JP5157536B2 - トランバーサルフィルタのタップ係数制御装置及びタップ係数の制御方法、光受信装置並びに光通信システム - Google Patents
トランバーサルフィルタのタップ係数制御装置及びタップ係数の制御方法、光受信装置並びに光通信システム Download PDFInfo
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Description
伝送路や送受信装置の特性変化等の状況変化により現在のタップ係数の設定が現状に適さなくなった場合には、できるだけ早くタップ係数の設定を調整する必要がある。光通信システムのビットレート高速化に伴い、状況変化に対するタップ係数の適応制御の追従性を高め、不適切なタップ設定がデータに影響を及ぼす範囲を極力減らすことが求められる。
また、トランバーサルフィルタのタップ係数を自動的に可変制御すると、その出力信号振幅が後段の素子の入力定格範囲を超えることも起こりえる。
後述のとおり、トランバーサルフィルタで波形等化された信号の信号品質はタップ係数に依存し、タップ係数が最適値からずれたときに信号品質の変化量が急激に大きくなる。したがって、タップ係数に振動信号を与えて変動させたときに現れる信号品質の変化量を指標値として用いてタップ係数の最適化制御を行うことにより、早く最適値へ収束させることができる。
また品質測定部20は、アイモニタによってEDC5a及び5bが出力するアナログ信号のアイ開口率を測定し、これを信号品質としてもよい。さらに品質測定部20は、EDC5a及び5bが出力するアナログ信号の周波数スペクトルを検出し、信号ビットレートに応じた所定の周波数範囲と、検出した周波数スペクトルの位置との間の差を測定し、この差を信号品質としてもよい。さらに品質測定部20は、トレーニングデータを用いて求めた等化誤差やユーザデータと復号データとの差として求めた等化誤差を信号品質としてもよい。また、品質測定部20は、複数の種類の信号品質を測定して出力してもよい。
タップ係数最適制御部11は、光受信装置1の起動時に及び/又は所定の第1調整間隔ごとに、その時点における波長分散や偏波分散などである暫定的な伝送条件の下で品質測定部20が出力する信号品質が最適値となるように、EDC5a及び5bのタップ係数を最適制御する。
一方で、発振回路14cは、タップ係数調整部12により調整されるEDC5bのタップ係数に加える振動信号を発生させ、加算器15cは、この振動信号をタップ係数調整部12から出力される補正信号に付加する。
発振回路14a及び14cは、所定の振幅を有する周期信号、例えば正弦波、方形波、ノコギリ波を振動信号して発生させる。
品質測定部20は、タップ係数最適制御部11とタップ係数調整部12とに、信号品質を示す品質指示信号を供給する。品質測定部20は、タップ係数最適制御部11とタップ係数調整部12とに同じ品質指示信号を供給してもよく、異なる種類の品質指示信号や異なる決定方法で決定した品質指示信号を供給してもよい。
また、図2の構成例では、タップ係数調整部12は、EDC5a及び5b毎に1つのタップ端子のタップ係数(第1タップ係数)を調整するが、タップ係数調整部12は、EDC5a及び5b毎に複数のタップ端子のタップ係数を調整してもよい。
またタップ係数調整部12は、両端のタップ端子のタップ係数、すなわち最も遅延が少ない信号に乗じられるタップ係数と最も遅延が大きい信号に乗じられるタップ係数の一方及び/又は両方を調整してもよい。
これらは以下の他の実施例でも同様である。
タップ係数最適制御部11がタップ係数を最適制御する適応アルゴリズムとして、様々なものを採用することができる。図4は、図3に示すタップ係数の最適化ルーチンの例のフローチャートである。
ステップS21において、タップ係数最適制御部11は、制御の対象となるタップ係数の値を、所定量Δc1分変更する。そしてステップS22において品質測定部20が再度BERを測定する。本図では、品質測定部20はCDR回路61a及び61bの後に配置されているが、品質測定部20はMUX62の後に配置され、MUX62から出力される情報を測定して信号品質を測定してもよい。
ステップS27において、タップ係数最適制御部11はBERが最適値に至ったときのタップ係数を、使用すべきタップ係数として決定する。以上、ステップS20〜S27を、EDC5a及びEDC5bの全てのタップ係数について行う。
タップ係数調整部12がタップ係数を最適制御する適応アルゴリズムとして、様々なものを採用することができる。図5は、図3に示すタップ係数の調整ルーチンの例のフローチャートである。
また、CDR回路61a及び61bの後段に配置されることがある誤り訂正(FEC)回路には、入力信号におけるビット誤り率の微小な変動は出力信号のビット誤り率にあまり影響を与えないという性質がある。このためタップ係数に微小の振動信号を付加しても光受信装置1の受信性能は殆ど劣化を生じない。
さらに、EDC5a及び5bの出力信号内の誤り訂正符号を含むサブフレームの1周期よりも、発振回路14a及び14cによる振動信号の振動周期を短くしてもよい。これによって、誤り訂正符号を含むサブフレームの1周期に亘って、振動信号の付加による影響を平均化することができるため、振動信号の付加による光受信装置1の受信性能の劣化をより低減することができる。
これらは以下の他の実施例についても同様である。
ステップS32において、タップ係数調整部12は、EDC5a及び5bの第1タップ係数を補正する補正信号を所定量Δc3分変更することによって、これら第1タップ係数の値を所定量Δc3分変更する。そしてステップS33においてステップS31と同様にBERの変化量を検出する。
ステップS38において、タップ係数調整部12はBERの変化量が最適値に至ったときの各第1タップ係数を補正した補正信号を記憶部13に記憶し、以後、第1タップ係数を補正する補正信号として使用する。タップ係数調整部12は、発振回路14a及び14cに指令して振動信号の発生を停止させる。
1つEDCについて複数のタップ端子について調整を行う場合には、調整を行うタップ端子毎にステップS30〜S38を繰り返す。
なお、図6に示す調整ルーチンはあくまで例示であり、BERの変化量を最適値に収束させるために様々な適応アルゴリズムを使用することができる。
図7の構成例では、各EDC5a及び5bについて、複数のタップ係数を同時に振動させる。例えば4つのタップ端子を有するEDC5a及び5bの第1タップ端子に加えて第4タップ端子を振動させる。
このため、タップ係数決定部10は、EDC5aの第4タップ係数に加える振動信号を発生させるための発振回路14bと、同じくEDC5bの第4タップ係数に加える振動信号を発生させるための発振回路14dと、加算器15b、15d、16b及び16dを備える。
発振回路14bは、タップ係数調整部12により調整されるEDC5aの第4タップ係数に加える振動信号を発生させ、加算器15bは、この振動信号をタップ係数調整部12から出力される補正信号に付加する。振動信号を付加された補正信号は、加算器16bによって、タップ係数最適制御部11から出力されるタップ係数に付加される。
発振回路14dは、タップ係数調整部12により調整されるEDC5bの第4タップ係数に加える振動信号を発生させ、加算器15dは、この振動信号をタップ係数調整部12から出力される補正信号に付加する。振動信号を付加された補正信号は、加算器16dによって、タップ係数最適制御部11から出力されるタップ係数に付加される。
タップ係数調整部12は、上記の第2調整間隔ごとに又は常に、振動信号がEDC5a及びEDC5bのタップ係数に付加されるように発振回路14a〜14dを制御し、振動信号がタップ係数へ付加されたときに品質測定部20が測定する信号品質の変化量が最適な値となるようにタップ係数の値を最適制御する。
また本実施例において1つのEDCについて複数のタップ係数を同時に振動させるとき、振動を与えるタップ係数の全てを同時に振動させてもよく、振動させる複数のタップ係数のうちの一部の複数のタップ係数を同時に振動させてもよい。
ここで、一定の距離rだけ第1及び第4タップ係数を変更するとは、第1タップ係数の変化量と第4タップ係数の変化量の二乗和が一定であるという意味である。
点P1や点P2の座標は、タップ係数最適制御部11から出力されたタップ係数をタップ係数調整部12により補正した後の補正後の第1及び第4タップ係数の値を示す。
曲線C1は、補正後のタップ係数が点P1にあるときに、補正された第1及び第4タップ係数の両方を振動信号により振動させた場合の第1及び第4タップ係数の軌跡を示す。また、曲線C2は、補正後のタップ係数が点P2にあるときに、補正された第1及び第4タップ係数の両方を振動信号により振動させた場合の第1及び第4タップ係数の軌跡を示す。本例では、第1及び第4タップ係数にそれぞれ付加される振動信号に90度の位相差を設けてあるため、タップ係数の軌跡が略円形になっている。
したがって、タップ係数調整部12は、ステップS52においてタップ係数を変更する前後において検出したBERの変化量同士の差を、各変化方向d1〜d8毎にそれぞれ算出し、BERの変化量同士の差が最も大きいものが所定の閾値以下であるとき、BERの変化量が最適値に至ったと判定する。このとき、ステップS55において、タップ係数調整部12はBERの変化量が最適値に至ったときの各第1及び第4タップ係数を補正した補正信号を記憶部13に記憶し、以後、第1及び第4タップ係数を補正する補正信号として使用する。タップ係数調整部12は、発振回路14a〜14dに指令して振動信号の発生を停止させる。
そしてステップS57において、決定した調整方向へ第1及び第4タップ係数を所定距離r分変更し、処理をステップS51へ戻す。
また、本実施例では、1つのEDCについて2つのタップ係数を同時に振動させてこれらのタップ係数を同時に調整したが、3つ以上のタップ係数を同時に振動させてこれらのタップ係数を同時に調整してもよい。
1つのEDCの複数のタップ係数に同時に振動信号を加えるとき、これらの振動信号の位相や周波数を異ならせることによって、タップ係数の軌跡の分布が広がり、より精度が高い品質指示情報の変化量を検出することができる。
図14に示す構成では、光受信装置1は、EDC5a及び5bのn個のタップ係数を制御するEDC制御部30a及び30bと、ブランチB1及びB2を流れる信号の振幅値をそれぞれ検出する振幅検出部40a及び40bを備える。
振幅制御部31は、ブランチB2を流れる信号の振幅を振幅検出部40bで検出した検出値に従って、ECD5bの全てのタップ端子のタップ係数同士の比率を維持したままタップ係数を変化させることにより、ECD5bの出力信号の振幅値をフィードバック制御する。
例えば、振幅制御部31が、ECD5bの全てのタップ端子に共通の振幅補正信号を出力し、乗算器32によってこの振幅補正信号を、タップ係数最適制御部11からECD5bへ出力されるタップ係数の各々へ一律に乗ずることによって、タップ係数同士の比率を維持したままタップ係数を変更することができる。このようにタップ係数同士の比率を維持したままタップ係数を変更することにより、ブランチB2を流れる信号の波形を変えずにその振幅だけを調整することができる。
タップ係数最適制御部11によるタップ係数の調整が終了した後、ステップS63及びS64において、振幅制御部31は、振幅検出部40bにより検出されたブランチB2を流れる信号の振幅が所定の許容範囲に収まるように、ブランチB2を流れる信号の振幅を調整する。
例えばステップS63において、振幅制御部31は、タップ係数最適制御部11から出力されるタップ係数に一律に乗算される振幅補正信号の値を、信号の振幅を増減させたい方向に所定のステップ幅だけ変更し、ステップS64においてタップ係数を変更後の振幅が所定の許容範囲に収まっているかを確認する、という動作を繰り返す。
また、所定の許容範囲は、例えばCDR回路61a及び61bの入力定格範囲としてよい。
以上の動作により、本光受信装置1は、分散補償後の信号の振幅を所定の許容範囲内に収めることができる。これによって後段の素子へ入力される信号振幅をその定格に合わせることが可能となるため、後段の素子による信号品質の劣化を低減することができる。本構成例ではCDR回路61a及び61bへの入力信号振幅を、これらCDR回路61a及び61bの入力定格範囲に収めることができる。
例えば、EDC5bは、遅延素子51a、51b〜51xと、異なる遅延量の信号にタップ係数を乗ずる乗算器52a、52b〜52yと、乗算器52a、52b〜52yの出力を合計する加算器53を有するトランバーサルフィルタ(FFE: Feed-Forward Equalization)である。
タップ係数修正部76は、判定器71の入出力信号の差である等化誤差と判定器71の出力信号との積を演算し、この積を累積加算器77で累積加算したものをEDC7b用のタップ係数として生成する。
本構成例ではDFEであるEDC7bの判定器71に入力される信号の振幅を所定の範囲内に収めることができるため、判定器71による判定結果の精度を高めることが可能となる。
本構成では、振幅検出部40a及び40bが検出した各ブランチB1及びB2を流れる信号の出力信号のそれぞれの振幅値の差及び和を算出する演算部9を備える。
本構成により、ブランチ間の振幅差が緩和されるため、識別回路6による判定精度が向上する。またブランチ間の遅延時間差によるブランチ間における振幅のバラツキも緩和されるので、さらに信号品質の改善が期待できる。
所定の振動信号を発生する発振回路と、
前記振動信号を、1以上のタップを有するトランバーサルフィルタのいずれかのタップのタップ係数に周期的に付加するための加算器と、
前記トランバーサルフィルタの出力信号の信号品質を測定する品質測定部と、
前記振動信号を前記タップ係数へ付加したときに生じる前記出力信号の前記信号品質の変化量が最適な値となるように前記タップ係数の値を最適制御するタップ係数調整部と、
を備えるトランバーサルフィルタのタップ係数制御装置。
前記振動信号として前記発振回路により出力される周期信号の位相を制御する位相制御部を備え、
前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記発振回路は、複数の前記タップの各タップ係数に同時にそれぞれ付加される複数の前記周期信号を発生し、
前記位相制御部は、少なくとも1つの前記タップ係数に付加される周期信号の位相を、他の前記タップ係数のうち少なくとも1つに付加される周期信号の位相と異ならせる付記1に記載のタップ係数制御装置。
前記振動信号として前記発振回路により出力される周期信号の周波数を制御する周波数制御部を備え、
前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記発振回路は、複数の前記タップの各タップ係数に同時にそれぞれ付加される複数の前記周期信号を発生し、
前記位相制御部は、少なくとも1つの前記タップ係数に付加される周期信号の周波数を、他の前記タップ係数のうち少なくとも1つに付加される周期信号の周波数と異ならせる付記1に記載のタップ係数制御装置。
前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記振動信号は、前記トランバーサルフィルタの両端のタップの一方又は両方のタップ係数に付加される付記1〜3のいずれか一項に記載のタップ係数制御装置。
トランバーサルフィルタの出力信号の信号品質を測定する品質測定部と、
前記信号品質が最適な値となるように前記トランバーサルフィルタのタップのタップ係数を最適制御するタップ係数制御部と、
前記トランバーサルフィルタの出力信号の振幅値を検出する振幅検出部と、
前記出力信号の振幅の検出値に従って前記トランバーサルフィルタの全てのタップのタップ係数同士の比率を維持したままタップ係数を変化させることにより、前記出力信号の振幅値をフィードバック制御する振幅制御部と、
を備えるトランバーサルフィルタのタップ係数制御装置。
前記振幅検出部は、複数のブランチを流れる電気信号の波形等化を各々行う各前記トランバーサルフィルタの出力信号の振幅値を各々検出し、
前記タップ係数制御装置は、前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の差を算出する演算回路を備え、
前記振幅制御部は、前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の差を小さくするように前記出力信号の振幅値を制御する付記5に記載のタップ係数制御装置。
前記振幅検出部は、複数のブランチを流れる電気信号の波形等化を各々行う各前記トランバーサルフィルタの出力信号の振幅値を各々検出し、
前記タップ係数制御装置は、前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の和を算出する演算回路を備え、
前記振幅制御部は、前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の平均値が所定の範囲内に入るように前記出力信号の振幅値を制御する付記5に記載のタップ係数制御装置。
付記1〜7のいずれか一項に記載のタップ係数制御装置と、
受信した多値変調光信号を電気信号に復調する復調回路と、
前記タップ係数制御装置によりタップ係数が制御され、かつ前記復調回路により復調された電気信号の波形等化を行うトランバーサルフィルタと、
を備える光受信装置。(8)
付記8に記載の光受信装置と、
送信信号を前記多値変調光信号へ変調して前記光受信装置に送信する光送信装置と、
前記光受信装置と前記光送信装置との間の光伝送路と、
を備える光通信システム。
所定の振動信号を、1以上のタップを有するトランバーサルフィルタのいずれかのタップのタップ係数へ周期的に付加し、
前記トランバーサルフィルタの出力信号の信号品質を測定し、
前記振動信号を前記タップ係数へ付加したときに生じる前記出力信号の前記信号品質の変化量が最適な値となるように前記タップ係数の値を最適制御する、
トランバーサルフィルタのタップ係数の制御方法。
前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記振動信号としての複数の周期信号を、複数の前記タップの各タップ係数に同時にそれぞれ付加し、
少なくとも1つの前記タップ係数に付加される周期信号の位相を、他の前記タップ係数のうち少なくとも1つに付加される周期信号の位相と異ならせる付記10に記載の制御方法。
前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記振動信号としての複数の周期信号を、複数の前記タップの各タップ係数に同時にそれぞれ付加し、
少なくとも1つの前記タップ係数に付加される周期信号の周波数を、他の前記タップ係数のうち少なくとも1つに付加される周期信号の周波数と異ならせる付記10に記載の制御方法。
前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記振動信号は、前記トランバーサルフィルタの両端のタップの一方又は両方のタップ係数に付加される付記10〜12のいずれか一項に記載の制御方法。
トランバーサルフィルタの出力信号の信号品質を測定し、
前記信号品質が最適な値となるように前記トランバーサルフィルタのタップのタップ係数を最適制御し、
前記トランバーサルフィルタの前記出力信号の振幅値を検出し、
前記出力信号の振幅の検出値に従って前記トランバーサルフィルタの全てのタップのタップ係数同士の比率を維持したままタップ係数を変化させることにより、前記出力信号の振幅値をフィードバック制御するトランバーサルフィルタのタップ係数の制御方法。
複数のブランチを流れる電気信号の波形等化を各々行う各前記トランバーサルフィルタの出力信号の振幅値を各々検出し、
前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の差を算出し、
前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の差を小さくするように前記出力信号の振幅値を制御する付記14に記載の制御方法。
複数のブランチを流れる電気信号の波形等化を各々行う各前記トランバーサルフィルタの出力信号の振幅値を各々検出し、
前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の和を算出し、
前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の平均値が所定の範囲内に入るように前記出力信号の振幅値を制御する付記14に記載の制御方法。
2 遅延干渉計
3a,3b バランストダイオード
5a,5b 電気分散補償器
6 識別回路
10 タップ係数決定部
14a〜14d 発振器
15a〜15d,16a〜16d 加算器
100 光通信システム
101 光送信装置
102 光伝送路
Claims (18)
- 所定の振動信号を発生する発振回路と、
前記振動信号を、1以上のタップを有するトランバーサルフィルタのいずれかのタップのタップ係数に周期的に付加するための加算器と、
前記トランバーサルフィルタの出力信号の信号品質を測定する品質測定部と、
前記振動信号を前記タップ係数へ付加したときに生じる前記振動信号の振幅に応じた前記出力信号の前記信号品質の変化幅が最適な値となるように前記タップ係数の値を最適制御するタップ係数調整部と、
を備えるトランバーサルフィルタのタップ係数制御装置。 - 前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
複数の前記タップのいずれかの各タップ係数と、複数の前記タップの他のいずれかの各タップ係数とに、位相又は周波数が異なる周期信号が前記振動信号として同時に付加されることを特徴とする請求項1に記載のタップ係数制御装置。 - 前記振動信号として前記発振回路により出力される周期信号の位相を制御する位相制御部を備え、
前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記発振回路は、複数の前記タップの各タップ係数に同時にそれぞれ付加される複数の前記周期信号を発生し、
前記位相制御部は、少なくとも1つの前記タップ係数に付加される周期信号の位相を、他の前記タップ係数のうち少なくとも1つに付加される周期信号の位相と異ならせる請求項1又は2に記載のタップ係数制御装置。 - 前記振動信号として前記発振回路により出力される周期信号の周波数を制御する周波数制御部を備え、
前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記発振回路は、複数の前記タップの各タップ係数に同時にそれぞれ付加される複数の前記周期信号を発生し、
前記周波数制御部は、少なくとも1つの前記タップ係数に付加される周期信号の周波数を、他の前記タップ係数のうち少なくとも1つに付加される周期信号の周波数と異ならせる請求項1又は2に記載のタップ係数制御装置。 - 前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記振動信号は、前記トランバーサルフィルタの両端のタップの一方又は両方のタップ係数に付加される請求項1〜4のいずれか一項に記載のタップ係数制御装置。 - 前記信号品質が最適な値となるように前記トランバーサルフィルタのタップのタップ係数を最適制御するタップ係数制御部と、
前記トランバーサルフィルタの出力信号の振幅値を検出する振幅検出部と、
前記出力信号の振幅の検出値に従って前記トランバーサルフィルタの全てのタップのタップ係数同士の比率を維持したままタップ係数を変化させることにより、前記出力信号の振幅値をフィードバック制御する振幅制御部と、
を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載のタップ係数制御装置。 - 前記振幅検出部は、複数のブランチを流れる電気信号の波形等化を各々行う各前記トランバーサルフィルタの出力信号の振幅値を各々検出し、
前記タップ係数制御装置は、前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の差を算出する演算回路を備え、
前記振幅制御部は、前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の差を小さくするように前記出力信号の振幅値を制御する請求項6に記載のタップ係数制御装置。 - 前記振幅検出部は、複数のブランチを流れる電気信号の波形等化を各々行う各前記トランバーサルフィルタの出力信号の振幅値を各々検出し、
前記タップ係数制御装置は、前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の和を算出する演算回路を備え、
前記振幅制御部は、前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の平均値が所定の範囲内に入るように前記出力信号の振幅値を制御する請求項6に記載のタップ係数制御装置。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載のタップ係数制御装置と、
受信した多値変調光信号を電気信号に復調する復調回路と、
前記タップ係数制御装置によりタップ係数が制御され、かつ前記復調回路により復調された電気信号の波形等化を行うトランバーサルフィルタと、
を備える光受信装置。 - 請求項9に記載の光受信装置と、
送信信号を前記多値変調光信号へ変調して前記光受信装置に送信する光送信装置と、
前記光受信装置と前記光送信装置との間の光伝送路と、
を備える光通信システム。 - 所定の振動信号を、1以上のタップを有するトランバーサルフィルタのいずれかのタップのタップ係数へ周期的に付加し、
前記トランバーサルフィルタの出力信号の信号品質を測定し、
前記振動信号を前記タップ係数へ付加したときに生じる前記振動信号の振幅に応じた前記出力信号の前記信号品質の変化幅が最適な値となるように前記タップ係数の値を最適制御する、
トランバーサルフィルタのタップ係数の制御方法。 - 前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
複数の前記タップのいずれかの各タップ係数と、複数の前記タップの他のいずれかの各タップ係数とに、位相又は周波数が異なる周期信号を前記振動信号として同時に付加することを特徴とする請求項11に記載の制御方法。 - 前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記振動信号としての複数の周期信号を、複数の前記タップの各タップ係数に同時にそれぞれ付加し、
少なくとも1つの前記タップ係数に付加される周期信号の位相を、他の前記タップ係数のうち少なくとも1つに付加される周期信号の位相と異ならせる請求項11又は12に記載の制御方法。 - 前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記振動信号としての複数の周期信号を、複数の前記タップの各タップ係数に同時にそれぞれ付加し、
少なくとも1つの前記タップ係数に付加される周期信号の周波数を、他の前記タップ係数のうち少なくとも1つに付加される周期信号の周波数と異ならせる請求項11又は12に記載の制御方法。 - 前記トランバーサルフィルタは2以上のタップを有し、
前記振動信号は、前記トランバーサルフィルタの両端のタップの一方又は両方のタップ係数に付加される請求項11〜14のいずれか一項に記載の制御方法。 - 前記信号品質が最適な値となるように前記トランバーサルフィルタのタップのタップ係数を最適制御し、
前記トランバーサルフィルタの前記出力信号の振幅値を検出し、
前記出力信号の振幅の検出値に従って前記トランバーサルフィルタの全てのタップのタップ係数同士の比率を維持したままタップ係数を変化させることにより、前記出力信号の振幅値をフィードバック制御する請求項11〜15のいずれか一項に記載の制御方法。 - 複数のブランチを流れる電気信号の波形等化を各々行う各前記トランバーサルフィルタの出力信号の振幅値を各々検出し、
前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の差を算出し、
前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の差を小さくするように前記出力信号の振幅値を制御する請求項16に記載の制御方法。 - 複数のブランチを流れる電気信号の波形等化を各々行う各前記トランバーサルフィルタの出力信号の振幅値を各々検出し、
前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の和を算出し、
前記複数のブランチ間の前記出力信号の振幅値の平均値が所定の範囲内に入るように前記出力信号の振幅値を制御する請求項16に記載の制御方法。
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