路DIV_POSTによって、可変クロックCLKVCOがp分周された出力クロックOUTCKが出力される。この出力クロックOUTCKは、内部回路に供給される。
次に、リファレンスクロックCLKREFが停止された後に再開された場合、すなわち、リセット信号FB_RSTが、非アクティブ状態、アクティブ状態、非アクティブ状態へと遷移する場合の動作を説明する。
この場合、リファレンスクロックCLKREFが停止されてから再開されるまでの間、電圧制御発振器VCOから出力される可変クロックCLKVCOの周波数は、リファレンスクロックCLKREFが停止される前とほぼ同じ周波数で変動しないものとする。
リファレンスクロックCLKREFが停止されて‘L’になると、クロックモニタ回路REFCK_Monitorによって、そのことが検出され、リセット信号FB_RSTがアクティブ状態になる。これにより、分周回路DIV_FB0から出力されるフィードバッククロックCLKFB0、および、分周回路DIV_FBから出力されるフィードバッククロックCLKFBは共に‘L’になる。
その後、リファレンスクロックCLKREFが再開されると、同じく、クロックモニタ回路REFCK_Monitorによって、そのことが検出され、リセット信号FB_RSTは非アクティブ状態になる。これにより、分周回路DIV_FB0から出力されるフィードバッククロックCLKFB0、および、分周回路DIV_FBから出力されるフィードバッククロックCLKFBは共に動作を開始する。
この時、分周回路DIV_FB0、および、分周回路DIV_FBは、リセット信号FB_RSTが非アクティブ状態になった時点で動作を開始する。そのため、図2のタイミングチャートに示すように、リファレンスクロックCLKREFが再開されて‘H’になると、その次の可変クロックCLKVCOの立ち上がりでフィードバッククロックCLKFBも‘H’になる。
従って、リファレンスクロックCLKREFが停止された後に再開された場合、リファレンスクロックCLKREFとフィードバッククロックCLKFBとの位相差は、可変クロックCLKVCOの1クロック以内の差となり、アップ信号UPのパルス幅は短い。そのため、リファレンスクロックCLKREFとフィードバッククロックCLKFBとを短時間で位相合わせし、再ロックすることができる。
ところで、PLL回路が逓倍機能を持つ場合、例えば、図1では、必要な逓倍数と同じ分周数の分周回路DIV_FB0がフィードバック経路(フィードバッククロックの経路)上に設けられる。しかし、1逓倍のPLL回路の場合、すなわち、n0=1、もしくは、分周回路DIV_FB0がない場合、リファレンスクロックCLKREFの再開後に、最適なフィードバッククロックCLKFBの位相を選ぶためには、分周回路DIV_FBの存在が必要不可欠である。
言い換えると、リファレンスクロックCLKREFの周波数と、可変クロックCLKVCOの周波数が同じ場合、可変クロックCLKVCOによって、フィードバッククロックCLKFBの最適な位相を選ぶことはできない。従って、両者の間に十分な周波数の違いがない場合であっても、最適なフィードバッククロックCLKFBの位相を選ぶことができるようにするためには、分周回路DIV_FBの分周数を十分大きくする必要がある。
しかし、フィードバック経路に、所望の逓倍数に関係のない分周回路DIV_FBがあると、当然、出力クロックOUTCKの周波数が変化する。そのため、出力クロックOUTCKの周波数調整のために、分周回路DIV_POSTを設ける。出力クロックOUTCKの周波数foutの計算式を図1中に記載しているが、n=pであれば、fout=fref×n0の関係が保たれるので、PLL回路の逓倍機能に与える影響はない。
説明を簡単にするために8逓倍のPLL回路(つまり、n0=8)とし、n=p=1の場合を考える。
なお、リファレンスクロックCLKREFが停止中にも、電圧制御発振器VCOの発振周波数は僅かに変化する。しかし、フィードバッククロックCLKFBも停止し、位相周波数検出器PFDの動作を停止して、アップ信号UPおよびダウン信号DOWNが共に出力されないようにすれば、電圧制御発振器VCOから出力される可変クロックCLKVCOの発振周波数は、所定クロック数の期間であれば、ほとんど変化しないと考えられる。
ここで、例えば、図3のタイミングチャートに示すように、リファレンスクロックCLKREFが停止された後に再開された場合、その位相が、停止される前と比べて約180度反転しているとする。
従来のPLL回路の場合、位相周波数検出器PFDは、リファレンスクロックCLKREFの約半周期の間、アップ信号UPを出し続けて位相を合わせようとする。但し、その電流はループフィルタLPで平滑化されるので、急激にフィードバッククロックCLKFBの周波数(位相)は変化しない。従って、リファレンスクロックCLKREFの何クロック分もの間、パルス幅の長いアップ信号UPが出力され、結果的に、出力クロックOUTCKの周波数は大きく変動する。
しかし、フィードバッククロックCLKFBは8分周されており、分周前の可変クロックCLKVCOの中には、再開後のリファレンスクロックCLKREFの位相に近いものが存在する。そこで、フィードバッククロックCLKFBのクロックエッジが、リファレンスクロックCLKREFに最も近い位相となるタイミングで第2の分周回路DIV_FBのリセット状態を解除して、フィードバッククロックCLKFBの、位相周波数検出器PFDへの入力を再開する。
これにより、再ロックのための初期のアップ信号UPおよびダウン信号DOWNのパルス幅を安定的に小さくすることができ、位相合わせ、すなわち、再ロック時間を短縮し、かつ、周波数オーバーシュートも抑えることができる。
この例での再ロックのための、可変クロックCLKVCOの最大パルス幅は、tref/8(trefは、リファレンスクロックCLKREFの周期)となる。これをさらに小さくしたいのであれば、例えば、n=p=2とすれば、PLL回路の逓倍数を保ちつつ、tref/16の最大パルス幅を得ることができる。一般的には、n=pが成立する範囲でnを大きくするに従って、最大パルス幅を小さくできる。
以上のように、PLL位相合わせ回路10では、リファレンスクロックCLKREF再開後のPLL回路の再ロック過程において、図7(c)のタイミングチャートに示すように、従来のPLL回路と異なり(図7(b))、周波数の大きなぶれを発生させることなく、短時間で再ロックさせることができる。ここで、図7(b)および(c)中、縦軸は、電圧制御発振器VCOの発振周波数fvco[Hz]、横軸は、時間Time[s]の経過を表す。
なお、上記実施形態は、リファレンスクロックCLKREFが‘L’で停止する場合であるが、逆に、‘H’で停止しても良い。この場合、リファレンスクロックCLKREFが180度反転して再開されるとダウン信号DOWNが出力される。また、n=p=1として説明したが、分周回路DIV_FB0がない場合を考慮して、n=pが成立する範囲でnを2以上とするのが望ましい。
次に、リファレンスクロックCLKREFが停止された後に再開された場合の位相合わせに加えて、内部回路に供給される内部クロックを生成するCTS回路による遅延時間をキャンセルすることができるPLL位相合わせ回路について説明する。
図4は、本発明のPLL位相合わせ回路の構成を表す第2の実施形態のブロック概略図である。同図に示すPLL位相合わせ回路20は、図1のPLL位相合わせ回路10において、CTS回路の構成する末端回路CTS1〜3と、位相検出器PDとが加えられた構成のものである。ここでは、両者で同一の構成要素に同一の符号を付けて、その説明を省略する。
末端回路CTS1〜3は、CTS回路を構成する各々のクロックツリーの経路の1つを概念的に表したものである。末端回路CTS1は、電圧制御発振器VCOの出力(PLL回路の出力)直後のフィードバック経路上に接続され、末端回路CTS2は、分周回路DIV_POSTの出力から位相検出器PDの入力へ向かって接続され、末端回路CTS3は、分周回路DIV_POSTの出力から内部回路の入力へ向かって接続されている。
末端回路CTS1〜3の遅延時間は、ほぼ同一となるように、CTSの手法によって生成される。
位相検出器PDには、分周回路DIV_FBからフィードバッククロックCLKFBが入力され、末端回路CTS2から内部クロック信号CLKUSER1が入力される。位相検出器PDは、フィードバッククロックCLKFBと内部クロック信号CLKUSER1の位相差を検出し、その位相差検出信号を、リセット信号PD_OUTとして出力する。リセット信号PD_OUTは、分周回路DIV_POSTに入力される。
以下、PLL位相合わせ回路20の動作を説明する。
リファレンスクロックCLKREFが停止された後に再開される場合のPLL位相合わせ回路20の動作は、PLL位相合わせ回路10と同様である。この場合の両者の違いは、PLL位相合わせ回路20が、電圧制御発振器VCOの出力と分周回路DIV_FB0の入力との間に末端回路CTS1、分周回路DIV_POSTの出力と内部回路の入力との間にCTS3を備えていることである。
また、リファレンスクロックCLKREFと内部クロックCLKUSERの位相合わせは、図4の「PLL再ロック時間短縮機構」にあるような手法(回路構成)によって、図1に示すPLL位相合わせ回路10の場合と同様に短時間で完了し、PLL回路は再ロックする。
次に、CTS回路による遅延時間をキャンセルする場合の動作を説明する。
PLL回路において、CTS回路による遅延時間をキャンセルする技術は同期回路設計を容易にするための一般的な手法であり、今日の大規模集積回路では、一般的に使用されている。PLL回路のフィードバック経路上に末端回路CTS1を挿入することによって、PLL回路のリファレンスクロックCLKREFと、内部回路で使用される内部クロックCLKUSERとを同位相に合わせることができる。
ここで、図4に示すPLL位相合わせ回路20のフィードバック経路において、末端回路CTS1が、フィードバック経路上に配置された分周回路DIV_FB0の前段に配置されていることには大きな意味がある。クロックを分配するCTS回路の規模によっては、その遅延時間(出力クロックOUTCKから内部クロックCLKUSERまでの遅延時間)は数nsとなる場合があり、しかも、製造ばらつきや使用条件によって変化する。
末端回路CTS1が分周回路DIV_FB0ないしはDIV_FBの後段に接続されると、再開後のリファレンスクロックCLKREFとフィードバッククロックCLKFBとの位相を合わせるために、リファレンスクロックCLKREFの立ち上がりのタイミングで分周回路DIV_FBおよびDIV_FB0をリセット状態としても、位相周波数比較器PFDにフィードバッククロックCLKFBの立ち上がりエッジが到達するのは末端回路CTS1による遅延時間後となるので、全く意味がなくなる。
これらの分周回路DIV_FBおよびDIV_FB0は、リセット中は出力が‘L’で待機しておき、リセット解除後のリファレンスクロックCLKREFの最初の立ち上がりのタイミングで直ちに‘H’となる構成でなければならない。
また、PLL回路の役目の1つとして、リファレンスクロックCLKREFと内部クロックCLKUSERの位相を合わせるために、分周回路DIV_POSTを適切なタイミングでリセットする必要がある。8逓倍のPLL回路の場合、分周回路DIV_POSTの位相は、そのリセットタイミングに応じて8通り存在する。リファレンスクロックCLKREFと内部クロックCLKUSERの位相を合わせるためには、両者の位相が合うように分周回路DIV_POSTを適切なタイミングでリセットする必要がある。
分周回路DIV_POSTを各々の末端回路の出力に設けると、CTS回路の規模によっては、例えば、数100個程度もの分周回路を追加することになるので非効率的であり、数100個もの分周回路を同じタイミングでリセットすることも現実的ではない。従って、分周回路DIV_POSTは、PLL回路の出力(電圧制御発振器VCOの出力)、すなわちCTSの根元に1個だけ設けることが望ましい。
ところが、分周回路DIV_POSTの後ろにCTS回路を配置すると、内部クロックCLKUSERとリファレンスクロックCLKREFの位相を合わせるには、リファレンスクロックCLKREFの立ち上がりエッジよりも、CTS回路による遅延時間分だけ早く分周回路DIV_POSTをリセットする必要があるが、そのような信号は回路内のどこにも存在しない。
従って、図4の「ユーザクロック位相合わせ機構」にあるような手法(回路構成)で、最適なリセットタイミングを探す。この手法は、PLL回路の再ロック開始と同時に分周回路DIV_POSTをリセット状態とするのではなく、再ロック動作が開始された後から探す構成となっている。再ロックが開始された後、すなわち、分周回路DIV_FBおよびDIV_FB0のリセットが解除された後に、分周回路DIV_POSTを適当な(任意の)タイミング(前記8通りのうちの1つのタイミング)でリセットして分周を開始する。
分周回路DIV_POSTの出力につながるCTS回路を構成する1つの末端回路CTS2の内部クロックCLKUSER1を位相比較器PDに入力する。位相比較器PDのもう一方の入力には、内部クロックCLKUSER1と位相を合わせるべき信号であるリファレンスクロックCLKREFと位相同期されるフィードバッククロックCLKFBを入力し、両者の位相差を位相比較器PDで検出する。
位相比較器PDにおいて、位相差の検出手法は特に限定されない。例えば、図5に示すように、D型フリップフロップD−FFを用いて、フィードバッククロックCLKFBをD型フリップフロップD−FFのクロック入力CKに、内部クロックCLKUSER1を同データ入力Dへ入力すれば、そのデータ出力Qから出力されるリセット信号PD_OUTが‘H’なのか‘L’なのかで、両者の位相の前後関係を知ることができる。
適当な(任意の)タイミングで分周回路DIV_POSTをリセットした後、位相比較器PDによる位相比較結果(リセット信号PD_OUT)を得、その結果、最適なリセットタイミングでなければ(リセット信号PD_OUTが‘L’であれば)、可変クロックCLKVCOの1クロック分だけ遅延させて分周回路DIV_POSTを再リセットし、再び位相比較器PDで位相比較を行う。以上の動作を、最適なリセットタイミングが見つかるまで繰り返し行う。
上記動作の様子を、図6のタイミングチャートのCLKUSER1(1)〜(4)に示す。図6のCLKUSER1(3)および(4)に示すように、リセット信号PD_OUTが‘L’から‘H’に変わるポイントがある。そのポイントが、すなわち、図6の例では、CLKUSER1(4)が、分周回路DIV_POSTの最適なリセットタイミングであるから、この状態で分周回路DIV_POSTの再リセットを止める。
内部クロックCLKUSERと内部クロックCLKUSER1は同位相と見なして良いので、この手法により、フィードバッククロックCLKFBと内部クロックCLKUSERとの位相誤差は、可変クロックCLKVCOの1クロック分以下とすることができる。
但し、理想的には、可変クロックCLKVCOから分周回路DIV_POSTおよび末端回路CTS2を通過する内部クロックCLKUSER1のパスと、可変クロックCLKVCOから末端回路CTS1、分周回路DIV_FB0およびDIV_FBを通過するフィードバッククロックCLKFBのパスは遅延時間が同じはずなので、位相比較器PDのメタステーブル(セットアップ/ホールド時間)対策も必要で、また、その際の判定結果の扱いは位相誤差に関わってくるため、周辺回路の事情に応じて決定することが望ましい。
この最適リセットポイントの捜索動作は、PLL回路の再ロック過程の途中で行っても良いし、再ロック後に特定の期間を設けて行っても良い。図7(c)のタイミングチャートに示すように、PLL位相合わせ回路20では、可変クロックCLKVCOのぶれは小さいため、再ロックの過程で行っても特に問題はなく、むしろ時間の有効活用になり、システム全体のセットアップ時間の短縮になる。ここで、図中、縦軸は、電圧制御発振器VCOの発振周波数fvco[Hz]、横軸は、時間Time[s]の経過を表す。
なお、再ロック後であれば、リファレンスクロックCLKREFと内部クロックCLKUSER1を比較しても同じ結果が得られる。また、分周回路DIV_POSTの構成は、分周回路DIV_FBのようなリセット解除直後の動作限定はない。
上記実施形態では、分周回路DIV_POSTのリセットタイミングを、可変クロックCLKVCOの1クロックずつ時間的にずらして比較する例を挙げたが、並列に接続された複数の分周回路DIV_POST、末端回路CTS1〜3、位相比較器PDを設け、それぞれ、可変クロックCLKVCOの別々のタイミングのクロックでリセットされた複数の位相を並列(同時)に比較判定する構成としても良い。
以上のように、PLL位相合わせ回路20では、PLL回路の役目の1つであるCTS回路による遅延時間のキャンセルのための回路(リファレンスクロックCLKREFとCTS回路を構成する末端回路の出力クロック(内部クロック)の位相合わせのための回路)が含まれていても、分周回路DIV_POSTのリセットタイミングを後から合わせ込むことによって、短時間でPLL回路を再ロックするシステムを構成することが可能である。
なお、PLL回路の構成として、位相周波数検出器PFD、チャージポンプCPおよびループフィルタLP、電圧制御発振器VCO、および、分周回路DIV_FB0を備えるものを例に挙げて説明したが、PLL回路の構成は何ら限定されない。
分周回路DIV_FB0と分周回路DIV_FBの順序は逆にしても良いし、両者を合成して1つの分周回路で構成しても良い。さらに、PLLが逓倍機能を持っていない場合、分周回路DIV_FB0は存在しないか、その分周数が1である。すなわち、本発明において、PLL回路の分周回路DIV_FB0は必須の構成要素ではない。
クロックモニタ回路REFCK_Monitorにおいて、リファレンスクロックCLKREFの停止および再開を検出する手法や、その具体的な回路構成は特に限定されない。上記実施形態では、リファレンスクロックCLKREFの停止および再開を検出するための信号として可変クロックCLKVCOを使用しているが、これに限らず、リファレンスクロックCLKREFよりも周波数が高く、リファレンスクロックCLKREFの停止中も停止しないクロック信号であれば、どのような信号を使用しても良い。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明のPLL位相合わせ回路について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明のPLL位相合わせ回路の構成を表す第1の実施形態のブロック概略図である。 図1に示すPLL位相合わせ回路の動作を表すタイミングチャートである。 従来のPLL回路の動作を表すタイミングチャートである。 本発明のPLL位相合わせ回路の構成を表す第2の実施形態のブロック概略図である。 図4に示すPLL位相合わせ回路の位相検出器の構成を表す概略図である。 図4に示すPLL位相合わせ回路の動作を表すタイミングチャートである。 (a)は、PLLシステムが初期ロックする際の波形、(b)は、図3のタイミングチャートでのVCO発振周波数の動きを表す波形、(c)は、本発明の構成でPLLシステムが再ロックする際の波形である。
符号の説明
10、20 PLL位相合わせ回路
PFD 位相周波数比較器
CP チャージポンプ
LP ループフィルタ
VCO 電圧制御発振器
DIV_FB0、DIV_FB、DIV_POST 分周回路
REFCK_Monitor クロックモニタ回路
CTS1〜3 末端回路
PD 位相比較器
CLKREF リファレンスクロック
CLKFB0、CLKFB フィードバッククロック
CLKVCO 可変クロック
OUTCK 出力クロック
CLKUSER、CLKUSER1 内部クロック
FB_RST、PD_OUT リセット信号

Claims (3)

  1. リファレンスクロックの位相と、可変クロックを第1の末端回路で第1の遅延時間だけ遅延し、さらに、第1の分周回路で分周したフィードバッククロックの位相とを比較し、該可変クロックの周波数を調整するPLL回路と、
    前記可変クロックを分周する第2の分周回路と、
    該第2の分周回路の出力を前記第1の遅延時間だけ遅延させ、内部クロックとして内部回路に供給する第3の末端回路と、
    前記リファレンスクロックが停止されると前記第1の分周回路リセットて該第1の分周回路によって分周されたフィードバッククロック停止さ再開されると前記第1の分周回路のリセット解除て該第1の分周回路によって分周されたフィードバッククロック再開さPLL再ロック時間短縮機構と、
    前記フィードバッククロックと、前記第2の分周回路の出力を第2の末端回路で前記第1の遅延時間だけ遅延させた位相差検出用クロックとの位相差を検出する位相検出器を含み、前記第1の分周回路のリセットが解除された後に、前記第2の分周回路をリセットして分周を開始するタイミングを、前記フィードバッククロックと前記内部クロックとの位相誤差を前記可変クロックの1クロック分以下とするように設定するユーザクロック位相合わせ機構とを備えることを特徴とするPLL位相合わせ回路。
  2. 前記ユーザクロック位相合わせ機構が、前記第1の分周回路のリセットが解除された後に、前記第2の分周回路をリセットして分周を開始し、前記位相差検出用クロックと前記フィードバッククロックの位相差を前記位相比較器で検出した結果、前記第2の分周回路の最適なリセットタイミングでなければ、前記可変クロックの1クロック分だけ遅延させて前記第2の分周回路を再リセットし、前記位相比較器で位相比較を行うことを、前記最適なリセットタイミングが見つかるまで繰り返し行い、前記第2の分周回路の最適なリセットタイミングが見つかったところで前記第2の分周回路の再リセットを止めることを特徴とする請求項1に記載のPLL位相合わせ回路。
  3. 前記ユーザクロック位相合わせ機構が、前記第2の分周回路と前記位相検出器とを複数含み、該複数の第2の分周回路を別々のタイミングでリセットして生成した複数の位相の前記位相差検出用クロックと前記フィードバッククロックとの位相差を比較判定することにより、前記第2の分周回路をリセットして分周を開始するタイミングを設定することを特徴とする請求項1記載のPLL位相合わせ回路。
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